
6月30日(日)
ワールドカップがついに閉幕した。南米対ヨーロッパの決勝戦は一番普通で、僕が一番望まなかった組み合わせである。僕が応援したのはドイツだった。理由は、どちらかというと下馬評で弱いとされていたチームだったから。予選で苦戦を強いられたとはいえ、やはりブラジルが優勝するのは意外でも何でもない。そういう意味ではあまり面白味のない結末だった。
先日の日記を読んだサッカーファンからメールが届いた。サッカーファンらしい、非常に説得力のある内容であった。ゴール前で手にボールが当たっても、故意でなければハンドという扱いにはならないらしい。あらはずかしいわ。
それにしても今回のワールドカップ、僕も楽しんだぶん、思うところは非常に多い。今日も番組が終わった後、スタッフとひたすらそんな話で盛り上がっていた。ていうか熱く喋っていたのは殆ど僕一人だったが。
根本的に僕はワールドカップに対して非常に冷めた見方をしているらしい。例えばワールドカップを、民族と民族の代理戦争のように扱うことに、僕は大きな疑問を感じている。ボールがゴールのラインを越えたかどうかで勝ちと負けを決めるほど、民族って軽いものなのだろうか。そもそもスポーツは楽しむために存在するものだろう。ところがワールドカップときたら、自国が勝てば異常なまでに熱狂するが、負ければ地獄である。大統領が「深く失望した」という書簡を選手に送り、審判のジャッジについて国を挙げてひたすら負け惜しみを繰り返す。選手や監督が失望したり負け惜しみを言ったりするのはわかるけど、応援団は応援するのが役目だ。たかがスポーツじゃん。球蹴りじゃん。そんな怒るなよ大人げない。
いくつかの新聞にも書かれていたことだが、日本が敗れて韓国が勝ち上がった時、日本も「韓国を応援しなきゃいけない」みたいな空気になっていたことが僕には解せない。歴史上、日本は韓国に対して罪を背負っているから、日本が負けて喜んだ韓国の人を責めることはできないだろう。だからといって僕らが韓国を応援しなくてはならない理由は見当たらない。いくらアジアでも、いくら共催国でも、外国は外国。僕は別にイギリスが嫌いなわけではなく、というよりむしろわりと好きな国だけど、別にワールドカップで応援はしなかった。何となく。それと全く同じ理由で、韓国のことも別に嫌いではないけど、別に応援はしなかった。3位決定戦ではトルコを応援した。日本を破った国にはできるだけいい成績を残してもらった方が諦めがつくからだ。しかし韓国を応援しないことが、まるでいけないことであるかのような雰囲気だった。ことにテレビでの露骨な応援実況は不気味以外の何者でもない。放送で「韓国頑張れ」と言わないとクレームが来るようで怖かったから、僕も番組で「今日は韓国の試合がありますね。頑張って欲しいところです」などと言ってみたが、テレビの人達もこういう心境だったのだろうか。その偏った報道が原因で「逆に嫌韓家が増えた」とみる新聞もあった。そもそもどこのチームを応援するかなんてことは、個人の自由である。日本人なのに、どうしても日本を応援したくないという人もいるかもしれない。その人を誰がどういう理由で責められるのか。
ブラジルの試合で、日本人の観客が黄色いユニフォームを着てブラジルを応援している光景は、外国のメディアからはとても奇異なものに映ったらしい。「他の国のサポーターは自分の国以外のユニフォームを着ることなどまずない。国の名誉をかけて戦うワールドカップの意義を、日本人は正しく理解していないのではないか」というようなことを、フランスの記者がのたまったそうである。アホか。せっかくチケットが取れて会場に入れるんだから、どちらかを応援した方が楽しめると思うのは当然。日本が負けちゃったから、どこか他のところを応援しようと思うのも当然。せっかく応援するなら、より楽しめるようにユニフォームも買ってしまおうと考えて何がおかしいのか。
たかがスポーツじゃん。6月29日(土)
ROCK KIDS用に、SOPHIAの松岡充氏へのインタビューを収録した。今度公開となる「記憶の音楽-Gb-」という映画に彼は主演しており、今回はそのキャンペーン。FM802に来る前は劇場での舞台挨拶があったようだ。あれだけのルックスの持ち主であるから、彼が役者として注目されるのは当然だろう。人気バンドのフロントマンが、その人気に乗じて多角経営をしているというわけではなく、彼の場合はかなりしっかりとしたビジョンを持って仕事を選び、常にバンドを優先して活動している。かなりハードな日程のツアーをSOPHIAはこなしているが、そのツアーを前にして連続ドラマの主役クラスを演じた彼のタフさには脱帽だ。インタビューでは映画の話に終始したが、その後、彼が局を出るまで少し時間があったので、連続ドラマの苦労話をいろいろと聞かせてもらった。「人にやさしく」で彼が一番大変だったシーンは、高岡早紀扮する太朗の前妻と3ピースの仲間みんなで鍋を囲んだあの撮影だそうである。見ている側は何度も細切れにして撮影しているのかと思うが、実は15分近い長回しだったという。しかもその大半が松岡くんの台詞。NGを出すと全員がやり直しになるから、かなりのプレッシャーを感じたそうだ。ミュージシャンが芸能の世界に足を踏み入れると、冷ややかな目でそれを見る向きも当然現れるが、「要は自分」と彼は言った。自分の居場所と向いている方向をしっかりと見極めていれば何も心配はいらない。彼の強い自信を感じた。
6月28日(金)
Cubaseを始めてからというもの、ネットに繋ぐ時間が激減し、ホームページの管理もすっかり手薄になっている。そんな折り、Roxiteのサーバがダウンしていた。メールが殆ど来ないのも道理である。しかし夕方にはどうやら復旧したらしい。
毎週金曜日は、大阪の家を出発する前に朝刊の天気予報欄を見るのを習慣にしている。天気が大きく異なる可能性があるからだ。今日は予想最高気温が大阪と東京で8度も違うという。大阪は夏の蒸し暑さだったが、薄手の上着を1枚鞄に入れて出た。なるほど確かに東京は長袖を着ていてもけっこう寒い。風邪が治りきっていない身体にこの気候の変化は厳しいものがある。6月27日(木)
昨日はいつもよりかなり早い時間に寝て、たっぷりと寝た。おかげで風邪はだいぶよくなったようだ。そして午前中に病院へ行ったところ、結石はもう完治したと診断された。実は2日ほど前、チクチクという痛みをアソコに感じ、トイレに行ったらジャラジャラと音を立てて石が排出されたのである。予想していたほどのひどい痛みではなく、身体に溜まっていた物がようやく廃棄されたことの気持ち良さが勝った。これで当分あの鈍い腹痛ともおさらばである。どうやら僕は結石ができやすい体質のようだから、そのうちまた同じ病気になってしまうのかもしれないが、あの結石破砕とやらはもうごめん被りたい。健康が一番だ。
今日もジングル作りに余念がない。インターフェイスから取り込む音がどうしてもモノラルになってしまうという問題点は、すでに解決済み。買ってみると意外に使いづらいところのある機械だった。とにかく、一つ壁に当たっては考え込み、時間をかけて答えを見つけ、次に進むという繰り返し。ホームページ作りも殆ど独学だったから、こういうのには慣れている。多分他のCubaseユーザーから見たら、僕は非常に要領の悪い使い方をしている部分があるのだろうと思うが、僕自身が楽しければそれでいいのだ。そして今日も一つ壁に突き当たった。買ってきたデジタルケーブルが、あろうことか使えないのだ。普通のお店では売っていない、特殊な仕様の端子だったらしい。やっぱりこれ、使いづらい。6月26日(水)
あいにく咳が止まらない一日。デジネバの収録中も気合いで咳を押し殺した。咳止めの漢方薬とシロップを、朝から大量に服用している。
しかし調子が悪いのはそれだけで、喉以外はいたって健康である。翌日が休みであるのをいいことに、夜はベルギーのビールなど飲みに行ってみた。炭酸飲料の類が総じて苦手な僕も、最近になってようやく僕もビールをおいしく飲めるようになった。この店で飲んだのは、白や赤といった色とりどりのフルーティーなビール。フライドポテトにマヨネーズをかけて食べる、フリテンというベルギーの代表的な料理があって、これがビールとよく合って実に美味だった。
ちなみに、家では殆どアルコールを飲まない僕も、TWO DOGSに限り時折飲んでいる。ジュースと違って甘くないし、露骨に酒の臭みがないから暑い日にはちょうどいいのだ。6月25日(火)
昨日あたりがピークと思われた風邪だったが、さらに悪化してしまった。スペシャルウィークの大事な時に、喉の調子は過去最悪だった。喉が痛いわけではないし、声が出ないということもない。ひどいのは咳と鼻水で、喋っているとどうしても喉にタンが絡んでしまうのだ。DJは喋りながら咳払いをするわけにはいかないから、声がタンでぶれないように大声を張り上げてごまかすしかない。これを何時間もやっていると非常に苦しい。そのせいで徐々に声が枯れてきて、おまけに集中できないもんだから特に後半はボロボロ。当初番組の後はライブを見に行く予定だったが、明日までに治す必要があったので断念した。
6月24日(月)
ベスト4が出そろったところだが、僕のワールドカップへの興味はすでに殆どなくなっていることは以前にも書いた。その大きな原因となっているのが審判の誤審のことだ。予想した通り、メディアでもこの問題は大々的に扱われ、FIFAも誤審を認める発言をし始めている。
ポルトガル、イタリア、スペインという強豪を破って勢いに乗る韓国に対して、負けたヨーロッパ勢からはかなり辛辣な負け惜しみが出ている。トッティがあの場面で退場になっていなかったらイタリアが勝っていたのかは今となってはわからないが、審判の明らかな誤審が原因でいくつかの得点がゼロに塗り変わってしまったのは事実である。そしてそれらの得点が認められていたら、韓国はすでに敗退しているということになる。
これらの誤審はすべて審判の過失だろうというのが僕の見方である。一瞬の判断が求められるあの状況で、一方にだけ有利なジャッジをすることは、両方にフェアなジャッジをすることよりも難しいはずだ。だから韓国に有利な判定が多いのは偶然だろうと僕は思っている。ただ、ここまでたくさんの試合を見てきて僕がつくづく感じたことは、「サッカーって結局は、審判の判定で勝敗が決まるようなもんじゃん」ということ。そう思うと、熱くなることに一縷の虚しささえ禁じ得ない。
韓国ばかりが標的にされているが、一番納得できないのはドイツ対アメリカの試合だった。ゴールライン上でドイツディフェンダーの腕にボールが当たって、ドイツが辛うじて失点を免れているシーン。映像では完璧に確認できるが審判には見えなかったらしく、結局1点差でアメリカは敗れた。あそこでアメリカにPKが与えられたら勝敗の行方はまた振り出しだったはずだ。審判も人間だから、見えなかったのは仕方がない。僕が問題にしたいのは、その時「当たっちゃったぁ。でも、バレてないみたいだからいいや」とやり過ごしたドイツ人の方である。あそこまで強く腕にボールが当たったら、カメラにもそれが映っているのは間違いない。それでもし試合に勝ったとしても、「審判の誤審のおかげで卑怯なドイツが勝った」と言われるだろう。実際僕もそう思っている。そんなふうに後から言われるぐらいなら、正々堂々「僕の腕に当たりました」と申告して、そこでPKを与えたうえで勝つ方がよっぽどいいとは思わないものか。
トルシエジャパンが敗退した翌朝の新聞には「夢ありがとう」の文字が躍っていた。しかしワールドカップは見れば見るほど、人間の卑しさや浅ましさを感じてしまう。僕がアメリカが優勝すると言い出したら「国内ですら注目されていないアメリカなんぞ応援する必要はない」とみんなから言われた。サッカーという神聖なスポーツに、エンタテイメント大国アメリカは不必要といわんばかり。しかし、韓国アメリカ戦で韓国がゴールを決めたとき、オリンピックを根に持つ韓国選手がスケートのパフォーマンスをしているのを見て、金メダルを獲ったアメリカのオーノは「あそこはもう少し身体を前に倒さないと」とジョークで返したという。アメリカ人の心の大きさとユーモアのセンスを感じるエピソードである。そしてそんなアメリカで、サッカーのワールドカップがあまり話題にならないのもうなずける気がする。スポーツを「楽しむ」方法を一番よく知っているのは、やっぱりアメリカなのだろう。6月23日(日)
昨日は久しぶりにプールで泳いだのだが、その後のサウナがよくなかったのか、今日は目が覚めたら喉にヒリヒリする痛みを感じた。加えて鼻水が出てきたところをみるとどうやら風邪の兆し。こういう時はとりあえずビタミンC。そして漢方薬に限る。
買ってからずっと、使い方がわからず困っていたA/D/Aコンバータ。昨日の夜中にやっと少し前進した。ステレオの音源もパソコンにはモノラルでしか届かないというかなり大きな問題がまだ残されているが、繋ぎ方とモニターのしかたを把握しただけでもかなりの進歩といえる。iBookの、液晶画面の横にある内臓マイクに向かって喋る必要はなくなった。6月22日(土)
僕の住んでいるのは集合住宅で、最寄りの電話局からは歩いて3分ぐらいの位置にある。この界隈の電話線は光ケーブルになっているから、ネットの接続も普通の家庭ならとっくにBフレッツにしているはずだ。ところがこのマンションの中すべてがメタルケーブルになっているからそれができない。残る選択肢はNTTからここまでの回線を光からメタルに収容替えをするという方法しかない。申し込んだところ、すでに空き容量なしとのことで、この可能性も断たれてしまった。この日記を読むいろんな人からこれまでにアドバイスをもらってきたが、やはりどう頑張っても、どんなに面倒な手続きを踏んでも、最終的に「あんたは一生ダイヤルアップで頑張りな」の一言が待っている。夢のように高速で快適なネット環境を提供するBフレッツを勧める広告やCMを見るにつけ、僕はテレビに向かって灰皿をぶん投げたい気分になるのだった。
6月21日(金)
都内のスタジオでG-SPOTの収録。ゲストは矢井田瞳である。この日彼女は僕と会う前の時点で、すでに何十本という数のラジオ用コメントや、他のラジオ局で放送される特番などを同じスタジオで収録していた。こんな状態になったら、かなり疲れてウンザリしているのが普通だが、彼女はそういう表情を絶対に表に出さない。ビッグになっても素直で明るいところを失わない、彼女にするならこういうタイプですね。
その後NACK5に移動して、テレビでワールドカップを観戦。日本が敗れたことで僕の優勝予想国に選ばれたアメリカがドイツと対戦した試合だったが、結局そのアメリカもベスト8で敗退した。これで僕のワールドカップは終わったと言っていい。優勝候補が順当に勝ち上がることに何となくつまらなさを感じてしまう僕だが、ここまでダークホースだらけになってくると、選手の名前がよくわからないこともあってさすがに興味が半減するものだ。6月20日(木)
先日ネットショッピングで、外部の音源をパソコンに取り込むためのインターフェイスを購入した。さらに今日は卓上のマイクスタンドやケーブル類を揃え、いよいよこの部屋が本格的にスタジオ化しようとしている。しかし困ったことにそのインターフェイスの使い方がさっぱりわからない。いろいろいじっていたら、Cubaseで再生した音がまったくパソコンから聞こえなくなってしまった。あっちを立てればこっちが立たず。こんなところでつまずくとは。
今日はLAIDのライブを見に行く予定だったのだが、急遽SO HOTのナレーション録りを頼まれたので断念。どうやら今夜のライブで彼等は解散を発表したようだ。また一つ過小評価されたままバンドがなくなろうとしている。彼等がもっともっと大きな会場でライブをする姿を見たかった。 個人的な付き合いのあるバンドだから、これ以上のコメントは正直言ってしづらい。6月19日(水)
この夏にカプコンから発売される予定のレースゲーム「アウトモデリスタ」のナレーションを収録した。前回の収録で足りなかった分を追加で読んだのである。思えばあの時は風邪を引いていて喉もギリギリだったが、今日は快調。ものの10分で収録は終わり、その後はソフトの仕上がり具合をちらっと見せていただいた。まだ7分程度の仕上がりだが、すでに僕のボイスもなかなかクールな感じで入っている。早く家でやりたいぞ。サウンド担当の人によれば、各メーカーの車のエンジン音を録音するだけで1年がかりだそうである。さらに走行するコースもすべて本物だから、その取材にも多大な時間を要したことだろう。ゲーム会社の人の苦労話や裏話は非常に興味深い。今日の収録はカプコンの本社で行われたのだが、壁に貼られたガンダムを発見。「連邦VSジオン」は、考えてみればカプコンから発売されているのだった。「これ、余ってないすか?」とねだる浅井。ちゃっかり2枚ほど、宣伝用ポスターをもらってきてしまった。いよいよ部屋中がガンダムになってきている。しかし別に僕はオタクではないぞ。
6月18日(火)
お腹の中で細かく砕かれた石は、排出されるまでに時間がかかる。すべてが出てしまうまで、下腹部の痛みは消えない。むしろ治療する前よりずっと痛いというのが本音である。それでも入院生活はたったの一晩で終わってしまう。痛むお腹を抱えてFM802へ向かった。早起きを強要されたせいでひどく眠い。
ワールドカップ、日本の試合が行われている時間にROCK KIDSの放送をするという、ある意味貴重な経験をさせてもらった。誰も聞いていないだろうと思ったが、リクエストの数は思ったよりもずっと多い。サッカーに興味のない人って、意外に多いのかも知れない。試合中、その経過を僕はあえて番組では一切言わないようにしていたのだが、スタジオ内のモニターで中継を見ることはできた。日本が負けた瞬間も、僕はそんなことは知らないという顔で放送を続けなければならなかった。とにかく、日本は優勝するという僕の予想はあっさり外れたことになる。
次なる僕の優勝予想国はアメリカだ。理由は、誰も応援してなくてかわいそうだから。アメリカチームの活躍が本国でまったく話題になっていないことは有名だが、だからといって我々まで彼等の快進撃を冷めた目で見る必要はない。ワールドカップでベスト8に入っているのに、母国の新聞ですら1面に載せてもらえない彼等は気の毒だと僕は思うのである。注目度の低いこういうチームが勝ってしまってこそワールドカップではないか。6月17日(月)
ついに結石を治療する日が訪れた。尿管に詰まっている石を、外部から強い電波を当てて砕き、砂状になって尿と一緒に排出されるのを待つという治療法である。あっという間に終わる簡単な手術だと僕は甘く見ていた。破砕室まで看護婦さんが車いすで押してくれるのだが、「そんな必要ないのになぁ」と思っていた。ところが。
固いベッドに寝かされ、「どうしても我慢できないくらい痛かったら、手を挙げてください」という医師。そそそそそんなに痛いんすか・・・急に不安になった僕を強烈な衝撃波が襲ってきた。デコピンを腰に向かって際限なく繰り返すようなバチンバチンという衝撃である。「これ、本当に電波すか?」と言いたくなった。まあその程度の痛みは慣れてくれば大したことはない。「このままウトウトしちゃうかも〜」と思い始めていた。ところが。
体内で石が割れ始めると、凄まじい勢いで痛みが襲ってきた。破片が尿管に当たりまくっているのだろう。痛みを和らげる薬をたっぷり投与しているはずだったが、僕は悲鳴を上げそうだった。BGMにはカーペンターズのCDを流してくれていたが、とてもじゃないが音楽を鑑賞していられる余裕などない。いよいよもう限界という痛みを感じて、「助けて」という顔で泣く泣く手を挙げる浅井。しかし電波は止まらない。ガラスの向こうと見てみると、医師は下を向いていて僕のSOSを見ていないではないか。まさかこんな大の男がこの程度の痛みで泣き言は言わないだろうとでも思っているのか。ああわかったよ我慢しますよ。というわけで僕はその後約1時間、その激痛に耐えなければならなかった。終わった頃には薬のせいもあってもうろうとしており、車いすがなかったら到底病室に戻れないような状態だった。何とも情けない。
そんなふうに弱り切っている時に、看護婦さんの存在はやはり心強いものだと思った。白衣の天使とはよく言ったものだ。抱きついて「えーんいたかったよぅ」と喚きたい衝動に駆られたもん。
生まれて初めて入院というものを経験した。ベッドだけを与えられ、「いつ寝てもいい」というこの状況は、出不精の僕にはわりと幸せだ。ただ点滴だらけでタバコを吸えないのは辛いところだった。昼間に寝過ぎて夜ちっとも眠れなくなるのは予想したとおり。夜中の3時すぎまで黙々と読書している僕を、見回りの看護婦さんは怪訝な顔で見るのだった。6月16日(日)
昼から番組があるというのに明け方まで頑張ってしまったせいで、眠気は取れないし腰が痛い。しかし自分の仕事部屋の蘇生ぶりにはなかなか満足している。
物をあれこれ捨てすぎて、どうも殺風景になってしまった。特に壁に殆ど何も貼られていないというのは味気ない。OSAKAN HOT 100の後、スタッフの数名が人に贈るプレゼントを買うため日本橋のガンダムズに行くというので僕も同行した。ポスター2枚と、大きなジオン軍旗を購入。さっそく部屋に貼ってみる。いい年こいてこんなものを部屋に貼って喜ぶのもどうかと思ったが、他に貼るようなものが思い浮かばないのだ。でもこの軍旗はなかなかいい。6月15日(土)
本来は移動日で休日となる土曜日だが、SO HOTの収録が今日にずれた。結石のこともあってここ1ヶ月以上プールで泳いでいない。
帰宅してから、ふと思い立って部屋の模様替えをしてみた。ぼんやりと部屋を眺めていたら、せっかくの自分の部屋が、ただの倉庫兼作業場みたいになっているのが情けなくなったのである。せめてもう少し人様に見てもらえるような、そして窪塚くんみたいに「僕の城です。本邦初公開」とか言える部屋にしたい。そう思いながら家具の配置など考えていると、さっさと始めたいという衝動を抑えることができない。しかもこういうのは一度手を付けてしまうと途中で投げ出すということができない。結局明け方までかけて、大掃除とかなり大胆な模様替えを行った。これまでずっと大事にしてきたいろいろな物を捨てた。こういう時に「もったいない」という感情は禁物である。業務用の黒いポリ袋が7ついっぱいになった。
6月14日(金)
毎週金曜は東京へ向かう前にSO HOTのナレ録りを行うのだが、今回は先方のスケジュールの都合で別の日になり、ワールドカップの日本チュニジア戦は最後まで自宅で観戦することができた。まったく危なげのない試合運びであっさり勝利したように見える。これでも「日本が優勝する」と言うとみんなに笑われるのはあいかわらずだ。ところで今日の試合はABCで中継していた。実況は角澤アナ。先日のフジテレビみたいに興奮しすぎることなく、冷静でわかりやすい実況だった。ニュースステーションのスポーツコーナーよりも実況の方が向いてるんじゃないかと思った。6月13日(木)
実をいうと昨日は一日ずっと頭が痛かった。理由がよくわからないから放っておけば治るだろうとタカをくくっていたのだが、今日になるともっとひどくなっていた。脇腹の結石はあいかわらず微かな鈍い痛みを発していて、頭痛はおそらくその影響と思われた。女の人の生理痛ってこういう感じなのかなぁと思いつつ、薬を飲んでぐったりと横になっていた。ライブを見に行くつもりだったが、とても外出する気にはなれなかった。
あいかわらず新聞もテレビもワールドカップ一色だ。優勝候補といわれた強豪国が次々に1次リーグで姿を消してサッカーファンは騒然となっている。そして同じく騒然となっているのがチケットの争奪戦だ。大会前は何回にも分けてちょっとずつ販売し、外国どうしの試合でもチケットを手に入れるのはかなり難しいような印象だったが、蓋を開けてみれば当日券が大量に出ているような状態である。今ごろになってチケット取りに悪戦苦闘しているサッカーファンが哀れでならない。そして結局は上手にコネを見つけた奴が余らせているチケットを手に入れて、大勢の仲間と見に行っているなんてことが多い。元来めんどくさがりな上に人混みが苦手な僕は、最初からチケットを取る努力すらしないのだった。家で見ていれば充分楽しい。
ところでFIFAはスポンサーや観客から巻き上げた法外な儲けをどこに還元しているというのだろうか。チケット騒動に関してはすごい剣幕で怒っているわりに、どのマスコミもその点に触れようとしないのがまた不思議だ。世界中の各テレビ局が支払っている放映権料はまさにとんでもない金額で、これまでにいくつかの重要な試合(例えばフランス対デンマーク)が地上波で中継されなかったのは、その放映権料が高すぎるせいらしい。「FIFA公認」のお墨付きをもらうために、各スポンサーからはこれまた莫大な資金がFIFAに流れているはず。そして試合のたびに億単位のチケット収益がある。しかしその一方で、場内でチケットのもぎりをしているスタッフはボランティアだという。各国チームの渡航費や宿泊費は当然、自国や招聘地が払っているだろうし、開催地の自治体は応援にくる外国人向けに自腹で宿泊所まで増設している。FIFAとかいう正体不明のおっさんが集う団体に渡った僕達の大事なお金は、一体どういう形で運用されているというのだろうか。そういうことを考えてしまった時、「そんな怪しい奴らの私腹を肥やすために金なんかビタ一文払うもんか」とへそを曲げてしまう僕である。6月12日(水)
延び延びになっていたROCK KIDSの飲み会が開かれた。水曜のDJが岡本さんから落合くんに代わったので、その歓送迎会が名目である。ふと気付いたら僕はROCK KIDSの4人のDJの中で最年長になっていた。ただし西田くんと僕は同い年だが。29歳のDJって意外と若くないんだなという当たり前のことに気付いた。
この日は長居でイングランドの試合があり、ミナミ周辺の飲み屋はフーリガン対策でどこも店を閉めているという。しかたなくこの日の二次会は阿波座の方にあるバーで飲んだのだが、この店にあったのが最近よく見るダーツゲーム。西田くんや落合くんと、何となくノリで一戦交えてみたところ、これが非常に面白いゲームだった。実は本格的なダーツをやるのは初めてだった僕だが、初心者の僕でもそれなりに勝負になるし、何といっても奥が深い。La'cryma ChristiのKOJIくんが自分専用のダーツを買ってハマってしまう気持ちもよくわかる。それにダーツはビリヤードと一緒で、プレイしている姿がわりと絵になるのがいい。僕もいっそのこと家で練習したいと思った。6月11日(火)
まさに猫も杓子もワールドカップで大騒ぎ。たまたま点を入れた稲本選手ばかりがクローズアップされて、「稲本くんかっこい〜」とか言ってる頭の悪そうな女がワイドショーのインタビューに答えているのを見たりするにつけ、徐々に僕のワールドカップに対する熱は冷めていくのだった。もちろん日本が優勝するまで応援するけど、応援しているチームが試合に勝ったからといってタクシーに箱乗りになったり電話ボックスを壊したりする狂喜ぶりは理解に苦しむ。勝ったのは代表チームであって君らじゃない。そんなに力が有り余っているなら、そこまで喜べるほどの何かを自分の力で勝ち取ればいいじゃないか、とか思ってしまう。やっぱり僕ってあまのじゃくというやつなのだろうか。
ついでに言うと、僕は民放アナウンサーの日本戦の実況が苦手である。これはオリンピックのたびに思うことでもある。興奮して声が大きくなるのはある程度仕方がないにしても、素人でもわかるような言葉を絶叫するばかりで、プロレスか何かの中継と勘違いしている感がある。「最後に言わせてください!おめでとうっ!にっぽん!」と言いたくなる気持ちはとってもよくわかるが、それを言うのは実況アナウンサーの仕事じゃないと思う。だってそれを言わせるためにスタジオにタレントを用意しているわけでしょう?その点NHKのアナウンサーの実況はさすがに安心して聞ける。出場している選手や監督、チームの内情や戦術などについて完璧な取材がなされており、素人の僕が聞いていてもよく理解できる説明である。というわけでスポーツの中継はやっぱりNHKに限るというのが僕の感想である(ABCは除く)。これもやはり「おっさんの生態」なのだろうか。
ところで、今日はどしゃ降りの中、番組後にZepp Osakaへ向かった。Gackt氏のFCライブが催されていたのである。久しぶりに見に行ったのに前半のライブは全く見ることができなかった。ステージではトークショーが始まっていて、あいかわらずのGackt節が炸裂していた。ちなみにこのトークショーの司会を務めていたのが、東京でDJとして活躍されている古本新之輔さんだった(漢字が怪しい)。Gackt氏とはお友達らしい。彼が登場した瞬間、「あ、北の国からの人!」と思ってしまったのは僕だけだろうか。6月10日(月)
昨日の番組中から突然脇腹が痛くなった。例の結石がマズい場所へ移動しているらしい。実はサッカーの日本戦はのたうち回りながら見ていたのであった。思いのほかその痛みが長引いて、今日は一日一歩も外へ出ずにベッドで過ごした。寝ていても座っていても痛みは変わらないのだが。生まれて初めて座薬というものを使ったら、これが意外と痛くもないしよく効くので驚いた。
ベッドの中で、1週間以上前からちょっとずつ読んでいた「白夜行」という小説をやっと読み終えた。1000円もする文庫本を買ったのは初めてのことだ。東野ファンの間ではかなり評価の高い作品であるらしい。面白かったことは面白かったが、あまりためになるような話は出て来なかったし、途中から結末がある程度読めてしまった。ていうかちょっと長すぎる。6月9日(日)
802でDJをしていて常々思うことがある。LIVE BBSによくある「今の曲は誰の何という曲ですか?」という書き込み。生放送中に、一人のリスナーのために曲名やアーティスト名を打ち込んで答えるのは手間がかかるので、大抵の場合は無視してしまうことになる。わざわざ書き込んで尋ねているのに無視された側は気分が悪いだろうが、無視をしているこっちもあまり気分のいいものではない。だから僕も時間を見つけて教えてあげるように努力はしているのだが、DJという自分の役目を考えるとこの作業は虚しさを伴う。特にHOT100の場合は、曲が始まる前に英語でさらっとタイトルを言うだけの場合が多いので、曲の後には努めて丁寧に紹介するようにしているつもりだ。カタカナではっきりとアーティスト名も2回ぐらい言ったはずなのに、その1分後に「今のは誰の曲?」と当然のように尋ねられると、少々情けない気分にもなる。BBSで聞かなくても、後日リスナーセンターに問い合わせることもできるし、曲の順位さえ覚えておけば、チャート表はHPにも当然掲載されるのだからそれを見ればわかることだ。以上ちょっとした愚痴。
ワールドカップフィーバー最高潮。日本が勝って大騒ぎ。日本が優勝した暁には僕も道頓堀に飛び込むかもしれない。6月8日(土)
ついにスターウォーズ・エピソード2を見た。
スターウォーズのファンとして、新作を見て「つまらなかった」などとは口が裂けても言わない。スターウォーズファンが新作を面白くないと感じたとしたら、それは本人の見方の変化であって、映画そのものの面白さは変わっていないはずだというのが僕の持論である。したがって今回の2を見て僕が「こんなもんか・・・」と思ってしまったのは、1を見た時の衝撃があまりに強く、次回作への期待が大きすぎたせいだろう。面白いことは面白いのだが、どことなく物足りなさを感じてしまった要因を僕なりに考えてみる。今回の場合、4〜6でのダースベイダーや、1のダースモールのような決定的な悪役が登場しない。あえていうならボバ・フェットの父、ジャンゴ・フェットがその役割といえるが、彼は暗黒面の人間ではなくただの賞金稼ぎである。もう一人、ドゥークー伯爵というクワイ・ガンの師匠が悪役として出て来るが、仮面をかぶっていない善人顔のおじいさんであるためにあまり興奮しない。この映画に対する不満としてもう一つ挙げられるのは、宇宙船を使ったアクションシーンの少なさだろう。スピーダーを使ったカーチェイスさながらのシーンは存在するが、あくまでカーチェイスの域。さらにもう一つ。今回は恋愛を絡めていて、「ついでにこの二人、恋もしてるんです」的な扱いでしかなかったハン・ソロとレイアの時と比べると、アナキンとアミダラのラブシーンはかなり丁寧に描かれている。ナタリー・ポートマンの美しさは認めるが、スターウォーズのラブシーンは定食でいうところのお新香ぐらいの存在でいいと思った。
とりあえず公開されたらもう1回見ようっと。6月7日(金)
ストリーミング・メディア・ジャパンなるイベントが有楽町にある東京国際フォーラムで催されていた。ストリーミングという技術を使っての新しい事業を開発している企業が、他企業に向けてプレゼンを行う展示会である。ストリーミングと使用したラジオ放送では他の追随を許さないNACK5も、NTT MEのブースで模擬番組を放送するという形で参加した。会場内に簡単な公開DJブースがあり、ゲストを招いていろいろとトークをするのだが、普通の公開放送と根本的に異なるのは、目の前にいる観客が決してリスナーではないということである。ゲストのファンでもなければ、ラジオに興味のある人さえ一人もいない。スーツを着たビジネスマンが難しい顔で見ているだけである。「うちの技術を使えばこんなことができますよ」という宣伝が目的であるから、番組はあくまでサンプルでしかなく、僕らはいわばマネキンのような存在と自覚しなければならなかった。自分の喋りを誰一人として聞いていない状況はやりにくいといえばそれまでだが、割り切ってしまえばこれはこれで楽しい経験となる。ネットの出現によってあらゆる業種が激震をくらっている。ラジオも例外ではない。ネットとラジオを共存させるための方法を、各放送局が独自に模索しているのが現状だ。FM802やNACK5はその点でかなり先を見据えていると思うが、ラジオというメディアそのものが無用になる時代がひたひたと迫ってきているような気がしてならない。
今日は金曜日にしてはかなり早起きをした。そのせいでBEAT SHUFFLEが終わるころには眠くて死にそうだった。6月6日(木)
病院で診察を受けたところ、ベッドがいっぱいなので入院がずいぶん先送りになると言われた。再来週まで体内に爆弾を抱えていろということである。そして入院の前にいろいろと検査が必要だということで、血を抜かれたり心電図の検査を受けたりとあちこち回らされ、おまけにどこへ行っても待たされるので、後の予定が詰まっているというのにかなり時間がかかった。
今日はDJ仲間の中島ヒロト氏と対談というめずらしい仕事があった。といっても僕が遅刻してしまったせいで二人が会話をした時間は少なめで、ライターさんの質問に順番に答えたような感じである。何度か仕事をした美容学校の、入学案内か何かに載るインタビューだそうである。「DJになりたいという夢を、どのように実現させたか」みたいなことが話の中心だったが、こういう質問を受けるのは実に照れくさい。僕にとってDJというのは最初から夢に描いた仕事だったわけではなく、何となく趣味で始めたことに過ぎない。そして「もっとDJをやりたい」という欲求に正直に行動していたら、結果としてプロになっていたという方が正しい。もちろん今もDJとしての夢や目標はあるけど、今の段階で、かつて自分の抱いていた夢を実現させたかと聞かれたら首を傾げざるを得ないのである。6月5日(水)
まだ6月に入ったばかりというのに、この蒸し暑さは一体どういうことか。日本より寒い地域から来ているサッカー選手にとってはキツい状況だろう。
Cubaseくんに夢中になるあまり、ここ数日ネットに繋ぐ時間が激減した。ネットに繋いだ状態でCubaseくんと遊ぼうとすると機嫌を悪くするので、回線そのものを切断せざるを得ないのである。殆どメールチェックぐらいしかしていない。毎晩4時間も5時間もネットに繋ぎ、しかもその半分ぐらいの時間を不毛な遊びに費やしていたことの方がもったいなかったわけで、むしろ好ましいことなのかもしれないが、夜型が直らないのは同じこと。そしてこの日記も滞りがちである。6月4日(火)
とにかく日本中がサッカーで大騒ぎ。何と今大会の日本戦は全試合、日本全国津々浦々全ての民放ラジオ局で生中継を放送することになっている。FM802も例外ではない。つまり日本が試合をしている時間は、コミュニティーを除いて、すべてのラジオ局でサッカー中継が流れていることになる。これについては当然に賛否両論の意見があったようだ。そして802はそのうちの否を掲げる人が多かった。サッカーに興味のある人なら時間を作ってテレビを見るだろうし、どうしても見られずにラジオを聞く人はAMで聞ければ満足だろう。世の中にはワールドカップに無関心な人もいる。日本がベルギーと戦っている時にFM802を聞くのはそういう人が中心ではないかと僕も思う。この日のROCK KIDS 802は短縮バージョンになり、結果としてはラッキーなことに試合をテレビでじっくり観戦することができた。しかし回線にトラブルが生じた時に備えて、7時までは僕がスタジオ付近に待機していなければならなかった。802の制作陣は局内にプロジェクターの大スクリーンを持ち込んで大勢で見ているらしい。7時すぎから後半が始まったが、僕はダッシュで家に帰ることにした。前半の膠着状態から、後半もしばらく動きは少ないだろうと予測したのである。ところが・・・。帰宅途中にまずベルギーが先制、直後に鈴木が得点。駐車場のエレベーターが降りるのをじりじり待っている間に近所の家から拍手と歓声が聞こえ、日本に2点目が入ったことはラジオですら聞けなかった。家までは車でたった20分の道のりなのに、僕は大事な場面をすべて見逃し、生で見たのはベルギーが同点に追いついた忌々しいあの場面と稲本の幻の1点である。試合結果よりも自分のその不運に腹が立って仕方がなかった。
6月3日(月)
仕事もないのにFM802へ行き、ライブラリーにあるSE集のCDからいろいろと音ネタをダビングしてきた。ジングルは無の状態から作るものではなく、そういうCDに入っているブシューンとかドカーンといった効果音に声を乗せて加工するのが普通だ。僕が家でジングルを作ったところでそれを番組で使う予定はないのだが、いずれは一人で録音番組が作れるぐらいになりたい。でもそのためにはハードディスクが10ギガでは少々心許ないか。
いろいろと作業をしながら放送を聞いていたら、FLOWER AFTERNOONで加藤美樹さんが「浅井くんはベッカムが嫌いらしい」というような発言をしていた。昨日のイングランド対スウェーデンの試合、僕は例のレクチャーを受けながら局内で見ていたわけだが、その場のスタッフが全員イングランドの応援をするものだから、僕はたった一人でスウェーデンを応援していたのである。しかし僕はスウェーデンのファンなわけではない。かといってイングランドが嫌いなわけでもない。僕が応援しているのはアジア勢とアフリカ勢。強くて当たり前のヨーロッパや南米のチームを応援してもつまらないと思ってしまうのである。イングランドはヨーロッパの代表格であり、しかも顔がいいという理由でやたらと人気のある選手がいる。そんなチームをアジアやアフリカの国が打ち破る試合を見てみたいではないか。スウェーデンはヨーロッパだが、イングランドよりは中心から離れているからそっちを応援したまでである。ベッカムがテレビに映る度に目をハートにしている美樹さんを見て、僕が冷ややかな態度を見せたことを美樹さんは強く根に持っているらしい。何度も言うが僕はベッカムが嫌いなわけではない。今大会もレッドカードで退場になって引き金を引けばいいのになんて、これっぽっちも思ってないってば。6月2日(日)
4日前にインストールしたCubase。どこをどう触っても音を鳴らすことさえできず、加えて英語版であるためにメニューを引っ張ってもよくわからない。そんなお手上げの状態が続いていた。この日、番組終了後にスタッフからいろいろとレクチャーを受け、大きな一歩を踏み出した。思えばネットへの接続やホームページ作りもそうだった。最初の一歩が一番重くて、歩き始めてしまえば殆ど立ち止まらないのが僕である。今日初めて使い方を覚えたばかりなのに、さっそくジングルを作ってみた。要領をつかむまでは練習あるのみである。作曲をするつもりはないが、これだけ手軽で楽しいとそういう方面にも挑戦したくなるのが普通だろう。久しぶりにネットより熱中できるものを見つけた。
6月1日(土)
今日はFM802の開局記念日である。毎年この日は明け方から深夜にかけて特番が放送される。スケジュールの都合がつく限りすべてのレギュラーDJが交代で登場するという、考えようによっては豪華な番組なのだが、トークが長くしかもその会話の内容がどうしても「同僚との雑談」の域を出ないため、激しく内輪ウケのノリであることは否めない。今年はその傾向が輪をかけて強く、しかも内輪の802スタッフでさえテレビでサッカーに熱中している始末。しかも夜になるとみんな大阪城ホールに行ってしまって局内にはあまり人がいなかったようだ。
大阪城ホールで開催されていたのはジャパネソウルというライブイベントだった。山崎まさよしや佐藤竹善、宮沢和史、渡辺美里、コブクロといった、日本を代表するミュージシャンが集い、日本の古い名曲をカバーするというめずらしいイベントである。最近、日本の曲をカバーするアーティストが増えている。自分達が聞いて育った日本の名曲を、若い世代に伝えていこうという意識が強くなっていることの表れといえる。そしてそれは日本のポップスの質の高さを裏付けている。僕は開局特番の出演が夕方から夜にかけての時間帯であったため、ライブは殆ど見ることができなかったのだが、光栄にもこのイベントで打ち上げの司会を任された。これは久しぶりの大役である。出演した全アーティストとその関係者、FM802の社長を含む全スタッフ、総勢100人を越える業界人が集った非常に神経を使う場である。別にかしこまった席では全然ないのだが、気を使いすぎて胃に穴が空くかと思った。