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Diary(06.12.)

12月31日(日)

 今年の仕事納めはHOT100。年間チャートの特番を放送した後に、まだ年内の通常放送が残っているのも少々やりにくい話だが、チャートというのはどんな時も機械的に動いている。
 番組が終わった後、梅田芸術劇場で植村花菜のライブを見た。
 僕にとっても今年最後のライブになるから、他の関係者とは離れた席に座り、一緒に歌ったり手拍子をしたりと、観客の一人として純粋に楽しんだ。今日まで、iPodで2枚のアルバムを何度も聞いていたから、予習もばっちり。ユーミンに「いい意味で眠くなった」と言わしめた彼女の優しい声を聞いても、僕は眠くなることなんてなかったぞ。
どんな時も明るく元気な笑顔を見せる彼女だが、最後には感激のあまり涙する場面も。歌うことが何より好きで、ステージにいる時間は彼女にとって一番幸せなひとときなのだろう。そのひとときの夢を叶えてくれる多くの人達の、盛大な拍手やほほ笑みを前にして、彼女が抱く喜びの大きさは想像がつく。新作に収録された「花」という曲を最初に聞いた時から、頭に浮かんだ光景がそのまま広がっていた。一緒に歌っているこちらまでジーンときてしまう場面だった。
 この先、彼女がどんなに大きな会場でライブをするようになっても、彼女はきっとこの大晦日を忘れないだろう。将来の植村花菜にとって、大きな意義を持つライブになったはず。その場所に一緒にいられたことが、僕も嬉しかった。

12月30日(土)

 すっかり年末の恒例行事となった、BEAT SHUFFLEのライブイベント「LIVE SIDE」。今年出演したアンカフェやアリス九號.は、こちらが出演を打診する前からこのイベントに出たいという会話をメンバー間でしていたと言う。ヴィジュアル系のファンだけでなく、バンドマンにも定着してきたなら、実に光栄な話だ。今年の出演は他にも、去年に続きナイトメアとムック。
 トップを飾ったメアから、客席は咲き満開。客の年齢層の若さに驚いた。もはや手扇子も大半が左右交互の縦咲き。片手でこぶしを握る集団お辞儀逆ダイ、ギターソロは両手のひらを立て、手首でクロスさせて上下にひらひら動かす。今どきの中高生なんかは、初めてのライブでこれを見て、「ああ、これがヴィジュアル系の王道なノリなのね」と学び、真似をしてさらに進化していくのだろうな。時代はめぐるものだ。
 今回の出演バンドの中でも、すでにムックとアンカフェのファン層などにはずいぶんと差があるように見受けられ、このシーンの進化や変化を肌で感じることとなった。
 MCである僕がステージに上がった時の盛り上がり具合で、番組自体の人気はだいたい測れる。袖で見ていたスタッフによれば、今年は去年とは比較にならないくらいの歓声が上がったとか。BEAT SHUFFLEという番組の認知度は、ラジオを聞く週間のない若いヴィジュアル系ファンにも高まりつつあるのかもしれない。来年、この上向きの状況で、番組が終わることのないように祈るばかり。

12月29日(金)

 BEAT SHUFFLE、今年最後のゲストは、Velvet SpiderのKen-ichi氏とJimmyこと広瀬さとし氏。「伝説のヴィジュアル系バンド・D’ERLANGER」の再結成が最近ニュースになっていたが、そのD’ERLANGERの主要メンバーがローディーを務めていたといわれるバンドが、Jimmyの在籍するジャパメタ・ブームの代表格44MAGNUM。L'Arc-en-Cielと同世代のValentine D.C.のKen-ichi氏が、これまで接点がなかったくらいの大先輩だというのだから、すごいキャリアの持ち主である。僕が中学の時、前の席に座っていた奴がJimmyの大ファンで、椅子の背もたれに「44MAGNUM」とか落書きしていたのを思い出す。そんな大御所だが、威圧感は全く見せず、とても気さくに話してくれる楽しい人だった。
 一方、Ken-ichiさんと再会したのは実に6年ぶり。会うなり「老けたねー」と笑われてしまったが、28歳から34歳の6年間で老けない男がいるだろうか。先日のイベントの打ち上げで、「同郷、同い年、同じ色弱もち」のHYDE氏と意気投合したそうだ。長い付き合いだが、Ken-ichiさんが色弱だというのは初耳だった。僕も僕も。

12月28日(木)

 最近、中古のゲームソフトをよく買う。一時期、中古ソフトの売買をめぐって裁判で争っていたゲーム開発会社には悪いけど、定価との開きが大きすぎて、新品を買う気になれなくなってきた。
 ほんの数年前に、多くのゲーマーを夢中にしたヒット作が、今では1000円にも満たないタダみたいな価格で売られている。「鬼武者」や「三国無双」、「鉄拳」などのシリーズは、僕は過去にじっくりプレイする機会がなかったが、こんなに安いなら買っておいて、暇な時にでも遊んでみようと思える。今プレイして、それほど古さを感じるほどのゲームでもないだろうし。
 WiiだってDSだって、しばらく待てば簡単に手に入るようになる。そしてみんなが飽きたら余り始めて値が下がるに違いない。そういう時期を待ってから遊ぶのも経済的だし楽だよな。

12月27日(水)

 現在はLOVEの名で活動している元COSの中村蕗子嬢が、新しくブログを書き始めたらしい。COSのオフィにあるメッセージのコーナーはなかなか更新されなくて、この人は筆まめなタイプではないのだろうと思っていたが、案外こまめに、しかも内容豊富な日記を更新しているようで驚いた。ミナホから本格的に始まった彼女のソロ活動はようやく軌道に乗ってきて、最近はDCTの二人にも実力を高く認められ、バックで歌ったり、ドリ主催のライブイベントに出演したりもしている。
 彼女のブログはPakilaというSNSの中にある。とはいってもミクシィのように誰かの紹介が必要なわけではないから、登録さえすれば誰でも見られるもののようだ。ミクシィほど閉鎖的ではないので、アーティストのオフィシャルブログを開設するには適しているのかもしれない。
 ミクシィの成功を受けて、後へ続けとばかりにSSNの種類が増えている。同じようなものがたくさんあっても意味がないと思うのだけど…。

12月26日(火)

 年末恒例の100曲特番。9時間をかけて、年間チャートの上位100曲をすべてオンエアするこの番組で、全曲イントロに乗って紹介するようになって久しい。そのペースで9時間走り続けるDJにもすっかり慣れ、休憩らしい休憩がなくても疲れを感じないようになった。番組後に「あと100曲ぐらいはいけるで」と言ったのはさすがに冗談だけど。ちなみに、曲紹介で喋っている言葉は、数日前から少しずつ準備して書いてある。
 今年の年間チャートは、8年ぶりに上位3曲がすべて洋楽という結果になった。週間チャートで一度も1位になったことのない曲が、年間チャートで1位になったのは初めてのこと。異例づくめの面白いランキングとなり、番組終盤は大いに盛り上がった。洋楽を聞いてFMのDJを目指した僕にとって、洋楽シーンが活況を呈すのは喜ばしいことだ。あとは現代の洋楽ファンがラジオを聞いてくれるようになればいいのだが…。

12月25日(月)

 この日の番組のプレゼントは「今年の映画、今年のうちに」。今年の人気映画で、すでにDVDが発売されているものを、DJがセレクトしてプレゼントすることになった。パイレーツ・オブ・カリビアンなどのハリウッド大作は、僕が選ぶ段階ですでに他のDJにとられていたので、僕の曜日は「THE有頂天ホテル」をセレクトした。
 しかし今日、出かける前に、向こう一週間にテレビで放送される映画をいろいろとHDDに録画しようと番組表予約をしていたら、今週末の地上波でその「THE有頂天ホテル」が放映されることを知った。別にわざわざ応募せずともテレビで見られる映画のDVDを欲しがる人は少ない。セレクトミス。
 最近は邦画が好調らしいが、邦画には必ずテレビ局のバックアップがついている。劇場公開から半年も経たないうちにDVDが発売され、1年後に地上波で放送される。発売されてすぐにDVDを購入した人は、「そんなに早くテレビで放送されるなら、買ってまで見たいほどではなかったのに」と思わないものだろうか。早すぎて、ありがたみがない。

12月24日(日)

 クリスマスイブぐらいは自宅でのんびり過ごしたい。ガゼットのライブも楽しみだったが、今回ばかりは諦め、番組を終えてすぐに帰宅した。年末はスケジュールが立て込んでいて家族もゆっくり時間が取れないし、外食をしようにも街は人だらけ、想像しただけでうんざりしてしまう。今年はイブが日曜日だから、宅 配ピザなどもさぞ時間がかかるに違いない。あれこれ考えた挙句、我が家のクリスマスディナーはパスタに決定した。スーパーで並んでいる中でも特に高級そうなパスタソースを大量に買い込んだら、なかなか豪華なディナーが出来上がった。
 食べながら、もちろん今年も見たのは「M-1グランプリ」。アマチュアの変ホ長調以外はすべて吉本の所属タレントで、過去にも決勝に進出した名前ばかりだったが、どうも過去の大会ほどは笑えなかった。番組自体の人気は年々上がっているが、視聴者の満足度は反比例しているように思えるのは僕だけだろうか。一種の「飽き」なのかもしれない。僕が以前から 好きだったチュートリアルだけが際立っておもしろくて、圧勝という結果だったのは嬉しいところ。大阪で人気の高い笑い飯や麒麟はここ一番でのネタがいまいちだった。

12月23日(土)

 子供の所属するホッケーチームの忘年会が開かれ、僕はどういうわけか司会の大役を任されてしまった。人数が100人あまりで、結婚式に使われるようなお洒落なホテルの宴会場を使っての立食パーティー形式だった。そんな規模の宴会なんて、出席者が大人だけでも司会はヘトヘトになるのに、今回は参加者のうち半分以上が小学生。ちょっとしたゲームをするにも、ちっともまるっきり皆目僕のルール説明を聞いていない子供が絶えずいるものだから、なかなかテンポよく進まない。何とかチーム分けをして、「背中に字を書く伝言ゲーム」を考案してみたのだが、いざ始まってから「うちのチームには、まだ字がわからない幼稚園の子もいるんですけど」とか言い出す奴がいたり。万事がその調子で、声を張り上げすぎて喉が嗄れるし、たかがゲーム一つに何十分もかかってしまったため、事前の計画を次々に変更する羽目に。
 僕には幼稚園は保育園の先生はできないと思った。毎日こんなにイライラする状況、想像しただけでブルーになってくる。

12月22日(金)

 夏のstylish waveで初めてライブを見て以来気になっていたバンド、Duel Jewelを初めてゲストに迎えた。音楽性とルックスはソフトヴィジュアルの王道で、少し気取ったタイプのバンドを想像していたのだが、話してみてビックリ、これが自虐ネタ満載の軽妙で愉快なトークをするのである。ヴォーカルの隼人くんは大宮駅のすぐ近くにある実家に今も住んでいるらしく、NACK5 TOWNで買い物をしたことがあるどころか、スタジオアルシェの公開放送を見にきたことだってあるという完璧なジモティー。この日は何と彼のお母さんが観覧に来ていたそうな。書いてよかったのかどうか知らないけど、微笑ましくていい話ではないか。
 アー写では美しいメイクをしている彼等が、全員ノーメイクかつノーサングラスという完全な素顔で搭乗したのも僕にとっては意外だった。考えてみれば最近は、ファンの前に姿を現すときでも、ファンデーションすら塗らないスッピンバンドマンが珍しくなくなった。これもネオヴィジュアルの流れというやつか。

12月21日(木)

 本格的に寒くなってくると、空気が乾燥する。唇の荒れた人も多くなる。男も女もリップクリームは必需品。
 喉を使う仕事をしている者にとって、乾燥した空気は天敵である。今年は例年よりひどく乾いているように感じられ、外を歩いているだけで喉が疲れていくような気がする。そこで、マスクをつけて歩くことにした。最近は風邪を引いている人でなくてもマスクをつける人が多い。
 そしてさらに、耳が寒いからニットキャップをかぶる。ダニエル・パウター風に、半分目が隠れるぐらい深くかぶる。これに加えてマフラーと手袋でもすると、外気に触れるのは全身で目だけ、ということになる。イスラム女性もびっくりの完全防備。しかし当然ながら、怪しいことこの上ない。
 ニットキャップにマスクという組み合わせは、その不気味な様相からかえって目立つらしく、街ですれ違う人々から奇異なものを見る目で見られること多数。じろじろと眺めるのではなく、思わず目を奪われるが、長く見続けて目を合わせたりしたら大変だから、慌てて目を逸らす、みたいな。連れている子供が僕を見ていたら、「こら、見てはダメよ!」と逃げる、みたいな。明らかに「怖い人」として扱われてしまう。
 マスクって、ウィルスを防げるし、乾燥が気にならなくなるし、何より暖かいのがいい。この季節、かなり重宝する偉大な発明品であることに違いはないのだが、いかんせん見た目が悪すぎる…。
もっとおしゃれでかっこいいデザインを考えたら、流行るかもしれないのに。

12月20日(水)

 久しぶりにホッケーで汗を流した。この季節、インラインホッケーは辛い。風が冷たく吹き付ける中で、着替えをしなければならないからだ。ジャージの下にタートル、その下にTシャツというすごい重装備で練習に臨む。しかしゲームが始まると、5分もしないうちに全身が汗まみれ。この濡れた身体でちょっと休憩でもしようものなら、すぐさま体温がどんどん冷えていくから、思うように休むこともできない。暑いか寒いかのどちらかなのだ。
 それにしても感じたのは自分の運動不足。2時間みっちり練習する予定だったのに、最初の1時間でもうバテている自分がいる。たまにジムで鍛えるぐらいでは身体は衰えていくらしい。来年はもう少し頻繁に身体を動かすようにしようと心に誓う12月の夜であった。

12月19日(火)

 ちょっと用事があって神戸に行ったとき、上新電機で買い物をした。レジに商品を持っていったら、その場でカードを作れば割引になるという。その割引の額が大きい。こういう時、僕は迷わずカードを作っちゃう方。もちろん、クレジットカードを。
 入会金がかからず、年会費も永年無料なら、作らない方が絶対損という場合がある。入会することで得られる特典はちゃんといただいて、使わないなら解約すればいい話。それでカード会社に文句を言われる筋合いはなかろう。けっこうな額が割り引かれる上に、その日から使える金券までもらえ、入会すれば駐車場代もサービスになるとか。住所と名前を書くぐらいで済むなら喜んで。僕の職業は自営で屋号もないから、後からカード会社の審査で引っかかる可能性もあるけど、それならそれでいい。
 最近は、どんなお店に行っても提携クレジットカードの入会者を募っている。お金がかからないのに、カードを作ることをためらう人の気持ちが僕にはわからない。何枚もカードを持っているけど、僕がクレジットカードとして使っているのは1枚だけ。カードなんてあって困るものでもない。

12月18日(月)

 口笛の音色が印象的な曲「YOUNG FOLKS」がヨーロッパで大ヒットとなった、PETER BJORN & JOHNのピーターがROCK KIDSにゲスト出演。今回はガールフレンドを連れて来日し、一日だけ京都観光も楽しんだようだ。スウェーデンの北部出身とのことだったので、彼の地元の冬はどんな状況かをあれこれ聞いてみた。行ったことのない僕としては、北欧というくらいだからさぞかし寒いのだろうと想像してしまう。冬場には太陽が昇らないのではないかと。オーロラなんて、学校帰りに毎日見てるんじゃないかと。ところが、彼が今住んでいるストックホルムでの日の長さは日本とあまり変わらないようだし、よほど北の方へ行かなければそんなに厳しい寒さでもないらしい。ちょっと拍子抜け。

12月17日(日)

 スペシャルウィーク最終日。午前中はきれいな青空が広がっていたのに、番組中どんどん雲行きが怪しくなり、突然の雷雨。と思ったらすぐに止んで、雲の隙間から陽が差し始めると、「虹が見える」との書き込みが相次いだ。そんな変な天気の日曜日。驚くほど風が冷たい一日だった。
 任天堂Wiiのプレゼントは大いに盛り上がったが、今回のOSAKAN HOT 100の目玉企画の一つは「OTTACK 802」。アーティストがマニアックな趣味でTOP3を語り、1位が何かをリスナーが当てるという企画だ。先週登場したスキマスイッチの常田くんは「好きな雲」だったし、RIP SLYMEは「好きな漫画」、中島美嘉は「好きな海外ドラマ」、そしてグループ魂は「女の子が喋る好きな関西弁」について語っていた。どれも、知識のない人にはさっぱりついて行けない話だったが、それはそれで聞いていて楽しかった。どんな人でも、多少マニアックな知識を持っている。
 もちろん僕がこのコーナーに出るとしたら、語りたいテーマは山ほどある。「『太陽にほえろ!』の殉職シーン・ベスト3」なんてどうだ。「携帯の単語登録をしておくと便利な言葉・ベスト3」なんてのも語れるぜ。

12月16日(土)

 東京のお台場に、マッスルパークというテーマパークがある。大阪にいるとなかなか話題も入ってこないが、けっこう繁盛しているらしい。今日からリニューアルオープンしたとか。
 この日記にもよく書いていることだけど、僕は「スポーツマンNo.1決定戦」や「SASUKE」といった番組が大好き。これらの番組のファンは、一度でいいからあの競技に挑戦してみたいと常々思っているはずだ。こんなテーマパークを作ったらいいのにと思っていたが、すでに誕生していたとは。
 アトラクションをざっと見てみたところ、SASUKEなどの番組で見たことのある競技は、素人が試してみても怪我をする恐れがあまりなさそうな、シンプルなものがいくつかある程度。10kgの樽を頭上に放り投げるガロン・スロウとか、落ちてくるボールに向かって全力疾走するショットガン・タッチあたりをぜひ一度やってみたいところだが、危険すぎて無理なのはよくわかる。
 年末年始、実家にいる間に一度行ってみようかな。しかしレンタルシューズやウェアがないのはどうなのか。激しい運動をしに行くのだから、せめて着替える場所ぐらい用意してくれないと。そんな本気モードで向かう奴はあまりいないのだろうか。

12月15日(金)

 CATVがデジタルになって嬉しいのは、民放キー局の衛星チャンネルが見られるようになったことだ。懐かしいドラマの再放送が楽しい。別に全話を見ようとは思わないけど、自分が子供の頃に見ていた番組を大人になってから見てみるのは、ただただ懐かしい。
 最近は「ふぞろいの林檎たち」をよく録画している。石原真理子が暴露本で話題になっている今、このドラマを見るのはまさにタイムリー。
 このドラマが放送されていた頃、僕はまだ小学生だったが、家族がみんなで見ていたので必然的に僕もハマった。三流大学に通う冴えない男子学生と、看護学校に通う女の子という、平凡だけどそれぞれに悩みを抱え頑張って生きている若者達を描いた青春ドラマ。山田太一の脚本は、台詞の言葉遣いが倉本聰と同じくらいに特徴的で、中井貴一や石原真理子の演技が妙にそれとマッチするのだった。
 「ふぞろいの林檎たち」は、脇役陣も含めて出演者がこのドラマを機に評価を上げ、大成するドラマだった。風俗嬢に扮した高橋ひとみや、中井貴一の兄を演じた小林薫、2作目で寡黙な調理師を演じた小林稔侍など、このドラマで出世した演技派は少なくない。そうした役者達の演技が注目されたのも、やはり脚本が優れていたからだと思う。
 それと、全編にわたってサザンの曲をバックに流す手法も、今思えば斬新だった。まだ小学生だった僕は、このドラマを見ていたおかげで、サザンの代表曲をいつのまにかほとんどすべて覚えていた。僕にとってサザンの思い出は、ふぞろいの思い出に直結するのだ。
 もう詳しいストーリーを忘れてしまった、懐かしいドラマの数々。番組表を見ては、ワクワクして次々に録画してしまう。すべてを見る時間などないのに。

12月14日(木)

 HEP HALLにDREAMS COME TRUEの二人を迎えて、ROCK KIDS 802の公開録音が行われた。ドリほどのビッグアーティストが、ファンと至近距離でトークイベントを行うなんて、滅多にないことだ。観覧希望の応募は殺到し、入場のハガキがネットオークションではずいぶん高値で売買されていたと聞くし、会場の入り口には「譲ってください」の紙を持ったファンも多かった。
 収録されたトークの模様がオンエアされるのは木曜日なので、この日の進行役はメインが木曜のROCK KIDS担当の落合くん。その他、水曜の成田さんと月曜の僕も登場し、ホスト3人にゲスト2人という構成でショーは進んだ。来年予定されているワンダーランドの話を中心に、二人の暖かくて明るい人柄の伝わってくる、楽しいひとときだった。
 この日、始まる前に挨拶をしに行ったら、僕の顔を見るなり「ああ、どうもお久しぶりです!」と中村さん。僕はドリカムのお二人と仕事で接点を持つようになってから日が浅い。ゲストにお迎えしたことも、まだ2回かそこらだ。なのに、中村さんも美和さんも、僕のことを覚えてくれている。これはけっこうすごいこと。
 僕は全国にたくさんいるラジオDJの中でも、名前も見た目も喋り方も特徴が薄く、性格もあまり積極的ではない方なので、覚えられにくさではかなりの上位に入る自信がある。何度も一緒に仕事をしているアーティストの方から、「はじめまして」と挨拶されることにもすっかり慣れっこになっている。そんな僕のことを、古くからの友人のように親しげな態度で迎えてくれるのが、DREAMS COME TRUEという人達なのである。
 おまけに、この日初めて会ったというDJ成田真美のことも、中村さんはホームページに掲載された彼女のプロフィールを見て調べていた。出番の前に、成田嬢にあれこれと趣味のことを尋ねたりもしていた。
 気さくで、優しいアーティストは他にもたくさんいる。でも、たまたま一緒に仕事をすることになったに過ぎないラジオDJのことを、ここまで「知ろう」としてくれる人はいない。ましてドリカムほどのアーティストになれば、知り合うDJの数は何百人にもなるのだろうし。
 日本を代表するミュージシャンであり、雲の上の人々のはずなのに、本当に自分でも仲良くなれちゃいそうな、身近な存在に見えるところがドリカムの大きな魅力だ。そういう親近感は、周囲の人々に対する彼等のちょっとした心配りや気遣いから滲み出て来るものなのだと、つくづく感じる一日だった。

12月13日(水)

 ラジオというものは、リクエストを送ったりして参加する方がはるかに楽しめるものだと思う。今日は久しぶりに、自分のリクエストが採用される喜びを味わった。正確には、それとよく似ている喜びだけど。
 802にいたら、中島ヒロト氏が担当しているHAPPY FUN RADIOのディレクターが翌日の番組の選曲をしていた。昼の時間に、リクエストテーマを設定し、そのテーマに沿ったリクエスト曲を特集
していくそうで、「たとえばこんな感じ」として募集の際にリスナーに提示するサンプルとしての1曲を考えているという。テーマは「寒い季節に、手袋をしているような暖かい気分になれる一曲」とのこと。たまたま横にいた僕に「何かないかな?」とヒロト氏が聞いてきたので、少しの間考えて、何となく頭に思い浮かんだ曲を言ってみたら、「ほぉ、いいねえ」とまんざらでもない様子のディレクター。そして翌日の放送では本当にその選曲は採用され、しかもヒロト氏が僕のセレクトであることを放送で言ってくれるというオマケまでついた。
 ちなみにその曲とは、小田和正の「キラキラ」だった。深い意味はないけど、テーマを聞いて最初に思い浮かんだ曲だった。
 ただ、残念なのは、僕がラジオを聞き始めたとき、すでにその曲が流れた後だったことだ。ホームページでオンエアされた曲を調べていたら、僕が聞き始める2曲前が「キラキラ」だったようだ。つまり僕は、リクエストが採用される喜びと同時に、その曲が採用された時に限って放送を聞き逃す悔しさも味わったことになる。まあこういうのも含めて、ラジオって楽しいものだと思う。

12月12日(火)

 某音楽誌によれば、今年は「ネオヴィジュアル系台頭の兆し」があったそうである。僕も年のはじめからずっと、「今年はヴィジュアル系が熱い!」というような話をしていた。実際、人気バンドの多くは飛躍的に動員を伸ばし、このシーンの健在ぶりと今の勢いを一般の音楽ファンにも印象づけることとなったのは今さら書くまでもない。
 その一方で、ブレイクを遂げた人気バンドのファンは、早くも次々に「上がり」始めているそうな。異口同音に「メジャーになってから音が変わった」と不平を漏らしながら。こういう話は、いつの時代も本当によく耳にする。多分、誰もが一度は経験するものだろう。
 メジャーデビューしてから経済的に余裕ができ、より恵まれた環境でレコーディングができるようになったのに、バンドの音楽がマイナスの方向に変化するなどということは、常識的にみて考えられない。ただし、レコード会社がビジネスとして関わる以上、より多くの人の耳に届くように、知恵を絞って戦略を練り、セールスを意識して曲を作るのは当然のことだ。ことにヴィジュアル系は、インディーズ時代にマニアックな方向性を売りにして人気を博すバンドが多いから、その路線からの脱皮は確かに難しい。路線転換のタイミングと手法を誤ると、離れたファンは絶対に戻ってこない。
 長いことこのシーンを見てきた僕からすれば、最近のバンド達の目指す「脱皮」の仕方は、ひと昔前と比べればはるかに巧みでクールだ。作っている曲はインディーズ時代とさほど変わらない方向性でグレードアップしていると思うし、ヴィジュアル面だって明らかによくなっている。それでも、古いファンは離れてしまう。
 自分がそのアーティストを最初に好きになった時期の音源を越えて愛せる曲は、そう簡単に出てくるものではない。アーティストがどんなにいい方向に変化したとしても、あるいは全く変化しなかったとしても、新しい曲が作られる限り、当初のインパクトより色が褪せて見えるのは仕方のないことだろう。
 バンドがどんどん垢抜けて、かっこよくなっているのに、「変わった」と切り捨ててファンをやめてしまう人のブログなんかを見ると、どうにも虚しくなる。

12月11日(月)

 いよいよ今年最後のスペシャルウィークが始まり、局内は心なしかいつもより活気が溢れている。リスナーからのリクエストも倍増の勢いで、放送している側としてもやっぱり楽しい。6時台にはポルノグラフィティをゲストに迎え、心斎橋BIG STEPからの公開生放送も行われた。残念ながら僕は現地には行けなかったが、かなりの賑わいを見せたようだ。
 番組の後は、なんばハッチへ絢香のライブを見に行った。今年デビューした新人の中では、一番のブレイクを遂げたと言われる彼女。18歳とは思えない貫禄のあるステージングで、抜群の歌唱力を披露していた。バラードは完璧に聞かせるのだが、アップテンポの曲になると、低音がバックの音に消されてしまって聞き取れなくなるのは残念なところだった。それでも、MCではしっかりと自分の伝えたいメッセージを語り、煽ったり笑わせたりも上手にこなす。すっかりライブ慣れしている様子だったのは驚いた。
 この日は訪れた関係者の数も尋常ではなく、802のスタッフやDJだけでも30人以上いたと思う。その数がそのまま今の彼女の注目度を表しているといえるだろう。すっかり売れっ子になってしまったが、デビューシングルを全国で初めてオンエアしたのはROCK KIDSだったし、「絢香」という名で初めて行ったライブは、ROCK KIDSのイベントだった。
 今年の1月、梅田のシャングリラというライブハウスで開催した、「BIG UP」というイベント。200名のリスナーが無料で招待されたあのライブに出演したのは、チャットモンチーとRADWIMPS、そしてデビュー前の絢香という3組だった。3組ともが見事にブレイクし、今のこのメンツなら大阪城ホールでも出来そうなくらいの人気者に成長した。ラジオ局が、地味に行っている(ように見える)無料イベントは、あとあと貴重なライブとして語り継がれることが稀にあるのだ。

12月10日(日)

 FM802のスペシャルウィークは、どの番組も豪華なプレゼントを用意してリスナーの物欲を刺激する。番組ごとに割り当てられた予算の中で、今の若者が欲しがりそうな物、もらったら喜びそうな物を用意しなければならない。今回のスペシャルウィークのプレゼント用に、OSAKAN HOT 100が用意したものは、任天堂Wii。実は10月ぐらいの段階で、番組プレゼントはこれにするべしと決めていた。問題は、手に入るかどうか、それだけだった。
 10月のうちからどこにどう根回しをしようと、確実に手に入るという保証は一つも得られなかった。スタッフの一人は朝から並んで抽選販売にまで挑戦した。その抽選販売ではことごとくハズレだったらしいが、スタッフ達の努力の甲斐あって、何とか1台を確保。今日その実物を持ってきてくれた。
 リスナーに贈る番組プレゼントなので、繋いで使用することはさすがにしないが、ホームページ用の写真を撮るために箱を開けてみる。写真を撮るなら中身も写さないと、縁日のくじ引きの景品みたいに、「それ、箱だけちゃうん?」と突っ込まれかねないしね。という口実で箱の中身をじっくり観察。コントローラーを手に持ってみたり。うーむ、これは面白そうだ。
 半年以上も前から、僕が期待していたのはPS3よりも断然Wiiだった。予想通りのヒットになっているようだが、おそらく来年の春ぐらいまでには楽に入手できるようになるだろうと予想している。その頃になったら僕も買おうっと。今買ったところで、年末の慌ただしい時期に遊んでいる時間はないし、人に自慢できることぐらいしかいいことはなさそう。
 まあ、でもタダでもらえるなら僕だって欲しい。ラジオにリクエストを送っただけでもらえるなら、それぐらいのことは喜んでする。来週の日曜日、多くのリスナーが、僕と同じように思ってくれることを祈るのみ。

12月9日(土)

 ホッケー仲間との忘年会。チームの主要メンバーの多くが、海外や他の地方へ転勤したり、結婚して妊娠したりで、以前のように頻繁に練習ができなくなっているが、メンバーと熱く語り合っていると自然にホッケー熱が再燃してくる。寒くなってきたけど、頑張らなくては。
 店はこのチームでよく利用する焼肉店だったのだが、店主が幹事のメンバーと知り合いなだけにサービスが桁違いに良い。一番の驚きは肉の量だった。焼肉店で出される肉は、皿の上に平たく寝かされた状態で並んでいるものだが、ここの肉はその寝ている角度が違う。ほとんど立った状態で出てくる。ピンク色の霜降り肉が、そんな塊で。とても食べきれる量ではなかった。しかも、車で来ている僕以外の連中は信じられないような飲みっぷりで、30すぎてイッキ飲みの連発。それもワインばっかり。お店の人は愛想よく見守ってくれていたけど、内心ではさぞ疎ましかったに違いない。一人だけしらふだと、そういうところが妙に気になってしまうのが侘しい。
 最近、年齢のせいか酒が弱くなった気がする。仕事に支障が出ても嫌なので、翌朝が仕事の時は飲むのをやめている。飲みたくない時は、車で出掛けるに限る。飲酒を断るための完璧な口実になるし、自分自身をセーブすることもできるから。

12月8日(金)

 BEAT SHUFFLEのスタジオに入る前、アルシェの7階にあるGOLD GYMで汗を流すようになって半年。毎週ではないが、トレーニングをする日は必ず血圧や体重も計るようになった。僕の体重はこの10年ほど、ほとんど増減がない。どんな体調の日でも、概ねプラスマイナス1キロぐらいを行き来していたのだが、ここのところ微増が続いている。そしてついに、34年間の人生で最高の数値を記録。この身長の男性としては標準に近い体重であることに違いはないとはいえ、これまでずっと同じだった体重が今さら増えるのはやはり不安である。このまま一気に体重が増え続ければ、下腹がブクブクと膨らんでくるに違いない。
 そういえば最近、以前より食べる量が増えた気もする。ついに僕も、中年太りという悪魔に目をつけられてしまったのか。

12月7日(木)

 CATVのチューナーが大きすぎて収納できないため、新しいAVボードを購入。最近のネット通販ショップは本当に仕事が早い。実物を見て選べないのは確かに難しいところではあるが、品数は圧倒的に多いわけだし、値段も安い。注文してから2日後には届く。
 僕の家の居間にあるテレビの裏側は配線だらけ。PSXとゲームキューブ、VHS、CATVという4種類の入力ソースがあり、テレビの他、プロジェクターとホームシアター用のアンプにも送出している。それぞれをマスプロの分配器に接続し、7本の電源コード、6本のスピーカーケーブルが出て来ると、もう何が何だかわからなくなる。全部の先端にメモを貼付けて、余分なコードはきれいに束ねるようにするが、どう努力しても見た目は美しくならなかった。まあ、人目につく場所ではないからいいのだけど。一度そのすべてを引っこ抜いて接続し直すという作業は、想像以上に大変だった。
 ところで、今日この荷物が届いた時間が、夜の11時すぎだった。10時過ぎに帰宅したら不在連絡票が入っていたので、後日また届けてもらおうと思っていたのに。不在連絡票を入れて荷物を持ち帰るのって、宅配便のドライバーにとってはよほど避けたいことのようだ。遅くまで働くその熱心さに脱帽。

12月6日(水)

 楽しみにしていたビリー・ジョエルのドーム公演。やはり業界人にも人気が高いらしく、関係者入り口にも長蛇の列ができていた。開演時間より前には着いていたのだが、1曲目の途中で入った。
 客層は僕より少し上の年頃の男性が7割以上。カップルも非常に多かった。主に30代後半ぐらいの男性に絶大な人気を誇る洋楽アーティストがビリーである。初めて買った洋楽のレコードがビリーという人も多いだろう。彼の歌で英語の学び、彼の歌から漂うアメリカの匂いに憧れた世代だ。
 最初から最後まで代表曲だらけのすごい選曲だった。次々に知っている曲が始まるものだから、テンション最高潮。やっぱりライブというのは、知っている曲が多いアーティストほど楽しいものだと実感した。僕のいた席は関係者ブロックで、周りは拍手すらしないような人ばかりだったけど、僕はお構いなしで普通の観客と同じように楽しんだ。
 ヒット曲の多いアーティストだから、代表曲の中でも披露されたなかったものはもちろんある。僕が特に聞きたかった「さよならハリウッド」がなかったし、「Longest Time」や「Uptown Girl」、「This Night」なども残念ながら聞けなかった。しかしビリーの生歌と生ピアノをじっくり堪能できただけでもやはり満足なのである。「『Honesty』の最後のサビに入るところはやっぱり『upon』から繋がっていくんだな」とか、「『Stranger』の口笛はビリーが吹くわけじゃないのか」とか、「『素顔のままで』のイントロはビリーがグランドピアノで弾くのか!」といった細かい部分を確認できることが嬉しい。
 ラストは名曲「Piano Man」。最後のサビのところでビリーは演奏をやめ、客に歌を促した。英語の歌詞を覚えている人はさすがに少なくて、ちょっと微妙な空気。特に僕の周囲には関係者しかいないから、誰も口ずさんでなどいない。そんな静かな客席で、ここぞとばかりに熱唱する僕であった。だって昔から好きな曲だもん。
 何だか久しぶりに、ラジオのDJという立場ではなく、100%観客の気分でライブを楽しんだ気がする。この仕事をしていなくても、チケットを買って見に行っていただろう。ギュウギュウ詰めの地下鉄で帰るのは大変だったけど、そんなちょっとした苦労も醍醐味だと思えるライブだった。

12月5日(火)

 表参道のイルミネーションがこの冬から復活したそうだ。アカリウムという名の光の回廊は、写真や映像で見る限り、並木に電飾を施したかつての印象とはずいぶん違った見た目になってしまったが、樹木への影響を配慮してのことなら仕方のないところか。
 学生時代、ラフォーレ原宿の1階、明治通りに面した一角に、HMVのDJブースがあった。19歳だった僕が「ここでDJをやらせてくれ」と初めて扉を叩いたのがまさにそこ。当時の原宿は、12月のクリスマス時期になると、表参道のイルミネーションを見に来る若者達で大変な賑わいを見せていた。歩道橋にはカップルが鈴なり。道路は大渋滞(漫画「NANA」で、ハチがタクミからの電話を初めて受けた場所があの辺りだったはず)。冬になると、「もう始まったみたいだよ」「えー、まだ見てないやー」みたいな会話が必ず交わされるような、僕らにとってはまさしく風物詩だった。
 イルミネーションが始まると、表参道から数十メートルの位置にあるHMVのDJブースの前も、多くの幸せそうなカップルが行き交った。そんな人達に向けてDJをするのが楽しくて、クリスマスイブにそこでDJのバイトをしたことがある。その夜は自分の担当の曜日ではなかったけど、わざわざシフトを替わってもらったのだ。クリスマスにバイトをしたがる人は少ないから、かえって喜ばれた。ロマンチックな夜を満喫している恋人達に向けて、何時間もクリスマスソングばかりをかけ続けた。
 8年前、あのイルミネーションがなくなってしまったと聞いた時はけっこう寂しいものがあった。復活のニュースを聞いて、DJを目指していた自分の青い春を思い出した。

12月4日(月)

 今年も残り1ヶ月を切ったところで、番組プレゼントとして用意したのは、DJセレクトの2007年版カレンダーや手帳。僕が選んだのは、毎年売り切れる限定商品・hideのオフィシャルカレンダーと、最近日本中で大人気の「ほぼ日手帳」の2点。どちらも非常に応募が多かった。僕は最近まで知らなかったのだが、「ほぼ日手帳」は本当にものすごい勢いでファンが増えているらしい。大きさや厚み、ポケットやしおりの数、ページ内に載せる情報など、「使いやすさと面白さ」を細部までとことん研究し尽くしたすごい手帳。この手の手帳としては少し金額が張るが、それだけの価値があるものらしい。カレンダーや手帳の選び方で、毎日が楽しく変化することもあるのだ。
 番組の後、サヴィという女性向け雑誌の取材を受けた。カメラマンの人は番組中もスタジオ内でパシャパシャと僕の写真を撮っていたが、放送中の僕のあまりの慌ただしさにちょっと圧倒されたようだ。ROCK KIDSという番組は、曲が終わる1分前になっても次の曲が決まっていないなんてことが、ざらにある。つい今しがたADが走って持ってきたCDの曲を、もう何時間も前からかけることが決まっていたような涼しい顔で僕が紹介する光景は、見慣れない人からすれば確かに衝撃かもしれない。実はけっこう修羅場。それが楽しいのだけど。
 1月上旬に出る号に僕は掲載されるらしい。関西在住の女性は、書店でサヴィを見かけたら買うざます。

12月3日(日)

 一気に冷え込んで、真冬到来。きれいな青空だが風はピリリと冷たい。
 番組の後、御堂会館で映画「NANA2」の試写を見た。コミックはまだまだ続きそうなNANAだが、映画版は今作で完結するとのことで、果たしてどのような結末に持っていくのかがファンとしては最大の関心事だった。結論からいうと、前作ほどではないにしろ、「ええ?ここでおしまい?」という物足りなさはやはりあった。原作での続きがわかっているだけに。しかし、観客にインタビューをとったところ、結末に関しても概ね好評だった。ほとんどの人が、ストーリーがどうとかいうよりも、いかに原作の世界観が忠実に実写化されているかという点を重視して見ているらしい。
 今回は主要な配役の一部がリニューアルされているが、個人的な感想としてはどれも前作より違和感がなかった。特に、シン役の本郷奏多は、まだ幼さの残る美少年を見事に演じていた。
 こういう映画を見ると、どうも細かいところに悪趣味なツッコミを入れてしまうのが僕の癖。今回でいうと、「そんな低いテーブルからフローリングの床にガラスのコップが落ちて、そこまで粉々に砕け散るはずがないのではないか」ということと、「レンの部屋から見える景色はセットの写真に違いないのに、ナナの背後に映ったレインボーブリッジの車が動いていたところに、リアルさを追求する監督のこだわりが感じられた」ということ。見る予定の人はぜひチェックされたし。

12月2日(土)

 めずらしく土曜日なのに仕事があった後、話の流れでこれまためずらしくボウリングなど。以前にも書いたことがある気がするが、僕のボウリングの腕前は実に中途半端。悪くても100は越えるが、よくても150止まり。成人男性の偏差値にしたら、多分55ぐらい。自慢できるような点を出したことはないし、笑いのネタになるほど下手っぴということもない。
 そんな箸にも棒にもかからない素人ボウラーの僕が、今日出したスコアが何と182。オープンフレーム(ストライクもスペアも取れないフレーム)が2つだけという人生初の快挙だった。とりあえず真ん中を狙ってただただ真っ直ぐに投げ、うまく左右どちらかにズレてくれたらストライクかも、なんていう運まかせな投げ方をしている僕としては、考えられないようなスコアだ。
 たかが2ゲームでけっこう腕の筋肉が張っている。運動不足の身にボウリングは案外ハードなスポーツだ。開催中のアジア大会では立派に競技種目。ビリヤードとかチェスもそうらしい。どうでもいいけど、なぜその中にダーツがないのだろう。

12月1日(金)

 石田衣良の代表作「4 TEEN」を読んだ。ルックスも性格もバラバラ、それぞれに悩みやトラブルも抱えているが、どこまでも仲良しな中学生の男の子4人組が体験する、いくつかのエピソード。石田衣良は、現代の若者の生態をどうやって研究しているのだろう。僕は今どきの中学生の生活を知っているわけではないが、彼の作品を読んでいると若者達の生活ぶりをとても間近で観察した気分になる。
 金持ちの病気持ち、貧乏で身体の大きなデブ、背が低くメガネをかけた秀才、そして特徴の薄い主人公。映画やテレビに出て来るアイドルのような華やかなところは何一つなくても、一人一人の物語の中で彼等は輝いている。
 中には重たい気分にさせる内容もあるのだが、文章がスマートでわかりやすいので、比較的ドライな気分で読み進めることができる。この小説が石田衣良の人気を決定づけたのも頷ける、いい本だった。