
11月30日(木)
恒例のライブイベント、Act Agains AIDS LIVE IN OSAKAが大阪城ホールで開催された。今年はアンジェラ・アキやKAN、Kなど、ピアノの弾き語りで聞かせるアーティストが多く、フルバンドでの出演は馬場俊英、BEGIN、そしてトリのCHARぐらい。絢香、徳永英明、平原綾香&aika姉妹という歌唱力自慢のシンガーが集い、「上手な歌」を聞くのが大好きな僕にとってはたまらない、贅沢な夜だった。
アンジェラ・アキは、中学生だった頃から徳永英明の大ファンだったそうで、彼のラジオ番組を愛聴していたのだとか。楽屋で感激の対面をしたことをステージで嬉しそうに語っていた。そんな微笑ましい出会いが生まれるのも、世代やジャンルを問わず、いろんなアーティストが集うFM802のイベントだからこそだと想う。
日本の若者はHIV/AIDSについてまだまだ無知だ。自分には関係のない話だと高をくくっているうちに、身近なところに忍び寄っている不治の病気。最近はエイズという言葉自体が巷で話題にのぼることが少なくなった。そういう時代だからこそ、このイベントの意義はより深いものになってきていると思う。11月29日(水)
自宅のケーブルテレビJ-COMをデジタルに切り替えることにした。チューナーがHDD一体型となり、CATVの番組も手軽に録画できるようになった。便利で簡単、画質も段違いにきれいになったとウハウハだったのもつかの間、チューナーが大きすぎて今まで使っていたTVラックに収納できないことが判明して撃沈。CATVのチューナーだけが中途半端に斜めの角度で収まっている。不格好なことこの上ない。
商売上手なJ-COMの戦略に乗って、IP電話もインターネットプロバイダもすべて乗り換えることにした。工事をしにやってきたのは、若いお兄さん二人。テキパキと手際よく仕事をしてくれた。熟れているんだなと一番感じたのは、家の中の何を見ても一切表情を変えなかったところ。「いい○○ですね」とか、「これ、僕も好きなんですよ」とか、まあ口に出さないまでも、人の家の中を見れば何らかのリアクションが出てもおかしくないだろうに。テレビの配線は屋根裏をいじる必要があるとかで、あろうことかそれが家の中で一番散らかっている部屋(のだめ並み)のクローゼットの中だったのだが、そんな部屋を見ても当然のような顔で、苦笑すら浮かべない。他人の家に上がり込むのに慣れてくると、ちょっとぐらい散らかっていても動じなくなるらしい。11月27日(月)
大阪ドーム公演が来週に迫っているビリー・ジョエル。FM802では例によって「BIG WELCOME TO OSAKA」と題し、局をあげて来日を盛り上げている。その企画の一つとしてホームページ上に特設サイトが作られていて、いろんなアーティストや802のDJ達がビリーについての思いを語っているページもある。これを読んでいたら僕も無性に語りたくなり、志願して書かせてもらった。もう原稿は送ったので近いうちに掲載されるはず。
好きな洋楽アーティストは数えきれないほどいるが、僕が一番最初にファンになったのはおそらくビリー。ビートルズを覚えるよりも先だった。兄が家でビリーのテープやレコードを聞いていたため、当時小学生だった僕の耳にも自然に入ってきた。彼の書く歌詞はとてもわかりやすいし、発音も実に聞き取りやすいので、英語の勉強にももってこいだった。
ライブの予習もかねて、久しぶりにベストアルバムを車で聞いてみた。幼い頃に一生懸命覚えて歌った歌詞は、なかなか忘れないものだな。ドームではどんな曲が聞けるのだろう。11月26日(日)
以前に録画してあった映画「タイタンズを忘れない」を見て、いたく感動。概ね想像していた通りの内容だったが、想像していたよりも心に残る名作だった。人種差別問題をテーマにしたスクール・ウォーズって感じ。
1971年。まだ人種差別が強く残っていたアメリカ・バージニア州を舞台に、アメリカ初の人種混成チームとなった高校アメフト部が起こす奇跡の物語。スポーツを通して互いを理解し合い、友情が人種の壁を乗り越える。もちろん実話だ。
この映画を見てマイナスの評価を下す人はほとんどいないと思う。適度にエキサイティングだし、考えさせられる内容でもあるし、エンディングまでとてもすっきりしている。デンゼル・ワシントンをはじめとする役者の演技も素晴らしい。安っぽさもわざとらしさも全くない。
しかしこの映画は公開当時、日本ではほとんど話題にならなかった。日本では、人種差別を扱った映画はなかなかヒットしないそうだ。加えて、アメフトを扱った映画も、デンゼル・ワシントンが出ている映画もヒットしにくい傾向にあるそうで、その3つのマイナス要素が集中しているのだから、当たるはずがないというわけ。日本人にとって身近なテーマでないことは確かだが、これは誰でも見る価値のある映画だと思う。差別問題はどこの世界にもはびこっているのだから。11月25日(土)
この世に腐るほどある、僕の気に入らないものの一つについて。
若者の使う日本語の乱れが、しばしば問題になる。それはいつの世も起こることで、誤った日本語が次第に正しい日本語として理解されていくこともある。いわゆる「ら抜き言葉」だって、今の若い世代にとってはむしろ自然な日本語なのだろうから、正式な文法として認められる日は近いだろう。今の十代の若者達だって、あと何十年かすればきっと、「今どきの若者の言葉は理解に苦しむ」と嘆く日がくるに違いないのだ。言葉は生き物。
番組でいろんなリスナーから届くメッセージを読んでいると、若者の使う日本語を読むことにもだんだん慣れてくる。ちょっとやそっとの乱れには動じないし怒らない。しかし、何度読んでも違和感を拭えない表現が一つある。「○○の方が」を「○○のが」と略すやつだ。これ、問題視されているのを聞いたことがないけど、いつの間にかすごく一般的な表現になってしまっているらしい。
「みかん食べる?」と訊かれた時の回答として、「いや、りんごの方がいい」というべきところを、「いや、りんごのがいい」と略す。意味が正しく通じるなら別に構わないとも思うが、「りんごのがいい」という言い方は、「りんごのキャンディーがいい」の「キャンディー」を略すときに使う言い方である。いきなり「りんごのがいい」と言われたら、「りんごの何がいいって?」と聞き返してしまいそうだ。「そんなのどっちだっていいじゃん」と言われたらそれまでなのだけど、この言い回しだけはどうしても慣れない。
これが広まったのは、僕の思うに携帯メールが原因だ。「ホウ」と打つためには計8回もボタンを押す必要がある。その面倒を避けて、「方」の字を省略するようになったのではないか(僕は「かた」と打ってこの字を出すけどね)。このまま携帯文化が進んでいくと、若者の言葉からオの段やエの段が徐々に減ってゆき、最終的には「かんにちはー」とか「あはやーがざいまーす」が正しい日本語になっていったりして。11月24日(金)
元La'cryma ChristiのKOJIと元PIERROTの潤が結成したバンドALvinoがBEAT SHUFFLEに初登場。本当に久しぶりに彼等とゆっくり話をした。付き合いの長いアーティストとは自然と会話が弾むし楽しいもの。番組の後には一緒にご飯も食べたり。
この日、車の中で交わされていたメンバー同士の会話の中に、耳慣れたブランド名が聞こえてきた。僕がもうかれこれ10年近く前から愛用しているCUSTOM CULTUREや291295=HOMMEの服を、KOJI氏や翔太氏もよく着ているのだとか。僕がいつも1シーズン分の洋服をごっそり買い込むサンプルセールには、彼等もよく顔を出しているそうだ。同じブランドの愛用者をこんなところに発見して、嬉しい限り。
ちなみに、CUSTOM CULTUREはメンズブランドだから、ボトムはほとんど買わない。どれも丈が長すぎるし裾も太すぎるのだ。タイトなパンツを好む僕はいつも仕方なくレディースを履いている。その僕に対し、「あそこのパンツは裾を切らなくてそのまま履けるからいい」などと嫌味なことをのたまうKOJI。まあ確かに彼の体格なら、だいたいどんな服でも適合するサイズがあるだろうし、似合いもするに違いない。
それにしてもこの3人の仲の良さそうだったことよ。本人達が楽しんで音楽を作れる環境が、一番理想的なんだろうなと実感した。11月23日(木)
驚くほど風の冷たい祝日。今日は大阪城ホールでレミオロメンのライブを拝見した。
春のツアーは厚生年金会館大ホール2daysだった。半年後の今回は、動員が一気に4倍に膨れ上がって大阪城ホール2days。チケットは見事に完売だそうである。
ステージセットも演出も非常にシンプルなライブで、それがより楽曲の素晴らしさを際立たせる結果になっていた。これまでの代表曲をほぼ余すところなく披露し、時折3人のアットホームなお喋りを挟む内容。このバンドのファンはとてもマナーがよく、MCの最中に余計な合いの手を入れる人がいない。曲が終わって拍手がやんだ後、照明が暗くなったまま、次の曲が始まるまでの間に、物音が一切しない時間が10秒ぐらいあったりする。1万人も人が集まってここまで静かなライブはめずらしいと思う。
急激に人気の出たバンドはとかくアイドル視されがちで、そのぶん人気も長続きしないことが多い。レミオロメンの動員の伸び方は特筆すべきスピードだが、純粋に彼等の音楽を愛しているファンをしっかりと獲得しているように見えた。そういう観客の前だからこそ、彼等ものびのびとやりたいことを出来るのだろう。
ところで、僕の斜め前の席に座っていた人が、某人気お笑いタレントに似ていて、気になって仕方なかった。ご家族を連れていたようだけど、大阪に住んでいるとは思えないし、人違いだろうか。目下調査中。11月22日(水)
テレビの報道番組で放送されていた、野良犬救助作戦のニュース。日本ってそんなに平和な国だっけ?と首を傾げてしまったのは僕だけか。
崖のくぼみに落ちてしまい、身動きの取れないまま数日が経過している一匹の野良犬。彼を救助するために、何人ものレスキュー隊が捕獲作戦を実施し、その様子を見物していた野次馬が50人、報道陣も50人。犬の引き取り手も現れて、一件落着だそうだ。ばかばかしい。
そんなくだらないニュースを報じる時間があるなら、日本の保健所で今どれほどの野良犬が処分されているかを取材せよ。身勝手でいい加減な飼い主のせいで、捨てられる犬がどんなに多いかを世に訴えよ。それがマスメディアの使命ではないのか。理不尽に殺されていく何万匹の命より、派手に助けられる一匹の命が優先されるのか。あんな場所に入り込まなければただの野犬として死んでいくだけだった犬を助けるために、出動したレスキュー隊の人件費も経費も、全部税金から出ている。日本人の平和ボケを痛感して、とても虚しくなるニュースだった。11月21日(火)
今年春に解散したPIERROTのキリトが、KOHTAとTAKEOのリズム隊を引き連れて新たに結成したバンド・Angeloの大阪初ライブを見に行ってきた。
会場に入ってまず驚いたのは、結成に合わせて金髪にしたキリトの衣裳やメイクである。黒い手袋も含めて、「PIERROTのキリト」そのもの。楽曲の雰囲気もライブのノリも露骨にPIERROT色が強い。PIERROTでの方向性をあえて踏襲して、さらなる進化を目指そうという意図が見えた。
驚いたのは観客のノリの良さである。これまでにリリースした音源は、4曲入りのCDシングル1枚のみ。ところが、この日披露された19曲のほとんどで、もう何度も聞いたことがあるかのような盛り上がりを見せていた。代々木でのお披露目フリーライブを含め、すでに何度もライブを見ているファンがそれだけ多いということか。
結果としてファンを裏切る形になってしまった解散の後、一度は揺らぎかけたファンとの信頼関係を、取り戻すには充分なライブだったようだ。例によって「業界に喧嘩を売りまくるぞ」宣言が何度も飛び出していたようだが、まあお手柔らかに。11月20日(月)
番組の後、BIG CATで開催されたFM802のイベント「PREMIER WHEEL」を見に行った。チャットモンチー、SEAMO、そして森山直太朗というラインアップ。各アーティストとも、ここまで畑の違う顔ぶれと一緒にライブイベントに出るのは初めてだったに違いない。
僕が会場に着いた時は、今年大ブレイクを果たした名古屋ヒップホップ界の雄、SEAMOのライブ中だった。マイク一本で長年ライブ活動をしてきただけあって、観客を盛り上げるのが実に上手い。大きなスポンサーのいる場でも、今まで通りの下品な格好(?)で登場するあたり、ただの不真面目なやんちゃ坊主なのかと思いきや、実際に話してみるととても紳士的で礼儀正しい男である。
そしてトリを飾った森山直太朗。彼がここまで流暢にお喋りをするシンガーだとは知らなかった。曲の合間に独特の語り口で会場を和ませる。スタジオで話していても、彼は日増しに社交的に、明るい人になっていく気がする。自分のキャリアからくる自信が、彼の性格を外向的に変えていくのだろうか。
それにしても今日のBIG CATはすごい人だった。無料招待としては非常においしいラインアップだったから。11月19日(日)
電車で京都に向かい、KBSホールでDir en greyのライブを見た。彼等のライブを見るのはどれくらいぶりだろう。前回見たのがいつだったか、もうはっきり思い出せない。多分、厚生年金会館だった。
来月のハッチ2daysはスケジュール的に難しそうなので、京都まで足を伸ばしてみることにしたのだ。どんなホールなのかと思ったら、中は700人規模の普通のライブハウスだった。
僕がしばらく見ないうちにすっかり海外で人気者になったDir en grey。この日のライブもほとんど洋楽だった。MCはないし、歌詞もほとんど聞き取ることができない。曲の間もステージには必要以上のライトがあてられず、始終どんよりと暗い。とにかくダークで、激しい。
そんなだからメンバーの姿はあまりよく見えなかったが、シルエットで見える彼等はおそろしく格好よかった。もともと美形揃いのバンドではあるが、さらに洗練された感じ。衣裳も自然で、曲の雰囲気とよく合っていたし。アメリカでどんなふうにライブをしているのか、ますます見てみたい。
ライブ後の楽屋で、多分6年ぶりぐらいで京くんに挨拶をすることができた。彼はある時期を境に一切メディアに出なくなってしまったため、顔を合わせること自体が久しぶりになってしまったのだ。でも彼は僕のことを覚えてくれていて、さっきまでのインセインなシャウトからは想像もつかないようなにこやかな表情で握手をしてくれた。
外に出たら土砂降りの雨。タクシーを捕まえようにも空車は全部バンギャルに拾われちゃう。相乗りさせてとも言えず、濡れ鼠でトボトボと駅まで歩いて帰るDJ浅井であった。11月18日(土)
ホッケーチームの友達が引っ越すことになり、不要な道具をあれこれと売りに出すというので、引き取りに行った。芦屋の僕の家から尼崎の彼の家まで、車で1時間を要した。週末の夕方って本当に車が多くて嫌になる。
僕は基本的には何事も、あまり道具にこだわらないタイプ。高くてかっこいい道具を揃えることよりも、最低限のものをいかに安く揃えるかに主眼を置く。だから、使えるならば人からのお古でも何でもいい。みんなからいろんなお古をもらいすぎて、物置が古い道具だらけになってしまっているのだけど。
今日もらってきた物の中で一番の掘り出し物は、未使用のデイパック。一見ただのデイパックなのだが、MISSIONというホッケーメーカーのものであるところが高ポイント。そろそろ新しい鞄に変えたいと思っていたところなので、渡りに船だ。11月17日(金)
僕の隠れた趣味、携帯のカスタムジャケット作り。夏に映画が公開されてからずっとPixarの「Cars」のものを使用していたのだけど、そもそも夏限定とか言ってたんだし、もうDVDも発売されたということで、ついに新しいものに変更した。今度は年内限定(予定)の「パイレーツ・オブ・カリビアン」。公式サイトから壁紙をいただいてきて、それの倍率を適当に合わせて繋ぎ合わせればカスタムジャケットに。もちろん、得意のプライベートウィンドウ連動型。映画グッズのアミュレット(首飾り)を携帯アクセサリー用にアレンジして、待ち受け画像もジャックのドクロに。どうだ。
これだけではどうも物足りない気がして、着信音までダウンロードしてしまった。あのテーマ曲。これだけのためにわざわざディズニーの着メロサイトをマイメニュー登録したので、300円も支出。凝り過ぎか。年内限定はもったいない気がしてきた。
ここまでやっておいて、実はこの2作目の「デッドマンズ・チェスト」って僕はまだ見ていないのだ。DVDは12月6日に出るらしい。11月16日(木)
グランキューブ大阪へ、スガシカオのライブを見に行ってきた。最新作「Parade」の曲を中心に、スガさんらしくファンク色の強い内容だった。昨日まで爆寸の映像をさんざん眺めていたせいで、サビで手を挙げる人さえいない客席の様子が、ちっとも盛り上がっていないように見えてしまうのだが、スガさんのライブの客なのだからその方が自然なのである。女性の客が大半だが、アイドルのライブみたいに騒がしくなることもなく、自然に身体を揺らしながらじっくりと音楽を楽しむ、大人の雰囲気。バックバンドとのチームワークも素晴らしく、さすがの演奏だった。
大阪国際会議場を指すグランキューブ大阪は、ライブ会場としてはあまり評判のいいところではない。最寄り駅から遠いというのもあるが、不人気の要因はやはりだだっ広いその形状だろう。1階席が広すぎて、後ろの方からだとステージがとても遠い。アーティストの顔なんてよく見えない。この広さで、キャパは厚生年金会館と大差ないというのだから、観客からすれば多少の不満はあっても仕方がない。まあ、座席はシネコンみたいに広いし、建物自体がとてもきれいだから、僕は嫌いではないのだけど。11月15日(水)
昨日に続き、今日も爆寸の映像編集。今度は9月に行ったCYBERでの爆発寸前TOKYOの分だ。こちらは2階のキャットウォークから見下ろした映像なので、客席の荒れっぷりがよく映っている。僕がステージ側から撮影するのを忘れていたので、全体的に似たようなショットばかりになってしまった。ただ、ムックの「大嫌い」をかけた時に発生した、壮絶なモッシュがよく撮れているのはありがたい。
こうやって映像の編集をするといつも思うのは、とにかく素材のバリエーションは多いに越したことはないということと、肝心なところで肝心なモノをカメラが捕らえていなかったら、すべて台無しになってしまうということだ。
これ、案外楽しいから、来年も作ってみようっと。11月14日(火)
今年の爆寸では、バイトの子やOSMの学生の子に手伝いを頼んで、ビデオカメラで撮影してもらった。これまで何十回も行っているイベントなのに、映像として残っているものが何もなかったからだ。例えば今年のプレイハウスのように、これまで爆寸を開催したことのない場所での開催を考えたとき、先方に爆寸の様子を見せる資料がないのは困るのだ。というわけで、爆寸を見たことがない人にも、どのようなイベントなのかが何となくわかるような映像作品を作りたかった。
編集するなら、素材の内容を忘れないうちがいい。というわけで、大阪での爆寸の映像をさっそく編集した。本編中は客席後方からの撮影だったため、カメラの近くにいる人があまり激しい動きをしていないのが気になってしまう。盛り上がっていないように見えるのだ。大阪の爆寸の場合は特に、自分の好きな曲が流れたらその瞬間に前へ突っ込む人が多いので、派手な盛り上がりはステージ前に限定される。したがって客席の後ろの方は常に、あんまり盛り上がっていない(ように見える)。そこへいくと、ステージ側から撮影したアンコールの映像はすさまじい。正気の沙汰とは思えないような逆ダイとヘドバンの海。見ているだけで幸せになれる、実に愉快な光景である。そんなに痛そうなことをしているのに、なぜみんな笑顔なのか。
1時間以上の素材を最終的には5分ほどに編集した。まさにダイジェスト。爆寸のマニアックさと激しさ、そして楽しさを伝えるには充分な内容になったと思う。Roxiteで公開したいところだが、音楽をネットで配信するとややこしいことになりかねないし、ヘドバン姿を映された人にとっては、にゃんにゃん写真をばら撒かれるのと同じくらい恥ずかしいことである場合も考えられるので、ここは自主規制。11月13日(月)
昨夜はずいぶん早い時間からベッドに入り、熟睡。これだけ寝不足だったのは、爆寸の後に麻雀をしたからだ。BRAND NEWでの後片付けを終え、さあ帰ろうと車に乗ったところで、別の事務所にいたBRAND NEWのマネージャーA氏から連絡が。せっかくだから麻雀しましょうよと。何がせっかくだからなのかよくわからないが、すでにメンツは揃えてあるなどとのたまうので、車をUターンさせて梅田の雀荘へ向かうことになった。大阪在住のヴィジュアル系バンドのマネージャーと、大阪で人気を博したヴィジュアル系バンドの元メンバー、大阪で有名なヴィジュアル系CD店の店長、そして浅井博章という、ものすごく大阪ヴィジュアル系テイストな4人が集まっての麻雀がそうして始まったのだ。半荘4回を行い、バンドマンと僕が浮き、店長が激しく沈むという結果だった。
たまにする麻雀はとても楽しい。でも可能なら爆寸の直後ではない時にやる方がいい。11月12日(日)
首の痛みがさほどひどくないのは、ヘドバンを押さえ気味にしていたせいだろうか。それとも明日になったら一気に悪化するのか。
寝不足と疲れを引きずったまま何とか本番を終え、そのまま友人の結婚パーティーに出席。そのためにこの日は日曜日というのにスーツ姿で、しかも電車でFM802に出勤していたのだ。スーツを着て番組を放送したのは多分初めてのこと。気分は引き締まるのだが、革靴に慣れていない足がまず最初に悲鳴を上げた。途中からサンダルに履き替えた。情けないサラリーマンの図。
最近、ホッケーチームの仲間の結婚式が多い。パーティーは3時半から始まっていて、僕が着いた時点で中盤といったところだった。座る場所や食料は何とか確保できた。ゲーム大会(飛び入りで僕が司会を任されたものもあった)などでひとしきり盛り上がった後、お約束のビンゴ大会が。こういう時、僕はいい賞品を手に入れたためしがなく、番号が読み上げられても「ふん、どうせ無理よ」みたいな諦めモードで穴を開けていったのだが、何と3番目ぐらいでビンゴに。リーチになって次の次ぐらいで当たり番号がきた。というわけで、めずらしく賞品をゲット。ラッピングされた賞品がテーブルに並んでいて、その形状から想像しながら自由に選んでいいという自己選択方式。僕が選んだのは筒状の包みで、中身はマグネットダーツだった。これはこれでかなり嬉しい。11月11日(土)
爆発寸前NIGHTは、大阪と東京で年に1回ずつ行っているが、今年はLUNA SEA限定が追加公演を含めて2回もあったので、年に4回も爆寸をやることになった。これは最も頻繁に開催していた時期と同じ頻度である。今日が、今年最後の爆寸だった。場所はもちろん、西九条BRAND NEW。
9月の東京に続き、大阪も過去最高の動員を記録。人気バンドの解散が相次ぎ、それぞれのファンが「爆寸でしか暴れられない」という理由でこのイベントに流れてくることがその要因だろう。
すでに掲載しているセットリストを見ればわかるとおり、今回はアンコールでPIERROTメドレーのようなものはやらなかった。あれはあくまで特殊な例。今日は元メンバーのライブが、同じ大阪で行われていることも考慮した。そのかわりに、PIERROTの曲は他のアーティストよりも多めだったはず。
解散していくバンドが増えるにつれて、リクエストが寄せられるバンドの数も増していく。とてもじゃないがすべてのバンドの曲をかけることは出来ない。リクエストの数を見ながら、各バンドの曲数を決めていくのだが、1曲しかかけないバンドの選定に一番時間がかかる。一人でも多くの人が、選曲に満足して帰ってくれるように知恵を絞って考えるのだが…。
という具合に、本番を迎えるまではあれこれ悩んでハゲが出来そうな僕だったが、イベントが始まってしまったらすべて忘れて楽しんだ。今回はお立ち台代わりの椅子を用意したので、一番後ろまでわりとよく見えた。男性客が少しずつ増えていることも大変嬉しい。男だってヴィジュアル系が好きで何が悪い。
今回は、ムックやメリーといった現役バリバリのバンドの曲も織り交ぜてみた。最近のバンドにもそれなりに面白いのがいるということを、この爆寸をきっかけに知ってくれたら嬉しいなと。爆寸といえばひたすらヘドバンと手扇子なイベントだったが、ムックでモッシュが起き、ディルで逆ダイが起き、というのが今後の恒例になったら楽しいと思う。非常に危険なノリではあったけど、やたら楽しそうな笑顔で暴れまくっている姿が印象的だった。
「選曲に関するクレームのメールは受け付けない!」とはっきりMCで言ったので、そういう内容のメールは来ていない。「あのバンドなら、あっちの曲の方が…」とか、「あのバンドがかかるのに、このバンドがかからないのはなぜか」といった不満や疑問は誰でもあるだろうが、どれも一応リクエストに従った選曲であったことはご理解いただきたい。皆さんの感想を見ている限り、爆寸で流れた中で、もとから知っていた曲の量は平均でも3分の1に満たない模様。
ともあれ、皆さんお疲れさま。最近、すっかりバンギャルの間でその名が定着した感のある爆発寸前NIGHTだが、さて来年は何をしたものか。アイデア、引き続き募集中。11月10日(金)
東野圭吾作品はあらかた読んだつもりでいたが、映画化された「手紙」はまだだった。今日、移動中にやっと読み終えた。
ここまで重たい気分にさせられる内容だったとは。弟の学費欲しさに強盗を働き、咄嗟に人を殺してしまった愚かな兄。彼が刑期を務めている間、強盗殺人犯の弟として生きなければならなくなった弟が、どれほど悲惨な人生を強いられるか。そういう話。どういう結末に持って行ってもハッピーエンドにはならない、絶望的な小説である。それでも最後まで一気に読ませてしまう展開の速さはさすが東野圭吾。犯罪者とその家族の「その後」にスポットをあてた内容は実にリアルで、その着眼点も素晴らしい。
映画の方では、主人公の兄弟、弟役が山田孝之、服役する兄役は玉山鉄二、そして弟に恋する田舎娘に沢尻エリカ、という配役。その写真が帯になっているから、どうしてもその配役を頭の中に思い浮かべ、違和感を抱きながら読むことになってしまう。本来なら読者に委ねられるはずの空想部分まで、限定してしまうのが映像化のマイナス面だと思う。書店の文庫本売り場に行くと、「映画化決定」の本ばかりが平積みになっているけど。11月8日(水)
FM802で、タイムテーブルやホームページで使用するための写真を撮影した。数日に分けて802の全DJが、局内に設けられた仮設スタジオで、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうのだ。
前回こういう形で写真を撮られたのは2〜3年ほど前だったと思う。その間にFM802のホームページはリニューアルした。今は、FM802のサイトにアクセスすると、トップページにその時間を担当しているDJの顔写真がいきなり載る。これはDJにとってけっこう重大なことだ。僕に興味のない人、ラジオを聞いているわけでない人も含め、ものすごくたくさんの人の目に触れる写真ということになる。しかもこれから数年の間、繰り返し繰り返し使われる。つまり、DJ写真の重要さが以前とはずいぶん違うので、もともと写真が苦手な僕にとってはさらに憂鬱なひとときだった。
衣裳は2種類用意したのだが、うち一つは思い切って黄色のラインパーカー。そう、ロケットダイブのやつ。顔よりも衣裳で目立とうという発想である。こっちが全部ボツにされたりして。11月7日(火)
今年最後の爆寸まで5日となり、一日がかりで選曲作業。リクエストの受付を締め切った。今回はわりと早いうちから多くのリクエストが届いていたので、選ぶのは楽だった。選ぶのだけは。
爆寸は「ライブでの定番」をかけるイベント。ヴィジュアル系の場合ややこしいのは、ライブで人気のある曲のほとんどが、メジャーデビュー前に作られた激しい曲である点だ。そんな曲はベストアルバムなどには入っていない場合が多く、入手困難なレア音源にひっそりと収められていたりする。
リクエストのメールを見て、「あ、これかけたいかも!」と思っても、それが僕の手元にある確率は決して高くない。ヴィジュアル系に関してはかなり幅広く、たくさんのCDを保存しているつもりだが、それでもまるで足りないのだと思い知らされる。FM802やNACK5のライブラリーにもなさそうなものは、知り合いのヴィジュアル系好きにメールで持っているかどうかを確認してみたりして。今日はとにかく、CDを探す作業に時間を費やした一日だった。
以前、あるバンドマンが話していたことを思い出す。ライブでの盛り上がりを狙いに狙って、丹念に作った曲は、実際に披露してみると意外なほど盛り上がらないことが多い。逆に、曲が足りないからと、慌ててスタジオでジャムりながら遊びで作ったような曲に限って、ライブでバカみたいにウケてその後のセットリストから外せなくなったりする。わかるような気がする。爆寸における定番曲の多くが、マニアックで地味な場所に収録されていることと、無関係ではあるまい。
もちろんそうした曲は、「代表曲」に成長したのだから、メジャーでリメイクされることも多い。しかし爆寸ファンはあくまでオリジナルを聞きたがる。そのこだわりが、嬉しくも厄介だったりするのだ。11月6日(月)
ROCK KIDS 802で、僕が担当している月曜日独自のコーナーを作ってもいいということになったので、「ピンポイント・リクエスト」という企画を先週から始めている。何らかのテーマに沿ったリクエストを募集し、それを3曲まとめてオンエアするという内容。まあ、ありがちといえばありがちで、特に真新しい企画というわけでもないが、これがけっこう楽しい。
先週は「隠れた豪華コラボ」をテーマに、実は大物アーティストが楽器やコーラスでキャメオ参加しているが、案外知られていないような曲を募集。そして今日は、「曲名が漢字4文字」縛りでリクエストを受け付けた。これが探してみると意外に思いつかない。番組前に、僕とスタッフで思いつく曲を挙げ、オンエアに備えて先にCDを用意しておくのだが、いざ番組が始まってテーマを発表すると、我々が忘れていた有名曲のリクエストが続々届いた。「花鳥風月」「春夏秋冬」「全力少年」「天体観測」「浪漫飛行」「少年時代」「卒業写真」などなど。なぜかヴィジュアル系絡みのものも多くて、「限界破裂」「最終列車」というリクエストも。
何にせよ、「お題」を出されるとムキになって考えてしまう人は多い。それが音楽に関するものだったら、FMリスナーはちょっとしたクイズ感覚で参加したくなるはず。「そうきたか!」と唸るようなリクエストが次々に来ると、番組を作る側もテンションが上がるのだ。
問題は、この「お題」を決めるのに、案外時間がかかることか。11月5日(日)
10月発売予定だったiPod shuffleは、結局11月3日から店頭に並んだらしい。予約で購入済みだった僕にも即日で発送され、無事に商品が届いた。
予想通り、文句のないコンパクトサイズ。本体はSDカードのケースよりも小さかった。液晶画面がないので、演奏される曲のタイトルなどがわからないのは少し不便だが、このサイズならそこは目をつむろう。
これまで正式にはMacに対応していないMP3プレーヤーを使用していたので、音楽を取り込むだめにはいちいち.mp3のデータファイルをドラッグ・アンド・ドロップする必要があった。iTunesに対応している携帯音楽プレーヤーならこんなに便利で楽だったなんて。
爆寸の音飛び対策のバックアップはこれでいこう。こんなミニサイズでDJっていうのも虚しいけど。11月4日(土)
昨日から公開になった映画「DEATH NOTE The Last Name」をついに見た。
前編の内容から考えて、コミック12冊分の物語を映画2本に収めるつもりがないことはわかっていた。おそらく、ニアとメロが登場する後半部分は一切カットされるのだろう。となれば、どうやって結末に持っていくつもりなのか。原作を読んだ人間の興味はそこにある。
僕の感想としては、大満足の出来だった。原作の入り組んだ物語をかなり大胆に削除し、印象的な場面だけを自然な形で残す。「誰も知らない結末」の言葉に偽りはなく、観ている者が予想できない衝撃的なラストに持って行くが、そこに強引さはなかった。そもそもこの話自体が非常に強引で非現実的なので、「なるほど!やられた!」と素直に負けを認めてしまう感じ。見終えた後の気分が、原作を読み終えたときのそれと非常に近い、という点も見事だった。原作でも最も人気の高かったLを演じた松山ケンイチは、この映画で一躍ブレイクの気配だ。
原作をただ忠実に再現するのではなく、こうして新しい解釈を加え、それでいて原作の魅力を壊さない映画化は、悪くないなと感じる映画だった。11月3日(金)
毎週、通勤で飛行機を利用している僕にとって、金曜の祝日など迷惑以外の何ものでもない。空港も機内も、人が多くてうるさかった。
飛行機は子供料金が高いから(基本的に通常料金しかない)、乗ってくる親子連れは料金のかからない幼児を抱いたお母さんがほとんど。赤ん坊はだいたいすぐに寝てくれるし、泣き声の大きさもかわいいものだから被害はほとんどないのだが、言葉を覚えた幼児は騒がしくてかなわない。唐突に大声で奇声を発するような子供が近くに座っていると、どう頑張っても眠れない。そんな子供をなだめようとすらしない母親が驚くほど多い。そういう時は、ひたすらガキを睨みつける。母親にはバレないように、ビビって黙るまで目からメッセージを送り続ける。これはてきめんに効く。うるさいガキが目の届く座席にいる時しかこの武器は使えないのだけど。そしてそのかわり、ずっと静かにしていたおりこうさんは、降りる時に撫で撫でしてあげることにしている。11月2日(木)
書店で見たタイトルにひかれて、何となく買ってしまった本を読んでいる。北尾トロの「裁判長!ここは懲役四年でどうすか」という本。二年間、東京地裁に通い続けた著者が、傍聴した赤の他人の裁判をつぶさに記録し、そこに垣間見える人間ドラマをレポートしているノンフィクション。現実は小説より奇なり。一見ありふれた事件でも、裁判官、検察、弁護士、証人、そして被告人の駆け引きの中に、時として現実離れした爆笑エピソードが生まれる。主観の入りまくった著者の筆力も素晴らしく、裁判という重いテーマを扱っていることを忘れさせるような、シニカルかつ鋭い切り口で笑わせる。暴力団組長の裁判で、その筋の人で埋め尽くされた傍聴席にビビりまくるところとか。
法学部出身のくせに、僕は裁判を傍聴した経験がない。数年後には裁判員制度も始まることだし、暇を見つけて、一度ぐらいは他人の裁判を傍聴してみるのも、勉強になるかなと思う。11月1日(水)
ドラマ「14才の母」が、すごい勢いで視聴率を伸ばしているらしい。扱っているテーマからして、いかにも話題になりそうだとは思っていたが、ここまで注目されるとは。「サプリ」では小生意気な小学生に成りきっていた志田未来ちゃんが、実年齢よりも1歳上の役を熱演している。ここまでリアルに中学生だと、見ている方も入りやすい。
現実に起こり得ない話ではないし、14歳での妊娠と出産を、肯定も否定もしないというこのドラマのスタンスには共感できる。室井滋扮するボーイフレンドの母親の、身勝手で過保護な悪役っぷりがちょっと現実離れしていて、そのへんは演出過多な気もするが。あと、学校の友人達の薄情さもやりすぎ。主人公を最大級に不憫に思わせて、唯一の理解者たる母親の愛で泣かせるという手法はわかるけど、度を越すと大映ドラマになっちゃう。
それにつけても、見ていてこれほど重い気分にさせられるドラマは久しぶりだ。「のだめカンタービレ」とセットで見て、プラマイゼロ。