back to index

Diary(08.05.)

5月31日(土)

 昨日、いつも着ているCUSTOM CULTUREのセールに行って来た。今回は夏物のサンプルセールで、Tシャツやポロシャツを中心に6点ほど購入。上着の類がないので、出費の額としては大きくなかった。
 そして今日。購入した洋服をクローゼットにしまおうとしたら、入る隙間が全然なかった。意を決して中身を一気に整理。特にかさばる冬物のセーター類で、もう着る機会がなさそうなものを容赦なく捨ててスペースを確保した。ビニール袋で7つ分ぐらいのゴミが出た。残ったのは、多すぎるTシャツ。何十枚あるのか。室内着用で抽き出し1段、外出着用で1段、ノースリーブと長袖で1段。
 それにしてもノースリーブが減った。今年はもうほとんど着ることもなかろう。

5月30日(金)

 ずいぶん時間がかかっていた「闇の子供たち」だったが、中盤からは一気に。映画では江口洋介が演じる新聞記者が登場し、幼児売買春から臓器密売の話へと移行していくあたりから展開が早くなった。
 読んでいる最中から、重たい結末になることは予想できた。タイをはじめとする貧しい東南アジアの国々で、現在も行われている幼児の人身売買という犯罪は、想像を絶するほど根が深い。この小説で暴かれているように、政府や警察、軍までもその闇経済に加担しているとなれば、根絶するのは不可能としか思えない。凄惨な現状を知っても、自分の無力を感じるしかない。
 とはいえ、日本のように豊かな国に住む人間は決して無関係ではない。金持ちの変態ロリコンがタイまで出向いて幼児を買っているのは真実だろうし、多くの日本人は自分の子供の命を救うためなら密売臓器だって買うだろう。闇経済を支えている収入源は、日本をはじめとする先進国からの金なのだ。日本人として、それは大いに恥ずべきことだと思った。日本のマスメディアはもっとこういう問題を積極的に扱うべきだ。小説の登場人物達のように、生命の危険にさらされることもあるだろうが、世界中の世論が動かなければ何も変わらない気がした。
 暗い気分にはなったけど、勉強にもなった。

5月29日(木)

 6月1日はFM802の開局記念日。毎年この日にはFM802のDJが総出演する長時間の特番が放送される。今年はその日が日曜日になるので、毎週のレギュラー番組をベースにして、いろんなDJが代わる代わる登場する形になるらしい。OSAKAN HOT 100はいつもどおりにカウントダウンもするのだが、その合間に何人かのDJのコーナーが飛び出す。各DJはそれぞれ、「IT'S MY STYLE」と題された15分ほどのRADIO SHOWを披露することになっている。自分で選曲して、好きなことを喋る、自由な時間。
 たった10分あまりの時間で、どれだけのことを表現できるのか。テーマも縛りもなく、ただ自分らしいDJスタイルでやってくれればいいと言われると、悩む。平凡な選曲でつまらない番組にするわけにはいかないけど、奇をてらいすぎて白けるのも怖い。他のDJがどんな内容でくるのかも大変気になる。
 しかしこれは、考えようによっては大変幸せな悩みだ。公共の電波を使って、好きなように選曲し、やりたいことをやっていい。ラジオのDJに憧れていた頃、夢に見ていたシチュエーションなのだ。その幸せを噛みしめて、楽しめばいいか。あまり難しく考えるのはやめだ。

5月28日(水)

 この日のメジャーリーグ、ドジャースの黒田が先発で対戦相手が福留のいるカブス。さらに松坂が先発するレッドソックスの相手が、イチローと城島のマリナーズ。今、大リーグにいる日本人先発投手二人が同じ日に先発するのは今季初めてだし、その対戦相手両方に日本人バッターがいる。世間では大して騒がれてもいないようだが、こんな偶然はおそらく今シーズン最後だろう。どちらの試合も録画し、結果を見ないように気をつけて帰宅してから見た。
 結果は、黒田はいつものように打線の援護に恵まれず黒星。8連勝中の松坂は序盤から失点し、身体の異変を訴えて4回で自らマウンドを降りてしまった。楽しみにしていた僕にとっては残念な結末だった。松坂に負けがつかなかったのが救い。

5月27日(火)

 めずらしく、読み始めた本がなかなか進まない。そろそろ読むのをやめて、他の本にしようかと考え中。何軒も書店を回って探した本なのに。
 その本というのが、梁石日の「闇の子供たち」。タイで行われている幼児の人身売買と売買春、そして臓器密売ビジネスを赤裸々に描いた小説で、今年映画化され、もうじき公開されることになっている。アジアでも最も貧しいところにいる人々が強いられている過酷な暮らし、そしてその犠牲となっている子供達の味わう地獄のような苦痛を、淡々と綴っている。あまりに理不尽な現実に腹が立つし、日本という豊かな国にいながら手を差し伸べることすらできない自分が情けなくもなる。
 いつものように入り込めない理由は、そういう内容だからではない。痛々しい話ではあるけど、僕の場合はそれを読んでいて苦痛を感じることは別にない。原因は、文体がしっくり来ないから。これに尽きる。
 この人の文章は、一人称が次々に変わる。AさんとBさんが会話をしている場面で、最初はAさんの視点で書いていたのに、途中から「Bはこう考えていた」といつのまにかBさんの視点に移っている。主人公が誰なのかもさっぱりわからないまま、登場人物すべての心情をまんべんなく描写する。「子供は痛かった。そして男は気持ちよかった。」といった具合。外国の小説ならめずらしくない形式だと思うが、こういうのを読み慣れていない僕は、なかなか感情移入ができない。
 いろんな作家の本を読むようになって、文体の癖というのは本当に様々だなと実感している。

5月25日(日)

 OSAKAN HOT 100に、ラッパーのフローライダーが登場。デビューシングルでいきなり10週連続全米ナンバー1を獲得した、アメリカの大スターである。
 外タレのインタビューは久しぶりで、しかもヒップホップのアーティストは僕にとっても初めての経験。そもそもアメリカのヒップホップは、トップクラスのラッパーがわざわざキャンペーン活動をすること自体が滅多にないのだ。
 ドラッグや暴力事件で、過去に逮捕歴があるようなアーティストがざらにいる、アメリカのラップの世界。フローライダーは温厚な性格で、経歴もクリーンな男だから安心していいと言われていたのだが、スタジオにやってきたのは、プロレス団体かと思うような屈強な体格の男達だった。ジミヘンをはじめとした派手なタトゥーと、鍛え抜かれた筋肉が自慢のフローライダーは、しかし噂通りの真面目な人で、僕の質問にはすべて丁寧に答えてくれた。一つ質問をすると2分ぐらい喋りが止まらないので、予定していた質問をいくつもカットしたぐらい。本人はそれでも、まだまだ話し足りないという様子だった。
 父親のいない大家族で唯一の男の子だった彼は、自分の力で一家を支えるべく、無一文でLAに飛び出し、相当の努力をしてきたようだ。その彼がついに栄光をつかみ、まさにアメリカンドリームを実現させた。しかしそんな素朴な苦労人も、全身にこれでもかというくらいにゴージャスな貴金属を身につけていた。金額にして2000万ぐらいだとか。そういう露骨な方法で自分の財力をアピールすることも、成功してセレブの地位を手に入れたラッパーのステイタスというものなのだろう。

5月24日(土)

 7月5日の大阪爆寸のチケット詳細をいよいよ掲載。休む間もなく次の爆寸の準備が始まる。
 ここ数年、大阪での通常爆寸は秋か冬の開催だったが、今回は7月。一昨年はLUNA SEA限定、昨年はhide限定を開催したのと同じ、最初の週末である。BRAND NEWさんが、「毎年この時期に爆寸なので、今年も空けてありますよ」と言ってくださったので、「でしたら、やらせていただきます!」ということになった。
 今回は以前から考えていた二部構成にしてみようと考えている。近いうちにリクエストの受付を始めて、早めに準備をしなくちゃ。みんないつもギリギリにならないとリクエストを送ってくれないから、今回はリクエストの受付期間をすごく短めにしてやるのだ。

5月23日(金)

 昨日のイベントには、小学校の時からの幼なじみが遊びに来ていた。僕が高校生の時に、Xをはじめとするヴィジュアル系の曲を僕に聞かせ、バンドのヴォーカルに誘ってきた人物。その彼と、昨夜はずいぶん深い時間まで一緒に飲んだ。地元の、駅の近くで。
 そんなわけで睡眠不足のまま深夜に大阪に帰宅したのだが、みんなが忘れてしまう前にと思って昨日のイベントの選曲をホームページにアップ…しようと思ったら、うまくいかない!ホームページ作成ソフトとエキストエディット(メモ帳)の文字コードが合わないのか何なのか、過去の爆寸の選曲まで全部お釈迦にするという失態を犯してしまった。眠い目をこすりながら、虚しい気分で全部を打ち直した。
 昨日会った友達に、いい加減にホームページをリニューアルするべきだと言われた。自分でも、このサイトのみすぼらしさは重々自覚しているつもりだが、いまだに二の足を踏んでいる。というよりあまり興味がない。リアルタイムで投稿しなくちゃならないブログにしたら、この日記は続かなくなるような気がするし、コメント欄も全然必要性を感じない。10年以上デザインが全く変わっていないホームページもめずらしいだろうから、このまま化石になるまで今のままで続けてやれ、という気にもなっている。負け惜しみかもしれないけど。

5月22日(木)

 神楽坂EXPLOSIONで、爆発寸前TOKYO開催。今回はEXPLOSIONのリニューアルに伴う依頼開催だったので、「ヴィジュアル系黎明期スペシャル」と銘打ち、初期ヴィジュアル系の名曲ばかりをかけていくという企画ものにしてみた。
 東西線に乗ったのが学生時代以来なら、神楽坂という駅で降りたのは、多分生まれて初めて。CYBERとはまた違った情緒のある街並みの中に、CYBERとよく似た雰囲気のライブハウスが隠れているのだった。プロレス入場。楽屋の天井が170cmぐらいしかない。ステージの高さは、この度のリニューアルでだいぶ改善されたらしい。
 いつも以上に古く、マニアックな選曲になることを予告していたため、客の入りはいつもの爆寸の半分にも満たなかった。そのぶんアットホームな雰囲気で、一人一人の笑顔も照れくさいほどよく見えた。どんな曲達で盛り上がったかは、爆寸ページ参照のこと。
 久しぶりに平日の開催となった爆寸。あまり長くならないように、曲数はいつもより若干少なめ、そして5分以上ある曲はすべて、心を鬼にしてばっさり4分以内に編集した。テンポよく進むのも爆寸の魅力、と思いたい。予定より早く進みすぎたので、最後の「WISH」を去年の大阪爆寸用に作ったLUNA SEAメドレーに変更。作った自分もメドレーの選曲を記憶していなかったので、ドキドキしながら聞いていたのだが、何とメドレーの締めが「WISH」ではなかった。自分で自分に「え〜!」な瞬間。
 終わった後、お客さん達とハイタッチしながらのプロレス退場も楽しく、いつも以上に居心地のいいひと時だった。来てくれた皆さん、ありがとう。
 そういえばこの日、EXPLOSIONのマンスリースケジュール上か何かでお客さんにプレゼントするための、サインを色紙に書いた。今月いっぱい行われている、一連のリニューアルイベントに出演した人はみんな書いている模様。僕だけ応募者がゼロだったら恥ずかしいので、気づいた方はご応募いただきたい。

5月21日(水)

 もう何年も前から週に一回、専門学校で講師の仕事をしている僕だが、今週からその授業の時間数が増えた。以前なら午前中だけで終わっていたところを、今日から午後も授業。今日は1コマ増えただけだったが、午前と午後を跨ぐということはお昼御飯を食べる必要がある。学校の周囲はオフィス街で、近所を歩いてみたらランチを食べられる飲食店がたくさん。何となく冷たい麺類が食べたくなって、いい匂いのする蕎麦屋に入ってみた。味は大したこともなかったけど、店内はスーツ姿の男性ばかりで満席。こういうお店で、700円ぐらいのランチを、一人で食べる。普通のサラリーマンには当たり前の日常なのだろうが、僕にはけっこう新鮮な経験だった。亭主がこうやって質素なお昼御飯を食べている時に、奥様連中は高級レストランで1500円のランチに舌鼓を打っていたりするんだろうな。

5月20日(火)

 明後日に迫っている爆発寸前TOKYOの機材を発送し、選曲もようやく完成。今回の爆寸は、過去最高にたくさんのCDを買った。かけたいのに、自分がCDを持っていない曲が多かったのである。
 今回は平日の開催なので開演時間が遅い。イベントがいつもと同じぐらいの長さになるとずいぶん遅くなってしまうので、2時間半ぐらいでさくっと終わらせる予定。かといって、曲の数がいつもより大幅に減ると寂しいので、得意の編集作戦に出た。長めの曲はことごとくカット。昔のヴィジュアル系をよく知らない人でも極力退屈しないように、いろんな曲が矢継ぎ早にかかるテンポのいい爆寸を目指す。
 ちなみに、神楽坂EXPLOSIONには当日初めて行く。聞いた話では、CYBERの半分ぐらいの広さで、ステージの高さも半分ぐらいなのだとか。最前列に柵がないという話を聞き、その状態で客はヘドバンなんて出来るのか、若干の不安もあったり。まあ、普段とは違った要素の一つ一つを楽しめるのが出張爆寸のいいところでもある。
 選曲した曲達を聞いていたら、いよいよわくわくしてきた。

5月19日(月)

 フェスティバルホールで行われたAcid Black Cherryのライブを見て来た。元La'cryma ChristiのSHUSEと元SIAM SHADEの淳士によるリズム隊と、ギターがBREAKERZのAKIHIDEというおなじみのサポートメンバー。さらに今回は上手ギターにDUSTAR 3のYUKIが加わった。百戦錬磨のリズム隊と、ロック界屈指のイケメンギタリスト二人。人気絶頂のJanne Da Arcのフロントマンを支えるには充分な役者が揃ったものだ。久しぶりにライブでYUKIを見たが、卓越したテクニックと安定した演奏はさすがのひと言。
 アンコールでは、5人が輪になってのアコースティックセッションも。2曲ほどオリジナルを披露したがが、どちらの曲もリリースするつもりはないのだと言い切った。それはあまりにもったいないと感じるいい曲で、ファンからは早くも音源化の要望が届いているようだが、あくまでもこのライブを楽しむために作った曲であり、これで商売をする気にはなれないのだとか。
 久しぶりに彼の歌声をじっくり聞いて、すっかり聞き惚れてしまった。これだけ存在感のあるサポートメンバーを従えても、バックの演奏を圧倒する歌唱力。メジャーデビューからの9年で、彼は途轍もない成長を遂げたものだなと実感するライブだった。

5月18日(日)

 番組終了後、大阪城音楽堂でSWEET LOVE SHOWERを見に行った。今年は天候にも恵まれ、気持ちのいい野外ライブとなった。最後まで見たかったのだが、明日の番組のゲストであるGRAPEVINEのライブだけ拝見して、なんばハッチへ移動した。
 この日のハッチでは、fm osakaの番組「BUZZ ROCK」によるヴィジュアル系ライブイベントが開催中。出演バンドはPlastic Tree、LM.C、宇宙戦隊NOIZ、Mix Speakers Inc.の4組で、いずれもBEAT SHUFFLEで日頃お世話になっている(わりにあまり僕はライブを見たことがない)バンドなので、他局様のイベントだというのに、これはいい機会とばかりこっそりお邪魔してしまった。
 個人的に、特に楽しみにしていたのは、前回の大阪公演を見逃したPlastic Tree。彼らのライブを見たのは何年ぶりかわからないけど、激しさやかっこよさは以前と変わらず、パフォーマンスも貫禄すら感じるものがあった。少し驚いたのは観客のノリ。前に見た時は、ひと昔前のヴィジュアル系ファンがするような手扇子が中心だったけど、左右の手を上にかざして交互に前後させる「イマドキ」の手振りがずいぶん多くなっていた。まあこれは今日のライブの客層が普段とは違うせいもあるのだろうけど。音楽性やコンセプトがまるで変わらないのに、ヴィジュアル系のトレンドの変化に順応しているのは、けっこうすごいことだと思う。
 今回のこのイベントは、BEAT SHUFFLEと同じくらいの歴史を誇るBUZZ ROCKという番組が、情熱と愛情を込めて作り上げたもの。何とかして成功させようというスタッフの意欲を随所に感じた。東のBEAT SHUFFLE、西のBUZZ ROCK。ラジオ離れが進む世代のバンギャル達に、この番組名が浸透してくれるといい。

5月17日(土)

 大好きなお好み焼きのお店「冨紗家」が、西宮に続いて芦屋にもオープンした。駅から徒歩3分ほどの好立地。西宮が繁盛したのでお隣にも進出してきたようだ。本店は大阪の空掘商店街にあるのだが、こちらは印象がずいぶん違う。お好み焼き店特有の、庶民的で少々汚いというイメージを払拭するきれいな内装で、若い店員の愛想とルックスがすこぶるいいのが特徴。もちろん食器の趣味も素晴らしい。そのわりに値段は控えめ。本店は仕事帰りの社会人以外はちょっと入りづらいが、西宮・芦屋店はファミリー大歓迎な雰囲気が嬉しい。
 様々な種類のお好み焼きが、焼かれて、切れ目を入れた状態で皿に盛って運ばれてくる。テーブルに鉄板がないから暑くないし、早く食べないとこげちゃうなんてこともない。混雑してくると料理の出て来る時間が遅くなるけど、もともと食べるのがのろい我が家にはむしろちょうどよかったりして。

5月16日(金)

 夜中の12時を過ぎてから、何となく読みかけの本を手に取ったら、眠れなくなった。伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」。一人暮らしを始めたアパートで変な隣人と知り合った少年が、書店で広辞苑を強奪する犯罪に加担させられるところから始まり、現在と2年前の出来事を交互に描きながら、すべての謎を解き明かしていく。ライトなタッチでところどころ笑わせながら、後半はハラハラするし、あっと驚かせる部分もある。そして結末は切ない。なるほどこれはよく出来た小説。
 終盤になってから、読者の思い込みが間違っていたことに気づかされる、いわゆるどんでん返し系である。文字だけで描くという利点を生かして、読者をミスリードしていくこのタイプの小説は、絶対に映像化できない。と思っていたら、すでにこの小説は映画化されていたらしいと知ってビックリ。
 この小説を映画化しようなんて、無茶な話だ。読めばわかる。売れた小説だから何でもかんでも映画化しようなんて、昨今の日本映画界の嘆かわしい風潮に乗せられて、そんな無茶をしてまで稼ごうとするのか。と、かなり納得のいかない気分だったけど、映画のレビューを見ていたら絶賛の嵐でこれまたビックリ。原作を読んだ人間でも期待通りという出来映えらしい。今度時間があったらDVDを見てみよう。

5月15日(木)

 最近話題の「ペン回し専用ペン」を手に入れた。最初にこの発売の話を知った時、そんなくだらないものを誰が必要とするのかと呆れたものだが、半分ジョークのつもりで購入してみたのだ。長さは19センチと普通のボールペンよりも長めで、両側の重さと形状が完全に対称的。小さな重りの数で重さを調節できるようになっているほか、両端のキャップ部分はゴム状の樹脂になっているので、落とした時にあまり大きな音がしない。昨年発足した日本ペン回し協会が公認する、最も回しやすいペン。その謳い文句に偽りはない。
 手の上でペンが躍っているような華麗な技の数々を、レクチャーするDVDもついてきた。何となく自分にも出来るような気がして、ちょっとだけ練習してみたが、いやいや絶対無理。
 授業中にペンを回す行為は不真面目の象徴とされ、先生を怒らせる要因になる。しかしペン回しも鍛錬次第で立派な芸になる。くだらないと言ってしまえばそれまでだけど、世の中にはいろんな趣味や特技があるものだなと感心してしまう。

5月14日(水)

 昨年に引き続き、OSMの新入生歓迎ライブでMCのお仕事。昨年の長丁場と比べると今回は内容もわりとコンパクトだった。僕は例によってライブ前の盛り上げや、ライブを終えたバンド達へのインタビューを任された。スパイスミュージック期待の若手・HOI FESTA、女の子5人組のダンスユニット・JANEL、そして昨年に引き続いての出演となったワライナキと少年カミカゼ。日頃あまり接点のないジャンルのアーティストもいて、こういうのもなかなか新鮮。出演者も観客も、若さのパワーに満ちあふれていて、ちょっと青春を感じたり。
 それにしても楽屋の心細かったことよ。スタッフや学生も含め、周囲に親しい人が一人としていない上に、他のスタッフの人々と同じ大部屋の控え室しかなかったので、まだ友達のいない転入生のような孤独な時間を過ごした。ケータリングのコーヒーばかりがぶがぶ飲んでいた。

5月13日(火)

 やけに雨がよく降る一日。今日はフェスティバルホールで、秦基博のライブを拝見。
 昨年のゴールデンウィーク、万博公園で行われたファンキーマーケットで、当時まだ無名に近かった彼は弾き語りのフリーライブを行っていた。それから、たったの1年。2500人近くを収容するフェスティバルホールがソールドアウトするまでの人気アーティストに成長した。デビューして1年あまりでこれだけの飛躍を遂げる男性ソロアーティストはなかなかいない。FM802のチャートではすでに2曲でナンバー1を獲得し、同じ事務所のスキマスイッチ同様、まずは802を中心に関西からブレイクの兆しを見せている。
 彼の最大の魅力は、言うまでもなくその歌声にある。少しハスキーなハイトーンヴォイス。ガラスの繊細さと、鋼の強固さを併せ持つ。この日のライブでは、弾き語りからバンドサウンドまで、現時点で彼の持っているすべてを出し切るような内容だったが、パフォーマンスにもMCにも変な気負いは感じられなかった。
 最後まで堂々としたライブだったが、一番最後、サポートメンバーと並んで、手をつなぐ挨拶の際、ちょっと照れた様子を見せたのが初々しかった。初のホールツアー、しかも初日。本人が見た目以上に緊張し、手探りの状態でライブをしていたのが伝わってくる一こまだった。

5月12日(月)

 キムタクの新しいドラマが始まった。小学校の教師が総理大臣になるという、ずいぶん奇想天外な話だ。何だかんだ言っても気になるので、やはり彼の出演作は見てしまう。
 親とほとんど連絡を取っていなかった次男坊が、何の実績もないまま党公認の後継者として担ぎ上げられるという、最初の展開からして非現実的に過ぎるが、そういう「ありえねー」な部分もひっくるめて楽しめる大きな要因は、コミカルな脚本と、深津絵里の存在によるところが大きい気がする。例えば「エンジン」とか「プライド」の時は、彼女のような位置づけのキャラクターがいなかったから、笑うに笑えず、見ていてばかばかしくなってしまう部分があった。どうせ感情移入できない非現実的な話なら、クスクスと笑いながらことの成り行きを眺めるぐらいがちょうどいい。
 キムタクの役どころが、いつもの「ちょ、待てよ!」な言葉遣いではない控えめな男であるのも興味深い。このドラマがきっかけで政治に興味を抱く若者が急増するなんてことはないと思うけど、若者達にとって多少の勉強にはなるだろう。予想していたよりもだいぶ面白かったので、来週以降が楽しみ。
 乗っている車が僕と一緒だったのも、個人的には高ポイント。月9の主人公がハイブリッドに乗る時代か。

5月11日(日)

 去年、爆寸の前に街を歩いていて崩壊したオレンジのバッファロー。あれ以来、ずっと探していた新しいバッファローの厚底スニーカーを、ようやく購入した。もちろんヤフオクで。
 10年ぐらい前に人気のピークを迎えたバッファローの厚底スニーカーは、その後売り上げが大幅に落ちたのか何なのか知らないが、もう数年前から男性用サイズは一切製造されていないらしい。お店にも売られていない。こうなると頼みの綱はヤフオクで、中古でも構わないからとにかく男性用サイズのバッファローが出品されるのを心待ちにする日々だった。僕と同じように待っている人は多いらしく、以前とは比較にならない高値で売り買いされている。他人の履いた、お古のスニーカーだというのに。
 そんな折、未使用のバッファローが一度に3足も出品された。僕が履いているのとほぼ同じサイズ。デザインも悪くない。このチャンスを逃す手はないと思い、かなり奮発した限度額でそのすべてに入札。そして見事、3足とも無事に落札した。ちょっとした海外旅行ぐらいには行けそうな金額が一瞬にして飛んだ。本当は2足落札できれば上出来だと思っていたので、出費は予定よりも多くなったのだが、まあ仕方あるまい。1足は履かずにキープして、機を見て売りに出してみる手もある。
 この先、蒸し暑い夏をニューロックのブーツで過ごすのは断じて避けなければならないと思っていたので、ようやく心配事の一つから解放されたことになる。次の心配事は、高い金を出して買った未使用のバッファローが、崩壊するまで何ヶ月頑張ってくれるか。
 そもそも、そんな欠陥のある靴だとわかっているのに同じものを買うのは、似たような靴が他のメーカーから発売されていないからだ。今どき流行らないなんてことは、ないと思うのだけど。

5月10日(土)

 あいにくの雨模様。急に気温が下がって肌寒い一日だ。今日はBIG CATでいきものがかりのライブを見てきた。
 2月に発売された「ライフアルバム」が僕は大変気に入り、それこそ毎日聞いていた。ほぼ全曲の歌詞をそらんじるほどアルバムを聞き込んで臨むライブだったので、とても楽しみにしていた。
 その期待を裏切らない、素晴らしいライブだった。新作の曲はほぼすべて披露され、合間にはアコースティックで高校時代に作った曲を歌ったりもした。彼らのライブを見るのは初めてだったけど、固定ファンとの内輪ウケっぽい雰囲気も一切ない。三人の飾らない人柄に、始終笑顔の絶えないひと時だった。
 意外だったのは客層。7割近くが男性だった。聖恵ちゃんのアイドル的な人気によるところだとは思うが、いきものがかりの音楽性は世代や性別を選ばないものだし、女性からの共感を得る部分も大きいだろうと思っていただけに、ちょっと驚いた。しかも、アップテンポの曲でも躍る人があまりいないというおとなしさだった。
 さて、終わってからメンバーに挨拶をすることができたので、ライブを見ていて疑問に思ったことを矢継ぎ早にぶつけてみた。山下くんのマイクが二本設置されているのは、ハープを手持ちで吹く場合とそうでない場合で使い分けるため。普通のマイクで手持ちハープを吹くとハウリングするらしい。また、通常のライブだと、ヴォーカルから始まる曲を歌う直前に、ギターのコードを鳴らしてキーを確認するものだが、聖恵ちゃんはそれを必要としないようだ。絶対音感に限りなく近いものを彼女は持っているということだろう。
 そしてもう一つ。今日のライブを聞いていて一番気になったのは、アルバム収録曲の「ソプラノ」の歌詞だ。2コーラス目のサビの最後で、「遮るようにも聞こえた四文字」と歌う部分。「四文字」が、実際に四文字の言葉に置き換えられていた。曲を聞いて想像していた通りの言葉。今回のツアーの途中から、そこだけ歌詞を変えて歌っているそうだ。
 こういう、ファンでなければどうでもいいような細かいこと(実際、山下くんには「よく気づきましたね」と言われた)を、アーティストに直接、根掘り葉掘り尋ねることが出来た時、この仕事をしていて得をしたなと感じる。
 2時間半を、こんなにあっという間に感じるライブは久しぶりだ。僕は今作でやっと注目し始めたばかりのにわかファンだけど、これからも長い目で応援していきたいアーティストだ。

5月9日(金)

 先日のファンキーマーケット用に自分の本を整理していた時、まとめ買いして、そのまま読まずに本棚の肥やしになっている文庫本が、けっこうあることに気づいた。しばらくは新しい本を買うのをやめて、そういう本を読むことにした。
 今週読んだのは、東野圭吾の「学生街の殺人」と「ある閉ざされた雪の山荘で」の2冊。
 数カ月前から、FM802DJの大抜くんが東野圭吾に心酔しているそうで、しきりに僕に本の話題を振ってくる。「過去の東野圭吾の長編小説なら、だいたい全部読んでるよ」と豪語した僕だが、書店で棚を眺めていたら、まだ読んでいないものが何冊かあって恥ずかしくなった。今回読んだ2冊も、買っただけで読んだつもりになっていたらしい。
「学生街の殺人」は、連続殺人の謎が解けて、事件が一件落着したように見せておいて、その奥にもっと深刻な闇が潜んでいるという二重構造のミステリー。そして「ある閉ざされた雪の山荘で」の方は、推理小説の世界ではありがちでも、現実にはあり得ないような題名通りのシチュエーションをあえて作って、「芝居の練習」という体で殺人が繰り広げられるという、過去の名作に対するオマージュともパロディともとれる、ひねりのある作品。いずれも謎解きを楽しむ典型的な推理小説だが、手法には東野作品らしい趣向を凝らしてあるし、トリックを暴いておしまいという単純な結末ではなく、重い人間ドラマを絡めるあたりもさすがだ。
 東野圭吾の作風は様々だが、彼の原点はやはり本格的な推理小説にあるのだなと実感するおもしろさだった。携帯電話のない時代の小説をあまり好まない僕だけど、たまにはこういうのも読んでみる価値がある。

5月7日(水)

 今年もひそかに流れている、甲子園球場インフォメーション。試合前にビジョンで流れる映像のナレーションを僕が担当しているという話をすると、大抵の関西人は「すごいですね!」と感激する。僕がやらせてもらったことのある仕事の中で、「すごいですね!」と驚かれる度合いが最も高いのは多分この仕事だ。タイガースとちょっとでも接点のある仕事をしていれば、それだけで尊敬の眼差しを受けるのが関西なのである。
 今年の分はシーズン前に完成しているのだが、今日、追加分の声を収録した。追加されたのは、甲子園の売店で販売されている飲食メニュー紹介のところ。球場では、チームの人気選手にちなんだメニューが販売されていてなかなか好評らしい。一番人気は赤星ラーメンで、他にも今岡のつけ麺とか、金本のハラミ丼がある(矢野のプチシューもあったけど、なくなってしまったらしい)。それぞれの選手が味や材料についてアドバイスをして完成したメニュー。今年からこの選手メニューに、下柳のちゃんぽん風うどんと、藤川のカツオのタタキステーキ丼の二つが加わったのだ。正直なところ、「それ、売れるのか?」と首を傾げる部分もあるけど、こうやって選手の名前を冠したメニューがあったら、一度は食べてみたいと思うのがファン心理。次に甲子園に行った時は、どれか試してみよう。

5月6日(火)

 連休最終日。せっかく休日だったので、どこかへお出かけでもしようかと、一瞬だけ思ったけれど、行楽地の混雑ぶりを想像したらその思いは萎えてしまった。それでも、一日中家で過ごすにはもったいないような天気だったので、近所のコートを借りて久しぶりにテニスをした。思いのほか腕が衰えていなくて嬉しくなった。これでも元テニス部。
 そして、連休明けに締め切りが迫っているエッセイをようやく書き上げた。6月に発売されるビッグイシューに掲載されるもので、内容は「雨の日に聞く音楽」のこと。梅雨に合わせた雨特集の中の1ページを書かせてもらう運びになったのだ。雨の音楽をあれこれ探して、それについて書いてみた。一番苦労したのは、「気分が出ない」ということだった。外は連日のピーカン。真夏のような日射しが照りつけている時に、しとしとと雨の降る日のことを想像して文章を書くのは、なかなか難しい。
 アーティストが季節に合わせた曲を作る場合も、半年ぐらい前、季節が反対の時期に書いたりすることもあると聞くが、よくそんな芸当ができるものだと感心する。例えば夏場にクリスマスソングを書けと言われても、12月の心情をリアルに表現することなど、僕には到底できそうもない。

5月5日(月)

 子どもの日も通常営業の802。世間はまだまだゴールデンウィークだが、普段通りにROCK KIDS 802の放送があった。渋滞の車の中からのリクエストや、普段は平日にラジオを聞けないという人からのメッセージが多かった。こういう日の交通情報は聞いていておもしろい。10キロ20キロは当たり前。いつもの1分半ではとても時間が足りない様子だった。状況に応じて、交通情報の時間を長くとったり出来ないものなのだろうか。
 それはそうと、この日は映画「ナルニア国物語 第二章 カスピアン王子の角笛」のチケットプレゼントがあり、番組内で映画の紹介も行った。ただし僕はまだこの映画を見ていない。見たことのない映画を紹介するのは好きではないのだが、何せこの映画、まだ国内で完成披露試写すら行われていないのだ。どうやら最も早い試写が封切りの1週間前だとか。とりあえず第一章のDVDをもう一度見てみたけど、今度の第二章は、ナルニア国内の時間軸で1300年も経っているというし、主人公はどちらかというと新キャラのカスピアン王子らしい。前作とはだいぶ違う内容の映画になっていても不思議はないが、さらにスケールの大きな戦記モノに仕上がっているようなので、個人的にはかなり期待している。

5月4日(日)

 昨日の疲れが抜けない。丸一日、屋外で過ごすと想像以上に体力を消耗するものだ。
 hide MEMORIAL SUMMITは無事に終了したようだ。早速、見に行っていた何人かの知り合いから報告メールが届いている。SPREAD BEAVERのメンバーを呼び込む僕の声も、ちゃんと会場に流れた模様。見に行くことは出来なかったけれど、少しでもこのイベントに関わる事ができて光栄だった。
 両日とも、すべての出演アーティストがhideの曲をカバーしたのだとか。中には歌詞を間違えた人もいたようだけど、ただでさえ緊張する巨大な追悼ライブで、人の曲を演奏するのだから、ミスをするなというのも酷な話だ。ジャンルの壁を越えてたくさんの人気アーティストが集い、敬意と愛情をこめてみんなでhideの曲を歌ったことが何より嬉しい。
 Xとはインディーズ時代からの盟友だった、LADIES ROOMや東京ヤンキースも出演したと聞く。どうせなら、D'ERLANGERやZI:KILL、BY SEXUALなども出てくれれば楽しかったのになぁ。

5月3日(土)

 ゴールデンウィーク恒例のFM802 FUNKY MARKETが万博公園で開催された。自分の車に大量のキャンプ用品を積んで、朝の7時にいざ出発。雲一つない、過去最高の好天だった。
 開場と同時に全力疾走で集まってくる人が大勢いて、何事かとびっくりした。どうやらバギクラのステッカーをもらいに来た人達。GLAYファンのパワーを甘く見ていたスタッフは、想定外の殺到に対応しきれず右往左往していた。
 何とかその配布が終わって、ようやく僕のブースも本格的に営業開始。僕が出品したのは、例によって読み終えた本とコミック、洋服、食器を少々。そのほとんどがあっという間に売れた。
 このイベントの楽しみは、日頃番組を聞いてくれているリスナーの人達と直接会話ができるところだ。この日記を日頃から読んでくれている人や、NACK5の番組もネットで見てくれている人もいた。中には、わざわざ差し入れを持ってきてくれる人も。中でも驚いたのは、「DJ ASAI」の、ビックリマンシール風のステッカーをたくさん作ってきてくれた女性。そのアイデアもすごいけど、明らかに素人離れしたそのシールの出来映えは感動に値するレベルだった。さてどこにこれを貼ったものか。
 それにしても暑かった。一応、日焼け止めは塗っていたけど、そんなものはいとも簡単に突き破る紫外線。露出していた部分はくまなく真っ赤になった。

5月2日(金)

 7月に開催する爆寸を発表した。詳しい内容は後日掲載予定。まだ決まっていない部分も多いし。
 春から金曜の夜にも放送されるようになったFM802のBINTANG GARDEN枠で、hideの特番が放送された。ROCK VISIONビンタンでおなじみのバンギャルディレクターが気合いを入れて企画したこの番組、鮎貝健氏の進行で、彼と僕の対談を中心とした内容になっていた。
 もともとMTVのVJとしてhideにインタビューしたのがきっかけで、hideと飲み仲間になったという鮎貝氏は、ヴィジュアル系専門家街道まっしぐらの僕とは対称的に、それまでXのことをほとんど知らない洋楽畑の人だった。hideと直に接して、彼の人間的魅力、音楽的才能を目の当たりにしてからは変な先入観もなくなったとか。今でも自分の番組でhideの曲をよくかけている、貴重なhideフリークDJなのである。
 酒でも飲みながら「hideっていいよね」的な話をしているだけみたいな対談ではあったが、たまにはDJ同士で語り合うのも楽しい。何よりも5月2日という重要な日に、hideの曲がFM802からたくさん流れたという事実が大切なのだ。というのはあまり中味のある話が出来なかったことの言い訳だけど。
 あれから10年か。いろんなことが、変わったなと思う。もしhideさんが生きていたら、どんな活動をしていたか、なんてことが、全然想像できないくらいに。

5月1日(木)

 ラジオ番組のDJが、前の時間の番組を終えたDJに対して「○○さん、お疲れさまでした」と放送上で声をかけることに、違和感を抱いているリスナーがけっこういるらしい。DJ同士で労をねぎらうのは内輪の話であって、放送の中でするべき会話ではない、という意見。まあ正論といえば正論。電車の車掌が途中で入れ替わったとして、車内放送で「車掌替わりました。○○さん、お疲れさまでした」なんて言ってたら、それは確かにおかしい。
 しかし802で前後の番組のDJが放送上で言葉を交わし合うのは、現実に労をねぎらうことが目的ではない。ほとんどすべての番組が生放送で、しかもそのすべてが隣同士のスタジオからのオンエアとなっているFM802は、全番組の制作スタッフやDJが仲間という、全国で最もチームワークの優れた放送局である。DJ同士の会話にはそのチームワークが端的に現れる。かといってエンディングやオープニングでいちいちDJ達がやいのやいのと会話をするのも騒々しい。自然な形で他の番組との良好なリレーションを放送に反映させるために、「このあと、頑張って」とか「お疲れさま」とかいう言葉をオンエア上でかけることは、それほど不自然なことではないと僕は考える。
 NACK5では交通情報の後の「ありがとうございました」をある時期を境に言わなくなった。これも「喋り手が礼を言う必要のないこと」というごもっともな理由からのことだが、交通情報が終わった後、何の受けもせずに喋り出すことには、僕はいまだに若干の抵抗がある。
 間違った日本語を使っているわけじゃないんだし、お互いが気分良く仕事ができるように声をかけているだけなのだから、堅苦しいことを言わなくてもいいのでは?と僕は思っている。