
Diary(03.08.) 8月31日(日)
先週に引き続き、番組終了後は神戸ポートアイランドへ。今日はメガ神戸という名の芝生エリアで開催されているイベント、RUSH BALLを見に行った。人工島とはいえ、サマソニや先週のサザンと違ってこの会場は地面が芝生。後ろの方には無数の飲食ブース、その前にテーブルとイスが並んでいる。その場所でまったりしていても、ステージはわりとよく見えるし、両脇にあるビジョンを見ているのもいい。昼間は蒸し暑くて見る方もしんどかったと思うが、僕が到着した頃から徐々に陽が沈みはじめ、すがすがしい海風が吹いていた。暮れていく空を見上げながら、バンプのライブを聞いているのは、この夏最後の思い出としては申しぶんのない気持ちよさだった。出演アーティストはロック系ばかりだから、ステージ前で暴れている観客のノリは激しいと思われるが、会場全体に漂う雰囲気はMEET THE WORLD BEATのそれに近い。
ゴミ箱の横には3人のアルバイトスタッフが常駐して、分別を促していた。仮設トイレのトイレットペーパーは、フジロックで回収した紙コップを再利用した紙を使っているそうだ。環境に対するこうした細かい配慮の一つ一つが、全員が気分よく楽しめるライブを作っている。
昨日は同じ会場でオーガスタキャンプが開催されたが、途中雨に降られてけっこう大変だったと聞く。夏休み最後の野外フェスが、好天に恵まれてよかった。
それにしても、野外で開催される大規模なライブイベントが、この10年近くで何と増えたことだろう。MEET THE WORLD BEATが初めて開催された頃は、万単位の観客をスタジアムやアリーナ以外の野外スペースに集めて、オムニバスのライブをする習慣は日本になかった。今や野外フェスは関東と関西だけでなく、全国各地で開かれ、そのどれもにかなり豪華なアーティストが出演して盛り上がっている。10年あまりで、主催する各社のスタッフ達にノウハウが広まり、出演するアーティストと音楽ファンがその快感を知っていったということだろう。8月30日(土)
霞ヶ関にある日本プレスセンターで、日本民間放送連盟(民放連)主催によるラジオフォーラムなる催しが開かれた。北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々の民放ラジオ局から、各局一人ずつのパーソナリティーが一堂に会した。光栄にもFM802の代表として僕は出席。他局からの出席者を見ると、ラフな服装の若手から、年配のアナウンサー風の人まで年齢層も幅広い。フォーラムのテーマは、ずばり地震だ。地震が起こった時に、ラジオが果たせる役割は何か。まず、今年の5月と7月に東北で大きな地震が起きたとき、実際にスタジオで対応したベテランアナウンサーの方が、当時の状況を報告。その他には、地震保険の解説とか、防災についての講演といった内容。丸3時間、座って話を聞くだけだから、昨夜は明け方までテレビを見ていて寝不足の僕は睡魔との戦いを予想したが、眠たくなるような内容ではなかった。周囲を見回しても眠そうにしている人は一人もいなくて、メモを取ったりしながら熱心に聞き入っている人が多い。ラジオの生番組でDJをしていることの責任の重さ、番組中に地震が起きた時に対する備えの大切さを痛感した。来週、僕は自分の番組の中で、今日のフォーラムについて報告をする必要がある。
会は夕方には終了し、僕は一人東京駅へ。切符を引き替えようと歩いていたら、やたら体の大きい男が一人、大きなスーツケースを三つほども持って歩いてきた。ぎょっとして見上げると、何と陸上ハンマー投げの室伏広治選手だった。昨日の夜にテレビで彼の顔を見たばかりだ。おそらくパリから戻って昨日は東京のホテルに宿泊し、合宿所かどこかへ戻る途中だったのだろう。その逞しい身体と俳優のような端正なマスクには、男の僕も惚れ惚れ。あの巨大な手で握手ぐらいしてもらおうかと思ったけど、声をかける言葉が見つからなかった。怪我を乗り越えて何とかメダルを獲り、アテネ五輪でこそ金メダルと、日本中が彼に期待をかける。無責任な「頑張ってください」は、これから彼をうんざりさせるばかりではないのか、という気がしたのだ。彼は応援する他人のために戦うわけではないのだから。それにしてもタイムリーな遭遇に驚いた。やっぱり仕事で有名人に会う時とは興奮する度合いがかなり違う。8月29日(金)
番組が終わって川崎の実家に戻り、世界陸上を見た。末續選手の200m決勝をひたすら待つ。「もう寝ようか…」と途中何度も諦めかけたが、ここまで起きていたのだからと頑張った。そして朝の4時過ぎ、ついに末續が走った。スタート直前はテレビを見ている僕まで心臓が高鳴る緊張感。結果は周知の通りである。
カール・ルイスやマイケル・ジョンソンが君臨した200mで、東洋人がメダルを獲るなどと誰が想像できただろう。末續以外の7人のファイナリストは当然のようにすべて黒人。この試合のために苦しい練習を重ねてきたのは、黒人の強豪選手達も同じだ。体格や身体能力で不利な日本人が、白人さえ一人もファイナルに残れなかったこの種目で、3位。判定の結果が掲示されて雄叫びを上げる末續の姿を見て、涙が出そうだった。アメリカの選手達は事前に末續の走りをビデオで研究し、マークしていたという。そして金メダリストとなったカペルがレース後に「彼は本物だ」とその強さを認めた。そんな男と同じ日本人でいられたことを、心から嬉しいと思った。
ところで、今回もTBSでメインキャスターを務めている織田裕二。やたらとテンションが高く、時にわざとらしくさえある彼の喋りについては、おそらく視聴者から賛否両論あるだろう。こうした司会業は彼の本業ではないわけで、進行などが相方頼りになるのは仕方がない。主演映画が空前の大ヒットを記録して役者として注目されているこの時期に、それを鼻にかけた様子をまったく見せず、常に楽しく会場の興奮を伝えようとする彼の姿勢には好感が持てる。こんな仕事を引き受けるのは、彼が本当に陸上を好きだからなんだろうと思う。彼にも最後まで頑張って欲しい。8月28日(木)
池田市の校内児童殺傷事件の公判が開かれ、被告に求刑通りの死刑が言い渡された。今日はテレビを見ていないが、このニュースで持ちきりだったと推測される。死刑の判決が下ったこと自体は当然の結果なのだから大したニュースではない。注目されたのは被告の言動と、裁判官の読み上げる判決理由だ。正常な人間であれば誰もが抱く感情を、裁判官の言葉は代弁している。弁護士の言葉でさえ然りだ。法廷の様子を伝える記事をたくさん読んだが、どれを読んでも、わき起こる感情は怒りと憎しみ以外に何もない。
最も重い刑のことを極刑という。日本では、それはすなわち死刑を意味する。しかし僕に言わせれば、死刑を望んでいるこの男にそれを与えるのでは重い刑にならない。何とかしてもっと重い罰を与えることはできないものか。せめて自分が犯した罪の重さを認識して、悔いるまで、この男に死という御馳走を与えるのを待てないものか。亡くなった子供達に大して心の底から謝罪をした時に初めて、この男に死を選ぶ権利が生まれる。それまでは、死よりも辛い人生を送らせるべきだ。
そう思うのは僕だけだろうか。「極刑以外に考えられない」というなら、死刑よりも重い刑罰をみんなで考えようよ。8月27日(水)
デジネバスタッフYちゃんに借りて、矢沢あいの「Paradise Kiss」最終巻をやっと読むことができた。この漫画は描写もストーリーも、少女コミックと呼ぶにはちょっとアダルト。台詞のテンポで笑わせる場面が多いぶん、実は「NANA」よりも好きだったりする。巻頭で前号までのあらすじを紹介するページがあるのだが、これが毎回全く意味をなしていなくて爆笑してしまう。作者はこの文章を考えるのにかなりの時間を割いていたに違いない。
ファッションの世界に憧れる子、そして単に洋服が好きな子にとっても、この漫画で描かれる物語は夢のように映るに違いない。洋裁と料理だけには興味がないこの僕でさえ、自分の着たい服を自分で作れたらどんなに楽しいだろうなどと考えてしまう。アパレルであれ何であれ、自分が本当に好きなことを一つ見つけることで、どれほど人生が楽しいものに変化するかを、教えてくれるような話だ。十代でこれを読んでいたら、優等生のレールから外れていく主人公に共感を覚えたはず。「こんな高校生がいるわけねーだろ」という素朴な突っ込みはお約束として。
コミックにして5冊。意外と早く物語は完結してしまった。この5巻を先に読んだ人からは、「ちょっと悲しいけど感動するハッピーエンド」というわけのわからない説明をされていたのだけど、読み終えてみるとなるほどそんな確かにそんな感じかも。8月26日(火)
かつてTerraというバンドでボーカルを務め、ROCK VISIONにも出演したことのある岡本真来(オカモトシンギ)くんが、FM802に挨拶に来ていた。彼は現在ソロシンガーとして東京や名古屋を中心に活動しており、今後は本格的に大阪へ進出したい考えらしい。ソロになってからの音源はまだ聞いていない。
あの切れ長の目に爽やかな笑顔はあいかわらず罪つくりだ。以前に会った時よりも体つきが逞しくなっていて、「ずいぶんガタイがよくなったね」と言ったら、「ホッケーやってるんです」と真来くん。「まじで!?インライン?」「いや、アイスホッケーです」「へー!めずらしいね。僕も最近インラインホッケーにハマってんだよ」と途端にテンションの上がる僕。春にホッケーを始めてから、この業界でホッケーをたしなむ人に会ったのは初めてだった。これほど嬉しいものだとは。8月25日(月)
赤の他人の日記を覗き見することがたまにある。日記サイトでランダムジャンプをしたり、気になったテーマから検索をしたりして、楽しい日記を探すのだ。たいていの場合、読み進めるかどうかの決め手は文章力。遠くに住んでいる他人で、仕事も全く音楽と関係がないような人の日記は、書いている内容もまるで意味がわからないわけだが、文章の上手い人ならそれでも読み応えがある。東京に住むある女性は、職場と上司に対する不満を切々と日記に訴えていた。そして先日、高収入の引き抜きのオファーを受け、迷った挙げ句に転職。慌てて必死に引き留めた憎き上司達へ、復讐を遂げる様子は実に痛快だった。文章の上手い人が匿名で書くリアルな日常は、平凡な小説などよりずっと面白いと思う。
僕がここに記している日記は、日常の記録というよりも、日々のネタとそれに対する自分の考えの整理が主な目的である。僕はまだDJとしても人としても未熟だから、事前によく吟味しないと自分の考えをうまく言葉にできない。僕を「ラジオで喋るよりも日記で書いている方が気持ちを上手く表現できる人」だと評した人がいる。まさにその通り。
気がつけば8月もあと1週間。長い休みこそ取らなかったものの、寸暇を惜しんで満喫した2003年の夏が、終わろうとしている。今日は今月最後のオフ日だった。8月24日(日)
OSAKAN HOT 100終了後、梶原Dとともに神戸へ向かった。サザンオールスターズの神戸野外ライブ二日目。梶原氏は昨日も見に行ったそうだが、一人で見に行くのが寂しいからと僕が殆ど無理矢理に誘ったような格好だ。しかし彼は802でも屈指のサザンファンだから、それなりに嬉しそう。いつもより幾分テンションが高い。
神戸から会場のポートアイランドへ通じる橋は1本しかない。7万人という関西では過去に例がないほどの観客が、この1本の橋を通るのだから、アクセスにはかなりの負担が予想された。自家用車の駐車場は事前に券を購入した人しか利用できないようにし、バスは優先的に通行できる車線が決められている。数日前からFM802の放送を通じて、とにかく早く会場へ向かうようにとチケット購入者には再三協力を呼びかけてきた。誰もが経験したことのない人数だから、パニックを避けるために主催者側として必死の予防策を張ったのである。結果としてこの呼びかけは功を奏したらしい。普段から運行している唯一の公共交通機関であるポートライナーには乗客が集中したらしく、乗り場には長蛇の列が出来ていたようだが、道路の渋滞もほとんどなく、混乱は起きなかった。さすがにライブ終了直後は一度に人が動いて大変な状況になっただろうが、予想外の範囲には及ばなかったに違いない。
それにしても、神戸に2日間で14万人を動員するのだからさすがはサザンである。このライブは単発のお祭りではなく、名古屋や横浜でも開催されるツアーなのだ。客層は想像以上に幅広くて、子供を連れた中年もいれば、高校生ぐらいの子も多い。披露されたすべての曲を知っている者はごくわずかだとは思うが、熱心なファンでなくても歌える曲が山ほどあるのだからすごい。
一番驚いたのは、7万人全員にイスが用意されていたこと。大規模な野外ライブはブロックのみを指定したスタンディングになるのが普通なのだ。このイス、どこからどうやって運んだのだろう。客席の後方には無数の屋台が並び、その後ろにピクニック用のテーブルが何百台も並んでいた。ビジョンを眺め、流れてくる桑田の歌に酔いしれながら、のんびりと星空の下でビールを飲むのも悪くない。屋台でジュースを売っている女の子も踊っていた。いつもは黙ってじっと見ている関係者も、自然に手を挙げて歌っている。そうして最後には豪勢な花火が上がった。小さな花火大会ぐらいの数はあっただろう。それを3分ほどに凝縮して打ち上げるものだから、煙でよく見えないほどの量、そして迫力であった。
活動が長いだけでなく、常に誰からも愛されるアーティストであり続けるサザンだからこその、一体感がそこにはあった。この巨大なお祭りを無事に成し遂げるため、暑い中力を尽くした膨大な数の関係者に感謝したい。8月23日(土)
昨日ビデオに録画しておいた映画「火垂るの墓」を家族で見た。見るのは二度目だ。最初に見た時はあまり気にとめなかったことだが、この映画に出てくる土地は僕が今住んでいる場所のすぐ近所ばかりだ。この界隈がそんなにひどい空襲にさらされていたことなど、僕は知らなかった。関西弁がリアルに聞こえる。
目を背けたくなるほど悲惨な現実が描かれるから、この映画を見るには勇気がいる。できることなら画面の中に入って食べ物を恵んでやりたいと願わずにはいられないが、野坂昭如がこの物語を通じて求めたものはそんな同情ではないような気がする。何の咎もない子供が、のたれ死にしようとしているのに、手を差しのべる大人が一人としていない。誰もが自分自身の命を守ることに必死で、運のない者、弱い者から先に死んでいく。人間の醜い感情を露呈させる戦争という悪夢を、直視させる映画である。
大切な妹の骨を入れたドロップの缶さえ、何も知らない他人に放り捨てられてしまうのは、言葉にならないほど惨たらしい。8月22日(金)
この日収録したG-SPOTでは小沼ようすけというギタリストをゲストに迎えた。僕よりも若いイケメンの彼だが、ジャズの世界ではすでに確固たる地位を築いている職人である。インストゥルメンタルの楽曲が殆どだから、なかなかラジオで彼の曲が流れることはないが、決して小難しい曲を演奏しているわけではなく、非常に聞き心地のよい爽やかなサウンドが中心。
プライドの高い男を想像していた僕は、彼と話してずいぶん予想を覆された。明るくて礼儀正しく、純朴な青年である。BOΦWYやハードロックを聞いてギターの魅力に取りつかれ、ロックギタリストを志して上京したところまでは普通のロック小僧と変わらない。やがてジョージ・ベンソンを聞いて彼の人生は大きく変わっていくわけだが、ジャズギターを弾き始めて10年でこれだけのプレイができるまでになるのかと驚かずにはいられないほど、彼のギターは上手い。8月21日(木)
FM802へ出かける前に、近所で軽くホッケーの練習をした。最近は時間を見つけてちょくちょく運動をしないと、身体がなまるような気がしている。FM802ナンバー1インドア派の称号も、そろそろ返上しなければならないだろう。下手をするとDJの中ではナンバー1のスポーツマンかもしれない。別に腕を鍛えているわけではないんですけど。
インラインホッケーは基本的にアイスホッケーと同じ防具を全身に身につける。剣道やフェンシングよりも暑苦しい格好で、しかも屋外。真夏の昼間は地獄の暑さとの戦いとなる。いくら水分を取っても10分足らずですべて汗になって出てしまう感じ。下着の中まで全身がびしょ濡れになるのは言うまでもない。終わった後、防具を室内に放置すると大変な悪臭を放つうえに腐る危険もあるので、帰宅したらすぐに虫干し。運動量を考えても、フィットネスとしては非常に効果的なスポーツだと思う。
アスファルト用のウィールと一緒に新しいスケートを購入した。おろしたての靴を履いて外出した時と同じように、足のあちこちが痛い。すでに両足が絆創膏だらけである。8月20日(水)
インターネットが完全に普及したぶん、昔と比べて個性的なホームページが減った気がする。便利になりすぎて、単純なネットサーフはかえってつまらなくなった。深夜、何となくいつも見に行くホームページに飽きて、久しぶりにRoxiteのアクセス解析を開いてみた。リンクもとを辿る作業が一番楽しい。大半の人がYahooなどの検索サイトからRoxiteへ飛んでくるようだが、うちへリンクを張っている他のページを知ることもできる。
そのほとんどがビジュアル系アーティストの私設サイト。Roxiteを紹介するコメントはどれもありがたいものばかりで、「関西のビジュアル系ファンでこの人を知らない人はいないでしょう!」なんて今となってはおこがましいし、「ライブレポは必見」みたいなことを書かれると「ごめん、もう書いてないねん…」と恥ずかしくなる。このリンクを辿ってRoxiteを見た人は、どういう感想を抱いたのだろう。
それにしても、どこのホームページもフラッシュなどを多用してどんどんクールになっていく。そんな今の時代に、このRoxiteの変化のなさときたらどうか。自分でもみすぼらしくて笑えるけど、テキストオンリーに固執するこの頑固さも、ここまでくると個性のような気がしてきた。他のホームページのフラッシュなど、僕は殆ど飛ばしてしまうわけだし。8月19日(火)
番組が終わってから、せめて後半だけでも見ておきたいとZEPP OSAKAにJanne Da Arcを見に行ったところ、何と到着した頃にはすでに終わっていた。やっと辿り着いたと思ったら、いかにもライブ帰りな若者達が向こうからたくさん歩いてくる。今日は平日なのに18時開演だったことを、僕はその時ようやく知ったのだ。がっかり。わざわざ高速を使ってまで急いだのに。明後日の木曜日にはついに男性客限定ライブを行うJanneだが、その日僕はPRIME HITSがあるので残念ながら見に行くことができない。スケジュールさえ許すならば最前列まででも突っ込む覚悟なのに。
南港まで無意味なドライブをして失意の僕は、今度は車を湊町へ走らせる。なんばHATCHで開催されている「LIFE SIZE ROCK 03」を見に行ったのだ。会場に入ると、ちょうどラストのGRAPEVINEがライブを始めるところだった。FM802主催のライブイベントということもあって、見に来ているスタッフやDJが非常に多い。ライバル局のお膝元、という事情も影響してか、HATCHで802のイベントが開催されたことはなかったが、今回のLIFE SIZE ROCKは今夜から4夜連続で開かれる。新人からベテランまで、なかなか興味深い顔ぶれのロックバンドがそろい、おもしろいイベントとなった。一番見たいのは、サウスケやスネオヘアーが出演する木曜日だが、Janneの男限定と同じ理由で見に行くことはできそうにない。8月18日(月)
心斎橋ミューズホールあらため大阪ミューズで、ORCAのライブを初めて見た。以前にもこの日記で紹介したことがあるが、ORCAは元shameのCuttくんと、元GIRAFFEの百田くんが去年結成した新しいバンドである。これまでは表立った宣伝をせず、情報告知もCDの販売もインターネットのみという、閉鎖的な活動をしてきたが、来月発売されるフルアルバムはインディーズ流通で店頭にも並ぶそうだ。窓口となるマネージャー氏も動き出し、ようやくORCAが本格的に軌道に乗り始めた。
そんな彼らのライブを初めて見たが、思っていたよりもかなり硬派でクール、そしてロック。もっと歌を前面に出しているのかと思っていた。いわゆる売れセンの音からは遠いという印象ではあるが、shameでもGIRAFFEでも出せなかった色を出してみたいという二人の意欲は強く伝わってくる。ボーカリストであり、ギタリストであり、ソングライティングもしてきた二人のフロントマンが、同じバンドのメンバーとして活動するということはあまりない。個性の食い合いになって崩壊する危険もあるが、ORCAの場合は非常にいいバランスで二人の個性が共存している気がした。欲を言えばもっと二人の「歌唱力」を実感できるコーラスが聞きたい。8月17日(日)
FM802は毎年夏にDJオーディションを行う。今FM802で仕事をしているDJの7割は、このオーディションで合格した人達である。今日はOSAKAN HOT 100を放送している横で、このDJオーディションの最終審査が行われていた。もちろん僕はその審査に加わることなどないのだが、隣でやっているものだからその様子が聞こえてくる。心臓の鼓動が聞こえてきそうなほどに、どの候補者も緊張しているのが伝わってきた。
僕がこのオーディションを受けたのは20歳の頃だが、気の小さい性格のわりに不思議とあまり緊張はしなかった記憶がある。もとより失うものが何もない学生だったし、自分は絶対に受かるはずという根拠のない確信があった。それに、スタジオで喋れるというだけで嬉しかった。自分がどの曲をどんな言葉で紹介し、どんなフリートークをしたかもわりとよく覚えている。あの時のテープが残っているなら聞いてみたいものだ。今からちょうど10年前のことである。8月16日(土)
冷房をつけて寝たりすると、またこの前みたいに鼻をやられるから、最近は窓を開けて寝るようにしている。それでも寝苦しさを感じないくらい最近は涼しいわけだが、この日は、ベッドでうとうとし始めた頃に蚊の音に気づいた。いつのまにどこから入って来たんだろうと思いながら起き出し、電気をつけて蚊取り線香を探すのだが見つからない。5分ぐらい経ってから殺気を覚え、カーテンを開けてみたところ、網戸が全開。モスキートの皆さん、BIG WELCOME TO MY BEDROOM状態だったのだ。全身の鳥肌をさすりながら、必死の思いで家中を引っかき回し、蚊取り線香を探すも見つからず。ちなみに家族は外泊していて、この夜、家には僕一人。蚊に刺されるのが嫌だからといって寝ないわけにもいかない。スプレー式の殺虫剤だけ発見したので、それを枕元に置き、覚悟を決めて布団をかぶった。蚊の大群が舌なめずりをしながら僕が眠りに落ちるのを待っている。そう思うと背筋が凍る思いだった。しかしあっさり眠りについた。
目覚めると、両足だけで7カ所ほどを刺されていた。さぞ満腹になったことだろう。
幼い頃から、モスキートの皆さんに言いたいことがある。血ならやる。注射器で取って、一生遊んで暮らせるだけやる。刺すのだけはやめてくれ。8月15日(金)
BLACK LOVEのyukitoくんが大麻所持で逮捕されたというニュースを、僕は番組が始まってから聞かされた。こういう社会的な事件は基本的にDJが番組で扱うことを暗に禁じられており、アナウンサーが読むニュースの中で処理するのに任せる他ない。仮にその事件に触れることがあったとしても、僕の主観的なコメントは一切排除しなければならない。FMラジオとは、そして犯罪とは、そういうものだ。だから番組内ではあえて事件について話すことをしなかった。番組で応援していたアーティストとはいえ、罪を犯し、本人がそれを認めている以上、同情する余地はない。残念なことだが、彼が法によって裁かれるのは当然のことだ。
ドラッグで人生を棒に振るミュージシャンは少なくない。捕まっていないだけで、麻薬に手を出したことのないバンドマンなど実は殆どいないのではないかという気さえしてしまう。
思えばロックという音楽は、麻薬とは切っても切れない関係を保ちながら発展を遂げてきた。かつて来日時に大麻所持で逮捕され、来日公演がキャンセルとなったポール・マッカートニーは、いまやイギリスでサーの称号を得ている英雄だ。一方アメリカでは、ロックのスタジアムコンサートを見に行って、場内でタバコを吸っていたら「禁煙だぞ」と注意してきた男の隣で、他の男は堂々とマリファナを吸っていたりする。大麻が合法とされる国は多くないだろうが、受け止め方が日本と欧米諸国ではずいぶん違うのだ。日本のミュージシャンやタレントが安易に麻薬に手を染めてしまうのは、日常が欧米ナイズされすぎて、罪の意識が薄れてしまうせいかもしれない。身体への害や常習性はタバコと比べたら低いと聞くし、とにかく安く簡単に手に入る。日本で、一度犯罪を犯したミュージシャンが復帰するのにどれほどの苦労をするか、そのへんのリスクがわかっていない。嘆かわしいことだ。8月14日(木)
朝から強い雨が降り続いている。聞けば気温は10月中旬並みとか。こんな日にノースリーブなんて着ていったら自殺行為だと思って、ジャケットを羽織って出かけた。この雨雲が去ったらもう、近づく秋を感じさせるような涼しさになっているのだろうか。そう思うと今年の夏の短さが切ない。
最近、車の中でCHEMISTRYのニューシングルをよく聞いている。最初に聞いた時は全くインパクトを感じなかった「アシタヘカエル」は、しみじみと歌詞を聞いてみるとCHEMISTRYらしい良い曲だ。帰り道、歩みを進めるたびごとに少しずつ景色が変わっていく様を見ながら、「同じ毎日を繰り返すのではなく、遠くにある目標に向かって一歩ずつ前進していこう」と自分に言い聞かせる歌。単純なラブソングでないこういう曲の本質は、歌詞をそらで覚えるほどに聞き込まないとなかなか見えて来ない。
PRIME HITSのスタジオで僕がこの曲を口ずさんでいたら、もう覚えたのかと驚かれた。番組中に僕がスタジオで歌っている曲の殆どは、何度も聞いているうちに口ずさめるようになったのではなく、最初から覚える目的で聞き込んだものだ。番組でかける曲を歌えるようになるとDJをしていて楽しい、という理由ももちろんあるが、それ以前に、「いい曲紹介をするためには、その曲を聞き込まないといけない」という僕の持論が裏にある。覚えた曲は好きになるし、歌詞の深さを噛みしめることができるようにもなる。僕にしかできない曲紹介はそういうところから生まれてくるものだと思うから、直感でいいと思った曲や、何度も番組でかけることが最初からわかっているような曲は、洋楽でも邦楽でも早いうちに聞き込むのだ。そうして気がつくと、僕のカラオケレパートリーはとんでもない数になっているわけだが、僕の周りでカラオケを趣味とする人が一人もいないので、せっかく覚えた曲の殆どは、カラオケで歌ったことなど全くないのだった。8月13日(水)
ギャンブルに興味のない僕にしてはめずらしく、この夏は宝くじを買ってみた。番組のネタになるかな、という気持ちで買ったのだが、そういえば番組でこれをネタにした覚えはない。連番10枚を3つ購入したのだが、昨日発表された抽選結果を見たところ、今回もかすりもしなかった。まあこんなものだろう。
宝くじなんてものは、文字通り一時的な「夢」を買うものだと割り切らなければやってられない。もしも3億円が当たったらどう遣うのか、ゆっくり考える喜びを、金を出して買うのである。本気で当てるつもりで何百枚も購入するのは、競馬やパチンコで散財するのと大差ないと僕は思う。奇蹟を願うのは良いが、奇蹟に頼って生きようとすると破滅する。8月12日(火)
喉や鼻はだいぶ楽になり、夏風邪もすっかり快方に向かっている。しかしカフを上げてしゃべり出すと、ヘッドホンから返ってくる自分の声はけっこう極端な鼻声だ。スタジオのような寒い場所に行くと、途端に鼻水が止まらなくなる。
今日と明日の日本武道館2DAYSで、第3期SEX MACHINEGUNSが解散する。「浅井さんは行かないんですか?」という質問をいくつか受け取ったが、火曜と水曜の東京ではどうしても無理だ。あの4人が同じステージに立つライブを、僕はもう二度と見ることはない。思えばSEX MACHINEGUNSの大事なライブは、スケジュールの都合で見に行けないことばかりだった気がする。
SEX MACHINEGUNSの解散については、最初に知らせを聞いた時にはずいぶん驚いたが、その後メンバーによる説明会の映像を見、ANCHANGと直接ゆっくり話をして、悲しいという感情はあまりなくなった。このバンドは、毎年戦力を入れ替えるプロ野球チームのように、メンバーの脱退と加入を繰り返してここまできた。今回「第3期」いう文字をあえて冠していることからもわかるように、監督兼キャプテンのANCHANGは、次期SEX MACHINEGUNSの結成をある程度目論んだ上で解散に踏み切っている。それに対する期待や希望を少しでも抱けるだけで、普通のバンドの解散に比べれば気分的には楽だ。
メジャーデビューする直前、SEX MACHINEGUNSと初めて一緒に仕事をした。彼らのおかげで僕の番組は知名度を飛躍的に上げたし、僕自身もそうだ。ラジオ番組でアーティストを「仕掛けて」いき、それにリスナーがおもしろいようについてくる。どんどん膨らんで、やがて大阪城ホールにたどり着く。その痛快さは、経験した者にしかわからないのではなかろうか。三角公園のゲリラライブに始まり、MEET THE WORLD BEAT、JR京都駅、そして去年のUSJなど、台風のごとく彼らが引っかき回して去ったライブの数々を思い出す。インパクトだけでのし上がったバンドではないからこそ、彼らは5年経った今でも武道館のステージに立っている。
潔く散って、またゼロから再出発。いつか彼らはまた豪快な花を咲かせるだろう。4人の未来に幸あれ。8月11日(月)
自宅のすぐ近くにプールがある。400円で入れる、どこにでもあるような市民プールだが、きれいで案外広い。どこへ行っても人だらけのお盆休みシーズンにあまり遠くへ出かける気のない僕は、とりあえずこういう市民プールで夏気分を味わう。いつもならガラガラの駐車場がさすがに満車で、市民プールもけっこうな賑わいだ。
へとへとになるまで4時間近くも遊んで、ロッカー室で着替えていたら、下着がないことに気づいた。この前ここに来たときは、水着を履いて来たものの、帰りに履く短パンを忘れたため、腰にタオルを巻いて車まで戻ったのだが、今度は短パンはあって下着がない。しかたなくノーパンで短パンを履き、心細い気持ちで帰った。プールって案外「持っていく物」が多くて、いつも何かを忘れてしまう。今度からちゃんと「忘れ物チェック表」を作ろう。子供みたいで情けないが、腰タオルやノーパンで帰るのはもう嫌だ。
丸一日屋外にいたせいか、偏頭痛がする。軽い熱射病だろうか。夏休みは取らないが、それなりに夏を満喫している僕である。8月10日(日)
実家から両親が来ていることもあり、番組終了後に神戸へ出かけた。神戸の港から明石海峡大橋まで、わりと豪華な客船でクルージング。関西に住んでいて「観光」をすることは滅多にないが、たまにはこういうのも楽しいものだ。お盆のトップシーズンだというのに驚くほど空いていて、乗客は定員の1/4ぐらい。こんなところにも不況の風というやつか。ところでこのクルージング、インターネットで検索して、そのままネットから予約をしたところ、大人の料金は半額というサービスがついた。ホームページ上にそんなことが書かれている様子はなかったので、予約確認の電話を受けるまで割引のことなど僕はつゆ知らなかった。大人8人全員が半額なわけだから、金額としてはけっこう大きい。近頃は「インターネット割引」のサービスがいたるところにあり、引っ越し屋とか自動車保険とかも、ネットから予約や入会をしたら安くなった。ネットで登録すれば、対応するオペレーターの人件費を削減できることから始まったサービスなのだと思うが、インターネットを使いこなすことができないお年寄りにとっては複雑な話だろう。
8月9日(土)
ようやく関東にも夏が訪れたと思ったら、途端に台風。それも日本列島を直撃する強烈な台風だ。昨日僕はその台風から逃げるようにして東京へ移動したが、帰りは逆に、真っ向から向かっていく形になった。この日の移動はバスだったが、電車や飛行機で移動するよりは道路の方がいくぶん安定している。
僕はNACK5に通うようになって4年になるが、新幹線などの交通機関が乱れた影響で番組に穴を開けたことは一度もない。大雨で洪水が起き、名古屋駅が水没しかけた時も、番組に影響のある曜日ではなかった。これまではうまい具合に避けて通ってきたわけだが、今回ばかりは最悪のタイミングだ。どうなることかと思ったが、バスは結局1時間強の遅れで大阪に到着した。思っていたほどの乱れはなく、暴風雨にもさらされずに帰宅。
それにしても世界の異常気象が気にかかる。日本の北部での日照不足は米の不良の原因になっているようだが、死人が出ないだけヨーロッパの熱波よりはましだ。夏が普通に暑くて、冬が普通に寒い、そういう当たり前の四季を久しく味わっていない気さえする。8月8日(金)
ここ数日の暑さに負け、何夜か続けて冷房をつけた状態で寝たところ、見事に鼻をやられた。部屋を意図的に乾燥させていたせいか喉にも異常がみられる。多分生まれて初めて、夏風邪というやつにかかってしまった。蒸し暑いのに鼻水は止まらない。なるほどこれはけっこう辛い。もう冷房など二度とつけるものか。
省エネ省エネというわりに、世の中どこもかしこも冷房を効かせすぎている。夏に「寒い」と感じる人間がいるのは実にナンセンスだ。機材を守るために室温を低く保つ必要のあるスタジオは我慢ができるが、許せないのは新幹線とか高速バスだ。日本人は冬になれば室内でセーターを着るが、夏はTシャツ一枚で過ごすもの。季節によって服装が当然に違うのに、新幹線の車内の気温は一年中どうやら同じらしい。とにかく夏の新幹線は寒い。ノースリーブで寝ようとしたって凍えるばかりだ。だから僕は最近、長袖のTシャツを鞄に入れておくようにしている。
まったくもって資源の無駄遣いも甚だしい。暑がりの人ばかりがいる会社で空調を何度に設定しようと知ったことではないが、公共機関の冷房は、そこにいる者が誰一人として「寒い」と感じない最低の温度を基準にするべき。夏なんだから、ある程度の暑さは我慢する義務がある。8月7日(木)
いよいよ今週から、PRIME HITS 802のピンチヒッターがスタート。これから2ヶ月、僕は毎週木曜の夜7時から3時間、FM802でDJをすることになった。PRIME HITS 802は、ROCK KIDSに比べるとターゲットとする年齢層が若干高い。陽が暮れてからの番組でもあるから、声のトーンはつとめて低く、大人っぽいトークを心がけた。
木曜のPRIME HITSのディレクターはOSAKAN HOT 100と同じ梶原氏。今日が彼の誕生日であることを、僕は前夜遅くにNASディレクターからのメールで知った。真夜中に「明日、かじさん誕生日です」といきなり教えられたところで、とっさにプレゼントを用意する暇などない。とりあえず気持ちだけ、と思っていたら、僕以外の全員がプレゼントを用意していて、レコード会社の人からも続々と差し入れが。手ぶらのくせにケーキだけはしっかり食べる僕は、何だか居心地が悪かった。
誕生日に限らず、海外旅行のお土産とかホワイトデーとか、僕は人に何かをプレゼントするという慣習がどうも苦手らしい。8月6日(水)
今年の夏も、毎週水曜日、チャレンジキャンパスと呼ばれるOSMの体験入学で特別講師をしている。主に来春からの進路を考えている高校生を対象に、学校の授業を体験してもらうという、いわゆるオープンキャンパスだ。普段は学校にいない有名な声優さんやミュージシャンなど、特別なゲストを講師として迎えて、より多くの若者を集めようとする。礼儀知らずの生意気な高校生が相手でも、お客様は神様的な手厚い歓迎ぶりだ。こうした体験入学での成果が、翌年入学する学生の人数に如実に表れるということだろう。少子化が進む一方の昨今、学校という学校は学生を確保するのに必死で、こうしたオープンキャンパスはどこの学校でもすっかり当たり前の行事になっているようだ。僕は大学受験をしていないから、そういう方法で志望校を探す感覚はよくわからないが、実際に入学してくる子の大半はチャレンジキャンパスを経験している。
僕も今年からは、去年までよりも真剣に学生の勧誘をしてみることにしたのだが、今のところ手応えはまるでない。8月5日(火)
OSMで僕が講師としてDJを教えている学生達が、FM802に見学に来ていた。これは僕が毎年夏休みに企画している見学ツアーで、僕の番組がある日に、何グループかに分けてスタジオに招いているものだ。
大宮で毎週公開生放送の番組を担当していることを考えれば、ギャラリーがいる中でDJをするのはそれほど大きな変化ではないが、そこにいるのが自分の教え子だと思うと、いやが上にも力が入ってしまう。生徒の前でみっともない失敗をしてしまうと、講師としての威厳を保てない。
しかし当然のことながら、番組は普段と同じようにバタバタしつつ進行していく。曲が終わる30秒前になっても次の曲が決まらないなどという、ROCK KIDSならではの状況も。そういう場合は普通、イントロには乗らない(というより乗ることなどできない)のだが、ギャラリーがいるからこそ燃えてしまう浅井は、そういう時にもわざわざ喋る。曲が決まるや否や、その曲のリクエストカードをひっつかみ、スタジオに戻ってドアを閉じた2秒後にはカフを上げている。そしてしっかりイントロの時間に合わせて喋る。実はそれほど大したことをしたわけではないのだが、これを見て学生達は生放送の緊張感を知って感激するかもしれない。まあ要するに、これはただのパフォーマンスだった。中味のない言葉を喋るくらいなら、イントロなど乗らない方がいい。
ROCK KIDSみたいな番組でDJをしていて一番気を遣うことは、スタジオがどんなにバタついて混乱していても、喋りでリスナーにそれを悟られないように、オンエア上は平静を装うことだ。調子の悪い時は、別にスタジオがバタバタしていなくても、喋りが焦っていることが多い。8月4日(月)
サマソニを見るために九州から自腹で大阪へ来ていたDJの友達が、帰る前に空き時間があるというので、一緒にランチを食べた。僕は今年のサマソニには参加できなかったわけだが、彼女の話によれば、フジロックと同じようにサマソニでも携帯電話は思うように繋がらなかったらしい。おまけに彼女の宿泊したホテルは十三にあり、昨晩は淀川花火の影響で夜も携帯は使い物にならない状態だったとか。数十万人が一カ所に集まる花火大会は仕方ないとして、たかが数万人のサマソニでアンテナが飽和状態になるというのはちょっと問題だ。それも苗場のような山奥ではなくて、南港という都市部でそのていたらく。サマソニみたいなイベントは、仲間と別行動を取ることも多いし、移動する回数も多いわけで、そのぶん携帯の必要度も高い。もう少し改善できないものだろうか。
8月3日(日)
僕がいつもホッケーやテニスなどをして遊んでいるのは、家から徒歩2分ぐらいのところにある運動公園で、今日はその公園でお祭りが開かれていた。聞き覚えのある曲が聞こえてきたので浴衣姿で見に行ったら、サウスケがライブをしていた。このお祭りはMBSのイベントを兼ねているのだ。サマソニの裏でこういう庶民的なイベントが開かれているのも夏らしくていい。
この日の目玉は何と言っても3000発が上がる花火大会。僕の住んでいる住宅地は、花火の打ち上げ場所からかなりの至近距離にあり、居住者以外は立ち入り禁止の区域となっている。いつもは閑散としている運動公園もこの日は黒山の人だかりだったわけだが、家の周りにまで人がうろうろしているわけではない。自宅の庭にピクニックセットを広げて、食事をしながら真上に上がる巨大な花火を鑑賞するという、この上なく優雅な気分を味わうことができた。しかしながらこの花火大会、どうやら今年が最後になるらしい。8月2日(土)
久しぶりの友人と会う予定になっていたが、昨日になって先方の都合でキャンセルになった。ならばサマソニを見に行きたいところだが、事前にチケットの手配をしていなかったので断念。代わりにホッケーの練習に参加した。時間を見つけては一人で練習しているが、やはり上手い人に囲まれての練習は桁外れにしんどい。ゲームにも出させてもらったが、ものすごい量の汗をかいた。何と健康的な夏だろう。やっとシュートが上に上がるようになったけど、ゲーム中はそういうシュートを狙う余裕がない。
インラインスケートの車輪(ウィールと呼ぶ)にはさまざまな硬さがあって、アスファルトのような粗い路面で滑る場合は、かなり硬めのウィールで滑らないと、消耗が激しくてすぐに使い物にならなくなってしまう。僕が履いているのは買ったときのままのウィールなので、アスファルトで滑るにはずいぶん柔らかい。早いとこアスファルト用のウィールを買おうと今日思った。8月1日(金)
ついにメジャーデビューを果たしたDAIGO☆STARDUSTがBEAT SHUFFLEに登場。今回もつかみどころのないキャラをいかんなく発揮してくれた。正直なところを書くと、僕がインタビュアーとして最も不得手とする相手はこういうタイプである。素なのかボケなのかがわからないから、どこでどう突っ込めばいいのか皆目わからない。実際DAIGOくんも、会心のボケをあっさり流され、けっこう悔しい思いをしたようだ。
男の僕から見れば彼は「普通の男前」だが、DAIGOくんのルックスは女性に抜群のインパクトを与えるらしい。彼を一目見ただけで、魔法にかかったように目をハートにしてしまう人はかなり多い。これからが楽しみだ。