
3月31日(水)
この日収録したデジネバで紹介したゲームは、コーエーから4/15に発売される「紅の海2 Crimson Sea」。敵を倒しながらミッションを遂行し、レベルアップするごとにストーリーが進んでいくSFアクションゲームだ。X-BOXで好評を博した「紅の海」の続編で、初めてPS2で発売される。こういうタイプのゲームはよほど売れるらしくて、本当に種類が多い。どのソフトもグラフィックやストーリーの完成度、操作のわかりやすさと奥の深さなど、どの点をとっても世界最高水準で甲乙つけがたい。この「紅の海」をプレイして大きく印象に残ったのは二点。まず、敵キャラを豪快に殺しまくる爽快感が一つ。ライフゲージや弾丸の残量はあまり気にする必要がなく、とにかく撃ちまくって切りまくる。三国無双などと比べると、敵キャラもかなり本気で襲ってくる。その数ときたら尋常でなく、あっという間に周りを何十匹という敵に包囲されてしまう。そしてその敵キャラの「醜さ」こそ、このゲームの大きな特徴その二だ。一番のザコキャラは巨大なバッタみたいなヤツで、他にもは虫類っぽいのとか人間みたいなのとか、どれももうとにかく信じられないほどリアルでアグリー。これらのグラフィックを描いたデザイナーを尊敬する。こんなに気持ちの悪い絵、僕だったら自分で描いていて食欲を失いそうだ。そんな敵キャラがうようよと現れ、自分を取り囲む。そうなると僕はもう怖くて、焦ってしまって冷静に戦えない。ちょっと操作に慣れればけっこう凄い技を使えるようになったりもするらしいのだけど、僕の場合はなかなかその域までたどり着けない。夜中に一人ぼっちでゲームをするのが、どうも苦手な僕である。
3月30日(火)
この日のFM802は、初のL'Arc-en-Ciel DAY。メンバーが朝から各番組に登場していた。このバンドのメンバー全員がFM802に登場するのは二回目のことだが、前回は東京のスタジオから放送した。kenさんやyukihiroさんが局を訪れたのは初めて。目玉ともいえるROCK KIDS 802は、大阪市内某所からの公開生放送。その放送場所は放送が終了するまでシークレットだった。抽選の結果整理券の当たった150名は梅田からバスに乗せられ、行き先を告げられないまま出発するというさながらミステリーツアー。そして目的地に到着すると、降りた目の前にあるのは通天閣。係員に促されるまま扉をくぐる彼女達の表情は、驚きと喜びが混在している様子だった。
「大阪らしい場所で放送しよう」というコンセプトのもと、今回の公開放送の場所に選ばれたのは通天閣歌謡劇場。大阪名物通天閣の真下、地下部分にある小さなホールで、普段は主に演歌のショーなどが開かれている。時代から取り残されたような街並みで有名な新世界界隈の、ど真ん中に位置する通天閣。中に足を踏み入れると、それこそ時空を超えた異空間が待っている。壁のポスターや、ステージ、カウンターに置かれたやかん、まだ使われている黒電話など、見渡せばいたるところに昭和の雰囲気が残っていた。楽屋に冷蔵庫があって、勝手に開けてみたら普通にマヨネーズとかが入っているし、食器棚に一升瓶、トイレの前にはなぜか自転車が立てかけてある。客席のイスの種類がバラバラ。ホールの後方は座敷になっている。本当に、今も昭和が生き続けているのを感じた。テーマパークにあるような、再現されたレトロとはわけが違う。そういう所に今どきの若い女の子達が150人もぞろぞろと、係員に促されるまま入ってくるのはなかなか異様な光景だった。しかしそんな怪しい場所に連れて来られても、驚きこそすれ怖がったり嫌がったりする人はほとんど見受けられず、むしろ「すごーい!おもしろーい!」と目を輝かせていたあたりは、さすが浪速っ娘といったところか。どうせ何十倍という倍率の中から当選したのだから、友達に自慢できるネタが多いに越したことはない。このエポックメイキングな公開放送には、スポーツ新聞の記者も多く取材に訪れていた。
そんな公開放送が終了したあと、4人はSONIC STYLEにも生出演。L'Arc-en-Cielに関するクイズに、DJのMARK'Eさんと、電話口のリスナーがコンビを組んで挑戦する、という企画になっていて、その出題者の役割を僕が担うことになっていた。MARK'Eさんをはじめ、この日の802DJ陣の中で、L'Arc-en-Cielと過去に仕事をした経験を持つのが僕しかいなかったから、僕は何だか「ラルク博士」みたいなキャラでいろんな番組に登場したが、どこまで役に立っていたのかは我ながら怪しいところである。メンバーのうち何人かは、夜になるとさすがにお疲れだったとみえ、どんどん口数が減っていく。正直なところ、全体的には、盛り上がったとか楽しい雰囲気だったとは言い難い放送ではあったが、どこまでもマイペースな4人だから、L'Arc-en-Cielの個性や面白さを802リスナーにアピールする意味では一応の成功を見たと思う。長い一日だった。3月29日(月)
快晴。桜満開。でも平日。
愛車プリウスが購入から3年を迎え、今日初めて車検に出した。トヨタのディーラーに頼んだので、ついでに昨秋から発売されている新型プリウスの試乗もしてきた。燃費が大幅に向上し、価格は逆に下がったことが話題となっている新プリウス。車庫入れや縦列駐車のステアリング操舵をアシストしてくれる、「インテリジェントパーキングアシスト」なる世界初の高機能も注目されているが、他にも信じられないようなハイテク機能が満載である。キーがいわゆる鍵の形をしていなくて、ライターみたいに細長い。そのキーをポケットに入れた状態で車に近づくと、マップランプが点灯してお出迎え。そしてキーを手にしなくても、ドアを握ると自動的にロック解除。ブレーキを踏んで、ハンドルの横にあるパワーボタンを押せば始動する。キーは運転者が身につけていれば車が勝手に感知してくれるのだ。これまでの自動車における常識の打破に挑戦している。さすがはプリウスと唸ってしまった。そのほか、エアコンなどの操作はステアリングにあるボタンで行い、オーディオはMDLPにも対応するようになっている。そして驚いたことに今度のプリウスはハッチバックで、難点の一つであったラゲッジスペースがかなり広くなった。欲しい。ますます欲しい。
プリウスは開発費がかかりすぎて、売っても元が取れない車だと聞いたことがある。環境問題への取り組みは利潤よりも普及を優先するというのがトヨタの考え方。それにしても、これだけの先端性能を搭載して、旧モデルよりも価格を下げる思い切りの良さはあっぱれだ。3月28日(日)
人事異動の季節だ。FM802でもいろんな番組がリニューアル。終了する番組もあれば、DJが交代する番組もある。OSAKAN HOT 100は来週以降もDJ浅井博章のまま続くが、制作会社が替わることになった。今のスタッフ体制になったのは、僕がこの番組を担当するようになって間もない一昨年の春。2年間一緒に番組を作ってきたスタッフと、今日で離れることになった。OSAKAN HOT 100は非常に特殊な番組で、放送前の準備に途方もない手間がかかる。制作スタッフはみんなそれぞれに他の番組も担当していたが、その途方もない準備のために、OSAKAN HOT 100専任のADが一人だけいた。その女性AD岡井ちゃんを、かつてOSMからスカウトしてきたのは他ならぬ僕だったが、この2年間、彼女は僕の期待をはるかに超える驚異的なペースで仕事を覚え、非常に優秀なスタッフに成長した。彼女は他に担当している番組がなかったから、この番組だけのために毎日802に通ってきた。OSAKAN HOT 100は彼女の持っている情熱のすべてを注いできた番組だった。今日の番組が終わった後、彼女だけが涙を流していたことも、彼女の番組に対する深い思い入れを物語っていた。彼女を含めた各スタッフは全員、来週から別の番組を手がけることになっており、新番組の準備ですでに忙しそうである。
それにしても僕は、こういう時にドライな人間である。「毎週一緒に番組を作ることはできなくなるけど、明日以降も毎日のように802で会うわけだしさ、そのうちまた特番とかで一緒にやろうよ」という淡泊な考え方をするから、番組後にウルっときたりも全然しない。人呼んで浅井スーパードライ。番組はサッポロの提供枠なんだけど。3月27日(土)
映画とかマンガなら、「世間でヒットしているものは自分も抑えておかなきゃ」ぐらいに思うのだが、ことマンガ以外の書籍に関してはそういう焦りを僕は感じない。なぜか本だけはあまのじゃくで、いわゆるベストセラーとか、賞を獲った本とかを読みたいと思わないのだ。それなのに今日、書店で手に取った「世界の中心で、愛をさけぶ」を、なぜこんなミーハーなタイミングで買ったのか、自分でもよくわからない。とにかく、もう何年も平積みで売られ続けているこの大ヒット恋愛小説を、やっと読んだ。
ピュアに、深く深く愛し合った恋人を、病気で亡くす男子高校生の話だ。少女が死ぬ結末が冒頭で明かされ、そこに至るまでの純愛を、ある種ノスタルジックなタッチで描いていく。その愛の強さ、深さに感動し、世の女性の多くは涙したのだろう。確かに、とても悲しいけれど、焦がれるほどに美しい恋愛だ。難を言えば、アキという少女はあまりに理想的すぎる。言葉遣いも行動も、今どき考えられないような清楚さ。一般的な男が最も良しとするタイプの女の子だ。女性の作家が書いたらこういうアンリアルな主人公にはならないと思う。顔もスタイルも完璧すぎるテレビゲームの女戦士キャラみたいで、僕としては感情移入しにくかった。3月26日(金)
火曜日に大阪で行われたGLAYの記者会見が、ほぼ同じ内容で東京でも開催された。規模は火曜日よりも少し小さめで、新聞社や一般誌、テレビの民放キー局などはいないようだった。音楽専門誌と、MTVなどの音楽系放送局、あとは東京のラジオ局が中心。それでも記者の数は50人近かったと思う。発表されていることはすべて僕がもう知っていたことだったが、この会見の音源を夜のBEAT SHUFFLEで流す予定になっており、今日の一番重要な仕事は、質疑応答の際にメンバーへ直接の質問をすることだった。司会者の代表質問が終わった後、「それでは、質問のある方は挙手を…」と言われ、すぐに手を挙げたのは何と僕一人。当日のライブで着る衣裳やヘアスタイル、楽器について教えてくれという、大して盛り上がりもしない無難な質問をした。記者会見ってのは過去にも何度か経験しているが、あの何とも異様な雰囲気はどうも好きになれない。
会見中はBGMが流れることもなく、非常に静かである。こんな時に携帯電話の着信音が鳴ったりすると超ヒンシュクで、本当に恥ずかしい。僕の場合は携帯に電話がかかってくること自体が滅多にないので安心。安心して電源を切り忘れていた。そうしたら鳴った。今日の会見中に携帯が鳴ったのは僕一人だった。自分の非常識を恥じた。鳴ったメロディーは犬神サーカス団の「洗脳」で、周囲が全く無反応であったことは不幸中の幸いというべきか。とにかく、マナーも一緒に持ち歩こう。3月25日(木)
最近、吉野家とか松屋によく行く。牛丼の販売がストップしてからの方がどちらかというと頻繁になったかもしれない。各店が競って出している豚丼に対する、世間の評価はいかなるものだろうか。今回の騒動は、牛丼業界に同情する部分が大きいだけに、たとえおいしくないと思ってもこれを不味いとは言いづらいという雰囲気があるような気はする。僕の率直な感想としては、落胆するほど不味くはないが、やはり牛丼のほうがいい。僕は豚のバラ肉が大好物だが、牛丼とほとんど同じ味付けで豚丼を作るのは無理があると思った。今度はマーボー丼を食べてみよう。
それにしても吉野家の危機管理能力と企業努力は見事なものである。牛丼一筋の経営方針が裏目に出て、今は思わぬ大ピンチに立たされているが、たった1〜2ヶ月の準備期間でこれだけ完成度の高い新メニューを発表したのは、にわかに信じられない。この価格で本当に元が取れているのかと心配になってしまう。ポスターなどの謳い文句を見ても、苦肉の策で見切り発車したメニューという印象は全くない。以前のように器が伝票の代わりにはならなくなったから、プラスチックの札をカウンターの内側に貼り付けるなど、急場を凌ぐために努力している様子はうかがえる。天下の吉野家が、牛丼という最大にして唯一の武器を奪われ、それでも客足を食い止めるために一丸となって頑張る姿は何だかかっこいい。それに引き替えお役所の怠慢ときたらどうだ。いつまでアメリカ全土の牛肉を拒否し続けるつもりなのか。
気になっているのは、米国産牛肉の輸入が再開されたとき、各店が始めた新メニューは廃止されるのかということ。いくら鮭丼やカレー丼は残して欲しいという思いもありつつ、牛丼しかないからこそ吉野家という気もする。3月24日(水)
朝から雨が降っている。CORE OF SOULや尾崎トリビュートなど、僕にとって大事なアルバムが複数リリースされる3月24日。GLAYの「THE FRUSTRATED」もついに発売となる。FM802はGLAY DAY。自分の担当する番組はないが、メンバーに会うために僕は局へ行き、出演の合間をぬって4人それぞれと久しぶりに話をした。TERUくんはEXPOで計画している内容の一部を嬉しそうに語った。HISASHIくんに確認したところでは、一昨日のライブで開演直前に流れたSEは彼による選曲で、「攻殻機動隊」のサントラからの曲だったらしい。「イノセンス」っぽいという僕の予想は強ち間違いでもなかった。JIROくんは、香川のライブ後にお忍びでUSJで遊んだ話。TAKUROくんとは「胸懐」の裏話。今がスタジオの中でないことがもったいないと思えるような、楽しい話ばかりだった。来るべき夏のビッグイベントに向けて、FM802は局をあげてGLAYをバックアップしていくだろう。僕自身の心の中も、この3日間でしっかり「GLAYモード」のスイッチが入った。
深夜に帰宅してから、ようやく「プライド」の最終回のビデオを見た。今までで一番試合のシーンは長かったようだが、せめてもう少しスピード感のある映像にできないものか…。出演者の技術は充分なのに、何だかキャプテン翼みたいになっている。せっかくいい話、いい展開なのに、試合があまりにマンガっぽくて興ざめ気味。終わり方そのものに対して不満のある人も多かったようだが、100%のハッピーエンドなんだから、後味よければすべてよしとしよう。ただ僕としては一つだけ、どうしてもツッコミを入れたい部分がある。兵藤コーチはハルに「おまえをマジソン・スクエア・ガーデンのセンターに立たせる」と宣言し、取材したアナウンサーもそのリンクの名前を出したが、マジソン・スクエア・ガーデンはニューヨーク・レンジャースのホームリンクである。ハルが入団したというバンクーバー・カナックスのホームリンクは当然バンクーバーにあって、レンジャースとはカンファレンスも異なるチームだ。行きつけの飲み屋にジャージが飾ってあることからも、以前から制作者のレンジャースに対する執着が伺えた。本当ならばハルがレンジャースに入ったことにしたかったが、許可が下りず他チームで妥協したのか。どうでもいいところが気になってしまう僕だった。3月23日(火)
昨日と打って変わって気持ちの良い陽気。番組前だというのに、僕はUSJを訪れた。もう春休みに入っている子供も多いらしく、パーク内は親子連れで賑わっていたが、僕はもちろんアトラクションには目もくれず、STAGE33を目指した。午後1時から行われる、GLAYの共同記者会見の会場だ。
発表された内容は、今年の7月31日(土)に、このUSJで、「GLAY EXPO 2004」を開催するということ。最初のEXPOが開催されてから5年、ついに大阪でEXPOが実現するのだ。動員は10万人を予定している。幕張では「1アーティストのロックコンサートに20万人を集める」という数字にこだわった感があったが、今回の大阪では「世界最高峰の技術を駆使して、究極のロックショウを見せたい」というエンタテイメント性へのこだわりが強いらしい。すでにデザインが出来上がっているステージセットは、全長150mで高さは40m。ジェットコースターのようなセットになるとか。オープニングではメンバーそれぞれをフィーチャーしたショートフィルムを上映するそうで、そのロケのためにこの春4人はバラバラに海外へ飛ぶという。GLAYでなければ出来ない、考えつかないような奇抜なアイデアで、とことん遊びにこだわったライブを追求するということだろう。その場所として、エンタテイメントの聖地であるUSJを選んだことは道理といえる。
この日、僕は会見場の隣の部屋でNACK5に生レポートを入れた。ライターの田家さんにも出演していただき、まずは関東のGLAYファンに生でメンバーのメッセージを届ける。そしてその後僕はFM802に戻り、ROCK KIDS 802で、発表された内容を改めて正確に伝えた。興奮が抑えられないのは、幕張の記憶があまりに鮮明だからである。あの時、一緒にあの伝説を体験した人に、思い出して欲しい。そして幕張に行けなかった人達に、あの時の悔しさを思い出して欲しい。今年大阪で生まれようとしている新しい伝説のために。そんな気持ちで、「ここではない、どこかへ」を選曲した。
この日、南港のWTCオープンエアスタジアムでは、GLAYのフリーライブが行われた。昨日の朝、FM802の各番組で発表。1万人を越えるオーディエンスが集まった南港のライブを、番組終了直前にROCK KIDSで生中継することになっていた。1曲目まではまずまず順調に放送できたのだが、2曲目の前でライブが中断。最前列付近の観客が密集しすぎて、危険な状態になったからだった。GLAYのファンがスタンディングのライブにあまり慣れていないせいもあったのだろう。TERUが観客に、後ろへ下がるよう指示を出しながら、MCで場をつなぐ。やがて言葉に詰まったのか、「浅井くん、あとはよろしく」という言葉が聞こえた。「何!?今の、僕に言ったの!?」と慌ててカフを上げて言葉を受けたが、僕の声があちらに聞こえているわけではないのだった。いずれにせよ。そんな場でメンバーに僕の名前を出してもらえたのは光栄なことだ。ライブが中断して、番組内で最初の1曲しか放送できなかったことは残念だが、個人的にはけっこうご満悦だったりして。ライブはその後再開し、予定されていた全5曲を歌いきったらしい。
僕はその後、心斎橋の大阪ミューズへ向かった。以前G-SPOTのゲストで迎えたJackson vibeのライブを見るためである。大阪でのライブはこのバンドにとってまだ3回目ということだったが、観客の数も盛り上がりも立派なもの。楽曲の幅も広く、飽きの来ない楽しいライブだった。初めて見たグローバーくんのMCは個性的なキャラでとても面白い。大物になりそうな予感。それにしても、最近ミューズでよくライブを見るなぁ。3月22日(月)
3月も下旬だというのに、今日は真冬の寒さ。大阪は冷たい雨が降っていた。
1ヶ月ほど前から行われているGLAYのホールツアーが、この日のグランキューブ大阪でファイナルを迎えた。収容人数は2700人ほど。大阪のコンサートホールとしては大阪城ホールに次ぐ大きさだが、GLAYがライブをするには小さい場所だ。チケットはかなりの争奪戦となったらしい。今のGLAYがそんなツアーを展開した理由はどこにあったか。
開場してからの客入れにずいぶん手間取っていたようだが、定刻から10分ほどの遅れで開演した。映画「イノセンス」の世界観を彷彿させる民族音楽風のSEが大きな音量で流れ、暗転。つんざく歓声の中、スポットライトを浴びたHISASHIのストロークでライブは幕を開けた。
今回のツアーで彼らは、明後日発売となるニューアルバムの収録曲しか披露しないと宣言していた。その言葉通り、まだ発売されていないアルバムの曲を、1曲目から順番に披露していく構成。本編14曲はそっくりそのままアルバムと同じ内容だった。ラジオでもまだ一切流れていないまったくの新曲もたくさんあったはずだが、そうは思えないような盛り上がりを見せた。「THE FRUSTRATED」がとことんライブ向きで、テンションの高いアルバムになっていることを改めて実感。会場の盛り上がりは、メンバーにとっても自信につながったことだろう。
2回のアンコールでは、アルバムにも未収録の新曲を2曲と、「生きてく強さ」、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」、「彼女のModern…」の計5曲。結果としては観客を十二分に満足させる圧巻の内容だったと思う。
ライブ中のMCで、明日の記者会見で発表されるビッグイベントについて、各メンバーは何度も触れた。早く言いたくて仕方がない様子だった。しかしまだその内容を明言できない。そのもどかしそうな表情からも、メンバーが今年の夏をどれほど楽しみにしているかが伺えた。新曲だらけで臨んだこのツアーは、10周年を迎えたGLAYが、過去の栄光に甘んじることなく、さらなる高みを目指すために、自らに与えた試練だった。今度のアルバムも、夏に向けての前哨戦と言っていいだろう。
熱い、GLAYの季節が一歩ずつ近づいている。3月21日(日)
だいぶ前、リスナーの人達に作ってもらった質問リストで作成した「DJ浅井博章に100の質問」。Roxite作者のプロフィール部分にひっそりと掲載されているこのページを、作り直すことにした。このページにある質問に対する僕の回答から、僕の人間性を探る人が案外多いということに気づいたからだ。作ったのはもう3年以上も前のことだから、今になって見直してみると、答えている内容があまりにも古い。数ヶ月前からそんなことを思案していたところへ、新しい質問を考えてくれるリスナーが現れた。まさに渡りに船。というわけで新しい質問公開中。暇な人はどうぞ。
3月20日(土)
巷で話題の「スキージャンプ・ペア」。恥ずかしながら僕が知ったのはわりと最近のこと。内容を聞いたら無性に見たくなり、深く考えもせずにDVDを購入してしまった。この作品、デジハリの卒業制作から始まっていると知り大いに驚いた。僕はデジタルハリウッドの作品展で行われた、トークショーの司会をしたことがあるからだ。「スキージャンプ・ペア」を全くご存じない方に説明しておくと、これは20分足らずのCGムービー作品。今から数年後、スキージャンプはペアで飛ぶ時代が訪れるという設定のもと、非現実的で奇想天外なジャンプの数々を、本物そっくりの実況中継で見せる。とにかくバカバカしく笑える内容で、世界中で非常に高い評価を得てきた。その作品に、さらに豪快な新技映像をいくつか加え、満を持して日本でDVDがリリースとなった。以来、ほとんど口コミで大ヒットとなっているらしい。こんなシュールな笑いが海外でもウケるとは意外な話。日本の映画といえばホラーとかSFアニメ、もしくはチャンバラという昨今のイメージを覆し、コメディーでも案外勝負できるのかもしれない。(まだ見たことのない人は、このページにアクセスしてみると良い。リーバイスの期間限定ページで、DVDに収録されていない荒技が公開されている。「INSPIRED:MASHiMA RiiCHiRO」をクリックすべし)
この真島という男、現在は「大人のトイストーリー」という作品を制作中だそうだ。内容を想像しただけで何だか笑える。3月19日(金)
この日の放送で明らかになったとおり、BEAT SHUFFLEは4月から放送枠が1時間短縮されることになった。毎週金曜日、午後7時からスタジオアルシェで公開生放送、DJもスタッフも今のままで変わらないが、番組終了の時間は8時になる。番組の人気がないからとか質が低いからといった理由ではなく、他の番組がスタートするためにしわ寄せを受けただけのことだと思いたい。番組の時間が削られてしまうのはもちろん残念だが、ずっと感じていたこの番組の「だらだらした感じ」を、この機会になくせたらと思う。スピーディーな展開で、内容の濃い番組を目指せば良いことだ。リスナーの皆さんには、春以降のBEAT SHUFFLEにも引き続きご期待いただきたい。
一方、G-SPOTはこの春で終了することとなった。3年弱に渡り、毎週一組のゲストを迎えてきたこの番組。ギタリストを迎えて、ギターの話ばかりを聞くという、他ではまず考えられない内容であったため、出演したアーティストに喜んでもらえることが多く、レコード会社の人にも評判のいい番組だった。本業を他に持っているような若いアマチュアミュージシャンから、CHAR、忌野清志郎、高見沢俊彦などのベテラン、さらにGLAYのHISASHI、B'zの松本孝弘、布袋寅泰といった売れっ子に至るまで、実に幅広くギタリストを迎え、話を聞くことができた。同じ楽器を演奏することを生業としている人間でも、そのこだわりや愛し方はこうも違うものかと驚かされ、聞き手の僕もその会話を毎週心から楽しんだ。そして当然のことながら、初対面の、ほとんど知識のないアーティストに毎週インタビューをしていくという経験が、僕の中で大きな財産となったことは間違いないと思う。ギタリストの中には饒舌な人もいるが、滅多にフロントには出ない寡黙な人も多い。表面的なトークでは知り得ないその人の個性を、少しずつ引き出していくのは、非常に高い技術を要するスリリングなゲームのようにも思えた。地味な番組ながら2年9ヶ月も存続させて下さったESPさんに心から感謝したい。3月18日(木)
朝から2本の映画を連続して試写で見た。こんなのは初めての経験だ。
最初に見たのは「アップルシード」というアニメ映画。原作は、「攻殻機動隊」のシリーズで知られる志郎正宗の商業誌デビュー作。世界観は先日見た押井監督の「イノセンス」と似ていて、これも近未来の退廃した地球が舞台である。唯一戦争の被害を免れた、美しい平和都市。しかしその人口の半分は、憎しみや愛情を示さない優良種のクローン人間「バイオロイド」で占められている。人類の種の存在を揺るがす計画が秘密裏に進み、ヒト社会の未来をかけた壮大な戦いが始まる。バイオロイドは敵か、味方か。殺し合うばかりの人間に明日はあるのか。そんなお話だ。2Dアニメと3Dアニメの中間に位置する作品で、映像の迫力や美しさは過去のアニメ映画とは比較にならない。音楽やセリフも実にクールで、芸術作品としての質は申しぶんない。あとはストーリーが問題ということになるが、これがなかなか面白いのだ。「イノセンス」のような哲学的、観念的な内容ではなく、ある意味勧善懲悪なアクションと、ラブストーリーが柱となっているため、感情移入はしやすい。女性キャラクターの顔があまりにゲームのムービーっぽくて、ちょっと秋葉原な匂いがしてしまうのは玉に瑕だが、決してマニアックではないエンタテイメント大作といえる。
場所を移動して午後に見たのが、「オーシャン・オブ・ファイヤー」。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン役で一躍人気者になったヴィゴ・モーテンセンの最新作だ。19世紀のアメリカに実在した伝説のカウボーイが、マスタング(野生馬。犬でいえば野良犬)の愛馬を連れてアラビアへ渡り、1000年の歴史を誇るホースレースに出場する、という実話に基づくストーリー。ここでいうホースレースとは、競馬のようなトラックを回るものではなく、砂漠を横断する3000マイルのサバイバルレース。さしずめ19世紀版のルマンである。巨大な砂嵐や、イナゴの大群、流砂といった砂漠の脅威だけでなく、異教徒のアメリカ人を妨害し、罠にかけるライバル…。過酷な条件ばかりのレースを、孤高のカウボーイと奇跡の野生馬がどのようにして戦うかを描くアクション巨編だ。主役のマスタング、ヒダルゴ(実はこれが原題)の演技が素晴らしくリアルで、馬が好きな人にとっては胸を打たれるシーンの連続だろう。傷だらけの野生馬がサラブレッド達を蹴散らしていくシーンは爽快そのもの。演じた5頭のうち1頭は撮影後、実際にヴィゴの愛馬となったらしい。「ラスト・サムライ」の中東版、みたいな要素がある点も興味深かった。西欧人とアラビア人の生活習慣や宗教観の違いに戸惑いつつも、それに従う主人公。しかし勝負の行方さえ「アラーのお告げ」であると思い込むアラビア人に、勝利は自らの手で引き寄せるものだと説く場面は印象的。この時代のアラブで、英語が堪能な人間がこんなにたくさんいてたまるものかという、これまた「ラスト・サムライ」でも強く感じた不満は一点あるが、実話を基にしているのだからそこは目をつぶりたい。久しぶりに馬に乗りたくなった映画だ。3月16日(火)
今日のROCK KIDS 802はCUSTOM CULTURE提供の特番だった。過去にも頻出しているこのCUSTOM CULTUREというのは、僕が数年前から愛用しているファッションブランド。梅田の大丸に続き、先週末にはなんばCITYの本館B2Fにも専門のショップがオープンした。その宣伝を目的とした特番である。以前にも思ったことだが、洋服のかっこよさを言葉だけで説明するのは大変難しい。あれこれと説明されたところで、目で見てみないことには欲しいと思わないのが普通だろう。ラジオという媒体の限界を感じる。
番組は「IN SPRING MODE」と題され、「春に聞きたい曲」というテーマでリクエストを募った。1曲目にGLAYの「HELLO MY LIFE」をかけ、L'Arc-en-Cielの「Still I'm With You」、hide with SPREAD BEAVERの「HURRY GO ROUND」など、ROCK VISIONテイストたっぷりな選曲。たまにはこういう番組も楽しい。
番組後、デジネバスタジオでゲストインタビューを収録。それが終わってから急いで大阪ミューズへ向かったが、KUMACHIのライブはちょうどアンコールが終わったところ…。せっかく来たのだからと楽屋にいるメンバーに挨拶をしに行ったが、会うなり「ごめん、俺ライブ見てへんねん」と言わざるを得ないのは何とも心苦しかった。次こそ必ず。3月15日(月)
NANA10巻本日発売。即日購入。9巻と違ってわりと話が進展しており、読み応え充分。「非現実的なんだけど、妙に生々しい」というこの漫画独特のストーリーは健在だった。とりあえず、この春の流行語大賞は「てめえの花を咲かせろや」で決まり。午前中にすっかり読み終えた僕は、内容について誰かと話し合いたくて、NANAを読んでいる知り合いに片っ端からメールを送るも、返信ゼロ。すでに10巻が出ていることすら知らない者多数。これじゃあ僕が一番ハマってるみたいじゃないか。
それにしても気になっているのは、巻末に添えられた作者のコメントである。「何のことを言ってるか、わかる人にだけ伝わればいいの」みたいなこの手のメッセージは、事情を飲み込めない者にとっては咽喉につかえた小骨になるだけだ。現実に起こった大事件というのが何で、どのキャラクターが傷つくというのか、ちゃんと意味がわかるように書いてほしかった。3月14日(日)
卒業シーズンにちなんで、この日のbbsのテーマは「イケてる?恥ずかしい?卒業アルバムの私」。誰もが一生のうちに2〜3冊は手にするものだが、そこに掲載された自分の写真に満足している人はほとんどいない。書き込みを見ていると、太っているとか顔が傾いているとか、人それぞれに恥ずかしがるポイントが違っていて面白かった。ちなみに、最近は「卒アル」と略すのが一般化しているらしい。
僕は自分の写っている写真を見ることが大の苦手で、だから卒業アルバムなどもうどこに保管しているかさえも定かでない。しかしこの間、幼なじみと再会した時に、彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらった。クラスやクラブの集合写真の僕は、まあそれほど悲惨でもない普通の顔で写っておりひと安心。そして思い出した。僕は自分の写ったスナップ写真を、卒業アルバムの中で一枚も見つけられなかったということを。小学校の時も、高校の時もそうだった。修学旅行や体育祭のスナップ写真が何十枚も掲載されているのに、そこに僕はいないのだった。別に僕が目立たないネクラくんだったわけではない。おそらく、学校のイベントでカメラマンが現れると、無意識のうちに遠ざかる習慣がついていたせいだと思う。3月13日(土)
昨日のBEAT SHUFFLEで、犬神サーカス団の「三つの扉」という曲をオンエアしたところ、メンバーからディレクターの元に「噂で聞いたんですが、まさかあの曲をフルコーラスかけたんですか!?」という内容のメールが届いた。よもやラジオで流れるなどとは微塵も思っていなかったらしく、大いに驚くと同時に、番組は大丈夫だったのかと危惧してくれてもいた。確かに、フルコーラスでかける番組などBEAT SHUFFLEをおいて他に100%存在しないだろうと断言できる曲ではある。10分を過ぎるまでボーカリストが歌わないカップリング曲だから。
「三つの扉」をかけることに決まったのは番組が終わる30分ぐらい前のこと。当初はシングルタイトル曲の「最初の扉」をかける予定だったが、どうも時間に余裕がありそうなので、可能なら4曲目をかけたいとディレクターが言い出した。13分近い曲だが、かける価値はあると判断したわけだ。この曲はもう本当に、すごい。笑わずして聞き仰せる者がいるだろうか。
今回のシングルのテーマは、「他人の不幸は蜜の味」。不幸な人生を歩む者は、仮に何度やり直せたとしても、結局ろくな一生は送れない。友達の借金保証人を引き受けたばかりに自殺を決意した男が、もしもその保証人を断っていたら、もしも今の会社に就職しなかったら、もしも大学に行かずに料理人にでもなっていたら…。それぞれの人生があっただろうが、スカイハイのイズコみたいに凶子が案内人となって扉を開いてやると、どの人生を歩んだとしても結末は似たようなものだった、という救いのないお話。
ここまでやっちゃうと、犬神サーカス団もコミックバンドの域という気さえするが、フォーク、パンク、そして演歌という脈絡のない展開を器用に演じきるテクニックはやはりタダモノではない、とも思う。まあ彼らの場合、見た目や世界観のインパクトが強すぎて、音楽的なかっこよさを世間に認めさせるのはもう不可能に近い。だったら「一見怖いけど、おもしろい人達」でいいではないか。「タブーに切り込む」という元来のコンセプトさえ譲らなければそれでいい。ブラックユーモアという言葉は、犬神サーカス団のためにある。3月12日(金)
僕の好きなアーティストのニューアルバムがこの1ヶ月の間に続々と発売される。とても良いアルバムばかりでどれも気に入っているが、移動中などに僕が幾度も繰り返し聞いているのは、CORE OF SOULの「3」ばかり。今作は11曲を収録していて、完全な新曲はそのうち6曲しかない。この1年の間にリリースされてきたシングルやミニアルバムをすべて聞いてきた人にとっては、物足りなさを感じる数字だと思う。しかし、既発の曲が、フルアルバムに収録されることによってこれほど違って聞こえたのは初めてのことだ。どれか1曲でも欠けていたら、このアルバムを形作るバランスは崩れていくだろうし、この曲順でなければしっくり来ないだろうという気がする。個人的には、「Two Heaven Birds」の最初のAメロ最後1音はファルセットのままで歌って欲しかったが。
どの音にも3人の成長が顕著に見られ、特にギタリストとして、メロディーメーカーとしてのソン・ルイの比類なき才能はより研ぎ澄まされている。いつまででも、ずっと聞き続けていたいと心から思うアルバム。「夢っていつか 醒めるものさ だけど悲しむことはないよ」と歌う蕗子嬢の優しい声に、涙が出そう。3月11日(木)
来週発売となる、三國無双シリーズ最新作「真・三國無双3 Empires」が大変面白い。過去の作品とは路線の異なる二つのモードが追加され、シリーズの中では異色のソフトといえるかもしれない。その一つ目、「争覇モード」は、好きな武将を選んで国盗り合戦をしていく。攻め込む国も戦略も自分で決めなければならない。つまり「信長の野望」のようなシミュレーションゲームの要素が加わっているのだ。もう一つは「競闘モード」という対戦モードで、僕がやたら熱くなってしまったのはこっちの方。おそらくシリーズ史上初めて、二人が同時にプレイできるモード。画面を分割して、制限時間内に倒せる敵の数を競ったり、いつまで生き残れるかを競ったりする。つまりこちらは対戦格闘ゲームに近い。
簡単に繰り出せる豪快な技の数々と、完成度の高いキャラクターデザインで、三國志ファンから圧倒的な人気を得ているシリーズだが、今作ではこれまで「ありそうでなかった」タイプの遊び方ができるようになった。世界一ザコキャラが弱いゲームだから、初めてプレイする人間でも、ボタンをめちゃくちゃに押していれば派手な格闘で膨大な数の敵をなぎ倒すことができる。単純にその数を競うのは、パーティーゲーム的な楽しさがあるだろう。一方、一人でじっくり楽しみたいなら、自らが君主となって天下を目指せばいい。ファンには賛否両論あるのかもしれないが、僕の評価としては間違いなく過去最高の出来。3月10日(水)
僕の住んでいる一帯には、いわゆる掲示板(BBSじゃなくて、本物の板)というやつがないので、地域住民に何かを告知するには今のところ回覧板以外に手段がない。来週末に開催されるお祭りのことや、周辺の開発具合に関する近況を知らせるため、回覧板に挟む文書を作った(僕が自治会長を任されているというネタについてまだ知らない人は、03.3.29.の日記を参照されたし)。僕は普通の会社員みたいに、ワードで文書を作るような仕事があまりない。けれど、もともと物を書くのは好きな人間だし、書類作成も嫌いじゃない。「ここはこの言葉に換えた方がちょっとユーモラスな味が出るな」とか、「このへんはフォントを変えてみるとオシャレかも」とか、作り出すとちょっとこだわりが出てきたりして、たかが回覧板に入れる紙を一枚作るのに3時間ぐらい使ってしまった。けっこう楽しんでる自分がいる。いっそ毎月発行にして、コラムのコーナーでも作ってみようか。タイトルは「自治会長のHOT一息」なんてどうだろう。学級新聞かっつうの。
3月9日(火)
一昨日、局に入る前に銀行でお金をおろしたのを最後に、銀行のカードが見あたらない。紛失に気づいたのが昨日の午後で、心当たりをすべて探したが見つからなかった。銀行に問い合わせたところ、遺失物としての届けはないが、どうやら預金は無事とのこと。わかりやすい暗証番号にしなくてよかった。今日、その再発行手続きを行った。忘れ物となくし物が一つもなくなったら、僕の人生はきっともう少し幸せなものになっているだろう。なんだか情けなくて泣けてきた。
ROCK KIDSの後、今日は久しぶりにTU-KAさんの取材を受けた。毎月発行されている「Dear TU-KA's」という冊子に掲載されるものである。TU-KAは今年で10周年を迎えるらしい。僕がFM802のDJオーディションに合格した翌年、そして僕が大阪に転居してきた年に、TU-KAが産声を上げたことになる。インタビューでは、「この10年を振り返って」の話などを聞かれ、写真をたくさん撮られた。愛用のTK31もかなりのアップで撮影していたが、あいにく今はちょっと地味な感じ。ホーンテッド・マンションの鍵付きストラップをつけ、ニモのシールを裏に貼ってあるぐらいだ。写真を撮られるなら、もっと派手にカスタマイズをしておくべきだった。3月8日(月)
去年まで、確定申告の書類はすべて一人で作成していた僕だが、今年から税理士事務所にお世話になることになった。僕の頼りない状況を見かねた知人が手助けをしてくれたのである。今日初めてその事務所へお邪魔し、税金をおおまかに計算してもらった。その手際の良さに驚き、去年まで自分がいかに無駄な税金を払っていたかを思い知る。しかし申告に必要な用紙を僕はいろいろと紛失しているらしい。ああどうしよう。
事務所で書類を作ってもらっている間、その知人の二つ隣の机にいた女性から、メモ書きのような手紙が回ってきた。どうやらコブクロの大ファンらしく、いつも802を聞いてくれているとか。昨日ラジオで聞いた声の人が突然自分の会社に現れたものだから、さぞびっくりしたのだろう。リスナーは意外といろんなところに隠れている。3月7日(日)
番組中に窓外を見たら、けっこうな勢いで大粒の雪が降っていた。無事に帰れるかと心配するスタッフもいたが、僕が予想したとおり、積もる前にやんだようだ。
一時期話題となった韓国のドラマ「冬のソナタ」とやらを今さら見ている。802にもこのドラマの虜になった女性が少なくない。僕も、いわゆる純愛ドラマは嫌いではないから、今日から長い寝不足生活が始まることさえ覚悟して見始めたのだが、最初の3〜4回を見た感じでは、どうやらその心配はなさそう。主人公の切ない恋心に感情移入する気持ちもわからないではないが、もう10年以上も前に日本でよく放映されていたタイプのドラマだ。日本の女性達が魔法にかかったように夢中になったのは、こうした王道を行く恋愛モノに飢えているからなのだろうか。
予告編の後にはメイキングの映像も付いていて、出演者達が岩井俊二監督の映画「Love letter」を真似して遊んでいるシーンがあった。中山美穂が、恋人が死んだ雪山に向かって、「お元気ですかー?私は元気です!」と何度も叫ぶ名場面。そのセリフをちゃんと日本語で言ったのに驚いた。3月6日(土)
昼間は悪天候でホッケーの練習ができなかったので、夜に屋根つきのコートでのピックアップホッケーに参戦してみた。ピックアップというのは、雀荘でいうところのフリーみたいなもので、誰とでもいいからホッケーをやりたいという人間が集まり、適当にチーム分けをしてひたすらゲームをしていく、というもの。募集要綱にレベルは問わないとあったから安心して行ったのだが、いざ始まってみるとどうやら初心者レベルは僕一人で、他の人達は全員が抜群に上手い。僕はとにかく迷惑をかけないように必死だった。しかし上手な人と一緒にプレイをするといい刺激になるのは確かだ。僕だけが取り残され、パックになどまるで触れないかも知れないという最悪の事態も予想されたが、何とか3〜4点は決めることができた。それにしてもやはり、上手くなるまでの道のりは長い。
3月5日(金)
スタジオへ向かう前、広尾まで春物の洋服を仕入れに行った。例によって291295やCUSTOM CULTUREのセールが開催されていたのである。去年のデザインの夏物が破格で売られていたので、ノースリーブのシャツを5枚ぐらい購入。ノースリーブばかりこんなに買って、果たしてすべてを本当に着るのかは疑問である。
一方、ヤフオクではNEW ROCKのロングブーツを久しぶりに落札した。過去に何度も紹介してきたと思うが、NEW ROCKは厚底大好きの僕が数年前から愛用しているスペインのブーツメーカー。無意味な金属があちこちに配置されており、非常にゴツいのが特徴だ。新品で買おうとすると4万円もするので、もっぱらオークションで出品された掘り出し物を買っている。今回入手したタイプは、足首のところまでジッパーが下ろせるため脱ぎ履きは楽だが、重たさは過去最高。最近はこういう靴を履くことで足の筋力を鍛えている。3月4日(木)
昨年の秋にメールをくれた幼なじみと、13年ぶりぐらいで再会し、地元の川崎市で一緒に酒を飲んだ。今の実家がある場所へ小学校3年の時に引っ越して、最初にできた友達が彼だった。以来中学を卒業するまでの間、毎日二人で一緒に登校した仲である。別々の高校に進んでからもなにかにつけてよく一緒に遊び、高校の時には一緒にバンドを組んでもいた。そんな親友と連絡が途絶えたのは、僕が大阪に引っ越し、彼がアメリカへ渡って事業を始めてからである。中学時代はヤンキー街道まっしぐらだった彼だが、バイクで瀕死の事故に遭って以来すっかり更生し、今では従業員5人を抱えるIT企業の社長を務めている。彼をその道へ誘ったのは、入院時代に病室で知り合った人物らしい。人間、何が幸いするかわからないものだ。
3月3日(水)
もう冬は終わるものとばかり思っていたのに、3月に入ってからまた急に冷え込んでいる。しかしもう今週は春物の服を買う予定だ。ジッパーだらけのモコモコダウンも、ビニールテカテカのハーフコートも、この冬は2回ぐらいしか着なかったなあ。どちらも291295=HOMME。もう着ない上着はヤフオクででも売ることにしよう。
昼間に、CHEMISTRYのインタビュー収録を行った。昨日同様、時間が中途半端に短いため、何だかうわべだけで中味の薄いトークになってしまい、しかも会話のキャッチボールがあまりうまくいかなかった気がする。インタビューの長さによって、話題の転換のスピードや、話のテンポなどもうまく調節しなくてはならない。やればやるほど難しい仕事である。正直言って今日は少し勉強不足の感もあり、僕自身が楽しむ余裕がなかった。反省。3月2日(火)
ROCK KIDS 802終了後、HOT100用に森山直太朗のゲスト収録。なかなか楽しい会話であったが、出演時間が短いため、あまり深い話は出来なかった。
彼の新曲「生きとし生ける物」は、男性の重厚な合唱から始まり、壮大さとシンプルさの両方を前面に出した意欲作。シングルでありながら7分近い大作だ。Aメロとサビが同じ旋律で、曲中2回Bメロが出てくる以外は、延々同じメロディーを繰り返す。しかしそれでも単調な印象を与えないドラマチックな構成になっており、歌詞も深く心に残る言葉ばかりである。森山直太朗の書く歌詞は、実にセンスよく美しい日本語によって組み立てられているが、言わんとすることがよくわからないことも多い。歌詞の解釈なんてものは聞き手に委ねられて然るべきで、作詞した本人に意味を尋ねるのは野暮だという人もいる。しかし「生きとし生ける物」の場合、フレーズの大半はなんとなく意味を汲み取ることが出来るのに、一カ所だけ完全にちんぷんかんぷんだった。それが「何処も彼処も言うなれば極楽と 数の足りない七並べ」の部分。彼は何を意味して「七並べ」と書いたのか。収録後、直太朗君にそれとなく聞いてみたら、「深い意味はないんですよ」という答えが返ってきた。何となく頭に浮かんだ言葉の響きで選んでいるのだと。肩すかしをくったような、少し安心したような気分だったが、彼の不思議な才能を改めて感じたのもまた事実。七並べ、などという言葉を歌詞に使うアーティストが、彼を置いて他にいるだろうか。それにしても、「好きな曲についての小さな疑問を、作った本人に直接聞くことができる」という点で、DJという仕事はつくづく得である。
その後、大阪ミューズへTHE TRANSFORMERのライブを見に行った。先日のG-SPOTに続き、今週末のBEAT SHUFFLEでも彼らにインタビューをすることになっている。久しぶりにこのバンドのライブを見たが、あいかわらずクールで熱い、お手本通りみたいなライブをする。観客の数は決して多くなかったが、前の方にいるファン達の暴れ方はすごかった。髪を振り乱して自由に暴れている様子が後ろからもよく見えた。周囲など気にせず、思うがまま音楽に身体を預ける彼女達はとてもかっこよかった。いいバンドにはいい客がつくものだ。そんな当たり前のことを実感しながら、ラストのクレイジーな盛り上がりを僕も楽しんでいた。3月1日(月)
3月に入るとさすがに焦りが出てくる。今日ようやく確定申告の書類作りに着手した。まずは経費の計算から。大量のレシートを使途によって分別し、それぞれの合計を出していく作業。とても一日で終わる量ではなく、うんざりして中断すること数回。
気分転換に、明後日収録のデジネバで紹介するゲーム、「ゼルダの伝説 4つの剣+」をプレイしてみた。ゲームキューブとゲームボーイ・アドバンスを接続して遊ぶゲーム。家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機の両方で高いシェアを誇る任天堂が、その強みを最大限に生かし、提案した新しいプレイスタイルである。これまでは、複数のプレイヤーが同時にプレイする場合、全員の操作するキャラクターを一つの画面に収めるか、レースゲームのように画面を分割するしかなかった。この「ゼルダの伝説 4つの剣+」では、テレビ画面と自分だけの液晶画面、両方を見比べながら、他のプレイヤーと競うという遊び方が可能になる。小学生でも夢中になれるわかりやすいゲームで、さすがは任天堂と唸る出来映えだ。GCとGBAの両方を持っている家庭がどれくらいいるのか、それによって売り上げは大きく左右されそうだ。