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Diary(03.11.)

11月30日(日)

 「そのまんま東が早大政経学部に合格」というニュースをYahoo!で発見し、興味を持ったので本人の公式サイトを覗いてみた。僕は今まで、彼が第二文学部の学生であることさえ知らなかったが、初めて日記を読み始めたら止まらなくなってしまった。感動した。ただの芸人ではないと思っていたが、ここまでやる人だとは。
 早稲田大学の政治経済学部政治学科は、日本の私学文系では最高峰。ホームページの掲示板では、「話題性や肩書きに憧れてるだけのくせに受験なんかするな」と揶揄する書き込みも見かけたが、中途半端に邪な気持ちで勉強した程度の人間が入学できるところでは断じてない。一芸入試とやらであっさり合格した広末などと一緒にしては失礼この上ない話だ。タレントとしての仕事をしっかりこなしながら、一般の学生よりもはるかに熱心に授業に出席し、とんでもなく高度な勉強をしてきた様子が日記に垣間見える。「事務所の力やコネが物を言う芸能界と違って、学問の世界はいい。学問の前には誰もが平等。完全実力の世界。努力の分だけ見返りがある」という言葉はとても印象的だった。必要最低限の単位を取得して、要領よく卒業することだけを考えていた自分の学生時代が恥ずかしく思えるし、家族との安定した幸せを得てもなお、何らかの目標を見据えて走り続けなければ不安になってしまうという彼の精神に、僕は心から畏敬の念を抱いた。僕にはとうてい真似の出来ない生き方だ。

11月29日(土)

 最近、ケーブルテレビでNHLの試合をよく見る。アイスホッケーは攻守の切り替えが素早く、とにかく動きが激しいので、試合を見始めると止まらない。野球とかサッカーで見られるようなまったりした時間は皆無のスポーツだ。日本でももっとアイスホッケーが盛んだったら楽しいのになぁ。アメリカのプロスポーツを見る場合、僕はほぼ例外なくニューヨークのチームを応援することにしている。だからNHLならレンジャースかアイランダースということになるが、この間僕がヤフオクで購入したのはコロラド・アバランチのレプリカジャージだった。ただ単に値段が安かったため。しかし理由はどうあれジャージなんて買ってしまうと、急に愛着がわいてくるから不思議。ちなみにアバランチは、レアルマドリードや来季の読売ジャイアンツのようなスター軍団チームである。今日はそのアバランチのジャージを着て、久しぶりに全身が汗でびっしょりになるまでホッケーをした。
 練習後は、キャプテンの自宅にお邪魔して、軽くミーティング。そしてキムチ鍋。朝から殆ど何も食べていなかったせいか、自分でも信じられないほど食が進んだ。それにしても、キムチ鍋を食べるにはまだまだ気温が高い。あんまり暑いので、窓を開け、みんな半袖になって食べていた。

11月28日(金)

 番組にゲストを招くとき、通りいっぺんのプロモーショントークに終始すると番組がつまらなくなるため、事前にアーティストの近況についてリサーチすることが多い。こちらが求める回答は、最近のマイブームとか、自分の身に起こった出来事とか、プライベートの過ごし方とか、要するに日常の断片であれば何でもよい。聞き手の僕としては、会話の糸口が欲しいという程度のものだ。たとえば僕がゲストの立場だったならば、この日記に書いている内容1週間分をネタとして用意すれば、1時間ぐらいはよもやま話で番組を進行できるだろう。しかし、そんなふうに近況を尋ねても、「特にない」とか、「レコーディングとプロモーションばかりしてます」といった、取りつく島もないような答えが返ってくることも往々にしてある。そういうゲストを迎える時は正直言って憂鬱な気分になる。しかし中には、この日BEAT SHUFFLEで迎えた遠藤一馬氏のように、「初めてカートの試合に出た」というような格好のネタを語ってくれるゲストもいる。僕はカートのことなど皆目知らないから、曲の間にも彼からいろんなことを教えてもらった。こういう人を迎えた時、ゲストトークって本当におもしろい仕事だと思える。
 この5日間で5人にインタビューをした。相手によっては僕自身の勉強不足からくる失敗もあったし、拙いインタビューでアーティスト側に助けられた日もあった。僕ならではの喋りのペースに、まだまだアーティストを引きずり込めない。ああ疲れた。しかし日々これ勉強である。

11月27日(木)

 今日は映画の試写を見に行った。配給会社の試写室で映画を見たのはけっこう久しぶりだ。試写室というのはいろんな映画会社のオフィスにあって、座席はどこもだいたい20席ほど。普通の映画館よりも席の間隔はかなり広い。スクリーンがそれほど大きくないので、大きな映画館で見る方を好む人もいるが、ゆったり見られる試写室が僕は好きだ。
 見た映画は、「コール」という営利誘拐を描いたサスペンスもの。母親、父親、娘が別々の場所で拘束され、互いの連絡が途絶えたらその時点で子供が殺される、というなかなか緻密に考えられた犯罪である。目の前にいる誘拐犯に銃を突きつけながらも、「30分後に俺からの連絡がなければ、仲間はおまえの娘を殺すだろう」と言われては、なすすべもない。そんな完全犯罪を背景に、親が子に抱く愛情の深さというのが一つのテーマとして描かれている。不気味でサディスティックな主犯格の男を、最近はすっかり悪役が定着しているケビン・ベーコンが演じ、身も心も傷つけられながらその犯罪に荷担する妻にコートニー・ラブが扮している。この二人以外にも、俳優陣の演技が実にリアルで、痛々しささえ漂っていた。しかしこの映画、日本語のキャスト紹介で一番上に名前があるのは、上記の二人でも、母親役のシャーリズ・セロンでも、父親役のスチュアート・タウンゼントでもなく、誘拐された娘を演じているダコタ・ファニングちゃんである。「アイ・アム・サム」で愛らしいルーシーを演じていた金髪の女の子。今作では完全に主役として扱われている。年相応の幼い表情を見せるが、けなげで頭が良いという点で、今作のアビー役もルーシーの時と似ている。この子はすでに、子役にしてドル箱スターになってしまったようだ。
 何十億という単位の製作費が費やされた大作と比べたら決して派手さのある映画ではないが、クライムサスペンスとしての質は非常に高いと思う。カーチェイスや爆発シーンよりも、ストーリー展開でハラハラするのが好きな人にはおすすめしたい一本だ。

11月26日(水)

 少々落ち込む出来事があって、無性にイライラしながら帰宅した。でも、玄関に届いていた荷物を開けて、ようやくハッピーな気分に。中に入っていたのは、ロッテのCOOL SHOCKである。先週のBEAT SHUFFLEのゲスト、DAIGOくんが、CMに出演しているフィルムキャンディー。僕は発売当初からこれが好きで、今もたいてい毎日持ち歩いている。DAIGOくんに「CMに出たりしたら、ロッテさんからCOOL SHOCKいっぱいもらったんじゃない?ちょっと分けてよ」と冗談で言ったところ、横にいたプロモーター氏が「会社にあるのでお送りしますよ」と。それが今日届いたというわけ。これからしばらくは買わずに済みそうだ。
 COOL SHOCKは砂糖を使っていないところが好き。しかし刺激が強いので食べ過ぎると身体を壊しそう。しかもこれからの季節は寒いし。限度を考えつつ、大事に食べよう。感謝感謝。

11月25日(火)

 ROCK KIDS 802にHYDE氏登場。僕が彼にインタビューをしたのはおそらく、L'Arc-en-Cielがアルバム「REAL」をリリースして以来のことだ。今回は、彼と一緒に移動するスタッフが10人ぐらいもいて、スタジオの向こうは何だか物々しい雰囲気だった。スタジオの中にいるHYDE氏はというと、多少シャイで口数の少ないところはあるけれど、不遜な態度を取るようなことは決してない。最近の彼について、「さすがに老けた」とか「少し太った」といった声を耳にしていたけれど、僕は以前とちっとも変わらないという印象を抱いた。あいかわらず目を引くルックス、そして凡人とは違う空気を放っている人だ。
 12月3日に発売となる彼の新作「666」は、スロウな楽曲が大半を占めた前作とは対称的に、ヘヴィーなロックアルバムに仕上がっている。バラードと呼べる楽曲はないと言っていい。彼は今作において、スリーピースというバンド形態にこだわり、レコーディングではあえて殆どのギターを自分で弾いている。ツアーも3人で回るつもりだと言っていた。アルバムの歌詞は8割方が英語で、音作りもポップとは言い難いが、彼の音楽的なルーツを考えれば、こういう作品を作りたいという衝動は必然ともいえる。元Oblivion Dust、SPIN AQUAのKAZが共同プロデュースを担当している点も大変興味深い。HYDEのファンは大半が女性なのだろうが、日本の音楽をハナからバカにしている洋楽のヘヴィーロック好きにでも聞かせたい1枚である。

11月24日(月)

 来月の12日から、さいたまと京阪神を結ぶJRバスの運行が始まる。毎週金曜日、僕は東京を往復するわけだが、ここ最近は昼に新幹線で移動し、夜は番組後に夜行バスや寝台列車で大阪に帰るというスケジュールが定着している。すっかり夜バスにも慣れっこで、ぐっすり熟睡できるようになった僕だが、スタジオのある大宮からバス出発地の東京駅までの移動が毎週の苦痛だった。のり場はたくさんの人でごった返していて、とにかく空気が悪い。人が多すぎていつも出発が遅れる。おまけにこれからの季節は冷え込むだろう。そんな僕にとって、アルシェのすぐ横から運んでくれるこの新路線は、まさしく渡りに船。これはありがたいと、さっそく12月分の座席予約をしたところ、すべて同じ最前列の窓側だった。つまりまだ誰も他に予約をしていないらしい。新路線の第1号、予約一番乗りだなんて、まるでバスヲタみたい。まだあまり知られていない路線なのだろうが、そもそもさいたまと京阪神をバスで行き来したいと考える人間がどれほどいるのかが怪しいところ。東京発の金曜の夜行バスはいつも満席だが、このさいたま路線がガラガラだったら個人的には大変嬉しい。
 この世界で働いていると、大阪と東京の往復は新幹線を利用するのがなかば当たり前で、他の選択肢は初めから考えないという人が多い。バスや寝台の利用は身体的に無理を強いると思われるようだが、ホテルに泊まって早起きをし、新幹線で昼になってやっと帰宅するよりも、寝ながら移動して朝早くに家に着く方が合理的だし僕は楽だ。この半年ですっかり夜行バスにも詳しくなった。来年は飛行機を研究してみようかと思っている。手始めに、1月の羽田行きを予約した。

11月23日(日)

 最近、あんまり良い出来事の起こらない日々だったけど、番組後にスタッフNくんからとても面白い話を聞き、久しぶりに涙が出るほど笑った。その話というのが以下のようなものだ。
 大阪在住のレコード会社プロモーター、原村くん(仮名・20代後半・独身)は、東京に出張した際、深夜にホテルで暇を持て余すこととなった。そこで、かつて大阪に勤務し、今は東京に住んでいる仲良しのプロモーター仲間今田くん(仮名・20代後半・独身)を飲みに誘うことにし、携帯にメールを送った。「今、こっちに来ていて、○○プリンスホテルにいるんだけど、よかったら会わない?」このメールを受け取った今田くんが送った返信メールは、「ごめん!今夜はちょっと用があって無理なんだ。また今度時間作るから、会おうよ。ところで、この間携帯が壊れて、メモリが飛んじゃったんだ。あなたは誰?」というもの。これを読んで、(ははーん…こいつ、女からのメールと勘違いしてるな?)と悟った原村くんは、それからというもの、思わせぶりなメールのやりとりを何日も続けた。記憶を辿りながら必死に相手の素性を知ろうとする今田くんだったが、手がかりはメールアドレスにある0923という数字だけ。そのうち(ちょっと大事な女友達らしい)と思いこんだ今田くんは、「今日は北海道に出張でした。寒かったよ〜」などと自分からメールするようになる。寒いのは自分だと気づかずに。その都度、「もういい加減、名前教えてよ〜(;;)」と送るものの、相手からはその質問の返答だけがないのだった。彼はその相手から来るメールすべてに保護をかけ、(重要な手がかりだから)と大切に保管までしていた。今田くんの頭の中でその女友達への想いが膨れ上がった頃、彼は802で原村くんと再会した。しばし仕事の話などで盛り上がった後、原村くんは言った。「なあ、俺の誕生日、知ってる?」「へ?いや、知らない」「9月23日やねん」「ふーん」…しばし沈黙。「9月23日やで?」「え?」「思い当たること、あるやろ?」「えー!?」この数週間の間に今田くんが送った下心たっぷりのメール達が、白日の下にさらされるまでに時間はかからなかった。
 異性に送ったメールを見られるほど恥ずかしいことはない。とっさの思いつきでガチンコのブラックメールを開始し、絶妙なさじ加減で飼い殺しを続けた原村くんのテクニックには脱帽である。僕も気をつけよう。

11月22日(土)

 先日発売された、ゲームキューブ用ソフト、マリオカートダブルダッシュをようやく購入。映画の世界にディズニーがいるなら、ゲームの世界には任天堂がいる。子供に夢を与える愉快な内容でありながら、大人でも熱中してしまう懐の深さを持っている点で共通している。ハードの進歩とともに、リアルさを追求したレースゲームがどんどんレベルアップしていく流れに逆行して、操作の簡易性を最重要視してきたマリオカート。シリーズ初のゲームキューブ版となった今作は、運転するプレイヤーとアイテムを投げるプレイヤーに分かれてプレイする二人乗りのシステムが新登場。制作者がどういう意図でこのシステムを思いついたのかは知らないが、まだコントローラーの操作が覚束ない幼児と一緒にプレイする場合、一方は一つのボタンさえ間違えずに押せばいいというこのシステムはとてもありがたい。初めての人間でも確実に熱中できる簡単さと、逆転が続く展開。それにチームワークという要素が加わって、パーティーゲームとして理想的なゲームに進化した。今年の年末はこれで盛り上がってる家庭が多いのだろう。
 ところで、また一つ「これは欲しい!」という物が出現してしまった。その名はPSX。この年末にソニーから発売される、ハードディスクつきDVDレコーダーである。最大204時間の録画が可能な160GBのHDを積んでいるものが8万円。他メーカーのHD搭載型DVDレコーダーと大きく異なるのは、その名の示すとおり、PS2のハードとしての機能を備えているところ。SONYの商売のうまさには感心する。縦置きが出来るのもPS2と同じ。デザインも申しぶんない。ついこの間まで、20万円弱もするのを買おうかと悩んでいたところへ、あっさり8万円ときたもんだ…。来年には5万円台が出るとさえ言われるHDD搭載型DVDレコーダー。いつまで我慢するべきか。こういうのは買い時をはかるのが難しい。

11月21日(金)

 G-SPOTのゲストでDAITAくんにインタビュー。氷室京介のツアーサポートで自らのキャリアに箔をつけた彼が、多忙な日々の合間に作ったソロアルバム「EUPHONY」のキャンペーンだ。SIAM SHADE時代からの彼に対するイメージは典型的な速弾きギタリスト。しかしこのアルバムでは、これ見よがしなテクニックは影を潜め、オーケストラをバックに、大自然をイメージさせる壮大なサウンドを聞かせている。通販限定で発売された「DIRECT CHORD」は過去の未発表音源を集めたアルバムだから、DAITAのソロ処女作は事実上「EUPHONY」ということになる。音楽家としての彼の才能を十二分に堪能できる一枚だが、インストゥルメンタルの作品は市場ではなかなか正しく評価されないのが残念なところ。
 ところでDAITAくんは今年、HIMUROCKのライブの日、尿管結石で病院に担ぎ込まれたらしい。その日のライブは無事にこなしたという。この日記をいつも読む人ならご存じの通り、僕は毎年のように結石を身ごもってしまう。あの痛みを味わうたび、「ライブの日に結石に襲われるアーティストはいないのだろうか?」と思ったものだが、ここにいた。

11月20日(木)

 トム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」の試写会に行ってきた。姫路で撮影が行われた初めてのハリウッド映画だそうである。南北戦争の英雄が、近代化を目指す日本の軍隊育成の指南役として日本に招かれ、敵対していたはずの武士達とふれあううち、その生きざまに引かれていく、という物語。外国映画で描かれる日本には概してイメージの誇張があり、日本人が見ると違和感を禁じ得ないものが多い中、この作品は日本の文化を忠実に描いていたように思う。日本人の感情を絶対に逆撫でしない配慮を感じた。それだけ「日本人に見て欲しい」という意識が強かったのだろう。チャンバラや戦のシーンはさすがの臨場感で、渡辺謙や真田広之はトム・クルーズよりもかっこよく見えたし、ストーリーもおもしろかった。この映画にはあまり期待をしていない人が多いようだが、映画としての質は非常に高いと思う。ただ、日本以外の国の人が見ていい評価を下すかどうかは難しいところだろう。僕だって、もしこれが中国やインドの映画で、トム・クルーズ以外すべて知らない役者だったら、熟睡していたような気がする。

11月19日(水)

 先日みんなにメールで送った12枚のコインの問題は、もう何十年も前からクイズ好きに愛されてきた有名な難問らしい。その答えをここで説明しようと思ったが、複雑すぎて文章での解説はちょっと無理だ。そこで一昨日出題した漢字問題の答えを。乙張=めりはり、顰蹙=ひんしゅく、骰子=さいころ、水母=くらげ、発条=ぜんまい、惚気=のろけ、細流=せせらぎ、宿酔=ふつかよい、転寝=うたたね、急度=きっと。すべて就職試験用の問題集に掲載されていたものだが、中には広辞苑にない読み方もあったようだ。半分以上正解できた人は立派なもの。
 頭を使う問題、引き続き募集中。解けるものなら解いてみろ、という問題をご存じの方はメールで挑戦されたし。

11月18日(火)

 この日のROCK KIDS 802でプレゼントしたのは、ファイバーのクリスマスツリー。2〜3年前から流行っている物らしいが、恥ずかしながら僕は初めて見た。葉の先端部分が特殊な素材で作られていて、普通のツリーのように巻き付けられた豆電球が光るのではなく、木そのものが光を発する。しかもその色がさまざまに変化する。部屋を暗くしたら、何とも幻想的で美しい光景だった。ネットで検索したところ、ファイバーツリーを販売している業者はたくさんあり、帰宅してからさっそく購入してしまった。家には普通のツリーが1本あるが、今回買ったファイバーツリーはオーナメントをつけずに庭にでも飾りたい。クリスマスというのは、24日をどう過ごすか、なんてことはさして重要ではなくて、12月に入ってからの雰囲気を楽しむお祭りだと思う。仕事があろうと受験勉強があろうと、開き直って悪態ついたりせずに、クリスマスのムードを楽しむべきだ。そう思うから僕は、何でもかんでもクリスマスにあやかって儲けようとするいろんな企業のキャンペーン攻勢にも、わりと肯定的。賑やかな季節が、もうじきやってくる。
 それにしても困っているのは、最近、あれほどドケチだった僕が、物欲を抑えられなくなってきていることだ。

11月17日(月)

 先日の天秤の問題を、身の回りの何人かに携帯メールで出題してみたところ、けっこう評判が良かったので、今度は漢字クイズを回してみた。乙張、顰蹙、骰子、水母、発条、惚気、細流、宿酔、転寝、急度。すべて誰もが知っている簡単な言葉だが、このうちあなたはいくつを読めるか。学校の教え子だった二十歳の女の子がこのうちの7つに正解したのが最高である。出題者の僕はせいぜい3つ。
 最近は、難しい漢字を「読めるけど、書けない」という人が多いと思う。原因はパソコンやワープロといった便利な文明の利器にある。自分の手で字を書かなくなると、不思議なほど簡単な漢字まで忘れるし、どんどん字が下手になる。手紙なんて書かないし、年賀状もパソコン、請求書など仕事で使う書類もすべて打っている。番組中のメモ書きのように、自分さえ読めればいい種類のものを除くと、最近手書きで字を書く機会はBEAT SHUFFLEのEXTRAぐらい。毎週あれを書くたびに、自分の字を見て僕は情けなくなるのだ。昔は「上手に見える字」をあれほど研究した僕なのに。どうやってそういう字を書いていたか、思い出せない。だから、丁寧に書いても、読みにくい変な字にしかならない。そして、子供でもわかりそうな簡単な漢字を間違える。日本語力が落ちていくようで不安を感じている今日この頃である。

11月16日(日)

 番組の後、12月に公開となる映画「ファインディング・ニモ」の試写会に行った。1年近くも前から楽しみにしていた、ピクサーの新作である。虫、おもちゃ、モンスターときて、今度の主役は海の底にいる魚達だ。人間に捕まって、水槽で飼われることになった子供の魚と、その息子を海に連れ戻そうとする父親の、冒険の物語。ピクサーがそんな話を映画にして、おもしろくないはずがない。これ以上ないほどに膨らんだ僕の期待は、決して裏切られることはなかった。素晴らしいのはストーリーだけではない。設定やセリフの一つ一つ、キャラクターの細かな動きや表情にいたるまで、すべてのシーンに気持ちの良いユーモアが散りばめられている。決して後味の悪いブラックユーモアではなくて、アメリカンジョークのわざとらしさもない。いとおしくて幸せになるような笑いの数々だ。加えて、絵の美しさは言わずもがな。海水や魚の動きはとんでもなくリアルだが、それでいてどの魚にもはっきりとしたキャラクターが設定されている。それともう一つ、説教くさくならない程度に、人間による環境破壊を憂えている点もディズニーらしい。
 スタッフロールが出てくるまで、無駄な場面は一つもないと感じさせる、文句のつけようがない映画だと思った。「トイストーリー2」を見た時も、「モンスターズ・インク」を見た時も、そして今日も、「今までのピクサーで一番おもしろい」と思った。どんなに大きな期待をしても、それを絶対に上回るのがピクサーの凄いところだと思う。
 帰り道、梅田の三番街にあるキディランドに寄って、さっそくニモのぬいぐるみを買った。

11月15日(土)

 流行りの風邪をうつされたのか、ここ数日どうも体調が芳しくない。まったく食欲が出ないのだ。昨日も朝から胃袋がふつふつと沸き立っている感じで、何かを食べたら即座に吐き出しそうな気配満点。だから昨日一日で食したものといえば、ヨーグルトとバナナ、ウィダーインゼリーと梅干しぐらいだった。今日はそんな体調を何とか元に戻すため、予定していたホッケーの練習も休んで、自宅でのんびりと寝ながら過ごした。
 家にいて何もしなかったわけではない。来週の収録で紹介する予定の新作ゲーム、コナミの「キャッスルヴァニア」を練習した。ファミコン時代からの定番シリーズ「悪魔城ドラキュラ」の最新版。初めてPS2で登場するとあってかなり力の入った出来になっており、他社のアクションRPGに劣らない力作だ。もともとは平面で展開するシンプルなアクションゲームだったわけだが、ストーリーと世界観だけを忠実に守りながら飛躍的な進化を遂げた。ただし、ムチを使っての豪快な格闘は今作も健在である。
 そうは書いてみたものの、RPGが苦手なのはあいかわらずである。方向音痴だから自分の居場所がすぐにわからなくなって、同じ場所に戻れない。そもそも、モンスターやゾンビが徘徊する暗いお城の中を、一人で探検するというこの状況が怖い。バイオハザードはおろか、メタルギアソリッド、いやスーパーマリオ64でさえ、僕は心細くて泣きそうだった。ただでさえこういうゲームに慣れていないうえに、発売前でまだ攻略サイトもなく、進むのにずいぶん時間がかかっている。今日は2時間以上プレイしたが、全行程の1%も進んでいないのではないかと思う。

11月14日(金)

 どんな展開になっていたか、殆ど忘れかけているNANAの、9巻がようやく発売された。僕は8巻まですべて人から借りて読んでいたのだが、ついに9巻にして買ってしまった。漫画を発売日に買ったのは、高校生の頃以来だと思う。新幹線で読むつもりで駅の書店で探したら、まだ入荷していないという。イライラする思いで車内の2時間半を過ごし、東京に着いて最初に見かけたコンビニで購入。あっという間に読み終えての感想は、「もう少し進んでくれよ…」という感じ。
 G-SPOTのゲストに忌野清志郎さんが登場。僕は正直なところ、この人の音楽を聞いて育ったわけではなく、多くのミュージシャンから多大なリスペクトを受ける理由もよくわからない状態だった。しかし彼の膨大な量のプロフィールを一読すると、まだフォークと歌謡曲しか存在しなかった日本の音楽業界で、ロックシーンをいかにして切り開いていったがよくわかり、実に興味深い。日本のロックミュージシャンとしては第一人者の立場にありながら、それをつゆほども鼻にかけず、初対面に近い僕を「浅井ちゃん」と呼んでくれるその人柄には驚かされるばかり。どこまでもマイペースな人だ。不良でかっこつけるばかりがロックじゃないんだなと思った。

11月13日(木)

 最近またもや非難が集中している巨人の無差別補強策。ダイエーの小久保に続いて、近鉄のローズも入団がほぼ確定したとか。去年、ペタジーニの入団が決まった時に大いに呆れた僕だが、もはやここまでくると「好きにしなさいよ」としか思わない。野球はチームスポーツだ。大枚をはたいてスター選手をかき集め、個人の力量の寄せ集めだけで本当に強いチームが作れるものかどうか、とことんやってみるといい。そのうち「巨人から声がかかるようになったら、一流選手の証」みたいな風潮になってきたりして。
 それにしてもわからないのは、ここまで不名誉な注目のされ方をしてでも巨人というチームを移籍先に選んでしまう選手達の考えである。人気のないパリーグに愛想が尽きてしまう気持ちもあるのかもしれないが、今の巨人に入団などしたら、金に目が眩んだことを認めるようなもの。一般人から見れば1年で2億稼ぐのも3億稼ぐのもそれほど大きな差とは思えない。自分を育ててくれたチームとか、ファンとか、これまでの自分を取り巻いてきたあらゆるものに対する愛着みたいなものは、札束の前ではそれほど無力なのだろうか。
 そして一方で、子供の頃から憧れていたジャイアンツに入団して、自力で1軍の座を勝ち取った生え抜きの選手達は、向上心を保てるのだろうか。高橋、二岡、元木、阿部といった選手達が気の毒でならない。

11月12日(水)

 その昔、フジテレビで放送されていた「IQエンジン」という深夜番組が僕は好きだった。「深夜ですが、頭を使いましょ〜う」という趣旨で、とんちやパズルの問題が繰り返し出題されるだけの無味乾燥とした番組。問題を説明するために劇団第三舞台の役者が出演していた。当時はビデオに録画したものだ。答えが発表される前にポーズにして、テレビの前で何十分も考えたりした。俗に「頭の体操」とよばれるそういう問題が僕は今も好きで、考え始めると仕事が手に着かなくなってしまう。ここ数日、なぜかそんなクイズが僕の中で再びマイブーム。探すといろんなホームページで問題を出している人がいるものである。今日、僕をずっと悩ませていた問題は、「大きさと形が同じ、12枚のコインがある。中に1枚だけ偽物が混じっているのだが、それが本物と比べて重いのか軽いのかはわからない。天秤を3回だけ使って、偽物がどれかを割り出しなさい」というもの。丸一日考えてもわからず、ギブアップして答えを見てしまった。こういうのって、答えがわかってから「何だよ。ひっかけ問題かよ。ずるいよ」と悪態をつきたくなる場合が多い。しかしこの答えは完全だった。もっと集中して考えればたどり着けたかもしれない答えだった。非常に悔しい。

11月11日(火)

 ゆずの特番が6時から放送されるため、今日のROCK KIDS 802は普段より1時間短かった。3時間の番組が突然2時間になると、どうも調子が狂う。5時台の後半には、いつもの6時台と間違えて、「この後は交通情報・・・」とか言ってしまった。
 録画しておいた昨夜の「ライオン先生」を見ながら、爆寸の感想メールに返信をしている。全員に長い文章を書きたいのはやまやまだが、1通の返事にあまり時間をかけていられないので、どうしてもあっさりと短い内容になってしまう。そしてそれでもまだ半数も書けていない。果たしてこのすべてに返事を送ることなど僕にできるのだろうか。一昨日からコンスタントに届く爆寸感想メールは、どれも僕への優しい感謝が綴られていた。みんなそれぞれ不満もあったろうに、それはあえて口にせず、「来年も必ず行きます」と書いてくれる。愛されているイベントだと感じた。

11月10日(月)

 昨日の衆院選の結果が大々的に報じられている。
 僕は昨日の夜、投票締め切り時刻の10分ぐらい前に近所の投票所へ行ってきた。とても小規模な投票所で、中に入ると投票者は僕だけ。閑散としているのに、係員は仰々しく10人ぐらいいるものだから、妙におどおどしてしまった。帰宅したらすでに民放各局の開票特番が始まっていて、次々に候補者の当確が打たれている。たった今投票してきた身としては、自分の1票にどれほどの意味があったのだろうという疑念を禁じ得なかった。しかし、投票は国のためというよりも、自分のためにするものだ。不景気を国政のせいにしたり、政治家の不祥事に文句を言ったりするのは、選挙の場で国に対する意思表示を明確にした者だけに許される権利だ。そう思ったから僕は、わざわざ夜に出かけた。
 結果は周知の通り、自民党が政権を維持し、民主党が躍進。社民、共産両党は一気に衰退した。僕の投票した選挙区では、小選挙区で土井たか子が敗れるという大きな波乱があった。彼女は比例で復活当選を果たしたが、全国各地で有力な政治家が当選を逃していて、あらためて選挙という戦いの厳しさを思う。二大政党の時代が到来しそうだ。時代は確実に流れている。

11月9日(日)

 風呂上がりに塗ったアンメルシンが効いたのかは定かでないが、心配していた首の痛みはそれほどでもなかった。その代わり腰から背中にかけての筋肉が完全にこり固まっている。背中が筋肉痛になったのは初めてだ。無意識のうちに、首をかばいながらヘドバンをしていたということだろう。
 昨日、初めて爆寸を見に来たOSAKAN HOT 100のAD達は、初めて見る光景にかなりの衝撃を受けたようだ。どんなイベントなのかという説明は僕が前もってしていたはずだが、いざ本物を前にするとやはり驚きは隠せなかった。爆寸のおもしろさは実際に足を踏み入れないとわからない部分が大きいということだ。彼らが大いに驚いた要因の一つに、彼らの横で見ていた某番組の女性AD(二十代後半・独身・神戸在住・わりと美人・おっとりおとなし系)が、元ピエラー(それも筋金入り)ぶりを発揮して、ハーケンで我慢できずに十字を切っているのを目撃してしまった、ということが挙げられる。バンギャだった過去を隠して生きている人は、爆寸には近寄らない方がいい。
 爆寸復活のおかげで僕の中でもビジュアル系に対する熱意が再燃しつつある中、残念ながら世間ではビジュアル系が明らかに攻撃の対象になっている。Roxiteを見ている人ならご存じかと思う。河内長野で起きた事件のせいである。
 2年ぐらい前から、グロテスクで過激な歌詞を歌い、目の周りを真っ黒に塗って、カタカナを多用するバンドが、ビジュアル系インディーズの中心になっていった。それ自体は特に問題だとは思わないけれど、どこまで危ない路線を狙えるか、グロさを競うような風潮があるとすれば、それはこのシーンの崩壊に繋がる由々しき事態だ。死ぬとか殺すとかいった言葉を安易に使いすぎれば、誤解を招く危険は増大する。
 例の少女がどんなバンドのファンで、どんな曲から影響を受けたのかは知らない。実際は音楽から大した影響など受けていないのかもしれない。ここからの話は、一般論だ。たとえば、好きなバンドが「嫌いな人間なんて殺せばいい」と歌っていたとする。それを真に受けて、「ああ、殺したいと思ってるのは私だけじゃないんだ。だったら殺してしまおう」などと考える子供がいるとしたら、それはその子供の頭に問題があると言わねばならない。しかし結果として引き金を引いたのがそのバンドの音楽だったならば、たとえそれがバンドの本意でなかったとしても、責任が全くないと言い切れるだろうか。シャレの通じない未熟な子供が自分たちの曲を聞いた時、どんな影響を与えるおそれがあるか、ある程度先回りをして考えることも、ミュージシャンの使命であるとは言えまいか。誰が悪いかといえば当然、事件を起こした人間なわけだが、少なくともバンドは、自分たちの音楽が持つ影響力について今一度慎重に配慮する必要はあるだろう。そう考えると、日本一誤解を受けやすい、そして誤解されるとヤバい音楽をやっている犬神サーカス団みたいなバンドは、「うたばん」にでも出て殆どイロモンみたいに扱われることで、バンドの打ち出している世界観が完全なフィクションであることをアピールしていく以外に、活路は見いだせないのかもしれないなと思う。
 こんな事件が起きてしまうと、ビジュアル系バンドこそ害悪、ゴスロリの娘は危険、というイメージがどんどん広がってしまう。それが僕は腹立たしくてならない。

11月8日(土)

 首の痛みがまったく引かないまま、迎えた爆発寸前NIGHT。2年ぶりに訪れたBRAND NEWはやっぱり何だか居心地が良い。一応、バンドみたいに開場3時間前ぐらいに入ってみるのだが、マイクとCDの音量をチェックすればもうあとはすることがないので、基本的に爆発寸前NIGHTの前は暇である。一昨日の教訓から、かける曲のCDやタイムはすべてメモをとり、準備に抜かりはない。
 しかし始まってみてようやく、「爆寸といえば音飛び」の悪夢を思い出すのであった。1曲目が始まって1分もしないうちに音が飛びまくって大変な事態。2台のCDJのうち1台が、ステージの振動にまったく耐えられない様子だった。というよりも明らかに壊れているのだ。見かねたPAさんがBRAND NEWのCDデッキを1台貸してくれたが、これも音質はひどいしやはり音飛びは避けられない。途中からは下に折り重ねた布を敷き、後半は何とか正常に音を拾ってくれるようになった。一時は本当にどうなるかと思ってステージで途方に暮れた。かつて爆寸を定期的に開催していた頃は、よくこういう夢を見たものだ。
 そんなわけで、前半は機材のことが気がかりで僕自身もまったく暴れられない状態だった。そのぶんヘドバンタイム以降はヤケクソのように頭を振り回し続けた。一昨日のCYBERではかけなかった曲を中心にしつつ、客層の微妙な違いを考慮して、ZIGZOやOblivion Dust、EINS・VIERなど、わりと年のいったバンドの曲を挟んだ。こういう曲をかけた時、見た目の反応はさすがに薄いけど、ファンだった人の喜びはそのぶん大きく濃いものだと信じたい。
 開演時間は一昨日のCYBERよりも30分早かったが、結局終わったのは10時過ぎ。楽屋に戻ると、首の痛みはそれほどでもないが頭痛とめまいがひどい。この日はヘドバンタイムが40分近くあり、自分の好きな速い曲をありったけ詰め込んだような選曲だったので、僕自身もかなり気持ちがよかった。その反動が頭痛とめまいになって現れた形である。加えて、今回半年ぶりにタバコをすったことも影響しているかもしれない。春からの禁煙が続いている僕だが、爆寸のステージでタバコを吸わないのはしっくりこないので、一昨日と今日だけタバコ復活。久しぶりに吸ったけど、正直なところちっともおいしくはなかった。「せっかく禁煙していても、1本でも吸ってしまったら元の木阿弥」とか言う人がよくいるけれど、僕は一昨日と今日、ステージで何本ものタバコを吸ったが、その前後は一切吸っていない。
 そんなわけであまり体調が芳しくなかったため、終わった直後に「やり遂げた!」というすがすがしい達成感は得られなかったが、帰宅して風呂に入ったりすると、徐々にテンションも復活。続々と届く感想メールを楽しく読ませていただいた。
 「今回、うまく行ったら、年に一度ぐらいのペースでまた開催させてください」という話を、BRAND NEWやCYBERの人には以前からしていた。今日の大阪は一昨日のCYBERの動員をさらに上回り、おそらく過去最高の入場者数を記録した。古い曲しかかけない、いわば成長しないイベントではあるが、それでもニーズは確実にあるらしい。Xジャンプが出来る場所、I WISHと叫んで跳べる場所、懐かしい曲達で頭を振り、手扇子を広げられる場所が、どこかに必要なのだ。その場所を用意できる人が他にいないなら、僕が何度でも爆寸を開こう。久しぶりに会った常連さん達の笑顔を見ていて、そう思った。
 選曲はこちら

11月7日(金)

 予想以上に首が痛くて、襟足から肩にかけて、キネシオテープを貼ってみた。湿布みたいなのが後ろから丸見えなのははっきり言って格好悪いが、名誉の負傷ということにしておこう。
 BEAT SHUFFLEのゲストは久しぶりのLa'cryma Christi。TAKA、HIRO、LEVINの三氏が来てくれた。彼らに会うのは本当に久しぶりだった。だいぶ髪の伸びたHIROさんがとても男前になったという印象。あれくらいの長さが彼には一番似合っている気がする。ところで、スタジオに入るなりLEVINくんは僕を見て「浅井さん、ずいぶん老けましたね」と言った。「俺と1コしか違わないんすよね?けっこうショックっすよ」とも。「僕はもともと老け顔だよ?」と言ったら、「普通、老け顔の人が年を取ると年齢が顔に追いつく。浅井さんは見た目も同じように年を取ってる」と返される始末。そういうことを面と向かってずけずけと言えちゃうのがこの男のおもしろいところである。僕には「いや君の顔も以前に比べたらずいぶん皺が増えたよ」なんて言い返せなかったし。それにしても、昨日は昨日で「浅井さん、なんだか若返りましたねー」みたいなことを複数の人から言われ、今日はその逆を言われる。年齢不詳ということか。
11月6日(木)
 2年ぶりに復活した爆発寸前NIGHT。かつては大阪と東京で交互に、2ヶ月おきに開催していた爆寸だが、「2DAYS」とか「ツアー」という響きにひかれて、何と中1日での開催。しかもその中日にはBEAT SHUFFLEのオンエアがあるというハードスケジュール。当日になってからこの過密な日程を後悔する僕であった。
 今回はBEAT SHUFFLEとRoxiteでの告知しかしなかったわけだが、予想を大きく上回る200人以上の動員を記録。初めて参加したという人もずいぶん多かったようだ。コスプレをしてくる人が驚くほど少なかったのは寂しいところだが、以前の爆寸と同じように盛り上がってはいた。問題はヘッドホンの音がまるで聞こえなかったことだ。次にかける曲を確認できないから、かけたい曲がCDの何曲目に収録されているかを記憶していない場合、当てずっぽうでかけるしかない。焦って迷っているうちに前の曲が終わりそうになり、「多分これ!これでいいや!」と再生してみてから、「しまった!この曲だったか…」ということもしばしば。おかげでずいぶん予定外の選曲になってしまった。この日の選曲は、爆寸ページに期間限定で掲載しているので、この日参加された方はそちらを参考にされたい。
 翌日以降のことは考えずに、全身が汗で濡れるまで暴れまくった。カクテルを何杯かと、ステージドリンクのヘルシア緑茶を飲みながら、頭を振っていたら、終わった後で急激に気分が悪くなった。手伝ってくれた番組スタッフと食事をすることもなく、一人で川崎の実家に帰ることにした。両手に提げた荷物は泣きたくなるほど重いし、吐き気はおさまらない。何とか実家に到着すると、そのままトイレに直行してゲーゲーやった。あれっぽっちの酒とヘドバンでこの有様。かつてはステージでボトル1本空けた僕なのに。吐いたら急に元気になって、爆寸サイトのチャットで遊んでみたり。
 ともあれ、ツアー前半終了。

11月5日(水)

 OSMに行く時にいつも利用するコインパーキングは5台分の駐車場があるが、真ん中の3番だけロック板が故障しているらしく、車を入れても上がらない。ロック板が上がらないということは、料金は計算されないことを意味する。先週に続いて今週も駐車代ゼロ。どうやらこの故障がまだ気づかれていないようだ。ほんの数百円だけど、思わず顔がにんまりしてしまうラッキーな出来事。来週も壊れたままだといいな。
 夜中になっても、まだ爆発寸前TOKYOのリクエストメールが来る。もうとっくに選曲は終わっていて、かける予定のCDはバッグの中だ。CDも衣裳も、8日の大阪で使用する分まですべて用意済み。賽は投げられた。しかし2年ぶりの爆寸ともなれば、不安な要素は山ほどある。まず一つ目に天気。雨の中で傘を差しながら大きな荷物を抱えて歩くのだけは何とか避けたいものだ。パソコンを持っていくのも諦めることにした。

11月4日(火)

 選挙が近い。滅多に駅前などは通らない僕だが、演説や広報カーのかまびすしい声だけは毎日絶えず聞こえてくる。政党名と候補者名ばかりを連呼しながら走るワゴン車の宣伝効果はいかほどのものだろうか。あれがうるさくてマイナスイメージを与える場合の方が多いのではないかという気さえしてくる。
 公共の電波に乗せて喋るなら当然、「皆さんちゃんと投票しましょう」と言う僕だが、正直言って投票するかどうかは迷っている。各党のマニフェストが、どうも胡散臭く見えてならないからだ。とりあえず都合の良いこと、聞こえのいいことを並べているように感じる。僕みたいな優柔不断な人間は結局のところ、どこの政党が正しいのか考える基準を明確に持っていないのだ。自民党候補の話をじっくり聞けばそっちに傾くし、民主党候補の話をじっくり聞けばそれもまた正論に聞こえる。どの政党も正しいように感じるし、逆に全部が間違っているようにも思う。みんな、どの程度の信念と自信を持って一票を投じるのだろうか。

11月3日(月)

 明日のROCK KIDS 802のスポンサーとなる、梅田のスポーツミツハシで、DJショーを行った。ひと月ほど前、茶屋町のLOFTの向かいにオープンしたお店。今回のDJショーは、その店頭で道路に向けてDJブースを組み、客を呼び込んだりお店のおすすめ商品を紹介したり、というもの。昨日の大抜くんのDJショーではたくさんの人がブース前に立ち止まって人だかりができていたそうだが、今日は朝から降り続く雨が災いして、どんなに呼びかけても誰一人興味を示してくれない。こちらには一瞥もくれずに歩き去る人々。押しても引いても無反応。店頭DJで修行を積んだ身だから、こういう時にマイペースで淡々とDJをするのは得意な方なのだが、僕がここに来た目的はあくまでお店を盛り上げるためなのだ。自分の力不足を感じて落ち込んでしまった。
 スポーツミツハシは、想像していた「スポーツ用品のデパート」ではなく、ボードやフットサルのアイテムと、野球用品、そしてあとはスポーツブランドのカジュアルウェアを揃えたセレクトショップのようなお店だった。プーマやアディダスの服は抜群の品揃えで、それ以外の商品も日本未入荷のものが多い。もちろんボードやフットサルのコーナーも、スタッフのこだわりが見える圧巻のラインアップ。トレンドに敏感な若者もしっかりターゲットに入れている。茶屋町というエリアにマッチした、通好みのスポーツショップである。

11月2日(日)

 朝起きてトイレに行ったら、さっき僕を苦しめていたと思われる小さな石がカランと出てきた。しかしまだお腹の中に何かが入っている感覚が明らかにあり、結石は完治したとは言えないようだ。痛みは殆どないが、爆弾を抱えているようなもの。これからの怒濤の一週間を、こんな状態で過ごすかと思うと気が重い。
 ところで、ヤフーのニュースを何となく見ていたら、ハロプロの新しい3人組ユニットについての記事があった。二人の小学生が在籍しているそうで、うち一人は9歳。その小学3年生が踊って歌う姿を見て、1500人の野郎どもが「もん絶状態」だったという。これは異常だ。異常な事態だ。ロリコンが趣味の人間にとって9歳の子供は充分に性的対象となりうるのだろうが、それはあくまで反社会的な、人目をはばかる趣味であって、少なくとも芸能の世界とは切り離す必要がある。9歳児が振りまく笑顔を見て若い男が「もん絶」するという絵は、例えば松本引越センターのCMの子供が愛くるしいと思う健全な感情とは根本的に違う気がしてならない。異常性癖を人前で堂々とアピールできる若者達の理性を疑うし、そういう男達をターゲットにして9歳児をアイドルとして売り出す側にも問題があると思う。僕が中学生だった頃、素人の女子高生を集めたおニャン子クラブがデビューして、男の子達は魔法にかかったように夢中になった。それを今の時代で再現したつんくの才覚は認めるが、何事も度を越すといつかしっぺ返しがくるだろう。

11月1日(土)

 睡眠不足のまま運動をしたこともあって、ベッドに吸い込まれるようにして気持ちよく眠りについた。当然そのまま目覚ましが鳴るまで熟睡するはずだったのに、夜中の4時に目を覚ました。しばらくは頭がぼーっとしていて、なぜ自分が起きてしまったのかわからなかったが、何分か経ってから、「ああ、お腹が痛いんだ」と気づいた。覚えのある痛み。そうだ、これは結石の痛さだ。必死の思いで水分を取り、あとはベッドの中でひたすらうめき声を上げ悶え苦しんだ。明日からの1週間は全く休みのない重労働の日々。それも木曜と土曜は爆寸だ。もしも入院などという事態になったらシャレにならない。想像しただけで血の気が引く思いだったが、1時間ほどすると痛みが引いた。どうやら尿管を石が抜けたようだ。何とか今日のところは助かった。
 結石の治療をした人の大半は、2年以内に再発するという。僕も2年に一度ぐらいのペースでこの痛みと付き合っている。いわば持病のようなものか。原因はストレスなのではないかとひそかに思う今日この頃。