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Diary(02.09.)

9月30日(月)

 今日は車でちょっと遠くまで出掛ける予定だったのだが、予想をはるかに上回る渋滞につかまったため、諦めて途中で引き返した。つまり結果的にドタキャンになってしまった。僕の住んでいる所は交通の便がよすぎるぐらいいいので、だいたいどこへ行くにも30分もあれば大丈夫とか思ってしまう。東淀川区も枚方市も、本当に驚くほど広いのだ。

9月29日(日)

 番組前に聞かされた気分の悪い話。局の受付に、僕に対するクレームの電話(のようなもの)がかかってきたそうな。電話の主によれば、昨日の夕刻、千里だかどこだかの路上をその人物が歩いていると、後ろから走ってきたベンツが1台。運転席の窓から浅井博章らしき男が大声で「何やこらぁ!」みたいな暴言を叫んで走り去った。怒り心頭に発したその人物は、僕を番組後に局で捕まえて確かめたいと言い出したそうである。濡れ衣も大概にされたい。昨日の夕方は大阪にいないし。ベンツなんて買うほど儲かってないし。通行人にケンカを売るほど強くないし。僕ってそんなヤカラなイメージなんすか。
 ところで最近、FM802のLIVE BBSに書き込む回数がめっきり減った。以前は802で一番書き込みの件数が多いDJを自称していた僕が、少ない時は本番中に一度も書き込みをしない。これには理由がある。ブース内のパソコンが壊れているのだ。ものすごく頑張れば打てないこともないのだが、本当にものすごく頑張らないといけないので、時間がかかるし何よりイライラする。他のDJの人達はスタジオの外にあるパソコンに移動して書き込むようにしているそうだが、僕は番組中に席を離れたくない。とにかく、一刻も早く新しいパソコンが到着することを願ってやまない。

9月28日(土)

 来月、久しぶりに結婚披露宴の司会をすることになっている。以前に大学時代の友人の披露宴で任された時以来ということになるが、その際に自分が喋った台本が幸いパソコンに残っていたので、これを自分で参考にすることにしよう。データは何でも残しておくと役に立つものである。
 同じFM802でDJをしている他の人の話を聞くとみんな、披露宴の司会の依頼は多すぎるため、よほど親しい人を除いて大半を断っているそうだ。僕は断ったことがない。僕に友達が少ないことを裏付けるデータである。

9月27日(金)

 BEAT SHUFFLE内で放送されていたPsycho le Cemuのレギュラーコーナーが、この日の放送をもって終了。今日はメンバー全員がゲストとして生出演した後、最終回のコーナー生放送というPsycho le Cemu一色のBEAT SHUFFLEとなった。奇抜な衣装と笑えるMC、そしてダンスたっぷりのライブで着実にその人気を高めてきた彼等が、来週ついにメジャーに進出する。デビューする前週の放送で最終回なんて、まるで絵に描いたようなタイミングだ。これから業界の荒波に揉まれる船出の直前にしては、どうも頼りないというか張り合いのない発言もあったが、持ち前のセンスの良さとシニカルな「姑息さ」を武器に、ロックシーンに新風を巻き起こしてくれることを期待する。沈滞ムードのビジュアル系シーンにおいて、彼等の今の勢いは数少ないポジティブなニュースなのだ。
 そして来週からの新レギュラーがムックであることもついに発表された。先週スタジオに迎えた際にそういう話はしなかったが、もちろんだいぶ前に決まっていたことである。どんなコーナーになるのか、僕は知らない。知ーらない。

9月26日(木)

 僕からメールを受け取ったことのある人ならピンとくる話だと思うが、僕が人にメールを送る時の件名はほぼ100%の割合で「浅井です」である。これは電子メールというもののやりとりを始めた当初から変わらない、いわば習慣。届いたメールは受信メール一覧のところにアドレスと件名が並ぶわけだが、その際に英字表記の送信者名やアドレスだけでは誰から届いたメールか一見してわからないかもしれない。僕からのメールであることをアピールするのにちょうどいいから件名を利用しているのだ。メールソフトは件名のところに何か書かないと送信できないようになっているが、そもそも件名というものがなぜ必要なのか僕にはあまりよくわからない。人に出す手紙にいちいち題名が必要なのか。メールを書くたびに題名を考えるのは面倒なことである。だからいっつも「浅井です」で済ます。これを習慣にしてしまうとけっこう楽になる。今日メールをくれた友達は、僕の真似をして自分の名前を件名に書くようになったが、いつの間にか彼の友達も同じように「○○です」というメールをよこすようになってきたという。妙な輪が広がっているらしい。
 ところで、先日書いたマナーの悪いヤフオクユーザーのこと。「このまま3日ほど待って商品が届かないようなら、警察に届ける準備に入ります」という脅迫メールを送ったところ、落札から2週間あまりでようやく届いた。届いたが、落札時2だったこいつの評価はいつの間にか0に落ちていた。つまり悪いという評価が僕以外の人間によって2つ追加されていたのだ。僕だってこんな奴に良い評価をする義理はないし、しかし悪い評価をわざわざしに行くのは少し気が重いのも事実だ。しばらく放っておくことにしよう。

9月25日(水)

 SEX MACHINEGUNSのANCHANGとHIMAWARIがキャンペーンで大阪に来ていた。タイミングが合わなかったため僕の番組に出演してもらうことはできなかったが、今回の来阪では久しぶりにANCHANGとゆっくり話す機会があった。
 同世代の友人と二人で酒を飲む時、一番おもしろいのがお互いの将来の夢や理想、目標を語り合うことだと思う。よほどだらしない人でない限り、30近くにもなればそれなりに未来へのビジョンというものを持っていて(あるいは持たなければという焦りを感じていて)、そこに近づくために日々コツコツと努力しているものだ。先のことを何も考えずに、その日暮らしで毎日の仕事をこなすだけの人間は、一緒に飲んでいてもつまらないだろう。僕にだってもちろん目標も夢もある。ただしANCHANGと話していて感じた決定的な違いは、自分に家庭があるという事実だった。どちらがいいかという問題ではないが、この差は途轍もなく大きい。
 生き方って人それぞれ。そのどれもが正しくもあり、間違ってもいるのだろう。

9月24日(火)

 ROCK KIDS 802にMisiaが登場。「MARVELOUS」のリリース時以来、1年半ぶりぐらいのインタビューである。あの時と同じく今日はMisia DAYで、朝から夜まで丸一日、802の各番組にMisiaが出続けている。去年はROCK KIDSに出る時間はすっかりお疲れ気味で口数も少なかった彼女だが、今回はすこぶる上機嫌でテンションが高かった。礼儀正しくて優しそうな女性というイメージ。Misiaはスタジオに入ってまず最初に僕に握手を求め、席に着いたらサングラスを外した。本人を前にすればわりとリラックスして普通に話せるのだが、彼女ほどの大物となると周りを囲むスタッフも数が多く、ピリピリした空気が漂うことが多い。今日は久しぶりに緊張して疲れた。

9月23日(月)

 近所に新しいレンタルビデオ店がオープン。やっと歩いて行ける範囲にビデオ屋ができたので、さっそく会員になろうと思って行ってみたら、入り口に長い列。入会手続きだけで20分以上待たされた。店内も当然のように大混雑。それを見てようやく僕は、開店の記念でレンタルビデオがすべて1本10円であることを知ったのだ。10円ならそら借りるわな。新作や準新作の棚なんて、1本もなくなっていた。旧作も含めた全部の在庫のうち、8割ぐらいはレンタル中の状態であると思われた。とりあえずタダ同然だから、知ってるタイトルで見たことのない作品は全部借りておこうとでも思っているのか、どの客も心なしか探す目が血走っている。早く通常の料金にしてくれ。これでは選ぶ余地がない。

9月22日(日)

 ギターに続き、実はひそかに始めている新しい趣味がゴルフ。30になったら始めようともう何年も前から決めていたことだ。今日は番組後に一人で練習場に行った。近所の練習場は3階まで打席があり、当然3階が料金も一番安くて空いている。恥ずかしくて出来ることなら誰にも見られたくない僕は3階で打つことにしている。しかし打ち損なったボールがコロコロと転がり、ひゅーっと下へ落ちていくのは見られていなくても恥ずかしい。下で打っている人は唖然としているのではなかろうか。「僕にはゴルフのセンスがあるはずだ」という根拠のない自信がうち砕かれる日はわりと近いだろう。
 こそこそ練習ばっかりしていないで早くコースに出ろと言ってくる人も多い。しかしゴルフの場合、極端に下手だと他の人を待たせて迷惑をかけることになる。僕のような小心者はそのプレッシャーに耐えられず自滅するのは明白だ。それで二の足を踏んでいる。インディーズで実績がないアーティストはメジャーに進出しても売れるまでに時間がかかるものだ。

9月21日(土)

 前日の夜はホテルに泊まったのだが、チェックアウトの時刻から待ち合わせまで3時間あまりも空き時間が出来てしまった。どうやってそれを潰すがいろいろと考えた結果、浦和駅近くのマンガ喫茶に行ってみることにした。実はマンガ喫茶に入るのは初めての経験である。座席が一つずつ完璧に仕切られていて、椅子はソファーになっているから快適そのもの。店内は静かでじっくりとマンガを読むには素晴らしい環境であることは確かだが、あそこまで膨大な種類のマンガが並んでいると、どれを読んだものか迷ってしまう。一度読んだことがあるものをもう一度読むのは何だかもったいない気がするし、かといって読んだことのないマンガはどれが面白いのかわからないし。次にこういう場所に行くのがいつになるかわからないけど、今度マンガ喫茶に入るのは事前に何を読むか決めてからにしよう。
 待ち合わせというのは、大学時代の友達とのカラオケである。仲間内で作っている掲示板で、カラオケに行こうという話が持ち上がり、どうやらそれが土曜日になりそうだというので、だったら僕も一日東京に残って参加することにしたのだ。みんな仕事が忙しい盛りで、集まったのは10人弱だったが、その殆どが5年ぶりぐらいに顔を合わせる友達だ。「浅井さん、服装の趣味が変わりましたね」と言われた。そりゃ大学生の頃と比べれば誰だって変わるだろ。カラオケは昼の3時半ぐらいから始まり、僕が最終ののぞみで大阪へ帰った後も続いたらしい。7時間ずっとカラオケボックスで歌いっぱなし。この連中は学生の頃から歌うことがやたらと好きだった。もちろん僕を含めてね。せっかく久しぶりに会った仲間と、つもる話の一つも出来ないままだった。

9月20日(金)

 BEAT SHUFFLEに元SIAM SHADEの栄喜改め未来氏が登場。彼と会うのはずいぶん久しぶりのことだ。トークの中でSIAM SHADEのことや他のメンバーのこと、そして前にいた事務所のことなどを、彼が自然に話してくれるのがすごく嬉しかった。彼は今も4人に対してリスペクトをしているし、友達として親しみを持っているようだ。
 そして2時台のゲストはムック。カフが上がった途端、強烈なキャラクターに豹変するところはいつもどおり。僕があたふたしていて「気の毒」と思うリスナーもいるようだが、僕はもうこういうのにはすっかり慣れっこなのであった。

9月19日(木)

 厚生年金会館へPIERROTのライブを見に行った。「今回のツアーは浅井さんにもぜひ見て欲しい」というようなメールをたくさんの人からもらっていた。ファイナルとなる大阪で、僕は初めてこのツアーのPIERROTを見ることができた。
 最新アルバムがテーマとなっているツアーだけに、本編は大半が新曲で構成されていた。前作までの曲は3曲程度で、ライブでの定番曲をいくつかアンコールに固めている。古くからのファンはこういう選曲に不満を漏らす例が少なくないが、このツアーはファンの間で実に評判がいい。それはライブ中盤のMCに起因しているようだ。
 どんなアーティストにとってもファンはかけがえのない存在である。ライブで直接ファンの顔を見れば、感謝の気持ちを伝えるのがプロの仕事だ。今回のツアーでキリトがファンに投げかける言葉は、彼なりのファンに対する愛情表現なのだと思う。「楽しい。気持ちいい。ありがとう」。それしか言えないボーカリストだっているけど、キリトはおつむの出来が違う。退廃していく世界に対する絶望や、一介のミュージシャンである自分の無力さを突きつけた上で、バンドとファンの絆の強さを宣言する。好きなアーティストからそういう言葉を聞かされたら、誰でも心が動くだろう。大衆を信服させる神秘的な力を持つ人間のことをカリスマと呼ぶ。キリトがその領域に、ついに足を踏み入れたと確信したライブだった。

9月18日(水)

 腕が痛い。右が特に。単純な筋肉痛なのだが、腕力には多少の自信があっただけに驚いた。何にってこの日のデジネバで紹介した「KOしようぜ!エキサイトボクシング」のハードさだ。デジネバではすっかりおなじみのエキサイトシリーズ。エポック社から出ているこのシリーズ、ゲームソフトではなく、テレビに直接繋ぐのでゲーム機というものが要らない。それでソフト1本分の値段に抑えているのだから立派だ。過去に野球、卓球、釣り、サッカーと紹介してきて、今度は専用グローブをはめてのボクシング。画面に出てくる敵に向かってひたすらパンチを繰り出すのだが、これが信じられないくらいの体力を使うのである。たかが3ラウンド程度を戦っただけでもう腕はパンパン。明日が怖いぜ。それにしてもこのシリーズ、誰でも確実にハマってエキサイトしてしまう点は名前に偽りがなく見事だと思う。でもプレイしている光景は実にブザマ。別にかっこよくシャドウボクシングをしなくても、要するにグローブをぶんぶん振ればそれがパンチになるわけで、ラッシュをかける時などはまるでダダをこねている子供のように、ひたすら上下に手首を振って唸ったり叫んだりしている。テレビで見たら間抜けだろうなぁ。放送は10月7日。

9月17日(火)

 ROCK KIDSの番組中にも幾度かニュース速報が入ったが、この日は小泉首相と北朝鮮の金総書記との首脳会談が平壌で行われた。日本の首相の行動がここまで世界中の注目を集めたのは、どれくらいぶりのことだろうか。
 北朝鮮が拉致を認めて謝罪した。何の咎もない若者が突然誘拐され、家族と会うことも手紙を書くことも許されない状態で監禁されたうえ、そのまま命を落とした。今までシラを切っていた誘拐犯が、金に困ってついに犯行を自供したわけだ。誘拐犯が謝ってきたから、水に流して仲直りしましょうというのでは、自分の身内を殺された遺族からすればとうてい納得はできないだろう。国交正常化に向けて交渉が再開される見通しとなったことで、政府に対するマスコミの攻撃が凄まじい。まあそれは当然といえば当然のことだろう。
 ここで誘拐犯を許さずに、仲直りを拒否することは可能だ。しかしそれでは誘拐犯が絶対に更正しない。これから先も、我々から見れば何もかもが謎に包まれた独裁国家であり続けるだろうし、いつまた善良な外国人を拉致して殺すかも、武装した船で攻撃してくるかもわからない。国交が正常になれば、そういう種類の不安からはある程度解放されるのではないかという気が僕はする。
 この日一度も笑わなかった小泉首相は、北朝鮮側の昼食会の誘いを断り、持参した弁当にも殆ど箸をつけなかったという。彼がどんな思いで署名をしたか、それを思うと、世論やマスコミの批判を見ているのが辛い。首相の椅子を捨てる覚悟で敵陣に乗り込み、自供を引き出した彼の功績は、殆ど霞んでしまっている。拉致問題は棚上げにしてでも国交正常化を進めるべきだと声高に言っていた連中はどこへ消えたのだ。政治家というのは辛い仕事だと思う。

9月16日(月)

 先日、ヤフオクで1万円ぐらいするものを落札した。振込が完了して1週間になるがまだ商品は送られて来ない。そもそもこの相手は、個人の中古品を売るのに消費税を上乗せして請求しやがった。そういう話は聞いていませんのでとキャンセルしようとしたら「キャンセルはお断りです!だったら消費税は要らないので払ってください」ときた。発送方法もこちらの要求を無視して着払いの宅配便に限定している。かなり頭に来ていたが、口論するのも鬱陶しくなってきたので振り込んだというわけ。よくよく見たらこの男、評価が2しかない。しかもその相手のコメントがどれも、明らかに取引に満足していない感じ。ヤフオク生活初めての失敗取引だった。このままばっくれられることはないだろうと思いたいが、これがあるからネットオークションは怖い。
 テレビで「同学年」を見た。木村拓哉が自分と同い年の様々な職種の人間を迎えて雑談をするという番組。今回はタレントや歌手も出ていて面白かった。過去にも書いているが僕はキムタクやこの番組に出てくる人達とタメである。自分と同い年の人間が、人生や趣味や仕事について考えていることを聞くのは、なかなか興味深い。僕も負けていられないと思う。

9月15日(日)

 僕は自分が無遠慮で気の利かない人間であるせいか、周りの人に気を遣われるのも苦手だ。だから誕生日の夜もあえて自宅で家族と過ごしたわけだが、ROCK KIDSやHOT100のスタッフが僕の誕生日を祝う食事会を企画してくれた。単に少ない人数で集まって飲み食いをするだけだが、あまり盛大にやられるよりは居心地がよくて僕としては楽しい。ただ肝心の焼き肉は殆ど食べずじまい。番組の直後に、空腹に負けて差し入れのケーキをむさぼり食ってしまったのがいけなかった。ビールと日本酒とワインを、それぞれ少しずつ飲んだ程度だったのに、寝不足が響いてやけに眠くなった。帰ったらベッドに直行。
 DJの大抜くんからプレゼントにボトルネックをもらった。ありがとう。

9月14日(土)

 テレビでたまたま放送していたので、初めて「グリーンマイル」を見た。はじめからあまり期待していなかったけど、感動は予想より小さかった。あれのどこで泣くのかよくわからない。日本語の吹き替え版で見てしまったせいだろうか。いや、多分「北の国から」を見た直後だからだ。あの感動の後に見たら殆どの映画では泣けない。
 「遺言」は、21年間続いた壮大なドラマの締めくくりとして完璧だったと思う。正吉が登場しないのは残念だが、役者が廃業しているのだからしょうがない。前編と後編、合わせて多分13回ぐらい僕は泣いた。さらに「遺言」の6時間を見終えた後、ドキュメンタリーもセットにして見た。なぜ終わってしまうのかもよくわかった。でもやっぱり寂しい。続きが見たいと思ってしまう。

9月13日(金)

 早めに浦和入りし、NACK5のスタッフとお食事会。僕はいつも日帰りだから、こういう時でないとゆっくり喋る機会がない。しかし僕の前の席にいたのはHit StreamのDJ山本氏。盛り上がった話題といえばTOTOをはじめとする産業ロックの話と、車の走り屋談義。仕事上の情報交換は殆どないのだった。
 BEAT SHUFFLEで迎えたゲストはTRANSTIC NERVE。またもゲストのアーティストにハッピーバースデーを歌わせてしまった。スタジオにはスタッフが用意したケーキが持ち込まれ、しかもRYOくんが本当に買ってきてくれたというワインまで。というわけですっかりパーティームードで番組は進んでいったが、当の僕は番組中に殆どお酒を飲まない。コップ1杯や2杯のワインで酔うほど僕は弱くないが、口に何かを入れることはどうも喋りの集中力を低下させる。お酒に限らず、スタジオでは殆ど何も飲まないし食べることもないのだ。
 出演終了後、メンバーとは例によってMacの話に花が咲いた。このiBookを購入して一年と少ししか経過していないが、僕はすでに新しいパソコンが欲しくなっている。性能にそれほど大きな不満があるわけではないが、ノート型をメイン機種として自宅で使用することに抵抗があるのだ。理由は、万一飲み物をキーボードにこぼしたら、一瞬で全部がパアになってしまうから。ノートパソコンを使うようになってからというもの、ジュースやコーヒーを飲むときはコップを1mぐらい離れた所に置いている。これがデスクトップなら、ジュースをこぼしてもキーボードを買い換えれば済む話。eMacはどうかなぁ。

9月12日(木)

 30になったからというわけではないが、最近は「何ごとも経験」と思ってトライしてみることにしている。今日は人に誘われるまま、生まれて初めて馬に乗った。市内にある乗馬クラブで、有料の体験レッスンを受けてみたのだ。乗ったのはオリーブという名の、おっとりした性格の牝馬だった。馬を愛する人の、馬に対する接し方には、普通のペットとは違う独特の敬意と厳しさが感じられる。時に友人のように、時に親のように、そして時に主人として話しかける。それを見ているのが興味深かった。馬は不思議な生き物である。
 どうでもいいけど今日一番強く思ったのは、自分の姿勢のことだ。気品の漂う姿勢で立っている馬たちの凛とした美しさの前で、僕のこの背骨ときたらどうか。情けない話だ。

9月11日(水)

 僕の誕生日の翌日は、アメリカを悲劇が襲った日。僕はこの先も一生、誕生日を迎えるたびに思い出すことになりそうだ。あれから1年になるというのに、いまもってテロの脅威が消え去っていないこと、そして紛争が解決していないことがとても悲しい。
 最近の報道を見ていると、アメリカの報復の姿勢を批判的に捉えるものが多い気がする。全員が右を向きそうになった時に、左側も見せるのがマスコミの使命だとは思う。しかし本質を見失うのも危険なことだ。アメリカの誤爆は事実だろう。それによって罪のない人が血を流したことも、報道されてしかるべきだ。だがその原因がアメリカのみにあるような見せ方はどうもフェアじゃない。1年前のあの時、同じように多くの罪のない人の命を奪った同時多発テロは、決して誤爆ではなかった。アメリカを嫌うのは勝手だが、無差別テロを擁護する人間がいるとしたらその人格は異常と言わざるを得ない。
 宗教の問題は根が深い。そもそも宗教って、何のために存在するのだろう。

9月10日(火)

 今日は朝からボウリング場へ行った。平日の昼間のボウリング場は予想通りガラガラで、そんな時にボウリングをしているのは上手い人ばかりだった。そんな中で初心者の僕がやるのはちょっと気が引けたが、以前から決めていたことなのでとりあえず2ゲーム。この日僕がボウリングをしたのにはわけがある。ついに30の大台に突入する誕生日。その一日をどんなふうに過ごすべきか、いろいろと悩んだ。ちょっと特別なことをしたいとも思ったが、マーキーさんの50歳の前には何もかもが霞んでしまう。そこで思いついたのが、「MARKE ROLLING 50」に対抗して「浅井博章ボウリング30」だったのだ。しょーもないダジャレである。今の僕という人間の器には、この程度のくだらないイベントがちょうどいいような気がした。
 これもすべては番組のネタのため。しかしROCK KIDSで意気揚々とこの件を喋っても反応は非常に薄く、言いようもない虚しさに襲われた。ただ、番組宛てに届いた「お誕生日おめでとう」というメッセージは本当に驚くほど多かった。番組の冒頭から自分で今日が誕生日だと言ったのだから、リクエストのついでにおめでとうと書いてもらえるのは当然かもしれないが、それでも素直に嬉しいと思った。中には東京から送ってくれたCORE OF SOULの3人からのFAXもあり、さらに番組スタッフや802、そして多くのリスナーの人達からもプレゼントをいただいた。海外旅行に行ってお土産も買ってこない僕のために、である。これだけたくさんの人が僕のために「おめでとう」という言葉を言ってくれる。僕は幸せな人生を送っていると思った。
 ボウリングをしても自分が30になったという感慨は全く抱かない僕だったが、番組が誕生日の話題に終始したことで、否応なく実感した。僕はもうずいぶん前、おそらく23で結婚した頃からずっと、「男は30からが勝負」と自分に言い聞かせてきた。これまで以上にたくさんの努力をして、たくさんのリスクの中で僕は生きていく。そんな決意を固めたその日に、多くの「味方」がいると実感出来たことは励みになった。メールや書き込みでメッセージを送ってくれたみんなも、本当にありがとう。

9月9日(月)

 大阪ドームでB'zのライブを拝見。今日が今年のLIVE GYMの最終日だった。久しぶりに見たけど、いやはやこれは本当にものすごいショウである。今日本のロックバンドでこれほどのステージを見せられるアーティストは、B'z以外にいないのではないか。いくらかかっているのか見当もつかない豪勢な演出の数々だけではない。完璧に練り上げられた構成と、ミスのない演奏。そして4万人の目を終始釘付けにする稲葉の動き。B'zのファンでなかったとしても、チケットを買って見る価値のあるライブだと思った。さらに特筆すべきは選曲の内容。新作の曲を散りばめつつ、メインとなるのはあくまでこれまでのヒット曲なのだ。過去の曲はヒット曲しか披露しないところがポイントだろう。ニューアルバムさえ聞いて来れば、誰でも絶対に全曲歌って踊れるのだ。そんなライブが楽しくないはずがない。
 こういう質の高いライブをコンスタントに続けてきたことが、確実にB'zのセールスに結びついている。売れるからいいライブになる。いいライブをするから翌年もCDが売れる。ドームツアーができるの動員力を10年以上維持しているアーティストは、日本ではB'zの他にサザンぐらいしか思い浮かばない。
 それにしても稲葉の着るノースリーブのかっこよさよ。何を着たってかっこいいんだからもうノースリーブを着ないで欲しいと思った。自分がみじめになる。

9月8日(日)

 「バナナフィッシュ」を読んだ時から楽しみにしていた吉田秋生の「YASHA」というコミックを、朝までかけて読破した。僕は続きが読めない状態で待たされるのが嫌いなので、完結するまで読まずにいたのである。全12巻。さすがの読み応えであった。非現実的な部分はなきにしもあらずだが、遺伝子の操作によって人間でない人間が生まれてしまうこと、人口を減らす目的で人為的に殺人ウィルスをばらまくことなど、現代の人類が抱えている問題を考えれば誰かが思いつきそうな恐ろしいアイデアが描かれている。少女漫画の世界も進化したものだ。男の読者としては、男性同士のキスシーンが多いのはやっぱり何とかしてもらいたいが。たまには漫画もいい。要らない漫画引き取ります。

9月7日(土)

 楽しみにしていたCORE OF SOULのプレミアライブの日。渋谷クラブクアトロのワンマンはアンコール前に出てしまったから、最初から最後まで彼等のライブを見るのは初めてということになる。1曲目が「Flying People」で、そのカップリング「Don't Hate Me」、「Angel」、「Somebody Loves You」、「月で待つ君」、「クジラ」、「Sweet Dreams」、モトリークルーのカバー「HOME SWEET HOME」、「Trash The Pride」、「Natural Beauty」というのが本編。客電がついても鳴りやまないアンコールに応えて「FULL MOON PRAYER」も披露してくれた。あいかわらず蕗子嬢は気持ちよさそうな表情で歌う。数えるほどしかライブを経験していないとは思えないほどに堂々とした歌いっぷりである。観客もすごくいい雰囲気で、アットホームな感じのライブだった。それにしてもソンくんのギターの弾き方はSUGIZO氏に似ている。
 このライブが行われたのは、東心斎橋に新しくオープンしたKNAVEというライブハウス。キャパは300に満たないと聞いていたが、予想していたよりはだいぶ広かった。チキンジョージのスタッフがプロデュースしているだけあって、内装や雰囲気はチキンジョージとよく似ていると思った。チキンジョージといえば楽屋でアーティストにチキンライスを振る舞うことで有名だが、KNAVEの楽屋にもチキンライスがしっかりあったぞ。邪魔になる大きな柱がないし、フロアの形も真四角で、ライブハウスの造りとしては理想的と言えるだろう。個人的に何より嬉しいのは、後ろの関係者席がものすごく見やすいという点である。MINAMI WHEELの時にもう一度来ようっと。

9月6日(金)

 恥ずかしいから内緒にしていたのだが、実はこの歳になってギターを弾き始めている。普通の子供がギターに目覚める中高生の頃、僕は人並み外れて手が小さいことを理由にあっさりと諦めてしまった過去がある。しかしいろんなアーティストと接していれば自分も弾いてみたいと思うもの。我那覇ちゃんのようにデビューしてから練習し始めるようなアーティストもいるんだから、僕も恥を捨ててちょっとぐらい弾けるようになってみようと思ったのである。家にたまたまフォークギターが1本あったので、とりあえずそれでコードを押さえる練習をしていたのだが、フォークギターは初心者にはやっぱり難しいし、エレキの曲も弾いてみたい。そこでエレキギターの購入を決意したのが先週のこと。ヤフオクで適当に中古の安いやつを買おうかと一瞬は思ったが、考えてみればG-SPOTのスポンサーはESPさんではないか。プロデューサー氏に「中古でもいいし、初心者用の本当に安いギターで構わないんで、1本安く手に入らないか、聞いてみてください」とお願いしていたところ、今日スポンサー様からじきじきに1本プレゼントされてしまった。ギターなら何でもいいと思っていたのに、頂いたギターの値段をそれとなく聞いてみたら、このiBookを2台買ってもたっぷりお釣りがくる金額。恐縮すると同時に、これは「飽きたからやめた」などととても言えない状況になったなと自分を奮い立たせる浅井であった。

9月5日(木)

 BIG CATへTAKUIのライブを見に行った。彼のワンマンライブを見るのはどれぐらいぶりのことになるだろうか。僕の記憶が定かならば、多分ミューズホールで見たのが最後だ。久しぶりに見て最初に思ったのは、客のノリが変わったということ。始まる瞬間の歓声と腕の上がり方がまず違う。何だか洋楽のライブに似ていると思った。歌の上手さはインディーズの頃から折り紙付きだったが、僕がこれまでに見た大阪でのライブはいつも彼の体調が万全ではなかった。今回のライブは高音の伸びも見事なもので、彼自身も満足な内容だったらしい。
 TAKUIというアーティストは、CDの売り上げがなかなか思うように伸びない中、動員は確実に右肩上がりの状況を続けている。このペースでいくと武道館までにあと3年ぐらいかかってしまいそうだが、それでもしっかりとファンの数を増やしている点は立派である。男性ファンの比率は現在で3分の1ぐらいだろうか。それにしてもこの観客達は、どうやってTAKUIを知ったのだろう。TAKUIを好きになったきっかけがROCK VISIONだと答える人は、もう殆どいないんだろうな。

9月4日(水)

 今週から世間の学校では2学期が始まっている。そういえば僕も学校で働いているのだった。「OSMの授業って今週から始まってるんだっけ?」と学生にメールで確認したのは昨日のこと。危うく授業をすっぽかすところだったぜ。今週からまた、辛い早起きの水曜日が始まる。
 夜は、昨日の番組でゲストに招いた岩瀬敬吾氏のショーケースライブを見にバナナホールへ。ライブ後に802の人とご飯を食べに行ったら、すぐ隣のテーブルがそのライブの打ち上げ会場だった。業界人の使う店は得てしてこうやってかぶるのだ。何とも気まずい空気が一瞬漂い、ライブ後も媒体の目を気にしなければならなくなった岩瀬氏には申し訳ないことをした。

9月3日(火)

 久しぶりに河村隆一氏をスタジオに迎えた。彼にインタビューをするのは、アルバム「LUNACY」の時の公開放送以来である。この人はどんなに久しぶりに会っても「老けた」という印象を抱かない。初めて彼と一緒に仕事をしたのはもう7年も前のことになるが、今もまだ二十代半ばぐらいに見える。おそらく彼から見れば僕も、あの頃も今も変わらず、三十代半ばぐらいに見えるのだろうな。
 そしてこの日のゲストはもう一人、来月ソロデビューを果たす元19の岩瀬敬吾氏。光栄なことに、ソロとしてのラジオ出演はこれが初めてで、ソロの楽曲もこの番組から解禁となった。以前、ROCK KIDSで19が揃って登場したこともあったが、その時とはずいぶん印象が違った。もともと口数の多い方ではないようだが、にこやかに話してくれるし、非常に礼儀正しかったのが印象的。
 僕の聞いた印象として、岩瀬敬吾の楽曲は19とずいぶん違う。単純に言えばロック色が強いと感じた。ボーカリストのソロ活動には特に、「前に在籍していたバンド」のイメージが亡霊のようにつきまとうものだ。岩瀬氏もしばらくの間は19との比較をされ続けることになるだろう。バンドで得た功績が大きいほど、そのイメージをきれいに払拭するまでに時間がかかる。果たして19のファンが今後の彼をどう見守るか、楽しみなところだ。

9月2日(月)

 スマスマで歌っている姿を見たあと、何となくaikoのニューアルバムを聞いている。タイトルは「秋、そばにいるよ」。彼女は僕と反対で秋が大好きなのだそうだ。「一瞬しか味わえない貴重な感じ」だと。なるほど彼女の歌を聴いていると秋も悪くないような気になってくる。この人の歌の個性は、独特の節回しで展開する芸術的なほどわかりやすい歌詞に、いつの間にか耳を奪われてしまうところ。最近はメロディーを先に作るアーティストが多い中で、彼女は詞が先にないと曲が作れないタイプだと聞いたことがある。僕はどちらかといえばaikoのような詞先の歌が好き。音符の数にあてはめる言葉よりも作者の感情に近いからだ。

9月1日(日)

 人事異動の季節が近づいている。5年ほど前からシンガポールに赴任していた商社マンの次兄が、10月1日付けで東京に戻ってくるらしい。生まれてからずっと常夏の国で育った4歳の姪は日本の冬を殆ど知らないはずだが大丈夫だろうか。
 この時期は僕みたいな仕事をしている人間にとっては戦々恐々である。番組の打ち切りや降板という知らせを聞くのが怖くて、夢に見るほど。仕事が減るということは収入が減るということ、仕事がなくなるということは収入がなくなるということ。フリーの立場は日々が綱渡りみたいなものだ。どうやら今の様子では、どの担当番組も現状のままで継続する模様。どれも本当に大事にしたいと思っている番組ばかりなので、しばらくはこれ以上出世できなくていいから今の仕事を続けたい。