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Diary(08.03.)

3月31日(月)

 何年かぶりで喪服に袖を通した。懇意にしている近所の家のご主人が、45歳の若さで亡くなったのだ。大手の銀行に勤めているバリバリのビジネスマンで、休日に近所の人を集めてバーベキューを開くような気さくな人だった。あっという間に癌が進行したそうで、お見舞いに行く間もなかった。僕とは10歳しか離れていない、まだご両親も健在の人が、まだ若い子供を二人も残してそんなふうにあっけなく逝ってしまったことがやはりショックだ。いかにも丈夫そうな、立派な体躯の人だったから余計に。
 考えてみると、僕はいわゆる健康診断というものを受けたことがない。もう三十代も後半なのだから、自分の身体ともしっかり向き合わないといけないな。向こう見ずな生き方ばかりしていられない年齢に、誰もがなる。

3月30日(日)

 僕の自室には数千枚のCDが保管されているが、プラスチックのケースに入っているものはほとんどない。すべて不織布のケースとキャリングバッグに移し替えてある。ちょっと前に、この作業に数週間を費やしたことは日記にも書いたと思う。
 その努力の甲斐あって、かなりの余裕ができた僕のCD棚だが、今度はDVDのスペースが大きな負担となってきた。考えてみるとDVDというのは、中身はCDと同じディスクと、ちょっとしたライナーぐらいしかないのに、パッケージはやけに大きくてかさばる。2〜30枚程度なら棚に並べて楽しめるだろうけど、100枚単位になるとさすがに場所を取りすぎる。かといって不織布のCD入れに移すと、パッケージの表紙や中身の紙を別に保管しなければならず、不便だ。
 あれこれ考えて思いついたのが、クリアファイルを利用した収納法。クリアファイルをDVDのケースぐらいの大きさに切り、パッケージの表紙を折って挟む。その内側に、不織布の袋に入れたDVDと、歌詞カードなどを挟む。これでぺっちゃんこ。たくさん並べると、ちょっとずらせば雑誌のように背表紙にあたる部分が見えるから、探すのも比較的簡単。こうした作業を経て、段ボール箱に溢れるほどのケースがゴミになり、ほんの数十センチの幅にすべてのDVDが収まった。仕事で毎日のように受け取り、処理に困っていた大量のクリアファイルを有効活用できて一石二鳥。
 このように、歌詞カードやジャケットを、きれいな状態で保管できるケースというのは、探してもなかなか見つからない。買ったCDやDVDは、切ったり折ったりするのはできるだけ避けたいと思うものだ。保管場所を節約するためにケースから出しても、またケースを用意すれば元の状態に戻せる形で保管したい。そういう人のためのディスク収納ケースを、なぜ誰も作らないのだろう。ゲームソフトも同じトールケースで売られている。これから、そうしたグッズは絶対ニーズがあると思うのだがどうだろう。

3月29日(土)

 X JAPANの復活ライブ。土曜に追加公演が決まったおかげで僕も見ることができた。
 昨日の初日は開演が2時間以上も遅れ、ライブは2時間足らずで終わってしまうという、ひどい公演になってしまったらしい。他のバンドならいざ知らず、Xならそれぐらいのことはあり得る。さて2日目はどうか。
 開演が何時間押しても退屈しないように、本を買ってから行った。開演の20分ぐらい前に関係者入口へ。そこには大勢の関係者がいたが、僕の知っている顔はほとんど見ない。何だかやけに孤独を感じつつ中へ入ると、僕の渡された席はスタンドの最前列。席に着いても周囲に知り合いは一人もいない。というよりその周辺には関係者らしき人が二人ぐらいしかいなかった。
 ライブが始まる前にと思ってトイレで用を足していたら、大歓声と「FOREVER LOVE」を歌うTOSHIの歌声が。よもやの10分押しスタート。少々のことではもう驚かないぞと覚悟していたが、この早い開演には大いに焦った。
 結局この日のライブは2時間半近く。といっても、アンコール前の休憩は20分以上あったし、Xとあまり関係のないファッションショーもあったりしたから、YOSHIKIと他のメンバーがステージで演奏している時間はそれぞれその半分ぐらいだった。そのへんもX JAPANらしい。
 それでも、Xや紅、WEEKENDといった名曲を生で聞けたのは、ファンとしては至福の一時だったことは間違いない。演奏中、スクリーンにはほぼ常にhideの姿が映っていて、ギターソロもすべてhideのプレイをそのまま使っていた。hideのいない再結成。その違和感、喪失感を最低限に抑えるために、メンバーやスタッフが精一杯の努力をしたことは伝わってきた。
 今回の東京ドーム公演は、いわば復活のお祭りのようなもの。初日のライブがどんなお粗末なものだったとしても、二日目以降で誠意が見られれば水に流すのがファンというものだ。ましてXファンの忠誠はちょっとやそっとでは揺るがない。
 しかしこの再結成はLUNA SEAの「一夜限り」とは違う。今後もある程度コンスタントに活動していくものとファンは受け止めている。かつてのようにセンセーショナルな話題を振りまきながら、斬新な楽曲を生み出してくれるのか。期待をこめたファンの厳しい視線が待っている。

3月28日(金)

 連載の原稿を書きながら、テレビをつけたら、「タイタニック」を放送していた。この映画を見るのはかれこれ10回目ぐらいになると思うが、何度でも見入ってしまう。おかげでちっとも筆が進まなくて苦労した。
 この映画で僕が一番好きなシーンは、一番最後に、おばあちゃんがダイヤのネックレスを海に捨てるところ。何十年もの間、思い出と一緒に大切にしまっていた宝物を、誰の手にも渡すことなく葬ってしまう。悲しい恋愛の物語を締めくくるにふさわしい、後味のいいエンディングだと思う。こういう爽やかな余韻に浸れるサッドエンドの映画を、久しく見ていない。

3月27日(木)

 僕がナレーションを担当していたテレビ番組「VISUAL SHOCK」が、3月いっぱいで終了することになった。この日東京で放送された回のエンディングで、さらっと発表。1年間、テレビのナレーションを久しぶりにレギュラーでやらせてもらって、とても楽しかった。
 ここ数年で再び人気を盛り返しているヴィジュアル系のシーンには、今後が楽しみなバンドがまだたくさんいるのに、メディアでの扱いは不当に小さいと言わざるを得ない。だからこそ、地方でも見られる地上波のテレビ番組でヴィジュアル系を専門に扱う「VISUAL SHOCK」は、貴重な存在だった。
 さて、来月からはまた金曜日帰り生活が始まる。この1年、水曜の夕方から土曜の朝まで東京にいて、実質週の半分近くを東京で生活していた。その「半・単身赴任」からようやく解放されるということだ。最近全然見に行けていないライブや映画にもどんどん足を運ぼうと思う。

3月26日(水)

 4月から、NTTドコモの携帯でも家族間通話が無料になる。
 これには条件があって、ファミ割MAX50とやらに加入しなければならないのだとか。ただし継続期間が10年以上の人は「新いちねん割引」でも同等の特典を得られる。僕はすでに12年同じ番号でドコモの携帯を使い続けている。何をどうすればいいのか、いまいちわからないので、電話で問い合わせてみた。朝から電話をしたのに、なかなかオペレーターに繋がらなかった。僕と同じように、料金体系を理解できない人がそれだけたくさんいるのだろう。
 ファミ割MAX50は、開始から2年間、ドコモ以外のキャリアに鞍替えしないという契約をするものだ。そのかわりに基本使用料が半額になる。そしてそのもう一つの特典として、家族間通話が無料になる。新いちねん割引も、向こう1年間の契約持続を約束させるもので、ファミ割MAXとは期間が異なるだけらしい。要するに、MNP導入以降のユーザーの流出に歯止めをかけるための措置で、すでにソフトバンクやauが始めているのと似たようなサービスなのだろう。僕は当面ドコモ以外の会社に変えることはなさそうなので、躊躇なく新いちねん割に加入。まあ基本使用料はもとから半額みたいだから、さほど大きなメリットはないのだけど。
 携帯電話の通話料は、システムが複雑すぎる。たくさんの料金プランに、たくさんの割引サービス、有料オプション。これらを完全に理解しているユーザーって何%ぐらいいるのだろう。

3月25日(火)

 人間、だいたい何かに依存している部分があるものだ。あるいは、自分って異常なのかも、と感じるような性質を持っている。例えば僕だったら、すぐに手を洗いたがるところ、とか。
 奥田英朗の「イン・ザ・プール」に登場する各短編の主人公達も、普通の生活を送っていたつもりだったのに、気がついたら普通でない部分に足を踏み入れていた人達。携帯電話を手放すと不安でたまらなくなる少年や、自意識過剰で周囲がストーカーだらけに見えてしまう美貌のコンパニオン、怒りという感情を常に抑制してきたことで、身体のとんでもない部分に異常が現れて焦るサラリーマン、などなど。火事が怖くて出先から何度も帰ってきてしまう男の話は、自分に近いものを感じて興味深かった。
 これらの人物を診断し、解決に導くのが伊良部という精神科医。太っていてマザコン、見た目も性格も気持ちが悪い男だが、心の病に悩む患者達は、彼と接しているうちにいつのまにか治っているという不思議。
 心の病気というのは、薬とか手術で除去できるものではないから、医師の対処法も、知識とか技術ではどうにもできない部分があるのだろうなと思う。ひょんなきっかけで治ったりもするのだろうし。最近、僕の周囲にも心の病に悩む人が何人かいて、案外身近な問題なのだと感じているところだったから、この小説に出会えて少し勉強になった。
 同じ精神科の患者を扱っている小説だけど、先日の日記に書いた「閉鎖病棟」と比較するとずいぶん明るくて、笑える本。この伊良部という医師のシリーズ2作目「空中ブランコ」では直木賞を受賞している。そっちも早く買って読もうっと。

3月24日(月)

 来月に迫っている、ROCK KIDS 802恒例のライブイベント「REQUESTAGE 6」。今年も例年に劣らぬ豪華な出演アーティストが揃った。
 このイベントでは毎回、セットチェンジの時間を利用して、番組のDJ4人が順番にスクリーンに登場する。今回も昨年に引き続き、VJ風に番組を進行していくスタイル。その映像収録を今日行った。
 今日が収録日だとすっかり忘れていた僕は、髪はボサボサの伸びっぱなしだし、服装もいつも以上にラフ。暖かかったので、ロンTにロケダイパーカーという出で立ちだった。しかもそのロンTというのが、実は初めて外に着て行ったラグランの「everfree?」Tシャツ。先日のhide限定爆寸の時に物販で売ったやつ。まさかこんなhide仕様の格好でスクリーンに映し出されることになろうとは。今回のREQUESTAGEの客で、気づいてくれる人はどれくらいいるだろう。

3月23日(日)

 プロ野球のパリーグが開幕。平日夜の楽しみが増えて嬉しい限り。
 今年もパリーグは楽天を応援する所存の僕だが、緒戦から悪夢の連続サヨナラ負け。そしてこの日も力負けで三連敗という最悪のスタートになってしまった。野村監督がぼやくのも無理はない。頼みの綱の岩隈と田中、そして今日の朝井の3人は、ほぼ満点といえる仕事をした。打つ方も精一杯の点は取っている。しかし終盤、交代したピッチャーが抑えられない。セットアッパーやクローザーの役割がいかに大きいかがよくわかる負け方だ。こういう試合が続くと、先発陣や野手の意欲をそぐことになりはしないかとそれだけが心配。岩隈が本来の調子を取り戻したら、楽天は3位以内に入れると僕は見ているのだけど。

3月22日(土)

 OSMの体験入学で講師のお仕事。再来年度以降の入学を検討している高校生がたくさん集まっていた。将来ラジオの仕事を希望している子をスタジオに迎えて、一緒に短い模擬番組を作るといういつもの内容。
 その体験レッスンの前に、すべての体験入学生の前で、「本日の講師紹介」の時間があった。業界のいろんな分野で働いている特別講師諸氏が一列に並んで、順番に紹介される。その時、座っている高校生達の視線が、やけに一カ所に集中していることに気づいた。その視線の先をたどったら、驚いたことにJanne Da Arcのshujiくんがいた。目が合って、彼は照れたような顔で会釈をしてきた。
 彼はこの日、壇上で特別講義を行ったり、ミュージシャンを志す高校生達の練習を見てアドバイスを送ったり、というスペシャルゲストとして招かれたようだ。そりゃあ今をときめくJanne Da Arcのメンバーが来ているのだから、じろじろ見たくなるのは当たり前。僕もじろじろ見ちゃったぐらいだし。
 今はバンドが動いていないから、こういう特殊な仕事も引き受けられるのだろう。憧れのバンドマンに直接指導してもらったら、どんな気分なのだろう。講師という仕事が、shujiくんにはやけに似合っているように見えて、ちょっと微笑ましかった。

3月21日(金)

 DSでは、あいかわらずテトリスばかりやっている。
 テトリスといえば宇多田ヒカルが有名で、彼女の腕前はかなりのレベルと聞くけれど、本当のところはどうなんだろう。一度対戦してみたいものだ。彼女がTスピンを使いこなせるのかどうか、気になるのはその一点。
 以前も書いたTスピンという技。対戦型テトリスで強くなるにはこれをマスターしないとやはり厳しい。ちょっといびつな形にブロックを積み上げなければならないので、急いでいる時に沈着冷静にTスピンを連発するのは至難の業。僕もだいぶ練習したけど、そろそろ頭打ちかなと思い始めている。つまり、これ以上は速くならない。レーティングでいうと、7300あたりが限界。
 ネット対戦のテトリスは、世界中のユーザーとランダムにぶつかる。たまに、長細いバーだけを連続で出してくるインチキな輩が現れるのには本当に閉口。不愉快だし白けるので、任天堂には本当に何とかしてもらいたい。

3月19日(水)

 書店でずいぶんプッシュしているようだったので、「閉鎖病棟」という文庫本を買ってみた。
 十代の少女が中絶手術を受ける場面から始まるこの本。精神病院に入院している患者の日常を描いている。彼らが受ける差別を批判的に描くわけでもなく、同情を誘うような書き方をするでもない。精神病と診断されて入院している人々にも、それぞれの人生がある。世間から隔離され、家族から疎まれながらも、狭い世界で生きる純朴な患者達。
 ラストで感涙必至!みたいな謳い文句は行き過ぎの感ありだったが、確かにすごくいい話だと思った。作者の本業が精神科医ということもあって、閉ざされた精神病院の中での生活も非常にリアルで興味深い。
 心の病気が題材になっているぶん、内容が全体的に暗いのは否定できないけど、ピュアな優しさを思い出させてくれる一冊。

3月18日(火)

 wwwという文字を見て、「WORLD WIDE WEB」の略だと考える人間は、おじさん。今どきの若い人はこれを見て、大爆笑の意味と捉える。そんな記事が出ていた。
 言いたいことはわかるが、どういう質問の仕方をしたのか、非常に気になる。単刀直入に「wwwって何?」と聞かれたら、そりゃ前者を知っている人はそう答えるだろう。最近の若者が何かにつけて「wwwwww」を使うことも知っているけど。逆に「大爆笑」と答える人は、WORLD WIDE WEBという言葉を知らないだけだと思う。まあネット用語は淘汰が激しいし、笑う時の表現や顔文字にも流行り廃りがある。こんなニュース自体、何の意味もなくなる時が近いうちに来るのだろう。
 普通の人はどうなのか知らないけど、個人的には、笑う時に「www」を使われるのは不愉快と感じる。どうにも下品で陰湿な笑い方の印象がある。いずれにしろ、感情を記号で表現する方法が増えるにつれて、人々の文章力は失われているに違いない。

3月17日(月)

 ここ数年恒例となっている、ROCK KIDS 802のライブイベント「REQUESTAGE」が決定。今年は4月27日(日)の開催で、アジカン、木村カエラ、SEAMO、MONKEY MAJIK、山崎まさよし、YUIの6組が出演する。過去の5回に引けを取らない豪華な、そして個性的な顔触れが揃った。この日から番組内先行予約の受付も始まり、さっそく大いに盛り上がっている。
 今年は日曜日の開催なので、4人のDJも勢揃いしそうだ。このイベントといえば、毎年楽しみなのが終わってからの飲み。同世代のDJとディレクターばかりが集まって飲む機会というのは案外少ない。今年も例年通り、明け方までくだらないトークに花が咲くのだろう。しかし僕だけ、翌日も仕事。おまけに当日もライブ前に番組。まあ、構わず飲むのだろうけど。

3月16日(日)

 OSAKAN HOT 100にゆずの二人が登場。
 ゆずの北川くんは、知る人ぞ知るXのファンである。彼が人生で始めて見たライブはXの東京ドームだった。中学2年の時、ア・テストの前日に見に行ったんだ、という話を、ずいぶん前に彼自身の口から聞いたことがある。「ア・テスト」という、その時代に神奈川県内の公立中学に通っていた人間にしかわからない言葉がやけに懐かしくて、よく覚えているエピソードだ。アチーブメント・テストは、中学2年の終わりごろに受ける、公立高の入試と同じくらいの大事な試験だった。
 その大事な試験を翌日に控えた夜に、中学生がライブに行ったというのだから、これはけっこうな冒険だ。しかもそのアーティストがX。今のゆずの音楽性とのかけ離れ方がまたおもしろい。
 今回の復活ライブ、彼は残念ながら見に行けそうにないらしい。心底残念そうな様子だった。いつか、北川悠仁がカバーするXを聞いてみたいものだ。

3月15日(土)

 映画「歌魂(うたたま)」を見た。合唱部の高校生を描いた青春映画だ。
 歌の才能に絶対の自信を持っていた合唱部の少女が、歌っている時の顔を好きな男の子に笑われたことでひどく傷つき、歌えなくなる。少女が、合唱の本当の喜びに気づき、コンクールに出場するまでが描かれる。主人公達がコンクールで歌う曲が、ゴスペラーズの提供した主題歌である。
 主人公の合唱部のライバルとなる、男子校の合唱部も登場する。ガレッジセールのゴリがリーダーを務めるこの合唱部は、見るからに不良の集まりでガラは悪いが、歌にかける思いは誰よりも熱くて真剣。
 最高におもしろかったのが、この不良合唱部が歌う曲。すべて尾崎豊なのだ。いきなり「15の夜」の三部合唱。オーディションで選ばれたメンバーだけあって、めちゃくちゃ上手いしかっこいい。もっと他の曲も聞いてみたくなった。
 彼らのモットーは、「歌うことで心を裸にしろ」。「アイアムフルチン=I AM FULL TEEN」。これはなかなかの名言。フルチンって、最近あまり聞かない言葉だけに、微笑ましかった。
 全体的に、とても爽やかで楽しい映画。ちょっと漫画ちっくなくだらなさも随所に飛び出しつつ、合唱の描き方に関してはあくまで真面目に取り組んだのはよくわかる。サントラが欲しい。

3月14日(金)

 ホワイトデー。チョコレートをくれたリスナーの人達にもお返しを、と思っていたのに、今年も用意できないまま当日になってしまった。うう、ごめんなさい。
 チョコをくれた知り合いにはお返しを渡さねば、と思って慌てて買いに行くのだが、世間の「ホワイトデーですよ」セールはちっとも盛り上がっていない。街全体がチョコレート一色になるバレンタインと比べると差は歴然。「そのへんで適当に買おう」なんて思って歩いていたけど、ホワイトデー向きのお菓子を売っているお店が意外に見つからないのだ。ちゃんと前もってお目当ての店を決めておかなかったのが失敗。
 ホワイトデーといえばLOVEさんの誕生日。今日は大阪でライブがあったはずだ。昔から、彼女の大阪でのライブは金曜日が多いので、僕はなかなか見に行けないのが残念なところ。

3月13日(木)

 ラジオ番組のDJは、自分が喋る台本を自分で書く時もあれば、スタッフの書いた原稿を読む時もある。テレビなどでは台本を書く専門家の構成作家というスタッフが用意されていることもあるが、予算の少ないラジオではそんな余裕がないので、ADやディレクターが書くことが多い。
 そうしてスタッフの書いた原稿に、自分が使わないような言い回しとか、違和感を覚える日本語が出て来ることも少なくない。自分ならそんな日本語は使わないのに、と思いながらそのまま読む。これ、実は喋り手にとっては大変な苦痛。
 台本を書いた人物が自分よりもキャリアの浅いスタッフであった場合、僕は遠慮なく原稿を手直しすることにしている。印刷する前にパソコンを借りて、自分らしい表現、自分が正しいと思う日本語に、添削してしまう。その際に「ここは、こういう書き方をした方がいいんじゃない?」と教えてあげたりする。番組前はいつもそんな感じだ。
 ADの一人が「この前、浅井さんに原稿を直される夢を見たんですよ」と言った。
 人間、現実の世界で起きてほしくないと願っていること、恐れていることを、夢に見るものだ。そのADの心の奥底には、僕に原稿の不備を指摘されることへの慢性的な不安や不満が、こびりついてしまっているのかもしれない。
 自分の原稿直しが、知らず知らずのうちにそんな重圧を与えていたことにショックを受けた。今度は僕が、ADにキレられる夢を見る番か。夢はループする。

3月11日(火)

 急に春が訪れたようなぽかぽか陽気。調子に乗って薄着で出掛けたら、鼻水が止まらなくなった。意外に洋服選びが難しい季節。
 先日の経費計算の成果を携えて、いつもの会計事務所に出向き、確定申告を無事に終えた。便秘が治ったようにすっきりした気分。今年から税率が下がっていて、所得税の額がずいぶん下がっているのに驚いたが、「こうなったぶん、去年、市民税がずいぶん上がったでしょ?」と言われて納得。そういえばそうだった。
 消費税も近いうちに納めに行かなければならない。消費税って、物を買う時に上乗せして払わなければならないもの、というイメージしかないけど、僕が受け取る報酬の類にも消費税は上積みされている。僕は自分が消費税として受け取ったお金を懐に入れるわけにはいかない。ちゃんと国に受け流す必要があるというわけ。
 所得税は、自分が得た収入の中から、経費を差し引いたお金(つまり所得)にかかる税金。消費税は収入にそのままかかる税金だから、経費をいくら使ったとしても額は変わらない。そう考えると、「消費税を上げて所得税を下げる」と言われても、僕としては得のない話だと気づく。
 消費税は、けっこうな金額を一括で納めなければならないため、滞納者が非常に多いそうだ。その問題を棚上げにして税率を引き上げることが問題だと。ふむふむ。それは確かに慎重な検討が必要だろう。
 税金に関するこういう話は、自分が払う立場にならないとちっとも関心がわかないけど、仕組みを理解するとけっこう面白い。誰だって、無駄に多く払う必要はないものなのだから、勉強する価値はある。

3月10日(月)

 持ち歩く鞄を変えた。たぶん2年ぶりぐらいに。
 多分世の中の人は大抵そうだと思うが、僕は基本的にどこへ行くにも同じ鞄。鞄を変えると決まって忘れ物をするからだ。たまにはこっちのバッグを使ってみようなんて考えて、手帳や財布などはきちんと入れたつもりでも、ティッシュがないだのリップクリームがないだの、いつもの鞄でないがために何らかの不便が必ずと言っていいほど生じる。だから、ちょっと近所の銀行へ行くだけの用事でも、僕は仕事へ行くのと同じ、うすらでかいバッグを持っていくのだ。
 閑話休題。要するに、持ち歩く鞄を変えるのは、僕にとって重大なこと。
 去年の誕生日に番組スタッフがみんなで買ってくれた、黒い革のボストンバッグ。今使っているのと同じCustom Culture製だけど、見た目のクールさと高級感がだいぶ違う。容量はだいたい似たようなものだが、困ったことに新しいバッグにはポケットがほとんどない。持ち歩く小物がやたら多い僕の場合、入れる場所を決めておかないと、すぐにバッグの中で行方不明になってしまう。考えた結果、以前購入した「カバンの中身」を少し改造し、その一部を活用することにした。使い慣れるまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。

3月9日(日)

 僕の番組が始まると同時に、名古屋の女子マラソンがスタート。始まる前からドキドキしていたが、期待された高橋尚子は序盤からずるずると引き離され、惨敗に終わった。あれほど強かった国民的スターが、全く見せ場のないまま沈んでいく様子は見ていて辛かった。あんなにたくさん、練習したはずなのに。夢はかなうと自分に言い聞かせて、たくさんの人の応援に笑顔で応えてきたのに。現実は残酷なものだ。それでも屈辱に耐え、歯を食いしばって完走したのはさすがの強さだと思う。もう一人、個人的に応援していた坂本直子も脱落した。マラソンって、本当に過酷な競走なのだなと実感するレースだった。
 高橋尚子は僕と同い年だが、まだ現役を続ける気らしい。彼女の走りや発言からは、走ることが本当に好きなんだという気持ちが伝わってくる。ただ走ることの何が楽しいのかは僕には全く理解できないけど。

3月8日(土)

 ひょんなきっかけで、プロ野球のオープン戦を見に行った。オリックス対ヤクルトという渋いカードで、場所は京セラドーム大阪。ここ数年、プロ野球の観戦といえば阪神の公式戦ぐらいしか見に行ったことがなかったので、オープン戦の開放感と緩さにちょっと驚いた。何せ空いているのだ。
 内野は自由席で、試合開始前に入ったらベンチのすぐ後ろ、3列目ぐらいが余裕で空いていた。さすがに知らない選手も多いけど、カブレラやローズといった主力ももちろん出場しており、数メートル前で練習している。声をかけたら振り向いてくれそうな距離。間近で見ると、キャッチボールも迫力充分だ。
 試合の途中でいったん外へ出て、ドーム内のレストランで食事を摂った。普通のイタリアンレストランなのだけど、バルコニー席があって、観戦チケットの半券を提示すればバルコニーで試合を観戦しながら食事が出来る。人気の試合の日は予約をしなければならないようだけど、この日のバルコニー席は貸し切り状態だった。カルボナーラを食べながら、すぐ近くでボールを追っている濱中を見る。なかなか贅沢なひと時だった。空いているドームは悪くない。
 それにしても今年のオリックスの打線は強烈だ。ローズ、カブレラ、ラロッカ、清原に加えて、阪神から濱中が加入。ジャイアンツ並みの大砲揃いになった。問題は投手陣か。頑張れ在阪球団。

3月7日(金)

 どんな職業にも「隠語」というものがある。特定の集団の中だけで通用する言葉。マスコミや音楽業界で使われる隠語は「業界用語」と呼ばれ、軽薄な言葉遣いの典型みたいにやり玉に挙げられることが多い。でも考えてみると、今正しい日本語として使われる言葉の中に、歌舞伎や演劇などの芸能文化から生まれた言い回しは非常に多い。ある職業の人だけが使っていたはずの隠語が、いつしか一般に広まって、新しい日本語として認知されていくのは、言語の自然な発展の仕方である。
 今日、面白い隠語と出会った。
 小田急線の満員電車に乗っていた時のこと。車内はぎゅうぎゅう詰めのまさしく超満員だった。代々木上原で乗ってきた乗客が、どうやらドアに荷物を挟んでしまったらしい。扉が閉じてから一瞬間があって、車掌の「ただいまから扉ぁーります。扉付近の方、ご注意ください。扉ぁーります」みたいなアナウンスが聞こえた。そして一瞬だけ開閉するドアの音。その後、電車はようやく走り出した。
 車掌がレバーを引けば、物が挟まってしまった扉だけでなく、全車両のドアが開くことになる。それを事前に伝えて注意を促す目的の言葉だった。「今、何て言ったんだろう?」と疑問に思っていたら、次の下北沢でもまったく同じ発言があった。今度はわりと聞き取りやすかった。「ただいまから、扉を煽ります」と言ったのだ。
 一瞬だけ扉を開いて、挟まれていた荷物や衣類が引っ込んだらまた閉める。その行為を、電車の業界では「扉を煽る」と言うらしい。小田急だけかもしれないし、その車掌のオリジナルかもしれない。いずれにせよ、一般には知られていないそんな専門的な言い回しを、車内アナウンスで使うのもどうかとは思ったが、本人はそれが隠語だとは気づいていなかったのかもしれない。
 それにしても、扉を一瞬開け閉めすることを、「煽る」という言葉で表現することに、若干に違和感がある。煽る、という言葉はどちらかというと、追い立てたり、たきつけたりする時の言葉。ドアを一瞬だけ開くことと、煽るという言葉のニュアンスが、どうも僕の中でしっくり噛み合わない。「扉を捌きます」とか、「扉をほどきます」とか、他にも探せばいい言い方がありそうなものなのに。

3月6日(木)

 6年ぐらい前から隣の西宮市に住んでいる僕の兄も、お向かいの家のご主人も、この春から東京へ転勤することになったらしい。どちらの家族も幼い子供がいるので、引っ越しの準備で大忙し。会社から辞令が出ればどこにでも転居しなければならないのがサラリーマンの宿命というやつか。異動の前に1ヶ月弱の猶予があるならまだいい方らしい。レコード会社の人達なんて、内示が出た1週間後には新しい職場での仕事が始まっていたりする。一人暮らしなら身軽かもしれないけど、そんな仕事をしている世のパパ達は、マイホームなんて恐ろしくて買えまい。それこそユニコーンの「大迷惑」の世界。急な辞令って、人事担当の怠慢なんじゃないの?とか思ってしまうのは世間知らずゆえだろうか。せめて半年ぐらい前から、転勤の予定を伝えたりはできないものか。引っ越しは家族全員の問題なのだから。
 ちなみに、生まれてからずっと千葉で育った義理の姉は、夫の大阪支社転勤の知らせを聞いた時は泣いて嫌がるほど関西を嫌悪していたが、あれから6年経った今では、こっちの居心地の良さにすっかり慣れてしまい、地元に帰りたくないとぼやいている。住めば都とはよく言ったものだ。

3月5日(水)

 僕が尊敬する作家、野沢尚の小説で、まだ読んでいないものを見つけたので買ってみた。「ラストソング」という青春小説。
 成功を夢見て福岡から上京したロックバンドのヴォーカリストと、彼に一目惚れしてエリートの道を外れたお嬢様、そして才能を見込まれてスカウトされたギタリストの青年。この3人の友情と恋愛を軸に、ミュージシャンとしての挫折と成功が描かれる。10年以上前の話だが、数多くの音楽業界関係者に取材をしたというだけのことはあり、なかなかリアルだった。
 表面上はうまくいっているように見えた人間関係も、成功とともに破綻する場合が多い。金銭面で潤うことが性格を変えてしまうこともあるだろうし、ある程度夢が現実になって、次の目標を設定しようとした時、メンバー間でズレが生じたりするのも無理はないと思う。お互いのことを愛しているのに、どうしても埋められない溝ができていく。その様子を赤裸々に描いた、切ない小説だった。
 実は読み終えてから、吉岡秀隆が主題歌を歌っていたあの映画の原作であることに気づいた。正確には映画が先にあり、脚本を執筆した野沢自身がノベライズ化したものだった。ノベライズものは基本的に読まないのだが、オリジナルの脚本を書いた本人が書いたものなら話は別。ただ、やはり読んでいて不自然な印象は確かにあった。「私」という一人称で描かれる物語なのに、その「私」が登場しない場面も頻出するのはちょっと苦しい。元が映画ならそれも仕方ないところ。
 いずれ見てみたいなと思っていた映画だった。今度借りてこよう。

3月4日(火)

 間近に迫った確定申告のため、経費計算を頑張った一日。一年で一番めんどくさい仕事である。
 僕の場合、必要経費の大半は交通費。昨年から、クレジットカードの利用明細をきれいにバインディングしているのと、領収書やレシート類をある程度用途別に分けておくようにしたため、例年に比べると計算は格段に楽だった。やはり日頃のマメさがこういうときは物を言うらしい。
 毎年、税理士さんには、僕の使う経費が少ない少ないと言われる。納める税金を少なくするためには、経費として計上できるお金はもちろんたくさん払った方がいい。ただ僕の場合、根本的にお金をあまり遣わない。費用のかさむ趣味は持っていないし、洋服やアクセサリーにもさほど金をかけない。人と飲みに行くことも少なく、たまに飲んでも相手が出してくれる方の方が多い。無理に切り詰めて生活している自覚はないのだけど、税理士さんから見ると「もっと経費を使わないと逆にもったいない」ということらしい。
 買いたいと思っている高価な物がないわけでもないけど、経費として計上できそうもないようなものばかり。

3月3日(月)

 番組が始まる直前に、前番組のDJである加藤美樹さんが今夜行われるDJ土井コマキさんのイベントを紹介していた。その中で、能町みね子との対談がある、という言葉を聞いてびっくり。能町みね子といえば、僕がかつて日参していた超人気ブログ「オカマだけどOLやってます。」の人ではないか。無事に戸籍を女性に変えてからはブログを閉じ、それを出版していたところまでは知っていたが、サイン会をしたりイベントに出たりと、積極的に表に出る人になっていたとは。いつの間に、そんな有名文化人になっていたのか。OL稼業はとうに退職したということか。
 土井コマキ嬢が能町みね子と友達だなんて。ちょっと妬ける。
 考えてみると、能町みね子として知り合う相手は全員、彼女がもともとは男であったことを知っている。男なのに女として生活していた頃の苦労も、ブログを読んだ人間はすべて知っている。そういう人の前に普通に姿を現すことに、抵抗はなかったのだろうか。いつか僕も対談したいぜ。

3月2日(日)

 ネットで見かけた「ゆずの北川悠仁がフジテレビの高島彩と結婚」というニュース。何度も報道されている交際だったらしいが、僕は全然知らなかったのでかなり驚いた。この二人のカップルという組み合わせがあまりにも意外なもので。想像すると、美男美女でお似合いのカップルではある。
 先日も某有名アーティストの同棲が発覚して記事になっていた。ミュージシャンの「熱愛発覚報道」が週刊誌やスポーツ紙に載る時は、必ずといっていいほど、そのアーティストの新譜のリリース時期に近い。そして記事の中に、近々新作が発売される、という文言が含まれている場合が多い。
 今回の報道にしたって、スクープでも何でもないのに、なぜ今の時期に記事にする必要があるのか。それを考えた時、スキャンダルを何らかの目的で利用している、という穿った見方をせずにいられない。昔から本当によくあること。人気のミュージシャンが実は結婚していたとか、子供がいたとか、そういう記事が載るのは決まって、最大のプロモーション効果が得られる時期なのだ。
 まさかアーティスト本人が、宣伝のために自分の私生活まで切り売りしているとはさすがの僕も考えない。内部で勝手にリークしている者がいるのかもしれないし、女性ファンが離れることを期待したライバル会社の妨害なのかもしれない。いずれにしろ、犠牲になるアーティストは気の毒だと思う。

3月1日(土)

 かねてから予告していた5月の爆寸を発表。22日の開催、つまり今回は完全に平日である。EXPLOSIONはCYBERと同じ会社で経営しているライブハウス。かつての名物ライブハウス復活の記念に、爆発寸前TOKYOを開催することになった。
 EXPLOSIONというライブハウスが、かつてXやGLAYといった初期ヴィジュアル系バンドも多く出演した場所であることをふまえ、今回は「古いヴィジュアル系」に限定。普段の爆寸との差別化をはかる意味もある。普段の爆寸の常連もさすがにほとんど来てくれないだろうから、動員は厳しくなりそうな予感。しかも、盛り上がるかどうかも非常に怪しい。しかしEXPLOSIONはCYBERやBRAND NEWと比べると収容人数が少ないので、多少リスクがあってもマニアックなことをやってみるのは悪くない。
 今回は、使う音源の準備から取りかかる必要がある。古いヴィジュアル系のCDなんて、僕もほとんど持っていない。とりあえず知り合いでたくさん持っていそうな人を探しつつ、中古CD屋を片っ端から当たってみるか。