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Diary(05.02.)

2月28日(火)

 このごろ、中古のCDをよく買う。「あ、懐かしい。久しぶりに聞いてみたい」という気持ちで出せる値段、300円。しかし自分にとって大切な名盤が、そういう価格で大量に売られているのを見ると、やはり複雑ではある。
 今日はヤフオクで落札したXのBOX SETが届いた。X JAPANの「COMPLETE2」のサンプルを先日いただいて、それは今CDの棚に飾られているのだけど、それを見ていたらやっぱりTAIJIが在籍したソニー時代のBOXも欲しくなった。BOX SETといっても内容は、東京ドーム公演のビデオ(VHS)に、その時のツアーTシャツの復刻版、「VANISHING VISION」から「JEALOUSY」までの曲からセレクトしたベスト盤のCD、そしてほぼ同じ選曲のカラオケ集。僕が落札したものは定価の半額以下(普通のアルバム1枚分ぐらい)だったが、ベスト盤のCD以外は未開封だった。僕が一番欲しかったのは、実はカラオケ。サブタイトルに「腹から声出せ」とつけられていたのには思わず笑ってしまった。これで歌うかどうかは別として、バックトラックだけのCDというのはけっこう貴重。Xの伴奏では、喋りのBGMとして利用するには断じて不向きと言わざるを得ないが、ギターやベースの音がクリアに聞こえて新鮮な楽しみがある。
 それにしても、BOX SETって置き場所に困る。

2月27日(月)

 週末に番組スタッフとの食事会を開く予定があり、「浅井さん、何食べたい?」との打診があった。メールにあった選択肢は、鶏、ホルモン、すき焼き、イタ飯といったところ。それに対する僕の返事は、「希望は、座敷ではなくテーブル。堀り座敷の場合は、背もたれがあって寄りかかれるところ。できるだけ広くて、静かなお店で。料理は何でもいいです。」だった。ディレクターは「そんなリクエストをする人は初めてだ(笑)」と驚いていた。これまでの経験から言って、味で選ぶと大概店が狭い。僕はとにかく、落ち着かない窮屈な店で食事をするのが苦手なのだ。
 週末に遊びに来ていた学生時代の後輩は、「浅井さんは、酔うと正座をするイメージ」と言っていた。どんなイメージだよそれ。まあ確かに僕は、座敷では正座をしていることが多い。体が固いせいか、あぐらをかくとお腹が圧迫されて食べられないからだ。座敷で食事をするなら正座が一番いい。ただ、ずっと正座をしているとさすがに痺れてくるので、時々脚を前に伸ばしてみたり、体育座りになってみたりする。この時、寄りかかれる壁がないと非常に疲れるし、人が多くて窮屈な状態だと文字通り肩身が狭い。食べているもののおいしさよりも、その姿勢のつらさが上回る。
 おいしいお店は人気がある。人気のあるお店は客が多い。一人でも多くの客を店内に入れるため、無理をして客を詰め込む。結果、狭苦しい中で食べることになる。窮屈な中でおいしいものを食べるか、多少不味いが広々とした店内で落ち着いて食べるか。その選択なら僕は迷わず後者を選ぶということ。他人と肩が触れ合った時点で、僕の中ではおいしさ半減だな。
 おいしくて、広々した静かなお店があるならそれが一番理想的。そういうお店は、絶対高い。世の中、そういうふうに出来ている。

2月26日(日)

 なんばパークスにある「麺だらけ」は、麺類のお店ばかりを集めたフードテーマパークというふれこみだったが、最近はそうでないお店も出店している。その中の一つが「ミラクルフルーツカフェ」。ここで話題の食べ物、ミラクルフルーツを初体験してきた。
 ミラクルフルーツは、人間の味覚に軽くいたずらをして、酸味を感じなくさせるという不思議な木の実。口に入れて、しばらく舌の上で転がしたり噛んだりしてから飲み込むと、自覚は全くないがすでに味覚には変化が起きている。その後に、レモンスライスを口に入れてもちっとも酸っぱくない。グレープフルーツもキウイも、甘いだけ。ミラクルフルーツの果肉が触れていない唇の端は、強い酸味に絶えきれずヒリヒリしてくる。「おいおいお前、何を食べてるかわかってんのか?」と言わんばかり。この木の実を食べた後なら、100%レモン果汁のジュースだっておいしく飲めるらしい。
 おもしろいから自宅で栽培してみたいとも思うのだが、もともとが熱帯で育つ植物で、温度差には非常にデリケートなのだとか。しかし世の中には不思議な生物が存在するものだ。

2月25日(土)

 学生時代の後輩が東京から遊びに来ていたので、神戸観光ドライブに出発。といっても後輩二人はともに神戸に来るのは二度目で、めぼしい観光名所はもう行ったことがあると言う。そこで、2週間ほど前に開港したばかりの神戸空港へ行ってみることにした。人混み嫌いの僕が、オープンして2週目の週末にそんなところへ行くなんて、数年に一度の稀なことである。
 案の定空港はすごい人。僕が今までに行ったことのある空港の中では間違いなく一番小さかったが、たかが1機か2機の飛行機が退屈そうに寝そべっているのを眺めるだけの展望デッキが、人で溢れ返っている。誘導する係員が「一方通行です!立ち止まらないでください!」と絶え間なく拡声器で叫び、写真を撮る暇もなく群衆は流れされていく。
 そんな展望デッキの横にあるバイキングの中華レストランで食事をした。混んではいたけど店内はわりと広々していたし、値段も味も及第点。バイキングが嬉しいのは、好きなメニューばかりをいくらでも食べられるということ。ピータンを一度にあれだけたくさん食べたのは初めてだった。ピータン山盛り。あと、マンゴープリンも山盛り。
 僕の住んでいる家は伊丹空港へのアクセスが悪い。それに比べると神戸空港は驚くほど近くていい。駐車場の料金も激安で、1泊置きっぱなしにしても往復の電車賃より安くつきそう。夜遅くに到着する便がないのは残念なところだが、今後は東京出張に利用したいかも。新幹線で毎週往復していても、マイレージは一切貯まらないのだ。

2月24日(金)

 日本のメダルゼロの不安も現実味を帯びてきたトリノオリンピック終盤、フィギュアスケートの女子シングルで荒川静香が金メダルを獲得する快挙。たった一人の女性の頑張りで、日本中がお祭り騒ぎの一日となった。
 一昨日のショートプログラム、そして今朝のフリーともに、生中継は朝の7時台まで続いた。現地では夜の11時すぎまで競技が行われていたことになるが、それぐらい遅い方が日本人としてはありがたい。普通に会社勤めをしている人でも見られる時間帯だ。逆に僕のような人間は一番深く眠っている頃合いだが、僕はしっかり生で見た。ちゃんと目覚ましをかけて起きるのがオリンピックマニア。
 今朝は4時にアラームをセットしたが、あまりの眠さに「もういいや…」と諦めて二度寝してしまった。しかし5時すぎに、ふと殺気を感じて目を覚まし、テレビをつけたら1分後に安藤美姫が滑り始めた。何度も転倒して残念な演技だったが、しっかり彼女の滑りを生で見て、ベッドへ戻る。その約1時間後に再び目を覚ますと、今度はコーエンの滑る直前だった。滑走順はコーエンの後に荒川、村主と続き、二人ほどおいて最後にスルツカヤ。ここしかないという絶妙なタイミングで、オリンピックの神様が僕を起こしてくれるのだった。
 メダル量産で沸いたアテネ五輪の時も、僕は一度として金メダルの獲得シーンを見逃さなかった。そして今回も。僕はオリンピックのために生まれて来たのだろうか。人呼んで五輪の申し子。あくまで見る方の。

2月23日(木)

 昨日見たZガンダムについて、スポーツ紙から取材を受けた。映画のプロモーションの一環として、関西に住むガンダムフリークが今回の映画について語り、それを紙面に掲載するという企画。制作者でも出演者でもないのに宣伝に一役買うというのだから責任重大。しかしガンダムについて公共の場で語らせてもらえるのは、幸せなことである。
 取材時間はだいたい20分ぐらいで、とか言われていたのだが、気づいたら1時間以上喋りっぱなし。記者の方は僕よりもかなり年嵩で、ガンダムについての知識はほとんどなく、ロボットの出て来るアニメといえば鉄腕アトムと鉄人28号とガンダムぐらいしか知らないという人。マジンガーZから始まり、コンバトラーVやライディーンなど、ヒーローロボットものがアニメのジャンルとして確立された後に、その系譜を塗り替える突飛な存在としてガンダムが登場した、という経緯や、日本のアニメ界の中でのガンダムの特徴を説明するのに、20分ぐらいを要した気がする。しかし、ガンダムをよく知らない人や、ガンダムに興味がない人に、その魅力を説明するのは実に楽しい。
 今回のインタビューで、映画自体についての魅力がどこまで伝わったのかは全く自信の持てないところだが、僕としては光栄だし楽しい仕事だった。映画公開の前日、3月3日に発売される、大阪版の日刊スポーツに写真入りで掲載されるとのこと。

2月22日(水)

 劇場版「機動戦士Zガンダム3・星の鼓動は愛」の試写を拝見。昨年から続く「新訳Z」三部作の完結編で、テレビシリーズの最後の7話ぐらいをまとめている。登場人物の紹介と物語への導入がメインとなるのが1作目、恋愛ドラマに重きを置くのが2作目、そしてすべてのクライマックスを迎えるのが3作目。トリロジーのそうした定石通りに、今回は凄かった。モビルスーツ同士の戦いのシーンが、半分近くを占める。地球圏の覇権を争う者達の、腹の探り合いと内紛が軸となっているが、一見複雑なその人間関係も案外わかりやすくまとめられている。ファーストガンダムが迎える結末との大きな違いとして、主要登場人物の多くが死んでしまうという点が挙げられると思う。一年戦争ではホワイトベースの乗組員の大半は生き残ったが、Zではそうならない。主役格のキャラが命を落としていく戦いは凄惨で、戦争という悲しい現実を突きつける。ガンダムシリーズで涙が溢れそうになったのは初めてだ。
 Zガンダムに対してよくないイメージを抱いているガンダムファンの大半は、「後味の悪い結末」をその要因に挙げる。しかし今回の「新訳」はそれを大胆に書き換えており、「誰も知らないラスト」を売りにしている。「逆襲のシャア」に繋がる最後の仕掛けは、ファンには溜まらないだろう。すごく書きたいのだけど、試写を見た者は、ラストに関しては絶対に明かすべからずと制作者から強く釘を刺されている。

2月21日(火)

 今回のトリノ五輪で、一番株を上げたスポーツといえば、何と言ってもカーリングである。一見地味で退屈そうなゲームだが、基本的なルールを知れば、その奥深さに誰もが虜になる。緻密な戦略と集中力が要求されるこういうスポーツこそ、体格のハンデを背負った日本人にも勝機がある。今大会、日本の女子チームが、世界の強豪と対等に渡り合い、素晴らしい戦いぶりを見せ、その活躍に日本中が沸いていた。昨日は予選リーグ最後の2試合が行われ、惜しくも敗退が決まった。最後の最後に逆転で劇的な勝利を収めたイタリア戦は、昨日の番組後にFM802で観戦したが、衛星放送の映る唯一のテレビの前にはすごい人だかり。つい1週間前まではみんなルールさえ知らなかったのに、今では画面を見ながらあれこれと攻め方を議論するほどのハマりぶり。PS2か何かでカーリングのゲームを作って欲しいところだ。
 先日、オリンピック中継の実況について書いたが、カーリングの解説をしている小林氏は素晴らしかった。素人がカーリングを見ていても、一つ一つのプレイが成功なのか失敗なのかさえわからないが、小林氏は戦術を実にわかりやすく説明してくれる。そして淡々と話す中に、時折見せる選手達への親心が泣かせる。
 メダルに届かなかったことは残念だが、このマイナースポーツを日本中に広め、感動を与えてくれただけで充分だ。選手達と、小林氏には胸を張って帰国して欲しい。

2月20日(月)

 今日のROCK KIDS 802のメッセージテーマは、「やべっ!なくしちゃった!」。忘れたり盗まれたりではなく、大事なものを「紛失」してしまうということは、誰でもよくやる。そんな中でも特に焦った思い出を、語り合おうというテーマである。
 僕も幼い頃から、とにかく物をよくなくす子供だった。保護者への手紙とか、ノートやプリント、友達から借りたおもちゃや漫画など、あらゆるものが、「あれ?どこにやったっけ…」となる。見つからないことの不安でブルーになり、その精神的不安定がまた次の紛失を生む悪循環。こういうのは生まれながらの性質で、一生治らないものだろうと思っていたが、ここ最近は紛失癖がほとんど出ない。理由は明白。部屋が片付いているからだ。家に帰ったら、上着のポケットはすべて空にしてからハンガーにかける。そして部屋に持って入ったものはそのへんに放置せず、その日のうちに、戻すべき場所、保管するべき場所に移動する。これは、大事なコツだと思う。
 ただし、あいかわらず書類の整理が苦手。大切な紙と、大切でない紙が、一緒になっているのがよくないらしい。

2月19日(日)

 番組後、大阪城ホールへ、ゆずのライブを見に行った。大掛かりなステージセットと演出で、もりだくさんのショウになっていた。ここのところ、BUMP OF CHICKENやレミオロメンなど、演奏だけでシンプルに楽しませるタイプのライブを多く見ていたので、そのぶん新鮮な楽しさがあった。特にアンコールで「もうすぐ30歳」を披露した時の凝りに凝った演出は圧巻。ツアーはこの先も続くので、詳しい内容については触れないが、この1曲のために果たしてどれほどのお金と時間を費やしたのだろうかという見応えのあるステージだった。すべては北川くんのアイデアから始まっているようで、やっている本人達が一番楽しそうだった。お金をかけて豪華なステージを作っても、あくまでゆずらしい素朴さや楽しさを失っていなかった点は素晴らしい。
 ゆずは結成して10年になる。売れてからもすでにけっこうな年月が経っていて、かつては女子高生が大半を占めた客席の様子も、ずいぶん様変わりした。親子連れがやけに多かったのも印象的だ。今回の大阪城ホール2公演もきっちりソールドアウトで、5月には追加公演も決定している。これだけの動員を維持できているのは、つくづく立派だと思った。この先何年経ってもゆずのライブ会場は、誰もが笑顔になれる空間であり続けるのだろう。

2月18日(土)

 天気はいいのだが、風はまだまだ冷たい。そんな中、一日ホッケーで汗を流した。オリンピックのアイスホッケーを見た直後なので、一流選手のプレイを頭に思い浮かべながらゲームに臨むのだが、悲しいほど思い通りにはいかない。練習ではできたことが、ゲームになると慌ててしまってまるでできない。どこまでも「本番に弱いタイプ」。
 今回は盛り上がりに欠けると言われるトリノ五輪。日本が出場していないアイスホッケーなどはあまりに影が薄くて悲しくなるが、僕はNHKが放送するホッケーの試合をたくさん録画しているし、他の種目も毎晩明け方まで熱心に見ている。日本選手の不振は確かに深刻で、メダルが獲れていないことは残念だが、どの種目だって真剣に見れば確実に感動が得られるし、面白いと思う。
 オリンピックは、アナウンサーの淡々とした実況が大きな魅力だ。極力感情や私的な意見を抑え、静かに状況を伝える中で、本当にすごい場面に遭遇した時だけ大声を上げる。いつも冷静な実況アナが、抑えきれない興奮のせいで声を裏返らせたりすると、視聴者にもその興奮は伝わって来る。オリンピック中継の実況は、NHKと民放テレビ局のアナウンサーが合同でチームを組んで派遣されているようだが、民放のやたら口数が多くてハイテンションな実況アナも時々いる。緊張感が心地よいスポーツなどは、10秒沈黙が続いたって構わないと僕は思うのだが。

2月17日(金)

 BEAT SHUFFLEのゲストにSEX MACHINEGUNSが登場。昨年の夏から秋にかけての長期間、アメリカはナッシュビルに滞在し、完成させたアルバムのタイトルがずばり「MADE IN USA」。ジャケットやPVもアメリカンな匂いが全開の作品である。
 ANCHANGの音楽的な嗜好はどちらかというとヨーロッパ寄り、というイメージが僕にはある。ジャーマンか北欧、あるいはNWOBHM。しかし今作は、そうしたSEX MACHINEGUNSらしいヘヴィーメタル道を邁進しながらも、過去のアルバムと比べるとアメリカンロックに傾倒しているのを強く感じる。特に11曲目の「REACH FOR THE SKY」の高音コーラスなどは、明らかに80年代の産業ロックを意識したサウンド。ナッシュビルレコーディングでなければ作れなかったタイプの曲ではないかと思う。STYXやFOREIGNER、ASIAなど、洗練されたアメリカンポップロックを展開するバンド達が僕は大好きだったから、この曲を聞いて僕は単純に嬉しくなった。
 産業ロックは、洋楽ファンの間で何かと小馬鹿にされるジャンル。DAMN YANKEESなんかは僕が最も好きなアメリカのロックバンドの一つだが、日本では悲しいほど評価が低い。ポップさを前面に出してヒットを狙うと、日本のハードロックファンは途端にこき下ろすらしい。
 閑話休題。アメリカでのレコーディングにより、新しいテイストが加わったSEX MACHINEGUNS。より逞しいバンドへと成長し、孤高のヘヴィーメタルバンドとしての地位をさらに揺るぎないものにしようとしている。それなのに、いい歳こいて「乳首キュ〜」とか叫んじゃうバカさ加減は相変わらずだ。彼らの音源を海外でリリースするとして、その訳詞がどうなるのか、見てみたい。

2月15日(水)

 専門学校でDJを教えている学生の一人が、自分の発言に対するクレームを受けて、ひどく落ち込んでいる。ちょっとした言葉の使い方の間違いに過ぎないが、それを不快に思う人や傷つく人もいる。そのクレームを書いた人物は、彼女の発言によって傷ついたのだろうが、クレームを受け取った彼女の受けた傷はその10倍ぐらいは深いと思う。DJがリスナーに与えた傷は、10倍になって返ってくる。それは怖い。実際その学生は、マイクの前で喋ること自体が怖いと感じるようになったようだ。無理もないことだと思う。
 ちょっとした言い間違いであっても、訂正か謝罪をするまで許してくれないリスナーは多い。そういう人々の厳しい審査を受けながら、僕らは喋っているようなものだ。この状況は何年経っても慣れるものではないし、生放送は怖い。小さなクレームが1件でも来れば、食事も喉を通らないほど落ち込むのは、DJなら誰でも同じだと思う。
 ちょうど同じ時期に、今度は別の知り合いが、「どうしても許せない発言があったので、ラジオ局に抗議のメールを送った」と言う。発言の内容を問いただしたところ、まあ抗議を受けても致し方ないと言わざるを得ない、少々配慮を欠いた発言だったのは確かだ。そのDJは僕よりもはるかにベテランで人気もあるが、そのメールによって落ち込んでいるのだろうか。直接の知り合いではないが、同業者として同情する。
 クレームが来ても、すぐに気持ちを切り替え、反省をプラスに変えられる技術、というものがあるなら、早くそれを身につけたい。

2月14日(火)

 今年はNACK5にもFM802にも、去年よりたくさんのチョコレートが僕宛てに届いていた。送ってくれた皆さんありがとう。802の受付嬢も、僕宛ての荷物の多さにびっくりしたようだ。
 夜、家族で食事をしていたら、玄関のチャイムが鳴った。うちの息子と同じ小学校に通う子の、お母さんだった。妻が応対に出ている間、僕は息子に問いつめる。「おまえ、まさかその子のこといじめたんか?」「いや?いじめてへん」「じゃあ、その子から、チョコレートをもらうような心当たりはあるか?」「ううん。ない(きっぱり)」しかし、戻ってきた妻は、小さな紙袋を持っていて、中には手作りのチョコが入っていた。そういうことなら息子に直接渡せばいいのにと思ったが、その女の子は恥ずかしがって車から出てくることさえなかったそうだ。両者の親を仲介してチョコを渡すあたりがやはりまだ9歳。自分の子供がモテるのはけっこう嬉しいものだ。そういえば日本のバレンタインって、女の子が男の子に思いを告白するための行事だったんだなぁと、あらためて思い知った今年の2月14日。

2月13日(月)

 昨日、オフィシャルサイト上でCORE OF SOULが解散を発表した。メジャーデビューから5年目の春、3人が出した結論が解散だった。このアルバムを作り終えて、3人でできる最大限の作品であったという充実感を得たこと、そしてこの先の自分の人生を思ったとき、もう一人立ちする時期に来ていると感じたことは、理解できる。
 デビュー当時からメディアでの評価は非常に高く、いつブレイクしてもおかしくない雰囲気だった。彼ら自身もどん欲にあらゆる音楽を吸収し、成長して行った。しかしそうした周囲の評価やメンバーの努力が、セールスに結びつかなかった。そのことが悔しい。CD屋の店頭で平積みで売られている、つまらないアーティストのつまらないCDの山を見ると、とっさに蹴り崩したくなるくらいに悔しい。彼らの選んだ解散という結論には納得するが、彼らを認めなかった世間に対する恨みは忘れない。これが僕の本音だ。
 ふと考えてみると、僕が今までの人生で一番好きなアーティストは誰かと聞かれたら、CORE OF SOULのような気がする。彼らの生み出したすべての曲が例外なく愛おしい。これから先、彼らの曲がライブで聞けなくなることも、二度と新曲が生まれないことも、もちろん残念だが、CORE OF SOULの音楽すべてをリアルタイムで記憶に封じ込められた満足感のようなものも、不思議とある。一度も飽きたり冷めたりせずに最初から最後までずっと、好きだったと胸を張って言えるのは嬉しい。
 しかしそんな彼らの最後のライブがよりによって金曜日。東京のラストライブが月曜日。どうやら最後は名古屋まで見に行くしかなさそうだ。

2月12日(日)

 厚生年金会館へ、レミオロメンのライブを見に行った。「粉雪」のビッグヒットで完全にブレイクを果たし、今回の厚年2公演も即日完売したそうだ。この日の客席は以前のような若い女の子ばかりでなく、20代とおぼしき男性や、比較的年配の女性なども多く見られた。この客層の広さが、レミオロメンの音楽のもつ懐の深さを物語っている。
 銀テープなどの特効や照明など、ホールライブならではの演出はいくつかあったが、ライブそのものは実にシンプルだった。これまでの彼らの代表曲を散りばめた選曲にも無駄がなく、退屈しない素晴らしい内容。ライブ後に本人も言っていたが藤巻のヴォーカルも調子が良かったようで、始終安定した演奏だった。この1年ほどの間で急激にファンが増えたことに対しても、何ら浮き足立った様子はない。どんなに有名になっても、山梨から出てきた素朴な三人組のままだ。
 この急勾配の上り坂はどこまで続くのか。大阪城ホールで彼らのライブが見られる日を想像して、わくわくしてくるようなライブだった。

2月11日(土)

 トリノ五輪が開幕した。僕は子供の頃からオリンピックが大好きだが、特に冬季は熱くなる。
 最近でこそ、フリースタイルスキーやスノーボードなど、現代的な新興スポーツが注目を集めるようになったが、冬季オリンピックで目にする競技の多くは、雪国育ちではない僕にとって経験したことのないものがほとんどだった。アルペンスキーもノルディックスキーも、フィギュアスケートもスピードスケートも、アイスホッケーもカーリングも、少なくとも太平洋側ではかなりマイナーな部類に入るスポーツだ。でも日本にはそれらのスポーツが盛んな地域もたくさんあって、世界に通用する一流選手を数多く生み出しているのだから日本ってすごい。オリンピックの時ぐらいしか熱心に観戦しないそれらのスポーツが、いかに奥深く面白いかを感じる2週間。
 開会式で、各国選手の入場を眺めているのもけっこう楽しい。アフリカや中米など、ウィンタースポーツとは縁のなさそうな地域から挑戦してきた選手には素直に拍手を送りたいし、この歳になっても聞いたことさえないような小さな国を知って勉強にもなる。
 世間の注目はやはり、日本選手が表彰台に上がれるかどうか、ということのようだが、僕はそういうことにあまり拘泥しないし過度な期待もしない。いろんな国の選手が、凄まじいプレッシャーと戦いながら自分の限界に挑み、そこに生まれるドラマが美しい。その感動を得るためには、結果のわからない状態で、つまり生中継で見る必要がある。必然的に寝不足になる。まあ、これもオリンピック名物。

2月10日(金)

 昨夜は802のスタッフ二人と深い時間まで酒を飲んだ。夜の11時にバーに入って、タクシーで帰宅した時に時計を見たら朝の5時。単純に計算して、5時間近くも飲んでいたことになる。その間僕らはずっと同じ店にいて、誰かが寝るとか、ゲームをするということもなく、ひたすら喋っていた。途中からはかなりアルコールも入ったので、どんな内容を喋っていたのかは細かく覚えていないが、ずっと喋っていたことは確かだ。たった3人で。
 そんな夜の後だから、当然のように激しい二日酔い。胃薬を飲んでも吐き気はおさまらず、頭も痛い。出かける前に熱い風呂に入って体からアルコールを追い出そうとするのだが、浴室で胃液まで吐く始末。吐き気がするのにお腹はぺこぺこで、こんな時に限ってラーメンとか食べたいなんて思ってしまうから体って不思議だ。胃袋がこんな状態なのにとんこつラーメンなんか食べて新幹線に乗ったら即座にリバースは間違いないと思い、少しのサンドイッチで我慢した。NACK5に着いてから大ボリュームのモダン焼きとか食べてしまったのだが。
 最近、絶対酒が弱くなったと思う。しばらく飲むのは控えよう。

2月9日(木)

 バナナホールが閉店の危機にさらされている。大阪の大きめのライブハウスの中では、おそらくもっとも老舗にあたるだろう。関西を代表するベテランミュージシャンが多く出演してきたことでも知られるし、若手も含めてジャンルを問わず様々なライブが行われている。ここでライブを行ったヴィジュアル系バンドも数多い。先日もムックが大阪公演を行ったばかりだ。
 現在のオーナーが、このライブハウスを取り壊して、跡地にクラブを建設する計画なのだとか。つまりは採算が取れていない、ということなのかもしれない。
 MINAMI WHEELが毎年盛り上がることからもわかるように、大阪のライブハウスはほとんどミナミに集中している。キタにだって同じくらい人は集まるはずなのに、梅田にはライブハウスが極端に少ない。ONE AIR OSAKA(旧ヒートビート)もなくなってしまった。これでバナナまでなくなってしまったら、梅田は音楽不毛の地になってしまいかねない。もちろん、そんな理由だけで存続を希望しているわけではない。あのライブハウスに対するミュージシャン達の愛着や思い出は理解できるし、僕だってあそこのステージに立ったこともあるわけで、簡単に閉めてしまわれては寂しい。あの汚い外観や、周囲を囲む怪しい街並みが、いかにもライブハウスっぽくて好きだという人も多い。
 そんなバナナホールの存続を願う人から、署名に協力して欲しいという依頼を受けた。これが最後の手段だそうだ。バナナホールを愛する人々にとって一縷の望みがあるなら、僕がそれに協力することはもちろんやぶさかでない。トップページに署名ページへのリンクを貼った。関西在住の皆さんは、ぜひ。

2月8日(水)

 OSMという専門学校で、DJを目指す若者達と毎週触れ合う。彼らが思い思いに作る番組は、技術は拙いがそのぶんピュアで面白いところもある。今日は、GLAYファンとL'Arc-en-Cielファンの二人の男子学生が、互いに好きな曲をかけながら語り合っていた。GLAYやL'Arc-en-Cielがブレイクした当時、二人はまだ小学生だった。
 アルバム「SMILE」の頃からL'Arc-en-Cielが好きになったというその学生は、hydeの荒々しい歌や、4人の男らしさ、不良っぽさに、このバンドの最大の魅力を感じているという。彼らの緩やかな方向転換は確実に成果を出し、こうして新しいファンを獲得しているからこそ、現在の動員を維持できているのだと痛感した。
「暗い、激しい、怖い」という従来のイメージに、「耽美」という要素をヴィジュアル系に与えた最初の功労者こそL'Arc-en-Cielだったと認識している。hydeの妖艶な色気は、男から見ても美しいものだった。そのダークで耽美的な世界観が、後に登場する多くの若手バンドに踏襲された。しかし、そうして自分達が引いてしまったレールの上を無数の後輩バンドが歩いてきたせいで、ヴィジュアル系の先駆者のように扱われることを、彼ら自身は毛嫌いした。ヴィジュアル系からの脱皮をはかるバンドは数多かったが、L'Arc-en-Cielは一番強引で、ある種排他的な手法だったように思う。過去の自分達を切り捨てても、人気は落ちるどころか上がっていった。その才覚には目を見張るものがある。
 今のL'Arc-en-Cielももちろんかっこいい。昔の方がよかったなどと偉ぶるのは好きじゃない。でもデビュー当時のL'Arc-en-Cielに、今の彼らにはない魅力があったことは確かだ。授業のあと、学生を相手にそんなことを熱く語ってしまったので、急に懐かしくなり、昔のアルバムを引っ張り出して聞いてみたりしている。

2月7日(火)

 大阪城ホールへ、BUMP OF CHICKENのライブを見に行った。これまで関西で行われた彼らのワンマンライブで最も大きな会場はZEPPだったから、動員は一気に5倍。しかし今回の2公演は、ともに即日完売している。まさに人気絶頂である。
 年末に彼らと会ったとき、今回のライブは規模が大きいこともあるので、何らかの仕掛けや演出を考えたいというような話をしていたと記憶するが、実際にはステージの上にメンバーを映すスクリーンがある程度で、特殊な演出は何一つとしてなかった。MCもほとんどない。そのシンプルさが、BUMP OF CHICKENらしかった。
 選曲は、そのままベストアルバムにしたいと思うぐらいの豪華な内容だった。最新シングルから始まって、アッパーな曲を連発する序盤は圧巻のひと言。個人的には、彼らの中で一番好きな曲「Stage Of The Ground」を聞けたことに感動した。「スノースマイル」や「ハルジオン」、「ロストマン」といったあたりが選曲から漏れていたのは意外なところだったが、ファンであれば概ね満足のいく内容だっただろう。僕もずっと一緒に歌っていた。
 会場の外では、たくさんの人がビッグイシューを売っていた。いつもは他の場所で売っているであろう販売員の人達だけでなく、編集部の人達も勢揃い。藤原くんは、去年からこの雑誌の存在を知り、その活動趣旨に賛同して、惜しみない協力を約束してくれている。自分達のファンにもこの雑誌の存在を知ってもらうことで、力になれるかもしれないと考えたのだろう。先日のインタビュー記事に続き、今後はライブレポート掲載、巻頭特集など、さまざまな形でビッグイシューはBUMP OF CHICKENを取り上げていくそうだ。
 今日の大阪は冷たい北風が吹き、街頭販売には厳しい天気だったが、販売員の人達の努力の甲斐もあって、一日だけで1000冊以上が売れたのだという。BUMP OF CHICKENの曲が好きな人は、例外なく心根の優しい人。ボランティアですと言って販売を手伝っている子も数名いて、僕は感動で涙が出そうだった。ビッグイシューの知名度はまだまだ低いが、BUMP OF CHICKENとのコラボレーションが起爆剤になってくれないものかと切に願っている。
 先日見たテレビ番組によれば、最近はフリーペーパーが流行りだそうだ。大手の出版社も次々と、フリーペーパーの出版に踏み切っている。ネットの普及も相まって、情報は無料で手に入るのが当たり前という時代になった。しかしビッグイシューが提供するのは情報ではない。読み物という娯楽である。広告を読ませるための撒き餌とは違う。そこに、この雑誌でコラムを書かせてもらっている僕のプライドがある。もちろん、お金を出してでも読みたいと思ってもらえるものを書くのは難しい。だからこそ僕はやりがいを見出している。

2月6日(月)

 友人の勧めで、渡辺ぺこの「東京膜」という漫画を読んだ。いわゆるレディースコミックに属する短編集で、作者は「蛇にピアス」のコミック版を描いていた若手である。けっこう話題になっている一冊らしく、書店に行ったら平積みになっている横に、店員が絶賛しているポップまで添えられていた。
 毎晩泥酔して帰宅し、ベッドまで辿り着けずに廊下で朝を迎える女。恋人にふられた夜、飲み屋で隣にたまたま座っていた、同じく女房子供に逃げられたばかりのゆきずりの男と、朝まで卓球をする女。自宅に空き巣が入り、泊めてもらえるあてがなかったので、何年も連絡を取っていない学生時代の男友達の部屋に転がり込むが、その男には同棲している女がいて、二人の暖かい暮らしに触れて泣けてしまう女。どこにでもありそうな平凡な話だ。しかしその描き方が何とも爽やかで、ちょっとした台詞やつぶやきが妙に可笑しかったりするところが僕好み。主人公の弟がラッパーやってて、ステージネームがMC GINGAMIだって。銀紙…。そのへんの、ノーエモーションな感じがノーフューチャーでマジ超クール。ていうかツボ。
 どちらかというと絵は雑なので、かえって男性にも抵抗なく読める種類の漫画。くすっと笑って、余韻を楽しむ。小説を読んだ後の感覚に近い気がする。おすすめ。

2月5日(日)

 去年、新しくiMacを購入してから、ほとんど眠っている状態だったPower Book G4。いくら何でも宝の持ち腐れに過ぎると思い、思い切って初期化してみた。バックアップは外付けHDにもとってあるのだから、特に問題はないし。システムを総入れ替えして、外出先でも使う可能性のあるアプリケーションだけを再インストール。そして必要なデータだけをiMacからコピー。すると、定期的にフリーズしていたあの頃が嘘のように快調に動いてくれるようになった。もっと早くこうするべきだった。これからはこっちも大事にしよう。新しいパソコンが増えたようないい気分。
 今回、パソコンの中を整理するにあたって、Macintoshユーザーの作っているいろんなページを見てみたら、おもしろい発見がたくさんあった。その多くが、「裏技」に関するものだ。
 コマンドキー(WINでいうコントロール)とCやらAやらを同時に押すことで、ショートカットができるのは誰でも知っているが、コマンド、シフト、3の同時押しでスクリーンショット、それを4にすれば切り抜きができるというのは、今日まで知らなかった。調べてみると他にも、Finder画面上で出来る、聞いたことのない機能がたくさんあった。マニアックなところでは、ボリュームの上下やイジェクトの際に画面に現れる記号とか、Docからゴミ箱に移動した時に出る煙の絵とかを、自作のイラストに差し替えることが可能なんだとか。世の中には研究熱心な人がいる。
 それにしても、なぜ「裏技」の扱いになってしまうのかは疑問だ。Finderでのショートカットなどはすべて、OSを作ったアップルの人間が考え、その機能を持たせているはず。それなのにその機能はどこにも記載されておらず、ユーザーが自分で開拓するしかない状態になっている。使えば便利な機能は、ちゃんと購入時に教えて欲しい。

2月4日(土)

 大阪城ホールで開催されたライブイベント「ROOTS66」。1966年は、60年に一度の丙午(ひのえうま)の年で、ビートルズが来日を果たした年でもある。この1966年に生まれたミュージシャンには奇才天才が多いから、そんなアーティストだけでイベントをやったらおもしろそうだ。という思いつきから生まれたイベントがこれ。出演したのは、トータス松本、斉藤和義、スガシカオ、田島貴男など、ジャンルもキャリアもバラバラで、でも同い年の男達。他ではなかなか味わえない面白さを満喫できるイベントだった。
 バックを固めるミュージシャンももちろん66年生まれ、今年40歳になる面々だ。基本的にセットチェンジはなく、フロントを張る8人が順番に出てきてだいたい2曲ずつ歌う。そのうち一曲は自分の代表曲か、スタンダードのカバー。最後には全員が登場し、「勝手にシンドバット」、「今日の日はさようなら」、「勝手にしやがれ」というすごい選曲で幕を閉じた。出演者が多いわりには非常にコンパクトで、テンポ良く進んだ。
 このイベントのために用意されたリハーサルの期間はほんの数日だったと聞く。ただでさえ自己主張の強い顔ぶれだし、ほとんどが初対面だったというから、一つのイベントにまとめ上げるのが至難の業であったろうことは想像に難くない。制作に携わったスタッフの多くも66年生まれだったそうだ。「同い年」という連帯感が、最終的にはこのイベントを大成功に導いた。イベント終了後に行われたアフターパーティーで、高校のクラス会か何かのように盛り上がる出演者のテーブルを見ていて、そう思った。同じ仕事をしている仲間がたくさん集まっているが、そこには一切の上下関係が存しない。ある意味貴重な空間だった。
 それにしても、こういうアイデア勝負のイベントを本当に実現させてしまう、一部の802スタッフやイベンターの熱意には脱帽である。収益を最優先に考えたら、絶対に実現し得ないものだったと思う。過去に誰もやったことのない、おもしろい試み。それを現実にするために、仕切る側のスタッフ達の費やした労力が素晴らしい。僕も66年に生まれたかったなと、と誰もが羨む一夜だった。

2月3日(金)

 BEAT SHUFFLEでJanne Da Arcのキーボーディストであるkiyoくんに電話インタビュー。今回の両A面シングルのうち一曲を作曲していることから、彼の出演が決まったようだ。彼はこのバンドの中でも特に話題が豊富な人物で、最近ではメンバーで唯一、ブログを公開していることで知られている。ほぼ毎日更新されているようで、しかも分量が驚くほど長い。彼お得意の食べ物ネタが多い中、バンドマンとしての苦労話や愚痴なども散見され、とても面白い。毎日数百にのぼるファンからのコメントが寄せられているが、彼は必ずそのすべてを一読してから翌日の日記を書くという。すごいのひと言。
 それにしても最近はブログなるものが増えた。猫も杓子もブログブログブログ。そのどれもがけっこう面白くて、人のブログを読むにつけ、自分のこのみすぼらしく真面目くさった日記がつまらなく思える。この日記を書き始めた頃はまだブログという言葉もなくて、一般的な日記の書き方というものが確立されていなかった。だから僕はひとまずこんなふうに、「顔文字を使わない」とか、「必要以上に改行しない」とか、自分なりにスタイルを決めて書いてきたのだが、今となってはそれらにこだわる書き方もバカバカしくさえ思える。もっとおもしろい日記を書けるようになりたいなぁ。

2月2日(木)

 今回のクール、僕はほとんどドラマを見ていない。どれもそれなりに視聴率は高いようだが、僕としてはあまり魅力を感じない。注目していた「白夜行」は、もう完全に原作とは別モノという印象。主人公二人の「感情」を完全に消し去り、読者にさえ見えないところで冷酷な犯行を重ねていく原作に対し、ドラマは二人の「葛藤」を常に前面に出す。僕の記憶する限り原作で主人公が涙を流す場面は一度もなかったが、ドラマでは毎回両方とも泣く。こういう違いは、ものすごく大きいと思う。まあドラマの方も、これはこれで楽しんでいるのだけど。
 その後に放送されている「ガチバカ!」という学園もののドラマも、実は毎週見ていたりする。元プロボクサーの豪放な男が、落ちこぼればかりの担任を押し付けられるが、徐々に生徒達も心を開いていくという、過去に何度も見たことがあるような超ありきたりな話なのだが、そうとわかっていても感動してしまう自分が不思議。男子生徒は例外なく美少年、女子生徒は例外なく美少女。高橋克典が女子生徒達から「きもい」とか言われて毛嫌いされるというのも、ありえなすぎて笑える。
 少年達の非行のスタイルは変わっても、理想の学校像とか、青春の美しさは、いつの時代も似たようなものだ。このドラマを見ていてつくづく感じるのは、「ゆうひが丘の総理大臣」にそっくり、ということ。毎回最後に泣かせる詩が出てくれば完璧なのに。

2月1日(水)

 来月、番組内でETCの紹介をすることになり、遅ればせながら僕もETC車載器をプリウスに取り付けることにした。友達と数台の車でドライブに行っても、スイスイとETCゲートを通っていく友達に、待っていてもらうのはちょっとかっこ悪い。僕はそれほど頻繁に遠出をするわけではないが、さすがに「あった方が便利だよな…」と思わせるほどに普及してきた。
 ETCは手間がかかるというイメージがあるが、案外そうでもない。まずはネットでクレジットカード会社にETCカードを注文。所要時間は3分ぐらいだった。次に、近所のオートバックスへ車を持って行き、車検証を見せ、車載器を選んだら、何枚かの用紙に住所と名前を書く。あとは車載器と取り付け費用などのお金を払ったら手続き終了。取り付けも1時間足らずで完了した。あとはクレジットカード会社からカードが届けば、僕もETCライフをスタートできる。
 気になるのはやはり値段のこと。車載器代と取り付け費用を合わせると、2万円ぐらいの出費は覚悟しなければならない。この金額が普及促進のネックになっているのは確実だ。ところが現在は、阪神高速がキャンペーンを行っていて、何と5250円が割り引かれた。どうやらこのキャンペーンは近畿の取扱店限定で、しかも今月いっぱいで終わってしまうらしい。いいタイミングだった。
 ETCがあって、しかも夜間は割り引かれるとか聞いてしまうと、それほど必要がなくても高速を利用してしまいそう。カード、早く届かないかなぁ。