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Diary(08.02.)

2月29日(金)

 僕は基本的にスポーツ新聞を買って読むことはしない。週刊誌も、タブロイド紙も読まない。待合室なんかにいて、他に読むものがなければ手に取ることもあるけど。
 あの手の読み物につきものなのが、いわゆるエロページ。あれって、読者にとっては本当に必要なものなのだろうか。今日、電車で隣に立っていたおじさんが某タブロイド紙を広げていて、「不覚にも潮吹き」「許して」みたいな見出しのエロ小説を読んでいるのを見て、つくづく不思議に思った。
 エロ小説が読みたいならそういう文庫本を買えばよろしい。週刊誌にある3ページぐらいのヌードグラビアにしてもそう。最初から最後までエロい写真ばかりの雑誌なんていくらでもあろうに。大抵の人は電車内で週刊誌を読んでいる時、エロページが現れると恥ずかしそうに飛ばし読みしている気がする。「こういうのが読みたくて買ってるんじゃありませんから!」と主張するかのごとく。まさかおじさん達もその週刊誌を持ち帰って、数ページのエログラビアを一人エッチのおかずにしているわけではあるまい。だったら結局、必要ないんじゃん。
 昔、テレビ局でバイトをしていた時、深夜にコンビニの買い出しを頼まれることがよくあった。若いアナウンサーの人が、「何か、週刊誌を買ってきて。適度に下世話で、エロいやつ」という注文を受けたのを思い出す。わからん。同じ男の僕にも、わからん感覚だ。

2月28日(木)

 甘酸っぱい初恋を、瑞々しい筆致で描いた青春恋愛小説…と思いきや、最後の2行で、まったく違った物語に変貌する。そのうたい文句に釣られて購入した文庫本、乾くるみの「イニシエーショ ン・ラブ」。2行?
 ミステリーを読んでいると、最後の最後で大きく展開が変わる小説は少なくない。すべてが演技だった、とか、主人公の性別や年齢設定が実は読者の思い込みと違っていた、といった具合に。そうしたどんでん返しを描くには少なくとも数ページを要するものだ。たった2行でどんな驚きを用意しているというのか。そのからくりが知りたくて、買ってしまった。
 本当に漫画のように読みやすい恋愛小説で、なかなか楽しい内容だった。そして、問題の結末。読み終えてから数十秒、意味がわからなくて考え込んでしまった。よくよく考えて、ああ、なるほど!そういうことだったのか!と納得する。全く予想できなかった。
 もう一度読みたくなる、という帯にある文言の意味もよくわかった。その結末になることを想定して読んで、すべての辻褄が合うのかどうかを確認したくなるのだ。ハッピーエンドともいえるし、不気味なサッドエンドともいえる。人が死んだり犯罪が起きたりは一切ないが、これも一種のミステリー小説である。

2月26日(火)

 電車の中の迷惑行為ランキング、1位は「座席の座り方」だそうな。以下、「携帯電話の使用」、「ヘッドホンの音漏れ」、「乗降時のマナー」と続く。まあ、だいたい誰でも考えていることだろう。僕としては、「人の顔に息を吹きかける」という項目を追加して欲しかった。僕は背が低いから、男の人が口から吐く息がもろに顔にかかることがある。臭くなかろうと、これは耐えがたい苦痛である。満員電車では鼻で息をしてくれ。
 この手のマナーの話になると、やり玉に上げられるのは概して若者だが、ヘッドホンの音漏れを除けば、上位にランクインしている迷惑行為を主にしているのは、どちらかというと年配の人の方が多い気がする。特に、携帯電話の呼び出し音がけたたましく鳴って、その音がなかなか止まらず、挙げ句に大きな声で通話を始めるのは、だいたいおじさんかおばさんだ。そんなパジャマみたいな服で一体どこへ行くの?と聞きたくなるような汚い出で立ちのおじさんが、平日の昼間に、電車の中で大声で通話。誰と、どんな用件の会話をしているのだろう。
 このランキングを公表しているのは日本民営鉄道協会。JRは含まれていないらしい。日本の鉄道って、基本的に全部民営になったのではなかったか。

2月25日(月)

 来週のOSAKAN HOT 100のゲスト、いきものがかりの新作「ライフアルバム」を聞いている。「茜色の約束」がFM802で頻繁に流れるようになるまで、このアーティストのことを僕はほとんど知らなかった。ノスタルジックなメロディーと、きれいな日本語の歌詞、癖のないストレートな歌い方。僕が好きなポップスのど真ん中みたいなサウンドだ。アルバム収録曲はどれも、シングルに引けを取らないキャッチーな曲ばかりだった。
 メンバーについて詳しく調べてみたら、彼らの地元は僕の実家と同じ小田急線ではないか。神奈川の県立高校の中でも屈指の進学校の出身だという。高校時代から路上ライブなんてやっていて、よく現役で国立大に受かったものだ。天は二物を与える。
 久しぶりに、「全曲、歌えるようになるまで聞き込みたい」と思うアルバムに出会えた。この年齢で聞くには青くささが過ぎるかもしれないけど、人生なんて勢いと努力でどうにでもなると思っていた時代の、胸の痛みを思い出すのも悪くない。

2月24日(日)

 OSAKAN HOT 100のゲストで登場した、スキマスイッチの大橋卓弥氏。彼が選んだトークテーマは「好きな麻雀牌TOP3」だった。何でも、スキマスイッチの二人の唯一の趣味が麻雀だそうで、大橋くんはかなりの麻雀フリークらしい。彼が好きな牌は3位から順に、使いやすい5ピン、345の三色で最後に引くことの多い三萬、そして夢の役満「緑一色」に憧れて發、という3枚。麻雀を知らない人にはまるでわかりっこない話題で、番組はひとしきり盛り上がった。
 僕の好きな麻雀牌って何だろう。牌の好みというのはあまり考えたことがない。あえて選ぶなら3ピンとか8ピンあたりか。ピンズは盲牌した時の感触がソフトで、いかにもデリケートな貴重品というイメージ。123とか789の純チャン三色なんかを狙う時、理想的な待ちはペン3ピンとか間8ピンあたり。現実にそういう手で上がったことが何度あるかはわからないけど、ツモってがっかりすることはあまりなさそうな牌である。
 大橋くんが憧れるという役満「緑一色」は、僕はネット雀荘の東風荘でなら一度だけ和了ったことがある。普通のソウズ混一色対々和のつもりで和了ったら、役満だった。狙って出来たものでなかったところが情けない。

2月22日(金)

 5月に、東京で爆寸を開催することになりそうだ。
 通常のCYBER爆寸ではなく、今回はある筋から依頼を受けての出張。選曲も普段と同じ内容にするわけにはいかないし、かといって限定モノはついこの間hide限をやったばかりだし…。現在、先方と打ち合わせつつ、企画を練っているところ。ちょっとおもしろいことになりそうな予感。ご期待あれ。特にオーバー30のベテランバンギャルの皆様。
 そういえばBRAND NEWからもすでに「今年はいつにしますか?」の連絡が。早めに予約しないと週末は他のアーティストに取られてしまう。爆寸、やりたいのはやまやまなれど、また例年と同じ内容というのもつまらない気がする。でもいいアイデアが浮かばない。世代別に2回に分ける、というのも考えないことはないけど、そうなると動員が半減する恐れがある。だったら、2部構成という案はどうだろう。2時間弱ずつに分けて、前半は比較的新しい曲、後半は古い曲しか流れない。もちろん1枚のチケットで前後半を楽しむことも出来るが、どちらかにしか興味のない人は途中から来るなり、途中で帰るなりすればいい、というわけ。意見求ム。

2月21日(木)

 昨年映画化された小説「ミッドナイト・イーグル」を読んだ。雪山に墜落したステルス爆撃機をめぐる、報道カメラマンと自衛隊、北の工作員達によるサバイバルとサスペンス。氷点下の山奥という過酷な環境での、命を懸けた攻防はなかなかの読み応えだった。次々に襲ってくる不足の事態が、わずかな装備や食料を奪っていく。もはや後戻りのできない状況で、負傷した体を引きずって懸命に進む男達。食べるものも、燃やすものも、風から身を守るものも、どんどんなくなっていく。読んでいるこっちまで寒くなってくるほどだった。そうして迎える壮絶な結末には、思わず涙してしまう。
 例によって、読み終えてから映画版の配役を見てみた。驚いたことにこれまた登場人物の設定が原作と大きく異なっている。主人公に同行する新聞記者は、原作では同期の親友なのに、映画では後輩ということになっている。そして、東京で真相を突き止めるルポライターは、原作では主人公の別居中の妻という設定だが、映画ではその妹。これでは「冷えかけた夫婦愛に、極限の状態で再び灯が灯る」というストーリーそのものが違ってくる。察するに、竹内結子と玉木宏の二人を主役格で出演させることが早い段階で決まっていたのだろう。人気のある役者を出さないと稼げない、というビジネス的な事情はわからないでもない。それにしても、原作に手を加え過ぎではないか。
 なかなかよく出来ている小説なのに、映画のレビューを見たらどれもひどい評価で、ちょっと虚しくなった。

2月20日(水)

 最近、車の中でマイケル・ジャクソンを聞いている。爆発的に売れた名盤「スリラー」の、発売25周年を記念した特別企画盤が発売されたのだ。オリジナル盤と同じ収録曲に加えて、当時アルバムに収録されなかった曲が数曲と、今回の企画のためにリメイク(リミックス)された5曲が追加収録される。カニエ・ウエスト、ウィル・アイ・アム、ファーギー、エイコンといった当代の人気ミュージシャンが、オリジナルテイクに声を加えてデュエットしたりしている。正直なところ、この5曲は僕が期待していたほど斬新でクールな仕上がりではなかったけど、このアルバムは、あらためてマイケル・ジャクソンというスーパースターの魅力を堪能するにはいい機会だった。
 発売された当時、僕は小学生だった。しかし曲は何度も耳にして、「スリラー」や「今夜はビートイット」のビデオクリップ(当時はショートフィルムと呼ばれた)はテレビで見た記憶がある。あの踊りや歌い方を誰もが真似した。
 そんなふうに、洋楽に興味があるわけでもない子供まで含めて、誰もが知っているスーパースターが、今の音楽シーンにはいない。多分、この先もしばらくそういうアーティストは現れないと思う。

2月19日(火)

 ついに新しいプリウスを購入した。
 僕が長年乗っているプリウスは、今のモデルに変わる前のデザイン。念願のニュープリウスがようやく手に入ったのである。納車まで2ヶ月以上待った。10周年記念の限定色。最近やけに流行っていて、街中プリウスだらけだから、色ぐらいはあまり見ないやつにしたかったのだ。
 初めて初期型プリウスに乗った時、「これは未来の車だ!」といたく感動したものだが、その古いプリウスとは比較にならないほど、あらゆる点で進化している。現行プリウスは実家にも1台あってよく運転しているから、その快適さはよく知っていたつもりだけど、買ってみて知る機能がいろいろ。中でもお気に入りは、カーステである。
 CDを入れて再生していると、いつのまにかHDに録音している。次回からは同じCDを持ち込まなくても、そのCDに収録された曲はすべてHDから再生できる仕組み。最近のカーステはこういう機能が当たり前なのかもしれないが、なるほどこれは実に便利。こんなものが普及したら、誰も車でラジオを聞かなくなってしまう気もするが。
 ちなみに、新プリウスは家族用。旧型のプリウスは主に仕事用として、これからもしばらくは大事に乗るつもりでいる。うちの駐車場には新旧のプリウスが仲良く並んでいるのである。

2月18日(月)

 802に向かう車の中でふと思いついたこと。リクエストの受付番号をナベアツ風に言ってみたらどうだろう。大阪「06」の部分と、ファックス番号の「9000番」のところだけ。
 これは僕にとっては大きな賭けである。日頃、ギャグはおろかダジャレさえほとんど言わない生真面目DJの僕が、そんな冒険をすることで、得るものと失うものを天秤にかけた時、どちらに傾くのか。このネタで一番笑いが取れるのは間違いなく今日だ。R-1が終わったばかりの今日、あのネタが一番旬な時。多分他のDJは誰もそんなバカな真似はしていないから、早いもん勝ち。来週では遅すぎる。最初で最後のチャンス。しかしスベったら目も当てられない。そして怒られたらどうしよう。
 迷いを捨てきれない中、始まったオープニング。淡々と、極力真面目な調子で喋りながら、リクエスト受付番号を伝える時間がやってきた。意を決して、やっちゃった。にわかナベアツ。ものすごい緊張感だった。絶対に間違えてはいけないし、噛んでもいけない。番号を二度繰り返す中で、二度目の「06」だけ普通に言ってしまったりしたら、もう台無しという状況。しかしそこは集中して、何とか乗り切った。ラジオは目の前に客がいるわけではないから、一発芸をやった後の反応はダイレクトに伝わってこない。アホっぽく「06!」だの「9000番!」だのと叫んだあと、急に恥ずかしくなった。後悔する自分がいる。ああ、何てバカなことをしてしまったんだ自分。
 それでもすぐにBBSやリクエストに「吹き出した」というメッセージがあってひと安心。「まさか浅井さんが!」って。他人の持ちネタパクって笑いを取るなんざ邪道ですけど。ちょっと魔が差しただけ。
 いやはやオープニングの1分だけで、どっと疲れた。

2月17日(日)

 帰宅してから、録画しておいた「R-1ぐらんぷり」を見た。
 ボケと突っ込みがいるからおもしろい、というお笑い文化が根付いている日本では、ボケるばかりのピン芸人が笑いを取るのは難しい。わざとらしく見えてしまったり、無理をしているように見えたり。ウケないと見ている側も気の毒になってきて、ついチャンネルを変えたくなる。だから僕は、古くはイッセー尾形の時代から、一人芝居というものが総じてあまり好きではなかった。
 最近話題の「世界のナベアツ」は、僕のそうした一人芝居ネタに対するイメージを払拭してくれた貴重な芸の持ち主。あの「3の倍数云々」のネタはすごいと思う。まさに発想の勝利。見ている側は途中から数字を頭で追いかけ、次に変な読み方をいつするか期待する。そして頭が追いつかないうちにオチがくる。非常にシンプルなようで、実は計算し尽くされている。ぽっと出の一発屋芸人とは違う、さすがの完成度。
 今日のR-1もこのネタで押したナベアツ氏だが、やや飽きられてきた感もあり、3位に終わった。そろそろ「3の倍数」とは全く別の発想のネタを編み出した方がいいのではないか。頑張れナベアツ。

2月16日(土)

 東京に残って、BACKSTREET BOYSのライブを見た。東京ドームでライブを見たのはおそらく、LUNA SEAの終幕以来だ。ドーム周辺もずいぶん様変わりしていて驚いた。前に来た時はたぶん、南北線なんてなかったし。
 ライブはトータルで2時間ぐらいと短めだったが、ヒット曲をふんだんに盛り込んだぜいたくなセットリストで、知っている曲の少ない僕も退屈することなく楽しめる内容だった。オープニングからエンディングまで、まさに完璧なコーラスとダンス。
 その昔、大阪の高級ホテルの宴会場で行われたavexのコンベンションに出席したことがある。JIVEというレーベルの立ち上げを記念したもので、その時にステージで歌と踊りを披露したのがバックスだった。僕がこの人達を生で見るのは、実はその時以来だったりする。一緒に写真ぐらい撮っておけばよかった。
 そんな話はさておき、この日は4人になっても変わらないその人気ぶりに圧倒されるばかりだった。ここまでアイドル色の強いアーティストのライブを見る機会は滅多にないので、サイリウムを振りながらキャーキャー叫ぶ女の子と、それに笑顔で応えるメンバーを、興味深く観察。キャリアが長いだけに客の年齢層も広く、10代の子もいれば、親子連れなどもたくさん見受けられた。ライブ自体は思っていたよりシンプルな内容で、4人のパフォーマンスは素晴らしいものだったけど、特効や仕掛けがあまりなかったのは少し残念だった。
 最終の新幹線で大阪へ。新大阪で降りた瞬間、あまりの寒さにびっくりした。今日は大阪の方がずいぶん冷え込んでいたらしい。

2月15日(金)

 小説「チーム・バチスタの栄光」を読み終えた。上巻の最後の20ページほどを飛ばした格好だが、特に問題はなかったようだ。全体的に小難しい内容ではあったけど、確かにおもしろかった。
 実写で映画化される小説を読んだ後、興味深いのはその配役を知ることだ。事前に配役を知っている場合、頭の中でその役者のイメージを描きながら読み進めることになる。それでは面白味が半減するので、僕は極力配役についての知識のない状態で読むのが好き。自分の中で「この役にはあの俳優が似合いそうだ」などと想像していくのが楽しい。で、晴れて読み終えたので実際の配役と照らし合わせてみる。ふむふむなるほど。スーパードクター桐生が吉川晃司というのはやや意外だが、佐野史郎、玉山鉄二、井川遥、ココリコ田中など、チームのメンバーは概ねイメージ通りで納得の布陣。
 問題は主役の二人、阿部寛と竹内結子だ。この小説の主人公・田口講師は、40代の男性医師。彼の前に現れらつ腕を発揮する厚生労働省の変人・白鳥は、小太りで冴えない風貌。それが、映画では田口が若い女性のキャラに変えられ、白鳥も阿部寛になってしまう。映画用に、主人公のキャラクターを大幅に変更したのだ。
 男女の人気俳優が対になっていないと、興行的に成立しない、ということか。ガリレオの柴咲コウもそうだった。男性ばかりが登場する小説を、テレビや映画で実写化する場合、無理矢理にでも女性キャラを作り出す必要がある。
 まあそれもビジネスの戦略として致し方のないところなのだろうなと思いつつ、やはり田口が女性というのはどうにもピンとこない。当初は反目し、軽蔑しながらも、白鳥のクレバーさに目を見張り、微妙な友情が芽生えていく様子は、同性同士ならではのものだと思う。

2月14日(木)

 802の若手DJ鬼頭さんが、バレンタインの番組企画として、各DJに「ドキっとする異性の仕草」を聞いて回っていた。髪の毛をかきあげるとか、足を組み替えるとか、そういう類の話。
 「仕草」というと少し違うかもしれないけど、僕が思い当たったのは、一緒に写真を撮るときの状況だ。特に携帯のカメラで自分で写す場合、腕を伸ばしてレンズを自分に向け、二人が顔を寄せ合って撮る。「写真、撮りましょうよ♪」と言われて、平然とそんなふうに顔を近づけられると、僕はものすごくびっくりする。一緒に写真を撮る時は、他人同士の顔が一番近づく瞬間だと思う。
 それともう一つ。ドキっとする仕草という話ではないが、僕は「きれいな身なりをしているのに、トイレに行く時に、バッグを持って行かない女性」が好き。男性と一緒に飲んだり食べたりしている時、ちょっとお手洗いへ、ということになったら、大抵の女性はバッグを持っていく。化粧直しなどもするだろうし、人に見られない場所で携帯メールもチェックしたいだろう。こっちも、当然そういうものだと思っている。ところが、お手洗いに向かった彼女の席に、バッグが置いてある。本当に用を足すだけのために行ったのか!と驚いたことがある。洗練された風貌の、いかにも仕事のできそうな女の人だったからなおさら。自分に対する警戒を解いてくれているような気がして、妙に嬉しかったのを覚えている。まあこれはあまり同意してくれる人がいないのだけど。
 さて、世はバレンタイン。たくさんの人がドキドキしているのだろうな。

2月13日(水)

 バレンタイン前日。学校に行ったら、たくさんの女子生徒がチョコレートを用意してくれていた。これぞ役得。
 さらに今日は、授業中の番組で学生が企画した「チョコアンルーレット」にも参戦させられる羽目に。用意された複数の生チョコの中に、一つだけひどい味のものが混じっていて、それを食べた人間が負け、というような、テレビのバラエティ番組あたりでよくある遊びである。5つぐらいのチョコが用意されており、僕は最初に選ばせてもらったのだが、せーの!で口に放り込み、1回噛んですぐにそれが当たりだと気づいた。辛いのだ。
 チョコレートの香りと食感なのだが、強い違和感を覚える味が混ざっている。真っ先にわかったのはソース。そして、からし。他にもわさびや生姜が入っていたそうな。スタジオには飲み物が一切なく、流し込むことができない。慌ててトイレに駆け込んで、洗面所で口をゆすいだ。こりゃあ不味い。こんな機会でもないとなかなか食べることのない、強烈なチョコレートだった。

2月12日(火)

 羽田空港ターミナルビルの株式を、オーストラリアの投資ファンドが買い占めているらしい。このまま買い増しが続けば、経営にも口を出してくる恐れがあるのだとか。外資規制を導入してこの動きを阻止するべきか否かで、国会も揺れている。
 さてこのニュース。毎週この空港を利用している身としては、むしろ歓迎したい面もある。現状、羽田空港のビルは、全然使えない。特に飲食店。トレーを持って天ぷらうどんを受け取りに行く、学食みたいな食堂とか、ちっとも美味しくないラーメン屋とか。ちょっとコーヒーを飲もうと思ったら、売店で紙コップのコーヒーを買うか、一杯700円もするような不必要に高級な喫茶店に入るしかない。とにかく、遅れているのだ。郊外の大型ショッピングモールのようなわくわくは一切ない。
 マクドナルドとかスタバといったファーストフードやコーヒースタンドがあってもいい。そして欲しいのはネットカフェ。漫画を読みながら時間を潰せる場所があったら、絶対に繁盛するはずなのに。
 空港のビル運営には既得権益が根深く居座っていると聞く。サービス産業として、そういう柔軟な発想で顧客のニーズに応えるべきだと思う。

2月11日(月)

 いよいよ3日後はバレンタイン。さっそくチョコレートをくれる人もいて、ありがたい限り。
 毎年「何個ぐらいチョコをもらうんですか?」と聞かれるが、普通の会社員とほとんど変わらないだろうと思う。リスナーの方からいただくものもあるけど、あとは同じ職場にいる女性から、お付き合いで5個ぐらいもらう程度。しかしそれでも、複数のチョコをもらうと、「どの人からどのチョコレートをもらったのか、すべてを覚えていられない」というのが毎年の悩みだった。
 チョコをくれた人の、名前は手帳に書く。ホワイトデーのお返しを買う時に絶対必要。その年によってくれたりくれなかったりする人もいるし。一人だけお返しを買いそびれるのはマズいし、もらってもいない相手にお返しを渡すのもあてつけみたいでマズい。しかし、手帳に名前を書くだけだと、もらったチョコレートの種類を忘れてしまう場合があるのだ。もらって1週間後に会ったとき、「あのチョコ、どうでした?」と聞かれ、「うん。おいしかったよ。ありがとう」「どの味が一番でした?」「え?(どの味!?)あの、一番、普通のやつ…」「普通…そうですか…」どのチョコの話なのか僕が理解していないことに、明らかに気づいている様子が気まずい。そんなことが、起こりうる。
 その事態を避ける、いい方法を思いついた。もらったチョコを、すぐに携帯カメラで撮影するのだ。で、その写真のタイトルに、くれた人の名前をつける。こうすれば、誰からどんなチョコをもらったのかは一目瞭然。お返し忘れもないし、味の感想も正しく伝えられる。ふふふ。我ながら名案。

2月10日(日)

 羽田空港近くのビジネスホテルで、5時間ほどの睡眠をとって移動する予定だった。ところがちょうどその睡眠のど真ん中、明け方の5時ぐらいに電話が鳴った。
 はじめ、モーニングコールが鳴ったのかと思ったが、受話器を上げたら「もしもし?」という男性の声がする。「もしもし…?」「あれ?817号室じゃないですか?」「違いますけど…」「あ!(ガチャッ!)」。外は真っ暗。謝罪もなしに切れた電話を恨めしく見つめ、再びベッドに戻った僕だが、それから再び眠りにつくことはできなかった。
 睡眠って不思議なものだと思う。あんなに疲れていて眠かったのに、一度起こされただけで何時間も眠れなくなるなんて。アラームの鳴る時間が近づき、窓の外が明るくなってくるとさらに焦り、目が冴えてくる。朝の5時に間違い電話をかけてきたあのオヤジは、自分が僕にどれほどの迷惑をかけたかを知らない。「あ、いけね。間違えた」と正しい番号にかけ直し、間違い電話のことなど1分後には忘れているのだろう。こっちはこれから大阪に戻って4時間の生放送なのに。恨めしい。やり場のない怒りとはまさにこのこと。

2月9日(土)

 昨年の7月に大阪で開催したhide&X限定爆寸を、初めて東京の池袋CYBERで開催した。今回は早い段階でソールドアウトしたのだが、発売後にX JAPANの復活ライブが発表されたり、午後から雪が降り始めたりと、いくつかの不利な状況も重なって、チケットは買ったけど来られなかった人もわりと多かった。
 売れ残りを心配していた物販グッズは、何と開演前にほとんどが売り切れていたらしい。一番最後まで残っていたのはLサイズのTシャツ。作った数は一番少なかったのに。終演後には無事に完売し、ひと安心。
 この日、CYBERで働いていたスタッフの人達の中にも、何人かこのTシャツを着てくれている人がいた。全員、イベントが始まる前に購入してくれたのである。CYBERのスタッフの方々もこの日のイベントを楽しみにしてくれていたそうで、ドリンクカウンターではオリジナルカクテルも用意してくれた。昨年の大阪同様、「2種類ぐらい作っていただけたら」とお願いしていたのだが、メニューには何と6種類。一番強烈な「D.O.D.」がテキーラのコーラ割りだったのは覚えている。この日のドリンクの売り上げは過去に例を見ない額だった模様。僕もいつの間にかすっかり酔った。躍りながら飲むと、回るのがやたら速い。
 CO2のボンベを使った「オルガスム」での特効も盛り上がったけど、お金をつかった演出はそれぐらい。ステージに上がったお客さん達もいい具合にフロアを盛り上げてくれて、笑顔の絶えない愉快なひとときだった。はじめのうちは大人しく見ていた男性客の多くも、気づけばどんちゃん騒ぎの中心にいる。お金は全然かかっていないけど、DJやスタッフも含め、hideとXの好きな人ばかりが集まって作り上げた、手作りのパーティーという感じになった。
 選曲は大阪の時とあまり違いがなかったのだけど、爆寸初体験の人にとっては衝撃的な楽しさだったようだ。爆寸前はいつも不安要素がたくさんで頭にハゲができそうになるけど、終わった後の達成感はその分すがすがしい。一度にたくさんの友達ができたような気持ちになれる。
 会場の外へ出たら、雪が積もっていて真っ白の世界だった。電車が止まらなくてよかった。

2月8日(金)

 今さらながら、映画化された「チームバチスタの栄光」を読んでいる。バチスタ手術と聞いて思い出すのはドラマ「医龍」だが、この小説に登場するチームもまさにあんな感じ。カリスマ性のある天才外科医と、彼を支える精鋭達。連戦連勝だったこのチームのバチスタ手術が、3度も立て続けに失敗する。その原因を究明するべく、教授から調査を依頼された冴えない内科医が主人公だ。
 専門的な医学用語が頻出しすぎて、読みやすさという点ではやや難があるものの、なかなか面白そうな展開を見せている。
 ところが今日、あと20ページほどで上巻を読み終えるという段になって、あろうことかその上巻を飛行機の機内に忘れてしまった。さて、20ページのためにもう1冊同じ上巻を買うのか、それともその20ページを読み飛ばして下巻に突入してしまうのか。上巻の最後に劇的な急展開がなければいいのだけど。

2月6日(水)

 昨年まで、地球温暖化で暖冬が続いていたはずだが、今年の冬の寒さは何なのか。
 おしゃれは我慢とはよく言ったものだが、先日購入したレザーの上着にはほとほと困っている。白のバックスキンで、内側はフェイクファーになっている、なかなか高級感のあるデザインで愛用しているのだが、問題はポケット。両手を入れるのにちょうどいい場所に、ジッパーで閉じることのできるポケットがついている。このファスナーが、粗くて、痛いのだ。
 ポケットに携帯なんかを入れて、それを取り出そうとすると、手の甲が引っかかる。今日、ついに中指の第2関節あたりが、切れて出血した。乾燥でかさかさになった指に切り傷。これがもう、痛いの何の。せっかく気に入ってるジャケットなのに、こんな落とし穴があったとは。ただでさえ近頃、指先がささくれて、あまり美しくないのが小さな悩みなのに。

2月5日(火)

 以前、BEAT SHUFFLEで紹介したインディーズバンド・SINCREAのメンバーと初めて対面して、ゆっくり話をする機会があった。NACK5のほか、FM802でも曲をかけて、リスナーからの評判がなかなかよかったバンドである。
 曲を聞いて、誰もが最初に思うのは、Janne Da Arcに似ているということ。それもそのはず、彼らはもともとJanne Da Arcのコピーバンドから始まっていて、今でも師と仰いでいるのだ。曲調やアレンジ、ヴォーカルの声も、確かに似ている。
 驚いたことに彼らはまだ二十歳で、メンバーのうち二人は僕が講師をしている専門学校OSMの現役学生である。彼らは、僕が自分の番組でSINCREAの曲をオンエアしたと伝え聞くまで、僕が自分の学校の先生であることも、僕というDJの存在も知らなかったようだ。東京の事務所に面倒を見てもらうことになって、まだ半年ほど。その年齢とは思えないテクニックを持っていることは間違いないが、たくさんのライブを経験して、音楽業界を生き抜くための筋肉をつけていくのもこれからだ。
 パクりだと馬鹿にする者は必ずいる。そんな声は無視して、自分が楽しいと思えることをやればいいし、自分がいい曲だと思える音楽を作っていけばいい。GLAYだって売れる前はBOOWYの猿真似だと揶揄されていた。成功する者は、先駆者へのリスペクトを込めた模倣から始まるものだ。本当に実力があれば、オリジナリティは自ずと後からついてくる。
 可能性に満ちあふれた若いバンドマンとじっくり話をして、自分までパワーを分けてもらったような気分になった。

2月4日(月)

 ラジオ番組での問題発言が原因で倖田來未が活動を自粛している。
 彼女の発言内容は、確かに公の場でするには問題があった。彼女はその発言で傷つく人がいるということに気が回らなかったのだろう。おもしろいことを言おうとして口がすべったら、たくさんの人の反感を買う、ということはよくある。傷ついた人の気持ちもわかるけど、その一つの失言を執拗に責めるのも、いじめみたいなものだ。ここぞとばかりに騒ぎ立てるマスコミも悪趣味に見えてならない。
 一部の報道によればこの番組、生放送ではなかったとも聞く。だとしたら、倖田來未よりもニッポン放送の番組制作ディレクターの罪の方がはるかに重い。タレントの暴走を止め、問題のないレベルで放送するのが局の仕事だ。その判断ができなかったなら、制作者としては明らかに失格と言わざるを得ない。つい悪ふざけが過ぎて不適切な言葉を発しただけの倖田來未より、その発言を吟味して削除する機会がありながら、そのまま流した制作者の方が糾弾されるべき。倖田來未の事務所は、訴訟を起こしたっていいぐらいだと思う。
 こういう話を聞くにつけ、電波でフリートークをすることの恐ろしさを感じずにはいられない。女性は年齢に関する発言には敏感に反応してくる。電波を通して視聴者の心に傷をつけると、同じ痛みが喋り手に返ってくる。100人が傷ついたなら100人分、1万人なら1万人分。倖田來未が、今味わっている苦しみは手に取るようにわかる。早くあの持ち前の明るさを取り戻して欲しいと思う。

2月3日(日)

 全国的に荒天。僕の行動範囲は雨しか降らなかったが、関東地方は大雪に見舞われたらしい。僕の後の番組を担当しているDJの池田なみ子さんは、雪の影響を受けて予定の飛行機が欠航になり、FM802への到着が大幅に遅れた。本番にも間に合わなかったため、番組開始から彼女が着くまでの45分ほど、僕が残業をすることになった。
 何の下準備もないまま、スタッフから与えられた原稿を読み、曲が流れている間に次の段取りを確認して、また喋る、という機械的な仕事。始終テンションの高いOSAKAN HOT 100と違い、夕方の、ゆったりとしたムードの洋楽番組なので、つとめてゆっくり、落ち着いたトーンで話すように心がけた。少し緊張したけど、普段とは違うスタジオで、普段と違うスタッフと仕事をするのは新鮮で楽しくもあった。BBSを見たら、4時を過ぎても僕が喋っているので驚いているリスナーからたくさんの反応が。暖かく応援してくれる人が多くて、ほっとした。
 息を切らしてスタジオに到着したなみ子さんは、ひたすら平謝り。これから自分が喋る台本をチェックすることもせずに、ずっと謝っていた。しかし精神的にも肉体的にも、疲労の度合いは彼女の方がはるかに大きいはず。焦って慌ててイライラして、やっと目的地にたどり着いたのだから。
 僕も毎週東京と大阪を往復する生活がかれこれ10年近く続いているけど、今のところ、交通機関が機能しないせいで生放送に穴をあけたことがない。これって奇跡だよなと、常々思う。
 個人的に、雪が降るのは歓迎だけど、仕事のない日が好ましい。

2月2日(土)

 去年の12月に開催されたプレ大会に続く、FM802の麻雀大会。ちょっとした賞品も用意しつつ、総勢16名が集まって盛大に開催された。今回は、DJの参加は僕一人で、他にはFM802のスタッフ、レコード会社、イベンターなど。そして、先日キャンペーンで802を訪れた際、壁の貼り紙を見て参戦を決意したHOME MADE家族のDJ U-ICHIくんもやってきた。マネージャーの付き添いもなく、一人でカートを引いて名古屋からの参戦。
 そのU-ICHIくんは1回戦でいきなり大差のトップに立ち、周囲を驚かせた。しかしその後はトップが取れなくなり、最終順位は6位。しかしなかなかの好成績である。
 今回、幹事の僕は絶不調。悪夢の連続ラスで崖っぷちの最終4回戦、辛うじてトップを取って少しだけ浮上。最終的には12位という不本意な結果だった。しかしみんなが大いに楽しんでくれたようなので、ひとまずよしとしよう。

2月1日(金)

 来週末に迫っている爆発寸前TOKYOのチケットが完売した。X JAPAN復活ライブの決定が客足に影響するかと思ったが、それは杞憂だったらしい。
 当日の物販アイテムも完成し、送られてきた。今回は七部袖のラグランTシャツを2色、トートバッグを2色、そしてドラムバッグを1種類用意している。一つずつの個数はさほど多くないのだが、何せ種類が多い。お客さんが、喜んでくれるといいのだけど。
 そして今回は、昨年の大阪に続き「オリジナルカクテル」も販売できそう。CYBERのhide大好きスタッフさんが、知恵を絞って楽しいカクテルを考えてくれているはず。
 すでに選曲もあらかた完了。といっても、hideとXのアップテンポの曲は大半が流れることになるので、前回の爆寸とさほど代わり映えはしない。とりあえず曲順などを大幅に入れ替えて楽しんでもらうことを考えている。わくわく。