
7月31日(土)
GLAYがデビュー10周年を記念して開催した巨大なライブ、GLAY EXPO 2004。10周年を祝うかのように日本列島をなめていく台風10号は、GLAYとそのファンの熱意に気圧されたか、午前中のうちに遠ざかった。午後になるとほとんど雨が降ることはなくなり、炎天下よりはいくらかましな曇り空。結果的には好ましい天気といえた。
客席から少し離れたところに「EXPO館」があり、各メンバーがプロデュースした展示館や、全国各地の放送局や出版社の出店ブースが建ち並ぶ。幕張の時は屋内だったが、今回は屋根のないテント村である。開場するとすごい数の人が押し寄せてきて、あっという間にエリア内はGLAYファンで埋め尽くされた。
NACK5ブースではオリジナルのサングラスを販売していたが、僕はその後ろでNACK5の特番を放送していた。GLAYファンにはおなじみのライター田家秀樹氏や、鈴木祐介氏、山本昇氏と一緒に、5時間以上に及ぶ長い放送。久しぶりにGLAYについてたっぷりと語った。ただ、ラジオを聞いている人は今日のライブには来られない人なわけで、そういう人達に向かって放送をするのはやっぱり難しかった。ちなみに、NACK5の隣のブースがFM802で、限定販売のバギクラTシャツに長蛇の列ができていた。当然隣のブースには知り合いもたくさんいた。しかも今日のNACK5のGLAY特番は、技術協力がFM802。つまり、後ろを見ればいつも802の公開放送などでお世話になるミキサーさん達が卓に座っているのだ。FM802の人達の前で、FM802の技術さんと一緒に、NACK5の番組を放送する。何だか僕としては奇妙な感覚だった。
放送は5時45分まであり、僕はその後からライブを見に会場へ移動した。その光景を目撃した者は誰でも、感嘆の声をあげずにはいられないだろう。それくらい、とにかくスケールが大きかった。高さ40メートルという巨大なステージセットは10万人の前に悠然とそびえ、そのステージで4人が奔放に暴れていた。その空間にいるだけでテンションはいやが上にもに上がっていく。5時間の番組を終えた疲れが吹き飛ぶのを感じた。
選曲は、僕にとっては少々意外なものだった。GLAYのことをほとんど知らない人を意識して、ヒットシングルを連発していくのかと思いきや、「ライブでの定番」や「名曲」とされるアルバム曲が多い。前者でいえば本編ラストの「ACID HEAD」や「ビリビリクラッシュメン」、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」、後者は「pure soul」、「春を愛する人」、「I'm In Love」といった曲達だ。GLAYの栄光の10年を振り返る上で、ヒットシングルばかりを披露していくわけにもいかない。新しいファンも、昔からのファンも、同じように大切にするGLAYらしい選曲だった。
僕はしばらく関係者ブロックで見ていたが、ノートパソコンを広げて原稿を打ちながら見ているような人達の横にいては、とてもじゃないけど盛り上がれない。居心地の悪さを感じて、途中から客席最後列に移動した。野外ライブは、一番後ろが一番楽しい。メンバーがどの大きさで見えるかは、僕にとっては重要なことではないから。自分自身がその雰囲気をどれだけ楽しめるかの問題。GLAYのライブで拳をあげたり跳んだりしたのは、考えてみると初めてのことだった。20分に及ぶ10周年メドレーの中で披露された「YOU MAY DREAM」が懐かしくて、個人的にとにかく嬉しかった。
センターにあるサブステージに移動してのアコースティックコーナーで、「HOWEVER」を歌いながらTERUくんはこの日初めて涙を見せた。それにつられてたくさんの観客ももらい泣き。誰もが、これまでのGLAYとの思い出を振り返って、感動していた時間だろう。僕もこの時ホロッときたけれど、涙が止まらなくなったのはこのアコースティックコーナーが終わった後だった。「MISERY」を歌ってくれたから。
幕張の時もそうだった。EXPOという彼らの集大成ライブで、他の代表曲を削ってでも、彼らはこのカバー曲をセットリストに加える。この日も10万人が、GLAYと媒体として、hideの作った詞とメロディーで踊った。空の上から彼は、どんな笑顔でこの光景を見ているだろう。何に感動したのかは自分でもよくわからないけど、僕は曲の間ずっと、タオルを顔にあてたままうつむいていた。けっこう恥ずかしかった。
幕張の時は、ライブそのものよりも、ライブを支えたスタッフの力とか、ライブ全体を包んでいた空気に感動した。でも今回は、単純にGLAYの4人の姿に胸を打たれたという気がする。GLAYは半端なことをしないバンド。楽しむ時も常に本気。でなければこういうイベントは成功しない。これまでの歩みにプライドを持ち、今後も歩き続けようとする4人の心意気を強く感じる一日だった。僕がGLAYを嫌いになることも、おそらく一生ないのだろう。
10周年おめでとう。7月30日(金)
BEAT SHUFFLEの放送を終え、夜中に自宅へ帰ると、ネットオークションで落札したブツが届いていた。シャープのプロジェクターである。すでにホームシアター用のスピーカーセットは購入済み。AVセレクターなども揃っていて、あとはプロジェクターの到着を待つのみ、という状態だった。翌朝起きる時間を考えたら、さっさと寝てしまうべきだったが、どうしても我慢できずに箱を開けてセッティングを開始してしまった。
うちの居間の壁は白い。壁紙には多少の凹凸があるものの、スクリーンとして使うには申しぶんなさそう。そんな理由でプロジェクターの購入を思いついたのは、2ヶ月ぐらい前のことだった。我が家のテレビは21インチぐらいのブラウン管で、壊れてはいないが不満はある。どうせ買うならプラズマが欲しいけど、ちょっと大きいのはいまだに50万も60万もするようで、たかがテレビにそんなお金を出すのは非常にバカバカしい。プロジェクターは、150インチにも200インチにもなるが、値段はプラズマの半額に満たない安さなのだ。
接続が完了し、壁に映像が現れた瞬間、涙が出そうなほど感動した。画質とか音質について細かくわかる人ならば、いろいろ不満のある設置の仕方かもしれないが、幸か不幸か僕にはそういうこだわりがほとんどない。一番重視したのは「優雅さ」だもの。全部合わせても20万以下で、自宅が映画館になるのだから、これはいい買い物だと思う。シネリーブル浅井と名付けよう。
明け方近くまで、映画を見てプロジェクターの試写を楽しんだ。シネリーブル浅井のこけら落としは、来週収録のデジネバで紹介する、「釣りバカ日誌」の新作だった。いいの。何でも。優雅だから。7月29日(木)
ここのところ、どういうわけか「電車運」が悪い。今日は、この1ヶ月で三度目ぐらいの人身事故遅れ。しかも今回は遅れたのが東海道新幹線だから大変である。新大阪駅に僕が着いた時点で、まだ1時間半も前の電車が発車できていない状態だった。慌てて予約を変更しようと並ぶこと十数分。やっと窓口に辿り着いたら、「予約は乗ってからで結構ですから、ホームに入ってきた電車にどんどん乗っちゃってください。」との答え。そういうことなら並ぶ前に教えて欲しかった。よくわからないまま、ホームに止まっていた電車に乗ったら、1車輌に10人ぐらいしか乗っていないまま走り出して、3時間余りかけて東京に着いた。何とか本番には支障のない時間に着けたし、車内は空いていたし、どうやら払い戻しが受けられるらしいし、まあ今回は溜飲を下げてもよかろう。
銀座のスタジオで、NACK5の特番のDJ。夜8時半から11時15分までの放送だった。去年のように苗場から放送するフジロック特番の形ではなく、この夏に行われる主な野外フェスを総合的に紹介していく番組で、なかなか充実した内容だった。フジロックに出演するスウェーデンの3人組、エスコバをゲストに迎えてのトークは特に楽しかった。スタッフの用意した日本土産セットも大喜びで受け取ってくれた。彼らに贈ったプレゼントは、「日本の夏を楽しむアイテム詰め合わせ」で、和柄のずた袋の中に、甚平や扇子、草履、お箸などが入っていたが、一番目を輝かせて喜んだのは花火セット。ああいう花火って海外にはないのだろうか。「飛行機で持って帰れないから、フジロックで遊ぶよ」と彼らは笑顔で話したが、苗場スキー場で花火なんかやったら怒られるに違いない。彼らは日本がお気に入りらしく、メンバーの一人は日本のホラー映画マニア。もう一人は格闘技好きで、K-1のファンだと言い、あとの一人は前回の来日で購入したというサイバーショットで写真を撮りまくっていた。来日をエンジョイしている外タレと話すのは、とても楽しいことだ。
番組は3時間弱と長めだったが、終わってみればあっという間。スタジオもいつもと違っていたので、新鮮で楽しいひとときだった。7月28日(水)
ずっと前から、この日記に書こう書こうと思って忘れていたのだけど、ここのところ毎日のように食しているマイブームな食べ物がある。グリコの朝食りんごヨーグルト。自宅の冷蔵庫に常備してあるだけでなく、番組中にスタッフがコンビニへ買い出しに行ってくれる時も、いつもこれを注文している。番組中に僕が滅多に物を食べないのは、あまりお腹が空かないからだけでなく、口の中に食べ物が残っている状態で喋るのを避けたいからという理由もある。ヨーグルトやゼリーのような流動食ならその心配がないから、番組中はそういうものをよく食べるのだ。
朝食りんごヨーグルトは、今までに食べたカップ型のヨーグルトの中では断然一番おいしい。サイコロ状にカットされたりんごの果実がそのまま入っていて、サクサクした歯触りがとても良い。これを知っている人が周りに少ないのだが、調べてみると、カップヨーグルトの中ではアロエヨーグルトに次ぐ人気商品らしい。
夏バテ防止はヘルシーな食生活から。ヨーグルトは食欲がなくても喉を通る食べ物だ。7月27日(火)
昨日の夜から冷たいお茶ばかり飲んでいたら、当然のごとくひどい下痢になった。暑いのに何だか熱っぽくてだるい。これが世に言う夏バテというやつの前ぶれだろうか。今日は仕事が入っていなかったが、しんどい身体に鞭を打ってプールに行って泳ぐことにした。天気はいいのに近所の市民プールは案外空いていて、平日に休める人間はこういう時に得だと思った。
泳いでいる間は気持ちいいのだけど、ふと日陰で休憩してみると、全身が紫外線の攻撃を受けているのを実感する。水の中にいる時間以外は極力太陽の下に出ないようにしていたが、それでも上半身は見事に真っ赤っか。不健康に色の薄い腕をしているのも男として情けないが、焼いたら焼いたで赤くなって皮が剥けるだけのこの肌はつくづく困りものである。
夜は焼き肉など食べてエネルギーを補給。すっかり休日を満喫してしまった感があるが、この週末の特番2本の台本の下読みは済んでいないし、明日までに練習しなくちゃならないゲームが2本。時間を贅沢に使いすぎたか。7月26日(月)
802の放送は、昨日のMEET THE WORLD BEATに出演したアーティストの選曲が半分近くを占めている。まさに局全体が、お祭りの余韻に浸っている一日。いろんなDJが昨日の興奮を番組で伝えているが、野外ライブの感動を、その場にいなかった人に伝えるのは非常に難しい。イベントに参加できなかった人や興味のない人にしてみれば、聞いていて多少うんざりするのかもしれないが、「今年はこんなに楽しかったから、来年こそは万博で会いましょう」というメッセージも込められている。FM802のイベントは、営業部がスポンサーを見つけてきて、事業部が現場を仕切るというのが基本。我々番組のスタッフは、放送を通じてイベントを煽り、そしてイベント後の番組で報告をするのが大事な仕事だ。MEET THE WORLD BEATは、FM802に携わるすべての人の力が合わさって成り立っているイベントである。
そのMEET THE WORLD BEATで、今年のトップバッターを務めたASIAN KUNG-FU GENERATIONは今日も大阪に残り、ROCK KIDS 802の公開生放送に出演した。HMV心斎橋にメンバー全員を迎え、もちろん僕がインタビュアーを担当。出演は30分強と短めだったが、4人のキャラクターがよくわかるなかなか面白いトークだった。
最近は「メガネをかけているミュージシャンが人気」と言われているが、後藤くんがメガネをかけている理由は目が悪いからで、それ以上でもそれ以下でもない。観客からメガネについてのこだわりを問われたとき、別にもったいつけることもなくメガネを外して見せた時は僕も驚いた。彼はもともとのが二枚目顔だから、「コンタクトにする気はないの?」と聞いたら、「怖い」という答え。目の中に指で異物を挿入するという行為に抵抗があるのだという。ステージから降りる間際、来場者へ最後のメッセージを求めたら、彼は少し照れくさそうな顔で「目が悪いんでメガネかけてます」ともう一度言った。メガネをかけることでキャラを作っていると誤解される傾向に辟易しているのかな、と思った。7月25日(日)
今年のMEET THE WORLD BEATは、7000組14000名の募集に対する応募総数が230万通を超え、過去最高を記録。関西の音楽ファンにすっかり浸透した802の夏祭りが、今年も開催された。
天気予報では降水確率30%で、なかなかの野外ライブ日和かと誰もが思っていたのに、午後になった途端、雲行きが怪しくなった。チケットが当たらなかった100万人の怨念が雨雲を呼んだか。ここ数週間、ほとんど雨らしい雨など降っていないというのに、今日に限って大雨警報。僕はその時OSAKAN HOT 100の生放送中だった。
大阪南部では激しい雷雨が降り始めたとの書き込みが相次ぐ。雷のせいでスカパーの電波が受信できなくなり、万博公園のライブはどうなっているのかという問い合わせも多い。そのうち過剰アクセスに耐えきれず802のサーバまでダウン寸前になった。その頃万博では、雷の危険からライブを40分ほど中断。しかし幸いライブはほどなくして再開し、雨も結果的にはあまり降らなかったようだ。その後は驚くほど涼しい夕暮れを迎え、後半はコンディションとしては最高だったが、それにしても現場のスタッフは肝を冷やしたようである。
イベントは、今年も実に気持ちのいい盛り上がりを見せた。二人組となって初めてのライブを行ったポルノグラフィティや、東京事変として再出発をした椎名林檎、さらにシークレットとして登場したRIP SLYMEなど、大いに盛り上がったが、何と言っても今日のイベントは最後のミスチルに尽きる。いきなり「君がいた夏」で始まり、「PADDLE」、「くるみ」、「蘇生」、「イノセントワールド」、「SIGN」という最強の選曲だった。誰もが知っているヒット曲をたくさん持っているアーティストはやっぱり強い。どの曲が始まっても歓声が沸き、誰もが感動する。230万通の応募も納得という、素晴らしいパフォーマンスだった。
僕は番組後に会場へ向かい、MR.CHILDRENのライブはちょっと離れたところで見た。横にいるディレクターと選曲の当てっこをしながら見ていたのだが、ほぼ全曲が的中。それがまた嬉しかった。日曜日に番組がある人間は、イベントにスタッフとして参加できないのが寂しいところだが、こうして客の一人として楽しめるのは嬉しい。7月24日(土)
僕は日記のマニアである。自分が書くのも、人のを読むのも、どちらも好き。僕がブックマークしている日記は、半数以上が名前も顔も知らない赤の他人のものだが、知り合いの日記も多く盗み見ている。その中の一つが「ヒロト日記」。FM802の先輩DJ中島ヒロト氏の日記だ。本人の喋り同様に大変面白い日記なのだが、日記を書くという行為そのものに彼はすっかり飽きている模様で、とにかく更新頻度が低い。1ヶ月近くも放置されることが続いたので、先日「毎日アクセスしてるんだから、もうちょっとこまめに更新してくださいよ」と苦言を呈したところ、筆無精のヒロト氏が見違えるようにハッスルしている。最近彼の日記に僕の名前がよく登場するのは、OSAKAN HOT 100とHAPPY FUN RADIOのスタッフが同じだからである。
ネット日記を途中でやめる人の大半は、その理由を「毎日書くネタがないから」と言う。しかし、同じように繰り返される毎日でも、繰り返し同じものを見聞きして、同じことを考えているわけではないのだから、書こうと思えば何でも書けるはずだ。要は、生活の中で起きたちょっとした出来事、感じたちょっとした心の動きを、記憶にとどめておけるかとどうかだと思う。
もっとも、ヒロト氏の場合は、僕なんかよりよほど刺激的でネタの豊富な毎日を送っているのだから、日記のネタに困っているわけではないだろう。問題は、基本的に写真の掲載が前提となっていること。写真を撮ってそれをパソコンに転送し、それについてのキャプションも添えて日記を書く、という作業を想像すると、筆まめな僕でも毎日書き続ける気力は萎えるような気がする。今の彼のハッスルもいつまで続くかわからない。フレフレヒロト。
全国の日記ライターの皆様。発信する者あれば受信する者あり。あなたの言葉は誰かに届く。お互い頑張りましょう。7月23日(金)
NACK5へ向かう前に、802のスタジオでCMのナレーションを収録。大阪にあるトヨタネッツタウンのラジオCMで、802の各DJが代わる代わる登場している。店舗にはポスターも貼られているらしい。昨日の朝、あんなことがあったので、電車には乗りたくもなかったが、新幹線に乗る前に車で出かけるわけにもいかず、今日も電車でFM802に向かった。
僕は運転中、ほとんど常に大きな声で歌っている。いつもそれがいい発声練習になっていることも自覚している。電車で出かけるとその発声練習ができないということになる。CM録りなんてのは、スタジオに入って軽く下読みしたらすぐに収録を開始するものだ。電車の中でうとうとしていた僕は、まだ寝ぼけた頭と喉で、いきなりテンションの高い原稿を叫ぶように読まなければならなかった。声は今ひとつツヤがないし、口もうまく回らない。紹介されたスポンサーさんは驚くほどの美女が二人。かっこよく一発OKで済ませようと思ったのに、なかなか満足のいく喋りは出来なかった。プロ失格。CMのような短いナレーションには絶対の自信を持っていは僕だが、近頃その自信がすっかり揺らいでいる。7月22日(木)
朝の10時から特番の仕事だったので、今朝はめずらしく電車でFM802へ向かった。車で出て渋滞に巻き込まれ、遅刻でもしたら大変だから、時間の正確な電車を選んだのに、こんな日に限って人身事故で大幅に遅れている。おまけに人が乗り切れないような大混雑。車内では全く身動きがとれない状態だった。こんなひどい満員電車に乗ったのは、小田急線以来かな。みんな遅れてイライラしているもんだから、車内には怒りの空気が充満していて、このまま放っておいたら爆発で電車の天井が吹き飛ぶのではないかと思った。結局802に到着したのは予定よりも30分ほどの遅れで済み、本番には支障なかったが、番組前の段階ですでに、体力的にも精神的にも疲弊してしまった。
「OSAKAN HOT 100 SPECIAL 2004 HALF OF THE YEAR COUNT DOWN」という、長いタイトルの特番。春にOSAKAN HOT 100のスタッフが新しくなって最初の100曲特番である。今年の上半期チャート、上位100曲を9時間かけてオンエアする。電車の一件で番組前に疲れ切っていたのが嘘のように、今回は今までで一番調子よく番組を進められた気がする。イントロ100番勝負も自分としては満足の出来。そりゃあトチることはあったけど、喋りが歌にかぶったり、変に余ったりということは一度もなかった。ヒットは打たれたし四死球も出したが、たくさん三振を取れたような感じ。僕にとってこれはゲームみたいなものだから、失敗がなかったことは気分がいい。誰一人としてそれを褒めてはくれなかったけど。
番組でプレゼントしたこの日限定の番組グッズ「熱百タンクトップ」は、思いのほか好評だった。黒いノースリーブに熱百(HOT100)と漢字でプリントしたこのアイテムは、DJである僕の日頃の服装を明らかにパロっている。提案もデザインも僕はほとんどタッチしていないので、僕のわがままで作ったように思われるのは多少心外だが、僕の周りでノースリーブに対する風当たりが多少和らいでいるのはありがたい話だ。
とはいえ、一般的には、15cm程度の袖があるかどうかはやはり大きな差らしい。番組中、面白がってこのノースリーブを着ていたスタッフ達も、番組が終わると同時にみんな着替えるか上に何かを羽織った。キュートな笑顔で僕のテンションを上げてくれる美人ディレクターあけみ嬢などは、肩を出すことによほど抵抗があるとみえ、番組中もずっと半袖のTシャツの上に袖なしの熱百を着ている始末。「二の腕が出ている方が素敵だよ」と言ってもセクハラ扱いされるばかりだった。7月21日(水)
昨日は東京で記録的な酷暑となったそうだが、僕は昨夜、窓を開け放って冷房をつけずに寝た。都会暮らしの若者は、決まって「クーラーなしの生活なんて考えられない」とか言い出すけれど、なきゃあないで何とかなるという考え方を初めから放棄している。自然を感じながら生きてこその健康。ただし今朝は5時に目を覚ました。蝉の声があまりにもうるさくて。枕もシーツも寝汗でびっしょり。
気温が高いと体力の消耗が激しい。この季節のインラインホッケーは地獄の暑さだが、そのぶんいいダイエットにはなりそうだ。しかし今日は明日の特番の準備があって練習を休んだ。最近、なかなかホッケーが出来ない。7月20日(火)
なんばハッチへサウンドスケジュールのライブを見に行った。地元関西でのツアーファイナルということもあってか、ライブ中盤でのアコースティックコーナーでは、過去の名曲をメドレー形式で披露し、昔からのファンを喜ばせていた。演奏も楽曲の質もどんどんよくなっていると思う。そして客席のノリも、だいぶロックバンドのそれらしくなってきた。
AMラジオから人気に火がついたアーティストの宿命なのかは知らないが、サウスケのライブは観客の雰囲気が独特だった。ライブハウスなんて空間には明らかに慣れていないような子が多くて、対バンのイベントに出ても、サウスケファンだけが浮いて見えるところがあった。それがようやく最近、変わってきたと思う。
それにつけても関係者の多かったことよ。この日厚生年金会館でライブをしていた森山直太朗よりも、媒体関係者の数は多かったぐらいではなかろうか。デビュー前から各メディアで積極的にプロモーションをしてきた彼らは、その人柄も手伝ってこの業界に知り合いが多い。芸人さんもたくさん見に来ていた。僕が知らないだけで、けっこう有名な人達だったのかもしれない。7月19日(月)
海の日。ROCK KIDS 802はホリデイ・スペシャルが放送されたためお休み。久しぶりに月曜が休みになったわけだが、何だか妙に疲れが溜まっていたので、一日中冷房の効いた居間でゴロゴロしながら本を読んだ。
読んだのは、富谷千夏の「マイ・スウィート・ホーム」という小説。読み始めた時はあまり期待していなかったのだけど、最後まで読み切った時、みぞおちの辺りに鋭いパンチをくらったような気分になった。つまり、それぐらいズーンと心を重くさせる内容である。
唯一自分を理解してくれるパートナーだと勘違いし、上司の年下男と結婚してしまった女。娘を授かって育てていくうち、二人の結婚生活は破綻に向かっていく。理屈っぽいばかりで自分勝手な男と、無垢で愛らしい娘の狭間で、徐々に自分を見失い、精神を蝕まれていく女。帯には「全男女震撼の結婚小説」と紹介されている。
幸せだった男女が不幸になっていく話ではない。最初から道を間違っていた二人が、一緒になることでもっと深い闇に迷い込んでいく話。内容自体はそれほど真新しさのあるものでもないだろう。この小説が高く評価され、新人賞まで受賞したのは、何よりもその文体に特徴があったせいだろうと思う。淡々とした口調で、とてもショッキングな出来事を回想する。家具を買いに行った話をするような文章なのに内容は、泣きやまない赤ん坊に腹を立ててうっかり放り投げてしまった話だったりするのだ。そんな書き方だからなおのこと、主人公の苦しみが身につまされる。出てくる亭主が人としてあまりに非道くて、小説の中に入っていって代わりに天誅を加えたくなるが、主人公の女もずいぶん情けないし醜い。つまり全然感情移入できないのだが、読み終わるまでそういうことにも気づかない。
先日この日記でも紹介した「いま、会いにゆきます」と同じように無垢な文体だが、読者に与える印象は正反対の小説だ。この本をカップルに勧める人はまずいないだろうが、僕は結婚している男女にあえて推薦したい。こんな不幸な結婚生活を送ってたまるものかと思えるはずだから。
随所に出てくる比喩がまた絶妙で、そのへんも作者の才能を感じさせた。今後に期待したい作家だ。7月18日(日)
昨日から、横須賀のhide MUSEUMで「LEMONed RADIO」の放送がスタートした。毎日1時間だけ、ミュージアムの館内で流れるラジオ番組。このG4を使って、僕がすべて一人で作った。
この番組で、hideファンからのリクエストを募っている。リクエストといっても、番組を聞くのはミュージアムを訪れた人だけだし、その場でリクエストに応えられるわけではない。したがって、リクエストをしてくれたとしても、番組で取り上げられたかどうかを確かめられるリスナーはほとんどいない。そんなリクエストなど普通の人はしてくれないと思ったから、リクエストBBSという形をとった。
好きな曲を1曲挙げて、その曲についての思い出を語る。ただそれだけの掲示板である。他のファンがどの曲を愛し、その曲のどんな部分に思い入れがあるのか、僕だったら興味がある。そしてきっと自分も語りたいと思う。投稿者同士で交流を楽しむのではなく、曲についての思いを書き込むだけの掲示板。
別に熱心なファンでなくても構わない。hideの曲で1曲でも好きな曲があるなら、その曲がなぜ好きなのか、一言でいいからメッセージを添えて、あなたも書き込んでいただきたい。いろんなファンの気持ちも紹介できる、暖かい番組にしていきたい。なおこの掲示板に書き込むためには、いたずらを抑制するため、メールアドレスを入力して、パスワードを手に入れる必要があるが、特に面倒な作業でもない。いつもと違うHNを使うのも自由だ。とにかくご協力よろしく。7月17日(土)
ストの可能性も囁かれる中、無事に後半戦がスタートしたプロ野球ペナントレース。首位中日との三連戦二日目。今日は甲子園で観戦した。
これまで僕が見たことがあるのは、ネット裏か1塁側内野席(オレンジシート)だったのだが、今日は初めて外野スタンドだった。それも上段。ピッチャーマウンドから遠いぶん、一般的に言って決していい席ではないわけだが、外野スタンドにはそういうことがあまり関係ないというムードが漂っている。
僕の周囲にいる連中は、明るいうちからビールを煽って、大声で野次を飛ばすばかり。会話から察するに、タイガースのことや野球については僕よりもずいぶん疎い。ただとにかく、みんな陽気でテンションが高いのだ。初めて知り合った者同士で仲良くなって語り合っている。僕の後ろに座っていたおじさんは、後半になるともう泥酔状態。その人が、トイレに行って帰ってくるたびに、唐揚げとかアイスクリームとかを10個ぐらい買ってきては周りの人に配るもんだから、その付近の客席ではすっかりヒーロー。選手よりも人気者。もちろん僕も一緒になって「いただきまーす!」と遠慮なくご馳走になった。おじさんの隣にいた若い人が、みんなに「この金、組合費やから」と説明しているのが一番おかしかった。僕のいたそのエリアは、周辺の外野席の中でもひときわ異様な盛り上がりを見せていたが、不思議と居心地が良かった。ガラの悪さと馴れ馴れしさが苦手な僕でもそう思えたのは、関西独特の「人情」を包含していたからだろう。こういうファンに支えられているから、阪神は屈指の人気球団であり続けられるのだなと実感した。
ちなみに試合は、序盤から大量のリードを奪った阪神が危なげなく逃げ切って圧勝。みんなが早くから酔っていたのは、そういう試合展開の影響もあった。7月16日(金)
BEAT SHUFFLEの放送が300回目を迎えた。それを祝うメッセージやリクエストを、この日はたくさん頂戴した。NACK5の中ではひときわ存在感の薄い、マニアックな番組だったBEAT SHUFFLEが、これだけ長く続いているのは、リスナーの熱心な応援があるからである。それは誰にも否定できない事実。あらためて、毎週聞いてくれるリスナーの皆さんに感謝したい。どうもありがとう。
この記念すべき回にゲストとして迎えたのは、過去この番組に最多出演しているバンド、FANATIC◇CRISISである。ギターのShunくんはギター持参で登場し、BEAT SHUFFLEのために即興で歌を作ってくれた。歌うネタを探すために、ネットでNACK5やBEAT SHUFFLEのことを勉強したそうだ。めぼしい情報が見つからないまま、いつしか彼はこのRoxiteに流れ着く。やたらと文章の多い僕の日記を見つけ、他の多くの人がそうであるように彼も、「自分のことが書かれている箇所」を探した。しかし、2年遡ってもFANATICの文字は見つからない。記憶にある中では、「NANA」の9巻が発売された日にBEAT SHUFFLEに出演し、番組でその話題で盛り上がったはずだが、その日の日記に書かれているのも「NANA」のことだけで、FANATIC◇CRISISについては何も書かれていなかった。僕に一言文句を言いたくなるのは道理かも知れない。
そんなちょっとしたことも、すべて笑いのネタにできるところがShunくんの才能である。100万もするアコースティックギターを買ったのに、ギターテクニシャンに「僕だったら買わないな」と一蹴された話。水族館でイルカの飼育をしている女性に、メールであっさりフラれた話。インドに行って怪しい店でシタールを購入したが、帰国後2ヶ月以上経っているのにまだ届かない話。ワールドカップの狂乱がニュースになった時、渋谷の駅前で車のルーフに上がって踊っている若者達の中に自分が映っていた話。彼が自分の身を削って公開した爆笑エピソードは枚挙に暇がない。事務所から許可が出るなら、いつかすべて文字に起こして本にしてあげたいくらいだ。けっこう面白い本になる自信はあるぞ。売れるかどうかはわからないけど。近況を聞いても「特になし。毎日仕事」などと答えるばかりのミュージシャンに、彼の爪の垢を煎じて飲んで頂きたい。
BEAT SHUFFLEに彼らが出演した回数は何と27回。その数字をクイズ形式で出題したらRYUJIくんとShunくんは正解した。つい口を滑らせて「当たったら何かあげるよ」とか言ってしまった僕だが、そんな発言があったこと自体、番組が終わる頃には僕も彼らも忘れていた。次に来た時にも、思い出さないでくれることを祈ろう。7月15日(木)
午前中の飛行機で羽田へ。そのままバスで舞浜へ移動して、東京ディズニーリゾートに行った。今日から始まる、ディズニーシーの新しいショー「ブラヴィッシーモ!」のプレスプレビューを見るためだ。
関東に住んでいた大学生の頃までは、毎年友達みんなでディズニーランドに行くのが恒例行事だった。だから当時までのディズニーランドにはかなり詳しい自信もあるが、最後に行ったのが9年ぐらい前のこと。ディズニーシーやリゾートラインはまだ建設の気配すらなかった。ずいぶん様変わりした舞浜を見て、浦島太郎の気分。
全国から招待されたプレスの数は、軽く200人を越えていただろうか。報道関係者に対するTDRの丁寧な応対には定評がある。宿泊施設や食事など、プライベートの旅行では到底味わえないような、贅を尽くしたもてなしを受けた。アンバサダーホテルって最高。これが家族旅行だったらどんなに幸せだろうと誰もが思うが、あくまで仕事は仕事。僕は一昼夜、年上の男性ディレクターと二人で行動を共にし、宿泊も同室だった。
そのディレクターは、大人が10人集まればだいたい一人はいると言われる、大のディズニー好き。アンバサダーにも毎年のように訪れているそうで、初めてのディズニーシーも彼のアテンドのおかげで実にスムーズ。この日は「ブラヴィッシーモ!」のパーティーが開催されるために、18時で閉園となることもあり、好天にもかかわらずシーはガラガラ。空いた時間を見つけては、パーク内を歩き回った。人気のインディ・ジョーンズやセンター・オブ・ジ・アースに2回も乗ったりして。ディレクターが「もう足が動かない。勘弁してくれ」とギブアップしなければ、あと1周ぐらいしていたかもしれない。滅多に来ないのだから、時間を無駄にしたくなかった。
東京ディズニーリゾートのこの夏の目玉となる「ブラヴィッシーモ!」は、夜が訪れたディズニーシーのメディテレニアンハーバーで展開される、約15分の水上ショー。水面から吹き上がる水の柱がバレエのように美しく踊り、噴水で表現された「水の精」が中央に現れる。次に、火山が噴火し、水面のいたるところから火柱が上がる。水面が炎上して、今度は炎がダンスを。鳳凰のような「火の精」が登場し、美しく燃える翼を広げる。クライマックスでは、水と火、双方の精が共演する形になり、水と炎が見事に交錯する。噴水と花火を融合させた壮大なショーは、こうして幕を閉じる。ディズニーリゾートらしいゴージャスな演出。総制作費は30億円。こんなすごいものを特等席で、初日に見せてもらえるなんて、とても光栄なことだ。一生の記念にしよう。持つべきものは媒体。7月14日(水)
野沢尚の代表作「深紅」を読んだ。すごい本だった。
物語は、凄惨な一家惨殺事件から始まる。修学旅行に行っていたために難を逃れ、生き残った少女。犯行に至るまでの経緯を詳細に語った獄中の犯人による上申書。8年後、少女は大学生となり、犯人の死刑が確定する。彼女は、自分と同い年の、犯人の一人娘を探し始める…。
平凡な復讐の物語に終わるならば、サスペンスとしては三流と言わなければならない。憎しみと恐怖のトラウマを抱えたまま大人になった一家惨殺事件被害者の遺族と、募った恨みから凶行に走った死刑囚の父を持つ女。そんな立場の人間は、どんなことを考えながら、どんな恋をして、どのように生きていくのか。あくまで作者の空想でしかないのに、ドキュメンタリーを見ているかのようにリアルな描写だった。
起こった事件の内容を一切聞かされないまま、真夜中に教師に連れられて、少女は修学旅行先からタクシーで東京へ帰される。親兄弟はみんな死んだんだと気づきながら、取り乱すことの出来ない車内の数時間。そんな冒頭の場面に最もインパクトがあった。筆力に圧倒される感覚だった。
家族のある身にとって、一家惨殺を扱った小説は重い。野沢尚の著作は、殺人という行為のもたらす悲しい傷跡を描くものが多い気がする。読んでいて気が沈むばかりでちっとも楽しくはない。しかし考えさせられる部分が多いのも事実。だからこそ、自分の命は大切にする人であって欲しかった。7月13日(火)
エアロスミスやゆずなど、話題のライブが大阪各地で開催されている今日、僕は二日連続で厚生年金会館へ。大ホールでは今日も奥田民生のライブが行われていたが、僕が行ったのはお隣の芸術ホールで映画の試写を見るためだった。ジェリー・ブラッカイマーが製作を手がけた、スペクタクル大作「キング・アーサー」である。「ロード・オブ・ザ・リング」や「スターウォーズ」など、あらゆるファンタジー映画の原点といわれる、かの有名な「アーサー王伝説」を映画化したものだ。過去にもこの伝説を題材にした映画は多くあったが、今回はファンタジーの要素がほとんどなく、歴史的証拠に基づいてリアルさを追求した作品になっている。アーサーを含む無敵の7人組「円卓の騎士」が繰り広げる、壮絶な戦いを描いている。いかにも長そうな映画だが、展開が非常に速く、上映時間は2時間ちょっとと案外コンパクト。ウトウトする暇を与えない映画だった。
舞台は、ローマ帝国の支配下にあるブリテン(現在のイギリス)。アメリカ映画だが、配役にはこだわりを見せており、登場する役者はイギリス人がほとんどである。キーラ・ナイトレイ以外はすべて初めて見る顔だったが、円卓の騎士達は二枚目揃いでとてもかっこよかった。著名なドル箱スターが一人も出ていないため、興行的には多少苦戦するだろうが、キャストの話題性よりも中味を重視した分、質の高い映画になっていると思う。7月12日(月)
番組後、奥田民生のライブを見に厚生年金会館へ。ひょうひょうとした人柄から想像できるとおりの、いい意味で力の抜けた楽しいライブをする人である。ソロデビュー10周年を記念した今回のツアーのために、代表曲をメドレー形式で披露する曲が作られた。題は「人ばっか」。「さすらい」の中に出てくるフレーズだ。メドレーの合間、このフレーズだけがやたら何度も出て来るのが印象的だから、そんなタイトルになったらしい。メドレー曲としてはなかなか構成が凝っていて、聴き応えがあった。
アンコールで出てきた時、ベースの準備に手間取り、演奏が始められない時間が数分あった。その間、民生さんは焦った様子を見せることもなく、いつもの調子でのんびりと構えていた。一応喋ったりするのだが、10秒ぐらい沈黙が続いても平然としている。その時に彼が言った言葉が、「時間は贅沢に使わないとね」。今日はこのフレーズがやけに気に入った。
お金と時間は、人が欲しがる物として対をなしている。両方をたくさん持っている人は滅多にいないだろう。お金がある人は時間がなく、暇を持て余す人はお金がない。遊ぶ時間がなければお金を稼いでも仕方ないのに、世に言う「贅沢」という言葉は、時間に余裕があることよりも金銭的に裕福な状態を指す。しかし、時間にも、贅沢な使い道というのはある。お金は使わなくていいから、ひたすらのんびりのほほんと過ごすスローライフ。たまの休みに用事を詰め込むのもいいけれど、日頃はできない贅沢な時間の使い方を楽しむのも悪くないかも。そんなことを考えた。7月11日(日)
番組に届いたリスナーからのメッセージに、水着に関するものが複数あった。何となくその流れで僕も、好みの女性用水着のタイプについて喋ったところ、途端にスタッフが大騒ぎ。口々に「エロい」だの「いやらしい」だのと。僕は、「ビキニでもワンピースでもいいから、肩紐のないタイプが好きです」と言っただけなのに。
大胆で露出度が高い水着でも、首の後ろを紐が通っていたら、僕の中ではポイントが大きくダウンする。たかが紐でもこの違いは不思議と大きい。水着に限らず、イブニングドレスなどでも、鎖骨から上の部分が完全に露出された洋服はとてもセクシーだと僕は思う(つまり、さらしもけっこうセクシー)。だけどそのタイプの水着は、胸の大きな人でないと着られないらしい。僕は胸の大きさに一切興味がない。どちらかというとバストは小さい方が好み。胸が小さいのにちょっと無理して肩紐のない水着を着た女性が、ずり落ちそうになるのをしきりに気にして、たまに布を指で引っ張り上げたりするのが素敵。といってもそんな人をビーチやプールで見かけたことは一度だってないのだけど。
こういうことを変に理屈っぽく語ってしまうから、エロいエロいと言われてしまうんだろうな。7月10日(土)
最近、急激にハマっているネットゲームがある。東風荘以外のネットゲームにはまるで興味のなかった僕だが、単純なルールでありながら、麻雀と同じぐらい奥が深いゲームを見つけてしまった。大富豪である。
二人で対戦する大富豪は、一般的なルールと異なる点がいくつかある。ジョーカーが万能で、3が最も弱く2が最も強いというのは同じ。まず、6から10までのカードをすべて取り除く。残るのは12345JQKという8種類のカードにジョーカー1枚を加えた33枚。このうちの26枚、13枚ずつを双方に配り、7枚は使わずに伏せておく。こうすることによって相手のカードのすべてを読むことはできなくなるのである。そしてもう一つ、「Qが場に出たら無条件で流れる」というルールがおもしろい。Qやジョーカー、そして革命の使い方が勝負の大きな鍵を握る。勝てば次の回は相手の最も強いカードと、自分の最も弱いカードとを交換できる。強さはスペード、ハート、ダイヤ、クローバーの順になっているから、例えば自分が富豪の時にクローバーの2がきたら、もう相手は2を持っていないことがわかる。このように、自分の手札から得られる手掛かりをすべて使って相手のカードを読むのだ。上がった時、相手の手に残っていたカードの枚数が得点になる。Qは2枚の扱い、ジョーカーは5枚の扱いになる。どちらかの得点が13点に達した時点でゲーム終了。書いてしまえばそれだけのことだが、これはかなり頭を使うゲームなのだ。
見知らぬ他人と対戦するわけだが、通算ポイントを見れば強い相手なのかどうかは一目瞭然。初心者は明らかなミスをしてくれるが、強い人には絶対に歯が立たない。カード運に恵まれて10点以上のリードを奪っても、そこから巻き返されることがある。起死回生の革命を起こせたと思っても、鮮やかに作戦を変更され、その後革命返しを食らってなすすべなし。そんな時は歯ぎしりするほど悔しい。
麻雀が面白い要因は、運と実力の絶妙なバランスにあると書いたことがある。二人対戦型大富豪も、そのバランスがとてもうまくとれている。このルールを考えた奴は天才だと思った。7月9日(金)
この日のBEAT SHUFFLEで発表したとおり、今年の秋の爆寸に向けて動き出した。現時点で仮押さえしてある日程は、10月9日(土)の西九条ブランニューと、10月21日(木)の池袋サイバーである。去年は中1日の2DAYS風で東京と大阪を連発開催してみたが、あんな過酷なのは二度とイヤ。というわけで、今回は少し間隔を置いて行うことにした。チケット発売日や値段、スタート時間などといった詳細は一切未定である。何せ仮押さえの段階。ライブハウスに問い合わせたりはくれぐれもしないでいただきたい。質問や要望があればメールで随時受け付ける。とにかく、今年もやる。
爆寸を愛してくれる人は、僕と同じようにビジュアル系が大好きな人だと思う。しかし、バンドに心酔しきっているような人は、爆寸には来ない。いろんなバンドの音楽が好きで、ライブも好きで、だけどそんなマニアックな自分たちを、どこか斜に構えて客観視できる人。DJ浅井博章と気が合うのはそういう人で、爆寸の常連も、番組のヘビーリスナーも、結局は似たもの同士の集まりという気がしている。ブラックユーモアという毒を楽しめない、真面目でピュアな人は、爆寸には近寄らない方が良い。ステージにDJが一人で立っているだけなのに、それに向かって手扇子を広げたり頭を振ったりするのは、どう考えても異常な世界だ。内心でその異常さを認識しつつキチガイになるから面白い。
ひょんなことから見つけたこのページ。どれも的を射た解説で興味深く、しかも文章が上手いのでとても笑える。ビジュアル系に対する僕の向き合い方はこれを書いた人と非常に近いと思う。7月8日(木)
7/25に放送されるデジネバ用に、後藤真希のインタビューを収録した。昨日発売されたシングルと、秋のツアーのキャンペーンが目的である。僕としては先日の松浦亜弥以来、「802の仕事では絶対に接する機会のないアイドル」との対面。収録はいつものスタジオではなくABCの本社にある応接室で行われた。今回のシングルの歌衣裳であるという、黒いエナメルのサイバーパンクファッションに身を包み、ゴマキ登場。
どんな大物を前にしてもうろたえることなく、冷静に番組を進行できるDJでありたい。しかし彼女ほどの美少女を前にして、平静を装うのは難しい仕事だった。50cmぐらいの距離にある彼女の顔に、思わず見とれてしまう自分がいる。「きれいな肌だなぁ」とか思いながらまじまじと眺めて、彼女の話をあんまりよく聞いていないものだから、会話もうまく噛み合わない。やっぱりアイドルってすごい。彼女はつい先日、春のツアーを終えたばかり。全国24カ所51公演。ほぼすべての公演日に2回ずつライブをしている。ツアー中の平均睡眠時間は5時間に満たないそうだ。体調を崩すこともなく、いつも明るい笑顔でいられるのは、若さのせいだけではないだろう。彼女の楽屋は僕の控え室の2つ隣だったが、収録を終えて帰る際、私服に着替えた彼女は、わざわざ僕の部屋のドアをノックして、深々と挨拶をして行った。なるほどそれは芸能界のしきたりなのかもしれない。
ちなみにこの日、ABCで彼女は初対面のざこば師匠にも挨拶をしたらしい。関西では大御所のざこばさんのことをゴマキは知らなかったようだが、ざこばさんもゴマキを知らなかった。「後藤真希です。よろしくお願いします!」と挨拶されて「ほぉ。あんた歌、歌わはる人?」と答えた師匠は、二言三言会話した後、ゴマキの肩を叩きながら、「大丈夫、この子は売れる!」とのたまったそうな。7月7日(水)
3時間ぐらい仕事の空き時間ができてしまったので、マンガ喫茶で時間を潰した。先日新宿で入った店ほど快適ではなかったが、猛暑から避難できるだけでもありがたかった。本来であればこの時間、僕は一人で映画を見る予定を立てていた。まだ見ていないハリポタの、チケットを1枚手に入れたからだ。しかし僕はブルク7に着いてから、今日が水曜日であったこと、そして水曜日に映画を見ようとすることが何を意味するか思い出した。水曜日はレディースデー。ハリポタはどの会場のどの回も、ことごとく満席だったのだ。
毎週水曜日、女性は映画を半額近い値段で見ることができる。だから水曜日の映画館は極端に混む。男性が正規の値段を払って見ようと思っても、席がない。これは性差別ではないのか。今日、途方もない脱力感を味わいながら映画館を後にした僕に、誰か納得のいく説明をしてくれ。
食べ放題やランチといった食事の値段に、男女間で差があるのは理解できる。平均的な女性より少食な僕としては不満を感じる部分も多少あるが、それは自分の胃袋の小ささの方が悪いのだと思えなくもない。パーティーやディスコの入店料も男女で違うことがよくある。その背景には、値段の安さで女性を集め、女性の多さで男性を集めるという連鎖の図式があり、需要と供給のバランスがとれているのだからこれといった不公平は感じない。
しかし映画のレディースデーは意図がよくわからない。若い女性が消費を牽引するという定説に従ったサービスなのだろうか。プロ野球の球場に安く入れてもらった地元小学生は、その後そのチームのファンになって大人になっても応援し続けるかもしれない。しかし日本の女性は、レディースデーがある限り、自分のお金で映画を見るなら極力水曜日を選ぶわけで、そのサービスに投資的なメリットがあるとは思えない。僕が女性だったら、バカバカしくて他の曜日に映画を見る気になれない。
いっそ水曜日は男も1000円で入れろとは言いたくない。サービスデーなど月に一度で充分。たまたま水曜日に映画を見たいと思った男が、週末並みの混雑を味わう羽目になることに腹が立つのだ。日本は本当に男女平等なのか。女性が損をすることはすべてが差別とされるのに対し、女性が得をし、男性が損をすることは歓迎される世の中が。
ついでにいうと、いまだに映画の値段が全国で均一になっていることが、自由競争の原理に矛盾している。劇場の規模や設備、座席位置などによる価格差がもっとあってもいいし、金のかかった映画は高く、地味な低予算映画は安く見られるようにするべきだ。音楽もスポーツも演劇も、興行と呼ばれるものはすべて価格に大きな差がある。映画の世界だけが取り残されている。7月6日(火)
昨夜、斉藤和義のライブの後、見に来ていたFM802のスタッフ数名とご飯を食べに行った。僕を含めて4人がいて、その中の一人がDJの加藤美樹さんだった。
僕がまだ大学生で、T-FMの番組レポーターなんかをやらせてもらっていた頃、その番組でDJをしていたのが美樹さんだった。まだウブだった僕は、スタジオで彼女と会うたび、その色気と美貌にドキドキしたものだ。そんな憧れの加藤美樹さんと、10年後に大阪のFM局で肩を並べて仕事をしていようなどと、当時誰が予想できただろう。
ともかく美樹さんとはそれぐらいの長い付き合いなのだ。しかしよく考えてみると、僕たちが外で一緒にご飯を食べたのは昨晩が初めてのことだったらしい。会えば普通に仲良く話すし、誘われてノーと言った覚えもないのだけど、とにかく10年間そういう機会がなかった。考えてみれば美樹さんは僕よりも年上で、DJとしてのキャリアもそれだけ長い。駆け出しのぺいぺいだった頃の僕を知っている美樹さんだが、今でも「ずいぶん偉くなったものよねぇ」みたいな嫌味を絶対に言わないところが素敵。あの頃も今も、仲間の一人として分け隔てなく扱ってくれる人だ。7月5日(月)
昨日の夕方、久しぶりにプリウスを洗った。今日の天気予報は午後から大雨の恐れとのことだったが、結果的には降らなかった。車のことを考えればラッキーだけど、梅雨なんだから降ってくれた方がいいのにとも思う。この空梅雨が続いたら、この夏は間違いなく渇水になる。昨年フランスで1万人を超える犠牲者を出した熱波が、この夏日本に来ないという保証はない。いくら夏が好きな僕でも、心配になるような天気が続いている。
今日は斉藤和義さんのインタビューを昼間に収録し(特番用)、夜はHatchへ彼のライブを見に行った。今回のツアーで彼がメインモデルとして使用しているアコースティックギターは、ネットオークションで落札したものだという。値段は4万円。以前に落札したエフェクター(?)も重宝していると言う彼は、けっこうなオークション好きらしい。彼ほどの一流ミュージシャンにステージで使ってもらえるのだから、出品した側もさぞ光栄だろう。そのギターの出品者は島根県の人だったそうだが、自分がギターを売った相手が斉藤和義であることはどうやら知らないようだ。ネットオークションってやっぱり面白い。7月4日(日)
OSAKAN HOT 100の中で「タンクトップ博章」なるキャラが定着しつつある。番組スタッフがおもしろがって考えてくれた僕のあだ名。見た目で印象に残る僕の個性は、やはりいつも袖のない服を着ているということなのである。
自分の腕がどうやら他の人よりも筋肉質で、そのことをわりと褒められる傾向にあったから、ならば積極的に見せてみようというところから、僕のノースリ好きは始まった。たまに半袖の服で局へ行くと、それだけで「どうしたの?」とか「風邪でも引いたの?」と聞かれることもあり、浅井はいつでもノースリーブというイメージが、いつの間にか一人歩きしている気さえする今日この頃。ファッションとしては、正直なところそろそろ飽きてきている。
ところで、初めて会う人に、「何をして鍛えてるんですか?」という質問をよくされる。「別に何も…」と答えると、「そんなわけないでしょう!」と嘘つき呼ばわりされてしまう。しかし実際、僕は自宅でトレーニングなどしたことがないし、ジムにも行ったことがない。腕だけが妙に筋肉質なのは生まれつき。胸板は薄くて、シャツを脱げばガリガリ君なのである。毎日肉体改造に励むようなストイックさは僕にはまるでないのだが、腕とこの服装がそういう印象を与えるようだ。鍛えないのには理由がある。情けない上半身は自分でも嫌だから、毎晩トレーニングをして筋肉をつけ、さらにムキムキの男を目指すことは可能だ。しかしそれによって今何もない部位に筋肉がついたら、維持するために一生トレーニングを続けなければならないだろう。やめた途端にそれは贅肉へと姿を変え、下腹に定住するに違いないのだ。一生鍛え続けるか、諦めて太るか。そんなのどちらも嫌だ。だからありのまま。7月3日(土)
大阪はこの夏一番の暑さ。ちょっと久しぶりに近所のフットサル場でホッケーをした。気温が高いぶん体力の消耗も早くて、5分も動くと息が切れる。ホッケーほど多くの汗をかくスポーツは他にない。真夏の炎天下であろうと、全身が防具に包まれているからだ。水分を補給しても10分後には汗になって放出されてしまう。今日は3時間ぐらいの練習で、2リットル近くを飲んだ。トイレには一度も行っていない。
マリア・シャラポワは結局、決勝戦でセレナ・ウィリアムズにも勝ち、17歳2ヶ月で「芝の女王」の称号を手に入れた。準々決勝の対杉山戦、準決勝の対ダベンポート戦の苦戦が嘘のように、序盤からディフェンディング・チャンピオンを圧倒。最後まで自分のペースを守ってセットを渡さなかった。闘志むき出しの鋭い目つきも美しいが、試合が終わった瞬間、コートにペタリと座り込み、両手で顔を覆った姿には、いかにも17歳のあどけなさが漂っていて可愛かった。
この優勝で、日本でも彼女の人気は決定的なものとなったことだろう。すでに彼女を広告で起用していたNECは、万馬券が当たったくらいのラッキーだな。
タイガースも勝ったし、言うことなし。スポーツは、やるのも見るのも気持ちいい。7月2日(金)
プロ野球界がもめている。近鉄とオリックスが合併するとか言い出してもうずいぶん経つが、いまだに結論は見えて来ない。そんな最中、ライブドアの社長が買収を表明し、しかし冷ややかに一蹴された。この一件で、合併案に対する僕個人の印象はかなり変わった。
関西の球団として何とか生き残りたいという考えはわかるし、セリーグとパリーグの人気の格差はそろそろ限界という気もしていた。球界再編もおもしろいかもしれない。しかし二つのチームを一つにするなんてのは最後の手段であるべきだ。少なくとも、買収のオファーがあったのにそれを断ったというなら、納得のいく説明がなされなければならないだろう。ライブドアに売らない理由は何か。他者の助け船を断ってまで、球界全体に犠牲を強いる合併にこだわったのはなぜか。確かにあの社長はいけ好かない成金の若造に見えるけど、会見で言っていることは誰が聞いても正論だった。球界の無意味に閉鎖的なしきたりを感じ、興ざめした。選手のことを一番に考えるフロントはいないのか。不愉快な話だ。
それにしてもインパクトがあったのは「現預金で512億あります」という発言だ。不動産でも有価証券でもなくキャッシュで512億円だって。ライブドアはどこからそんな金を得ているのか。IT企業を経営する幼なじみにもそれぐらいの大物になってもらいたいものだ。ちなみに堀江社長と僕は同い年。7月1日(木)
朝からパソコンに向かって黙々と、hideミュージアムで流れる番組「LEMONed RADIO」を編集した。パロディーCMっぽいものと挟むとか、曲の速さを合わせて繋げるとか、僕の中でやってみたいアイデアは無数にあったのだけど、素材作りに追われてさすがにそこまでの時間はなかった。しかしもうジングルなどはすべて完成したし、今回で一応制作の要領はつかんだので、次回以降はもっと余裕をもって作れるだろう。7/17からミュージアムで流れ始め、同時にリクエストの受付がスタートする。リクエストはBBSに書き込む形式を予定している。HNと、好きな曲と、その曲についての思い出や思い入れを書くだけの掲示板。その中からいくつかを、リクエストという形で僕が拾っていくのだ。書き込めば、番組で採用されてもされなくても、他の人に思いは届く。だから当面ミュージアムに来る予定のない人も(つまり、「LEMONed RADIO」を聞けないという人も)、ぜひ気軽に書き込んで欲しい。BBSがオープンしたら、またここで宣伝させていただく。
一昨日から僕のMacの壁紙として美しい横顔を見せている愛しのマリアが、今度はウィンブルドン準決勝でアメリカのリンゼイ・ダベンポートを下した。序盤はどう見ても劣勢だったが、降雨による中断が明けてから急に流れを引き寄せ、またも逆転で勝ち取った金星である。17歳の若さでの決勝進出はヒンギスに続く記録らしい。いやーんあんまり有名にならないでーという思いが芽生えつつある。しかしそもそも注目するのが遅すぎ。そして彼女は今日もノーブラすぎ。