
7月31日(水)
僕がOSAKAN HOT100を担当するようになって初めての100曲特番の日。6月末までの週間チャートを集計して、2002年の上半期チャート上位100曲をすべてかけるという番組である。朝、ディレクターに会って僕は宣言した。「イントロのある曲は、全部乗る」と。
僕の番組を聞いていれば皆さんもお気づきのことと思うが、僕はイントロでタイミングよく曲紹介を切り上げるあれが大変好きである。DJをしていて一番気持ちいいのはあれがうまく決まった時だと思っている。殆ど命を懸けている。だからといって普段からすべての曲をイントロで紹介するわけではない。中にはイントロをじっくり聞かせた方が効果的な曲だってあるし、気分的に乗りたくない場合も多々ある。しかし今日の番組だけは全部のイントロで喋るぐらいのバカなことをやってみたかった。僕にとって、二十代最後の9時間特番だったからである。要するにこれも結局は自己満足。
そんなわけで僕のこの番組にかける直前の気合いはかなりのものだったが、番組タイトルや曲紹介の際に言うこと(最高位が何位だとかチャートに何週滞在したとか)が普段のHOT100とまるで違うせいでいきなりしどろもどろ、のっけから噛みまくりのとんだDJになってしまった。詳しく言い訳をすると、例えばイントロが20秒の曲があったとして、その20秒の中で喋る言葉はだいたい頭の中で事前に構成してある。紙に書けば安全だが、あいにくそれほどの時間はないので、前の曲がかかっている間におおよその文章を頭に叩き込んでおくわけだ。で、いよいよそのイントロが始まって喋っている時、さっき考えていたのと全然違う言葉が誤って口から出てしまうことがある。その瞬間にさっきの構成は音を立てて崩れる。その時点でイントロの残りが3秒ぐらいしかなかったら、もう一巻の終わりである。まあこのスリルがいわばイントロ曲紹介の醍醐味でもあるのだが、今日はとにかく失敗することが多かった。調子に乗りすぎたということか。反省。
しかし思ったほど疲れは感じなかった。過去にも9時間特番は何度か経験しているが、これまでで一番楽だったかもしれない。それはおそらく、番組中に休憩時間が殆どなかったからだろうと思う。普通これほど長い特番となると、DJが休憩をとれる時間が1時間ぐらいはあるものだが、この日は10分ぐらいの録音パートが3つあっただけ。それ以外の時間は殆どずっとスタジオの中にいなければならなかった。休憩があると眠くなったりして、かえって長く感じるのだ。集中力を持続させるのは確かにしんどいが、テンションを上げたり下げたりしながら9時間を乗り切る方がずっとキツいと僕は思うタイプだ。7月30日(火)
今日は番組後、梅田のクラブDAWNへTHE MUSICのライブを見に行ったが、着いたら殆ど終わっていた。シークレットギグだから短いのは仕方ないが、フジロックのステージも見られなかっただけに残念である。
ところで僕は自分の番組をMDに録音して保存するようにしている。MDは何枚あっても足りないから、開封済みの空MDを大量にヤフオクで落札したという話は以前にも日記に書いた気がする。あらゆるメーカーのブランクMDが200枚弱。もちろん新品を購入するよりははるかに安い値段で買うことができた。これを出品した人はどうやら僕よりも年上と見られる男性で、あらゆる音源をダビングしてコレクションにしていたが、急に要らなくなり、捨てるのももったいないから売ることにしたのだという。非常に保管状態がよく、ラベルなども完全な状態で揃っているのだが、今日使用したMDにはERASEをかけ忘れたらしく、録音された音源がMDに残っていた。 きっとクラシックやジャズなどの鑑賞マニアの人なのだろうと僕は想像していた。しかしそのMDに入っているのは明らかにアイドルの歌だった。別に構わないけど。構わないけど。若干の怖さを拭えない。7月29日(月)
暑い。日本の夏はいつからこんなに暑くなったのかと問いたくなるほど暑い。夏だから暑いのは当然だし僕はとちらかといえば暑い夏の方が好きなのだから、この暑さはむしろ好ましいとも言えるのだが、ここまでくると不必要に暑いと言わざるを得ない。
何度も書いているとおり僕の部屋にはクーラーというものがないから、部屋にいる間は冷たい飲み物をがぶ飲みする。キンキンに冷えたほうじ茶なんて最高。遠慮なくガンガン飲むから、汚い話だが当然お腹は殆ど一日中下痢みたいな状態である。今日もトイレで合計1時間半ぐらいを過ごした。最近僕はトイレに本を置いている。7月28日(日)
最近OSAKAN HOT100のスタッフとの間で、リップスライムの曲に合わせて歌うのが流行っている。リップぐらいのレベルになると素人が完コピするのは一苦労で、「楽園ベイベー」を誰が一番本物っぽく歌えるか競っているわけだ。僕は曲がりなりにもDJであるから、リズム感にはそれなりの自信がある。そして意地もある。すでに「楽園ベイベー」は歌詞カードなしでも歌えるレベルまでほぼ完璧に覚えた。今は「FUNKASTIC」を必死で覚えているところだ。こんなに一生懸命になって覚えたところで、別に披露する機会はないのだけど。
こうやって覚えてみると、日本語ラップにもラッパーによっていろいろな特徴や傾向というものがある。そして大半のラップにはちゃんとメロディーがある。今度はラップの着メロでも作ってみようかな。7月27日(土)
いつもなら金曜日は東京へ向かう前にSO HOTのナレーション収録がある。昨日はフジロック特番のためにスケジュールを変更してもらった。その収録が今日である。従って僕は午前中には荷物をまとめて苗場を出発する必要があった。あいかわらず短い出張である。どうせどのライブも見られないならと頑張って早起きをし、東京で広尾に寄ることにした。この週末はCustom Cultureのセールが開催されているのだ。夏ものの服はもうだいぶ買い揃えてあるので、ここではブーツやら小物やらをいろいろと買ってみた。
夕方にやっとのことで帰宅すると、ぴあの上田さんからメールが届いていて、暑さを紛らわしてくれる心霊写真を教えてくれた。最初は何だかよくわからなかったが、左の奥にある入り口のあたりをじーっと眺めていると、自然に見えた・・・。恐ろしくて涙が出た。BCCで手当たり次第にこれを送りつけたくなる上田さんの気持ちも、わからないでもない。7月26日(金)
BEAT SHUFFLE FUJI ROCK SPECIALの放送のため、朝からFUJI ROCK FESTIVALが開催されている苗場スキー場へ向かった。今週のBEAT SHUFFLEは会場の横に建つ苗場プリンスホテルの一室から生放送される特番なのである。野外ライブが概して苦手な僕だが、仕事となればもちろん頑張る。
大阪から苗場までの道のりは決して楽ではない。車で行く人が多いが、在来線で日本海側を通る人、飛行機で新潟を経由する人などいろいろだ。しかし結局一番早いのは、東京駅を通って東海道から上越へ、つまり新幹線を乗り継ぐコースである。僕も当然このルートを選んだが、5時間も電車に乗りっぱなし、ようやく越後湯沢に着いてからもさらにタクシーで30分、という移動はそれだけでしんどいものがあった。ここまで運転して来ることを考えたらこんなものではないだろう。
ホテルの部屋にひとまず荷物だけを置き、さっそくライブ会場を見学。昨晩は小雨がぱらつくこともあったようだが、この日は快晴で、とにかく日差しが強い。時折陽が隠れると心地よい風が流れてきて、避暑地を訪れていることを実感させられるが、日が照っている間はやはりしんどい。その太陽の下を10分ほど歩くと、だんだん大きくなるライブの音とともに、GREEN STAGEの前で飛び跳ねる群衆に近づいてきた。さっきまでののどかな山の風景とは明らかに別の、とんでもない世界に足を踏み入れたような印象がある。「あぁ、やっと着いた!」と思わず口にした。ここに来るまでにどんな苦労をした人も、この景色を目にした瞬間にその疲れなど吹き飛んでしまうことだろう。道中で苦しい思いをすればするほど、辿り着いた時の喜びは大きい。
スタンディングゾーンで跳ねている連中の盛り上がりはハウスそのものである。斜面を上がると、芝生の上にシートを敷いて寝ている人のゾーン、さらに通路を挟んで、テントを張るゾーンの3つに分かれている。おそらくシートやテントに自分たちの陣地を作り、そこを拠点にしながら各ライブ会場へ散るのだろう。そういう見方は、MEET THE WORLD BEATに似ている。30000人を収容するメインステージのGREEN STAGEの奥へ10分歩くと、10000人キャパのWHITE STAGEがあり、さらにその奥に3000人キャパのFIELD OF HEAVEN、そして手前に戻るかたちで7分ほど歩いたところにある屋根つきのRED MARQUEEは5000人を収容する。この4つの会場で同時にライブが進行しており、タイムテーブルを見て目当てのアーティストを探しながら会場を移動する。そんな様子はMINAMI WHEELにも似ていると思った。
ここはスキー場である。夏場は動かないリフトと裸の斜面だけが広がるただの山奥である。しかしそれを忘れてしまいそうになるほど、あらゆる設備が完璧といえるまでに整っていた。このライブを成功させるためのスタッフの並々ならぬ苦労をうかがい知ることができる。水を引いてくるだけでも大変だろうが、トイレや水道の数も完璧。携帯の充電を無料でしてくれるテント、バイクの修理屋、キャンプのよろず相談受付テントなど、あらゆるニーズに応えるサービスが充実していた。普段はキャンプなどしない素人が屋外で何泊もするのだから、みんな何かと苦労するわけだが、観客の「不便」という要素を取り除くための最大限の努力を感じる。
会場の様子を一通り見学した後、僕は番組の準備もあるので早々に撤収した。あまりライブを見る時間がなかったことと、出演アーティストに関する知識の量が乏しかったために、番組スタッフに迷惑をかける形になってしまった。GET THE NACKの船守さんが手伝ってくれなかったらどうなっていたことか。来年はもっと事前に勉強をしてライブ自体を楽しもう。来年も番組の話があればの話だが。
「フジロックだけは他の野外ライブと違う」言った802のスタッフがいる。それがどういう意味なのか僕には見当がついていたし、実際にライブを体験してみて確かにその通りだと思う。誰のライブが見たいのかは二の次で、要するにその空間に身を置けるということの幸せが大きい。例えばバイク好きの人が鈴鹿に行かないと夏を越せないように、音楽ファンにとってのフジロックは夏に欠かせない一大イベントになっている。邦楽と洋楽の間にはどう努力しても埋められない溝があると感じてもう10年近いが、このイベントを見ている限り、音楽ファンにその別に対するこだわりは殆どないように見える。7月25日(木)
先日の「オペラ座の怪人」に続いて、今日は「キャッツ」を見に行った。僕は初めて見たのだが、もう20年近くも続いているというその人気はうなずける素晴らしい内容だった。ストーリーよりも、役者達の歌やダンスに心を奪われっぱなし。本物の猫のようにしなやかに、そして俊敏に動き回り、全員の一挙手一投足が機械のように正確なのである。しかも登場人物は全員、殆ど最初から最後まで出ずっぱり。この舞台の稽古には一体どれくらいの時間がかかっているのだろうか。小難しい話では決してなく、わりと明るく楽しいムードに終始しているので、客席には親子連れの姿も多い。小さい子供が騒いで始末に負えない場合に備えて、ガラスで仕切られたファミリー専用の席も用意してある。日本中の子供達が幼い頃からこんなステージを見て育ったら、この国のエンタテイメントはよりハイレベルなものになるような気がする。
劇場からの帰り道が大渋滞。あろうことか天神祭の人混みの真っ只中に突っ込んでしまったのである。迂回しようかとも考えたが、ちょうど花火が上がりそうな頃合いだったので、適当に車を路駐して行列に加わってみた。5分も歩いたら花火が上がり始め、しかもなかなかいい位置を確保できた。これぞたなぼた。今年の天神祭は諦めていたのだが、花火はしっかり堪能。それにしても、車でお祭りに行く人がこんなにたくさんいるとは思わなかった。7月24日(水)
多分15年ぶりぐらいで、少年マガジンを買った。僕の愛車であるプリウスの誕生秘話を描いた読み切りの漫画が掲載されていると聞いたのだ。当時、実用化にはあと100年かかるとさえ言われていたハイブリッドの車を、たったの4年で発売までこぎつけた開発者達の苦悩と努力の物語。プロジェクトXの子供向けコミック版といったところか。少年漫画雑誌でこういう話を取り上げるのは面白い試みだと思う。小学生の時分で僕がこれを読んだら、もっと自動車に興味を持っていたかもしれない。ちなみに来週号はガンプラを開発した人々の話らしい。
プリウスを「物好きなオヤジが話題性につられて買う珍しいだけの車」のように勘違いして、バカにする輩は相変わらず後を絶たない。そういう連中にこの漫画を読ませてやりたいと思った。僕は自動車のブランド性に興味がない。宝くじで3億円が当たっても、僕はずっとプリウスにしか乗らないだろう。7月23日(火)
天神祭を前に、FM802は天神橋WEEKで盛り上がっている。天神橋筋商店街の中にある各DJのオススメスポットを、802のホームページで紹介するという企画があって、今日は番組前にスタッフとレストランでランチ。いつも番組前はあまりおいしいとは言えない出前モノで済ませるのだけど、ちょっと早めに集合して外で食べるのも悪くない。ランチは安いしね。しかし今日はめずらしく少し寝坊してしまった。少し気が緩んでいるのかなぁと思っていたところ、番組での言い間違いがもとでこっぴどく怒られた。それもすごく偉い人達に。しばらく怒られるようなことがなかったから久しぶりにガックリ。せっかくのhide特番だから頑張ったけど、テンションを保つのは非常にしんどかった。番組後に他の番組のDJと飲みに行き、人の失敗談をいろいろと聞いて慰めてもらう情けない僕であった。
それにしてもiBookは熱すぎる。バッテリーのある左手の下がフライパン並みに熱を持っている。スペックに不満はないけど、いっそのことデスクトップのパソコンを買ってしまおうかとまで考えてしまう。そんなふうに考え始めると、G4がいい、40GBぐらい欲しい、もっと大きなディスプレイがいい、という具合にどんどん欲が出てきてしまう。まあそう思っているだけで結局買わないんだろうけど。とりあえず、文章を打つ時はタオルを敷くようにしている。7月22日(月)
来月早々にカプコンから発売されるレースゲームソフト「アウトモデリスタ」を、デジネバ用に練習中。まだソフトは焼き付けたCD-ROMの状態で、デバッギングステーションと呼ばれる専用のPS2でないとプレイできないため、そのハードごとお借りしたものである。何度もここで書いた通り、このゲームのナレーションを僕が担当している。
カプエスの時と比べると全体的に声の量は少なめで、テンションが高い。実際にプレイしてみると予想以上に難しいゲームで、レースゲームの下手さを痛感させられた。走行中に流れるナレーションは、意味合いとしては「どうしたんだい!?」とか「今のはヤバい!」みたいな英語なわけだが、プレイしている側は「何やってんだよ下手くそ!」「もう諦めろ!」と言われているように聞こえるものだ。自分の声がこんなにいまいましく聞こえるとは皮肉なものよ。
まだコツすら掴めていない状態だが、収録は明後日。明日の夜にでも頑張って練習しなくちゃ。7月21日(日)
OSAKAN HOT 100が終わってから、そのままタクシーで万博公園へ向かう。今日はFM802最大のイベント、MEET THE WORLD BEATの日である。イベントはすでに1時から始まっており、僕が到着した時点ですでに後半に突入していた。炎天下の万博は予想を越えて暑い。歩いているだけで全身が汗でビッショリだ。
陽が沈みかけた頃、この日のトリを務めたTHE BOOMのライブが始まった。1曲目が「星のラブレター」だった。今回、MR.CHILDRENの出演がキャンセルになり、急遽出演を依頼したところ、快諾してくれたTHE BOOM。照りつける太陽がいなくなって、頭上にきれいな月が浮かんでいる中、彼等の代表曲をみんなで歌って、会場が心地よい一体感に包まれていく。宮沢氏の歌を聴きながら、笑顔で手拍子をしている観客の姿を見ていたら、涙がこぼれた。ライブでこんなに感動したのは久しぶりのことだ。
なぜそんなに感動したのか、僕なりに分析してみた。結論としては、このイベントが「リスナーの無料招待イベント」だからだと思う。近年は野外のライブイベントもどんどん増えていて、どれもそれなりの気持ち良さを体験できるのだろうが、MEET THE WORLD BEATが他と違うのは、チケットがタダであるという点だ。もしもMEET THE WORLD BEATがチケットを売っているイベントだったら、ミスチルの出演がキャンセルになった時、そのチケットを払い戻す人が当然いただろう。しかし最初からタダで手に入れたチケットである。「ミスチルが出ないのは残念だけど、せっかく当たったから行こう」という気持ちで来た人がたくさんいた。それでもイベントが終わる頃には、観客全員が心底幸せそうな笑顔を見せている。来て良かった、当たって良かったとみんなが感じたことだろう。フジロックでもサマソニでもきっと見ることのできない、その笑顔を見て、僕は感動したのだ。このイベントを無料で続けるために、たくさんの人がいろんなところで頭を下げている。利益を求めず、リスナーに音楽を純粋に楽しんでもらうために、FM802が全社一丸となって取り組むイベント。やっぱりMEET THE WORLD BEATは日本一のライブイベントであると実感した。こういう局だから、僕は大阪を離れられないでいる。
その後、今年も盛大な打ち上げが行われていたわけだが、僕は早い時間にこっそり抜け出して帰宅した。夜中の1時から放送される、自分の番組を自宅で聞くためである。久しぶりに爆発寸前CHATを開き、リスナーと会話をしながらじっくりとラジオで自分の喋りを聞く。もはや照れくさいと感じることもないほど、自分では何度も聞き直した番組である。クイズのBGMやSEがガンダムからのネタであることや、ジングルのネタでhideの楽曲を使用していること、BGMもどれもhideの曲をループさせたものであること、番組の始まりと終わりがリンクしていることなど、この番組で僕がこだわった点は多岐に渡る。そして最大のこだわりは、hideがもうこの世にいないという事実を一切なしにして作ったところにある。ニューシングルとシングルコレクションがリリースされるが、たまたま本人稼働のプロモーションがない特番を作っているつもりで構成した。そして選曲も新しい曲に絞った。時間がなくてカットになったが、本来なら「CELEBRATION」や「MISCAST」のhideバージョンもかけたかったところだ。hideの楽曲は生きていて、そして進化している。過去の焼き直しなどではない。それを伝えたかった。僕がDJである限り、僕は「日本一hideの曲をラジオでよくかけるDJ」であり続ける。聞いてくれた皆さん、ありがとう。7月20日(土)
喫煙者の中では煙草の本数が非常に少ない僕が新幹線で必ず喫煙席に乗るのは、自分が煙草を吸いたいからではなく、禁煙車よりも子供の割合が少ないからである。新幹線の移動は大事な睡眠時間である。すぐ後ろで赤ん坊にギャースカ泣かれた日にはこっちが泣きたくなる。そんなわけで今日も僕は朝一番ののぞみの喫煙車両に乗った。ところがすぐ前の席が子供を二人連れた大家族。席を向き合わせて朝の6時にパーティーが始まっているではないか。そうか。今日は海の日か。今日から夏休みか。うるさいわけだ。
大阪に着いたらすでに30度を突破していた。完全に真夏の陽気である。僕は暑いのが大好きで、もちろん夏も大好き。でも「この暑さもそう長くは続かないんだよな」などと考えて妙に切なくなってしまう自分がいる。夏が好きなぶん、夏が去る時の悲しさは苦手なのである。
明日はいい天気になりそうだ。7月19日(金)
今日は夢のような一日だった。G-SPOTでCORE OF SOUL、そしてBEAT SHUFFLEでは犬神サーカス団という、僕の愛する二組のアーティストにインタビューしたのである。
まずCORE OF SOUL。ライブが終わってからもずっと彼等のCDを聞き続けていたような僕だから、聞きたいことは山ほどあって、いくら時間があっても足りなかった。帰り際、僕が以前に自分で作った携帯の着メロを無理矢理ソンくんに聞かせてみた。一番の自信作は「クジラ」のイントロ。ソンくんの弾くアルペジオをそのまま完コピしたものなのだが、聞かせてもソンくんは何の曲かわかってくれなかった・・・。CORE OF SOULは3人のうち2人が大学生で、まさに今がテスト中。両立は大変そうである。アルバムも夏休みに集中して作らざるを得ないという。頑張れ若者。
BEAT SHUFFLEのゲスト犬神サーカス団は、凶子嬢と明氏の出演。前回、ネット中継があることを知らずに来て、ノーメイク普段着の姿を晒してしまった彼等だが、今回はしっかりとフルメイクである。明氏は、曲がかかるといつもの学ランをおもむろに脱ぎ、中にはアロハシャツと短パンを着ていた。あのメイクでその格好は爆笑を誘ったが、さらに次の曲がかかっている間にそれも脱ぎ捨て、今度はタンクトップにスパッツにサングラスという、深夜の通販番組で健康器具を紹介している外人のインストラクターみたいな出で立ちになった。ネット中継のためにここまでネタを仕込んでくる周到さには恐れ入る。恐ろしさやグロさでは他の追随を許さないこのバンド、楽曲のクオリティーは立派にアートの域だと思うが、そういう自分たちの活動さえ時に冗談めかして笑いのネタにしてしまえるセンスは文句なしにかっこいい。ニューアルバムを聞いていて、ひょっとしたらこのバンドがものすっごく売れてしまうようなことも、あるかもしれないという気がしてきた。7月18日(木)
今年のデジTをもらった。去年は赤と青とオレンジという派手な色が中心だったデジネバオリジナルTシャツ、今回はグレー、紺、水色の3色で、プリントされたラブータも粗いドットを使った斬新なデザイン。これはオシャレだぞ。
しかし最近僕は普通のTシャツをあまり着なくなった。理由は言うまでもなくノースリーブをよく着るようになったからだ。しかしタンクトップばかりそんなにたくさん持っているわけではないので、Tシャツの袖をハサミでザクザク切っている。僕が着たいのは袖のないTシャツであって、肩の部分が細いランニングのようなタンクトップではない。切ってしまうのはもったいないが、着ないまま捨てられるよりはマシである。デジTも勇気を出して1枚ぐらいノースリーブにしてしまおう。7月17日(水)
この日の収録で紹介したゲームは「ぼくのなつやすみ2〜海の冒険編〜」。9歳の少年が、田舎の小さな島に住む親戚の家に8月の1ヶ月間預けられ、そこで島の人と触れあいながら様々な遊びを経験していく。虫を捕ったり魚を釣ったり。僕ぐらいの世代がかつて経験した夏休みの冒険がそこにある。CGの美しくリアルな映像と、細かい演出。ストーリーやセリフがかわいいからか、女性からの人気が高いソフトだ。敵を倒すとか宝を手に入れるといった明確な目的がないこういうゲームは、僕は今まであまり夢中になったことがない。しかし2時間ほども遊んでいるとコツがわかってきて、虫を捕まえた時とか、泳いでいて王冠を見つけた時の喜びがリアルに味わえるようになった。「そうそう、こういう感覚」という不思議な懐かしさを実感するのだ。このゲームの面白さは、実際にプレイしてみないとわからないものだろうと思う。きっと徐々に釣りなどの腕前も上達して、周囲の人ともどんどん仲良くなり、8月31日の別れの場面では僕も涙するだろう。でもこのゲーム、そこまで辿りつくのに最低でも10時間はかかる。僕は昨日借りてきて今日返さなければならなかったので、最初の数日しか遊んでいないのだった。それにしても、こういうアイデア勝負のゲームをヒットさせるのがソニーは上手い。これを楽しめる世代はかなり限定されるように思えるが、1作目が35万本のヒットだという。
7月16日(火)
ROCK KIDSのゲストでサウンドスケジュールが登場。彼等が僕の番組にゲスト出演するのは通算してもう5回目ぐらいになる。ゆっくりと話したことがなかったので、今日は一緒に食事をさせてもらった。彼等はまだ仕事が残っていたのでアルコールはなし。僕が一人で生をガブガブやっている状態だったが、会話はそれなりに楽しかったぞ。
どういう流れでそうなったかは忘れたけど、サインの話になった。たかがラジオのDJでも、サインをくださいと頼まれることはたまにある。もちろんスター気取りで喜んで書くわけだが、そのサインを書く場所にもいろいろとある。手帳に書くのが一番多くて、着ている服とか持っている小物とかに書いたこともある。大石くんは携帯電話とか卒業アルバムに書いたことがあると言う。
忘れられない思い出がある。FANATIC◇CRISISの1stアルバムがリリースされた頃、僕は広島でのインストアイベントの司会を頼まれた。僕は広島で放送される番組に出演した経験はないから、広島のFANATIC◇CRISISのファンで僕を知る人物はおそらく皆無だろう。そして実際そうだった。なのにイベントが終わった後、女子高生が一人だけ僕に近づいてきて、「お兄さんサインちょうだい」と言うではないか。「サインは別にいいけど、君、僕のこと知らないんでしょ?」という当然のツッコミはあっさり交わされ、「いいから書いて」という彼女の為に僕はサインをすることになった。問題は彼女が僕に要求した場所。彼女は僕に、持っていた学生鞄を見せて、「ここに書いて」と言うのだ。「え?これ、毎日学校に持っていく鞄でしょ?それはまずいでしょ。もっとほら、手帳とかノートとかないの?」と気を使ったが、押し切られた。「このへんでいい?」と端っこに小さく書こうとすると「真ん中にでっかく!」と言われ、結局彼女の大事な鞄には、名も知らぬ地方のDJの直筆サインがでかでかと書かれてしまったのである。その後、彼女がそんな早まったことをした自分を恥じ、除光液でせっせと消されていく自分のサインの行く末を想像して、僕は勝手に虚しくなっていた。
そうして1年後、同じFANATIC◇CRISISの次の作品のキャンペーンで、僕は再び広島を訪れた。例によって僕のことを知る客が誰もいない状況で司会を務め、控え室に戻ろうとした時、件の彼女と僕は劇的な再会を迎えたのである。彼女が抱えた鞄には、果たしてあの日僕が書いたサインがきれいに残っていた。「私のこと、覚えてます?」「忘れないよ。こんなところにサインしたんだから」。交わした会話はその程度。こうやって書くと何だか少しロマンチックだけど、彼女の態度から僕に対する興味は微塵も伺えないのだった。「何かよく知らないけど、司会やってた人」のサインをなぜ彼女は求めたのか。今となっては真実を知る術がない。最近になって思うのだが、彼女が欲しかったのは「誰かのサインが書かれた鞄」だったのではなかろうか。鞄に落書きをするのがステイタス、そして彼女にとってはそれが有名人、もしくはそれに近い業界人のサインであることが理想的だった。サインを書く人間は誰でもよく、しかし場所は鞄でなければ意味がなかった。それが僕の推理である。
どうでもいい話だ。でもなぜかあの子の顔を今もよく覚えている。7月15日(月)
苦労に苦労を重ねた末のhide特番が完成した。バカみたいに時間ばかりかかって、出来上がったものを客観的に聞いてみると「うーん。この番組、つまらない・・・」と思えてしまうこの虚しさ。自己満足だからいいやと思っていたのに、自分すら満足できていないのである。一人で録音番組を作ろうだなんて、僕にはまだ早かったみたい。理想は頭の中にあるのに、それが形にならなかった。初心者の僕には、使い物にならないジングルやリミックスを家でしこしこ作っているぐらいがちょうどいいということだ。久しぶりに味わう敗北感と挫折感だぜ。
死ぬほど眠くてベッドに崩れ落ちたが、あまりの暑さに目が覚めた。そして思い出したこと。「は!明日までに『ピンポン』見なくちゃ!」。明日のROCK KIDS 802でチケットをプレゼントするからわざわざ借りてきたのだった。この状態で見ても絶対にウトウトしてしまうと予想したが、これがなかなか熱い映画で、最後まで目はギンギン。窪塚くんのかっこよさが初めてわかった気がした。全編のおそらく半分近くを占める卓球のシーンがとにかく凄い。華麗でリアルで迫力がある。役者達はどれほどの時間を卓球の練習に費やしたのだろうか。卓球やりたい。卓球台欲しい。ヤフオクで探そう。7月14日(日)
僕はフリーランスのDJである。マネージャーというものがいないから、何をするにもどこへ行くにもいつも一人だ。普通のタレントさんだったらマネージャーに任せるような交渉事も、僕は自分でしなければならない。だから当然足下を見られてギャラは叩かれるし、ひどい扱いも受ける。納得のいかない仕事をさせられても、僕のような立場では簡単に文句を言えない。何をされてもニコニコ笑って仏様のように許す以外にない。僕は短気だから影でぶーぶー文句を言うことはあるけど、仕事のことで本気で怒るようなことは滅多にない。「いいよいいよ。これもフリーの弱さなんだから」と諦めている。仮に本気で怒って(つまりそういう事態が起こったから書いているのだけど)「むきー!こんな仕打ち許せないんだわっ!」と思ったところで、僕には結局敵を作る勇気がない。敵と味方をハッキリ分けて仕事ができる人って強いと思う。
でも根には持つ。簡単には忘れない。7月13日(土)
タバコを買おうと思ってコンビニに入ったら、「別冊宝島・僕たちの好きなガンダム」という雑誌が置いてあった。読み始めたら止まらなくなり、何十分も立ち読みをしているのは気が引けたので買ってしまった。僕より少し年上ぐらいの、ゲームや出版業界で働くガンダムフリークが、あらゆる角度からファーストガンダムを分析し、考察を試みている内容だ。ていうか何のことはない、要するに勝手に熱く語っているだけ。ランバ・ラルの「兵には手を出させるなよ」という台詞には、攻撃に参加させるなという意味以外に、妻に浮気を牽制する意図があったのではないか、みたいな考察。これはこれで非常に面白い。脇役を含めた一人一人の登場人物の生き様を呆れるほどに細かく分析し、名場面、名台詞を文面で再現している。こういうのを読んでいると、「いや、僕にも言わせてくれ」と思わずにはいられない。ガンダム初心者が読んだら非常にありがたいガイドブックになるであろう雑誌だが、これを買う人間の大半は僕のような「俺だって負けてねえぜ」型ガンダムファンなのだろう。家に帰ってその雑誌を一通り読み終えてから、タバコを買い忘れたことに気付いた。
7月12日(金)
新幹線の中で「アサヒビール大逆転」という本を読んだ。ノンフィクションは滅多に読まない僕だが、めずらしくそのストーリーに興味を抱いたのである。日本一の老舗ビール屋だった朝日麦酒は、戦前までは劣勢だった麒麟に抜かれてから、衰退の一途を辿っていく。おいしいビールを作っても、画期的な宣伝を試みても、何をやっても売り上げは下がる一方。シェアは10%を割り、ウィスキーで儲けているサントリーが背後に迫ってくる・・・。僕が高校生ぐらいの頃まで、アサヒは事実上最下位の座に甘んじており、創業100周年を目前にして潰れる寸前だったという。最後の力を振り絞って社内を一つにまとめ、ロゴを変え、ラベルを変え、そして味を大胆に変えた。そうしてスーパードライは生まれた。エリートビジネスマン達がどん底から這い上がるまでのドラマは、読んでいて涙が出るほどに感動的であった。
「日経トレンディ」では毎年、ヒット商品のランキングを発表している。過去にランクインしたすべての年のヒット商品の中でのナンバー1を決めるべく、それぞれのヒット商品を手がけた担当者から「自分の担当した商品以外で、一番のヒット商品は何だったか」というテーマでアンケートを取った結果が興味深かった。1位が携帯電話、3位はインターネット、それに挟まれた2位がアサヒスーパードライだったのである。「マーケティングの世界に指定席はないことを証明した」という、票を投じた専門家のコメントが印象に残っている。
僕の番組のスポンサー様はアサヒでも麒麟でもなくサッポロである。ぜひともサッポロさんにもいつかシェアで首位の座を奪っていただきたい。頑張れサッポロ。7月11日(木)
先日購入したばかりのMDプレーヤーの調子が悪い。基本的には動くのだが、相性の悪いMDを入れると音飛びを起こすようだ。これでは編集作業ができないことになるから、早急に新しいのを一台買う必要がある。ケーブル類も何だかいろいろと買ってしまったし、やっぱりお金はかかるということか。
溜め込んでいた日記をようやく書いた。思い出せない日も多く、何日分か歯抜けの状態。実は他にも溜め込んでいる仕事が山ほどある。休みの今日がリミットだ。7月10日(水)
台風一過。大阪は「なあんだこんなもんか」という程度の暴風雨だった。しかし新幹線は見事に止まっているらしい。今日がBEAT SHUFFLEの日でなくてよかった。3年半毎週東京に新幹線で通っていて、天災の影響で仕事に穴を開けたことが一度もないというのは、考えてみればラッキーな話である。
大学2年生になる義理の妹の彼氏が、某バラエティー番組の美男子コンテストに登場し、賞金をもらっていた。初めて紹介された時にずいぶん男前なヤサ男だとは思ったものだが、実は学校では非常にモテるらしい。ああ、あの美貌もさることながら、若さが羨ましい。サークルとかってすごい楽しそう。あの青春をもう一度。7月9日(火)
今日のROCK KIDSはbbsのテーマが「三日坊主自慢」。思い出すのも恥ずかしい、「続かなかった思い出」というのが大抵誰にでもあるものだ。僕もわりと飽きっぽい性格だから、毎日やろうと決めたことをすぐに投げ出してしまうことは少なくない。しかしこの日記だけはもう何年も続いている。誰にも読ませない自己満足だけの日記だったらそうはいかなかっただろうと思う。読んでくれる人からのリアクションが確実にあり、「浅井くんの日記はおもしろいね」と言ってもらえるから、やめられない。Roxiteはもう殆ど僕のライフワークであり習慣である。しかし最近はこの日記の更新頻度がとみに減っている。言うまでもなくCubaseくんが僕を自由にしてくれないからだ。
ところでROCK KIDSの番組中に登場するリクエストセンターの大抜くん。僕もかつて彼のように、毎日ROCK KIDSに登場するレポーターの仕事をしていた。当時スタジオのDJにいじってもらえると凄く嬉しかったから、僕も彼をいじりたくなってしまう。大抜くんは特にいじりがいのあるキャラの持ち主だ。結果としてずいぶん彼をいじめていることに、いつも後になってから気付く。ごめんね。
夜になったらすごいどしゃ降りだった。台風が近づいている。7月8日(月)
一昨日のミュージアムレポートの編集にはまだ手をつけていない。オープニングテーマやジングル、途中のコーナーなどの素材を作るのに必死である。一人で作っているのだから、適当に手を抜こうと思えば簡単なことだ。しかしhideさんの特番となるとどうも肩に変な力が入る。そしてどの曲も好きなもんだから、番組の作りも妙に凝ろうとしてしまう。頭の中で「あー、こういう感じだとクールかも」みたいなイメージが浮かぶと、その理想型に近づくまで食事も忘れて没頭。気がつくとたかが1分の素材を作るのに2時間もかけていたりする。そろそろ煮詰まり始めており、もう何だかhideは聞き飽きたという印象すらある。こういう時は気晴らしをするに限る。
というわけで夜は久しぶりに雀荘へ。そして散財。座りっぱなしで腰は痛いし懐は急に心許なくなるしで、踏んだり蹴ったりな一日である。7月6日(土)
21日に放送される「BINTAN GARDEN hide Junk Story」の取材のため、hideミュージアムを訪れた。予算の都合もあり、完全に一人ぼっち。一人で収録に必要な機材を用意してトボトボと横須賀へ小旅行である。横須賀中央行きの快特に乗ってウトウトしながら到着を待っていると、いつの間にか窓外の風景がとっても田舎町になっていた。どうも様子がおかしいと思っていたら「次は終点〜」とか言ってる。ここはどこ!?どうやら途中の駅で僕の乗っていた車両が切り離されて、別の路線に逸れてしまったらしい。こういうのって私鉄ではよくあるけど、地元に住んでいる人間でなければ絶対に間違えるよ。かなり時間には余裕を持って出たつもりだったが、そんなわけで少し遅れて現地に到着した。
2年ぶりに横須賀にやってきた僕を、裕士氏はとても歓迎してくれた。ここのところニューシングル「In Motion」やシングルコレクションのリリース、あるいはDope HEADzのマネージメントで忙しく、ミュージアムに来るのは彼もずいぶん久しぶりだと言っていた。「たまにここへ来ると、東京へ帰りたくなくなる」と彼は言う。ミュージアムの前に広がる大きな海と、陽光の降り注ぐ公園。醸し出される雰囲気はリゾート地そのもので、彼がそう言いたくなる気持ちはとてもよくわかる。
ミュージアムの支配人である彼に館内をゆっくりと案内してもらい、中の様子を徹底的に紹介していった。その様子は21日の番組で楽しんでもらいたい。
収録が終わってから、hideミュージアム自慢のドライカレーを食べさせてもらった。hideさんの好物だったお店のレシピをそのまま再現したものだという。白米の上に、水気の少ないルーと目玉焼きが載っている。それをかき混ぜて食べる。僕は辛い物が苦手だから、凄い量の汗をかいてしまったのだが、それでもぺろっと平らげてしまうおいしさだった。
帰り際、LEMONedショップで売られているグッズをたっぷり頂いてしまった。もちろん今度の特番でリスナープレゼントとして使用するための物だ。とにかく放送を楽しみにされたい。7月5日(金)
今日のBEAT SHUFFLEのゲストはベテランのZIGGY。ラジオを聴いていた人は、僕が昔からファンだったような印象を受けたかもしれないが、僕はこのバンドを殆どリアルタイムで聞いていない。ZIGGYが全盛期を迎えていたころ、殆ど尾崎豊しか聞いていなかった僕である。大ファンだったのはディレクターの方だ。大きな会場でのライブの翌日にライブハウスで行われたシークレットギグを最前列で彼女は見たという。いわば元祖バンギャルのような女性である。彼女の凄いところはその当時の情熱と愛を今も抱き続けている点である。本人を前にして明らかに冷静さを失い、顔を赤らめておろおろしている。この業界で何年も仕事をしていながら、それだけのピュアさを失わずにいられることは驚きに値すると思う。僕は局でどんな有名人と会っても「当たり前じゃん。お互い仕事なんだから」とクールに見てしまう傾向がある。それは僕が冷めた人間だからだと思い込んでいたけど、実はそうではないのかもしれないと気付いた。本人と直接会ったらうろたえてしまうほど、特定のアーティストに惚れ込んだり崇拝したりした経験が、きっと僕にはないのだ。
7月4日(木)
お芝居は普段あまり見に行かない僕だが、せっかく関西で公演が行われているので、京都劇場まで劇団四季の「オペラ座の怪人」を見に行った。劇団四季の舞台を見たこと自体が初めてだったが、なるほどこれは聞きしに勝る超一級品のエンタテイメントである。役者の質の高さは言うまでもないが、舞台演出の迫力と転換のスピードはまるで映画を見ているよう。まあ正直なところかなりの寝不足だったために一部ウトウト来てしまったのだが、あれだけのショウは見ておいて損はないと思った。しかしやはりミュージカルや演劇の類は、一般的に若者が行くようなコンサートと比較するとチケットが総じて高い。実際この日の客席は大半が中年のご婦人であった。映画なら5本は見られるチケット代だが、関わっている人数から考えれば妥当な値段である。同じ脚本、同じ演出で、何年も何年も毎日毎日公演を繰り返して、いまだに動員が落ちないというのは、冷静に考えると少し異常ともいえる人気だ。僕はまだ「キャッツ」を見たことがない。この秋までは大阪で見られるようだったので、これもいい機会と思ってさっそくチケットを予約した。
7月2日(火)
まだ完治したとは言い切れないが、風邪はだいぶよくなった。今日は調子よく番組を進行できた。
新しいテレビドラマが続々と始まっている。今日は「天体観測」を見た。学生時代の仲間が久しぶりに集まったら、みんなそれぞれに悩みを抱えて生きていて、道を外れた仲間もいた。社会の荒波に揉まれて、友情に亀裂が入ってしまう。「セントエルモス」や「愛という名のもとに」を思い出す、青春モノの定番といえるストーリー。でも脚本はわりと面白いし、俳優達の演技も爽やかで、今後が楽しみなドラマである。どうでもいいことだけど、夜の10時から放送されるドラマの主人公達が、自分よりも年下になっていくのは何だか悲しいものがある。
ところで。ずっとサラリーマン一筋で生きてきて、先週の金曜日についに定年退職を迎えた父が、今日65歳の誕生日を迎えた。お父さんおめでとう。これからは思う存分、自分の時間を楽しんでください。7月1日(月)
今月の21日、深夜1時から2時までの1時間、僕がDJを担当するhideさんの特番が組まれることになった。内容よりも先に放送される枠が決まってしまった。どんな内容にするか、ここ数日いろいろと頭を悩ませていたのだが、hideミュージアムへ僕が足を運ぶことに決めた。現地で松本支配人に館内を案内していただき、歩き回りながらいろいろ語っていただこうという考えだ。予算からいって僕が一人で収録に行くことになるのは当然。しかし802の重たい収録機材を浦和経由で横須賀まで運ぶのは避けたい。そこで意を決して録再ポータブルMDとマイクを購入。まあこの先も使うことがあるだろうしね。これでばりばりコメント録って、Cubaseでバサバサ編集するぜ。気前のいい松本支配人のことだから、きっといろんなグッズを番組プレゼント用に下さるだろう。hideファンの皆さんは番組を楽しみにされたし。