back to index

Diary(06.09.)

9月30日(土)

 朝から、実に気持ちのいい秋晴れ。子供の運動会だった。あまり日記には書かないが、うちの子供は上が小学校4年生、下が2年生。上の男の子は公立、下の女の子は私立の小学校に通っているのだが、去年に続き今年も双方の運動会が同じ日に重なってしまった。僕が仕事を休めない日曜日でなかっただけましと考えるべきだとは思うが、家族は二つに分かれることになるし、ビデオカメラは2台必要だし。一人で子供の運動会に行ったところで知り合いが一人もいない僕は孤独だ。ブーツも金属アクセサリーも身につけない無防備なメガネパパ姿なのに、子供の同級生のお母さんに「いつも802聞いてるんです〜♪」なんて話しかけられて恥ずかしかった。
 僕が子供だった頃、運動会に親が来てくれることの方が少なかった。児童の数が多いから見る場所も少ないし、一人一人の子供の登場回数も少なかった。今の時代は、児童一人につき大人二人ぐらいが見物に来ている。祖父母が見に来ている家庭も非常に多い。これも少子化の影響だろうか。

9月29日(金)

 この秋からリメイク版のテレビドラマが放映されるのに合わせて、深夜枠で放送されていた映画「セーラー服と機関銃」。何となく録画しておいたものを、何となく見始めて、結局最後まで見てしまった。
 多分中学生ぐらいの頃に一度見て、それ以来だったと思う。意外と内容をしっかり覚えている自分に驚いたが、あらためて見てみるとこのストーリーはけっこうメチャクチャだ。さすが赤川次郎。登場人物(めだか組の組員達)の死に方があまりにあっけないのも切なかった。ただし、薬師丸ひろ子と渡瀬恒彦の演技は素晴らしい。この主役二人を、ドラマ版では長澤まさみと堤真一が演じるらしい。なるほどこれは楽しみな配役だ。映画は25年ぐらい前に公開されたようだが、ものすごく若い頃の柄本明とか寺田農も主要な役で登場していた。古い映画はこういう発見が楽しい。
 70年代後期から80年代の日本映画は、角川の独壇場だった。今の時代に見たらどれも古くさくてわざとらしいし、内容自体も大したことはないかもしれないけど、当時としては斬新な映画が多かったと思う。人気の小説を実写映画化するという手法も、一連の角川作品で定着したのではないか。
 僕が幼い頃に夢中になった角川映画の数々を、片っ端から見直してみたい。

9月28日(木)

 ZEPP大阪で、Mr.Childrenとthe pillowsのライブを見た。競争率の非常に高い公演で、関係者として入れてもらえただけでもラッキーだったようだ。
 十数年ぶりに対バンすることになったというこの二組。the pillowsのトリビュート盤でカバーした「ストレンジ・カメレオン」を、Mr.Childrenが夏の「ap bank fes」のステージで歌ったことは、the pillowsファンにとっては忘れられない思い出だろう。あの時、会場でその曲を作った山中さわお本人も感動で号泣しながら見ていたそうだ。フェスが終わった後、シャワーを浴びている時に、桜井和寿が思いついたのが「the pillowsと対バンでツアーをする」というアイデアだったという。the pillowsサイドの快諾を受け、まさに夢のようなライブが実現した。
 もちろん、the pillowsにとっては「いつもと同じライブ」である。知名度では確かに開きのある二組だが、観客の半分はthe pillowsのファンになるように配分を考えてチケットも売られているようで、最初に登場したthe pillowsのライブも、普段通りの盛り上がりを見せていた。トリビュート盤に収録された曲を多めに選曲するあたりに、山中氏のクレバーさが伺える。ギュウギュウ詰めになるライブハウスのギグに慣れていないMr.Childrenのファンの目に、the pillowsの見せる雄々しいライブがどう映ったのか。初日の名古屋公演で最前列にいたMr.Childrenファンの女の子は、開演と同時にやってくる後ろからの強烈な圧力に悲鳴を上げていたらしい。山中氏はその姿を見て胸を痛めつつ、「誘ってきたのは桜井だ。俺は悪くねえ」と開き直って演奏したのだとか。このMCには拍手喝采だった。
 その後に登場したMr.Childrenのライブも素晴らしかった。このモンスターバンドのライブを、アリーナでもスタジアムでもフェスでもなく、ライブハウスで見るのは僕も初めての経験だった。演奏はいい意味で粗くて、これまでのMr.Childrenでは見たことがないくらいに、ロックバンドらしい渋さを醸し出していた。「ミスチルって、やっぱりロックだよな」という当たり前のことを再確認できるようなライブ。the pillowsと対バンしたいと桜井氏が願ったのも、そういう初期衝動を今一度思い出したいという思いからだったのかもしれない。
 ラストには2組によるセッションもあったが、その前に、「アンコールで、Mr.Childrenの曲を1曲はちゃんとやった方がいいよ」という山中氏のアドバイスを受けて、「名もなき詩」が披露された。「俺のおかげで『名もなき詩』が聞けてよかったね。後で、一人800円ずつ徴収しますから」という山中氏のシニカルなひと言にまた喝采が。そういう冗談を、嫌味なくさらっと言える人柄が羨ましい。彼がたくさんのミュージシャンから慕われる要因も、そこにあるのだろう。
 とても後味のいいライブだった。

9月27日(水)

 梅田の光明アムホールへ、ムックのライブを見に行った。「69デイズ」と題して、関東で9公演、関西で6公演を行う二都市集中ツアーの、大阪二本目だ。
 上半期には連続リリースに海外ツアー、初の日本武道館公演とめまぐるしく活動していた彼等だが、2006年後半に入ってもそのペースを緩めることなく、ワーカホリックに動き回っている。音源制作とライブ活動の時期をセパレートするバンドが多い中、ムックはあえてその両方をコンスタントに行っている。ハードなスケジュールの中で、バンドはどんどん逞しく成長しているようだ。
 今回のライブは、ツアーの中では比較的緩めの選曲だったらしい。もちろん本編後半やアンコールでは、いつもの爆発的な盛り上がりを見ることができたが、「歌を聞かせる」タイプの演奏も随所に見られた。初期の曲で客が沸くのはどのバンドも同じだが、新しめの曲と古い曲を織り交ぜても違和感なく溶け合うのはムックの強みだろう。観客のノリ方もかつてのコテコテヴィジュアル系という印象は薄くなり、ファンもバンドとともに脱皮しつつあるように見えた。
 ところで、ライブ後、ミヤくんとじっくり話す時間があったのだが、爆寸の話をしたら、初期V系の洗礼を受けて育った彼も興味津々の様子。爆寸のタイトルの元ネタももちろん知っていて、「持ってますよ」と言っていた。「今度やる時、遊びにおいでよ」と言ったら、「俺も回したい」とか何とか。いつかムックと爆寸の夢のコラボが実現したりして。

9月26日(火)

 昨日に引き続きBIG CATへ。今日はFM802のショウケースライブ「Gotcha!」に出演したSUEMITSU&THE SUEMITHのライブ。
 最近はピアノの担当するメンバーのいるバンドが流行の兆しだ。キーボードでなく、ピアノ。ロックの花形楽器といえばギターだけど、ピアノにしか出せない味わいというのは確かにある。ギターほど自己主張の強い音が出るわけではないけど、BEN FOLDS FIVEのようにギターレスのバンドでも、攻撃的でオルタナティブなサウンドを構築することはできる。問題は弾き方だと思う。
 幼少期からピアノを弾いている人は、概して育ちがいい。道を踏み外すことに対するためらいが見受けられ、ロックの世界ではそのブレーキが大きな足かせとなるだろう。もっとも、ピアニストのくせにロックをやろうなんて考える時点ですでに道は踏み外しているんだけど。とにかく、幼い頃から叩き込まれたぶん、ピアノを弾くときの姿勢や、鍵盤の叩き方といったものは、どんな音楽をやっていても「お手本どおり」な人が圧倒的に多い。
 そこへいくとSUEMITSU&THE SUEMITHの末光篤は、音大まで出ているピアノエリートのくせに、ピアノを愛おしそうに弾く姿勢が皆無だったのが興味深い。スツールに腰掛けることはほとんどなく、中腰で立った状態で、ものすごい強さで鍵盤をぶっ叩いている。マイクから口が離れてしまうことも多く、歌はあまりよく聞こえないが、演奏をじっくり聞かせようとするライブではなくて、とにかく勢いでぐいぐい引っ張ろうとするタイプのパフォーマンスだった。飛び散る汗が鍵盤を濡らして弾きにくいといって、MCのたびにタオルで拭っていた。「あのピアノ、ご自分のですか?」と尋ねたら、「いえいえ、あんな高いの僕は持ってません」との答え。都会にマンションを購入できるくらいの高級ピアノだったそうだ。そんなピアノを借りてきて、臆することなくあれだけ派手に暴れまくる彼は不思議な男だと思う。

9月25日(月)

 番組終了後、BIG CATでALvinoのライブを見た。元La'cryma ChristiのKOJIと元PIERROTの潤が、翔太という函館出身の若いヴォーカリストを迎えた新しいバンドだ。東京で幾度かショウケースライブを行い、いよいよ初のツアーに突入。初日の北海道に続き、この日の大阪が2本目だった。
 まだCDが発売されていない状態でのお披露目ライブだったが、上から見ている限り観客は大いに盛り上がっていた。翔太の歌唱力を前面に出し、メロディーを重視したポップロックが中心で、La'cryma ChristiやPIERROTとは大きく異なるタイプのバンドだが、歌メロやリフにはKOJIと潤の個性がところどころに垣間見えた気がする。
 前日に25歳になったばかりの翔太は、爽やかな好青年といった印象。激しく動き回っても安定した歌を聞かせる実力は大したものだ。ただしパフォーマンスについてはまだまだ成長段階。人気バンドの元メンバーを両側に立たせているぶん、彼にかかるプレッシャーはかなりのものだろうが、先輩の胸を借りられるチャンスを生かして、「ALvinoといえば翔太のバンド」と言われるまで成長していって欲しい。
 KOJIにしろ潤にしろ、ヴィジュアル系の世界で一時代を築いたバンドを自分の意思で離れ、ALvinoを結成したからには、相当の自信があるに違いない。これだけ方向性を変えたのだから、かつてのファンの多くが離れることも覚悟の上だろう。音源がリリースされた後、新しいファンをどれだけ獲得できるか。その鍵を握っているのはやはり翔太だと思う。

9月24日(日)

 この秋、FM802は多くの番組がリニューアルする。辞めていくDJやスタッフも多いし、終わる番組やDJが交代する番組もある。僕はこれまでと同じようにROCK KIDS 802の月曜日とOSAKAN HOT 100を担当し続けるが、OSAKAN HOT 100のスタッフが一新されることになった。3年間ほど一緒に作ってきたスタッフと、今日が最後の番組となった。
 OSAKAN HOT 100は事前の準備に途方もない手間がかかる番組である。現場で制作に携わるスタッフは4名いたのだが、この4人が全員、細かい作業を得意とする真面目なタイプ。とにかく、ミスが少ない。それでいて遊び心も持ち合わせているから、僕はいつも楽しみながら、100%安心して番組に臨むことができた。
 そんな優秀なスタッフと仕事ができなくなることはとても残念だが、これも組織で働く者の宿命。学年が変わったら仲の良かった友達と別々のクラスになってしまうようなものだと思う。
 番組の内容自体は来月以降もほとんど変わらないのだが、新しいスタッフとともに、さらにDJとして成長できるように僕も努力しないといけない。

9月23日(土)

 朝8時頃に携帯が鳴り、心配していた荷物が池袋の営業所に今朝到着したと連絡があった。神戸の営業所からは特に謝罪の電話などはない。一応必要な日には間に合ったが、この日本通運の対応はどうも釈然としない。
 ともあれ、爆発寸前TOKYOは今年も無事に開催された。
 今回はチケットが予約で300を突破したので、初めて前売り段階でソールドアウト扱いにした。ただ、チケットは購入したが来られなくなった人のキャンセルが相当数出ることを考え、当日券も出すことに。結果としてはゆうに300人を越える観客がCYBERのホールに詰め込まれることになり、中はかなりの人口密度。室温と湿度の高さは過去最高で、照明がもろに背中に当たるステージ上はサウナのようだった。序盤から汗びっしょり。
 今回東京で初めてお目見えした爆寸フラッグは、DJブース前に掛けておいたのだが、始まってすぐにはがれて落ちてしまった。僕がそれに気づかないうちに、ステージに上がったコスプレの人達がそれを踏んでしまっていたようで、初めて使用した日にさっそく汚れまくっていた。終わってからかなり凹んだ。次回からは安全ピンで止めないとダメらしい。ていうか落ちていたことに誰か気づいていたなら教えてくれればよかったのに。
 さて、今回のリクエストで圧倒的に多かったのはもちろんPIERROT。PIERROT限定で爆寸を開催して欲しいという要望は依然として多いのだが、限定爆寸というのは僕の中ではあくまで例外。人気のあるバンドが解散したからといって、ここぞとばかりにそんなイベントを企画するのは不謹慎という気もするし、そもそも爆寸はひと組のアーティストのファンだけを対象にしたイベントではない。
 ただ、突然に解散を発表されて、その後ラストライブも開かれず、最後の思い出さえ作ることができなかったファンに同情はする。だから今回は、アンコールをいつもより30分近くとり、すべてPIERROTの曲をかけることにした。今の僕にはこれ以上のことはできない。
 PIERROTに限らず、選曲については相変わらずクレームの嵐。自分の好きなバンドの曲だけ妙に少ないと感じるのはみんな同じで、「不公平だ」という声はいつものこと。「なぜよりによってあの曲なのか。どうせならあっちがよかったのに」という質問も多い。選曲にはすべてに僕なりの理由があるので、一つ一つに説明を加えたいくらいなのだが、それもキリがないのでやめておこう。
 今回は先述の通り満員御礼、熱気で天井から水が滴るほどの盛況ぶりだった。一時、モッシュや逆ダイが発生した時には一部で将棋倒しになる場面もあり、けが人が出ないかとヒヤヒヤした。暑い上に酸素が薄く、おまけにそんな危険な状態になったから、「次回からはキャパを広げてくれ」という声も上がっている。つまり、もっと広い場所で、という意味。
 結論から言うと、それだけは絶対にない。リスク背負ってまでこのイベントの規模を大きくする気はないし、初めての時からずっとCYBERを貸していただいてきた恩義もある。もともと僕の趣味で始めた手作りのイベントなのだから、今ぐらいの規模で充分だ。クレイジーで、マニアックなアングライベント。人知れず、こっそり開催されているぐらいがちょうどいい。
 それにしても、ヘドバンがきついと感じるようになった。すぐにめまいがする。さすがに10年前のようにはいかないか。

9月22日(金)

 明日の爆寸で使用する荷物は、昨日の昼間に自宅からCYBERに向けて発送した。BEAT SHUFFLEが終わってからCYBERに電話で確認したら、荷物はまだ届いていないと言われた。宅配便は翌日到着が常識というこの時代にそんなことがあるとは。CYBERの地域を管轄する豊島区の営業所に電話で追跡調査を頼むと、「神戸で受け取ったきり、そこから出た形跡がない」とのこと。発送元の神戸の営業所に確認を取ろうにも、営業時間が終了していて誰も電話に出ない。大阪の営業所経由でようやく連絡をつけてもらい、折り返し電話がかかってきたのが9時半ごろ。「ドライバーの話では、昨夜の便には載せるのを忘れたが、今夜東京に向けて送ったようだ」という。ならば確実に明日の昼間には届くのか、と聞いても、「届くはずだが、その確約はできかねる」という曖昧な返答だった。話が進まないのでそのまま電話を切ったが、こちらにとってあの荷物がちゃんと届くかどうかは死活問題。今思えば、昨日自宅にやってきたドライバーの態度にもいろいろ問題があり、対応に不誠実さを感じずにはいられない。
 かくして僕は、不安で眠れぬ夜を過ごすこととなった。

9月21日(木)

 9月で退職するROCK KIDSクルーの歓送会が行われた。
 どうせなら酒を飲みたかったので、電車で出掛けた。普段、車で行動することが多い僕は、基本的に外で酒が飲めない。だからたまに電車で出た日は、せっかくだからと思ってしこたま飲んでしまう傾向にある。この日も、どれくらい飲んだのか正確には覚えていないが、かなり酔った。記憶が途切れるほどではなかったし、ちゃんと一人で駅まで歩いて電車にも乗ったが、寝過ごした。ふと目が覚めたら神戸の灘駅ですって。慌てて電車を降りて、改札を出る前に、トイレで戻したりして。自慢じゃないが、僕はどんなに酔っていても、トイレ以外の場所でリバースすることは滅多にないし、きれいに掃除して痕跡を消す。この日も便器の周りは元通りにして、何食わぬで改札を出たのだが、その30秒後に構内の灯りが全部消えた。終電だったから。僕がトイレでリバース劇を繰り広げている間、駅員は待っていたのだろう。僕はこの日の灘駅最後の利用客となったわけだ。恥ずかしい。

9月19日(火)

 ZEPP大阪でくるりのライブを見てきた。いわゆるフェス以外で、このバンドのライブを見るのはどれくらいぶりになるかわからない。ミュージシャン仲間や洋楽ファンからも高く評価され、その人気は衰える気配がない。マイペースな活動ながら、日本のロックシーンでは独特のポジションを築いている。
 どちらかというとミディアム調のまったりした曲が多いバンドだから、ライブもさほど激しいノリではないのだが、観客の中における男性の割合は想像以上に高かった。ところどころで挟む岸田のMCはウィットに富んでいて、特にプロ野球をネタにした話には何度も吹き出してしまった。曲の始まり方や終わり方はどれも工夫されていて、ツアー初日とは思えない息の合い方。「しまった!一曲飛ばしてしもた!」と曲順を間違えたり、一曲だけスタートに失敗してやり直した曲もあったが、それさえもリハーサル通りなのではないかと思えるほどに、すべてがとても自然な雰囲気だった。
 最後はメンバー全員が太鼓を抱えて客席を一周。当然のごとく観客にもみくちゃにされ、パニック寸前の危険な状況だった。あれ、明日以降もやるのだろうか。

9月18日(月)

 NANAブーム冷めやらぬ中、単行本16巻が発売された。
 もう5年近くも前の話として進行していることを時々忘れそうになるが、時代の流れを如実に感じさせてしまうのが携帯電話だ。登場人物の使っているケータイが、やけに懐かしいデザイン。ナナが買った新しいケータイについての会話で「カメラつき?いーね、セレブは」みたいな台詞も。「セレブ」って言葉が浸透したのはもう少し最近のような気がするが。
 ストーリーがおもしろいなら時間的な進行が遅くても構わないけど、現代とのギャップがどんどん大きくなっていくのは少々気がかりだ。このまま時差が開いて10年なんてことになったら、ファッションはもとより登場する言葉自体が古くさく感じるのだろうし。
 それにしても、今回もハチの影は薄かった。誰が何と言おうと、僕の好みのタイプ(漫画でそういうことを言ってること自体オタク的だけど)はハチだ。特に髪型が。

9月17日(日)

 京セラドーム大阪で、マドンナのライブを拝見。13年ぶりとなった今回の来日公演、ステージに近い特別席はオークションで41万円の値がつき、5万円の席も含めてほぼ完売だったという。そのチケット代に相応しいゴージャスなショウで、僕の周りの人々が絶賛するのもうなずける内容だった。20人近いダンサーが登場するのだが、その踊りがやはり圧巻。願わくばもう少し近くで見たかった。
 今回のワールドツアーは、アメリカからヨーロッパを回って、この日本の4公演でファイナルを迎える。つまりアメリカとヨーロッパ以外の地域では日本でしかライブがないということで、この日のライブにも、中国や韓国などの近隣アジア諸国のほか、ニュージーランドやオーストラリアからも、熱心なマドンナファンが集まっているらしかった。
 彼女の最新アルバムは、すべての曲がノンストップで繋がっている完璧なダンスアルバムだった。今回の公演もその手法をほぼ貫いており、衣裳チェンジやMCの間もほとんど音が途切れることはなかった。流れ続けるリズムに乗せて、過去のヒット曲が織り込まれる。彼女のヒット曲の多さから言えば、あくまで新曲を中心としたセットリストには若干の物足りなさはあったが、斬新なアレンジで蘇る往年の名曲は一段とかっこ良く聞こえた。聞こえて来る音のほとんどが打ち込みで、僕が日頃よく見るロックのライブとは大きく異なる音楽ショウだった。
 ちなみに、僕が見ていたのはスタンドの最前列。隣にはヒロト氏、大抜くん、久保田さん、そしてヒロさんと、802の男性DJ陣がずらり。ものすごく賑やかで、楽しかった。自分はすごく落ち着きのある人間なのだと実感させられるひと時だった。

9月16日(土)

 スタート時は見ていなかったけど、最近になって毎週見ているドラマ「不信のとき」。正妻・米倉涼子と、銀座のホステス・松下由樹によるバトルを描いた不倫ドラマだ。間男を演じる石黒賢の役名が「浅井義雄」。これは僕の叔父の名前だったりするのだが、ドラマの中で「浅井さん」が浮気をし、女がそれを奪い合うというのは見ていてあまり愉快なものではない。
 しかしこのドラマ、話の内容自体はけっこう愉快だ。今どきゴールデンタイムに放送されるドラマとは思えないような、えげつない展開の連発。
 浮気相手と妻の双方に子供が生まれ、どちらももちろん認知したのに、妻から「あなたは先天性無精子症なの」と言い渡された浅井さん。じゃああの子もこの子も俺の子ではない!?だったら誰の?と愕然としていたら、あれだけ愛し合った浮気相手の女に会社を脅迫され、2000万円の退職金を脅し取られる。挙げ句に突きつけられる「胃がんで余命3ヶ月」という通告。
 ここ2週だけでこれだけの展開を見せる。悪いことばっかりしてきた浅井さんが、報いを受けるという流れだが、話が極端すぎて笑える。いくら浅井さんでも、これに感情移入はできない。
 たまにはこういう、非現実的でどんでん返しを繰り返すようなドラマも楽しい。このテのドラマは韓流にお株を奪われていたようだけど、もともとは日本のお家芸なのだし。浅井さん頑張れ。

9月15日(金)

 La'cryma Christiが解散を発表した。例によって僕は事前には何も知らされていなくて、ホームページに解散告知が掲載されている事実を、ファンの人からメールで教えられた。突然の発表に、とても驚いた。
 あれこれ考えた挙げ句、番組のラストで「Blueberry Rain」をかけたのは、おそらく最後のライブでも演奏しないであろう曲だからだ。彼等が発表してきた中で僕が一番好きなアルバム「Sculpture Of Time」を一通り聞いて選んだ。
 曲の前に僕が話したことは、一部のファンの人からは反感を買ったかもしれない。曲解されることを恐れずに、正直に話した。今回の解散が残念であることはもちろん確かだが、どこかで「もう仕方がないだろう」という諦めのような気持ちがあることを。
 あのお祭り騒ぎみたいなV系バブルが去ったあと、このバンドを待ち受ける運命はけっこう辛いものだったと思う。ファンがどんどん減っていく中で、メンバーの脱退という逆境さえ乗り越え、信念を貫いて活動する姿は勇ましかった。しかしその一方で、世間から「あのバンド、まだいるの?」などと小馬鹿にした口調で罵られるのは、彼等の本当の実力を知っている身としては悲しかった。どんなに嘲笑されても、ついて来てくれるファンのためにはバンドを存続させるべきだと、心の底からは思えなかった。だから今回の解散発表を知って、寂しいとか惜しいという思いはあっても、どこかでそれを静かに受け止めている自分がいた。過去にたくさんのバンドの解散劇を見てきたが、今までに味わったことのない感情だった。
 もちろんそんなのは、彼等を客観視している一人の業界人として抱いた感想でしかなく、今回解散に至った経緯とは無関係だ。メンバーは辛いだろうし、ファンも同じだ。こういう結論が出てしまった以上は、メンバー4人とファンの中で、La'cryma Christiという思い出が、一番美しい形で残ることを祈るしかない。
 最後のツアーと、来年初頭の解散ライブは、やはりチケットが取りにくくなるのだろうか。彼等がどんなに世間から忘れられても、どんな音楽性に変化しても、変わらず応援し続けたファンだけは、最優先で見せてあげるべきライブだ。僕のような、中途半端な応援しかしてこなかった業界人などより、そういう人を一人でも多く中に入れてあげるべきだ。それが、せめてもの償いになるなら。

9月14日(木)

 心斎橋クラブクアトロで、マキシマム ザ ホルモンのライブを見た。
 中に入ったらすぐに、レコード会社の人から「荷物を預かりましょうか?」と聞かれた。何となく遠慮し、ステージの横で手をこまねいていた僕だが、何曲か見ているうちに「やっぱり…」と翻意して、受付のところでリュックを預かってもらった。上に着ていたシャツの他、財布、携帯、鍵、腕時計、ブレスレット、ネックレスといった身体中の金属類をすべて取り外し、身軽になって会場へ戻る。そこからはもう、もみくちゃの汗まみれ。
 目下、僕が唯一「ライブハウスで前に突っ込む」気になるアーティストがこのマキシマム ザ ホルモンなのである。たまにこうやってライブハウスの醍醐味を味わうことも一つの勉強だ。クアトロは横に広い会場だから、後ろからの圧力はさほどではなく、しかもこのバンドの客は女性が増えているので、思っていたよりも楽な状況だった。
 まずかったのはメガネである。ダイブした野郎の足が僕の後頭部を直撃し、メガネが落ちてしまった。先週買ったばかりなのに!慌てて下に潜り、約4秒後に拾い上げた。奇跡的に原形をとどめていた。以降はそれをたたんで左手に持ち、右手だけを挙げてライブを楽しんだ。ライブが終わってからメガネをかけてみたら、だいぶひん曲がってしまっていたけど。ライブハウスギグをメガネで楽しむのはやはり無理があるのか。けっこう前の方に僕以外のメガネ男子はたくさんいたのだけど。
 ライブ後には関係者としてメンバーに挨拶をさせてもらうわけだが、人気上昇中のバンドだけあってメディアの注目度も高く、挨拶待ちの関係者は数十人。その中で、全身汗びっしょり、ひん曲がったメガネ姿の僕が一人浮いている…。「イタい関係者」として認識されていることだろうな。

9月13日(水)

 朝からずっと雨の一日。なのに、車で出たから傘を持っていなかった。仕方ないのでコンビニでまた折りたたみの傘を買った。
 僕は長い傘を手かに持って歩くのが大嫌いなので、使い終えたらすぐに鞄の中にしまえる折りたたみ傘以外はあまり使わない。最近は、500円もあればいっぱしの折りたたみ傘を買える。こうして忘れてきた時にいつも買ってしまうので、家には折りたたみ傘ばかり10本ぐらいあるかもしれない。
 大阪は地下街とアーケードの充実度は多分世界一の都市だ。その気になれば、屋根のない場所をほとんど通らずに生活できる。傘が苦手な僕にとっては、ありがたい街。

9月12日(火)

 CYBERでの爆寸まで1週間あまりとなったので、届いたリクエストメールを拝読しながら選曲に取りかかっている。こうして選曲作業に入ってからいつも困るのが、僕の保管しているCDが意外に少ないということだ。爆寸でリクエストの来る曲は、シングルカップリングや、インディーズ時代の廃盤アルバムにひっそりと入っているような「マニアに人気の隠れ代表曲」が多い。各バンドのCDを全部保管しているわけではないから、そういう曲が手元にないことは少なくない。そんな時は、BEAT SHUFFLEの番組用CD棚を漁ったり、周りにいるヴィジュアル系好きのスタッフなどに借りたりする。
 バンドが解散するたび、「爆寸でなければ聞けない曲」が増えていく。リクエストされるバンドの数もどんどん増える。限られた時間の中で、それらのバンドをまんべんなくカバーしようとすれば、当然1バンドあたりの曲数が減る。以前は人気のバンドは3曲以上かけていたけれど、今回はそうもいかないかもしれない。CDの山に埋もれながら、目下頭を抱え中。

9月11日(月)

 斎藤君が大学に進学するらしい。早実からということは、ほぼ間違いなく早稲田大学に進むのだろう。彼が正式に後輩になってくれるのはとても誇らしい。どうせなら法学部に来ないかな。
 彼がハンカチ王子などと名付けられるずっと前から、僕はタオルハンカチを携行している派。手を洗う頻度が尋常でない僕にとって、タオルは必需品だ。しかし、若者のハンカチ携行率は驚くほど低いらしい。某新聞社が、若者が多く利用する駅の女性用トイレで観察調査をしたところ、何と6割の女性がハンカチで手を拭かなかったという。駅のトイレにペーパータオルやハンドドライヤーはない。半数以上の女性は、洗った後の濡れた手を髪に撫でつけたり、パッパと振って水を切ったりしていた。そもそも手を洗わない人もいたのだとか。おそらく多くの人は、ハンカチを持っていないわけではないが、鞄から出すのも、洗濯するのも、面倒ということなのだろう。そのくせ鏡とか化粧品とかは頻繁に鞄から出て来るらしい。身だしなみとしての優先順位があべこべだ。
 デートをした相手の女性が、ハンカチかポケットティッシュを持ち歩いていなかったとしたら、僕ならどん引き。以前、知り合いの男が話した、「スナック菓子を食べた後の指を、ぺろっと舐めてズボンのケツで拭いて、そのままでいられるような女とは絶対付き合わない」という言葉に頷いたことがある。どんなにお化粧が上手でも、手の清潔さをないがしろにしているのを知ってしまった瞬間、その人の全身が汚れて見えてしまう。

9月10日(日)

 僕は人の誕生日を覚えるのが苦手なので、いろんな人からおめでとうと言ってもらえるのは本当にありがたい。番組スタッフやリスナーの人からも、プレゼントやお祝いのメッセージをたくさんいただいた。どうもありがとう。
 メッセージの中に、「年々、若々しくなっていきますね」みたいなことを書いてくれる人が多く、それは素直に嬉しく受け止めている。若さを保つために何か努力をしているわけではないけど。ついでにいうと、もらうプレゼントも年々若返っている気がしてきた。番組スタッフが今日くれたのは、映画「カーズ」のCDプレーヤーだったし、家族からもらったプレゼントやケーキも、ラピュタやらガンダムやらのアニメ系。全部並べて、「これを受け取ったのは、何歳の人でしょう?」というクイズにしたら、34歳と答える人はまずいないだろう。もちろん、ものすごく嬉しいんですけど。
 要するに、僕の趣味嗜好が年齢に逆行しているということか。このペースでいくと、あと5年ぐらい経ったら、きかんしゃトーマスのDVDか何かで大喜びしているのではないか、という懸念が頭をもたげる今日この頃。

9月9日(土)

 万博公園で開催された野外イベント「風に吹かれて2006」に行ってきた。毎年コブクロを中心に、歌唱力が自慢のアーティストが集い、「歌」をじっくりと聞かせるタイプの野外フェスだ。今年は佐藤竹善、Scoop On Somebody、絢香、馬場俊英、松たかこ、スキマスイッチの大橋卓弥などが出演。出演者は代わる代わる何度もステージに現れ、いろんなメンバーと一緒にいろんな曲を歌っていた。ステージで転換が行われている間も、アコースティック形式で絶えずライブは続いており、お喋りの達者な面々ばかりということも手伝って、休憩時間は一切なかった。
 馬場さんのソロステージは2曲。そのうちの一曲、「君の中の少年」では、後半のコーラス部分を舞台袖に集まった「おやじコーラス隊」が大合唱し、それをビジョンで映し出すという企画があった。そのコーラス隊には、馬場さんゆかりの30代以上の関係者が20人ぐらい集められた。もちろんその中には、出演者の竹善さんやコブクロの二人もいたのだが、実は僕も仲間に入れてもらっていた。ほとんど練習時間などなかったが、そこは勢いでカバー。中島ヒロトさんやコブクロくん達と一緒に、大声を張り上げて一生懸命歌ったのだが、ビジョンを見ていた人に言わせると「君ら、めっちゃ目立ってたよ」と。確かに目の前にカメラがあったのは記憶しているが、どんなふうに映されているのかはわからない状態だった。そんなにちゃんと映るなら、もう少しお洒落に気を遣っておいてもよかったか。それにしても楽しかった。あのアットホームな雰囲気のバックステージにいられただけでも幸せだ。
 どのアーティストも素晴らしい歌声を聞かせてくれたが、僕が一番感激したのは松たかこ嬢である。僕は昔から彼女の癖のない澄んだヴォーカルの大ファン。一流歌舞伎役者の娘に生まれ、あの美貌を持ち、腰が低くて飾らないあの人柄。それだけのものがありながら、完璧ともいえるあの歌唱力。神様はなんて不公平なのだろう。彼女の歌を聞きつつそんなことをぶつぶつ言っていたら、隣にいた馬場さんが「きっと彼女には、僕たちの知らないすごい欠点があるんですよ」と笑った。そうだ。そうに違いない。そう思わないとやってられない。
 長時間のライブだが、フルバンド形式の演奏は半分に満たない。この日、シークレットで登場したHOME MADE家族や、コブクロのライブ中を除いて、観客はほとんどの時間を座って過ごしていた。芝生の上で、秋の気配漂う風に吹かれながら、極上の「歌」に酔いしれる。出演者達もお互いのステージを座って楽しんでいて、出番が終わったアーティストが戻ってくると、拍手とハイタッチ。他のイベントとは異なる、ゆるい雰囲気が心地良い。
 今年は例年にも増してたくさんの野外フェスに足を運んだ夏だったが、締めくくりに相応しい一日となった。

9月8日(金)

 ちょっと事情があって、コンタクトレンズがしばらく使えない。というわけで、外でもかけられるメガネを作ることにした。スタジオアルシェのすぐ隣にある、大宮のクーレンズで。
 最近のメガネは、僕が子供だった頃に比べると格段に安い。おまけにレンズも信じられないほど薄くなった。近視としてはもう限界というレベルまで進行してしまった僕は、牛乳瓶の底みたいなメガネをかけるしかないものと覚悟していたが、けっこう普通のオシャレメガネが出来上がって驚いている。いつもメガネをかけている人に言わせると、「今どき、そんなの当たり前だよ」と。そういえば、僕がメガネを作ったのはかれこれ10年ぶりぐらいだ。
 長いこと、メガネで外出することはなかった。出掛けるということは、その前にコンタクトを入れることを意味していた。つまり、家族以外で僕のメガネ顔を知っている人はいないということ。僕が突然メガネ姿で仕事場に現れて、「あれ?どうしたんですか?」と聞いて来ない人は少ないが、みんなそれほど驚いたふうでもない。つまり、さほど違和感がないらしい。茶髪にした時はあれほど仰天されたのに。
 なぜ今日はメガネをかけているのかと聞かれたら、面倒くさいので「流行ってるから」と答えることにした。メガネ男子ブームはもう下火という噂もあるけれど。夏限定のチャラ男風に続き、9月限定でメガネ男子に挑戦中。

9月7日(木)

 ここ数日、漫画喫茶に通いつめるようにして、ようやく「DEATH NOTE」を読破した。
 以前、一度友人に借りて読んだ時は、「第二のキラ」が出現したばかりのところまでしか単行本が出ていなかった。ようやく完結したと聞いて続きを読んでみたのだ。
 あまりの字の多さと、話の複雑さに、途中ですっかり疲れてしまった。ことにメロとニアが登場した辺りからはほとんど飛ばし読み。1冊ごとの冒頭に載っているあらすじを読んで何とか理解しながら読み進め、意地で最後まで読み切った感じ。ノートが何冊も出てきたり、死神が何人も出てきたり、ノートの新しいルールが次々に登場したり…。登場人物が増えるにつれて、「誰が、何を、どこまで知っているのか」が混乱してくる。これを読んでる小学生は全部理解しているのだろうか。
 僕は絵の上手な漫画家が好きだ。緻密な絵の書けない漫画家の作品には、なかなか入り込めない。その点でこの漫画の作画を担当した小畑健は素晴らしい技術を持っていると思う。そう書こうと思った矢先、彼が銃刀法違反で逮捕されたという残念なニュース。夜間走行中、車のヘッドライトが消えていたことから警察官に呼び止められ、車内に置いてあったナイフを発見されたそうだが、「ライトのせいで…」という産経新聞(WEB)の見出しには何か賞でもあげたい。

9月6日(水)

 大阪ミューズで、Lion HeadsやKINGのライブを見た。最近、このライブハウスに来る頻度がやけに高い。
 SAKURA氏が、もともとは飲み仲間と遊びで結成したバンド、Lion Heads。これまでずっとドラマーとして活動してきた彼が、このバンドではギタリストとして在籍しており、ステージ上で彼がどんなふうにギターを弾くのかを見てみたかったのだ。
 Lion Headsはトリで登場。ドラムの女性はメイドルックだし、ベーシストは忍者みたいに顔を覆っているし、SAKURA氏も片目の周囲が黒くなっている。見た目は音楽よりもだいぶ奇をてらっている印象だった。SAKURA氏は長髪を後ろで束ね、低くギターを構えるスタイル。なかなか似合っていた。ペダル操作が忙しいそうで、あまり前には出てこなかったが、ステージで動き回れる自由さを実感していることだろう。何曲かでは彼のコーラスも聞くことができたが、これまた堂に入ったもの。全体としては非常にまったりとした流れだった。「これからもマイペースにこんなことをやっていくので、よろしくね」という、大阪のファンへの挨拶がわりのライブだろう。
 対して、その前に登場したKINGは、今回も激しい勢いで攻めまくるライブだった。観客をグイグイ引っ張って自分達のライブに参加させるのが彼等のスタイル。今どきめずらしいほどストレートなハードロックで、演奏が抜群に上手いしルックスもいい。こういうバンドがなかなか評価されない時代なのは歯がゆいところだ。それにしても、KINGのRYOくんはいつ会ってもいいヤツ。

9月5日(火)

 休日なのに早起きして、伊丹市にある運転免許更新センターへ。大阪府と違って兵庫県は地元の警察署で更新をさせてくれない。実にめんどい。9時から受付が始まるのだが、9時半ぐらいまでに行くと、最初の違反者講習に間に合う(僕は2年ほど前にスピード違反をやらかしている。ゴールド免許はなかなか手に入らない)。どうやらこれを逃すと次の講習に回されるらしく、結果として免許を渡され解放される時間が1時間近く遅れてしまうようだ。だから朝一はたくさんの人でごった返す。人混みの嫌いな僕が、久しぶりに並びまくった。僕は別に早い時間に終わらせる必要はないのだから、ゆっくり来ればよかったと少し後悔。
 運転免許の更新のために並ぶ人々や、講習を受ける人々を見ていて、「これほどバラバラな群衆もめずらしい」と思った。共通点は「兵庫県に住んでいる成人」というだけで、年齢、性別、職業などには全く統一性がない人だかり。高そうなスーツに身を包んだ中年ビジネスマンもいれば、おばあちゃん、労務者風の男、買い物のついでに来たみたいな主婦、ヤンキー上がり、OL、そして僕みたいなチャラチャラした奴もいる。どんな環境で生きている人も、文句を言わずに並んでいる。たとえお金持ちであっても、有名人であっても、この列には並ばないといけない。ここまで雑多な人種が集う場所は、免許更新センター以外に思いつかない。そんな群衆が、おとなしく違反者講習を受けている様子が、面白かった。

9月4日(月)

 この日のROCK KIDS 802の番組プレゼントが、「DJセレクトのセレブグッズ」。「これを手に入れれば、セレブな気分を味わえる」というアイテムを、決められた予算内で各DJがセレクトしなければならない。セレブというのは、平たくいえばお金持ちということ。お金持ちでなければ手にしないようなもの。ブランド品なども検討したが、やはりわかりやすく食べ物を買ってみることにした。
 結局僕がセレクトしたのは、1個13000円の沖縄産キーツマンゴー2個セット。希少価値が高く、国産マンゴーの最高級品だとか。自分で買うことは絶対にないが、ただでもらえるならぜひ欲しいと思うプレゼント。なんとまあ応募の多かったことよ。今の日本にはマンゴー好きがいかに多いかよくわかった。マンゴー好きでありながら、本物のマンゴーを食べたことも見たこともないという人もとても多かった。考えてみたら僕も、生のマンゴーを自分で切って食べたことってないような気がする。
 この商品、ネットで見つけたので、当選者には直接お店から発送してもらった。つまり僕も実物は見ていない。どんな味がするのかは、当選者にしかわからない。それにしても、ネットのショッピングサイトで検索する際、「高い順」というのをクリックしたのは初めてだったな。

9月3日(日)

 BIG CATで開催されたイベント「HEAVY METAL SOUND HOUSE」に行ってきた。ヘヴィーメタルやハードロックの名曲をプレイするクラブイベント。METAL GODの異名を持つDJの伊藤政則氏が1981年から開催しており、今年が25周年だそうだ。
 ステージ上にDJブースがあり、MCを挟みながら、過去の名曲をひたすら爆音で流していく。その方式は、僕がいつも開催している爆発寸前NIGHTと全く同じだ。ステージの下にはお立ち台があって、熱狂的なファンが代わる代わるそこに上がっては、おもちゃのギターやマイクスタンドを使って、なりきるなりきる。ギターソロの指の動きまで完璧に合っている人もいて、そのマニアぶりには驚かされた。その盛り上がり方や陶酔した表情は、本当に「音楽バカ」そのもので、最高に楽しそうだ。
 僕はこのジャンルにそれほど詳しいわけではないが、その僕でも知っているような有名な曲が多くて嬉しかった。初めてこうしたイベントを客席の側から見て、爆寸を楽しみにしてくれる人の気持ちが少しわかった気がする。同じ音楽を愛する人が一堂に会するだけでも、日常では味わえない高揚がある。
 最初にこのイベントを開催した時、観客は5人ぐらいしかいなくて、そのうちの4人はレコード会社の人だったりしたそうだ。それが今も続いていて、何百人ものファンが集まるというのだから凄い。爆寸もこれぐらい長く愛されるイベントになったらいいのに。
 参考にさせていただくべき要素がたくさんあり、秋の爆寸に向けて勉強になった。ただ、観客のぶち切れ具合だけは、爆寸が勝っていたと思う。

9月2日(土)

 たっぷり4時間、ホッケー三昧の一日。ただし4時間もぶっ続けで練習したら、最後の1時間はバテバテでリンク代の無駄になるので、間に2時間の休憩を挟んで2時間ずつ。
 最高のタイミングでゴール前に突っ込んで、味方から絶妙なパスがくる。ゴール前でフリー、というシチュエーション。僕の場合、そんな絶好機に脳裏をかすめるのは、「これを外したら誰のせいにもできない」という恐怖感だ。そうやってテンパると、相手のキーパーがやたら巨大に、逆にゴールはやたら小さく見え、わざわざキーパーの真正面にシュートを打ってしまう。チームメイトから聞こえるブーイング。「急にボールがきたので…」なんていう柳沢みたいな言い訳は一切通用しない。この精神面の脆さは一生直らないものだろうか。ああ、情けない。

9月1日(金)

 原稿を書く時などに、よく利用していたシソーラスの類語検索が、使えなくなった。無料の検索システムを悪用する人が増えて、サーバの負荷が大きくなったためらしい。語彙は少ないくせに、同じ言い回しを複数回使うことを極端に嫌う僕にとっては、非常に重宝する辞書だった。だからこのサービス停止は実に痛い。
 ならば有料のダウンロード版を購入しようかと検討したところ、Macintoshには対応していないことが判明。「Mac版を販売する予定はないのか」と問い合わせてみたが、あろうことか返事が来ない。
「Mac非対応」の弊害は増える一方だ。Macに対応したバージョンを作ることは、そんなに費用がかかるものなのだろうか。マイノリティが不利な立場に立たされるのは、資本主義社会の宿命とみるべきかも。