
5月31日(月)
昨日のイベントにも出演した、THE BOOMの宮沢和史さんが、ROCK KIDS 802のディレクターを務めてくださった。802と同じく、デビューから15周年を迎えるTHE BOOMが、コラボレートしている「15×15 PROJECT」の企画の一つで、宮沢さんがディレクターとして番組を作るのは、ROCK KIDS 802が3回目。番組を進めながら選曲をしていくリクエスト番組で、宮沢さんがどのようなディレクションをしていくのかが聞きどころ、というわけである。彼からの指示を受けて喋るのは他ならぬ僕。昨日の打ち上げ司会と同じくらい緊張した。
ROCK KIDS 802という番組名のことをあらためて考え、「あなたの思う、ロックな曲」がリクエストのテーマだった。リクエストされた中からの選曲は、本当に自分の好きな曲をかけられないという不自由さもあるが、知識の広さとセンスを問われるだけに面白い。宮沢さんは案外マイペースな人で、じっくりと考えながら決断を下したいようなのだが、番組があんまりスピーディーに展開していくので、スタッフのバタバタぶりに驚いていた。ご本人はこの体験を楽しんでくださったようである。
宮沢さんがディレクターとして考えていることを、実際に喋ってリスナーに伝えるのは僕の役割。大きなプレッシャーも感じつつのDJだった。でも、僕のイントロフェチぶりを初めて目にした宮沢さんが、「浅井さん、上手いね」と褒めてくれたから、途中から気分はかなり楽になった。有名なミュージシャンがディレクターを担当する中でのDJという、難しい仕事だったが、結果的にはとてもおもしろい番組になったと思う。5月30日(日)
一流のミュージシャン達が日本の名曲をカバーするイベントが、一昨年、昨年の時期、FM802の開局記念日に合わせて開催されてきた。そして今日、三部作の最終章と称し、「SONG LETTERS 〜DEAR J-STANDARD」が、大阪城ホールで開催された。ステージをぐるりと囲んだ観客の数は1万人。開演から終演まで3時間45分、ずっと座ったままで休憩などはない。じっくりと静かに聞き入るタイプのコンサートで、曲の間に席を立つ人や、開演中に携帯電話の音が鳴るようなことは一切なかった。音楽の楽しみ方を知っている、マナーのいい観客だった。いいライブは、観客も一緒に作り上げるものだ。
この日のシークレットアクトは、当日になっても802のスタッフさえ教えてもらえなかった。だから、佐野元春とか石井竜也の登場には、関係者席からも大きな歓声が上がった。それぞれたった1曲の演奏だったが、あっという間に会場を自分のものにしてしまうパフォーマンスはさすがの一言。この日は、宮沢和史による「すばらしい日々」、山崎まさよしによる「なごり雪」、森山直太朗による「家族の風景」など、極上のカバーがたくさん聞けたが、一番印象に残ったのは、沢知恵さんが歌った「小さな恋のうた」。モンゴル800のオリジナルとは180度違う解釈で、ピアノを弾きながらしっとりと歌い上げた。同じメロディー、同じ歌詞でも、ここまで違って聞こえるものかという、このイベントならではの驚きがあった。
そしてこの日、大トリで出演したのは森山直太朗。比較的キャリアの浅い彼をなぜファイナルアクトに持っていったのか、その疑問は最後の曲で解けた。「『生きとし生けるものへ』という曲を聞いてください」というMCの後、指揮棒を持った女性の合図で、ステージ後ろの客席にいた男性が一斉に立ち上がった。全員が白いシャツに黒いズボンで揃えている。その数96名。この曲の直前まで、一般の観客と同じようにライブを楽しんでいた彼らは、暗転している間に上着を脱いで待機していた。突然の合唱団の登場でざわめく場内に、CDと同じ重厚なコーラスが響き渡る。この演出は、イベント全体の最後でなければ成立しない。彼がトリを務めたのはこのためだったのだと合点がいった。見事なコーラスを聞かせた彼らは、実は府内の3つの高校の合唱部員。日頃から体育会並みの厳しい練習を重ねている合唱のエリートだそうだ。イベントを締めくくるに相応しい、完璧な歌、そして完璧な演出。思い出しただけでもゾクゾクするほどの感動だった。
その後、全出演アーティストとスタッフが集うアフターパーティーが行われたが、その司会を担当したのは僕だった。実のところ、今日は朝からろくに食べ物が喉を通らなかった。偉い人がたくさん。しかもあんなに緊張感のあるライブの後なのだ。久しぶりに下半身がガクガク震えるくらいの緊張を味わった。5月27日(木)
今年の夏から、hideミュージアムとちょっとした仕事をすることになった。仕事の内容は後日また書くことにするが、その打ち合わせを兼ねて、今日は2年ぶりに横須賀を訪れた。以前は空き地の中にぽつねんと建っていたミュージアムだったが、ちょっと見ない間に横須賀の海沿いもずいぶん様変わりをし、周辺には大きなショッピングセンターや住宅展示場が並んでいる。献花式の行われた5月2日と違って今日は夏のような日差しが照りつけ、気持ちのいい海風が吹いていた。
リニューアルしたばかりの館内をひと通り見て回った後、併設のカフェに移動して打ち合わせ。その後はそのまま食事をいただいた。ライブのない日、Cafe le PSYENCEはイタリアンレストランとして営業しており、出てくる料理の質は驚くほど高い。お酒の種類も抱負で、hideに因んだオリジナルカクテルも多数揃っていた。中でも、グラスの中に目玉が浮かんでいる「HIDE YOUR FACE」というショートカクテルはインパクト絶大。今このレストランを取り仕切っているのは、かつてビジュアル系ファンやホラーファンの間で名を馳せた、六本木のオカルトバー「パラノイアカフェ」の店長さんなのだった。ちなみに目玉は持ち帰りができる。
その後、ミュージアムの人に案内されて、お墓参りをしてきた。三浦霊園にあるhideさんのお墓は、ファンの人も手を合わせられるよう、数年前から広めの場所に移されている。毎日のように何組かのファンが訪れ、今もお花が絶えることはない。墓標には「HURRY GO ROUND」の歌詞やギターが彫られていた。大好きだったおばあちゃんと一緒に眠るhideさんの前に立って、僕は6年経ってようやく、きちんと挨拶をすることができた。
その後、ミュージアムの人がどぶ板通りを案内してくれた。米軍基地の街・横須賀ならではの異国情緒溢れる街並みだ。米軍基地の近くをゆっくり散策したのは初めてのことで、屈強なアメリカ人ばかりがそこここにたむろしている光景は何だかカルチャーショック。米ドルが使える飲食店もあるぐらいで、通りには日本人の姿の方が圧倒的に少ない。グアムなんかよりずっとアメリカである。時間が遅かったため営業しているのはバーばかりで、元祖スカジャン(スカジャンとはもともと、米兵のお土産用に作られたもので、横須賀が発祥の地とされているからこの名前になった)の店や、米軍放出品の店などは、残念ながらすでに閉まっていた。hideさんが酒の味を覚え、女を学び、ROCKを知った街。彼の魅力的な人間性を育んだのは、横須賀の持つ特異な雰囲気にあるような気がした。
まさしく横須賀三昧、hide三昧で、ミュージアムへの愛着がいっそう強くなった一日。好天でよかった。5月26日(水)
ツーカーホン関西の10周年記念企画の一つで、携帯サイトでクイズに答えるゲームを開催している。毎日携帯にメールが届き、そこに書かれたURLにアクセスすると、クイズが10問出題される。それを5日間繰り返し、総合得点の高かった者に抽選でプレゼントを進呈する、というもの。問題はすべて4択なのだが、これが非常に難しい。「マクドナルドの日本1号店はどこにあるか」とか「奈良県の県木は何か」とか、普通の人がまず即答できないような難問ばかり。幸い答えを送信するまでの時間制限がないので、問題が表示されるたびに周りの人に相談している始末。苦労の甲斐あって現在のところ全問正解中。しかし、クイズが終わった後には、得点を1〜3倍にできるくじ引きに挑戦しなければならない。50問すべてに正解し、かつこのくじ引きで3倍を当て続けた者が最高得点に達するのは間違いない。どうやら1000人以上がその条件内にまだ残っているらしく、3日目ですでに2度「1倍」のハズレくじを引いてしまっている僕はとっくに脱落している。DVDホームシアターセットが欲しいのに。
5月25日(火)
来週、とある衛星テレビ番組の取材を受けることになった。チャート番組のDJをしている立場から、今年下半期の音楽シーンを予測して、ブレイクしそうなアーティストを何組か挙げてコメントするという内容である。一方で先日、全国のFM局のチャート番組担当者を対象としたアンケートに答えたのだが、それも同じく今後のブレイク候補を列挙するというものだった。そのアンケートの集計結果は、すでに発売されている「日経エンタテイメント!MUSIC」という雑誌に掲載されている。
チャート番組で毎週喋っているのだから、音楽の流行に敏感なのは事実だ。広く浅い知識には相応の自信がある。しかし、どのアーティストが売れるかを予想することが、どういうわけか僕はとても下手だ。自分の好みは度外視して、できるだけフラットな目で「売れそうなアーティスト」を発掘しようとしてはみるのだが、いつもブレイクしていくのは僕がまるでノーマークだった人ばかり。音楽業界のトレンドを分析するのも僕の仕事の一つだけど、分析はできても予測はできない。競馬や株より当たる確率は低い。
ちなみに先述のアンケートで僕が挙げたブレイク候補アーティストは、得票数上位20組の中にすら入っていなかったらしい。彼らを選ぶFM局のチャート番組担当者など、日本広しといえど僕ぐらいということか。あくまで好みは度外視して、フラットな目で選んだつもりなのだけど。犬神サーカス団は当たれば万馬券。5月24日(月)
多機能で高性能な昨今の携帯電話だが、不満に思う点がないわけでもない。たとえば、バッテリー残量表示の不正確さ。バッテリーの持ちが悪いという不満ではない。減るなら減るで、その減り具合をもう少し正確に教えてくれと言いたいのだ。
バッテリーの残量は3段階で表示される。普通に考えれば、1/3を消費したところで表示の目盛りは1つ減り、さらに1/3を使えば2つ目も消えるはずだ。しかしそう思ってのんびり構えているとあっという間に残量がゼロになる。僕がこれまでに抱いた印象としては、バッテリーを7割ぐらい消費してようやく1つ目の目盛りが消え、次の2割を消費すると2つ目が消える。だからバッテリー残量の目盛りが1/3になった時は、実質1/10ぐらいしか残っていない。
例えば車のガソリンだったら、給油の必要を示す赤いランプが点灯してからのんびりとスタンドに向かう僕だが、携帯のバッテリーの場合、残量表示が一つ減ったら慌ててコンセントを探してしまう。こんな大ざっぱな電池マークじゃなくて、パソコンのようにパーセントで残量を表示できないものだろうか。5月23日(日)
タイガースの試合は、ケーブルテレビでは必ず試合終了まで放送してくれる。しかし巨人戦に限っては地上波の独占中継。9時半を過ぎても試合が終わらない場合、テレビの生中継はどこでも放送してくれない。今日の試合を最後まで見られなかったのは極めて歯がゆい思いだった。9回表、あと1球で試合終了という場面で逆転の2ランを浴びて形勢逆転。その裏、奇跡の再逆転に向けて、代打アリアスがヒットで出塁したところで、無情にも放送時間終了…。しかたなくその後はラジオを聞いていたが、延長に入って赤星が逆転サヨナラ打を放つまで、試合内容はとてつもなくドラマチックだった。対戦相手が巨人の時だけ、ケーブルテレビやUHF局は一切放送できない。そのせいで、こんな面白い試合の結末を誰もテレビで観戦できなかった。何か理不尽なものを感じずにはいられない。
5月22日(土)
なんばHatchでCORE OF SOULのライブが行われた。「旅」をテーマに、CORE OF SOULの音楽を通じて、あらゆる世界へ誘ってくれるという、今回のツアー「心へ」。最新アルバム「3」の楽曲を中心とした内容で、これまでのライブで当たり前に披露されてきた代表曲の多くが選曲から漏れていた。そのぶん、3人それぞれの成長が強く感じられる、非常に完成度の高いライブだったと思う。楽しくて、美しくて、優しい気持ちになれる。彼らのライブはいつもそうだ。
今回のライブアレンジを手がけたのは主にソンくんらしい。何曲かではCDと異なるアレンジに挑戦しており、彼の卓越したセンスにあらためて驚かされた。年明けからコツコツ練習してきたという二鼓も、素晴らしい腕前を披露。音楽家として、男として、まさに伸び盛りのソン・ルイである。
ライブの最後、蕗子嬢はMCの中で感謝の言葉を繰り返した。実は内面の弱い自分が、こういう優しいアルバムを作れたのは、デビューしてからの3年間に知り合った人や、応援してくれたたくさんの人のおかげだと、涙を流しながら語った。その後、彼女の歌を聞きながら、自分もこの3人に感謝しなくちゃならないなと僕は思った。CORE OF SOULの曲を聞くたびに、ラジオを通して多くの人に紹介できることの喜びを感じる。自分の周りでCORE OF SOULのファンが少しずつ増えていくのもまた、僕にとって大きな喜びである。自分がDJでいて本当によかったと思える、そういう曲をこれからも聞かせて欲しい。5月21日(金)
BEAT SHUFFLEのゲストはJさん。昨年出演した際に「デカい車が欲しい」と言っていた彼が、その後購入した車の話が出たが、それは僕の知らない車種だった。帰宅したら、車が好きな従兄弟からメールが届いていた。「トラックみたいなもんですかね?」という僕の発言が気になったとかで、「あそこはもっと突っ込んで話すべきだった」とダメ出しを食らってしまった。Jさんが買ったのは「HUMMER2」という車だ。調べてみると、これはもともと軍用車から始まったオフロード専用車で、普通に街を走っている4WD車とは比較にならないほど、ゴツい。車両重量は3トンを超え、大きさはトラック以上と考えても差し支えないようだ。こんな車が街を走っている姿はさすがに見たことがない。しかし言われてみれば、確かにJさんにはよく似合っている気がする。ペットは飼い主に似るとよく言うが、乗っている車にも持ち主の人間性が垣間見えるものだ。巨大なオフロードカーを豪快に乗り回すJさんと、リッター20kmの燃費を誇るエコカーに乗っている僕。どちらが本物のロックかと聞かれたら、誰がどう見ても前者である。
ところで、Jさんが「今度、要らないサングラスをいくつか見繕ってプレゼントするよ」と言ってくれた。半分以上は社交辞令だったような気もするが、やはり期待してしまうずうずうしさ。しかし彼のツアー日程を見ると、大阪は2DAYSあるのに、ROCK ODYSSEYとMEET THE WORLD BEATの日ではないか。夏の週末はライブだらけで、途方に暮れてしまう。5月20日(木)
FM802のHPでは、ラジオで放送中の楽曲が収録されているCDを、オンラインですぐに購入できる「OTOSHOP」というシステムを展開している。インターネットとラジオとの共存を考えていく上で、これはなかなか画期的かつ便利な機能なので、局として力を入れている事業の一つである。そのOTOSHOPのHP上で、802の各DJがCDをレコメンドするというコーナーがある。毎月二人ずつのDJが登場しており、来月はどうやら僕の番らしい。テーマに沿って3枚のCDを選び、それぞれについて解説を加えるのだが、どんなテーマにするのかもすべてDJの自由に任されている。CDは、一般にリリースされているものであれば、新旧洋邦は問わないという。ここまで縛りのない状態でオススメのCDを選ぶのは、自由度が高すぎてかえって難しい。どういうテーマにしたものか、あれこれと丸一日も悩んでしまった。
当然、僕でなければ選ばないような3枚にしたいし、単に好きだというだけではなく、説得力のある解説を添えたい。夜中になってようやくちょうどいいテーマを思いつき、そこからは急に作業が楽しくなった。やがて、非常にマニアックで、多少笑える入魂のセレクションが完成。我ながら素晴らしく書けた。倫理上問題なければそのまま掲載されるだろう。
しかしこれ、各DJのオススメCDがそれぞれ何枚売れるか、しっかり記録されているらしい。セレクションとコメントはかなりの自信作だが、これを読んで実際にCDを買う人など一人もいないであろうことにも、僕は強い自信を持っている。5月19日(水)
我が家にはまだ液晶テレビやプラズマテレビがない。どうせ買うなら大きいのをと思うが、今の値段で手が出せるほど必要なわけでもない。でも、居間に置いてある中途半端な大きさのテレビと、何も飾られていない白い壁を見て思った。そうだ、プロジェクターが欲しい。
僕は基本的にテレビをほとんど見ない。ニュースやバラエティーを見るのは今のテレビで充分。僕にとって重要なのは、地上波の番組を快適に見ることよりも、たまに見るDVDなどを今よりもっと満足な環境で楽しむことだ。それならば、今流行りのホームシアターにしてしまえば良いということではないか。家庭用のプロジェクターなら、大型の液晶テレビよりもはるかに安い値段で購入できる。いや、別に安くはないが、全く手の届かない金額でもない。自宅で映画を見る時、僕は決まって部屋を暗くするのだが、見ている画面が20インチかそこらではどうも空しい。居間がシアターになったら、どんなに優雅で素敵な気分だろう。想像していると、どんどん欲しくなってくる。
いやちょっと待て。この前考えていたポインターは?その前に新プリウスは?物欲が止まらない今日この頃である。5月18日(火)
6月5日に「シルミド」という韓国映画が公開となる。内容に興味があり、試写を見たいのだが時間がなかなか合わないので、原作本を読んでみた。想像以上に悲しく、悲惨な話だった。これは、30数年前に韓国で実際に起こった事件を、関係者の証言を元に、可能な限り忠実に再現した物語だ。
北朝鮮政府が31名の特殊部隊を韓国大統領府に送り込んだ武装ゲリラ事件に報復するため、同じ31名の部隊が韓国でも結成される。生きて帰れる見込みが極めて薄いため、軍人ではなく、死刑囚や暴力団員など、社会の底辺を生きる者が集められた。「金日成の首を取る」という目的を達成し、もしも生き残ったら、彼らは底辺を脱出できるはずだった。その目的の為に、血を吐くような壮絶な訓練を受け、数ヶ月で殺人兵器に成長した彼らだったが、いつまで経っても作戦が発動されない。何年も無人島に隔離されたまま、完全に祖国から見捨てられた男達が、1971年8月23日、ついに最後の決断を下した。
その衝撃的な真実は闇から闇へ葬られ、30年以上の時を経てついに白日のもとに晒された。韓国で記録的な観客動員を記録したのも道理だ。日本と韓国の、根本的な国民性の違いを感じる話だった。簡単に言えば、若者を含めた国民全員が、自分の国に対して抱いている愛情と誇りの強さに、雲泥の差があるように思う。「たとえ祖国が俺たちを見捨てても、俺たちが祖国を見捨てるわけにはいかない」という台詞がとても悲しかった。5月17日(月)
この日のROCK KIDS 802のプレゼントは、体脂肪計つきの体重計。流行りのオムロン「カラダスキャン」である。両手と両足の4カ所で測定するから正確で、体脂肪の他に内臓脂肪、個別基礎代謝もわかるというスグレモノ。そして何といっても面白いのは、体組成や基礎代謝から計算した「体年齢」を表示する機能だ。自分の実年齢と比べて体の年齢が上なのか下なのか、誰しも興味のあるところだろう。
リスナーにプレゼントする商品だから汚しては大変だけど、せっかくだからということで番組前に何人かで試験的に測定してみた。僕の体脂肪率は12.2%という表示。2回計って2回とも同じ数値だったところをみると、わりと正確なようだ。体脂肪が10%を割るようだとかえって行き過ぎで、風邪を引きやすかったり、胃下垂になりやすかったりと、あまりいいことはないらしい。内臓脂肪レベルやBMI(体格指数)判定の数字も調べたが、すべて標準値の範囲内。驚いたことに体年齢は23歳という結果だった。これ、しばらく自慢にしようと思っている。
しかしこの数値は僕の努力による結果では断じてない。僕は別に食生活に気を遣っているわけではなく、好きな時に好きなものを食べているだけだ。週に一度か二度ホッケーで汗を流すことはあるが、それ以外に運動らしいことはしないし、毎日の移動はほとんど車だから、10分以上歩くということもまずない。どちらかというと、健康には無頓着な人間だと思う。その僕の身体が23歳という評価は確かに嬉しいが、これを鵜呑みにしてしまうのも怖い気がする。5月16日(日)
今週のOSAKAN HOT 100にチャートインしてきた楽曲は名曲揃いで、紹介している僕も非常に気分がよかった。何曲かはMDにダビングして車の中でも聞いている。平井堅の「キミはともだち」、WYOLICAの「スパークル」、つじあやの DUET WITH 奥田民生「シャ・ラ・ラ」、森山直太朗「愛し君へ」など。心にじわっと染みこんでくるような、優しい歌が心地よい。
つじあやののカバーアルバムに収録される「シャ・ラ・ラ」は、80年にリリースされたサザンオールスターズのシングルがオリジナルである。番組前、せっかくだからとオリジナルと聞き比べてみた。僕は72年の生まれだが、この当時のサザンの曲を妙によく覚えている。サザンのファンだった兄の影響もあるのだが、何といっても大きいのは「ふぞろいの林檎たち」だと思う。
三流大学や看護学校に通う平凡な若者達が、それぞれにいろんな悩みを抱えながら成長していく、何の変哲もない青春ドラマ。しかし山田太一の脚本が素晴らしくて、とにかく面白かった。当時まだ小学生だった僕の周りにこのドラマを見ている奴は一人としていなかったが、僕はなぜか欠かさずに見ていた。そのドラマの中で使われるのが、決まってサザンの曲だった。何曲ぐらいが挿入歌として使われていたかは定かでないが、タイトルすら知らないうちに、僕はかなりの数の曲を覚えていた。僕にとって、初期のサザンの音楽は、そのままふぞろいのサントラなのである。あのドラマの音楽を担当したスタッフの腕は凄いなと、今になって思う。久しぶりにビデオでも借りて見てみようかしら。ともあれ「シャ・ラ・ラ」はいい曲だ。5月15日(土)
この1週間、ゆっくり休んでいなかったせいか、朝からあまり体調がよくない。仕事の打ち合わせも入っていたので、今日はホッケーの練習を休んだ。
天気がいいのに家の中でゴロゴロと、ひねもす本を読んでいる一日だった。昨夜その本を借りてきた時点で、今日がそういう一日になることは予想していたといっていい。一度開いてしまったが最後、途中で止めることはもう出来ない。その本とは、東野圭吾の最新作「幻夜」である。
5年ほど前に発表された「白夜行」の続編。正確にいえば、「白夜行」の主人公の「その後の物語」と考えられる、という程度で、話自体が繋がっているわけではない。しかし話の展開は酷似している。とてつもなく頭の良い、完璧な美貌を持つ謎の女。目的のためには手段を選ばず、冷酷に周囲を犠牲にしながら、着実に階段を昇っていく。服従させ、利用し、裏切り、場合によっては殺す。それでも誰一人、彼女の化けの皮をはがせない。誰からも愛され、羨まれる、一流の女を演じ続ける。ホラーでもミステリーでもないが、焦燥とか恐怖に満ちた、さすがは東野作品と唸る傑作サスペンスである。
各ページ2段組みの文字がぎっしりで、500ページを超える長編だ。途方もなく時間がかかるのを覚悟して開いたが、読み進める速度が比較的遅い僕でさえ、一昼夜を要さなかった。夕方、この本を貸してくれた人に「もう読み終えましたよ」とメールを送ったところ、「ありえないから(笑)」と返ってきた。殆どテレビドラマとか映画を見ている感覚で読める本だ。小難しい話は一切出てこない。そのぶん、一度手を着けてしまうと止まらなくなる。睡眠は削られ、仕事は後回しになる。そういう麻薬的な読み方しかできない作家の著書を、学生時代に読み漁ったのを思い出した。シドニィ・シェルダンという作家だった。5月13日(木)
ROCK KIDS 802のライブイベント「REQUESTAGE 2」が、大阪城ホールに12000人を集めて開催された。出演アーティストの豪華さもあってチケットは即日完売。今回の出演は、ステージに登場した順番に175R、nobody knows+、HY、ポルノグラフィティ、ASIAN KUNG-FU GENERATION、スガシカオという6組だった。02年の12月に行われた第1回同様、イベントが始まる前の午後4時から3時間、ROCK KIDS 802の特番を会場から放送。今回は4曜日すべてのDJが顔を揃えた。ROCK KIDS 802を担当するようになって6年目だが、4人のDJが全員出演する特番は初めてである。4人もいるわけだから、普段の番組と比べれば仕事は1/4になる計算だが、みんなテンションが高いせいかなかなか息も合わず(と感じたのは僕だけかもしれないが)、何だかいつもより疲れる放送だった。まあいつもと同じスタジオだったら話は違ってくるだろうけど。
ステージはずいぶん横長だった。前回のイベントと同じく、今回もアリーナを横に使って広いステージを真ん中に、そして小さめのステージをその両脇に配置した。その左右のサブステージはそれぞれnobody knows+とASIAN KUNG-FU GENERATIONが使うだけ。上には4面のスクリーンがあり、ステージから遠い人にもライブを楽しみやすい配慮がなされた。念のために説明しておくと、サブステージを作るというMEET THE WORLD BEATでもお馴染みの概念は、セットチェンジの時間に極力退屈な思いをさせたくないという気持ちから始まっている。サブステージの演奏中はメインステージで転換が行われているのだ。おかげでこのイベントも間延びすることなく、スムーズに進行していった。
肝心のライブは、6組ともしっかりと盛り上げてくれた。ファンの比率としてはポルノグラフィティが圧倒していたようだが、それ以外の5組にも客席は熱い反応を示し、ROCK KIDSならではのゴージャスな夜を最後まで楽しんでくれたようだ。ちなみに今回は、事前に撮影したビデオをビジョンで流しはしたが、DJがステージに上がることはなかった。僕らがステージに上がったのは、ライブが終わった後の打ち上げでのことだ。5月12日(水)
OSAKAN HOT 100用に、スガシカオさんのインタビューを収録した。彼とのゲストトークは、もう5回目ぐらいになると思う。あいかわらず気さくで楽しい兄さんだ。
これまでに制作された彼の楽曲のプロモーションビデオすべてを収録したPV集が発売された。その数20曲。今回のインタビューは、思い出のビデオクリップについて彼自身に語ってもらうという趣旨だったため、僕もそのすべてを改めて拝見した。
PV集というのは普通、そのアーティストのファンでなければさほど見たいと思わないものだろう。20曲分となると長い。「すいませんねぇ。見るの、大変だったでしょう?」とスガさんは恐縮していたが、PV集を見てこれほど面白いと感じたのは初めてだったと僕は返した。それは本音である。
デビューからの彼のビジュアル面の変遷を見ると興味深いし、楽曲のテイストも微妙に変化している。もちろん、どのPVにも特徴があり、ものによってはショートムービー的にも楽しめる。何よりも、彼の代表曲が20曲も入っているわけだから、ベスト盤を聞く感覚で楽しめるのだ。僕個人もそれぞれの楽曲に思い出があって、まったく飽きることなく楽しむことができた。PV集をリリースするなら、たくさんの曲をまとめて出す方がいい。利益は減るだろうけど、PVなんてもともと宣伝用に作るものなんだから。5月11日(火)
デジネバで紹介するため、PS2「電車でGO!ファイナル」の練習に勤しんだ。実のところ電GOをプレイするのは殆ど初めて。電車の運転は、自動車とも船とも飛行機とも、操作の方法が違うため、加速と減速の方法を覚えるまでにかなりの時間を要した。最大の難関は当然ながら各駅での停止で、決められたポイントからのズレが1cm単位で減点対象になると同時に、到着時刻も秒刻みで定められている。荒っぽい危険な運転も当然減点となり、乗客の満足度ゲージがゼロになった時点でゲームオーバー、というゲームだ。電車の運転手が日常的に行っている何気ない運転には、いかに熟練の技というものが必要になってくるのかを実感させられる。
あまりの難しさに頭を抱える僕だったが、慣れてくると非常に楽しい。環状線やJR神戸線、京浜東北線など、自分が日常的に利用する路線の、見慣れた駅、見慣れた街並みの中を走るのは気分がいい。減速のコツをつかみ、2回に1回ぐらいは合格ラインの停止ができるようになると、だいぶ余裕も出てきた。なるほど。これは売れるわけだ。欲しい。
最初はアーケードで始まった屈指の人気シリーズだが、ついにこのソフトでファイナルを迎えるという。これが最終進化型ということだろう。別に鉄道マニアじゃなくても、かつて電車の運転室を憧れの眼差しで覗いたことのあるすべての大人のために作られた、大変贅沢なおもちゃである。5月10日(月)
昨夜、夢の中にB'zが出てきた。普通の居酒屋みたいな店で僕が二人と飲んでいて、罰ゲームつきのボウリング大会をやろう、みたいな話をしている。稲葉さんが、打ち上げでボウリングに行くと、周囲に騒がれて嫌なんだとぼやいていた。そりゃそうだろうな。どうでもいい夢の話だけど、めずらしく起きた後も記憶していたので書いてみた。
この日のROCK KIDS 802で紹介した「ガンダム・ヒストリカ」という本がある。本というより雑誌と呼ぶべきだろうか。1冊目をバインダー付きで売って、1ヶ月に1冊ぐらいの割合で全10冊を販売していくという、最近よく店頭で見かけるやつの「ガンダム版」だ。機動戦士ガンダムの最初のテレビシリーズ、いわゆるファーストガンダムを徹底的に掘り下げる内容。人物、メカ、戦略などに分けて、毎回一つずつを取り上げていく。1冊目は当然アムロやガンダムで、2冊目にシャアとシャアザクが出て来る、といった具合である。これまでにも数多のガンダム研究本が発売されてきたが、なかなか読み応えのある紹介の仕方だと思った。デザインがきれいで斬新だし、文章もおもしろい。最も目を引いたのは「一年戦争史」のページだった。10冊をかけて、一年戦争の史実を紐解いていくというもので、1冊目ではジオン共和国独立から開戦に至る歩みを、2冊目では、1月末のルウム戦役でジオンが優勢に立つまでの経緯を、非常に詳しく解説している。ロボットアニメのおとぎ話とは到底思えないリアルな政治劇にこそ、ガンダムの最大の面白さがあると考える僕としては、激しくそそられる内容だった。
ただしこのガンダム・ヒストリカ、どう見ても値段が高すぎる。1冊570円は百歩譲って妥当としても、バインダー付きのVOL.1を2100円に設定したのは失敗ではないかと思う。5月9日(日)
OSAKAN HOT 100の後、SWEET LOVE SHOWERを見に行った。この日の大阪は夜までずっと雨の予報で、降水確率はほぼ100%という、野外ライブには最悪の空模様が予想された。しかしどういうわけか昼過ぎには降り止み、陽が暮れるまでほとんど降らなかった。僕は占いや迷信を信じないから、いわゆる「晴れ男」とか「雨男」というやつにも興味がないのだが、この日の天気には誰かの強力な好運を感じずにはいられない。今朝コンビニで、わざわざ新しい雨具を買ったのに、封を開ける必要さえなかったのだから。
番組終わりで行ったので、到着した時点で出演は残り2組。このイベントを楽しんでいる人々のために、泣き出すのをじっと我慢しているような分厚い雲の下で、「雨上がり」からレミオロメンのライブが始まった。「電話」や「3月9日」が続いたあたりは、イベントのハイライトだったに違いない。このバンド、MCでもう少し客を楽しませることができたら、もっとライブがおもしろくなると思う。以前に見た時もそういう印象だった。
この日の出演アーティストはほとんどがロックバンドで、そのラインアップを見る限り3000人近い観客を収容する野音では動員が厳しいのではないかと僕は予想していたが、チケットはソールドアウトしていた。これまでにこのイベントが重ねてきた実績によるところが大きいだろう。大阪で春のライブイベントといえばSLSなのである。5月8日(土)
テレビで観戦したタイガース対ドラゴンズの試合に、とても興奮した。9回まで両チーム無得点というしびれる投手戦。8回まで、両投手の投球数も打者数もほぼ同じだったが、9回の表に岡田監督は藪を下げてウィリアムスを出し、その裏、落合監督は川上を続投させた。そして金本のサヨナラホームランが飛び出す。結果としてはその采配が勝敗を分けた。結果だけを見て落合監督を責めることはもちろん出来ないが(僕はけっこう落合が好きなのだ)、岡田監督の頭の良さを感じる試合だったのは事実。彼には星野のようなカリスマ性はないが、知性と我慢強さ、そして選手に対する優しさが僕は好きだ。
ところで、浅井良は1軍に上げてもらえないものだろうか。5月7日(金)
東京へ行く前に、「スクール・オブ・ロック」という映画を見に行った。明後日のOSAKAN HOT 100で紹介するためである。平日の朝の映画館は当然ガラガラで、快適。映画の方も、おもしろいという噂はたくさん耳にしていて、かなりの期待を抱いて見たのだが、その期待をはるかに越えるすばらしい映画だった。
主人公は、自分で組んだはずのバンドをクビにされてしまった、メタル大好きの冴えない男。家賃滞納でどうしても金が必要になり、強引にルームメイトになりすまして、有名私立小学校の代理教師のオファーを受ける。嘘の履歴書でまんまと臨時の教師となった彼だが、小学生に勉強を教える気などさらさらない。しかし、音楽の授業で生徒達の素晴らしい演奏を目にして、「こいつらにロックを教えて、バンドバトルに出場しよう」とひらめく。かくして、親にも学校にもナイショの破天荒なロック授業が始まった。最初は戸惑っていた優等生の子供達も、徐々にロックの精神に目覚め、大会を目指してバンドの腕も上達していく…。というお話。
主人公を演じるジャック・ブラックの、テンポのいい台詞に笑いが止まらない。ピンチはすべて、その場しのぎのデタラメで乗り切る男。アメリカらしいコメディーだ。厳しい規律の中で個性を見失っていた子供達が、だんだんと自我を取り戻していく様子も、 微笑ましく描かれている。また、70年代のロックに対する深い愛情とリスペクトが、全編に溢れているのも嬉しい。主人公が、ロックが好きでたまらないという気持ちが強く伝わってきた。洋楽を知らない人が見ても、きっとロックが好きになるだろう。
今どきめずらしいくらいに、ありふれたストーリーかもしれない。けれど、エンドロールが終わるまで誰一人席を立たないし、僕なんか一日中思い出し笑いが止まらなかった。幸せな気持ちになれる映画が見たい人には、絶対オススメ。5月6日(木)
連休明けの銀行は驚くほど混雑していた。ほとんどの都市銀行は祝日もキャッシュディスペンサーを利用できるようにしていたが、窓口で処理してもらわないことにはどうにもならない用事が、みんなけっこうあるのだ。僕もその一人。先日のスピード違反の反則金は、支払期限が今日までだった。営業している時間に銀行へ出向き、1分で済む用事のために何十分も待つというのは、とんでもなく面倒くさい。交通違反の反則金を、切符を切られたその場で現金払いできない理由は何なのだろう。
この日収録したデジネバでは、X-BOX用ソフト「クリムゾンスカイ」を紹介した。1930年代のアメリカを舞台にしたドッグファイト、つまり飛行機を使った戦闘アクションのゲームである。飛行機を操作するゲームはもちろん過去にも無数に存在し、そのいくつかをこの番組では紹介してきたが、この「クリムゾンスカイ」は、これまでの飛行機ゲームの中で間違いなく一番簡単である。飛び方が簡単なだけでなく、岩や海面にぶつかっても敵に撃たれてもなかなか墜落しないし、燃料や弾の残量もまったく気にする必要がない。離着陸の練習だけで30分以上もかかるようなフライト・シミュレーション・ゲームと比較すると、断然おもしろい。世界観としては、かの「1942」を彷彿させる。ドッグファイトのゲームもずいぶん進化したものだ。5月5日(水)
ゴールデンウィーク最後の日ぐらい、休日らしい過ごし方をしたいものだと思い、なんばパークスへ出かけてみた。平日に休める僕が、祝日にわざわざ人が集まる場所へ向かうことなんて、正月の初詣ぐらいしかなかった。プライベートでは初めて行ったなんばパークス。人の多さは尋常ではない。そして土日は駐車場の値段が高い。
昼食の時間帯は避けて3時ぐらいに「めんだらけ」に入ったが、その時間でも中は多くの人でごった返していた。「めんだらけ」は、いろんな種類の「麺」を扱う店が軒を連ねるフード・テーマ・パーク。うどんやそば、やきそば、カレーうどんなど、あらゆる麺類が集結しているわけだが、行列ができている店はすべてラーメン屋である。別にそれほど有名なお店というわけでもないのに、ラーメン屋だけはどこも常に並んでいるのだ。うどんやそばよりもラーメンの方が人気があるのは当然としても、それらのラーメン屋に入るために並んでいる人達の感覚が僕にはわからない。ここはミナミのど真ん中なのだから、ラーメンを食べたいなら、おいしくて有名な店が歩ける範囲にいくらでもある。どうせこういうテーマ・パークに来たのだから、他ではなかなか食べられないタイプの麺類を食べてみようと思うのが普通ではないのか。ちなみにこの日は「瓦そば」なるものを食してみた。瓦の上で焼いたそばを、つゆにつけて食べる、「暖かい盛りそば」みたいなもの。まあ別に焼く必要もないんじゃないかと思いはしたが、それなりにおいしかったぞ。
世の中、並んでまでラーメンを食べる人の半分以上は、「並んでいるんだからこの店はおいしいはずだ」と思い込んでいる。僕が本当に好きでよく行くラーメン屋は、まず並ばないところがほとんどだ。空いている店がまずいと思うのは浅はかだと思う。5月4日(火)
3連休のど真ん中というのに、朝から憂鬱な雨が降り続いていた。この日唯一の外出は、BIG CATで行われたLa'cryma Christiのライブだった。彼らのライブを見るのは本当に久しぶりだったが、デビュー当時と変わっているのは曲目だけで、メンバーのパフォーマンスや観客のノリ方はずっと変わらないままであることを実感。ハードな曲をたたみかける後半の展開が楽しかった。やっぱりいいバンドだ。このままマイペースな活動を続けて欲しい。
ところで、このバンドの楽屋は古くから、「喫煙部屋」と「禁煙部屋」に分かれているらしい。タバコを吸わないメンバーはTAKAだけだったから、楽屋は事実上「TAKA専用部屋」と「TAKA以外のメンバー部屋」という区分になる。去年ついに禁煙に成功したKOJIは、堂々と禁煙部屋を使える立場になったわけだが、いざ入るとTAKA一人の部屋にお邪魔しているみたいでどうにも居心地が悪いのだと、この前会った時にKOJIは言っていた。この日楽屋へ挨拶に行った時も、KOJIは廊下のソファに一人腰掛けていた。同じバンドのメンバーにそういう遠慮をしてしまうところに、彼の性格が表れている。5月3日(月)
新しいラインアップとなったSEX MACHINEGUNSが、第4期のお披露目ライブを行った。ファンクラブ会員限定のツアーで、この日の大阪が3本目。第3期の解散からまだ1年も経っていないが、新生マシンガンズの誕生を待ち望んだファンでなんばハッチは埋め尽くされ、序盤から凄まじい盛り上がりを見せた。「食べたい舐めたい危険地帯」で始まって、この日披露された楽曲は、過去の定番ばかり。マシンガンズ的黄金ヒットメドレー状態。2階席で見ていた僕も久しぶりに頭を振り、拳を上げたりしてみた。いろいろややこしいことは考えずに、とりあえず楽しみたい、というメンバーとファンの気持ちがとても伝わってきたから。
ANCHANGのマシンガンズにかける思いは同じでも、メンバーが変わればバンドの色合いは変わってくる。ライブのパフォーマンスも、楽曲も、演奏も、もちろんキャラも、第3期とはずいぶん違う。ANCHANGはステージ上で、「その違いを認めた上で、今でもSEX MACHINEGUNSが好きだと思ってくれる人は、これからもついてきて下さい」と繰り返した。そんなことは今さら言わなくても、ここにいるファンはきっとみんなわかっているだろうと思うようなことを、ANCHANGは何度も口にした。商業的にあれだけ大きな成功を収めた第3期を超えるのは、ANCHANGにとっても楽な仕事ではない。これから始まる新たな試練に向けて、まずは足場を固めようとする彼の強い意識を感じた。
ライブであれだけインパクトのあるキャラを演じ、台詞やパフォーマンスも多かったNOISYがいなくなり、その役割の全てを新加入のKENJILAWが担っているのが、今回のライブで一番大変なところだ。ファミレスもサムライも、同じ台詞を彼が喋っていた。そこに物足りなさや違和感を覚えるのは、昔からのファンならば当然のこと。しかしそのうち、SEX MACHINEGUNSの下手にはKENJILAWがいるということに慣れてくるだろうし、彼のキャラが確立されていくのだ。彼は彼で、NOISYになかったものをたくさん持っている。得意のチョッパーも、今後生まれる新曲ではどんどん見せて欲しい。今日見た限りではMCもヘドバンもまだまだ不慣れな印象だったが、短期間ですべての楽曲を覚え、大きなミスもなく最初のツアーを乗り切った彼の努力は称賛に値する。自ら志願して雑誌にSEX MACHINEGUNSのレコ評を書くほどのファンだった彼が、calli≠gariというバンドでの成功を経て、マシンガンズに加入することは、彼自身にとっても大きな賭けであり、双肩にかかるプレッシャーは並大抵のものではないはずだ。バンドに対する愛情と真面目さで、そのプレッシャーをはねのけて欲しい。意外に知られていないが、もともと彼はびっくりするような秀才である。まあインテリジェンスがあまり役に立つバンドではない気がするけど。
SYPANの復帰も、やはり僕は嬉しかった。彼もまた、真面目で男気溢れる真のマシンガーなのだ。まだ誰にも話したことがないと思うけど、V-ROCK 802のイベントをHEAT BEATで行った時、こんなことがあった。僕がその日、アンコールで一緒にオリジナル曲を歌ったのを覚えている人もいるだろう。2コーラス歌うはずだったのに、SYPANが間違えて1コーラスで終わらせてしまうというミスがあった。楽屋に戻るとANCHANGはそれを厳しく叱責した。SYPANはその時、一切の言い訳をしないで「ごめん」と謝った。彼が救急車で病院に運ばれ、重度のヘルニアであると診断されたのはその直後のことだ。ライブ中、彼は意識が朦朧となるほどの痛みに耐えながら叩いていたはず。しかし彼はそれを、ライブが終わるまで誰にも言わず、気づかせることすらなかった。その我慢強さと男らしさを思い出すたびに、僕は涙が出そうになるのだ。彼がバンドに戻るというニュースは、DASEINのファンにとっては複雑な思いもあるようだが、あの時、SEX MACHINEGUNSを離れるしかなかった彼の悔しさがよくわかるから、僕はこの復帰を素直に祝いたい。
ライブ後、メンバーは楽屋で長い反省会を開いていた。ステージに立って初めて見えてくる改善点も多いに違いない。これからもSEX MACHINEGUNSは、他人に厳しく、自分にも厳しいバンドであり続ける。新しい歴史はまだ始まったばかりだ。ひとまず僕らは、その復活を喜んでいればいい。ANCHANGおめでとう。5月2日(日)
昨夜はイベント後にスタッフの人達と飲みに行ったので、ホテルに戻ったのが夜中の2時半。そして6時起き。しこたま飲んだのでまだ体内にアルコールが残っているのを感じたけど、絶対に寝坊をしない自分は偉いと思った。とりあえず熱いシャワーを浴びてから、東京駅へ向かった。
5月2日に自分の番組があるのは光栄なことだ。この日のOSAKAN HOT 100では、hideを特集した。横須賀の献花式に僕は行けないけど、大阪にいる人達にも今日はhideのことを思い出してもらいたかったから。選曲したのは、「ピンクスパイダー」のライブバージョンと、「Beauty & Stupid」のスカパラMIX、そして「MISERY」の3曲だった。全然有名なトラックでもないのに僕が何度もかけているスカパラMIXは、「Hi-Ho」のカップリングに収録されているものだ。番組のスタッフも初めてこの曲を聞いて、「あんなのがあるなんて知りませんでした!かっこいいですね!」と驚いた様子。hideというアーティストのイメージがまだX JAPANのギタリストの域を出ない人にとっては特に、あの曲は新鮮に聞こえると思う。だから僕は大切にしている。
hideが好きだった人に懐かしんで欲しいという気持ちもあったけど、今回の特集は、hideの魅力をリアルタイムでは体験できなかった人に聞いて欲しかった。僕はだいたいいつもそういう思いでhideをかけている。みんな、頼むから大人になる前にhideの曲を知っていてくれ、と。
特集が始まった途端に、bbsにはhideファンからの書き込みが相次いだ。それらを読んでいたら何だか熱いものがこみ上げて、声のトーンが低くなった。5月2日だけはしょうがないかな。5月1日(土)
渋谷公会堂で行われたJanne Da Arcのコピーバンド大会「P.Sジャンヌバトル〜俺たちに憧れろ」で僕は司会を務めた。全国から公募したデモテープをメンバーが審査し、勝ち残った5組が今日、渋公のステージに立つ。メンバーがそれらを審査し、最後には本家Janne Da Arcによるライブアクトもある、というイベント。チケットはほぼソールドアウトの状態だった。
400という応募の中から選ばれただけあって、出場バンドは相応にレベルが高く個性的だった。最初に登場したのは平均年齢が18歳に満たない高校生バンドで、人生初ライブが渋公ということもありガチガチに緊張していたようだが、大半をJanne Da Arcファンが占める観客達の、暖かい応援が大いにステージを盛り上げた。しょせんはコピーバンドなのだから、本家のJanne Da Arcが出てくるまでは観客全員座ったまま、煽っても煽っても何も返ってこないだろうと僕は予想していた。高校生バンドの連中にも、そうなることを覚悟するようにと僕は忠告した。しかし、僕の意に反して、始まった途端にほとんど総立ちで、イントロが始まると歓声が上がった。本物のライブに限りなく近い。渋公で観客がこれだけ沸いてくれたら、ステージにいる側はさぞ気持ちがいいだろう。
各バンドの演奏が終わった後、ステージでメンバーから感想を聞き、審査員であるJanne Da Arcのメンバーにも話を聞くのが、司会である僕の主な仕事だった。そのトークでセットチェンジの間を繋ぐ必要があるのだが、会場の暖かい雰囲気にも助けられ、特に間延びを感じることもなかった。とにかくどのバンドも一生懸命で、おもしろかった。
優勝は大阪のメタルバンド軍団による即席バンドがかっさらった。このイベントのために結成されたようなバンドが3組を占めたが、普段はオリジナルをやっているという長野のバンドVelvet Moonは少し異色だった。地元の人は応援してあげてね。
審査対象の5組の他に、特別出演としてTRYあんぐるという名の3人組も、1曲だけ演奏した。三重県でピアノの先生をしているお母さんがキーボード、18歳のお姉さんがボーカル、そしてドラムが9歳の妹さんという構成。1年ほど前からドラムのレッスンを受けているというその子もなかなかの腕前だった。あんまりかわいくて、「がんばれよぉー」とか言いながら裏で何度もぎゅーっと抱きしめていたロリコン浅井。8歳でドラムを始めたら、18歳の時点でドラム歴10年ということになる。この子はどういう人生を歩むのだろうか。
出演したバンド達は同じ楽屋で大いに盛り上がっていたようだ。これを機に友達になったりもしたのだろう。僕も最後に彼らの楽屋にお邪魔したのだけど、みんなの表情が何だかとても生き生きとしていた。Janne Da Arcのメンバーがしきりに「今日はお祭りです」と言っていたけど、出演した人も、見ていた人も、そしてイベントを作った人も、心から楽しめるお祭りであったと思う。Janne Da Arcだからこそ実現した、いいイベントだった。