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Diary(06.05.)

5月31日(水)

 明日の特番を前に、「17歳のころの写真を、持ってきてください」と言われた。部屋中を探したが、そんなものはほとんど出てこない。当時はデジカメも携帯カメラも、プリクラさえなかった。修学旅行さえない学校で、部活にも所属しない男子校の高校生が、写真など撮るものか。卒業アルバムの中に、自分の写ったスナップ写真を発見したので、とりあえずそれをスキャン。唯一ネタになりそうなのが、僕が高校時代にバンドのヴォーカルとしてステージに立った時のものだった。当時一緒にバンドを組んでいた友人にメールをし、「あの時の写真、持ってない?」と頼んだら、遠くから写したものを一枚だけ見つけてきてくれた。ダイエースプレーを丸々1本使って髪を逆立て、COLORやらかまいたちやらを歌っていた17歳の浅井少年が写っている。顔から火が出るほど恥ずかしい過去だが、それぐらいのネタを提供するのはDJの義務のような気がして。
僕は写真写りがとても悪いから、あまり写真は好きではないけど、定期的に撮っておいた方が良いということを痛感する。30代の犯罪者がテレビで報道され、明らかに高校の卒業アルバムから引っ張ってきた写真で出てくるのを見たときも、そんなことを思うけど。

5月30日(火)

 朝から晩まで何をしているかというと、タトゥーシールの印刷。当然のように途中でインクがなくなって、補充したりして。
 先日行われた町田の爆寸の時、僕が両腕に貼っていたタトゥーシールを、売って欲しいというリクエストを複数いただいたので、7月に予定している大阪の爆寸の先行購入者には、チケットと一緒に「おまけ」として送ることを思いついた。といっても、転写シールはけっこう高いしインク代もかかるので、購入希望者にだけ有料でお譲りすることに。
 その希望者が、僕の想像していたよりもはるかに多かった。それで、慌てて転写シールを大量に発注して、印刷とカットを繰り返しているというわけ。まさに究極の家内制手イベント、爆発寸前NIGHT。
 そんな中、池袋CYBERと打ち合わせをして、9月に開催する通常爆寸の詳細も確定。802の野外ライブMTWBや、OSAKAN HOT 100の上半期チャート特番など、かなりスケジュール的にはハードな時期にチケットを発送することになりそうだ。そんな時期に体調を崩しませんように。

5月29日(月)

 7月から、煙草がまたまた値上がりするらしい。僕の働いている場所も禁煙化が果てしなく進み、喫煙者はますます肩身の狭い思いをしているようだ。僕は基本的には煙草を吸わないのであまり関係のない話。
 基本的には、と書いた理由は、全く吸わないわけではないから。爆寸に来てくれたことのある人はご存じの通り、爆寸のDJ中は普通に煙草を吸う。DJをしている時って、それぐらいしないとすることがなくて恥ずかしいから。その他、麻雀中と、お酒を飲みに行った時は、解禁ということにしている。といっても一晩で一箱は吸い切れない。持ち帰って余った煙草は家でも吸う。一日に一本と決めて。
 余った煙草が家にある時は、夜、食事の後や寝る前に、一本だけ吸うことにしている。なくなれば、吸わない。気づいたら1ヶ月近く、一本も吸っていないということもある。
 この喫煙スタイルは、多くの人から驚かれる。そんな中途半端な吸い方で、なぜ我慢ができるのか不思議だと。しかし3年前、何の努力もなくすんなり禁煙に成功した僕にとって、煙草とのこうした「薄い関係」はそれほど特別なものではない。どうしても吸いたいと思うほど強く依存しているわけではないが、吸えばそれなりにおいしいと感じる。DJ、麻雀、お酒の席で吸うのは、「手持ち無沙汰」だからに過ぎない。
 食事をした後に、吸いたいと感じることが全くないといえば嘘になる。でも時間が経ち、気がつけば忘れてしまう程度の欲求でしかない。
 世の中みんなが、僕みたいな喫煙の仕方をするようになったら、煙草自体がこんなに世の中から攻撃されることもなくなるだろうに。この話をするとほとんどの喫煙者は「俺には絶対無理」と諦める。

5月28日(日)

 僕が日頃、最も楽しみに見ているテレビ番組の一つが「平成教育予備校」。IQサプリのようなとんちクイズも面白いけど、よりアカデミックに、私立中学の入試問題から出題するこの番組が、僕としては一番、燃える。いつも録画して、問題が出されたら答えがわかるまで一時停止にして見るようにしている。
 今日の平成教育予備校は「漢字検定スペシャル」だった。国語は大好きだった僕だが、漢字の読み書きにはあまり自信がない。準1級や1級の問題になるとさすがに答えられないものも多かった。日頃の会話では当たり前に使う日本語なのに、漢字で出されると読めないから不思議だ。文章を書くのはいつもパソコンという時代になって、ひがらなを打ち込んでスペースキーを押せば、機械が勝手に正しい漢字を表示してくれるわけだから、漢字の知識が薄れていくのは仕方がないことだろう。
 今日の最後に出されたのが、「うめき声を上げる」の「うめく」という漢字を書かせる問題。出演者の宇治原史規は「喚」と答えて不正解(そりゃ「わめく」だ)。僕があれこれと考えて紙に書いた文字は「口申」。何とこれが正解だった。日頃から犬神サーカス団を聞いていたご利益か。この漢字から思い出すフレーズは、猿ぐつわから漏れる呻き声のメロディー。
 ともあれ、最後の難問を正解できて非常にいい気分。それまで簡単な問題をバシバシ間違えていたことなんてすぐに忘れたね。

5月27日(土)

 HDDで録画したまま一度も見ていない、そしておそらくはこの先も見ることがないであろう番組のことを、「死蔵コンテンツ」と呼ぶ。最近のHDDは容量が大きいから、それほど見たいと思わなくても、気になる要素が一つでもあればすべて予約をしてしまう。そうしているうちに、収拾がつかなくなる。そういう人が多いらしい。
 僕の場合、ほとんどの番組は一度見たら消してしまうので、残り容量が50%を割ることはまずない。そんな僕の、録画されたまま見ていない「死蔵コンテンツ」の大半は、映画である。
 公開された当時はけっこう気になっていたのに、DVDが発売されてからも何となく見そびれているうちに、地上波で放送されている映画って、案外多い。そういうのを録画しておけば、レンタルしてくる必要などないわけだ。深夜の映画放送は字幕なのも嬉しい。年末年始や深夜に録画したものを中心に、僕のHDDには常時30本以上の「まだ見ていない映画」をストックしている。
 ところで、この「死蔵コンテンツ」の量や内容に、人それぞれの性格が顕著に出ると思うのだがどうだろう。見るわけがないのに何でもかんでも録画して、容量を一杯にしてしまうような人って、自分の部屋も散らかっていそうな気がする。逆に、録画する番組自体が少なくて、HDDがいつもガラガラの状態の人は、部屋に置いてある物の量も物が少なそう。こまめにDVDにダビングするような几帳面な人は、掃除も得意そうだ。
 HDDを持っている人は、あなたの部屋とHDDの中味を比較してみるといい。

5月26日(金)

 本人がどうしてもこの日記に書いて欲しいと懇願するので、今日はBEAT SHUFFLEのスタッフの一人、KKBくん(仮名)のことを書こう。KKBくんは20代後半、独身、大柄。元ヤンともいわれるが気は優しいナイスガイ。彼が先日、JR・S京線のO宮駅のホームで、痴漢を捕まえた、というお話。
 終電間近のホームで、ベンチに座って寝ているカップルA男くんとB子さん。一人の男Cが、A男とは反対側のB子の隣に座り、B子の胸元に手を入れて触っているのをKKBくんは見ていた。「AVの撮影でもしているのか?」と思うほど大胆で露骨な触り方だった。やがてA男は目を覚まし、B子の胸からCの手を振り払う。慌てて逃げ出すC。この時点で3人の関係はよくわからないが、逃げ出すということは痴漢に違いないと判断し、KKBくんはCを追い掛け、身柄を確保した。駅員と警察官にCの身柄を引き渡し、一件落着。とはいかない。いくはずがない。KKBくんの長い夜は始まったばかり。
 結論から書くと、KKBくんはこの後、朝まで事情聴取のために拘束された。
 真相はこうだ。A男もB子も、ひどく酔っていた。泥酔していたから、B子はA男がいる位置とは反対の側から胸に手が入ってきていることに、気づいていなかった。つまり、彼氏に触られているものと思って、ウトウトしつつ快感に浸っていたのである。一方のA男は目を開けた時、自分以外の男が恋人の胸を触っていることに気づく。酩酊状態で何とかその手を振り払うと、男は逃げて行った。何が起こったのかよくわからないまま、今度は警察が来て事務所に来いという。痴漢を犯罪として立件するためには、被害者がいなければならないからだ。
 調書を取るため、どの場所で、どのように犯行が行われたのかを、現場で説明し、写真に収める必要があった。しかしすでに終電が出た後であったため、ホームに入れない。A男、B子、痴漢C、そして証人のKKBくんは、何と朝まで待たされる羽目になった。
 週末の明け方、ホームで現場検証が始まった頃には、遊び疲れたギャルや、酔いつぶれたサラリーマンなど、朝帰りの人々がホームにたくさん。ベンチで寝ている酔っぱらいを移動させ、カメラの前に立たされる証人KKBくん。「この位置から犯行を目撃しました」とベンチを指差したポーズで立っているKKBくんを見て、周囲の野次馬ギャル達は口々にはやし立てる。「見て!痴漢が捕まったみたいよ」「えー?まじさいてー」「うわー。いかにもって感じ」野次馬からは完全に犯人と間違われている証人KKBくん。ヒーローになったはずだったのに。
 痴漢を捕まえてしまったばかりに、朝まで付き合わされ、おまけに犯人でもないのに見せしめみたいな恥ずかしい思いをさせられ、被害者から特に感謝されることもなかった、かわいそうなKKBくん。
 心優しき正義漢は、しかし怒らなかった。たくさんの人に笑いを提供することで、彼は自らの不運をも財産にした。素晴らしい人徳である。ネタをありがとう小久保くん。

5月25日(木)

 歩くのが速い、とよく言われる。女性を連れて歩くときは大抵そうだし、この間は男のディレクターと一緒に歩いていても言われた。疲れるからもう少しゆっくり歩こう、と。
 自分ではそれほどせっかちな方ではないと思っているし、運転している時も平均的なスピードしか出していないつもり。しかし歩くのは確かに速いかもしれない。一応自覚がある。
 例その1。空港の搭乗口に向かう「動く歩道」に乗っている時。阪急梅田駅とか、京葉線東京駅なんかにもある、長いやつ。あれに乗って立ち止まっている人は少数派だと思うけど、大抵の人はすごくゆっくり歩く。僕はそういう人を、追い抜く。「ちょっとすいません」と言って、どかしてでも抜き去る。
 例その2。番組のスタッフなど大勢で宴会をした後、徒歩3分ぐらいの別の店で二次会を行うことになったとする。みんなでワイワイ喋りながら店を移動するのだが、こういう時、僕は必ず一番乗り。徒歩3分ぐらいで着くはずなのに、最後尾は僕より3分ぐらい遅れて到着する。
 足は短いくせに、人より3倍ぐらい重たい靴を履いているのに、なぜ歩くのが速いのか。自分でいろいろ考えてみると、多分僕は「歩くのが嫌い」だからなんだと思う。
 僕が一日の生活の中で歩く量は、平均的な日本人と比べたらおそらく半分以下だ。そんな僕でも、例えば数百メートル歩かなければならない状況があったとする。その「距離」がそれ以上縮まらないならば、歩く「時間」を短くすることを僕は考える。速く歩けばそのぶんだけ、徒歩という苦痛を味わう時間も短く済む、というわけだ。オーバーに言えば、きっとそういうこと。
 お喋りしながら、ウィンドウショッピングしながら、物を食べながら、ぶらぶら歩いたりするのが苦手。道を開けてくれ。

5月24日(水)

 風邪は一昨日がピークだったらしい。軽く咳が出る程度で、声はもう普通に出るようになった。今日は午前中に講師の仕事があるだけだったので、午後からは自宅でおとなしく原稿書きに勤しんだ。
 ところで、昨夜はなんばハッチから心斎橋筋商店街へ移動して、中島卓偉の路上ライブも見に行ってきた。WEB上でいつから告知されていたのかは知らないが、僕が到着した時点で大丸前はすでにすごい人だかり。9時半を少し過ぎた頃に卓偉は登場し、ギター1本で歌い始めた。
 アンラッキーなことに、20メートルほど離れた左右両側で、アンプに繋いだ他のストリートミュージシャン達もライブを始めてしまった。彼らの演奏を聞くために立ち止まるオーディエンスはほとんどいないようだったが、出している音だけはやたら大きい。一方の卓偉は数百人の聴衆に囲まれていながら、アコギと生歌のみ。人だかりの一番外側にいた僕は、彼の歌がさっぱり聞こえないので、ずずいっと内側へ入ることにした。彼も絶対に僕の存在に気づくだろうから、僕としては照れくさくて、できれば離れた場所で密かに楽しみたかったのだが、聞こえないので仕方がなかった。
 道行く卓偉を知らない人々も、彼の生の歌声を聞けば思わず耳を奪われる。こうした路上ライブの最大の目的は、集まったファンに歌を聞かせることではない。そこに集まっている人の多さに驚き、足を止めて遠巻きに眺めている野次馬に、中島卓偉という名前とその歌声を、覚えてもらうことだ。序盤、1曲ごとにビートルズのカバーをはさんでいたのも、実は人垣の外側に向けてのアピールだったに違いない。雑音が多すぎて、その目的が十分に達成されていなかったのが残念なところだ。
 中島卓偉は、昔からプライドだけはおそろしく高い男だった。そのぶん傷つきやすくもあった。デビューから7年目を迎え、この業界で辛酸をなめてきた彼は、本当に逞しくなったなと感じた。精神的にも、肉体的にも。アコギ1本でも、この男が歌えばロックなんだ。そう思わせるだけの説得力が備わっていた。

5月23日(火)

 なんばハッチで「COLORS OF CHERRY」が開催された。FM802がこの春展開していたステーション・キャンペーン「ACCESS」の集大成となるライブイベント。今回は、テーマソングをスピッツの「チェリー」に決め、FM802がプッシュしているあらゆるアーティストがカバーした「チェリー」を各番組でオンエアしていくという、初めての試みだった。各アーティストとも、個性豊かなカバーを聞かせてくれたが、その多くはFM802の放送でしか聞けないというなかなか面白いアイデア。この日のイベントには、そんなカバーを聞かせてくれたアーティストの中から、スキマスイッチ、BONNIE PINK、つじあやの、KAN、そしてオリジナルを歌うスピッツの草野マサムネが出演した。どのアーティストもシンプルな編成だったが、楽しいお喋りで上質な音楽でいい雰囲気を演出してくれた。僕は2階の一番後ろで立ち見をしていたのだけど、関係者の多さには驚いた。FM802のスタッフやDJ、ほとんど全員が来ていたのではないかという人数。それだけ、局にとって大事なイベントだったということだ。いい形で締めくくることができて良かった。
 FM802のステーションキャンペーンは、全国のラジオ局の中で群を抜いて高い評価を得ている。DJをしている僕でも、展開の斬新さには驚くほどだ。当初は「なんで今ごろチェリーなの?」という声も聞こえてきたが、カバーバージョンが次々に流れ、浸透していくにつれ、オリジナルがヒットした10年後の今になってチェリーがまた新鮮に馴染んでくる。編成と制作、営業、事業の各セクションが一つになって、FM802という放送局の魅力をアピールしていくために、今回取り組んだ作戦がこれだった。こんなふうに音楽で遊べるのも、ミュージック・ステーションとして17年間築いてきた実績があればこそだろう。

5月22日(月)

 数日前からの嫌な予感は的中。今日の番組は、1年に一度、あるかないかというバッドコンディションだった。のどの奥に常に痰が絡んでいる状態で、どうしても声がぶれる。おまけに少々鼻声気味。特に熱はないようだし、頭痛などの症状もないが、声だけは非常に聞き苦しい。はっきりと原因はわからないが、まあ風邪なのだろう。情けない話だ。
 大きな声を出すと裏返ってしまうため、全体的にボソボソと低いトーンで喋る。すると必然的にテンションも下がっていき、今日はちっとも番組に集中して楽しめなかった。せっかくたくさんのリスナーと電話で話す企画だったのに。
 番組後に、スポットのナレーションを収録することになっていたのだが、どう頑張っても嗄れた声しか出ないのでこの日は断念。僕の仕事って身体が資本なんだと改めて実感した。必要な時に、いつも通りの声が出せないのは、プロとして失格。イライラして、スタジオの中でヘッドホンをぶん投げた。壊れなくてよかった。早く治そ。

5月21日(日)

 昨日の爆寸の後は、新横浜駅近くのホテルに宿泊した。あんなにたくさんの人とバカみたいに盛り上がって、お騒ぎをした数時間後には、何の音もしないビジネスホテルに一人きり。いつものことではあるけど、爆寸って孤独なイベントだよなと改めて実感した。
 それなりにたっぷり眠ったはずだったが、体中に疲れが残っているのは筋肉痛のせいだろうか。普段の爆寸に比べると首の痛みはそれほどでもないが、背中から腰にかけての筋肉に痛みを感じる。そういえば、派手に上半身を揺すった記憶があるな。
 ここのところ、鼻の調子がおかしい。鼻水が出てくるわけでも、くしゃみが出るわけでもないが、扁桃腺が腫れているような感覚がある。昨日の爆寸が悪い形で影響しなければいいのだが。

5月20日(土)

 半年がかりで準備してきた爆発寸前NIGHT in 町田プレイハウス。LUNA SEAがメジャーデビュー前夜に黒服限定ギグを行った5月20日の町田で、LUNA SEA限定の爆寸。LUNA SEAだからなのか、開場時には土砂降りの雨に見舞われたが、何とか無事に終了した。
 天気が悪いせいか、場所がわかりにくいせいか、この日は開場してからの客の入りがやけに悪かった。チケットは200枚売ったのに、開演時刻に中にいたのはその半分程度。いくら何でも少なすぎるということで、スタートを10分ほど遅らせることにした。チケットが完売したのが初めてなら、開演が10分も遅れたのも爆寸史上初めてのことだ。
 プレイハウスで爆寸を開催したのももちろん初めてのことだったが、天井が高く、DJとしてはやりやすいハコだった。この日は爆寸初参戦の人が半数近くだったが、その人達の方が日頃の常連よりも激しく暴れているような状態。3時間、ほとんど休憩なしで飛ばしまくる爆寸のペースに負けたか、終盤はだいぶバテ気味の人もちらほら。
 僕なりに、かなりこだわって選曲をしたつもりだが、あろうことか何度か音飛びが起きた。爆寸でしか使わないCDJなのに、まさかもう寿命なのか…。
 この日は他にも、SLAVE諸君を喜ばせるためにあれこれと工夫をしていった。みんな恐ろしくノリがよくて、何をやっても盛り上がる。初めて僕のことを知った観客も大勢いる中で、アットホームに楽しむことができたのは本当に嬉しかった。
 7月に大阪でも同じイベントを開催するので、細かい内容についてはまだ伏せておきたい。曲順ぐらいは変える予定だが、どこまで違ったものにできるかわからないし。ただ、大阪では最後のジャンプは僕も一緒に飛ぼうと思う。
 関西や、石川、岐阜など、爆発寸前NIGHTというイベントが何なのかもよく知らないまま、遠いところから遊びに来てくれたSLAVEもたくさんいた。LUNA SEAの曲で、みんな一緒に盛り上がれたことが幸せだった。来てくれた皆さん、本当にありがとう。

5月18日(木)

 梅田にある光明アムホールで、アリス九號.のライブを見た。今まさに破竹の勢いで動員を伸ばしているイケメン揃いの若手バンドだ。彼らのワンマンライブを見るのは初めてのことだったので期待していたのだが、この日は残念ながら将くんが風邪を引いていて絶不調。病院で点滴を受けたりもしたそうだが、高い声は全く出ず、最後まで苦しそうだった。客の盛り上がりとメンバーのテンションで、何とか最後までやりきったという感じ。
 バンドが売れてくるとスケジュールは過密になる。キャンペーンの数も、ライブの本数もどんどん増える。そうした環境の変化に身体が対応しきれず、メジャーデビュー前後にダウンするヴォーカリストは少なくない。将くんにとっては最初の試練だろう。
 体調が悪い時にライブをどう乗り切るか、その技術も彼はこれから体得していかなければならない。デス声とかラップのバンドと違って、アリス九號.は歌い上げる曲がとにかく多いから、ヴォーカルの高音が出なければそれだけ目立ってしまう。その日の自分が出せる最高音域よりも高いキーが出てくるとき、咄嗟にマイクを観客に向けて歌ってもらうとか、メロディーをアドリブで歌える高さにアレンジしてしまうとか、そんな応急措置も必要になってくる。そういうテクニックは経験とともに身に付いていくもの。今のアリス九號.は一つ一つの逆境から、経験という財産を拾っていく必要がある。そうしてどんどん成長していく姿を見守っていきたい。

5月17日(水)

 昨年に続き、DREAMS COME TRUEのライブで前説をやらせてもらった。開演前、大阪城ホールのステージに上がり、携帯電話の電源を切るようお願いして、その他の諸注意を行う。通常は女性が影アナで喋るものだが、ドリカムの場合、全公演でこのように各地のラジオ局DJにその役目を任せている。小嶋と一緒にステージに上がった前回と違ってピンで喋ることになったが、2回目ということもあり、1万人近い人を前にしてもさほど緊張はしなかった。
 今回も大阪城ホール4公演が完売となった。人気は相変わらずだ。お金のかかったステージセットと演出、そして吉田美和の見事なダンスも健在。さすがにショウアップされた素晴らしいコンサートだった。
 二人の楽しいMCもドリカムのライブの見どころの一つなのだが、二人の会話にいちいち割って入るうるさい客が一人いた。静かに話している最中に、大声で質問をするものだから、二人も無視できず、ついつい相手をしてしまう。たまりかねて中村氏が「ここは静かにしていてくれ」と言っても効果がない。話が進まないからイライラしたのは僕だけではないだろう。
 ドリカムに限らず、「MC中、空気を読まずに何度も合いの手を入れるバカな客」はよくいる。自分のせいで1万人がしらけているのに、いっこうに気に留める様子がないのだから恐れ入るよ。ああいう客はつまみ出して欲しいと思わずにいられない。

5月16日(火)

 BIG CATへ、イベント「龍骸の官能・其の弐」を見に行った。D'espairs Ray、メリー、蜉蝣の3組が出演する豪華なイベントだった。
 入った時にはトップのD'espairs Rayがライブ中。メンバーのパフォーマンスはいつにもまして狂っていて、HIZUMIはステージ上に寝転がって叫んでいるし、KaryuはそのHIZUMIを踏んづけながらふらふら歩いてセットを倒すし、ラストはもうめちゃくちゃ。このバンドは、そうやってぶち切れている姿も様になる。
 初めて見るスタンディングのメリーには驚かされた。こんなに激しいライブをするバンドだったとは。のっけからダイブ(バンギャ用語でいうところのコロダイね)の嵐で、けが人の多さに悩まされている現状も頷けた。ステージ中央に置くヴォーカルのお立ち台が、学校の教室にある机なのがおかしかった。
 トリを飾った蜉蝣も負けじとクレイジーなライブで、非常に見応えのあるライブだった。このメンツで海外でライブをやったらどんな状況になるのだろう。
 それにしても、蜉蝣の大祐くんもメリーのガラくんも、パフォーマンスが清春さんに似ていると思った。マイクの持ち方、頭の振り方、そして立ち方。僕も彼のファンだったから、二人が影響を受けているのはよくわかった。

5月15日(月)

 最近、すごくマンゴーが流行っている。マンゴー味のお菓子の、何と種類の豊富なことよ。ジューCなんて1本50円だし。ジュース、キャンディー、ガムなどなど、多分一番の売れ筋はマンゴー味に違いない。マンゴーなんてずいぶん昔から日本には入ってきていたはずなのに、急速にここまでブームになったきっかけは何なのだろう。
 僕のマンゴー好きが始まったのは、一応ブームよりは先だった。マンゴーの美味しさに目覚めたきっかけはマンゴープリン。当時はまだソニプラぐらいでしか買えなくて、牛乳のテトラパックのような紙製の四角いパックに入って売られていた。それを包丁で開いて、豆腐のように切って食べる。初めて食べた時から、一番好物のデザートになった。その後、セブのドライマンゴーの味を知り、さらに虜に。お菓子売り場にマンゴーの文字をよく見かけることに気づいたのは、わりと最近だ。
 もちろんよく冷えたフレッシュマンゴーに勝るマンゴー味の食べ物はない。この調子でどんどん日本での需要が伸びて、バナナやアボカドがそうなったように、マンゴーの価格も下がっていけばいいのに。もっと流行れマンゴー。

5月14日(日)

 ここのところ外食が多く、栄養が偏っているせいか、口内炎がよくできる。痛い。辛いものや酸っぱいものを食べるとてきめんに沁みるので、食欲が減退し、さらに栄養が足りなくなるという悪循環。救急箱に口腔用の塗り薬があったので患部に塗ってみるが、口の中でこんなものを塗ってどれほどの意味があるのだろう。
 それにしても口内炎にかかったのは何年ぶりだろう。一時はよく悩まされたものだが。同じく、ここ数年ご無沙汰の持病が二つある。一つがものもらい(関西でいうメバチコ)で、もう一つは尿結石。この2つは5年ぐらい前までは、1〜2年に一度必ず襲ってくる厄介者だった。もはや癖になっているのだろうと半ば諦めていたが、ずいぶん長いことその2つには悩まされていない。以前は爆寸の前日に結石で病院に駆け込んだこともあった。メバチコなんかできたら爆寸で頭振れないし。爆寸前は特に、身体は大事にしなくちゃ。僕が倒れたら、代わりを務められる人なんて誰もいない。

5月13日(土)

 LUNA SEA限定の爆発寸前NIGHTまで1週間。開催が迫り、トップページにまで書いて気合いを入れて募集中のリクエストメールが、殺到…しない。全然来ない。中には「参考までに」と曲順まで自分で考えて、それぞれをどのライブのバージョンでかけるかまで指定する熱のこもったリクエストを送ってくれる人もいるが、ここまでに届いたリクエストの数、実に10通。
 そりゃまあ、どのみちLUNA SEAで3時間。かかりそうな曲は全部かかると思ってくれてよろしいですわよ。爆寸で例えば「MOTHER→FOREVER AND EVER→TWICE」なんて流れで選曲でもしようもんなら、皆さん座って寝てしまうでしょうから。と、思っていたのだけど、届くリクエストメールにはほぼ確実に1曲か2曲、ミディアムが混ざっている。まあ、そういうリクエストをする人はたいてい、爆寸という空間を体験したことがないせいなんだろうけど。
 ところで、先月解散したPIERROTの限定爆寸を希望するファンも多かったが、僕は時期尚早とみて今年中の開催は考えていない。それでも一部のファンは何とかしてファンがみんなで集まり、PIERROTの曲を全身に感じながら暴れる場所を作りたいと考え、爆寸と似たようなイベントを企画しているそうだ。PIERROTのメジャーデビュー日である9月10日に、浦和ナルシスで開催する予定らしい。彼女達はわざわざ僕にメールでイベントの趣旨を説明し、爆寸と内容がかぶっても問題ないかと許可を求めてきた。もちろん僕にはそれを止める理由も権利もないから、彼女達のことを応援している。ああいうイベントを自主的に開催するのは、簡単そうで大変だし、当日になってトラブルもたくさん起きるだろうけど、チームワークで乗り切って欲しいと祈るのみ。
 爆寸は、一人ぼっちのイベントなもので。そろそろ荷造りして、新幹線の予約もしなくちゃ。

5月12日(金)

 毎週のように飛行機ネタで恐縮だが、今週はセキュリティーゲートを一発で通過できなかった。昨日のイベントで使ったタトゥーシール。あれを切るために持って行ったハサミが鞄の中に入ったままだったせいだ。すっかり忘れていた僕は、「鞄の底に、ハサミか何か入ってませんか?」と言われ、「んあ!?そんなもん持ってるわけね…あぁあ!すいません…ありました…」と一気に恐縮モード。この間買ったばかりのハサミは、あえなく没収された。100円ショップで買ったものだから別にいいんだけど、ああやってゲートで没収された刃物やライターって、どう処分しているのか気になった。かなりの数にのぼるはずだ。すべてそのまま捨ててしまうのは、あまりにもったいなくないだろうか。

5月11日(木)

 大阪城ホールで、今年も開催されたREQUESTAGE4。FM802が開催するあらゆるライブイベントの中で、番組発のものとしては最大規模のイベントだ。僕が月曜日のDJを担当しているROCK KIDS 802の、年に一度のお祭り。今年はAI、木村カエラ、チャットモンチー、中島美嘉、平原綾香、BENNIE Kの6組が出演。20代の女性アーティストばかりという、フレッシュで華やかな顔ぶれとなった。
 各アーティストの出演前には、スクリーンにROCK KIDSのDJが登場して会場を煽ったりする。番組でチケット予約を受け付けたとはいっても、ROCK KIDSという番組や我々DJのことを知らない観客が非常に多いこともよく知っている。こういう時は目立ったもん勝ちということで、先週のファンキーマーケットの時に登場したタトゥーシールをこの日も作っていった。左目の下に「REQUESTAGE4」というイベントタイトルを貼って、その部分のアップからスクリーンに映し出されるという寸法。客にウケたかは微妙なラインだったが、スタッフにはそこそこ好評だった。
 この日のライブ、僕が一番感動したのは何といってもトリを務めた平原綾香。みんなで楽しく踊って締めくくるのもいいが、彼女のような「しっとり聞かせるタイプ」のアーティストの歌で幕を閉じるのもまた新鮮だ。この日は歌の上手い女性がたくさん登場したが、平原の歌は圧巻だった。声域の広さ、声量、声の伸びと絶対に音程を外さない安定感。どれをとっても超一流、22歳になったばかりとは思えない貫禄すら感じた。生で聞いた歌声だけでこんなに感動したのは初めてかもしれない。ステージの後ろ側で見ている観客に一番心を配っていたのも彼女だったし、MCや打ち上げパーティーでの発言にも凛とした大人の雰囲気が漂っていた。すっかりファン。ちなみに、アフターパーティーでは、平原綾香と木村カエラ、AIという3人が仲睦まじくおしゃべりをして、一緒に写真を撮ったりもしていた。同世代の女性シンガーでありながら、ジャンルが違いすぎてなかなか会うチャンスもない顔合わせなのかもしれない。微笑ましい光景だった。
 豪華な出演者が揃ったこともあり、今年はテレビ局の取材も入っていたようだ。自分達がいかに大きな番組を任されているかを再認識できる、すばらしいイベントだった。

5月10日(水)

 今日は今年話題の映画「ゴール!」を見てきた。英米合作のサッカー映画だ。
 メキシコ系移民の子として、ロスの貧しい家庭に育ったサッカー好きの青年が、たまたま試合会場を訪れていた元サッカー選手の男に素質を見込まれ、必死に貯めたお金で単身イギリスに渡る。名門ニューカッスルのトライアルに参加し、持病の喘息やチームメイトの嫌がらせなどの試練を乗り越えながら、プロ選手に成長していくまでの物語だ。
 こう書くと何だか平凡なスポ根映画のように見えるが、この映画はいろんな意味で非常によく出来ている。まず第一がその「リアルさ」だ。
 これまで、メジャーリーグやNFLなど、アメリカのプロスポーツを扱った映画は数多く製作されたのに対し、本格的なプロサッカー選手の映画というのはなかった。サッカーの世界には、各国のプロ組織、選手、連盟などさまざまな権利関係が渦巻き、一本の映画で扱うには限界があったからだ。この「ゴール!」では、FIFA、adidas、レアル・マドリード、ニューカッスル・ユナイテッドが手を組み、「すべてが本物」のサッカー映画を作ることに成功している。実在のチームが舞台だから、当然著名な選手も顔を出すし、人気サッカー選手達の実情を知ることができるのも興味深い。
 試合の様子も徹底的にリアルさにこだわっている。何万人ものエキストラを収容したスタジアムの熱気の中、選手達の迫力のあるプレーを臨場感たっぷりにカメラが追う。俳優達は何ヶ月もサッカーの訓練を受けたそうで、ドリブルやシュートの姿はプロのそれと見比べても遜色がない。プレー中に鼻を骨折したシーンも実際に使われているという。
 スポ根モノの映画にありがちな「わざとらしさ」や「安っぽさ」は感じられない。ストーリーも面白いし、役者も非常に魅力的だ。主役のサンティを演じるクノ・ベッカー、ドイツ人監督役のマーセル・ユーレス、人気選手ガバンに扮するアレッサンドロ・ニヴォラなど、どれも「ああ、いるいるこういう人」という抜群の本物っぽさ。
 オアシスやカサビアンなど、サッカーファンを自称するUKロックアーティストもサントラに参加している。劇中で流れるロックが、映画にスタイリッシュな色合いを添えていると思う。
 この映画は三部作になっていて、今年中に公開されるという第2作では、サンティがレアル・マドリードに移籍し、銀河系軍団とともにヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの頂点を目指す戦いが描かれる模様。そして来年公開予定の第3作ではもちろん、FIFAワールドカップが舞台となる。少しでもサッカーが好きな人なら、見て絶対に損はしない映画。

5月9日(火)

 ワールドカップ開催まで1ヶ月。代表メンバーの生き残りをかけた戦いが続いている。この日のブルガリア戦でジーコ監督は、招集されている国内組の中でも、直前に試合のあったアントラーズとレッズの選手を出場させない意向で試合に臨んだ。これまでなかなか出場の機会が巡ってこなかった選手にもチャンスを与える試合となったが、負けた。試合開始直後と、試合終了直前の失点で。
 フォワードに誰を起用するか、中盤をどの選手で組み立てるか。日本中がここに注目しているようだが、僕はディフェンスの脆さの方が深刻な問題を抱えているように見えて仕方がない。宮本、中澤、三都主、加地の4バックが定着しているようだが、素人の僕が見ているとどうにも危なっかしい。もっと優れたディフェンダーは本当にいないのだろうか。
 僕はサッカーには詳しい方ではないけれど、ワールドカップが近づいてきて、そんなふうにみんながサッカーについてあれこれと議論するのは楽しい。日本中のサッカー熱が上がっていくのはいいことだと思う。

5月8日(月)

 P900iを使い始めて2年あまり、最近突然調子が悪くなってきた。FOMAの携帯を2年以上使い続けている人は、友達に言わせれば稀らしい。
 日本の携帯電話は、他の国のものと比べると明らかにオーバースペック。その機能をフルに使いこなしている人は見たことがない。覚えれば意外に簡単で便利、という機能もたくさんあるのだが、必要最少限の機能以外は覚えることが面倒だと考える人が大多数だ。僕は、暇な時に携帯をいじりながら、隠れた名機能を探し出すのが好きだし、カメラ、電話、メール、テレビ電話、WEB閲覧などの基本的な機能を駆使して、生活の中で便利に活用することも得意だ。そういう意味ではP900iのハード面に不満があるわけではない。よく言われる電池の寿命についても、僕は予備の電池と充電器をペンケースに入れて持ち歩いているので、出先でバッテリーが切れて困るという経験はほとんどしたことがない。
 ところが、大事に使ってきたこの900が、最近は不調。一番まずいのはカメラが起動しなくなったこと。携帯のカメラをフル活用していた僕にとってこれは痛い。FOMAカードが認識されず、電源がうまく入らないこともあいかわらず多い。
 それ以外の機能に問題はないし、携帯としてのスペックには満足しているのだが、そんな理由で機種変を余儀なくされそうな気配だ。904ぐらいが出るまでは使い続けるつもりだったのに。

5月7日(日)

 今年のゴールデンウィークは概ね好天に恵まれたが、最終日のこの日だけは朝から雨が降り続いた。
 カーステのMDプレーヤーが壊れてしまって使えない。車で使えなくなったら、MDというもの自体をほとんど利用しなくなった。標準装備のカーステだったので、これを外して修理に出すと1週間以上、カーナビもカーステも一切が使えなくなってしまう。それはあまりに不便なので、直さないまま、数ヶ月が経っている。何万円もかけてMDを修理に出すよりも経済的かと思って、新しく購入したのが実はiPod shuffle。Macユーザーにはめずらしく、今さら1台目のiPod。それもshuffle。液晶表示がないのは寂しいけど、これぐらいで充分ですよ充分。1GBで100円ライターより小さいのだから、大したもの。車載用のFMトランスミッターを使えば、車でも利用することができる。
 ちゃんとMacに対応しているポータブルオーディオプレーヤーはiPodだけ。iTunesで整理しながら使うとこんなに楽だとは。1GBもあれば充分だと思っていたのに、外出時に使う用に、もっと容量の大きいやつがやっぱり欲しくなってきちゃった。人間の物欲を刺激することにかけては、アップル社はやはり驚異的な力を持っている。

5月6日(土)

 僕が引っ越してきた3年前、空き地に囲まれていたこの町は、今では何百軒という住宅が立ち並ぶ賑わいになってきた。とはいえ、お店などの施設はあいかわらず何もなくて、のんびりとした雰囲気に変わりはない。そんな中、ミズノの経営するスポーツクラブがオープンした。いわゆるスポーツジムではなくて、テニスコート、フットサル場、ゴルフ練習場などを貸しているところ。ここに「多目的コート」という名のバスケットコートがある。そのコートというのが、ホッケーの練習にうってつけ。
 インラインホッケーは表面の粗い場所では思うようにプレーできない。パックが滑らずにすぐ立ってしまうからパスがままならないし、ウィール(車輪)とかスティックが地面にこすれてすぐに削れてしまう。インラインホッケーの経験者は、地面が滑らかで、だだっ広い場所を見つけると、本能的に血が騒ぐのだ。歩いて3分という近所に格好の練習場所ができたのはラッキー。値段は安いし、夜も営業しているし。今年の夏もバリバリ滑るぜ。

5月5日(金)

 今日の飛行機は、ちょっといいこともあった。僕は通路側の席だったのだが、隣と窓側に座ったのは僕の親と同じぐらいの熟年夫婦。離陸する前、婦人が荷物を上の棚に揚げようとしたところ、すでにその棚はいっぱいだった。僕はそれを見て、婦人のキャスターバッグを向かい側の棚に入れてあげた。婦人はとても丁寧にお礼を言ってくれた。そして、今度は飛行機を降りるとき。僕が自分の上着を降ろした後、何も言わずに向かいの棚から夫婦の荷物を降ろして手渡したら、婦人は驚いた様子で「まあ、重いのにありがとうございます。ご親切に」と、何度も何度も礼を言う。「いやいや、当然のことですよ」(本当にそう思ってやったのだ)と僕が言うと、「いいえ、当然のことができない世の中ですから」と。しまいには感動で泣きそうな顔をして「新聞に投書したい気分です」ですって。この程度の親切ネタで掲載してくれる新聞はないと思うのだが…。ちょっとした気遣いのつもりだったから、予想外に感謝されるのは照れくさい反面気分がいい。親切は、する方もされる方も気持ちのいいものだ。

5月4日(木)

 めずらしく梅田まで買い物に出掛けた。買い物だけを目的に大阪に出るなど、出不精な僕にとっては年に一度もないレアな出来事。ネットで注文していたら間に合わないため。
 行った先はヨドバシ梅田だったのだけど、買い物の後でお茶でもしようと立ち寄ったのが7階にあるスイーツミュージアム。そんなものができているとは全然知らなかったので、大いに驚いた。世界各地のスイーツが、17店舗も軒を連ねている。アイスクリームやケーキ、和菓子はもちろんのこと、クレープ、フローズンヨーグルト、バラエティ大福、豆乳アイスといった変わり種も。一通り見て回って、さあどの店で何を食べようかと、本日のデートのお相手Aさん(7歳)のリクエストを尋ねたところ、「アイスクリームがいい」と。こんなにいろいろあるのに一番オーソドックスな、しかも前に食べたことのあるコムサのアイスですかトホホ…。まあ美味しかったからいいのだけど。お土産に買って帰った「ミエル」というお店のドーナツも超美味だった。油で揚げていないので、軽くて食べやすい。バターたっぷりのベビーカステラみたいな感じ。
 ラーメンに始まって、カレー、餃子、そしてスイーツ。フードテーマパークって、どこも何だかワクワクしてしまう。

5月3日(水)

 万博公園で、FM802の恒例イベント・ファンキーマーケットが開催された。雲一つない青空ながら気温は上がりすぎず、今までで一番いいコンディションの一日だった。
 僕はROCK KIDSブースに常駐。このイベント、毎年開催されるため、売る物が足りなくて困るのはいつものこと。1年ぐらいでは不要品などそう溜まらないものだ。まだ使う可能性のあるものや、大事にしていたものも思い切って出品したが、高めの値段設定でもほとんどすべて捌けた。
 他の人に比べて極端に売る商品の少ない僕は、この日のために自作のタトゥーシールを用意しておいた。最近、実はけっこう凝っているタトゥーシール作り。今回は、802のキャラクターmimiちゃんやFM802のロゴのほか、龍や蝶、トライバル柄など一般的なタトゥーっぽいものまでいろいろプリントしていった。お金を取るほどのものではないので、何か買ってくれた人には無料でプレゼントしていたのだが、このシールを目当てに買い物をしてくれる人もたくさんいた。他の番組のDJやスタッフにもなかなか好評なアイデアだった。
 サテライトスタジオでの放送がないFM802のDJにとって、日頃のリスナーと直接会って話ができる唯一の機会がこのファンキーマーケットだ。今日は名前しか知らない人ともたくさん挨拶ができた。9時半に始まって終了の5時まで、僕は気づけば何も食べず、トイレに行かず、水を少し飲んだ程度で、ひたすら店番をしてリスナーと遊んでいた。僕に会いたいと思ってくれたリスナーがブースに来た時に、僕がいないという状況は避けたかったから。それは義務感などでは決してなくて、いろんなリスナーと接するのがただ楽しいからに他ならない。「いつも聞いてますよ」という言葉は、やっぱり励みになるのだ。
 家に帰ってから、自分の身体に貼っていたタトゥーシールを剥がすと、くっきりと日焼けの跡が残っていた。炎天下に丸一日いたのだから当然の結果。肩から手首までが真っ赤になっていた。その肌の痛みも何だか心地よい。

5月2日(火)

 hideさんがこの世界からいなくなって8年。横須賀の空もピンク色の雲が覆っていたのだろうか。
 昨日のROCK KIDSには、番組前からhideの曲へたくさんのリクエストが届いた。先週の番組で「必ずかける」と予告した甲斐があった。先週の尾崎豊もそうだったけど、どうして他の番組ではかからないのだろう。他のDJやスタッフにとっては、それほど特別な日でもないのかな。もちろん僕も、そういうDJやスタッフ達と同じように、誰かにとって大切なアーティストの命日を忘れて、普通に放送しているのだろう。だったらなおさら、僕はいつまでも「hideの曲を日本一よくかけるDJ」であり続ける。
 いろんな曲にリクエストが来る中、昨日のラストに選んだのは今年も「MISERY」だった。この曲のイントロで喋るのはもう30回目ぐらいだと思うけど、相変わらず喋りながら泣きそうになる。爆寸でもGLAY EXPOでも、僕の涙腺を刺激するのはいつもこの曲だった。「悲しみを解放させること」を肯定してくれる曲だから。
 今年もこの日に横須賀へ行けない僕が、今日じっくり時間をかけてやったことといえば、携帯のカスタムジャケットを作ること。力作ができましたよ。

5月1日(月)

 ROCK KIDSのゲストにHYDE氏が登場。今年の彼は、アリーナクラスの動員力がありながら、キャパ200前後のライブハウスを細かく回るという信じ難いようなツアーを敢行している。人気があるのにライブハウスツアーを行うバンドは多いが、ここまで徹底的にやる人はなかなかいない。まだ3分の1ほどが終了したところだが、「すでに疲れてます?」と聞くと、「かなり…」と苦笑していた。昨日は青森でライブがあった。
 疲れてはいても、HYDEさんは気遣いの人。趣味の話題も含め、楽しく語ってくれた。出演終了時には番組ホームページ用に写真も撮らせてくれた。HYDEさんと一緒に写真に写ったのは初めてのことだ。
 ゲストトークの最後で、僕がした「L'Arc-en-Cielとしての活動再開は、いつ頃ですか?」という質問は、ファンの人達にとってはびっくりだったようだ。そういう内容のメールももらった。HYDEさんの回答は、「僕のツアーが終わってからじゃないですか?」というようなものだった。まあそれはそうだろうと思っていたし、誰でもそう予想しているが、本人の口からそうした発言を聞けるかどうかで、ファンの安心感は変わってくるものだろう。
 実はこの質問については、番組前にディレクターから許可を得ていた。ソロのプロモーションで来ている時に本体のバンドの話をすることを嫌うアーティストはよくいる。けれど僕に言わせれば、ソロだろうとバンドだろうとHYDEはHYDEなのだから、ファンが一番気になっていることを聞かないのは逆に不自然だ。答えられない特別な事情があるなら触れないでおくが、そうでないならぜひ聞きたい。ラルクはどちらかというとアンタッチャブルな話題が多い方だから、当たり障りのないトークで逃げるDJが多いかもしれない。でもHYDEさんは、カレーが辛いとかシャワーが熱いとかで怒って帰ってしまうような人ではない。
 あ、そうだ。今日は一つ忘れていたことがある。色弱のこと。絵を描くのが好きだったのに、色彩感覚が鈍くてそういう道が閉ざされた。HYDEさんと僕にそんな共通点があるのは、少し嬉しいことだった。次に会った時にはオフマイクでその話をしよう。