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Diary(07.02.)

2月28日(水)

 鰻谷燦粋(サンスイ)にて、FM802とSTREIGHTENERのコラボイベント「LINEAR PREMIERE」が開催された。この日、ストレイテナーは東京でライブをしており、メンバーは登場しない。未発売の新作を爆音で全曲試聴し、その前後には新旧さまざまなロックをかけて盛り上がる、という趣旨のロックパーティーである。こうしたイベントにはめずらしく僕もDJとして声をかけてもらったので、張り切って参加。爆寸以外の場で、(踊らせるほうの)DJをするのはどれくらいぶりだろう。
 無料招待のイベントだったが、応募の倍率は20倍近かったそうだ。アルバムを先行試聴できるだけでライブがあるわけでもないのに、これだけの応募がくるところに、昨今のテナーの人気が伺える。
 ライブの激しさで知られるテナーだが、ファン達はクラブイベントには不慣れだ。ステージ上にDJブースしかない状態で、ライブの時のようなどう猛な暴れっぷりが見られるかどうかは未知数だった。不安は的中。開演前の客入れ時から、テナーファンなら好きそうなロックが次々に流れているのだが、やってきた客はどう動いていいのかもわからず、鞄を肩にかけたままで茫然と立ち尽くしている様子。
 そんな中、いよいよイベントスタート。最初のDJである大抜くんがMCでたっぷり盛り上げ、「いい感じでハジけている人には、ステッカーあげちゃう!」なんて言ったもんだから、前の方は一気にボルテージが上昇した。みんな、現金すぎ。
 大抜くんは「MELODIC STORM」や「TRAVELING GARGOYLE」といったテナーの曲を中心に、GREENDAYやハイスタなどをプレイ。ホルモンの「恋のメガラバ」をかけたところで僕にバトンタッチしてくれた。
「セットリストが知りたい」という人がいたので、ここに載せておくことにする。僕が持ち時間の30分あまりでプレイした曲は以下の通り。
・君という花/ASIAN KUNG-FU GENERATION
・シャングリラ/チャットモンチー
・キミトベ/キャプテンストライダム
・最大公約数/RADWIMPS
・風の日/ELLEGARDEN
・アルエ/BUMP OF CHICKEN
・MAGIC WORDS/ストレイテナー
・ロッキンポ殺し/マキシマム ザ ホルモン
・みかんのうた/SEX MACHINEGUNS
・悲しきASIAN BOY/THE YELLOW MONKEY
 以上9曲。ホルモンは「恋のメガラバ」の予定だったのだけど、大抜くんがかけてしまったので、急遽変更。
 出番が終わって外に出たら、何人かのお客さんに話しかけられたのだけど、一番喜ばれたのがどうやら「みかんのうた」。これは僕にとっても飛び道具みたいな選曲で、前の曲の終わる1分前ぐらいまで、「本当にこれをかけて大丈夫か!?」という迷いがあった。ホルモンでのフロアの暴れっぷりがとても楽しそうに見えたので、「今のこの人達ならドン引きせずに対応してくれるはずだ」と信じてかけてみた。ヘドバンしてる人なんてほんの数名、若干戸惑う人もいたようだが、結果的にはみんなで楽しく「みかんみかん!」で沸いた。この曲は、今どきの若者にとっては歌謡曲みたいなものになっているのだろう。
 一方で、一番盛り上がらなかったのがラストのイエッサー。今どきのロックファンはけっこうな確率でイエモンを通っているという計算だったのだが、選曲が古すぎたのか。ラストがそんなで申し訳ない感じ。マシンガンズとイエモンでこうも差があるとは。
 DJブースにいる僕は、歌って踊って頭振って、爆寸並みに暴れまくったのだが、その姿を初めて見た関係者はずいぶん驚いていた。
 僕の後に登場したDJ成田真美も、ラジオでのクールな語り口からは想像もつかないハジけっぷり。たまにMCをしても声が異常に高いうえに早口で、何を言ってるのかわからないという超ハイテンションだった。彼女はKASABIANなど得意のUKロックを中心とした選曲で盛り上げていた。
 メインのアルバム試聴では大抜卓人が再びDJブースに。今作はどちらかというとディープな世界観のゆるい曲が中心。暴れるだけがテナーじゃない!ということを強くアピールする内容になっている。アルバムの内容についてはまた後日。
 その後、トリとして登場したのは、もはや大御所のDJ中島ヒロト氏。開場時にDJをしていたAKE-MINも何曲かプレイし、3時間あまりのロックパーティーは盛況のうち終了した。
 今回のイベントはむろん、もともと「アルバムの先行試聴」を目的としたものだった。みんなでじっと座って聞くよりは、ライブ同然に暴れて楽しんだ方がストレイテナーらしいのではないか、という発想から、こうしたクラブイベントの企画に発展したものである。
 ジャパニーズロックファンの多くは、目の前にDJブースしかない状態で踊るというシチュエーションに慣れていない。しかし音楽が好きなのはみんな一緒だ。一度火をつければ大いに盛り上がる。こういう客層にもクラブイベントが成り立つということが証明された。ジャパニーズロックを中心に選曲するDJイベントが、関西にほとんどない(と思われる)中、802のロック好きチームが中心となってまた企画してみようじゃないか。イベント後に御飯を食べながら、そんな話をした。とても楽しい一日だった。

2月27日(火)

 某電器店で中古ゲームソフトを物色していたところ、ちょうどレジから「ただいま、入手困難となっております任天堂Wiiを入荷いたしました」のアナウンス。店内でそれを聞いている人は何十人もいるのに、特にレジに殺到する様子もなく、みんな普通にそのアナウンスを受け流している。その状況があまりに意外だったので一瞬ためらったが、僕は一人でそそくさとレジに向かい、「あのぉ、Wiiが買えるんですよね?」「はい、もちろん」「カードいけます?」「いけますよ」「じゃあ、ください」というわけで即購入。まあ、定価で買えるようになったらどのみち買う予定だったわけだし。
 発売から約3ヶ月。そろそろ需要と供給のバランスがイーブンになりつつあるようだ。僕が予想していたよりは早く手に入った。何十キロも渋滞しているのがわかっている高速道路に乗るよりも、その渋滞が収まって楽に通れるようになるのを待つ乗り方が好き。定価よりもいくらか上乗せしている転売屋から買うなんてなおさらばかばかしいと思う。いずれはこうやって、労せず買えるようになるのだから。
 さてと。ソフトはどれを買おう。そう、まだ1本も買っていないのだ。

2月26日(月)

 最近の自動車保険はロードサービスも付帯しているから、会費を払い続けてJAFに加入し続ける必要はないのだが、会報であるJAFメイトが読みたくて、何となくやめずにいる。そのJAFメイトを読んでいたら、睡眠にまつわる特集記事が。ふむふむといろいろ勉強になったが、その中に大変気になる記事を発見した。「むずむず脚症候群(RLS)」という、一種の不眠症についてのもの。
 夜、ベッドに入ってから眠りにつくまでの間に、両脚が何だか妙にむずがゆくなって、それが気になって寝付けない、ということが稀にある。その不快感はなかなか言葉では表現しづらい。表面の皮膚ではなく、脚の内部にかゆみを感じる感覚。これのせいで眠れない苦しみを、人に説明してもなかなか理解してもらえないもどかしさがあった。ところがこれ、立派な病気の一つだったのだ。何と人口の5〜8%の人が悩まされているのだとか。比較的女性に多い。
 調べてみると、症状のひどい人はそれこそ頭がおかしくなるくらいの不快感に苦しむそうだ。僕などは、むずむずを感じる頻度はたかが知れているし、そこまで苦しいと感じるわけではないから、きっと軽い方なのだろう。
 自分だけの症状ではないんだと知って、目から鱗な心境だった。

2月25日(日)

 番組後、大阪城ホールで再びGLAYを見る。水曜日に一度見ているが、一部選曲が異なるという話も聞いていたので、せっかくだからと思って見に行ったのだ。ラッキーなことに、ニューシングルの「鼓動」がこの日のライブで初お披露目となった。歌詞がすべて聞き取れなかったのは残念。CDになったらまたじっくり聞かせてもらおう。
 ライブ後にメンバーと少し話をして、衝撃の事実発覚。あれほど熱心なNANAファンだったTAKURO氏が、「最近の原作は読んでいない」とのたまったではないか。忙しくてその時間がない、ということのようだが、映画の主題歌まで書いた彼が、NANAの妹である上原美里が接点を持ち始めている今の状況を全然把握していないなんて。まさか彼の中でも映画同様に完結してしまっているのか。おそらくは、ふとしたきっかけで彼もまた一気読みするのだろうけど、周りのNANAファンが一人脱落したような切ない気分になりながら、「最近のNANAはどうなっているか」を早口で必死に説明する僕であった。

2月24日(土)

 天気はよかったのだが、びっくりするほど風の冷たい一日だった。久しぶりにホッケーを満喫。
 チームへの加入を希望している、24歳のカナダ人が初めて練習にやってきた。去年の8月に日本に来たばかりで、日本でもホッケーのできる場所を探しているとのことだったので、「気軽においで〜」とメールで返しておいた。僕の所属するチームは海外生活の経験者が多いので、英語の堪能なメンバーには事欠かない。
 で、今日。リンクに着いてそのカナダ人を探してみるのだが、それらしき西洋人が見当たらない。先に着いていた他のメンバーに尋ねてみると、「来てますよ。あの人」と見慣れない顔の男を指差した。「え?あの人?カナダ人なの?」その人の顔、日本人にしか見えなかったのだ。他のみんなも最初は日本人だと思い込んで、普通に関西弁で話しかけたらしい。すると彼は頭の上に「?」を浮かべてニコニコしているので、次に英語を使ってみたらようやく会話が始まったのだとか。
 おそらく彼は日系か中国系の血でも引いているのだろう。東洋系の顔をしたアメリカ人やカナダ人なんてちっともめずらしくない。しかし彼がこの歳で日本へ初めてやってきて生活するのは、さぞ大変だろうなと思った。金髪で青い目をして、見るからに日本語の話せなさそうな西洋人と違って、彼は見た目が日本人と変わらないのだから。彼のことを知らない周囲の人は、遠慮なく日本語で話しかけるだろう。それで返事がまともに返って来ないとなれば、「こいつ、失礼なやつ」と思われかねない。想像してみるとちょっと気の毒な境遇だ。
 ホッケーは欧米諸国では驚くほど盛んなスポーツなので、外国人と知り合う機会は多い。そういう連中と仲良くなって、一緒に飲んだりする方が、わざわざ高い授業料を払って英会話スクールなどに行くよりもよほど短時間に英語を学べるような気がする。

2月23日(金)

 BEAT SHUFFLEのラストで、結成15周年記念ライブを終えたばかりのPENICILLINの曲をかけた。栄枯盛衰の激しい音楽業界で、メンバーチェンジをせずに地道な活動を続けている彼等の努力は、評価されてしかるべきだと思う。しかも、インディーズ時代から音楽性や方向性に大きな変化はなく、初期の曲も大切に歌い続けている。10年ほど前に起こったヴィジュアル系のブームを支え、今も現役で活動しているバンドは貴重な存在だ。
 しかし番組終了直後、PENICILLINに関する残念なニュースがネットに流れた。前所属事務所との訴訟に敗れ、損害賠償を命じられたというものである。これにより、世間の、PENICILLINに対する見方は、一気に冷ややかなものとなったことだろう。
 僕はこの事件について詳しいことは何も知らないし、メンバーと友達付き合いがあるわけでもない。ただ、古くから何度も一緒に仕事をして、応援してきた者の一人として、彼等が泥棒まがいの悪事をはたらいたなどとはどうしても考えられない。これは前事務所とバンドとの間で起きた民事訴訟だ。彼等が長年使っていた楽器や衣裳が、法律上は前事務所の所有物であったと裁判所が判断したということ。それ以上でもそれ以下でもない。
 彼等の名誉に傷がつくような供述まで記事に載せる必要性に疑問を感じた。報道は残酷だ。賠償金そのものよりも、こうした不名誉なニュースが今後のPENICILLINに与える影響の方がはるかに大きなダメージになると思う。
 音楽業界の、お金にまつわる嫌な噂なんていくらでもある。一番よく耳にするのは、法律のことなどわからない若いバンドマン達が、結果的に利用されたり騙されたりして、損をする話。当然ながら大半はバンド側の泣き寝入りだ。夢を売る商売でも、ビジネスはビジネスだから。
 もちろん、今回の一件はそうした事例とは別の次元の話かもしれない。それにしても、虚しい気分にさせられるニュースだった。

2月22日(木)

 昨年見逃していた映画「M:i:III」をDVDでようやく見た。トム・クルーズがクールな敏腕スパイを演じる超人気シリーズの3作目。前2作に劣らぬ派手なアクションで大いに楽しめる娯楽大作だった。敵のボスが案外あっさりやられてしまった時はきょとんとしてしまったけど、ストーリーもわかりやすく、飽きさせない。さすがトム。
 難をいえば、芸術性という点では過去の2作とは比較にならない。デ・パルマやジョン・ウーといった、サスペンスアクションの魔術師が描いた前2作には、それぞれの監督の特色がよく出ており、映像を見ているだけで楽しめる部分があった。今作は、「すごーい」「かっこいー」「おもしろーい」という感想しか出て来ない。要するに、見終わってから記憶に残る場面があまりないのだ。
 トム・クルーズは僕が一番好きなハリウッドスター。彼の大事な当たり役だから、このシリーズはできるだけ長く続くことを期待している。次はぜひ、個性的な撮り方をする監督を起用してもらいたい。脚本はJ・J・エイブラムスでいいからさ。

2月21日(水)

 GLAYの大阪城ホール4DAYSがついに始まった。移籍問題などもあり、数年間活動がとぎれとぎれだったGLAYにとって、大阪でのライブは2年ぶりとなる。
 僕が今までに見たGLAYのライブで、特に素晴らしかったと記憶に残っているのは、アリーナツアーのものが多い。GLAYに一番似合うのは、大阪城ホールぐらいの大きさの会場だと思うのだ。やはり今回もそう思った。
 アルバム「LOVE IS BEAUTIFUL」を中心に、過去のライブの定番曲を随所に挟む構成だった。スクリーンを多用し、特効などの演出もアリーナクラスとしてはかなり多い方。その迫力はさすがのひと言だった。ステージからけっこう離れた席で見ていたのに、炎の熱も火薬の匂いも届くのだから。
 今さらながら、演奏の安定度が増したなぁと実感した。全編を通して4人全員がしっかり目立っているし、派手に立ち回っても演奏のミスが全然ない。ショウアップされたステージでも、演奏は常にロックバンドとしてのプライドに満ちている。もう彼等もベテランの域に近づこうとしているのだなと感じた。
 会場の盛り上がりや一体感はいつも通り凄まじいものだった。高校生ぐらいの男の子の比率がずいぶん増えている。あと数年もすれば、GLAYから影響を受けたバンドが次々にデビューするようになるはずだ。
「彼女の"Modern..."」の時、僕の座っていた向かい側のスタンドに、肩を組んで豪快なヘドバンをしている7〜8人の集団がいて、ものすごく浮いていた。その席まで走って行って、君達爆寸においでよと言いたかった。
 他にも書きたいことはたくさんあるが、まだツアーも終わっていないのでこのくらいにしておこう。GLAYを見るのは本当に久しぶりだったけど、僕はやっぱりこのバンドが好きなんだと再確認できたことが一番嬉しい。
 ところで、今日はちょっとトホホな出来事があった。
 ライブ会場に入った時はすでに客電が落ちた後で暗かった。僕は急いで自分の席に着いた。周囲の席には802の関係者が何人も座っていて、僕の隣の席の女性も、僕が何度も一緒に仕事をしてきたディレクターだと思っていた。何曲か終わった後、その彼女が話し掛けて来た。「すごいですね〜。私、GLAY初めてなんです。浅井さん、GLAYって前にも見たことあります?」と。僕は思わず数秒絶句し、「おまえ、俺を誰だと思ってるんだよ…」と言った。何年も前から僕と一緒に仕事をしているスタッフからそんなことを聞かれたから、ちょっとショックだったのである。ところがそのうち、彼女がつい数カ月前からFM802のDJになったばかりの人であることに気づいた。僕がGLAYとどういう関係かなんて、彼女が知らなくても無理はないことだ。「誰だと思ってるんだ」は僕自身に向けられるべき質問だった。ライブ後に、「さっき、ごめんね。別の人と勘違いしてたから」と謝ったのだが、彼女の僕に対する印象はもはや覆らないだろう。「俺を誰だと思ってるんだ」などという、天狗の代名詞みたいな台詞は、冗談でも年に一度ぐらいしか言わないのに…。

2月20日(火)

 僕もDJとして参加するニューアルバム試聴イベントが来週に迫っているストレイテナー。今日はクラブイベントではなく、本物の演奏を楽しめるライブだった。場所はなんばハッチ。最近の彼等の人気の上昇度はすごい。当然のように即日完売。
 彼等ほどシンプルなライブをするバンドはなかなかいない。メンバーも3人という最少の構成で、ステージ上には楽器の他に、アンプとモニタースピーカーとマイクしかない。着ている服も普段着のようにラフなものだ。MCなんてほとんどなく、ただひたすらに爆音で曲をプレイするのみ。SEやコール&レスポンスすらない。観客に全然迎合しないクールさが、このバンドの個性であり、魅力である。オーディエンスの盛り上がり方は尋常でない。DJがCDを回すだけの来週のイベントで、このファン達がどういう反応を見せるのか、ちょっと想像がつかない。
 それにしてもストレイテナーは、いい風が吹くまでに時間がかかった。もう少し早く売れてもおかしくなかったと思う。こうやって急激に人気が上がると、昔からのファンは嫌がるものだ。売れ始めてから飛びついてくる者を見下し、変にミーハーな客が客席に混じることを嫌がって、ライブに来なくなったりもする。売れて有名になったから遠くへ行ってしまうようで寂しい、というのとは少し違う。いつも食べていたラーメンがテレビで紹介され、急に行列が出来始めてウザい、という感覚に近いだろうか。まあ、どんなアーティストでも、よくある話だ。
 同じようなことが、関係者にも言えるかもしれない。ストレイテナーのライブを見に来る関係者は、数倍に増えた。もちろん僕もつい最近になって行くようになった一人だ。ヘビーローテーションに選ばれたこともあって、FM802からもスタッフやDJが大勢見に来ていた。バンドを応援する身としては当然喜ぶべきことだが、デビュー当時から辛抱強くテナーを応援していたディレクターの一人は、あまり嬉しそうではなかった。ずっと前から周囲に勧めていたのに相手にされなかった彼女にとって、売れ始めたら急に注目度が上がる状況は、ちょっとやりきれないものがあるに違いない。

2月19日(月)

 番組後、CRAZY KEN BANDのライブを見に、なんばハッチへ。非常に人気のあるアーティストだが、僕はこれまでに仕事での接点がほとんどなく、ライブを見るのも初めての経験だった。
 メンバーは全員黒いスーツ姿、ホーン隊やパーカッションもいて、賑やかなステージだ。ちょっとしたダンスやパフォーマンスも多く、観客を楽しませる要素が研究し尽くされている。さすがはベテラン。
 驚いたのは客層。まだ10代とおぼしき若者から、50代とみられる中年まで、実に幅広い。男女比は見たところ半々ぐらい。全体的に、普通の若者向けのライブにはない「アダルト」な雰囲気が漂っていて、なかば泥酔している者や、抱き合ってイチャイチャしながら踊っているカップルもいた。盛り上がって来ても、押し合いへし合いになる様子もなく、大人の雰囲気で思い思いに楽しんでいるようだった。
 最後のMC、「今夜のライブは、この曲で、幕とさせていただきます」というフレーズが何だかレトロで素敵。真似したくなるようなフレーズや仕草がたくさんあったけど、あれは結局本人がやらないとかっこよく見えないんだろうな。

2月18日(日)

 大阪城ホールでスガシカオのライブが行われた。デビュー10周年を記念した大イベントである。
 まだ東京での公演が残っているので、曲順等については一応伏せるが、シングル曲を中心に3時間弱のすごいボリュームだった。それほど長いMCをするタイプのアーティストではなく、とにかく曲数が多かった。それほど大掛かりな演出があるわけでもない。比較的シンプルなライブであったと思う。
 客席には、見たところ30前後の女性が多い。ノリも全体的にすごくおとなしくて、みんな手拍子をする程度。「午後のパレード」だけは振り付けがあるけど、それ以外はお約束のかけ声なんかも含めて皆無に等しい。歌詞同様にライブの雰囲気もアダルトなのである。
 飾らない気さくな人柄で、たくさんの人に慕われ、愛されているスガさん。終わった後、いわゆる中打ちが行われたが、集まった関係者の数は見たところ100人近かった。東京ならともかく、大阪でこれだけの関係者が応援に駆けつけるライブは珍しい。FM802のスタッフだけで30人ぐらいはいたのではないか。ゆっくりご挨拶をする時間がなくて残念だった。DVD、早くくださいねと言うつもりだったのに。

2月17日(土)

 来月公開となる映画「ゴーストライダー」の試写を拝見。ニコラス・ケイジが主演の、アメコミ・ヒーローものである。
 簡単にいうと、悪魔に魂を売ってしまったバイク乗りの男が、その悪魔に雇われて、別の悪魔を退治する物語。物語は意外に複雑で、ストレートな勧善懲悪ではないらしい。荒唐無稽といってしまえばそれまで、ともすればB級映画になってしまいそうな筋書きではあるが、スクリーンに広がる映像はA級品だった。CGの技術やお金のかかり方はさすがハリウッド。
 ゴーストライダーは、周囲にいる者の憎悪を感じ取った時に変身する。突然、顔がガイコツになって、それがメラメラと燃えるのだ。だからゴースト。僕のようなスカル好きファイヤー好きにはけっこうテンションの上がる変身なのである。劇中に流れる音楽も、古くさくて派手なロックが中心で、そのへんも何だか楽しかった。
 しかし最も印象に残ったのはニコラス・ケイジの肉体美だったりする。上半身裸で鏡の前に立つ場面。本物とは思えないようなものすごい筋肉だった。僕の中では肉体派のイメージがさほどない役者だっただけに衝撃的。見せびらかさないことの美学を感じた。高橋克典に見習ってほしい。

2月16日(金)

 移動中に読んだ小説「サウスポー・キラー」がなかなか面白かった。「このミステリーがすごい」大賞の受賞作ということで買ってみたのだが、期待を裏切らない秀作だった。人気プロ野球チームに所属するピッチャーが、八百長のぬれぎぬを着せられて窮地に立たされ、自ら真相の究明に乗り出すうちに、裏に隠された大きな陰謀を知る、という内容。
 途中から何となく犯人が予想できるから、推理小説としての面白味でいうと満点ではないのだけど、扱っている題材がプロ野球である点が新鮮だ。野球にまつわるあらゆるノンフィクションを参考に書かれているだけあって、プロの野球選手達の生態についての描写は細かい。どのような生活をし、コンディションを維持するために日頃どのようなトレーニングを積む必要があるのか。ピッチングがいかに緻密な計算に基づいて行われ、選手の努力が重ねられているか。ファミレスに入ってもコーヒーではなく「脂肪の少ない牛乳」を頼んだり、パーティーの会場でも氷の入っていないミネラルウォーターを頼んだり。もちろんそこまで徹底する選手はほとんどいないのだろうけど、いろいろと勉強になった。

2月15日(木)

 僕は他人から話しかけられる回数が、平均値と比べてものすごく低いと思う。僕自身にはそんな気などないのだが、「俺に近寄るな」と威圧するようなオーラが出ているのか何なのか。たとえばわりと空いている電車の中で座っていると、駅に着いてたくさんの人が乗って来たとき、僕の隣の席に人が座るのはかなり最後の方だ。僕の隣は無意識に敬遠されているように感じ、けっこう傷つく。
 そんな僕が、めずらしく駅で話しかけられた。ホームに電車が入ってきて、それに乗ろうとしたら、横にいた老婦人が「この電車、尼崎には行きますか?」と聞いてきたのだ。僕は笑顔で「ええ、行きますよ。次です」と答え、「ありがとう」という返事。普通の人にとっては何てことはない日常だろうが、これは僕にとってはちょっとした事件。朝から気分がいいぜと思っていたのだが、電車が動き出してから、さっきの老婦人がまだホームにいることを発見した。尼崎に行くならこの電車に乗ったんじゃないのか。しかも誰か他の人にまた何か尋ねている様子。あれは、一体何だったのだろう。

2月14日(水)

 来週のROCK KIDS 802でプレゼントするものが、スタッフのミーティングで「貯金箱」に決まったらしい。春からの新生活に向けて、お金を貯めていこうという趣旨で。貯金箱なんてそれこそ500円もあればそれなりのものが買えそうだ。みんなが欲しがるような貯金箱ってどういうものだろう。
 ここ数ヶ月間、大流行している貯金箱が一つだけある。タカラトミーから発売されている「人生銀行」というもので、発売開始当初から各メディアでも取り上げられている話題の商品。お金を入れると液晶画面にいる「住人」の生活がみるみるリッチになっていくという、ゲーム感覚の貯金箱だ。ロフトやハンズなどで販売しているが、生産が全く追いついておらず、入荷して店頭に並ぶとすぐに転売屋にさらわれるのが現状らしい。ネットオークションや通販で購入できる人生銀行は、どれも定価よりも3割ほど高値がついている。ばかばかしい。
 入手困難なものは番組プレゼントにできないので、代わりに「コンビニATM貯金箱」を買って来てもらった。ATMのようにカードを挿入し、暗証番号を入力しないと作動しない。お金を投入するとそれまでの貯金額を表示してくれるのが嬉しい。何と、自動販売機のように紙幣もスルスルと吸い込んでくれる。ただし、投入した硬貨の金額は読み取ってくれるが、さすがに紙幣はそれができないようで、入れた後に「いくら入れたか」を手入力しなければならない。引き出す時も、ふたを開けて現金を手で取り出すだけなので、「いくら取り出したか」を手入力しないと残高表示がおかしくなってしまう。一見スグレモノに見えて、半端に「ちゃっちい」ところが憎めない。よし。番プレはこれで決まりだ。
 貯金箱事情をいろいろ調べていたら、僕もコツコツ貯金がしたくなってきた。預金通帳の残高を見ながらニンマリする貯金ではなくて、入れ物がどんどん重たくなってくるような貯金が。

2月13日(火)

 ゴールデンウィークに公開予定の映画「バベル」の試写へ行って来た。主演はブラッド・ピットとケイト・ブランシェットだが、日本人の俳優も複数出演しており、中でも菊池凛子がアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたことで話題となっている作品だ。
 タイトルから、歴史活劇のような映画を想像していたが、それは大きな間違いだった。この映画は現代劇であり、現実に起こりうるリアルな話だ。
 モロッコで、父親が買った猟銃で遊んでいるうちに、誤って人を撃ってしまった少年。その一発の銃弾が、3つの家族の運命を大きく狂わせる。モロッコの山村でヤギを育てる一家。旅行中のバスでその銃弾を受け、瀕死の重傷を追うアメリカ人夫婦。乳母に連れられてメキシコへ行ったその子供達にも、悲惨な事件が待ち受ける。そして、もともとその猟銃の持ち主であった、とある日本人は、妻が自殺で他界し、聾唖の娘は心を閉ざしている。
 誤射をするモロッコ人少年。撃たれたアメリカ人夫妻。メキシコに連れて行かれた子供達。そして東京に住む聾唖の女子高生。時間軸を巧みに交差させながら、4つのストーリーが同時に進行していく。すべてのストーリーが因果関係で繋がっている。その手法は実に見事だった。
 映画の4分の1ぐらいは東京でのロケ。その部分は日本映画と一緒で日本人しか出て来ないし、台詞もすべて日本語だ。日本人の立場で見ても一切違和感などないし、とてもリアルに、よく描けていたと思う。ただ、重たい気分にさせられる、辛い出来事の続く内容なのは確かだ。

2月12日(月)

 日曜の番組で放送する平原綾香のゲストパートを収録した。この女性は、いろんな意味で魅力的である。
 この春、東京の音大を卒業する見込みの彼女だが、その佇まいや語り口には学生とは思えない落ち着きと気品が漂う。それでいて性格はいわゆる「天然」タイプ。おっとりした口調でユニークな答えが返ってくるので、こちらとしては突っ込み方に工夫が必要だ。中学まで、体育の成績は10段階の10だったと聞き、僕が「へえ!それはすごいですね」と驚いてみせたら、怒られた。「私の体育の成績が10だったらそんなに不思議なのか。それは心外だ」というのが彼女の言いぶんらしい。始終そんな調子で、楽しく振り回された感じだった。
 歌とお喋りのギャップが魅力のアーティストは数多いが、平原綾香もまたそういう存在になっていくのだろうか。僕らのような媒体関係者に接する時の優しい対応にも好感が持てた。売れても決して天狗にならない、こういうアーティストは心から応援したくなる。

2月11日(日)

 映画「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」のプロモーションの一環で、製作のホイチョイプロダクションズが過去に手がけた映画が、日本映画専門チャンネルで放送されている。「私をスキーに連れてって」、「彼女が水着に着替えたら」、「波の数だけ抱きしめて」の3部作だ。
 この3作の中で、僕が非常に大きな影響を受けた映画がある。言うまでもなく、「波の数だけ抱きしめて」。91年に公開された映画だが、舞台となっているのが80年頃の湘南海岸。海岸沿い一帯で聞けるミニFMの開設を目指す、大学生達の青春物語だ。その看板DJの役を中山美穂が演じていた。劇中に流れる音楽は、当時僕が大好きだったAOR。僕がリアルタイムでは知り得なかった西海岸ブームの湘南がオシャレに再現されていた。
 海岸やスキー場といったリゾート地で、ミニFM局を作って、好きな音楽を日がな一日流し続ける。これは当時の僕の夢だった。この映画で描かれる青春は、まさに僕が憧れていた世界そのものだった。ラジオが好きでなかったらそれほど面白いと思わないのかもしれないけど、今でも僕にとっては大切な映画なのだ。ホイチョイ3部作の中では、この映画だけがDVDで発売されていない。だから今回CATVで放送されたのはとても嬉しかった。これからも、この映画は大事にしようと思った。

2月10日(土)

 僕の使っている財布は大きくて重たい。中に入っているお金の額はもちろん微々たるものだし、カードの類もあまり持ち歩かないようにしているので、財布自体の重さは普通なのかもしれないが、ぶら下げているチェーンがとんでもなくゴツい。
 そのことと関係があるのかどうかはわからないが、最近よくその財布を忘れて出掛けそうになる。たいていの場合は玄関で気がつくのに、今日は気づかずに車で走り始めてしまった。現場に着く直前になって、はたと気づいた。ちょっとしたナレーション録りの仕事で、小一時間もあれば終わりそうではあるが、性格的に路上駐車は絶対にしたくない。車のコインホルダーには100円しかない。一時預かりの駐車場に車を入れるということは、誰かからお金を借りなければ出せなくなることを意味する。僕は覚悟を決めて駐車場へ車を入れた。
 いつも一緒に働いている仲間だったら、「悪いけどちょっと500円貸して」と言うことなど何のことはない。実際、ついこの間も財布を忘れてディレクターからお金を借りたところだ。しかしこの日の仕事は、年に一度顔を合わせるか否かという、あまり親しいとは言い難い人達にしか会わない。なかなか言い出せなかったが、帰る間際、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、「あのぉ…言いにくいんですけど、お金貸してください…」と切り出した。もちろん先方は笑って500円を貸してくれたが、僕は顔から火が出るほど恥ずかしい思いだった。
 帰宅してから、二度と財布を忘れることはしまいとの決意を新たにすると同時に、今後のことを考えて上着や鞄のポケット一つ一つに千円札を忍ばせる僕であった。

2月8日(木)

 ここ数年、番組中も家にいる時も、よくコーヒーを飲む。何の変哲もないコーヒーメーカーで入れ、そのままブラックで飲む。これといって味にこだわりはなくて、一般的な豆で入れたコーヒーなら何でもいい。まあごく普通のコーヒー好き。
 その僕が、以前から憧れているコーヒーメーカーがある。その名がネスプレッソ。ネスレ日本から発売されているエスプレッソメーカーだ。1杯分の豆が入った専用のカプセルをセットし、ボタンを押すとすぐにコーヒーが出てくる。豆は12種類ほどあって、エスプレッソも、もちろん普通のコーヒーも楽しめる。1杯入れるのにかかる時間は15秒くらい。
 最近はコーヒーメーカーが3000円ぐらいで買えるのに対し、ネスプレッソは30000円近くもする。豆も1杯分あたり70円と、普通の豆で入れるよりはやはり高い。しかし、それでも手に入れたいと思うのは、とにかく味が良いからなのだ。
 梅田のヨドバシに行くと、家電売り場にあるネスプレッソコーナーに、愛想のいいおばちゃんが常駐して、商品の説明をしてくれる。もちろんそこでサンプルも入れてくれる。たいていの人はそのサンプルを口に含んだ瞬間、「本当だ。おいしい…」と驚く。コーヒー通でなくても一口でわかるくらいの、明らかな差があるのだ。誰が入れても、専門店と同じような本格的なやつが飲めるというわけ。友人はおばちゃんの話術に引き込まれて、自分用と親の分、2台も購入したそうだ。わかる、その気持ち。

2月7日(水)

 来週の月曜日に発表される、今年度のグラミー賞。OSAKAN HOT 100ではここ数年、授賞式の直前の放送で、主要4部門の受賞者を番組なりに予想する特集を組んでいる。そして今年も恒例のグラミー特集をすることになった。
 この受賞者予想が、例年は情けないほどに当たらない。ノミネート各5組の中から、部門ごとに1アーティストずつを選んでいくのだが、去年の的中は新人賞だけ。
 グラミー賞の選考は、全米に7000人いる審査員の投票によって決まる。この審査員の評価の基準というのが今ひとつつかめないし、日本でヒットする洋楽はアメリカとは微妙に異なることも、予想が当たりにくい要因だ。しかしこのグラミー賞の行方が、その後のセールスや人気を大きく左右することが多いので、やはり軽視できない賞なのである。
 アメリカでのセールスやメディアの評価を調べたうえで、過去の傾向と照らし合わせて分析しても、予想は当たらない。ならば、もう自分達の調査能力とセンスをすべて捨て、今回は別の方法に予想を委ねてみよう、ということになった。その方法というのが、風水。
 生まれた年、方位、色など、候補者達をあらゆる要素で分類し、強運が訪れそうなアーティストを選出していく。冗談半分でやっていることなので、かなり強引なこじつけもあるのだが(というより大半がそう)、4部門の予想を作り終えたスタッフは、「やばい。これ、当たる気がする」となぜか自信満々。もし本当に当たったら、素直に喜ぶべきなのかどうかよくわからない。
 特集の放送は11日の午後、授賞式は日本時間の12日午前中に行われる。

2月6日(火)

 大阪・長居公園のホームレスが、住処としていたテントを市に強制撤去され、住居を失ったそうだ。大勢の支援者が抗議を行い、騒然となった様子を各局が報道していた。どちらかというとホームレスに同情する論調が多い。
 ビッグイシューという雑誌に関わっている身としては、考えさせられるニュースだった。
 市は当然の行動をとったまでである。公園は市民の共有物なのだから。乱暴な言葉遣いの支援者達と、警察官との荒々しい喧嘩の風景の方が、映像として面白いのはわかるが、今回の強硬措置の代わりに行政がホームレスに対する救済をどのような形で行っているのか、なぜそれでもホームレスが立ち去ろうとしないのか、という点をもっときちんと取材して報じるべきだ。
 大阪が全国でずば抜けて路上生活者が多いという事実を、市も重く受け止め、それなりの対策を講じているはず。残念ながらそれが現状ではなかなか実を結んでいない。多くの市民の目はそうした行政の努力に向かず、その場だけの無責任な同情をするのみである。

2月5日(月)

 先日も日記に書いた、ROCK KIDSのプレゼントの件。DJセレクトのバレンタインギフトという難しいお題でなかなか名案が思い浮かばなかったのだが、締め切り直前の昨夜になってひらめいた。
 受け取る立場から言わせてもらうと、チョコレートをもらえるのは大変光栄でありがたいことだが、チョコレートだけでは少々印象が薄い。インパクトには欠ける。チョコレートに何かを添えてプレゼントされれば、誰から何をもらったのかは記憶に残るし、喜びも大きいだろう。かといって、添えられたプレゼントがあまり高価な物だと、重い。あくまでオマケの範疇を超えない、粗末な品が好ましい。
 安く買えるもので、20〜30代の男性にプレゼントして、ほぼ鉄板で喜んでもらえそうなアイテム…。あれこれ考えて僕が思いついたのは、「水曜どうでしょう」グッズだった。
 言わずと知れた、大泉洋の大出世番組「水曜どうでしょう」。ほとんど口コミで人気が広まった地方ローカルの低予算番組だが、今や若者の間では知らない人の方が断然少ないはず。そして知っている人なら飛びついてくるはず。「水どう」が好きな人なら、番組グッズと聞いただけで思わずにやけてしまうに違いない。この番組、マニアックなようで、すでに全然マニアックではない。
 職場や学校で友達に配るチョコレートにオマケとして添えるプレゼントに最適なグッズを探した結果、携帯マスコットとストラップに決定。予算内で買えるだけ買った。その数10種類。そんなに種類があることもビックリだった。
 で、今日の番組で実際にそれをプレゼントしてみたのだが、僕の読みは間違っていなかった。というよりも予想をはるかに上回る人気で、リクエスト数は普段よりもだいぶ多かったようだ。「水どう」をよく知らないスタッフ達は一様に唖然としていた。
 何だろう、この「してやったり」な気分。

2月4日(日)

 北海道へ行ってきた友人からのお土産で、「まりもっこり」をもらった。そのキャラクターがデザインされたボールペンと、携帯用マスコット。ニヤけた顔の緑色の人形(「まりも」らしい)が、股間を膨らませている少々下品なキャラクターだ。見た瞬間は別に可愛いとも思えず、なぜいい歳してこんなしょーもないお土産をもらったのだろうと、なかば唖然としてしまった。
 ところがこれ、調べてみると近頃話題の北海道名物らしい。安室奈美恵だの安藤美姫だのが紹介したことで人気に火がついた模様。関連商品は全国区で飛ぶように売れており、公式ブログまで存在するとか。いやはや、世の中何が流行るかわからない。
 あいかわらずその魅力はよくわからない僕だが、とりあえず流行には乗ってみようと、携帯にまりもっこり君をぶら下げてみた。
 ここ数年、北海道にやたら縁のある僕だが、北海道へはまだ一度も行ったことがない。

2月3日(土)

 昼間にスーパーへ行ったら、大量の巻寿司が山と積まれていた。数年前までは関西限定の習慣だったと思われる節分の恵方巻きも、今や全国区の人気イベントとなった模様。日本全国でどれくらいの人が巻寿司を食べたのだろう。日本人は多くが無宗教のくせに、ゲン担ぎや占いが大好きだ。僕は占いや迷信には興味がないが、時節のイベントごとは積極的に参加する方なので、今年もしっかりいただいた。無言で、というわけにはいかなかったけど。無言で食べ終えると良い、というのは江戸時代から続く恵方巻きの習慣としては必須用件ではないそうだし。

2月2日(金)

 毎週、日航機を利用して東京を往復している僕は、搭乗の頻度でいえばかなりのお得意様の範疇に入る。JALでは、年間の搭乗回数が30回以上の顧客をクリスタル、50回以上をサファイア、80回以上をプレミア、100回以上をダイヤモンドとクラス分けし、一般の搭乗客よりも優遇するサービスを行っている。僕がいつもおそろしく早い便を利用してまでJALに乗り続ける理由はここにある。
 僕が購入しているのはいつも先割の格安チケットで、空港までのアクセスを勘定に入れても新幹線より安いのだが、それでも多頻度は多頻度。お得意様はお得意様。航空会社のお得意様カードなんて、このチャンスを逃したらもうこれから先一生もらえないような気がするので、一度ぐらいおいしい目を見てみたいと思ったのだ。
 去年の12月31日の朝に飛行機を利用し、2006年のJAL搭乗回数が晴れて50回に到達(ギリギリだった)。ついにそのサファイアカードが届き、僕は晴れて、羽田のさくらラウンジを毎週自由に使える身となったのである。その他には、クラスJ(新幹線でいうグリーン席)へのアップグレードが8回ぐらい無料になったり、空席待ちで優先されたりする程度で、思っていたほどメリットはなさげなのだが、とにもかくにもすごい達成感。頑張って早起きし続けた甲斐があったというものよ。

2月1日(木)

 ここ最近の日記で外出ネタが少ないのは、番組や打ち合わせなどの仕事以外で出歩く機会が実際ほとんどないからだ。何をして過ごしているのかというと、家事。家族がインフルエンザやら溶連菌やらで次々に倒れ、一人ピンピンしている僕が、料理とか掃除とか洗濯とかをこなしている毎日。家族全員が、感染防止のために家の中で常にマスクをつけ、極力別々の部屋で過ごすという非常事態になっている。
 こういう時に痛感するのは、自分の料理の下手さである。僕が子供の頃、最も不得意だった科目は家庭科だった。殊に料理は今でも大の苦手。
 火を使う料理は、時間制限のある点が嫌いだ。足りないと生だし、いきすぎると焦げる。しかも、鍋やフライパンを火にかけている間に他の作業もしないと、すべての料理を作り立ての状態で食卓に並べることはできないから、いくつかの作業を同時進行させていく必要がある。それで、テンパる。例えば、インスタントラーメンを茹でながら、隣のコンロでラーメンにのせる野菜炒めを作ったりするだけで、どちらも失敗する始末。多分、あまり向いていないのだろうと思う。性格的に。
 そんな僕でも、台所に立たなければしようがない時というのがある。ここ数日で、僕が作れる料理はあらかた作ってしまったが、最近のレトルト食品や即席中華の技術はすごい。箱に書いてある通りに軽く野菜を炒めたりして、袋の中身をフライパンに入れるだけで、いっぱしの中華料理みたいになる。こんなものが当たり前の時代になったら、世の中まともな料理ができる人はいなくなってしまうのではないか。まあ便利でありがたいのだけど。
 料理の楽しさに目覚めたなどということも特になく、家の中にいるすべての病原菌が死滅してくれることを、今日も僕は祈っている。