back to index

Diary(07.07.)

7月31日(火)

 昨年に続き今年も、大阪stylish waveの司会を仰せつかった。インディーズのヴィジュアル系バンドが8組出演するイベント。今回は僕も初めてライブを見るバンドが多く、生きのいい若手バンドを知るいい機会になった。
 最近のヴィジュアル系は音楽性も見た目も個性的なバンドが増えている。ライブを行ったのは、ガイズファミリー、176BIZ、heidi.、姫苺、Mix Speaker's Inc.、SCREW、メトロノーム、少女-ロリヰタ-23区、の8組。出演した8バンドはどれもタイプが異なっていて、見ていて飽きなかった。中でも強烈なインパクトがあったのはやはりMix Speaker's Inc.、初めて目にしたオーディエンスは例外なくどよめくというseekのコスチュームである。最初に楽屋で会った彼はノーメイクだった。次に会った時はすでにかなり不気味なメイクとヘアスタイルが完了していて、「すごいねー!さすがだねー!」と感嘆の声を上げる僕に、「これ、まだ半分ぐらいっすよ」とseek。ステージに出てきた姿は、ベースを弾く木だった。まじで木。さっき楽屋で見た不気味なカラーコンタクトや、顔面に施された特殊メイクは、マスクに隠れてほとんど見えない。その徹底ぶりには感動すらした。もちろん他のメンバーのヴィジュアルもかなりの凝りよう。さすがのひと言である。
 しかしこの日は初めて会うバンドマンが非常に多く、メンバーの名前と顔がなかなか覚えられなくて苦労した。楽屋も各バンドで共用だから、どのバンドのメンバーがどこにいるのかわからない。各バンドそれぞれ4人としても、8組で32人。ひとクラス分のバンドマンがうごめく楽屋フロア。転校してきたその日に、クラス全員の顔と名前を覚えろと言われても無理でしょ。ましてほぼ全員が痩せた長髪の男、ときている。「いっそ全員が名札をつけてくれたらいいのに」と思わずにいられなかった。
 そしてあいかわらず、僕が前に出て喋り出しても、オーディエンスの反応の薄かったことよ。BEAT SHUFFLEの放送されている埼玉ならいざ知らず、関西ではヴィジュアル系専門家としての知名度がすっかり低迷している昨今、僕の話に耳を傾ける客などほとんどいなくて当然なのだけど。司会者が、VISUAL SHOCKのナレーターであることに気づいていた人もほとんどいなかったみたい。まあ本来司会者ってこんなものだよな。

7月30日(月)

 ROCK KIDS 802のゲストで登場したのは、今年の夏フェスに出まくっているバンド、ジン。FM802ではヘビーローテーションにも選ばれている、業界期待の新人である。さて、そのジンのメンバーがスタジオに入っていた時に、番組で流れていたのがhideの「HURRY GO ROUND」だった。まずドラムの哲之が「あ、hideだ」と反応し、ヴォーカルのひぃたんも「ほんとだー。いいよねー」と笑顔を見せた。聞けば二人とも、hideの曲は大好きなのだとか。ひとしきり、hideの話題で盛り上がった。彼らのように、ヴィジュアル系とは無縁のジャンルで活動するアーティストにも、hideフリークは少なくない。今の二十代の音楽好きの人達にとって、hideはある種のスタンダードなのだと実感する。
 ところで、来月行われる「MIX LEMONed JELLY」で、僕もDJをやらせてもらうことになった。今回のMLJは二日間にわたって行われるが、その初日の木曜日に、ヴィジュアル系を中心としたラインアップが予定されている。僕はセットチェンジの間のDJとMCを、少しだけやらせてもらえるらしい。8月16日(木)、場所は川崎クラブチッタ。オフィシャルのHPを見たら、「出演アーティスト」の欄に僕の名前があってちょっと嬉しかった。

7月29日(日)

 熱心に応援していたサッカーのアジア杯だが、準決勝、3位決定戦と続けて敗れる悔しい結末となった。オーストラリア戦同様、審判の判定はどちらかというと日本に有利なものが多かったし、終盤は相手が一人少ない状態だったのに得点を奪えないもどかしさ。おまけにPK戦の敗戦では何とも後味が悪い。プレッシャーの中、両チームの蹴った選手全員が、シュートをゴールの枠に収めていただけでも立派と見るべきか。
 明けて今日は参院選の投票日。予想通りの自民惨敗で民主党は笑いが止まらないみたい。民主党は他人のミスを指摘して攻撃するのが大好きな人達、というのが僕の中のイメージなのだけど、今後は攻撃される側になるということか。とりあえず、祭り上げられた人気ゴルファーの父親が格好のターゲットにされそうで気の毒。

7月28日(土)

 フジロック二日目の昼間に苗場を後にするのはけっこう辛いものがあるが、これも毎年のこと。スタッフとともに越後湯沢駅までシャトルバスに乗ったのだが、驚いたことにこのバスが案外混んでいた。この時間に帰る人がこんなにたくさんいるとは。
 新幹線で東京に戻る頃には、先ほどまでの「非日常」感覚は悲しいまでに霧散している。せめて余韻を引きずりたくて、リストバンドのパスを腕につけたままにしておいた。
 今回のリストバンドは、昨年までと材質が違っていた。いつものビニール製ではなく、布のリボンなのだ。留め具を一度締めると戻せない仕組みになっていて、ハサミで切らなければ外れない。ブルーのデザインはなかなかオシャレで、デザインとしては格段によくなった。しかしいかんせん布。お風呂に入ったら濡れてしまう。べたべたと肌に貼りつくのでいささか不快。おまけに少しかぶれて、かゆくなってきた。さて、いつまで付けていようか。
 この日は新潟から大阪まで、移動しただけの一日だったのに、帰宅したらバタンキューで眠りこけてしまった。たくさん歩いた疲労が残っていたということか。

7月27日(金)

 日本を代表する巨大フェス、FUJI ROCK FESTIVALが今年も新潟県苗場スキー場で開催された。僕は今年も、NACK5の特番のDJとして参戦。
 もう5回目ぐらいになるが、この日の苗場は僕が今まで来た中で一番の好天だった。心地よい風が吹いてはいるものの、強い日差しの照りつける中での山歩きは、やはり体力を消耗する。昼間は全身汗だくになりながらライブを楽しんだ。グリーンのKEMURIやホワイトのスティービー・サラス、レッドマーキーのフジファブリックなどを拝見。夕方にはホテルに戻って、2時間の特番を放送し、日が暮れた後でまたライブ会場へ。
 さっきまであんなに暑かったのに、日が暮れると急激に気温が下がっていることに驚いた。半袖のTシャツ1枚ではとても出歩けないくらいの寒さ。念のために持って出たジャージを羽織れば問題なかったが、短パンにクロックスの足元は冷えた。山の天気、恐るべし。深夜の特番第二部生放送のため、軽くライブを見てから11時ぐらいに再びホテルへ戻ったのだが、建物の中に入った時に出る言葉は「あ〜、温かい!」。昼間とは逆である。番組前に有料の大浴場に入って疲れを癒した。極楽。
 ホテルの中には、アーティストなのかスタッフなのか、あるいはただの客なのかわからない外国人がたくさんいて、何だかおもしろい。すでに出番を終えたアーティスト達はすっかり酔っぱらっているし、クーラシェイカーが楽しそうに卓球をしていたりもする。ライブ会場にも宿舎にも、漂うのは「非日常」の雰囲気。ライブを見られることと同じくらい、この空間にいられることが幸せなのだ。
 それにしても苗場プリンスホテルは広い。何度行っても迷子になりそう。今年は、去年までの苦しみが嘘のように、携帯電話の電波がよく届いていたので助かった。

7月25日(水)

 ここのところ、いわゆる物欲とは無縁のつましい生活をしていたつもりの僕だが、思わず衝動的に買ってしまったものがある。今さらNINTENDO DS LITE。初の自分用。ちなみに我が家では3台目。
 購入の動機は、どうしてもやりたいゲームがあったから。最近、アーケードでもよく遊んでいる「麻雀格闘倶楽部」である。全国各地の赤の他人とネットで対戦できる麻雀ゲーム。フリーの雀荘に行くのと違ってお金を浪費しないで済むし、タッチパネルを使った打牌の感触もリアルなのが特徴。外にいて、時間を潰す必要がある時は、最近こればっかり。それと同じものが携帯ゲーム機で出来るというなら、本体ごと購入してもいいと思ったのだ。もちろんアーケード組と対戦が出来るわけではないけど、無線LANのネット環境であればいつでも誰とでも、生身の人間と麻雀が出来るというのだからありがたい。東風荘と違って反応が早いし。
 同じソフトを持っている人、僕と対戦しませんか。

7月24日(火)

 半年に一度やってくる、OSAKAN HOT 100の100曲特番の日。今回も全曲をイントロで紹介するマラソン状態だった。登山家は「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるからだ」と答えた。僕は「なぜイントロに乗るのか」と聞かれたら「そこにイントロがあるからだ」と答える。変に休憩がありすぎると、長時間のDJがかえってしんどくなるから、というのが正直な理由なのだけど。
 基本的にはひたすら曲をかけていくタイプの番組なので、特番としては単調な部類に入るかもしれない。それでも、プレゼントの応募やbbsの書き込みは非常に多くて嬉しかった。この日のために作ったオリジナルグッズ「リング100」もなかなか好評。先日の爆寸用に作ったキーリングのHOT100バージョンである。
 そのリング100は、番組中に出題されるクイズの正解者から抽選でプレゼントされる。当選者を発表した後、「リング100を手にするのは、あと○○人・・・」と、僕がおどろおどろしく囁いて、カウントダウンに戻るというのがお決まりのパターンになっていた。突然、そんなホラーめいた声を出す演出にしたのは、リング100というグッズの名前が、映画の「リング」シリーズをパロっているから。でもそんなことに気づいたリスナーはどうやら一人もいなかったようだし、その演出に反応を示す人もいなかった。完全なる自己満足。
 というわけで三連勤は無事終了。次は週末の苗場だ。体調管理ばっちり。

7月23日(月)

 書き入れ時の夏到来。今日は三連勤の二日目。
 ROCK KIDS 802には昨日のMEET THE WORLD BEATに出演したSuperflyが来てくれた。この春、「ハロー・ハロー」でメジャーデビューした大型新人。ヴォーカル志帆の歌唱力に生で触れると、初めて耳にした者はたいてい驚く。彼女の迫力のある歌声が最大の魅力だが、この二人の強烈な個性は「70年代風」に統一されたイメージにある。サウンドも、ヴィジュアルも、フラワームーブメント時代のアメリカを彷彿させるものなのだ。現在のSuperflyのファンの中に、当時の音楽をリアルタイムで知っている人などほとんどいない。もちろん本人達だって、生まれる前の時代だろう。
 二人とも、日頃から70年代のファッションを好んでいるらしく、ヒッピー風の古着ばかりを買うのだとか。髪型も、志帆はキャロルキングっぽい真ん中分けロング、一方の多保はかまやつひろしのようなボサボサヘア。もちろん履いているのはベルボトムと徹底している。スキニー全盛の今、ベルボトムのデニムは探すのにも苦労するという。
 僕も、履いているデニムはすべてブーツカットだと話したら、仲間を見つけたような嬉しそうな顔をしてくれた。流行に惑わされずに、自分の好きな服を着るのが一番いい。今の彼らの年齢だった頃、僕はそこまでの自信を持てていなかった気がする。

7月22日(日)

 番組後、急いで万博公園へ向かい、今年もMEET THE WORLD BEATを楽しんだ。僕が着いたのはイベントの終盤、スガシカオが歌っているあたりから、その後に登場したSEAMOも会場を大いに盛り上げていた。今年は彼の他、RIP SLYMEやKREVAといったヒップホップ系のアーティストが多く、ソロアーティストを中心に実に幅広いラインアップとなった。天気にも恵まれ、僕も気持ちよく楽しめた。
 イベントが終わった後、毎度問題となるのがゴミのこと。締めのMCとしてステージに上がったヒロさんが、ゴミを持ち帰るように呼びかけても、その声を聞きながらゴミ捨て場にビニール袋を放り投げる若者達。確かに、これから電車に乗って帰るというのに、ただでさえ重たい荷物の他にゴミの袋を持って帰るのは面倒だろう。しかし15000人が出したゴミを一時に片付けるのは簡単なことではないのだ。チケットが無料のイベントであっても、放置されたゴミの後始末をする人達のアルバイト代はかかる。そういう経費から削っていけば、もっともっといいイベントになるのに。
 フェス全般に言えることだが、ゴミを「持ち帰る」という発想ではなく、ゴミを「出さない」という考え方で参加するべきだと思う。飲み食いしたら必ずゴミが出るということがおかしいのだ。

7月21日(土)

 ムックがオープニングアクトを務めているという、ガンズのジャパンツアー。今日は大阪公演だったが、僕は行かなかった。どうしても行く気になれなかった。ムックに対するオーディエンスの反応が、あまりにもひどいと聞かされていたからだ。ステージで演奏しているバンドに対して、「引っ込め」だの「解散しろ」だのと怒鳴り、物を投げつける輩がいるのだとか。そんな不愉快な光景は見たくない。そりゃあガンズは昔から知っているし、好きな曲もたくさんあるけど、そんなファンの姿を見たらガンズのことまで嫌いになってしまいそうだ。
 話を聞けば聞くほど、誰にとってプラスになっているのかが皆目わからないブッキングだ。ムックがステージに上がって演奏を始めたところで、彼らに興味を示す者はほとんど一人もいない。その逆境でも、パフォーマンスのかっこよさで何人かを納得させることが出来たならまだ救われる。しかし始めから「日本のヴィジュアル系バンドなんか死ね」という態度の客の前でライブをすることに、どんなポジティブな効果を期待できるというのか。
 ヨーロッパのメタルフェスにも出演し、最近は日本でもジャンルを超えてあらゆるバンドと対バンを重ねて、実力と自信をつけてきたムックの面々は、自国の洋楽ファンがこれほどヴィジュアル系を嫌悪していると改めて知って、どんな気分になったことだろう。かつてキリトがマリリン・マンソンのファンをステージ上から罵倒したあの時のように、味方をしてくれる自分達のファンが客の中にいるわけでもなく、今回はほぼ100%のアウェーだった。
 音楽で飯を食っている人間に向かって「解散しろ」などと野次を飛ばす人間の、人格は歪んでいると思う。どんなに興味がなくても、嫌いでも。

7月20日(金)

 爆発寸前TOKYOのチケットを発送した。すべてのチケットが無事に届くことを祈る。
 チケットに添える小さな手紙を大量にプリントアウトしてから、ちょっと大事なことを書き忘れていることに気づいた。券面を見るだけでは少しわかりにくいが、右下にある長い数字の、下三桁が整理番号である。今回も100番ぐらいまではかなり早い段階(数分)で売れたので、日付の変わった直後にメールを送った人でも、番号を見て首を傾げるかも。
 今日、初めて知ったこと。料金別納のスタンプは、送る人間が自分で押さなければならないものではないらしい。僕はいつも、カウンターで「別納郵便のハンコを貸してください」と言って借り、すべての封筒にバンバンと自分で捺印していた。今日もそんな具合で頼んだら、ポカンとされた。「別納でしたら、こちらでお預かりしますけど?」「でもまだハンコ押してませんよ?そちらで押していただけるんですか?」「ええ、こちらでやらせていただきます」お姉さんの顔が天使に見えた。100枚以上の封筒にスタンプを押していくのって、案外楽じゃない。ちょっと急いでいたし。

7月19日(木)

 ボクシングの世界タイトルマッチで、新チャンピオンになった内藤大助は、僕より2歳年下の32歳だ。すでにボクサーとしては峠を越えている。しかし勝った。
 数年前から、日本では最強のボクサーだった内藤だが、亀田兄弟を挑発して「誰やそれ」と無視された屈辱の過去がある。金に物をいわせて招いた外国人の弱小ボクサーを相手に戦績を稼ぎ、テレビ局と結託して荒稼ぎをするスター選手の影で、日本チャンピオンの内藤は、月収12万円の共稼ぎで子供を養ってきた。正々堂々勝負しろと主張しても、亀田陣営は試合を見に来ることすらしない。「6回戦レベル」と嘲笑までした。内藤が味わった悔しさは、想像しただけでも身震いがしてくる。
 その悔しさを復讐の情熱に切り替えて、彼はチャンピオンベルトを手にした。自分の強さをついに証明してみせた。この現実を、なぜ世間は正しく評価しないのか。TBSは、あのチンピラ家族にどれだけ媚を売れば気が済むのか。ああ、思い出しただけでイライラしてくる。

7月17日(火)

 秋に大阪で予定されている世界陸上。為末や末續といった選手は昔から好きで応援しているし、これほど大きな世界大会が大阪で開催されるのも何かの縁。せっかくだから長居まで応援に行ってみようかと、チケットの購入を検討したのだが、ホームページで詳細を見て、その気が萎えた。チケットが高すぎるのだ。
 昼間の部はわりとリーズナブルだが、行われる競技は予選ばかりで盛り上がりに欠ける。有名な選手が出る注目の競技はすべて、テレビの視聴率が稼げる夜に行われる。夜のチケット価格は昼の倍。1枚、12000円。人気アーティストの来日公演並みの値段である。家族4人分はちょっと払う気になれない。
 為末選手は、テレビのクイズ番組で手にした賞金を使って、都会のビル街で陸上のイベントを開催し、子供達と触れ合うことで陸上に親しみを持ってもらう努力をしていた。陸上をもっとメジャーのスポーツに押し上げたいという、涙ぐましい努力だ。12000円というチケット料金の設定は、そうした選手達の努力を無駄にしている。
 案の定、チケットの売れ行きは芳しくないらしい。このままでは大量の空席が世界中のテレビに映し出されるだろう。高いチケット料金で半分しか埋まっていないスタンドと、その半額で満席になっているスタンド。得られる収益が同じなら、後者にするべきではないのか。

7月16日(月)

 夏休みの映画界は大作の封切りが相次ぐ。何十億ドルも費やしたアクション巨編ももちろん楽しいが、その影でひっそりと上映されている地味な映画の中にも秀作はある。去年の夏、テアトル新宿で短館公開されたアニメ映画「時をかける少女」もその一つだ。ネットを中心に口コミで評価が広まって、連日立ち見が出るほどの盛況。配給会社は急遽、全国のミニシアターを中心に拡大上映に踏み切った。原作者の筒井康隆や、ガンダムの富野由悠季監督も絶賛したという噂で、DVDも10万本を越えるセールスを記録。どんな映画なのか大変気になっていたが、ようやくレンタルしてきて見ることができた。
 20年前に、大林宣彦監督の手で実写化された「時かけ」とは、ストーリーが異なる。アニメ版ではあの映画の「20年後の世界」を描いており、実写版で原田知世が演じた女子高生は、アニメ版で主人公の叔母として登場したりもする。ひょんなことから過去に戻る能力を手に入れた少女が、「都合の悪い出来事を、なかったことにしてしまえる」というその力を乱用して、繰り広げるドタバタ劇。仲間達の恋のトラブルもその力で解決しようとするのだけど、そこには切ない結末が待っていた。というお話。
 なるほど、これは確かに面白い。ストーリーが素晴らしい。楽しくて、微笑ましくて、切なくて、泣ける。近頃の高校生の会話を再現した脚本もリアルだし、声優達の演技も素朴で好感が持てる。著名な俳優ばかりが起用され、声を聞いていると役者の顔がちらついてしまう最近のアニメ映画とは違った魅力。
 当初の期待をはるかに上回るヒットを記録しただけでなく、並みいる大作を抑え、昨年末の映画賞でも多くの賞を獲得したこの映画、21日の夜にフジテレビ系で放映されるらしい。「いい話だったなぁ」と、爽やかな余韻に浸れる映画もいいものだ。

7月15日(日)

 番組後に野音へ直行。Janne Da Arcのyasuによるソロプロジェクト「Acid Black Cehrry」のフリーライブを見てきた。東京や名古屋のフリーライブと違い、この日は会場に収容できる人数が3000人ほどと少なめ。場内に入るための整理券はファンクラブ会員だけでほとんどなくなっていたようで、会場の外には漏れてくる音を聞いている人もたくさん。まだデビューシングルが出ただけで持ち曲も少ないのか、ライブは1時間強で終了。途中、Janne Da Arcの活動休止に至る経緯などを長いMCで語っていた。
 このライブ、注目はやっぱりバックメンバーの豪華さである。ドラムが元SIAM SHADEの淳士、ベースは元La'cryma ChristiのSHUSE、ギターにはPENICILLINの千聖とBREAKERZのAKIHIDE。90年代後期のヴィジュアル系を知る人から見たら、夢の共演みたいな顔触れではないか。多くのJanne Da Arcのファンが値踏みをしにくるソロライブ。メンバーにもJanne Da Arcの5人に負けないくらいのインパクトと個性がなければ、「やっぱジャンヌでないと…」と、ファンのジャンヌに対する渇望を増幅させるだけで終わってしまう。そこで集まったのがこの兄貴分達。yasuは今ヴィジュアル系の世界で最も顔の広い男かもしれないと思った。
 シングルの「SPELL MAGIC」でライブが終わった後、急いで心斎橋へ向かい、クラブクアトロでDuel Jewelのワンマンライブを拝見。始まってからすでに1時間半が経過していたが、そこからさらに1時間以上ライブは続いた。あいかわらず隼人はいい声で歌う。彼らのライブは去年の夏にstylish wave.で一度見たきりだったのだが、その時の印象とはずいぶん違って、クライマックスの激しさは凄まじかった。やっぱり彼らも今どきのヴィジュアル系なんだと、当たり前のことを今さらながらに実感するヘドバンと逆ダイの連打連打だった。終演後、楽屋に挨拶をしに行ったら、両脚が痙攣して寝転がっているメンバーが一人。バンドマンもけっこう肉体労働なのですな。
 ライブの季節、夏到来。今日は久しぶりに会場をハシゴしたが、いずれもいいライブだった。台風の影響がなくて何より。

7月14日(土)

 台風4号が西日本を直撃。僕は、万が一のことを考えて、昨夜のうちに新幹線で大阪へ戻っていた。案の定、新幹線はストップし、午後には関西方面への飛行機も欠航となっていた。
 この台風の影響で、ap bank fesの初日は中止になった。午後には二日目も中止が発表され、さらに京都で開催が予定されていた10-FEET主催の「京都大作戦」も中止に。夏フェスが開催されるまでには、大勢の人々の入念な準備がある。祭りの成功を夢見て、毎日毎日積み重ねた準備だ。あとは本番を待つのみという時になって、悪天候で中止とはやりきれない思いだろう。こういう時、損害を補填してくれる保険に加入しているため、たいていの場合は金銭面での痛手はそれほど大きなものではないのかもしれないが、精神的なダメージの大きさは想像がつく。
 ap bank fesの開催中止を伝える、小林武史プロデューサーのメッセージの中に、「これも自然との共生の在り方の一つ」という言葉があった。台風による中止を前向きに受け止めることなど簡単にはできないとしても、自然の猛威を前にすれば人間は無力で、予定通りに行かないこともたくさんあるということを、我々は肝に銘じなければならない。ただし、今回の台風の派手な暴れ方が、地球の温暖化と無関係と言い切れないのも事実。泣く泣くチケットを払い戻すファンの人達も、多かれ少なかれそういうことを考えると思う。環境問題の訴えというこのイベントの目的は、ある意味中止になっても達成されるのだ。
 来週以降に開催される夏フェスは、どれも成功することを願うばかり。

7月13日(金)

 先月末、アメリカで初めてのライブを行ったのに、日本では全然話題になっていないのが不思議なスーパーバンドS.K.I.N.。彼らが出演したのはアニメのイベントであったため、観客の中にはロックに興味のないアニメファンも大勢混じっていたようだ。40分の出演時間で、披露されたのは4曲。大河ドラマに出演中のGacktが都合をつけて渡米したことも驚きに値するが、何といってもYOSHIKIが、X解散後おそらく初めて人前でドラムを叩いたという事実が一番ビックリである。
 BEAT SHUFFLEのゲストだった雅くんに聞いたところでは、披露されたのはSUGIZO、Gackt、雅がそれぞれ作曲した曲、YOSHIKIの書いた曲は「間に合わなかった」らしい。ということは、YOSHIKIの曲も存在するのだ。彼が、X以外のロックバンドのために、バラードではない曲を書いたというなら、それはぜひとも聞いてみたいところだ。
 大きく年が離れて最年少の雅だが、先輩達には可愛がられている様子。確かに3人とも、慕ってくる後輩には優しく面倒を見てあげそうなイメージがある。とはいえ、天上天下唯我独尊の文字が腕に彫られていそうなのは4人とも同じ。この4人が一緒にスタジオに入って、どんな様子でリハーサルをしていたのか、興味がある。
 このバンドが日本で本格的に活動していくには、弊害が数多く存在するはずだ。レコード会社の契約先はもちろんまだ決まっていないようだし、メンバーが個別にマネージメントオフィスを抱えている事情もある。それぞれにソロとしての活動も続いているし、一人はアメリカ在住。しかもそれがYOSHIKI。4人のスケジュールを調整するのも簡単なことではなさそうだ。そういういろんな要素を総合すると、このバンドが1回でもライブを行ったというのは本当にすごいことなのだ。一枚ぽっきりでもいいから、音源がリリースされることを願わずにいられない。

7月12日(木)

 爆寸の後、首の筋肉痛に悩まされるのはいつものことだが、今回はこれまでとは違う痛み。右肩から背中にかけて、常に肩凝りのような状態になっている。首の痛みが引いたあともこの肩凝りだけが持続しており、だいぶ楽にはなったけど、なかなかすっきりとは治まらないまま、もうじき一週間。DJをした後にこんなことになる奴は世界中で僕ぐらいではないかと思う。次回からは本当に限度をわきまえないと。コルセットを巻いた姿でDJブースに立つことになるかもしれない。
 そういえば今回の爆発寸前NIGHTでは、機材もクラッシュした。数年ぶりの音飛び。この数年愛用してきたgeminiのCDJにも、最後の曲でついに限界が。この間ファンキーマーケットで手放したPioneerのCDJ同様、トップローディング式(フタが上に開くタイプ)のCDJは、上からディスクを押さえつける力が弱いため、振動に弱いらしい。そのため、最近発売されているCDJはすべてスロットインの形になっている。今使っている2台のうち、トップ式の1台はもう使わない方が良さそうだ。というわけで、次回までに新しいCDJをまた1台買わなくてはならない。CDJ-02の方は快調だから、同じものを購入することにしよう。久しぶりに、同じCDJが2台揃うことになるのは少し嬉しい。

7月11日(水)

 メジャーリーグのオールスター戦。僕は午前中に仕事があったのでBSを録画し、帰宅してから堪能した。結果のわかっているスポーツの試合を後から見るほどつまらないことはないから、ネットも見ないように気をつつ。そうしたら、イチローのあの活躍。いやはや、見て良かった。
 マスコミへの憮然とした対応や、デリカシーに欠けた発言などを見ると、どうにも鼻持ちならない部分があるのは事実だが、彼のようにスマートな日本人選手が、大リーグを代表するスーパースターの中でひときわ輝いているのは、同じ日本人としてやっぱり誇らしい。今回のオールスターには斉藤投手や岡島投手も出場していた。見たところ、出場選手の中に東洋人は日本人だけだったようだ。もはや、アメリカの野球ファンは日本人選手を馬鹿にはできない。トヨタがアメリカのメーカーを追い抜きつつあるように、大リーグ全体に日本人選手が侵略していくかもしれない。
 こうなると、日本の優秀な選手が、全盛期にアメリカへ渡ることを許されないのは、つくづくもったいないと感じてしまう。峠を越してから海を渡って新人扱いというのもおかしな話だ。日本の野球のレベルの高さを大リーグで徹底的に浸透させ、アメリカのスター選手が日本のプロ野球でプレイしたくなるような状況も楽しいのに。日本のいい選手がこぞってアメリカへ行きたがり、アメリカの二流選手が日本にやってくるという構図がなくならない限り、プロ野球は大リーグに追いつけない。

7月10日(火)

 先週アメリカで公開され、シリーズ物以外では1週目の興行成績で新記録を樹立したという、話題の映画「トランスフォーマー」の試写を見てきた。地球外の知的生命体が侵略してきて、地上にあるいろんなメカに姿を変え、人間を攻撃してくるという話。
 トランスフォーマーと聞くと、自動車がロボットに変身して言葉を喋るアメリカのテレビアニメを思い出す人が多いはずだ。この映画は、あのアニメと同じなのはタイトルだけで、内容はあんな子供向けの話ではない・・・のかとばかり思っていたら、それは間違いだった。本当に車がロボットに変身して、口を開けて英語を喋っていた。実写で。
 CGを駆使したリアルな映像に慣れっこになっている現代人だが、この映画は「映像革命」だそうである。登場する役者よりもCGのクリエーターの方が人数は多いのではないか。確かに、自動車や携帯電話がカシャカシャ、シャッキーン!とロボットに変貌する姿はうっとり見とれてしまうほど美しい。ストーリーはあまりに荒唐無稽だけどそこが逆に面白い。さほどシリアスな内容ではなくて、随所に笑いを織り交ぜている点もファミリー向けだ。
 オプティマス・プライム率いる5人(5台?)のヒーロー達が変身する車は、トラクターやトラック、カマロにポンティアックにハマーH2と、すこぶる燃費の悪そうなうすらでかい米国車ばかり。アメリカの子供が憧れを抱くのは今もこの手の車なのだろうか。まあ、ここに時代を反映してプリウスとかが入っていても悲しいものがあるけど。主人公の少年が、ロボットとなって立ち上がった自分の車を見て、「未来のロボットだ。きっと日本製だよ」と呟いていたのは、何だか誇らしかったな。

7月9日(月)

 昨夜、爆寸の予約メールを返信し、住所を入力しながら、テレビではウィンブルドンの男子シングルス決勝戦を見ていた。この試合というのが、途中で消すことがとてもできなくなるような大接戦で、結局明け方に試合が終わるまで見続けてしまった。
 結果としては、王者フェデラーがボルグ以来の5連覇を果たしたのだが、2年連続で同じ決勝の舞台でフェデラーに挑んだラファエル・ナダルは、最後まで王者を苦しめ、決定的な場面でも流れを渡さなかった。僅差で敗れはしたが、数年後には彼の時代がくると予感させるタフさを見せた。ナダルは19歳で全仏を制したスペインの野性児風長髪プレイヤー。しばらく見ないうちにここまで強くなっていたとは。
 今大会からウィンブルドンでは、「チャレンジ」と呼ばれる新ルールが採用されている。審判の下したインかアウトのジャッジに不満がある場合、選手が異議を申し立てる権利のことだ。CG画像で今のボールの動きを再現し、ミリ単位でボールと白線の重なりを確認。ジャッジが正しければ選手が持つチャレンジ権行使のできる回数(1セットにつき3回まで)が減り、覆れば数はそのまま。この試合中、ナダルは3回ほどチャレンジを成功させ、大事なところでポイントを奪い返していた。
 フェデラーはこのシステムが気に入らないらしく、途中、不満気に声を荒げる場面もあった。確かに賛否両論ありそうな新ルールだが、僕は誤審をなくすための画期的な発明だと思った。
 試合が終わってから、「誤審がなければ勝敗は逆になっていた」と感じるほど後味の悪いものはない。審判も選手も人間だから、見間違いはある。正確に判定を下せる機械が発明されたのだから、これを使わない手はない。
 判定が覆り、選手の指摘が正しかったことがわかると観客は拍手喝采となるのだが、僕が感激し、拍手を送りたかったのはむしろ、審判が正しい判定をしていた時だ。あと1ミリずれていたらオンラインというボールを、一瞬で正しくアウトと判断して叫ぶ。そのジャッジの正確さはまさしくコンピューター並みで、一流のラインズマン達のずば抜けた動体視力に舌を巻いたのである。僕も高校時代に先輩の試合のラインズマンをやらされた経験があるけど、緊張してまばたきのタイミングもわからなくなったものだ。世界一を決める試合は、やはり審判も世界一の人が務めるということだろう。

7月8日(日)

 昨夜のイベントから一夜明け、首の激痛をバンテリンで癒しながら何とか無事に仕事をした一日。そういえば去年大阪で開催したLUNA SEA爆寸の日付は7月8日だった。
 そして深夜には、昨日の余韻に浸る余裕もなく、今度は爆発寸前TOKYOのチケット予約の受付がスタートした。我ながら過酷なスケジュールを組んだものだ。本当はもっと早く受け付けを開始したかったところなのだが、hide爆寸が終わるまでその先のことは考えたくなかったのだ。
 最近は「爆寸でも、下手をするとチケットが売り切れて取れなくなる場合がある」という認識が徐々に広まりつつあるためか、初動の売れ行きがとてもいい。CYBERさんに用意してもらったチケットもソールドアウトになっちゃったりして。

7月7日(土)

 1000年に一度の070707。ついに迎えた爆寸本番の日。心配していた雨は降らなかった。
 今回の爆寸は普段とは趣向の異なる点が多く、準備も入念だった。hide&X限定の3時間。僕は高校2年の時に「紅」を聞いてXのファンになって18年。ファンとしての情熱を好きなだけぶちまけるチャンスはなかなかないから、僕も気合いが入っていたのだ。
 このイベントがどんなものなのかも、僕という人間が誰なのかも知らず、「hideの曲で暴れられるならどこへでも行くぜ」と集まってきた爆寸初参加のhideファンが、おそらく半数近い。男性客の比率も普段の爆寸とは比較にならないほど高かった。一昨年の横須賀と違って、序盤のぎこちなさが微塵もない。「飲んで騒いで暴れ狂う、クレイジーなパーティー」の謳い文句に偽りはなかった。
 今回の爆寸で、僕なりにこだわった要素には、以下のようなものがある。
 まず第一に、爆寸初の特効の使用。SHAMEのCUTTくんに業者を紹介してもらって、CO2のボンベをレンタルしてきた。「オルガスム」の「BLUE BLOOD」バージョンと「爆発寸前GIG」のライブバージョンをドッキングさせ、途中でYOSHIKIの真似をして客席に白煙を撒き散らす。ただでさえ酸素の薄い会場内に二酸化炭素を噴射するのは危険ではないか、というライブハウス側の指摘もあった(実際、一部で酸欠状態にはなっていた)が、Xのライブではお馴染みの演出をそっくりそのままコピーしたので、観客にはかなりウケたようだ。正直なところ、ボンベが重すぎて(30kgぐらいあったと思う)僕もだいぶ必死だったので、客席の反応を見る余裕はあまりなかったけど。
 次に、「紅」のイントロでTOSHIの「くれないだー!」の叫びを挿入した点。基本的にはシングルのバージョンを流したのだが、最初のバラード部分のラストから、数秒だけライブバージョンと入れ替わるように編集した。こういうの、実はけっこうめんどくさい。
 さらに、「Weekend」の1コーラス目の途中、数秒のブレイク(沈黙)のところで、一瞬照明をすべて暗転させた演出。あれ、僕の10年来の夢。照明を担当してくれたライブハウスのスタッフの方に歌詞を渡し、曲を何度も聞いてもらって、消すタイミングを覚えてもらった。「爆発寸前GIG」で僕が一番好きな場面があれだったから、いつか真似をしたかったのだ。
「ROSE OF PAIN」や「ART OF LIFE」といった、普通に考えたら爆寸では絶対に選曲できないような長い曲は、激しい部分だけを抜いて、メドレーにしてみた。この苦肉の策メドレーがヘドバンタイムの幕開けを飾ったが、意外に好評だった。
 今回のイベント用に、ina氏から貴重なリミックスの数々もお借りした。これによって、「FISH SCRATCH FEVER」でコール&レスポンスもできたし、クールなつなぎのメドレーも使うことができた。
 これらの要素に加えて、先述した限定カクテル「BLUE BLOOD」と「ピンクスパイダー」、僕がデザインを考えたTシャツやキーリングの販売など、この日だけのスペシャル企画が目白押しのお祭りだった。まあ、どれもお金はかかってないけど、愛情はこもっているのだ。hideとXのファンしかいない空間だから、僕も思う存分マニアックに楽しませてもらった。多くの人の協力を得て、我ながら充実したイベントを作ることができたと思う。
 今回、僕の名前すら知らないXファン、hideファンが全国のいろんなところから来てくれて、斜に構えず、一緒になってバカをやってくれた。みんなと、汗だくになって暴れながら、このイベントを開催して本当によかったと思ったし、ちょっとくさいことを書いてしまうと、「ここにいる全員が仲間だ」と本気で思えた。
 僕はhideの作った音楽が好きだし、hideという人間が好きだ。でもそれ以上に、hideのファンの人達の熱意や笑顔に、触れることが好きなのだ。だからラジオでhideをかけるし、こんなイベントだってやり続ける。今回の爆寸であらためて実感したのは、そういうこと。みんな本当にありがとう。
 次はいつ頃に開催できるだろう。今度はどんなことをやろう。すでにそんなことを考えている。

7月6日(金)

 明日の爆寸のために、今日は新幹線で大阪へ帰った。最終ののぞみは、話題の新型車両N700系。まだ走り始めたばかりとあって、車体を写真に収めている鉄道ファンの姿も多く見られた。車掌室のドアを写して何の意味があるのかわからないけど。
 のぞみ号は以前の車両も充分にきれいだったし、座席の広さにも不満はなかったから、新型といってもさほど大差は感じない。全車両が禁煙で、喫煙室以外では誰も煙草が吸えないようになっているのがありがたい。それとやっぱり、注目すべきはコンセントの解放だろう。窓側の全座席の下にコンセントの差し込み口があって、パソコンや携帯の充電に使えるのだ。バッテリーの残量を全く気にすることなく、携帯ゲームに没頭できる喜び。特に飛行機を利用するようになると、車内で携帯を使える便利さを痛感する。けど窓側の席でないとこの特典は得られない。
 これで車内に無料のインターネット接続サービスがつけば言うことなしなんだけどな。そんな日も近いとみた。

7月5日(木)

 この秋、SIAM SHADEが一日だけ復活して、日本武道館でライブを行うらしい。先日逝去した、彼らの育ての親である元マネージャーの中村氏のために。
 SIAM SHADEは見るからに気の強そうな、そしてプライドの高そうなメンバーが集まっている。あの5人をまとめる仕事はさぞ気苦労が多かったに違いない。中村氏がいなかったらもっと早くに解散していただろうと思う。そういう意味で、SIAM SHADEのファンにとっても大切な人物だったのである。メンバーが全幅の信頼を置いていた恩師への追悼の意を込めて、彼らは再び集結することを決意したのだ。
 メンバーのソロでの活動を見るにつけ、SIAM SHADEの解散は実にもったいないものだったと感じる。もちろん、解散に至る経緯にはいろんな事情があったのだろうし、すべてを水に流して簡単に再結成して活動再開など出来ないのもわかっている。だけど、武道館での一夜限りの復活がきっかけとなって、SIAM SHADEの本格的な再結成がいつか実現することを、期待せずにいられない自分がいる。

7月4日(水)

 都内で行われたEMI MUSIC JAPANのコンベンションに出席。長年、東芝EMIという名で親しまれたレコード会社は、社名から東芝の文字がなくなり、完全に外資系企業となった。「MUSIC TALKS」と呼ばれた恒例のプレゼン祭りも、昨年までとは趣向も名前も変え、邦楽アーティストのライブに特化した内容に。場所は品川のステラボールだった。全国のマスコミとディーラー(CD店)が数百名招かれ、このレコード会社からデビューする期待の新人アーティスト達のライブを見せてもらう。ハードコア系のロックから、弾き語り、ダンスユニットなどジャンルは多彩だが、会場内の雰囲気は似たようなものだ。関係者しかいないライブだから、アーティストがどんなに煽っても手拍子す ら起こらない。アーティストにとってはやりづらいことこの上ないといったところだろうが、かつてSEX MACHINEGUNSはこのコンベンションライブに出演したとき、レコード会社社長の名前を呼び捨てにして「おまえも腕をあげろ!」と絶叫し、大いに笑いを誘ったという逸話がある(その後、土下座して謝ったそうだが)。
 将来が楽しみなアーティストが6組登場。4時間以上に及ぶ長いイベントなので、見ている側も疲れたのは確かだが、個性的なアーティストが多くライブ自体はなかなか楽しかった。
 この日、司会者としてステージに上がったのが、なぜかコージー冨田と安田美沙子。安田美沙子といえば、テレビをあまり見ない僕が知っている数少ないグラビアアイドルで、アイフルのCMに出ていた時から「かわいらしい子だね〜」と目をつけていたので、こんなところで生の彼女が見られるとはちょっと感激。いわゆる「司会」というものを初めて経験したらしく、進行の拙さは正直言って見るに耐えないものがあったけど、持ち前の天然キャラと愛嬌のある京都弁で乗り切っていた。ほとん ど素人のアイドルしか突っ込み役のいないコージー冨田はだいぶやりづらそうに見えたが、極めて反応の薄い観客が相手でも決してひるむことなく、持ちネタのモノマネ芸をいかんなく披露。タモリで登場して、次は島田紳助、石橋貴明、笑福亭鶴瓶、ルー大柴、松村邦洋、坂東英二、西田敏行、桂歌丸、陣内孝則、渡辺徹、阿藤快 など、惜しげもなく連発した(それでも持ちネタの半分に満たないはずだ)。ホリのライブDVDを購入するぐらいモノマネ大好きの僕は、周囲のドン引きを尻目にゲラゲラ笑い転げていた。さすがはプロという腕前だった。尊敬。妙に得した気分。

7月3日(火)

 とりあえず爆寸の準備は抜かりないし、軽く打ち合わせをするぐらいしか仕事がない一日だったので、めずらしく平日の昼間から麻雀なぞ。最近、802のDJやスタッフ同士で麻雀を打っているという話をよく耳にするので、僕も仲間に入れてもらった感じ。モンド21を見て研究している成果も試したいところだったし。というわけで、某先輩DJと初めて卓を囲んだ。
 まだ明るい時間というのに、雀荘にはけっこうたくさん人がいるので驚いた。僕らも人のことは言えないけど。神妙な面持ちで打っているフリーの人達の横で、くだらないことを喋りながら笑いの絶えない賑やかな我々。さぞ迷惑だったに違いない。
 先輩DJ氏が帰るというので、まだ日も暮れないうちに半荘4回であっさり終了。僕はトップを2回取り、ほぼ一人勝ちの好成績だった。ふふふ。確実に強くなっているのが自分でわかるぜ。

7月2日(月)

 いよいよ週末に迫っているhide爆寸。選曲も大まかに決まって、すでに準備はほぼ完了。そんな中、BRAND NEWの人から嬉しい知らせが。以前から頼んでいた「hide爆寸限定オリジナルカクテル」を販売できそう、というのだ。
 昔、CYBERのドリンクカウンターの中にバーテンのお兄さんがいた時、そのバーテンさんの提案でオリジナルカクテルを作ったら、あっという間にスピリッツがなくなってしまうほどの人気だった。今回のhide限定爆寸でも、そうしたオリジナルカクテルが作れたら楽しいなと思って、BRAND NEWにお願いしてみたのだ。
 販売を計画しているのは「BLUE BLOOD」と「ピンクスパイダー」の2種類。当然、そういう色のカクテルになるだろう。カクテルは作るのに手間がかかるので、ドリンクチケットでの引き換えは不可で、現金販売のみということになる見込み。作れる数には限りがあるそうなので、飲んでみたい人はお早めに。爆音で流れるhideやXの曲を聞きながら、hideカクテルに酔いしれるのも悪くなかろう。
 ついでに、当日販売する限定グッズも完成した。こちらも数量限定。売れ残ると悲しいので、今回もかなり少なめ。お土産の欲しい人は早めの購入をおすすめする。
 爆寸10周年のお祭りに相応しい、スペシャルな企画が盛りだくさんの一日になりそう。あとは、天気が少しだけ心配。

7月1日(日)

 明日の番組でプレゼントする、PAZZOのロックTシャツを1枚いただいた。PAZZOは僕がいつも愛用しているファッションブランド、291295=HOMMEとCustom Cultureを展開しているアパレル会社。29からはLED ZEPPELINの、Custom CultureからはGUNS'N'ROSESのTシャツが販売されているのだが、僕がもらったのはガンズの方。サイズはちょうどいいし、どちらかといえば断然Custom派でガンズ派な僕としては大満足の一品。ひと夏でよれよれになるまで着てしまいそう。価格は7980円とTシャツとしては少々高めだが、アーティストのライセンスを取得したブランドものならこれぐらいは妥当とみるべきだろう。
 昨年まで、夏場はもっぱらノースリーブを着ていた僕だが、今年は肩を出すのは少し控えている。自分のタンクトップ姿を鏡で見て、「いい歳してナルシスト丸だしは気持ち悪い…」と感じることもあったり、先日の映画館のように冷房の効きすぎた建物に入った時に後悔したり…。
 しかしここ数年ノースリーブの洋服ばかり買っていたせいで、普通の半袖の洋服が極端に少ない。かっこいいTシャツは大事に着ようと思う。