back to index

Diary(06.07.)

7月31日(月)

 最近、ムックの新曲「謡声」をよく聞いている。昨年から、メロディアスでキャッチーなシングルを連発しているムックだが、この曲はこれまでのフォーク路線とも違う、爽快なギターポップに仕上がっている。場所を選ばずにとにかくライブをたくさんこなし、コアファンを大事にしながら、ヴィジュアル系に馴染みのない層を取り込もうとしているムック。彼等の出すシングルはもはやちっともマニアックには聞こえないし、一般的な歌謡曲と混ぜて聞いても遜色や違和感はない。「謡声」は、あらためてミヤのメロディーセンスやサウンドの幅広さに驚かされる曲である。
 そこに「ムックらしさ」がなくなっているかというとそんなこともない。曲がどんなに明るくてキャッチーでも、彼等の詞が描き出す世界には影がつきまとう。「生きる価値もないような世界を」とか「いつかは死んでなくなっちまうのなら」といったさりげない言葉に、小さな棘がひそんでいる気がするのだ。どうでもいいけど、1コーラス目のサビ、「太陽」と「世界を」でさりげなく韻を踏んでいるのは、上手いと思った。
 こういう曲が正当な評価を受ける時代を、僕はずっと待っているのだ。

7月30日(日)

 最近、仕事を頑張ったので、自分へのご褒美にちょっといいものを食べた。といっても普通に焼き肉。ちょっと高級なお店で、テレビなどでも紹介された有名店らしく、芸能人のサインや写真がたくさん飾られていた。
 このお店で、最後に出てきたのがあぶり寿司。生の牛肉を軽くあぶったものがネタになっているにぎり寿司だ。この肉がもう、絶品。口の中で溶けてしまいそうなくらいに柔らかかった。僕は生肉の類いに目がない。ユッケ、生レバ、牛たたき。そして、牛肉にわさび醤油で味をつけ、ご飯と一緒に食べるのも大好き。そんな僕にとってこのあぶり寿司は最強の組み合わせである。
 あくまで焼き肉店であって寿司屋ではないので、酢飯の味と握り方はやや難ありだったが、なかなか食べられない至高のメニューをいただいた。また明日から頑張って働かねば。

7月29日(土)

 昨夜は仕事の後、明け方近くまで部屋飲みが続いたのだが、きっちり午前中には目を覚まして、2日目のFUJI ROCKを満喫。といっても昼間はそれほど見たいアーティストがたくさんいるわけでもないので、ひたすら移動を繰り返した。今回は、初めて一番奥にあるオレンジコートまで。
 プリンスホテルを出てからゲートをくぐるまで徒歩15分。そこからメインのグリーンステージまで7分。ホワイトステージまで(空いていれば)10分。その奥は5分おきぐらいにステージが現れる。道はたくさんの人で詰まっていたから、オレンジコートに辿り着いた時には、ホテルを出てからゆうに1時間以上は経っていた。登山をしていて、山頂に到達したような気分だった。
 僕は午後3時ぐらいには会場を後にしたのだが、僕が苗場にいる間は、ほとんど雨に降られることもなく、いいコンディションだった。万全を期して購入したゴム長だが、活躍するチャンスはほとんどなく。でも長靴姿の人は思いのほか多かった。みんな、ぬかるんだ道を歩く苦労を知っているのだろう。FUJI ROCKは夏フェス経験の豊富な若者が多いから。
 それにしても、会場内を歩いていて驚いたのはFM802関係者の数である。全DJの8割、全ディレクターの半数は来ていたのではないか。みんな、プライベートで遊びに来ている。もちろん自腹を切って。バスで往復している者も多く、狭い部屋にみんなで雑魚寝の状態らしい。しかもみんな、週末にも仕事を抱えているから、僕のように初日だけだったり、最終日だけだったりと、来ているメンバーは3日間で激しく入れ替わる。大阪は、東京や名古屋と比べたら苗場までのアクセスは非常に悪いが、それでもみんな無理矢理時間を作ってやってくる。ここまで音楽バカが集まっている放送局は、全国どこを探してもFM802以外にはないだろうなと痛感した。
 やはりFUJI ROCKは特別だ。夏フェスは数えきれないほど開催される時代になったが、このイベントだけは他では味わえない感動がある。
 長い移動で体力的にはキツかったが、何とか体調を崩すこともなく、この夏最大の山場を無事に乗り切った。

7月28日(金)

 午後に苗場に入り、BEAT SHUFFLEの時間を潰して放送されたNACK5のFUJI ROCK特番。今年も苗場プリンスホテルの一室に機材をセットし、特設スタジオに早変わり。今回はゲストにASIAN KUNG-FU GENERATION、COOPER TEMPLE CLAUSE、10-FEETの3組が来てくれた。
 他局のように、とれたてのライブ音源をオンエアできないのは残念なところだが、さっきライブを終えたばかりのアーティストが、その感想やエピソードを聞かせてくれるのは楽しい。出演アーティスト達のコメントもたくさんオンエアし、現地の楽しい雰囲気を伝えるように努力した。
 今回は深夜に第2部の放送があったので、8時に1部が終わった後、会場に行ってお客さんにインタビューをしてきた。FUJI ROCKの魅力を尋ねると、ほぼ例外なく返ってくる答えは「自然」だ。人間の手がほとんど加わっていない雄大な自然の中に、各ステージセットは組まれている。そこを行き来する道路も舗装などされているはずもなく、観客達はハイキングをしながらライブを楽しむ。日頃都会で暮らす若者達が、一日中大自然に包まれる貴重な機会がFUJI ROCKなのだ。このイベントに来たことのない人がよく言う、「出演アーティストが大したことない」という指摘はごもっともかもしれないが、一度でも苗場に来ればわかる。出演アーティストが誰かなんてことは、この際あまり関係ないのだということが。
 そして海外から訪れるアーティスト達も、このイベントの魅力について聞かれたら、まず景色の美しさに言及する。こんな場所でライブを楽しめるのは、音楽ファンにとってこの上ない贅沢なのだ。他の場所では決して味わえない開放感と高揚の中で、僕も短い時間ながら初日の夜を楽しんだ。

7月27日(木)

 明日は朝早くから苗場に向かうため、今日は東京に前乗り。
 最近はJAL機で移動することが多い。飛行時間が短いので機内食はもちろん出ないが、飲み物のサービスがあるのはやっぱり嬉しい。特に夏場はけっこう喉が渇いた状態で乗るので、コップ一杯のジュースなどすぐに飲み干してしまう。ワゴンが来たらまず一杯受け取り、そのワゴンが戻ってくるのを待っておかわりをもらう、というパターンが最近多い。無料だからとガツガツ飲もうとするガキみたいで気が引けないでもないが。
 ところで、JAL機の機内サービスで飲むなら一番のおすすめはスープだ。以前は迷わずコーヒーと注文していた僕だが、ある日、前の席に座っていたビジネスマンが「スープ」と言っているのを聞いた時、それが妙に「通」っぽく見えたので、以来僕も格好付けて「スープ」と頼むようにしている。ビーフコンソメ。他ではなかなか飲めない、けっこう高級な味。ややしょっぱいので、喉が渇いている暑い時はやめた方がいいけど、機会があったら一度ご賞味あれ。

7月26日(水)

 日曜深夜に放送されるROCK VISION 802 revisitedの収録を無事終了。今回も例によって番組で使用するジングルやBGMなどの素材はスタッふーが作ってくれた。過去のあらゆる名曲からマニアックにフレーズを拝借するいつものパターン。たかが60分の番組なのに、スタッふーときたら全部で20個ぐらいジングルを作っていた。いつかレギュラー化した時にこれらを使いたいのだという、彼女の意気込みが感じられる数だ。
 去年に比べると、オンエアする曲の数を若干減らし、構成にゆとりを持たせた。今回は試験的に、Podcastや携帯サイト802 mobile premiumと連動した企画もスタートする。1時間のラジオ番組という枠を越えて、多角的に楽しめるものにしていきたいと思っているので、ご期待いただきたい。
 Podcast1週目のゲストは、シドのマオとキリトの両氏。この二人、話す時の雰囲気とか受け答えの仕方、そしてクレバーな性格も、どことなく似ているような気がしているのは僕だけだろうか。

7月25日(火)

 一昨日、万博で泥まみれになったことで、学んだことがある。雨の降ったいる日、あるいは雨上がりのフェスでは、確実に靴が泥だらけになる。どんな靴を履いても、膝から下が汚れることは避けられない。
 裸足にサンダルという人も多いが、特にフジロックのような山の中で、短パンに裸足というスタイルは危険だ。日が暮れた後は特に、気温が驚くほど下がるから。
 僕が見に行く予定の金曜日、苗場近辺の天候はどうやらあまりよくなさそうだ。降水確率は70%ほどらしい。しかも現時点ですでに、長雨の影響でセットの設営が遅れているとも聞く。つまり、仮に金曜日が晴れたとしても、ぬかるみは避けられないということだ。そこで、今日僕はついに、ゴージャスな秘密兵器を購入した。流行になどとらわれない、機能性抜群のトラディショナル・ブーツ。これさえあれば、いくら泥がついてもすぐに洗い落とせるし、靴下さえ汚れない。コーナンで480円だった。ゴム長最高。
 加えて、上下がセパレートになっている雨具も購入。どんな豪雨に襲われても、濡れるもんか。かかってこい雨雲。
 それにしても、初日から最終日まで好天に恵まれたフェスというのは、過去に存在するのだろうか。フェスって、雨ばっかりという気がしてきた。

7月24日(月)

 昨夜はMEET THE WORLD BEATのアフターパーティにも顔を出した僕だが、夜が遅くなることはわかっていたので、今回ばかりはホテルをとってもらっていた。入り時間の直前までぐっすり寝ていられる幸せ。昨日のライブでずぶ濡れになった後はすぐに着替えられたし、冷房も弱めにして寝たので、風邪を引くこともなかった。
 というわけで、今回は過去最高にしっかりと睡眠をとって臨んだ9時間の100曲特番。今年のほっと、上半期チャートの上位100曲すべてを9時間かけて紹介した。例によって全曲のイントロで紹介。途中1曲だけ、0.1秒ぐらい喋りが歌にかぶってしまったのがあって(ごめんよマイヤーズちゃん)、それが心残り。
 チャート番組は、上位に向かって番組が進めば進むほど盛り上がってくるので、DJの喋りもテンションを次第に上げていく必要がある。番組をマラソンに例えるなら、ゴールが近づくに連れて上り坂が急勾配になっていくようなもの。「なななんとこの曲がこの順位!」みたいな雄叫びをいちいち上げる僕も、正直けっこうしんどい。聞いてる方も、やかましいとか思うのかもしれないけど、そういう番組なので致し方ない。で、いつもなら途中でへばって来て、エンディングは声が嗄れ気味になっていたりするのだが、今回は最後までばっちり。やはり万全の体調で臨むと、声の張りも違うと実感した。
 こうして、いくばくかの余力を残してゴールに辿り着いた僕だが、番組後に「マドンナのライブのスポット(ラジオCM)録らしてくれ」と頼まれ、その仕事で撃沈。「追加公演、決定!!」だの、「お問い合わせは、公演事務局まで!!」だのと絶叫する40秒のCMを3回も4回も録り直ししているうち、次第に声が出なくなっていった。マラソンのゴール直後に、50mダッシュを何本か走った気分。

7月23日(日)

 今年のMEET THE WORLD BEATは、これまでで最もひどい雨に見舞われた。イベントの半ばで雨が降り始めると、それからはずっと、やむ気配なし。小雨とか霧雨ではなく、ボタボタとしっかり降っていた。レインコートは用意してあったけど、カバーできない膝から下はずぶ濡れ。会場の芝生広場はぐちゃぐちゃになっていて、足元はあっという間に泥まみれだった。気温も低く、寒く感じた。
 ライブを楽しむ環境としてはひどいものだったが、多くの観客がトリを飾ったスキマスイッチ(とシークレットゲストの福耳)まで、ひるむことなく楽しんでいた。こうした夏フェスというのは、そうやって盛り上げてくれる観客がいるから成り立つ。FM802の放送を一生懸命聞いてキーワードを集め、チケットを手にしたリスナーは、本当に音楽を愛している人達なのだなと実感した。

7月22日(土)

 この夏、関西で初というふれこみの花火大会が、今年も僕の家のすぐ近くで開催された。なかなか梅雨が明けず、天気は心配されたが、ちょうどいい具合に曇りで、心地よい風が吹いている絶好のコンディション。普段は閑散としている住宅街に、ものすごい数の人がやってきた。携帯のメールが送受信できなくなったほど。それでも十三やPLなどの都心部で行われる花火大会と比べれば、人口密度は低い。花火の一番よく見える会場は広々した海岸なのだが、そこまでのアクセスが非常に悪く、バスしかない。交通機関の混雑は凄まじいようだったが、花火の上がる時間になっても、絶好のポジションはわりと広々している状況。花火をじっくり見たい人には、おすすめ。
 花火の始まる前、砂浜付近をうろうろ散歩していたら、花火を見にきた友人の女性に遭遇。仕事をしている時は見たことがないようなバッチリメイクで、男連れ。彼氏が出来たという話は聞いていなかったので、付き合い始めたとしてもまだ日は浅いに違いないと思い、「あれ?この前の彼とは別れたの?」などと冗談でからかってみたら、腕をひっぱたかれた。慌てて僕を離れた場所へ引っ張り、「今日が初デートなんですから、やめてくださいよ!」とささやく彼女。初デートで花火、羨ましい限り。

7月21日(金)

 9月に開催する爆発寸前TOKYOのチケットを発送した。チケットに同封する説明書きの手紙には、手書きでひと言だけコメントを書くことにしているのだが、今回は封筒やチケットを実家に持ち込んで作業をしたので、購入者が予約メールに書いてくれた「意気込み」を見ながらそれを書くことができなかった。なので、どれもあまり感情のこもってなさそうな、ありきたりな言葉になってしまい申し訳ない。
 しかも今回は購入した封筒があまりに薄っぺらくて、中身が透けて見えてしまう。「爆発寸前」なんて書かれたものが外から見えてしまうのは購入者も恥ずかしいに違いないので、何とか隠れるように入れてみたのだが…。
 こんなに長く続き、愛されるイベントになることがわかっていたら、もう少し別のタイトルにしてもよかったと思ったことは何度もある。元ネタがXだとわかってくれる人には喜んでもらえるけど、そうでなければどう考えてもかっこいい名前ではないわけで。例えばFM802のMEET THE WORLD BEATも、長くて覚えにくいし、802のイベントだとはわかりにくいタイトルだから、変えるべきだという意見も幾度となく出てきたが、ここまで定着したものを、今さら変えられない。
 バンド名なども、そういうものなのだろうなと思う。長く続くこと、有名になることを、あまり想定せずに安易に決めた名前に限って、定着する。

7月20日(木)

 東京のスタジオで、とあるアーティストのゲスト収録。インタビューは夕方に行われたが、そのアーティストはそれから後のスケジュールが空いているというので、一緒にダーツをしに行った。
 以前に対戦したときは奇跡的に僕が買ったのだけど、その後も修行を積んでいる彼は格段に上達しており、最近すっかり飽き気味で成長がストップしている僕は全く歯が立たなかった。素直に負けを認め、握り方や投げ方をレクチャーしてもらうことに。ここへきてフォーム改造。ある程度構築してあるものをいったんぶっ壊すようなもので、今は以前よりさらに下手になったわけだが、この投げ方に慣れたらもっと上達すると信じよう。
 ダーツバーの隣のビルには有名なダーツショップがあり、そこにも連れて行ってもらった。ダーツの矢は、真ん中にある金属製のバレルと呼ばれる重りと、その後ろを繋ぐシャフト、羽根にあたるフライト、そして先端のティップという4つのパーツに分けられるのだが、それぞれのパーツにつき100種類以上の品揃えがあった。あれこれと勧められるままにたっぷり購入。まだ道具の違いがわかるほどの腕ではないのだが。
 それにしても、アーティストと二人だけで街を歩くのは何度経験してもドキドキする。帽子をかぶるでもサングラスをかけるでもなく、堂々と都内の繁華街をぶらつく彼の無防備さにビックリ。ファンに囲まれたりしたら、僕がガードするしかないんだろうなぁなんて思っていたが、誰も彼に気づく様子はなかった。東京人の無関心ゆえなのか。みんな、絶対彼の作った歌を知っているはずなのに。

7月19日(水)

 仕事柄、CDRは非常に頻繁に使うので、大量にまとめ買いするようにしている。愛用しているのはimationというメーカー。CD用のケースは全く必要ないので、ディスクだけが重ねてあるパックで、50枚入りのものをよく買っていたのだが、今日お店で100枚パックというのを発見し、それを2つも購入してしまった。100枚というのはなかなかすごいボリューム。
 驚いたのはその価格だ。50枚パックが1980円なのに、100枚パックが2980円。1枚あたり10円も値下がりする計算になる。いくらあっても困るものではないので、これはいい機会とばかりに200枚も購入してしまった。使い切るまで何年かかるのか。
 例えば数十秒のジングルだけのために、1枚のCDRを使ってしまうような時、僕は若干の抵抗を感じる。空き容量がもったいなくて、別に必要もないような曲まで一緒に録音してみたりしちゃう。しかしそんな貧乏性の僕でも、1枚30円だったら躊躇なく使えるのだ。

7月18日(火)

 僕はペットボトルのお茶類をあまり買わない。家で、もっとおいしいお茶を入れているから。
 子供の頃から、お茶といえばほうじ茶ばかり飲んできた。そんな僕が10年ほど前に出会って、以来買い続けている茶葉がある。お寿司屋さんで出てくるあがりみたいに濃くて、だけど苦くも渋くもない、ほうじ茶。
 実は、粉茶なのだ。別に粉をお湯に溶かすわけではない。普通のお茶と同じように、茶こしを使って入れる。夏場はこれをいわゆるお茶バックに入れて、やかんに放り込み、冷蔵庫で冷やせばいい。我が家の冷蔵庫にはこの冷やしほうじ茶が常にペットボトル2本分ぐらい常備してある。
 さらにこの茶葉の魅力は、安いこと。たっぷり1kg入っていて1000円弱。遠慮なくガンガン飲める値段でしょ。ただし、スーパーなどでは絶対に買えない。通販限定。「君野園」というお茶屋さんの製品だが、ネットでカタログを見ても掲載されていないところをみると、裏メニューらしい(こんなところで紹介していいのかは不明だけど)。電話で「ほうじ茶の粉茶をください」と注文すると、送ってくれるはず。

7月17日(月)

 朝から雨が降り続いている。出かける気がしない。
 ホリデイスペシャルの放送があるため、ROCK KIDSはお休み。昨日までのスケジュールがハードだったので、ゆっくり身体を休める一日に…と思っていたのだが、家を数日空けていたぶん、やるべきことはけっこういろいろあった。爆寸のこと、学校のこと、来週の特番のこと。結局朝から晩までずっとパソコンの前でこまごまとした作業に追われることになった。

7月16日(日)

 昨夜、つま恋から帰るバスが、大阪駅に着いたのは深夜1時頃だった。その時刻ではもう電車が動いていないし、タクシーで自宅まで帰ってもあまりゆっくり寝られないと思い、802近くでホテルを探すことに。しかし連休の初日とあってめぼしいホテルはどこも満室だった。諦めて局内の仮眠室で寝ることを覚悟したが、野外ライブの後で風呂に入れないのはあまりに辛い。そんな時、先月近所に東横インがオープンしたとの噂を思い出し、探してみたら、あった。以前僕がよく利用していた駐車場の跡地に建っているではないか。ダメもとで訪ねてみたら、シングルがまだ空いているという。悪名高き東横インはこれまで避けてきたが、背に腹はかえられない。というわけで、初めてこのホテルを利用してみた。
 障害者向けの設備に多くの問題があり、それを指摘された際の社長の不誠実な対応が強く非難された東横イン。あの一件に関して同情の余地はないし、猛省の必要があると思うが、この10年ほどの間に凄まじい勢いで店舗を増やした実績に偽りはない。なるほど、確かに他のビジネスホテルよりははるかにいい。ウケるのも道理だと実感した。
 僕は予約なしで深夜にチェックインしたため、宿泊料金はたったの4095円。オープンしたてで建物は新築そのもの。シャワートイレや、一般家庭にあるのと同じエアコン、羽毛布団、広いベッドなど、設備も必要なものはそれなりのクオリティで揃っている。ロビーに設置されたミネラルウォーターは無料で、自販機のドリンクは外で買うよりも安い。軽い朝食も無料で提供している。必要なのかわからないレストランとか売店は存在しない。
 徹底的に無駄を排して、必要なサービスだけを低価格で提供しようという企業姿勢は認めよう。何を「無駄」と考えるかを誤ると大変なことになるわけだが。

7月15日(土)

 今年の夏はたくさんの野外フェスに行くことになりそうだ。その1本目は、昨年に続き二度目の開催となったap bank fes。静岡県掛川市つま恋に向け、東京から直行バスで出発した。途中で事故渋滞に巻き込まれたこともあり、5時間近い移動だった。
 しかし夏フェスというのは不思議なもので、会場までの道のりが遠ければ遠いほど、ライブが始まったときの感動が大きい。この日の静岡は日本で一番暑いくらいの好天で、抜けるような青空。きれいな芝生と木々に囲まれた広大な広場に、2万人を超える観客が集まっていた。
 MR.CHILDREN、ポルノグラフィティ、コブクロ、レミオロメン、一青窈などなど、この日だけでも錚々たる顔ぶれ。そして選曲も、ヒット曲を惜しみなく連発する非常にゴージャスな内容で、ホストを務めるBANK BANDによるアレンジも素晴らしく、大満足の内容だった。
 バンドアクトとして登場したレミオロメンの出演時以外、ずっとステージ上にいた櫻井和寿は、ほとんどすべての曲を各アーティストと一緒に歌っていた。ギターも、コーラスも、この日のために練習してきた。3日間で、54曲。その数字を見ただけでも、彼の「本気」が伝わってくる。
 このイベントの収益は、ap bankの運営資金となる。そしてもちろん、イベント全体を通して環境保護に取り組み、観客一人一人にエコの意識を植え付けている。ap bankは、小林武史や櫻井和寿が中心となって設立された銀行だ。さまざまな環境保護プロジェクトに対し、低金利で融資を行う非営利組織。彼らなりの信念を持って始めた事業だが、本人達がメディアで広報することをほとんどしないから、この銀行の存在はまだまだ知られていない。しかし、銀行という斬新な形態で環境問題に取り組む彼らの活動はもっと注目されていい。今度、BIG ISSUEの連載で、ap bankについて紹介してみようと思っている。

7月14日(金)

 ほぼ毎週通っている大宮アルシェのGOLD GYM。ジムの雰囲気にもすっかり慣れ、気後れすることなく楽しめるようになった。
 ここのジムには、3台のタンニングマシンがある。いわゆる、日焼けマシン。僕が最近妙に色黒になったのは、実は何度かこれのお世話になったから。
 日焼けマシンで身体を焼くとバカにされる。僕もバカにしてきた。その僕が日焼けマシンに入るようになった理由は、平たく言えば「暇つぶし」だった。番組の入り時間までの時間を潰す必要があった。わざわざ日焼けサロンに行こうという気はさらさらないが、いつも行くジムに置いてあるなら入ってみるのも悪くないかなと。
 意外に知られていないが、タンニングマシンは本来医療器具だ。北欧の、日照時間の少ない地域に住む人々は、夏になって直射日光を受けた時に肌を傷めやすい。あらかじめ害の少ない紫外線を適度に身体に当てておくことで、日光から受けるダメージを軽減することができる。そういう目的で開発された器具。ヤマンバとかギャル男を養成するために作られた機械ではないのだ。
 僕はもともと肌が白くてやわいから、夏場、日光にあたるとあっという間に赤くなる。海水浴などした翌日はヒーヒー言うのが常だった。真夏の太陽の下で、躊躇なく肌をさらせる人が羨ましいと思ったことは何度もある。ついに僕にも、そんな褐色の肌を手に入れるチャンスが訪れたのだ。
 というわけで、日サロ焼けであることを隠してなどいない僕だが、「ずいぶん焼けてるね。どうしたの?」と聞かれて、いちいちこういう説明をするのも疲れた。あーそうだよ、ちゃらちゃらした偽物サーファーに憧れてんだよ、笑わば笑え、という開き直りで、僕は髪を茶色くしたのであった。

7月13日(木)

 4日間ほど自宅に戻れないが、爆東の予約を受け付けている今、何日もパソコンのメールが使えなくなると困るので、Yahoo!メールのアドレスに転送されるように設定しておいた。いつのまにかYahoo!メールの容量が、1アカウントにつき1GBまでになっていてびっくり。1GBもあったら、何年放置しても使い切らないだろう。それだけの容量を無料でユーザーに提供するのだから驚かされる。
 今僕が利用しているパソコンはデスクトップなので、パソコンを持ち歩くことはしなくなった。スタジオにも、実家にも、ネットカフェにもパソコンはある。何か必要なデータがあったとしても、それをUSBメモリに入れて持ち運ぶより、Yahoo!メールに送ってしまう方が紛失の心配がなくていい。もちろん、データのバックアップにも使える。機密性の高いものは避けた方がいいけど。
 Yahoo!メールの賢い活用法、研究中。

7月12日(水)

 新木場スタジオコーストで開催された、とあるレコード会社のコンベンションに参加してきた。全国各地のマスコミ媒体やCD店の関係者を大勢招き、自社の所属アーティストのプレゼンをするというものだ。ライブ・パフォーマンスの後に立食形式の懇親会が用意されていて、先ほどライブを行ったアーティストを紹介してもらったりもする。音楽業界ではこういうのがよくある。その昔、デビュー前のバックストリート・ボーイズも、大阪のホテルの宴会場で、関西の媒体向けにライブをしていたのを思い出す。あの頃はまさか彼らがスーパースターになるだなんて思っていなかった。
 アーティストのプレゼンは、ライブパフォーマンスを見せるだけではなく、ビデオを上映したり、制作担当ディレクターがその魅力を力説したりと、手法はさまざま。「こんなにいいアーティストなので、ゼヒゼヒ応援してあげてくださいよろしく!」と熱くすすめてくる。
 僕は、いろんなものに流されやすい性格なので、こういうプレゼンには非常に弱い。特に、このためにかっこよく編集された映像なんか見せられると、「すげー!超いいじゃん。絶対売れるよ」などとすぐ思ってしまう。今日は3組の新人アーティストを生で見たけれど、歌もルックスも抜群だった。サンプル盤と資料を受け取るだけだったら、ここまで好きにはならないだろう。僕みたいなミーハーな人のために、レコード会社は大金を費やしてこういうコンベンションを開くのである。

7月11日(火)

 大阪城ホールで、THE BLACK EYED PEASのライブを見た。洋楽の、しかもブラック系のライブを見たのはどれくらいぶりだろう。客席には、色黒でヒールの高い靴を履いたギャル風の女の子がいっぱい。やたら露出度の高い服装の彼女達を見ながら、今日のミナミは人口密度が少ないだろうなと思った。大阪城ホールのロビーが、あんなに煙いのも初めての体験だった。濃霧注意報どころの騒ぎではない。
 オープニングアクトのBENNIE Kが30分ほどのステージを披露し、7時50分頃からBEPのライブは始まった。基本的にバックは生の演奏で、4人のMCが見事な掛け合いで盛り上げる。客の乗せ方も上手だし、メンバーの踊りもかっこいい。僕は彼らのヒット曲ぐらいしか知らないが、それでも見ていてちっとも飽きなかった。GUNS'N'ROSESの「SWEET CHILD O' MINE」や、BOB MARLEYの「NO WOMAN NO CRY」といった名曲を、自分達の曲とミックスしてちょこっとカバーしてみせる小ネタも面白かった。単に曲をアルバム通りに演奏して客が踊るだけではなく、ライブならではの様々な演出が練られている。売れるアーティストはやはり違うなと思った。
 この日のライブで忘れられないシーンのひとつが、本編ラストの「WHERE IS THE LOVE」。WILL.I.AMは照明をすべて落とすように要求した。自分へのピンスポも消させると、観客に「携帯電話を出して」と指示。観客は鞄から(マナーモードになっているはずの)携帯電話を出し、頭上に掲げる。すると、真っ暗な開場に無数の小さな灯りが揺れ、とても幻想的な空間に早変わりした。
 先日行われた映画X-MENの試写会では、観客各自が持ってきている携帯電話のバイブレーション機能やメール機能を、上映中に利用して、映画をより深く楽しませるという趣向を凝らしていたそうだ。今回のBEPも、誰もが例外なく持ってきている携帯電話を非常に上手く利用した、楽しい演出だった。劇場や映画館に入ったら、携帯電話の電源を切らなければならないというのが一般的には常識とされるが、逆手にとってそれを演出に利用するという手もある。
 さて、この日のライブが終わった後、ミナミのクラブではアフターパーティーが行われたようである。ミナミのギャル人口密度は一気に倍増したとかしないとか。

7月10日(月)

 一昨日の爆寸と、5月に行われた町田での爆寸のセットリストをアップした。当日、かけ忘れた曲や、その場の雰囲気で順番を入れ替えたりした曲もあるかもしれないが、概ね掲載されている通りである。
 一方、9月に開催される爆発寸前TOKYOのチケット先行予約がスタート。深夜0時に受付を開始したと同時に、一気にメールが届くのはやっぱり嬉しい。2回のLUNA SEA限定と比べると若干初動が鈍いような気がするのは、事前の宣伝が少々足りなかったせいだろうか。届いたメールにせっせと口座番号を知らせるメールを返信し、住所を入力している。
 「限定モノ」の爆寸を2回もやってしまうと、いろんなアーティストの曲をごちゃ混ぜにプレイしていく普通の爆寸の、選曲の仕方がよくわからなくなってしまいそう。1組のアーティストに絞った爆寸の方が、選曲ははるかに楽だ。今回は事前にリクエストも受け付けるので、すでにチケットを購入してくれた皆さんは、「何が聞きたくて来るのか」をしっかりアピールされたし。

7月9日(日)

 先日拝見した映画「タイヨウのうた」で女優としてデビューしたYUI嬢がOSAKAN HOT 100のゲスト。デビュー当時はメディアに出て喋ることに対して本当に不慣れな様子で、トークが全く盛り上がらなかった記憶があるが、だいぶ自然体で会話ができるようになったらしい。ほとんど初対面の人と、友達みたいに仲良く話すことなんて、上手くできない方が当たり前だ。YUIの素朴な語り口を聞いていると、彼女の純粋さがうらやましくなってくる。
 それにしてもこの人、予測不能の切り返しがおもしろい。会話をキャッチボールに例えるならば、こちらから投げたボールが、彼女の構えたグローブからずれた場所に飛んでいくと、捕球してくれないことがある。「これからはもっといろんな役にも挑戦してみて欲しいですね。YUIちゃんの演じる悪女とか、おもしろそうだし」と冗談で言ってみたら、しばし黙って、「今日はこのスタジオに呼んでくれて、ありがとうございました!」と。おいおい勝手に終わらすなよ!まだ会話の途中だよ!と突っ込んでしまった。この子、大物になりそうな気がする。

7月8日(土)

 5月に町田で開催した爆寸が完売した記念に、大阪で実現した追加公演。二度目のLUNA SEA限定となった。台風が近づいていると聞いて少し心配していたのだが近づきすぎることはなく、雨が降ったりやんだりの一日だった。
 イベントの内容自体は町田の時とほとんど一緒になるのに、町田で初参加してこのイベントを気に入り、遠方から見にきてくれている人もたくさんいた。両方のチケットを買ってくれた人達のためにも、大阪ならではの楽しみを味わってもらいたくて、いくつかのアイデアを考えた。チケットと一緒に送ったタトゥーシールや、一昨日の日記に書いた物販もその一つ。どうやら無事に売り切れたようで、ひと安心だった。
 今回の準備で、実は大きく時間を要したのが、オープニングの映像作り。せっかくBRAND NEWにはスクリーンがあるので、それを活用しない手はないと思いついたのだ。かなり手間のかかる作業だったが、開演前にテンションを上げてもらうのに何とか一役買った模様。このオープニング映像のBGMは、Jと真矢による「BACK LINE BEAST」を使用した。
 そうして今回も「LOVELESS」から始まった3時間の爆寸。町田の時とは多少曲順を入れ替え、前回かけなかった曲も加えたが、一番違ったのはライブ・バージョンの多さである。今回はLIVE DVDの音源をたくさん使用した。2曲目の「G.」は「STYLE」のバージョンでプレイしたが、歌い終わりにライブの「ジャーン」だけくっつけるという、けっこうめんどくさい僕のこだわりがあったことに気づいてくれた人がいたかどうか。
 今回が爆寸初参加という人の数は、僕の予想よりも多かったらしく、前半はやはりどことなくぎこちない雰囲気もあったが、終盤はいつものように感動的な一体感に包まれた。もうLUNA SEAが存在しないことを悲しみ、しんみりと懐古するのではなく、全員がこのバンドと出会えた喜びを共有できる。そんな明るい気分になれるところが、爆寸はいい。もらった感想メールの中に、そういうことを書いてくれた人がいて、とても嬉しかった。
 どこまでもマニアックで、クレイジーで、安上がりなイベントだ。来たことがない人には絶対にわからない面白さがある一方で、来てみたけど全く入り込めなかったという人も多いだろう。毎回200人前後の微妙な動員数で続いているアングラなイベントなのに、気づけば9年以上。バンギャルの間で爆寸の名前は全国的にかなり有名だともいわれる。今日の観客の中に、初めて爆寸を開催した頃から熱心に通ってくれていたSLAVEの姿もあって、妙に感慨深いものがあった。
 いやぁ、それにしてもこの半年、本当にLUNA SEAの曲をたくさん聞いた。去年のhideぐらい聞いた。生半可な覚悟で限定爆寸はできないなと、あらためて感じた。

7月7日(金)

 BEAT SHUFFLEのDJを担当するようになって7年3ヶ月。最初は土曜の夜中に放送されていたが、あちこちと枠を移動し、いつしか金曜夜の公開生放送に。そして2年ほど前からは放送時間が1時間に短縮されてしまい、ゲストコーナーでのトーク以外はほとんど何もできない、シンプルな番組になってしまっていたが、この日の放送から再び2時間番組に戻った。
 この日の番組はちょうど開始から400回の節目で、それに合わせてたくさんのアーティストからコメントをもらっていた。休憩をとる時間など一瞬もないような慌ただしい構成で、喋る量が多かったので2時間が異様に長く感じられた。
 しばらくはダブルゲストなどが続くが、いずれは、BEAT SHUFFLEではこれまでになかった「特集コーナー」なども設けたいと思っている。未発売のアルバム音源を特集したり、過去の人気バンドのリクエスト特集をしてみたり。他の番組とは一線を画したマニアックさを大事にしつつ、せっかくの時間をリスナーのために有効に使いたい。
 7月にはROCK VISIONの放送も決まったことだし、「ネオ・ヴィジュアル系(定義がよくわからんが)」ブーム到来の波に、僕もしっかり乗せてもらうぞ。

7月6日(木)

 明後日のBRAND NEWでの爆寸に向けて、用意したものの一つに、物販用のTシャツがある。去年みたいに同じ物を100枚近くも作るのではなく、袖切りラグランTシャツとタンクトップを3種類ずつ、キャミを2種類、各2枚という枚数限定で。
 プリントのデザインはタトゥーシールのものとほぼ同じ。LUNA SEAのファンが見ればひと目でピンとくるが、そうでない人にはただの英語のフレーズにしか見えない、歌詞の一部。そういう、さりげなくマニアックなやつが、僕は好きなのだ。
 1枚は僕が着ることにしたので、売るのは全部で15枚。作る枚数が少なかっただけに、1枚あたりの原価は高くついた。それでも原価とほぼ同じ2500円で売ることにした。これでも売れ残ったら本当にむなしい。
 最近は印刷の技術も向上したようで、あのバカ高い版というやつを作らなくてもプリントできるらしい。安い業者を探せば、こうやってオリジナルのデザインを考えて、1枚だけ無地の衣類にプリントしてもらっても、市販のものと大して変わらない値段で出来たりもする。

7月5日(水)

 なぜか連日下着の話。今度は自分の。
 最近は小学生の男の子でもトランクスの下着を履いているらしい。僕が幼かった頃は子供用のトランクスなんて売られていなかった。僕は大人になった今も、トランクスのパンツはまず履かない。
 トランクスのいいところは通気性。股間がむれるのを気にする男性は、トランクスを履くのだろう。僕の場合、いつも下着の上に履いているズボンがかなりタイトで、どのみち通気性はゼロなので、トランクスを履いても意味がない。で、男性のパンツでトランクスに相対するものといえばブリーフ。近頃のブリーフは「ボクサーブリーフ」が主流で、太ももの辺りまで布がある。僕はこれも履かない。太ももに皺もよらないようなキツめのデニムを履く僕にとって、ボクサーブリーフのわずかな「裾」がとても邪魔になる。下着でそんなところまで隠す必要性がわからない。
 結局、昔ながらのオーソドックスなブリーフが一番理想的な形なのだけど、これがもうほとんど売られていないという現実がある。ユニクロとかグンゼ(新庄が宣伝してるやつ)とかが出してるオシャレ下着も、ブリーフは全部ボクサータイプ(子供用までそうだった)。ダイエーでやっと懐かしブリーフを見つけたけど、色は真っ白で、おじいちゃんがステテコの下に履くような凄まじくダサいデザインなのだ。別に下着なんて誰に見せるものでもないから構わないけど、ローライズのジーンズの腰から見えた下着のラインがこの味気ないおじさんブリーフ、という状況は避けなければならない。見える可能性がある以上、見えてもいいと思える下着をつけるのが最低限のマナーだ。
 しかも困るのは、MとL、LLしかサイズがないこと。絶対不公平。Sサイズを入荷しないお店は、大は小を兼ねるのだからMで我慢しろと言いたいのだろうけど、ゆるいブリーフを履くぐらいならトランクスを履く。体の小さい僕は持っている洋服の多くが女性用だが、下着だけは女性用を着るわけにいかないのだから、きちんと体にフィットする男性用下着も入荷してもらえないものか。
 自分としては、ごくごく普通の下着が欲しいだけのつもりなのだが、それが意外と見つからない。

7月4日(火)

 男も女も薄着をする季節になってきた。僕だって男だから、女性は厚着より薄着の方が嬉しいし、スカートの丈は長いより短い方が好きだ。しかし最近、女性の過度の露出は困るとも思うようになってきた。
 僕が講師をしているクラスの生徒の中にも、学校に来ているとは思えないような大胆なミニで来る女の子が何人もいる。はっきり言って、見える。下着が。こういう時、見てしまったらその時点で「すけべ」の烙印を押されるものだろうか。一応「目のやり場に困るから、もうちょっと長いスカートで来てくれ」と要求はしてみるが、なぜか感じる蔑むような視線。
 普段見えていないもの、見えるべきではないものが見えてしまった時、そこに目がいくのは人間として自然な条件反射だ。風でかつらが飛ばされた人がいたら、見てはいけないと思いつつ釘付けになるだろう。女性の下着も同じ。電車で吊り革につかまっている時にのぞく脇腹、ローライズでしゃがんだ時に腰から見える下着(これは見ても全然興奮しないんだけど)、かがんだ時に広く開いた胸元から見える下着…。その女性の年齢とか顔とかは関係なく、とっさにそこに目がいくのは普通のことだと思う。女性は薄着をするなら、それぐらいの男の目は意識しなくてはならない。自分が必要以上に(←ここ大事)薄着をしておいて、ちょっと男の視線を感じたら「どこ見てんのよ」という女は、どうかと思う。そんな女は僕の周りにはいないけど。
 隠してあるものを無理に見ようとするのは犯罪だが、何もしなくても目に入ってくるものを見て文句を言われる筋合いはない。「は!見える!」「いや、俺はそこまで飢えてないはず!」「なのに見てしまう俺!」「いや、そんな欲求を我慢できる男でありたい!」みたいな葛藤が脳内で展開される。そのエネルギーが不毛だ。

7月3日(月)

 ついに、ROCK KIDSに三度の飯より飯が好きなマキシマム ザ ホルモン初登場。僕が過去に彼らと会ったことがあるのはライブ会場の楽屋ぐらいで、しかもいつもお互い汗だくの状態。自分の番組のスタジオに迎えるのは、何だか妙に照れくさいものを感じてしまう。好きすぎて僕は全然冷静に話せなかったが、二人にマイクを預けると、いつもの調子で漫才を繰り広げてくれた。
 今回のシングル、初回特典でタトゥーシールが封入されている。今日はせっかくなのでそのシールを肩や腕に貼ってみたのだが、二人はそれを見てとても喜んでくれた。「へ〜!けっこういい感じになるんすね」と、初めて実物を見るような感動ぶりで。サンプルが出来上がった時点で、誰か身内が試しに貼ったりしなかったのだろうか。
 彼らのCDは、このテのバンドにはめずらしく非常に詳しい(字数が多い)解説が添えられている。マキシマムザ亮君自身が書いているのだが、これを読みながら曲を聞くと3倍楽しめる。「恋のメガラバ」は買って損のないCDシングルであるということだ。
 今年はいよいよサマソニにも出演するとのことで、このバンドをただのキワモノと勘違いしている連中も、目を覚ます夏になりそうだ。

7月2日(日)

 公開時期に見逃していた映画「ソウ2」をようやく見た。怖かった。前作同様、よく出来ている映画だった。
 前作で描かれたのは、老朽化したバスルームで、鎖につながれた状態で向き合う二人の男の脱出劇。今作はさらに踏み込んで、年齢もバラバラな男女8人ぐらいが、2時間以内に有毒ガスが充満する家に閉じ込められる。前作と決定的に違うのは、序盤から犯人が登場している点だ。警察は犯人を突き止め、身柄を確保できる状態にあるのに、末期ガンで死を覚悟しているその男から、人質が閉じ込められている家の場所を聞き出すことができない。やがてモニターの中で、一人また一人と人質が命を落としていく。
 前作よりもさらに展開はスピーディーで、それでいてわかりやすい。目を背けたくなるような痛々しい場面が多いが、サブリムナル的なフラッシュ映像や音楽も効果的で、恐怖の限界に挑んでいるのがよくわかる。何よりも脚本が前作以上にすごい。脚本家との知恵比べみたいなこういう映画が僕は昔から大好きなのだが、今回のどんでん返しは前作以上にあっぱれだった。最後まで見終えての感想は、「騙された」というよりも、「うまい。お見事」という感じ。
 日本のホラー映画のように、「雰囲気でびびらせる」のも悪くないが、展開のめまぐるしさで恐怖を煽るこういう映画の方が僕は好みだ。さらに続編を作るという話は聞いていないが、まだまだ見てみたい。

7月1日(土)

 ワールドカップは佳境を迎えている。準々決勝では今大会3度目のPK戦の末、ポルトガルがイングランドを下した。ポルトガルを応援している僕としては嬉しい結果だった。最後に蹴ったのがクリスチアーノ・ロナルドだったし。
 それにしてもPK戦というシステムは何度見てもひどいと思う。「誰がヒーローになるか」ではなく、「誰が失敗するか」で試合が決まるのは、見ていて辛い。負けた側は、「おまえが決めていれば」と思わずにいられないだろう。
 素人の僕にでも決められそうに見えるPKだが、この日の試合では9人が蹴って成功したのはわずかに4人。イングランドのPKを3本も止めたポルトガルのGKリカルドは一躍有名人となったが、どのシュートもコースが甘かった感は否めない。それだけ凄まじい重圧に足が取られてしまうのだろう。
 決着をつける方式は、本当にこんな残酷なものしかないのだろうか。ペナルティエリアの外側にボールを置いて、交互にフリーキックを打つ形で勝負を決めることだって出来るだろうに。PK戦で決まる勝負は、見ていてかっこよくも、美しくもない。