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Diary(04.11.)
11月30日(火)

 来年の1月に公開となる映画「東京タワー」の試写を見た。江國香織の人気小説を映画化した恋愛映画。二十歳年の離れたカップルを、黒木瞳と岡田准一が演じている。セレブ夫人が、女友達の一人息子と恋に落ちる物語。昨今の純愛ブームに逆行するような、不倫街道まっしぐらの映画だ。予告編を見た印象から、濃厚なベッドシーンが頻出すると予想していたが、性的な描写は案外控えめ。終始一貫して映像美を追求している印象で、東京タワーを背景にした、うっとりするようなシーンの連続だった。バックに流れるノラ・ジョーンズがまた大変おしゃれ。45歳という年齢を感じさせない黒木瞳の美しさもさることながら、岡田くんの美貌に男の僕も感動した。
 ストーリー自体は、まあそれほど真新しいものでもない。三十代から四十代ぐらいの女性が見て、「私もまだまだ現役だわ」と再確認するための映画、という感じ。

11月29日(月)

 IT関連の会社を経営している幼なじみの友達が、このホームページの管理を自分の会社でやらせて欲しいと言うので、サーバを引っ越すことにした。今のレンタルサーバにはずいぶん先の分まで料金を支払ってしまった後だから、引っ越し自体はいつでもいいやと思っていたのだが、予期せぬ問題が発生した。
 今のレンタルサーバに移す前まで利用していた業者は、去年の秋に倒産しているのだが、roxite.comはどうやら今もその業者の管理下にあるらしい。このままだと、来年の9月26日、ドメインの期限が切れて、roxite.comはアクセス不能になり、その後数年間は取得できないドメインになる、というのだ。友人は何とかしてドメイン管理を自分のところへ移管しようと動いてくれているが、すでに倒産している会社なので連絡もつかない状態。この業者で同じ被害に遭って泣き寝入りした人が、けっこういるという話もある。
 最悪の場合、別のドメインを取得するしかない。そうなるとRoxiteはURLを変更することになる。今見てくれている人には、ブックマークを先に変更しておいてもらえば済む話だが、Roxiteへリンクを張ってくれているページは無数にあるし、僕の名刺にも刷っているアドレスだ。引っ越すだけならまだしも、このURLがNot foundになるのは、僕としては大変困る。いやはや、これは困ったことになったぞ。

11月28日(日)

 過去にFM802でヘビーローテーションに選ばれた楽曲ばかりをコンパイルしたCDが、洋楽邦楽合わせて11種類発売される。すべて年代順に並べられており、邦楽に関しては3曲ぐらいの例外を除いてすべての楽曲が収録されるようだ。それぞれのCDに一人ずつ、FM802のDJがライナーノーツを書き添えている。93年から仕事をしている僕も書かせていただいた。「FM802とヘビーローテーションと私」というテーマの作文を。こういう文章を依頼されると俄然頑張ってしまう作文大好き人間の僕は、笑いを取りにいくでも、奇をてらうでもなく、お手本みたいにオーソドックスなコメントを書いてみた。他のDJの方々が、オーソドックスな文章は書かないであろうと推測されたからだ。そりゃあもう、我ながらわざとらしいくらいにいいことを書いた。僕が書いたのが、どの年代のCDに封入されたライナーノーツかは発売されてからのお楽しみ(正直なところ、僕自身忘れた)。
 FM802が開局してからブレイクしたアーティストのほとんどは、デビュー直後ぐらいにヘビーローテーションに選ばれている。だからこのコンピレーションシリーズには、人気アーティストの楽曲がたくさん収録されている。しかし僕が注目して欲しいのは、「ヘビーローテーションになったけど、あまり売れなかったアーティスト」の曲達なのだ。曲を選定した段階では「このアーティストは、売れる」という確信を持ったのに、たまたま歯車が合わなくて商業的には成功しなかったアーティストが、たくさんいる。「こんなにいい曲なのに、どうしてダメだったんだろう」と思うような隠れた名曲達。結果を残せないまま契約を切られ、今では音楽から引退している人も少なくない。そういう人の曲はほとんどがもう廃盤になっており、だから今回のコンピレーションでなければもう二度と手に入らないような曲も多いのだ。過去の楽曲をコンピレーションCDに収録するためには、歌っていたアーティスト本人の許可が必要で、すでにミュージシャンを廃業している人からサインをもらうために、各レコード会社のスタッフはずいぶん大変な追跡調査を強いられたりもしたそうだ。今では普通に郵便局員として働いているような人もいたとか。「あの人はいま」の世界である。
 この15年間のうちのいくらかでも、FM802を聞いて過ごした日々のある人にとっては、確実にノスタルジーに浸れる素晴らしいCD。すべてを揃えるのはかなりの出費になるが、自分なりに思い入れのある年代をチョイスしてでもいいから、802リスナーの方にはぜひとも買ってみてほしい。

11月27日(土)

 守口のスポーツセンターで、この冬初めてのアイスホッケー。
 インラインとアイスは、装備もルールもほとんど同じだが、滑る感覚はやっぱりずいぶん異なる。おおざっぱにいえば、縦にしか滑らないのがインライン。横にも滑るのがアイス。この違いが端的に出るのは止まり方だ。エッジを立てて氷を削ることでブレーキをかけるアイスに対し、インラインはタイヤを地面にこすりつけて、その摩擦で止める。アイスにしろインラインにしろ、ストップの仕方をマスターしているかどうかはプレイに大きく影響してくる。僕はアイスではまだ止まれない。止まれないと、怖くてスピードが出せないのだ。
 スノーボードにしてもスキーにしてもそうだと思うが、シーズンの最初はなかなか感覚が戻らないものだ。この日は最初のうちずいぶんよく転んだ。滑りの感覚を思い出して、楽しむ余裕が出てくるまでに1時間かかった。
 やっぱりアイスはアイスで独特の気持ち良さがある。リンクに入った瞬間の寒さ。しかし練習が始まると途端に全身汗だくで、着替える時は風呂上がりのようにしばらく裸のまま体を冷ましたりする。ストップもできないド初心者の僕でも、やみつきになるおもしろさだ。もう少し流行ってくれたらいいのになぁ。

11月26日(金)

 僕は本を選ぶとき、あえてあらすじを見ずに、作家名と表紙、タイトル、そして帯に書かれたキャッチフレーズぐらいを見て、ハードカバーの本を買うことが多い。そうするとどういうわけか、人が死ぬ話ばかり買ってしまうということに、最近気づいた。
 今日読んだのは、伊集院静の最新作。「駅までの道をおしえて」という、これも短篇集だ。正確に言うと、人が死ぬ話ではなくて、もう二度と逢えなくても、思い続けている人の物語を集めている感じ。ドラマチックな展開で泣かせるというよりは、ちょっと優しくていい気分になれる話が、七編。この人の小説は、正直言ってあまり好みのタイプではなくて、過去に読んだ本も期待したほどおもしろいとは思わなかった。それでもこの人の本を買うのはもう3回目だ。この人のどこに惹かれて買ってしまうのか、よく考えてみると、この「名前」の響きの美しさのような気がしてきた。それと、亡くなった奥さんの美しさも。ついでにいうと、この人は書く日本語も美しいのだった。

11月24日(水)

 僕は大阪市内にある音楽の専門学校で非常勤講師の仕事をしている。そこで毎週、二十歳前後の若者達と接するわけだけど、連中と会話をしていていつも呆れてしまうのが、日本語力の欠如である。ちょっと見慣れない単語は当然のように誤読するし、簡単な言葉の使い方を間違っていることも多い。日常会話で難しい日本語を使いこなせとは言わないが、常識レベルの日本語をマスターせずに喋りを生業にしようとするのは、無謀というほかない。
 今日の新聞に、4年制私大の学生のうち20%が、中学生レベルの国語力しか持たないという調査結果が載っていた。「憂える」の意味は「喜ぶ」、「懐柔する」の意味は「賄賂をもらう」だと誤答した学生が多かったとか。まあそんなものだろうと僕などは今さら驚きもしないが、その学生達が中学や高校で学んだ国語の授業では、何をどんなふうに教えていたのかと聞いてみたくはなる。
 公共の電波を預かる立場として、DJは「正しい日本語」を常に意識しなければならないと思う。堅苦しい言葉遣いをするという意味ではなくて、誤用と誤読をとにかく減らすように、僕は気を付けているつもり。それでもまだ、平気で間違った言葉を使っていたりするから日本語は難しい。「肌寒い」は「はださむい」であって「はだざむい」とは読まない、ということを、先週まで僕は知らなかった。
 今日はテレビのニュース番組で、「初対面」を「はつたいめん」と読んでいた。それも、生ではなくて、とり直しのできる録音素材の中で。誰も気づかなかったのだろうか。

11月23日(火)

 絶好の行楽日和となった小春日和の祝日。朝から晩までホッケーで汗を流した。垂水の広いコートでひたすら練習試合を繰り返す一日。最後の方はほとんどフラフラだったけど、気持ちのいい運動だった。初めて1年半ぐらいになるが、ゲームになるとまるで役に立たないのは相変わらずだ。
 試合での動きを勉強する意味でも、プロのアイスホッケーの試合を見たいのだが、NHLが開幕してくれない。
 北米アイスホッケーリーグのNHLは、アメリカのMLB、NFL、NBAと並ぶ四大プロスポーツの一つに数えられる花形リーグで、今年も10月の中旬には開幕するはずだった。ところが、9月の労使交渉が決裂し、ロックアウトに突入。ロックアウトというのは、ストの逆パターン。選手が試合に出ないストに対して、オーナー側が施設を使わせないのがロックアウトである。有名選手達は仕方なく、ヨーロッパやロシアのプロリーグに一時的に移籍したりしており、2月のオールスターはすでに中止が決定。もう今シーズンは試合がなさそうな雰囲気になってきた。スタジアムやその周辺で物を売っているお店の人とか、NHLの専属ジャーナリスト、中継放送局など、試合が行われることで二次的に収入を得ていた人たちはどうやって生活しているのだろう。
 単にプレイが見たいだけのファンとしては残念だし、気分の悪い話でもある。2リーグ制維持のために必死の抵抗をし、2日間ストを行っただけで新聞の号外まで出る騒ぎとなった日本のプロ野球とは、えらい違いだ。

11月22日(月) 

 番組でプレゼントするため、発売前のNINTENDO DSのサンプルを触らせてもらった。12月2日に任天堂が発売する新しい携帯ゲーム機だ。液晶画面が上下に2枚、うち手元の1枚はタッチパネルになっていて、ペン先でキャラクターを操作する新しい遊び方ができる。操作は極めて簡単で、説明書を見るまでもなく、誰でもすぐに遊び始められる。CPUの性能では大きく水をあけられているソニーのPSPも同時期に発売が決定している中、常に「ゲームとしてのおもしろさとわかりやすさ」を追求してきた任天堂らしい発想で作られている。
 これまでこの市場をほぼ独占してきた任天堂にとって、最大のアドバンテージはやはりGBAのソフトがそのまま使用できる点だろう。しかし日本の子供達の大半はすでにGBAを持っている。だからこそ、タッチパネルや内蔵マイク、2画面といった新しい要素に期待するのだろうが、それらの機能を活用したゲームソフトがどこまで浸透するかは未知数だ。それよりも僕が気になっている機能が、ワイヤレス通信。GBAのように接続ケーブルを使用しなくても、50メートル以内にあるDS同士なら一緒にプレイができるという。そして何と麻雀のソフトも発売される。DSが4台あって、全員がその麻雀ソフトを買ったら、いつでもどこでも、電車とか飛行機に乗っている間も、みんなで対戦麻雀ができる、ということになる。移動雀荘。これは大いに魅力的。ほしい。4台ほしい。

11月21日(日)

 夜は大阪城ホールへ氣志團のライブを見に行く予定だったが、メンバーのケガで中止になってしまった。空いた時間で本を読んだ。読み始めたのは村上春樹の「アフターダーク」。すでに爆発的に売れているこういう本を今になって読むというのは、宇多田ヒカルのベスト盤を今頃買うようなもので、昨日の日記で言うところの「世の中の8割ぐらいの人」に含まれていることを否定できない。ただ、最近中国で村上春樹の著作がやたらと売れているという記事を読んだこともあって、DJとして読んでおかないわけにはいかないな、とも思った。結局、読み終えた頃には朝刊が来るぐらいの時間になっていた。
 たまにはこういう本もいい。たたみかけるような展開のミステリーを読み慣れていると、こういう行間を読みとって雰囲気を噛み締めるタイプの作品は退屈と感じがちだが、村上春樹ほどの一流になるとそうでもない。絶妙な気だるさと知的さ、そして全体を貫く洒落た世界観はお見事。村上春樹のファンは、流されやすいミーハーというわけではなく、日本語を読むことが本当に好きな人種なのだという気がする。

11月20日(土)

 フランスの大手小売チェーン・カルフールが、日本進出からたったの4年で撤退を検討している、というニュースを興味深く読んだ。海外のスーパーが日本で苦戦している理由の一つに、日本人の「ブランド志向の強さ」が挙げられている。確かに日本人の買い物のしかたにはそういう傾向があるかもしれない。多少高くても、名の通ったメーカーの商品を選んでカゴに入れる。ヤフオクで古着を売ろうにも、ノーブランドの洋服は二束三文にしかならないのが常識だ。
 同じようなことは音楽の世界でもいえる。この世の中、CD屋に行く人の大多数は、すでに市場で売れているものを追随して買うだろう。話題なっているものや、人気があるアーティストなら、買って損をすることはないという安心が得られる。積極的にいい音楽を探そうという意欲はさほど強くない。世の中の8割ぐらいの人は、その程度の意識なのだ。
 そんなことはずっと昔からわかりきっていることだけど、テレビの企画モノみたいなCDがバカ売れしているのを見るにつけ、やはり一抹のむなしさを感じずにはいられない。楽曲を提供するミュージシャンが一流なのだから、曲がよくできているのは当たり前で、歌うコメディアンだってそれなりに本気で努力しているのだろうから、その曲自体を否定する気はないけど。いくら芸人として人気があっても、ビルボードの上位にマイク・マイヤーズとかジム・キャリーの歌がくることはない。アメリカは、音楽と芸能の境界線が日本よりもはっきりとしている。この両国の差はどこからくるのかということを突き詰めて考えると、テレビのもつ影響力の違いなんだと僕は思う。

11月19日(金)

 最近、お笑いのDVDがよく売れているらしい。お笑い芸人のネタなど、テレビをつければ無料で垂れ流されているのに、なぜわざわざ買う人がいるのだろうと思っていた僕だったが、その僕が、初めてお笑いのDVDを買ってしまった。たまたま先日、その人がテレビに出ているのを見て、「この人の持ちネタをもっと見たい。全部見たい。どうしても見たい」と思った。で、ほとんど衝動的に買ってしまった。芸人の名は、ホリという。キムタクのモノマネで有名になった人。
 彼はキムタクの他だと、ユースケ・サンタマリアとかテリー伊藤、えなりかずきあたりのモノマネを得意としている。DVDに収録されたのは彼の初の単独ライブで、ほとんどすべての持ちネタを惜しげもなく披露。モノマネ自体は似ていても、中にはコント自体があまり面白くないものもあって、期待したほど笑いはしなかったが、別に笑いたくて買ったDVDではないからいいのだ。
 流行りの「エンタの神様」を見てもなぜかほとんど笑えない僕は、基本的にバラエティーとかコント番組自体があまり好きではないらしい。しかしモノマネは別。手品やパントマイムと同じで、素人には決してできない名人芸だと思う。彼等のアイデアとか一流の技術は賞賛されてしかるべき。僕もあんな芸達者に憧れるね。でもそういう「人を驚かせてナンボ」の商売は、そのうち客に飽きられるから、ブレイクしても人気が長続きしない場合が多い。その一方で、特別おもしろいわけでもないタレントが妙に長生きしているのを見ると、才能と努力の報われない世界だと思う。

11月18日(木)

 夜に某ゲストのインタビューを収録し、それから久しぶりに雀荘へ繰り出した。番組のプロデューサーがこの秋から新しくなったのを機に、番組スタッフと「顔合わせ」を兼ねた麻雀大会を企画したというわけだ。新任のプロデューサーは僕と同学年の若手で、彼がまだ新米だった頃によく一緒に麻雀を打つ仲だった。
 麻雀は一瞬の判断ミスが命取りになる。久しぶりだったからその怖さもすっかり忘れていて、しかもこの日は赤ドラだけで6枚入っているという少々インフレ気味の麻雀だったため、最初の半荘、気前よく親マンなど振り込んだ僕は、南入を待たずにあっさり飛ばされてしまった。しばらくは「耐える麻雀」で凌いだが、3回戦の途中あたりで突如息を吹き返し、最後の半荘はトップ独走。4位、3位、1位、1位で、結果的には一人勝ちだった。最初はどうなることかと思ったよ。
 それにしてもこの日の雀荘、BGMのダサさには閉口しきり。始終、口ずさむことすら恥ずかしいような80年代の歌謡曲が流れるのだが、途中から演歌まで混じってきて、なかなかテンションが上げられなかった。U-SENのチャンネルは客層を見て選んでくれ。

11月17日(水)

 だいぶ鼻声もましになってきたので、夜は久しぶりにホッケーをした。風邪のウィルスなんぞに易々と進入されたのも、元はといえば運動不足が原因とも思えるし。だいぶブランクがあったので、感覚を忘れているおそれもあったが、思ったように滑れた。一度体にたたき込んだスケーティングはわりと染みつくようだ。
 それにしても最近気になるのは、自分の防具の臭い。防具は使う度に洗えるようなものではないけど、確実に汗は吸う。使用後に必ず虫干しにするようにしていても、だんだんと悪臭を放つようになるのは避けられないようだ。自分の体が臭うことなどないと信じ込んでいただけに、けっこうショックは大きい。トランク開けるの憂鬱。

11月16日(火)

 あらためて数えてみると、僕が関西に引っ越してきたから、この秋でちょうど10年になる。それでも東京で暮らした年月の半分に満たない計算だが、今ではすっかり関西の色に染まったという自覚がある。10年前は、自分がこれほど関西に愛着を覚えるようになるとは思わなかった。僕の性格に、この土地は合っているということだろう。
 ところで、長いこと関西で暮らしてきて、ようやく実感できるようになったことの一つに、地域による関西弁の微かな差異というものがある。全国的に関西弁として認知されているものはおそらく大阪の中心部で人々が話している言葉だと思うが、少し中心から離れると、エリアごとに独特の言い回しが現れる。関西人でなければ気づかない程度の違いだが、おもしろいほど如実に地域によって違う。
 神戸以西の人が使うとされているのが、「○○している」を「○○しとお」と表現する言い回し。「○○しているのか?」は「○○しとおん?」になる。明石や姫路に行けばさらにこの傾向は強くなるが、逆に西宮以東の人はまず使わない。去年の春に今の住まいに引っ越した我が家も、神戸方面の知り合いが増えるにつれて、徐々にこの方言が浸透していきている。
 いまだに使い方をマスターできないのが、主に奈良方面の人が使う、動詞の中に「や」を入れる言い回しだ。「○○する」を「○○しやる」と言う。この「や」が意味するニュアンスが僕にはわからず、従ってどう使うのが正しいのかもわからない。「メールが来なくって」を「メールがこやんくって」と言ったりする。この「や」は目下のところ一番難解。
 あらゆる関西弁の中で、僕が最も好きで重宝しているのが、主に京都の人が使う「しはる」という表現である。「△△さんが○○する」を「△△さんが○○しはる」とする言い方。ここにはわずかに尊敬の意味が込められており、京都という風土を実によく表す、ソフトでマイルドな方言だ。標準語でいえば「△△さんが○○する」と、「△△さんが○○なさる」の中間あたりに「△△さんが○○しはる」は位置する。この言葉は非常に便利で、いちいち尊敬語を使うよりもよほど簡単に覚えられるし、仰々しくならないのがいい。「先生がそうおっしゃっていたよ」よりは、「先生がそう言うてはったよ」の方が日常会話としてははるかに自然だ。これは素晴らしい言葉の発明。東京に輸出して標準語に昇格させてもいいとさえ僕は思っているのだが、無理な注文だろうか。
 僕は方言のない土地で育ったから、こういう発見がとにかく新鮮で楽しい。

11月14日(日)

 この冬の目玉映画の一つ、「Mr.インクレディブル」の試写を見た。ピクサーが贈るCGアニメ映画の待望の新作。これまでに、おもちゃ、虫、モンスター、魚の世界を描いてきたピクサーのシリーズだが、今回は初めて人間が主役を張る。映画の中で言葉を話すのは人間だけ。人間といっても、スーパーヒーローだけど。
 スーパーヒーローとして特殊な能力を持っているけどそれを使うことが許されず、今は普通の家族として暮らしている一家。夫婦げんか、親子げんか、姉弟げんか…その会話や動きは本当にリアルで、現実の家族の姿を思い出さずにいられない。どこにでもいそうな家族が、悪の陰謀に巻き込まれ、壮大な冒険が繰り広げられる、というお話。突飛で破天荒なストーリーと、画面に吸い込まれるような完璧なCG。やっぱりピクサーは絶対に期待を裏切らない。最高におもしろかった。

11月13日(土)

 入居時のくじ引きで僕が自治会長になってしまったことは、この日記で何度も書いてきたが、今日の総会をもってようやくその任務から解放されることになった。思えばこの1年、仕事よりもよほど重いストレスに苦しむ日々。若くして会長に選ばれてしまった僕に対して、殆どの住人は同情的な態度で接してくれたが、その一方で僕は「もう少ししっかり働いてくれ」というプレッシャーも感じずにはいられなかった。何せ初代の会長だったため、業務は自分で見つけ、開拓していく以外にないというのは、この年齢の僕にはどう考えても無理があった。新しく着任した次年度の会長は、僕よりも三回りぐらい年上と見られ、とても優しく僕の業務を引き継いでくださった。やっぱり会長っていったらああいう人よね。
 ただ、唯一名残惜しいのは、回覧板を書けなくなってしまったことだ。僕の書くユーモアとウィットに富んだ回覧板は、奥様方にけっこう好評だっただけに。

11月12日(金)

 今日、電車の中で野沢尚の「魔笛」を読み終えた。大都会を襲う凶悪な爆破テロ。実行犯は、かつて公安がカルト宗教団体にスパイとして送り込んだ女性捜査官だった。獄中の犯罪者と結婚した若き刑事が、犯人の残したわずかな手がかりから容疑者を割り出し、少しずつ核心に迫っていく。緻密に計算され、読者をぐいぐいと引き込む展開は圧巻。ただこの小説はさすがに映像化できないだろう。露骨に実在の教団を連想させすぎる。
 この人の小説は、いつも着眼点が興味深い。スパイだったはずが教団に洗脳され、犯罪に手を染める女。バカ正直な正義感の強さが仇となって、出世の道を絶たれた若い刑事。娘を殺した夫をとっさに殺害し、刑に服する女。仕掛けられた爆弾の解体に生き甲斐を見出す爆発物処理隊員。それぞれの登場人物にドラマがあり、それらが絶妙に絡み合う。無惨な形で多くの人が死んでいく、バイオレンスな小説だが、結末は切なく、深い感慨を与える。
 今作は多数の文献から徹底した取材を行っており、宗教、公安、死刑、そして爆弾について、とても細かく説明がされていて勉強になった。得てもあまり役に立たない知識ではあるけど。

11月11日(木)

 風邪のウィルスはどうやら僕の鼻ばかりを集中的に攻撃しているらしい。喉もお腹も頭も痛くないが、鼻水だけは際限なく出てくる。あと1週間ぐらいは我慢しなければならないだろう。部屋のゴミ箱は思春期の男の子の部屋みたいなことになっている。
 マスクをして街を歩くと好都合なことが、一つだけ見つかった。
 僕が病的なほど頻繁に「思い出し笑い」をするということは以前にも書いた。電車に乗っていても、ふとした拍子に顔がにやけてしまい、それを必死に堪えることが本当に多い。ところがマスクをしていれば顔の下半分は隠れているから、これはもうニヤニヤし放題。遠慮なくニヤニヤできる。今日はほとんどずっとニヤニヤしっぱなしだった。我慢しなくていいって、すごく楽ちんだ。
 風邪が治っても、マスクだけ持ち歩こうかと考えている。笑いそうになったら、即マスク。これおすすめ。

11月10日(水)

 咳やくしゃみをするたびに慌てて口を手で押さえるのが面倒なので、マスクをして外出することにした。この風邪ではなかなか風呂にも入れない。フケが気になるので、帽子もかぶった。目深にキャップをかぶってマスクをつけると、どう見ても警察の目を逃れる犯罪者の姿だ。薬を飲んで運転するわけにもいかないから、今日は電車で出かけたのだけど、駅や車内での周囲の視線はとても痛いものだった。
 風邪をこれ以上悪化させたくないので、ホッケーもできない。そろそろアイスの季節だというのに。昨日の僕と医者の会話。(僕)「やっぱりスポーツとかは控えた方がいいでしょうね?」(医者)「まあそら、治るのは遅くなるやろね」(僕)「…アイスホッケーとかは?」(医者)「論外やね」(僕)「ですよねぇ…」せっかく今週から頑張ろうと思っていたのに。もうすっかり感覚を忘れてしまっているぞ。

11月9日(火)

 一昨日ぐらいから喉の調子がよくない。嫌な予感は的中し、今日になって鼻水がひどく出始めたので、ひとまず耳鼻科で診てもらった。情けないことに、風邪を引いてしまったらしい。一昨日見に行った某アーティストのライブ会場で、ウィルスをもらってきたに違いない。医者は「引き始めだねぇ。2、3週間はこじれるよ」と残酷な宣告をしてくれる。とりあえず薬をいろいろ出してもらって、ひたすら家で寝ていた。まあ大した風邪ではないが、咳も頭痛も吐き気も一応ある。それより何より困るのはこの鼻声だ。今日、新しいLEMONed RADIOを収録してみたが、まるで別人みたいな声で、こんなものを2ヶ月も流し続けていいのかと躊躇してしまうほどだった。高い声を張り上げようとすると裏返ってしまうので、どうしても全体的にテンションの低い喋りになってしまう。
 数年前まで、僕はよほどのことがない限り風邪を引かない体質だった。年のせいで弱っているのだろうか。何とも情けない話。

11月8日(月)

 今回のクールはめずらしく月9のドラマを見ている。先月から始まった「ラストクリスマス」。矢田亜希子がめずらしく、ちょっとスレた憎たらしい女を演じているドラマだ。これまでの「お金持ちのお嬢様。清楚。性格抜群」的なイメージがあまりに強く定着していたせいか、その役どころにどうも違和感があるのは否定できないが、なかなかおもしろい演技をしていてついつい最後まで見てしまう。
 呆れるほど古くさくてオーソドックスな恋愛モノばかりの韓国ドラマがやたら流行っている時代を反映してか、「ラストクリスマス」は「これぞ月9」といわんばかりの王道恋愛ドラマとなっている。同じ会社の女の子が隣の部屋に引っ越してくるとか、互いに惹かれあっているのに他で恋人ができそうだとか、やっと二人が結ばれたところで昔の恋人が現れるとか。もう今までに何度も何度も見た展開。今さらワム!をBGMに使うあたりも、30前後の世代を露骨に狙っている感じ。まあしかしそれでも、脚本次第で面白くなるのがドラマである。スキーメーカーの実情なんて僕は知らないから、「プライド」の時ほどがっかりしなくて済んでいる。

11月7日(日)

 深夜1時から、「BINTANG GARDEN ROCK VISION 2004」が放送された。スタッフのハラフーは802にいたらしいが、僕は自宅で、パソコンに向かいながら聞いた。かつてのROCK VISION同様、シンプルに曲をかけていくだけの、スピード感を重視した番組を作った。古い曲は一切かけないと宣言した上での放送となったが、当時のリスナーがこの番組をどう評価してくれるのか、不安もあったが、予想以上に楽しんでもらえたようだ。
 リスナーの反応をリアルタイムで確認できるLIVE BBSはつくづく画期的だと改めて思った。番組開始直後から相次いだ書き込みの数々を見て、ROCK VISIONという番組がいかに愛されていたのかを痛感する。1時間は本当にあっという間で、作った僕が聞いても物足りなさを感じた。その中で12曲をかけ、4組からのコメントをオンエア、さらにゲストが1組という内容だった。
 新しい曲しか流れないぶん、番組中に使うジングルにはこだわった。BBSで出題した問題は、オープニングテーマで使われているSEの曲当て。英語で囁いているセリフのバックで流れるSEは、4曲のSEをミックスしていたのだ。正解は「逆上堪能ケロイドミルク」(Dir en grey)と「Gebet〜祈り〜」(Raphael)、「舌〜00MIX〜」(Laputa)そして「CREATURE」(PIERROT)。実はこれ、先日東京に向かう新幹線が台風の影響で足止めを食った時、車内で暇つぶしに作っていたもの。その時パソコンの中には、翌日の爆発寸前TOKYOでかける予定の曲が保存されていたから、それを使った。爆寸で流れた曲が今回のジングルに多く使われているのは、そういう理由だったりする。
 番組中は、BBSのテーマの欄で、いろんなヴォーカリストのMCをパロったりして遊んだ。マニアックなネタを小出しにしても、必ずそれに食いついてくるのがROCK VISIONのリスナーである。そういう遊び方ができるのもやっぱりこの番組ならではのことで、その感覚も懐かしいと思った。
 BBSには「またレギュラー化して欲しい」という書き込みが非常に多かった。とても嬉しいし、ありがたい要望だ。しかし仮にレギュラー化が実現したとしても、毎週の放送になると、徐々にリスナーが減っていくのが悲しい現実という気もする。再結成したら最初のライブは見に行くけど、その後どんどん動員が減るようなもので。ROCK VISIONはやっぱりすごい番組だと僕は思い続けたいし、思われていたい。
 とりあえず、楽しかった。それがすべて。

11月6日(土)

 MUSIC ON! TVで生中継されたLa'cryma Christiのライブを見た。結成10周年を記念した3日連続ライブ。当初はこの3公演でこれまでの持ち曲すべてを披露するぐらいの意気だったようだが、実際には何曲が披露されたのだろう。この日のライブはメジャーファーストアルバム「Sculpture Of Time」のオープニング曲「Night Flight」から始まり、爆寸でもおなじみの「White Period」で終了。10年間のLa'cryma Christiの歴史を総括するライブが3日も続くのだから、ファンにとっては感慨深いものがあるだろう。CDでいえばボックスセットみたいなものだ。それだけたくさんの曲を演奏するのだから、メンバーも過去の曲を覚え直すのはさぞ大変だったことだろう。中継の映像を見ている限り、TAKAさんが歌詞を見ながら歌っている様子は伺えなかったが。
 しかし、ライブの生中継というのはなかなかいいものだ。リアルタイムで会場の様子を知れるのは、録画された番組やライブDVDとは違った感覚。僕みたいなインドア派にはありがたい。

11月5日(金)

 BEAT SHUFFLEで、第4期SEX MACHINEGUNSをゲストに迎えた。SYPANは食あたりを起こして一人だけ大遅刻。喋ったら、声と一緒に別のモノも口から出てきてしまうかも、というぐらいの重症で、「そこまで無理して来てくれなくてもいいです!」とスタッフが止めるのも聞かずに、後半から番組に合流した。しかし当然のことながら、マシンガンズのメンバーとは思えないほどにテンションは低い。僕もどう話を振ったらいいのかわからず、せっかく無理をして出てくれたのに彼の発言は極めて少なかった。何だか申し訳ないことをしてしまったな。
 現在のメンバーになって初めてのインタビューだったが、KENJILAWくんのいじめられっぷりがすっかり板に付いているのに驚かされた。かつてのSUSSY並み。昔は気位の高そうなところもあった村井くん(彼はcali≠gariに入る前に僕のサークルの後輩と一緒にバンドを組んでいたという縁がある)だが、プライドも実績も捨てる覚悟でこのバンドに飛び込んだか。自分のバンドのメンバーをファンの前でさんざんバカにするのも、ANCHANGにとってはある種の演出のような気がする。そしてKENJILAWはそこも計算に入れているという気がする。ちょっと穿ちすぎかもしれないけど。互いの信頼がなかったら、今みたいなトークは絶対できないだろうと思うのだ。長年このバンドとつきあってきた僕の個人的な感想を言わせてもらうと、今までで一番絡みやすくなった。何というか、SEX MACHINEGUNSのインタビューをしていて今までで一番楽しいと思った。
 このバンドには古くから体育会みたいな独特のノリがある。ANCHANGという大将に他のメンバーがどこまでついていけるかがすべてだ。前と比較をするわけではないけど、今のSEX MACHINEGUNSはすごいと思う。

11月4日(木)

 7日に放送するROCK VISION 2004の収録と編集をするため、久しぶりに深夜までFM802にいた。人の多い平日の午後から夕方にかけてか、極端に人の少ない日曜の昼間にしか、基本的に僕は局にいることがない。人が少なくて何となくまったりした雰囲気の802は何だか懐かしい感じがして、居心地がよかった。尊敬するコングさんの番組をちょっと見学してみたり。
 最近またパソコンが絶不調で、コメントを編集している間も何度かフリーズして泣きそうになった。レンがナナとの結婚を打ち明けようとして断念した時のタクミみたいに。
 そんなこんなで苦労の末に編集が終わり、後は素材をつなぎ合わせるだけ、という段になったら、そこから後はスタッフのハラフーが頑張る番なので、僕はすることがなくなってしまった。でも自分の番組だから完成するまで見届けたくて、スタジオでぶらぶら遊んでいた。ハラフーはスタジオでの編集作業は一人でやりたいらしく、誰かに見られていると気が散ってうまくいかないのだという。「もう遅いですから、浅井さんはどうぞお帰りください」と遠慮がちに言いつつ、顔には「邪魔だから帰ってくれ」と書いてある。しかし、自分の番組なのだから意地でも帰るものかと最後までスタジオに居座った。

11月3日(水)

 昨日、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したばかりだが、今日は大阪ドームでイーグルスのライブを見た。言うまでもなく、アメリカのロックバンドの方のイーグルスである。
 9年ぶりの来日公演。前回の大阪公演は甲子園球場だった。今回のライブは10分休憩を挟んだ二部構成になっていた。序盤から代表曲だらけでうっとりと聞き惚れたが、第二部では各メンバーのソロ作が40分ぐらい続いた。馴染みのない曲の連発で少し呆気にとられた客も多かった。それでもアンコールで披露された「ホテルカリフォルニア」や「テイク・イット・イージー」、「デスペラード」では、曲が始まった瞬間にものすごい歓声があがっていた。弾き始めた瞬間に大歓声。歌い始めてまた大歓声。喜ぶ気持ちはわかるが、もうちょっと黙って聞こうよ聞こえないじゃんと思わずにいられない。
 イーグルスのメンバーの平均年齢は56歳。今回は正真正銘、最後のワールドツアーだそうだ。しかし、年齢からくる衰えなど全く感じさせない、完璧なライブだった。4人全員が年季の入った素晴らしい演奏を聞かせるし、揃いも揃って歌唱力が抜群。生きているうちに二度もこれをライブで聞けた僕は幸せと思わなければならない。
 それにしても、久々に年齢層の高いライブだった。どう見ても僕より年上のおっさんばっかり。

11月2日(火)

 ハロウィンが終わると、次のビッグイベントはクリスマスである。去年はゴージャスなファイバーのクリスマスツリーを購入したので、そのぶん軒先に飾るイルミネーションはちょっと控えめにした。今年はそのイルミネーションを少し買い足そうと思って、さっそくヤフオクで物色を開始。最近は日本でも、12月になると家の周囲に鮮やかな電飾をほどこす家庭がめずらしくない。町全体に派手なイルミネーションが灯っているところなどは、ただの住宅地なのにすっかり観光名所にさえなっている。僕も住む町はさすがにそこまでエスカレートしていないが、やはり他の家に比べて見劣りのしない程度には飾り付けたい。ヤフオクにはすでに無数の電飾グッズが出品されていたが、中にはタイトルに「ご近所に勝てます!」といううたい文句を添えているものもあり、思わず吹き出してしまった。別に勝ちたいわけじゃないんだけどな。

11月1日(月)

 来週オープンする西梅田のハービスPLAZA ENTという複合ビルの地下に、大阪ブルーノートが移転する。正式な開業を前に、今日関係者向けのレセプションパーティーが開催された。今度の日曜日のOSAKAN HOT 100で、新しいブルーノートを紹介することになっており、取材を兼ねて僕も見に行ってきた。
 ヴィトンやブルガリといった高級ブランド店が軒を連ねる、今時やたらバブリーなビルだった。ブルーノートの雰囲気を損なわない立地だ。
 ブルーノートは、ジャズを中心とする大人向けのライブを、食事とともに楽しむ格式の高いライブスペースである。チケット代は、海外のアーティストで10000円前後、国内のアーティストなら8000円弱といったところ。飲食を含めたら一人15000円ぐらいの出費は覚悟しなければならない。経済的に多少余裕のあるオシャレな大人が楽しむための、グレードの高いお店というイメージだ。しかし今回のリニューアルで新しく設けられた「カジュアルエリア」の場合、テーブル席のチケットよりも2000円安い。このエリアは基本的に立ち見で、食事はできない。普通のライブハウスに近い感覚で楽しめるスペースだ。「一度は行ってみたいが、値段が高くてどうしても手が出ない」と嘆いていた若い音楽ファンに、よりリーズナブルに楽しんでもらおうと門戸を広げた格好だ。出演者もbirdやP'EZといった若いミュージシャンを迎え、客層の広がりが予想される。
 今日のレセプションパーティーには、マスコミや関係各社が200名ぐらい招待されていた。そんな格式の店の開店パーティーなのだから、出席者の大半は盛装している。僕は今日802で誘われるまで出席するつもりはなかったから、いつもどおりの服装。これ以上ないというくらいに場違いで、DJの山添さんから「(私はあなた達の)知り合いじゃないから」と逃げられてしまう始末だった。こんなことならタキシードにでも着替えて来るべきだったか。後悔先に立たず。こういう時は開き直りが肝心とばかり、ビュッフェの料理を食べまくった。
 僕ももういい歳なのだから、年に一度ぐらいは、スーツでビシッと決めてああいう店で一晩過ごしたいなぁ。次こそはプライベートで。