Diary(08.08.)
8月31日(日)
番組後、BRAND NEWへライブを見に行った。以前から応援しているインディーズバンド・SINCREAのワンマンライブである。
4人とも、まだ二十歳。初めてライブを拝見したが、その年齢としては信じられないほど演奏がうまいし、楽曲も申しぶんないと思う。まだワンマンライブが3回目ということもあって、長いライブでのステージパフォーマンスや進行に不慣れな部分があるように感じたが、じきに自分達らしいかっこよさを確立するだろう。
デス声でシャウトする激しいバンドや、キュートなルックスでアイドル的に売り出すバンドが増える一方で、メロディアスなハードロックを得意とするソフトなヴィジュアル系は王道でなくなった。「今どきのヴィジュアル系にはついていけない」と感じているような、古株のヴィジュアル系ファンにも、SINCREAは受け入れられるのではないか、という気がする。
今年から東京でもライブ活動を始め、いいペースで動員が伸びているというSINCREA。BRAND NEWはほぼ満員の盛況だった。いつも礼儀正しく素朴で、音楽に対する真摯な姿勢が素晴らしい。この若いバンドが今後どんなふうに成長していくか、楽しみだ。8月30日(土)
ヤフオクで落札した「20世紀少年」の全巻セットが届いたので、さっそく読破。後半を全く読んでいなかった僕は、その意外な展開に驚くばかりだった。
浦沢直樹ほど、伏線を張るのが上手な漫画家はいないと思う。ほんの数ページで登場シーンは終わったと思われた端役脇役キャラが、何冊も読み進んでから再び登場して、物語の中で重要な役割を担う、なんてことが頻繁にある。特に後半は、複数の登場人物の話が順番に描かれるため、連載時にリアルタイムで読んでいた人の多くは、「この人誰だっけ?」とか、「この連中は、どうして今ここにいるんだっけ?」といった混乱を生じたに違いない。難しい話ではないけど、頭の中で整理するのはちょっと大変。
それにしても、この壮大な物語を3部作の映画にまとめようなんて、よく考えたものだ。2作目の舞台は西暦2015年ということになるから、多くの登場人物が現在より15歳年を取った設定になる。オッチョなんか禿げて白髪になる。どうやってその年寄り感を出すのが、ちょっと楽しみ。8月29日(金)
最近はもう、ちょっとぐらい天候が荒れても「異常気象」なんて言葉は使われなくなった。天候なんて、異常であることの方が日常的な今日この頃。この日も関東地方は大雨に見舞われて、番組中に何度も速報を入れる必要があった。
そんな日でも僕は大阪からスタジオまで時間通りに辿り着くことができたし、結局一度も傘を差さなかった。やっぱり僕って晴れ男なのねと安心して帰路についたら、何と東京駅で新幹線が止まっていた。天候が回復するまで発車の見込みはつかないとのアナウンス。諦めて実家に泊まることも考えたが、粘ってみたら予定時刻を30分ほど遅れて出発した。小田原を過ぎるまではのろのろ運転をしていたため、新大阪に着いたのは深夜1時前。その時間、在来線はもうない。朝の5時まで利用できる、車中泊用のこだま車両が用意してあったようだが、タクシーで帰った。新大阪駅のタクシー乗り場であんなに並んでいるのを初めて見た。帰宅した頃には何だかいつもの倍ぐらい疲れてしまった気がするが、仕事に穴をあけずに済んだことは幸運と考えるべきだろう。
東海道新幹線は、大雨に非常に弱いといわれる。悪天候でダイヤが乱れるのは新幹線も飛行機も同じで避けられないこと。金曜日だけは、局地的な雷雨とか台風が、新幹線のルートを外れてくれることを祈るしかない。8月28日(木)
この夏のドラマで僕が唯一見ている「コード・ブルー」。「この病院には医者と看護師がこれしかいないのかよ」「同じ地域でそんなに大惨事が頻繁に起きるかよ」という、医療ドラマを見ているとだいたいいつも感じる違和感はありつつも、ストーリーはよく出来ているので楽しんでいる。それにしてもこのドラマ、話が暗い。唯一の肉親である祖母が認知症になったり、恋人が不治の難病で寝たきりになったので別れてしまったり。主人公達が若い身空で辛く重い現実にぶち当たる様は見ていて悲しくなる。そうして今度は極めつけ。未熟な若い医師である新垣由比が、自分の不注意で柳葉敏郎扮する先輩医師を事故に遭わせてしまう。そしてその事故で、柳葉は腕を切断し、メスが握れなくなる、という話。事故現場でやむを得ずその腕を切断するのが、同じく新米医師の主人公・山P。何とも暗い気分にさせる内容である。なのに展開が気になって仕方ない。
しかしそんな中、エンドロールで流れるMr.Childrenの主題歌「HANABI」は、見終わった直後の重い空気をうまく中和してくれる。適度に優しく爽やかで、力強い前向きさを持った曲。Mr.Childrenなら、スロウで壮大なバラードよりも、少しアップテンポのこういう曲の方が、個人的には好きだ。8月27日(水)
車で仕事に出た日はたいてい阪神高速で帰るのだが、最近、ひどく荒い運転をする車と日に一回は遭遇する。
湾岸線は3車線もあるわりに車の量が非常に少ないので、どの時間帯も比較的空いている。いきおい、飛ばす車も多い。制限速度は80キロだが、そのスピードで走るとかえって危ないくらい。周囲の車に合わせて走れば、実質の平均速度は90キロ台後半ぐらいといったところだと思う。もちろんそれでも速度違反なのだが、中には120キロ以上は出ているのではないかというスピード狂がいる。そういう奴らは、目の前を走る車をこれでもかというくらいに煽る。3メートルぐらい後ろにピタリとつけて、パッシングをしまくる。別にここは追い越し車線ではないのだから、急いでいるなら自分が車線を移動して追い越せばいいものを、こちらが道を開けるまで煽り続ける。目的地へ早く着くことよりも、相手に譲らせることで自分が相手よりも上であると証明することが大事な人。前の車の速度が100キロだろうと120キロだろうと、自分はそれよりも速いスピードで抜こうとする。追い越していく際に、そういう浅ましいドライバーはどんな顔をしているのかと確認してみると、ごく普通のサラリーマンみたいなオヤジだったりするから驚かされる。
傍若無人な運転をするあの手のドライバーを放置して、日本の警察は何をしているのか。ちょっとした一時停止違反とかシートベルト違反を厳しく取り締まる前に、まずは利己的なヤクザドライバーを排除して欲しい。事故を起こす確率と、周りに与えている迷惑の度合いが、高い順に取り締まるのが筋ではないのか。ああもう本当に嫌。8月26日(火)
話題の映画「20世紀少年」をついに見た。評判通り、完成度の非常に高い秀作だった。
絶大な人気を誇るコミックを映画化するため、原作に忠実な実写映像に徹底的にこだわったらしい。何よりまず配役が見事だし、映像や台詞なども非常によく出来ている。台本には常に、原作コミックの同じシーンをコピーしたものが添付されていたという。「血の大みそか」、ロボットに立ち向かう直前のケンヂ達の後ろ姿を写した有名な写真も、見事に同じ構図で撮影されている。原作のファンを決して裏切るまいという、技術スタッフ達の心意気が伝わってくる。
その「血の大みそか」の終わる原作の5巻までが、映画の1作目で描かれている。さすがに2時間半弱の中にすべてを収めるのはきつかったと見え、省かれている部分も少なくない。ストーリー展開が速すぎると感じる人もいるかもしれないが、あの壮大なコミックをよくここまでまとめたものだと僕は思った。一番難しかったのは、「ともだち」の正体をいかにベールに隠せるか、というところだったのではないかと思う。原作を読まずに映画を見た人はみんな、「ともだち」が誰かは気づかなかったというから、このへんも堤監督の作戦は成功している。
あらためて漫画を読んでみたくなり(僕は何年も前に一度読んだきりなので、結末までは知らない)、例によって全巻をネットオークションで一気買いした。すでに携帯はカスタムジャケットのみならず、ともだちの塔ストラップ、「ケンヂくん遊ぼ」の着メロにいたるまで、完全に友民党仕様。この秋はともだちが熱いぜ。8月25日(月)
毎月番組で招待券をプレゼントさせてもらっている、梅田のミニシアター・シネリーブル。上映スケジュールを見ていて、非常に気になっている作品がある。その名が「赤んぼ少女」。タイトルを見てもピンと来なかったのだが、原作が楳図かずおの漫画で、「タマミ」という女の子が出てくる話と聞いて思い出した。
最近は吉祥寺にけったいな色使いの家を建ててニュースになった楳図かずおは、下品なギャグマンガ「まことちゃん」が何といっても一番の代表作だが、僕にとってこの人はホラー漫画家としてのイメージが強い。中でも最も強烈だったのが「へび少女」と「のろいの館」である。
僕は小学生の頃、夏休みに遊びに行った従兄弟の家で、この漫画を読んだ。もうはるか昔に一度読んだだけの漫画だから、どんな内容だったか、話の筋ははっきり言ってほとんど覚えていない。しかしそれでも、登場する少女の恐ろしい形相と、「タマミ」というその名前だけは脳裏に焼きついている。とにかく怖かった。小学生にはきつい衝撃だった。
これがそんなに有名な漫画だとは知らなかった。映画のキャッチコピーが「あの楳図かずおの伝説のトラウマ作品、戦慄の映画化!」だそうだ。なるほど、うまいことを言う。実写版も見てみたいが、楳図かずおの作品は、あの絵の不気味さが恐怖を増幅させるだけに、映画を見る前に原作をもう一度読んでみたい。まあ、大人になった今読み直しても、あの頃ほどの恐怖はさすがにないのだろうけど。8月24日(日)
惨敗に終わった星野ジャパンに対するバッシングが止まらない。ミクシィのブログなどを見ていたら、星野監督に対するあまりにも陰湿な悪口が多すぎて、日本人であることが悲しくなってきた。星野監督は日本中の野球ファンの嫌われ者になってしまったようだ。今回の敗北の責任は、もちろん彼にもある。彼はそれを認めて国民に謝っている。
ついこの間まで、星野仙一は野球界を代表するカリスマの一人だったはずだ。大多数がそう認めていたから彼は日本代表の監督に選ばれたのだし、誰もが彼の率いた代表チームに期待していた。その期待を裏切る結果が出たからといって、どうして彼の過去の生き方までをも否定する必要があるのか。さんざん期待して応援していたくせに、「俺は負ける気がしてた」「星野じゃダメだと思ってた」なんて今さら知ったかぶるのは、負けたことを審判のせいにするのと同じくらい卑怯だ。
残念な結末だったなら、その敗北を今後に生かすしかない。今回の反省点は監督の采配だけでは決してなく、野球界全体が抱えている問題も多いように思う。ストライクゾーンやボール、試合時間など、プロ選手達の日頃の野球とは異なる要素が多かったなら、日本のプロ野球界をなぜそっちに合わせないのか。韓国は五輪期間中はプロ野球の試合を中断して、代表選手の準備にも長い時間をかけている。日本の場合、そういうことをすると球団の収入が減るから、ペナントレースの片手間で選手を貸してやる、という程度の捉え方でしかない。それで勝てると思っていた。
今回、たまたま日本代表に選ばれた選手や首脳陣は、犠牲になった。日本の野球界全体が甘い意識を変えない限り、国際舞台で日本の野球は強くなれない。8月23日(土)
「東京での爆寸開催はいつなのか」という要望や質問のメールがちょくちょく届いている。秋からの仕事のスケジュールがようやく見えてきたので、次の開催を具体的に計画できるようになった。ただし、東京での開催は平日になってしまいそうな気配。どうも踏ん切りがつかず、東京も大阪もハコを押さえていない。今は精神的に、半年も先のことを考えるゆとりがないというのが正直なところ。しかし早く予約しないと、CYBERもBRAND NEWもすぐにスケジュールが埋まってしまう。
ちなみに、7月の大阪爆寸で予告していた、SOMAでのクラブイベントは、僕が回させてもらえるとしたらどうやら9月以降になりそう。8月22日(金)
野球の準決勝は昼前のプレイボール。毎週のスケジュールだと、その時間はちょうど新幹線に乗り込む頃だ。移動中で試合が見られないのは何としても避けたいと思い、朝の6時に起きて普段より4時間ぐらい早くスタジオへ。まだ誰もいないスタジオの小さなテレビで、一人で観戦した。結果は惨敗。日本野球界のプライドを賭して乗り込んだ最強プロ軍団は、韓国代表の前に二度目の敗北を喫した。日本の方が弱かった。そう思わざるを得ない負け方に見えた。
試合が終わった後はしばらく放心状態で、言葉も出なかった。監督の采配や、選手達のミスを責めたい気持ちも、正直言ってある。しかし、他の誰が監督をして、誰が出場しても、結果は同じようなものだったのではないか、という気がする。総合的に見れば日本のプロ野球が韓国よりもレベルが高いことは疑いないが、国際大会で頂点に立ちたいという意欲や危機感といったものが、韓国の方が上だったということだろう。
今日は日本中が喪に服して、バラエティ番組などは放送を取りやめるべきだ。来年から8月22日は敗戦記念日として国民の休日にすればいい。8月21日(木)
オリンピックもいよいよクライマックス。この日はソフトボールの決勝戦が行われ、日本は宿敵のアメリカを倒して金メダルを獲得した。昨日の準決勝と3位決定戦、そしてこの試合、2日間で3試合、28イニングを一人で投げ切った上野投手の奮闘には、涙が出た。強打のアメリカを相手に、一死満塁のピンチを二度無失点で切り抜けた集中力は本当に見事だった。今大会で、一番の感動だったかも。
それと同じくらいの拍手を贈りたくなったのが、試合が終わった後、表彰式までの時間を日本のスタジオで繋いでいたアナウンサーである。今大会の日本チームの活躍を振り返り、今日の試合のハイライトシーンを3回ぐらい放送するが、表彰式はなかなか始まらない。視聴者からのお祝いファックスを紹介するも、新規到着分が追加されないらしく、同じものを何度も見せている始末。明らかに間が持たない。気まずさのあまり、苦笑いをしつつも、特に慌てることなく淡々と表彰式が始まるのを待っているアナウンサー。早く始まってくれ!職業柄、見ている僕の方がハラハラして、変な汗をかいてしまう。こういう時、「それではここで一曲」と音楽で逃げられるラジオは楽だと思った。8月20日(水)
FM802平日午前からお昼にかけての番組「HAPPY FUN RADIO」で、夏休みをとっている中島ヒロトさんの代わりにDJをやらせてもらった。今週は、月曜日がちわきまゆみさん、昨日が伊藤政則氏、そして明日が池田なみ子さんというなかなかすごいラインアップ。僕はこの番組でDJを担当するのは初めての経験で、始まる前はずいぶん緊張してしまった。
12時台は好きなように音楽特集を選曲して欲しい、とのことだったので、こんな時にしかかけられないような音楽をと思って「産業ロック」をセレクトしてみた。TOTOやジャーニー、スティクスなど、70年代後期から80年代にかけて活躍したアメリカのバンドばかりをセレクト。
芸術性よりも大衆性に重点を置いて進化させたロックが産業ロックである。人によっては産業ロックという分類そのものを嫌う人もいて、そういう切り口で特集すること自体を「不愉快だ」と感じた人もいたようだ。もともと、「産業ロック」という言葉は、日本の某音楽評論家が、売れ線に走るバンド達を乱暴にひとまとめにして切り捨てた時に作ったもので、差別的なニュアンスが含まれているのだ。最近の邦楽でいうところの「ヴィジュアル系」という言葉と似ている。
僕は元来ミーハーな気質を持っている人間なので、大衆性という要素は僕から見れば大きなプラス。わかりやすく、歌いやすく、上手い。それでいてかっこいい。そういう音楽が一番好き。「実験的なことをしていなければロックじゃない」なんてことはないのだし、個性なんてものは売れさえすれば後からついてくるものだ。アーティストが、どういう曲なら売れるのか、ということを研究して作った音楽を、大衆に迎合していると揶揄するのは、実に浅はかなことだと思う。8月19日(火)
お盆を過ぎたら一気に秋が近づいたようだ。気温が明らかに下がった。
オリンピックの開催中だというのに、あろうことか我が家の録画機器が壊れた。うちは、普通のHDD/DVDレコーダーと、HDDつきのCATVチューナーの2台構えになっているが、そのうちの古い方、DVDレコーダーが動かない。もう4〜5年前に購入したものだから、修理に出すよりそろそろ買い替えた方がいいのかも。そう思っていろいろな機種を調べている。
CATVチューナーと同じメーカーで統一した方が、いろいろ連動できていいらしいので、メーカーはもう決めているのだけど、ずいぶん種類が多い。容量が同じでも、値段が倍ぐらい違うものがある。そのへんの差がどこにあるのか、カタログページを見ていても何だかよくわからない。
こういう商品紹介は、「これを買えばこんなことが出来ます」という点を強調する。まあそれは当然のこととしても、「こういう機能はついていません」と教えてはもらえないものか。多機能になればなるほど、電化製品の買い物は難しい。8月18日(月)
北京オリンピック、野球の日本対カナダの試合は、昼前にプレイボールとのこと。普段、僕が自宅を出てFM802に向かう時間がちょうど試合の時間と重なっている。そこでこの日はいつもより2時間以上も早くFM802に入った。
スタジオ前のテレビでじっと観戦していたのだが、局の中にいる人は大半が普通に働いている。平日の職場なのだからそれで当たり前といえなくもないが、オリンピックを見るためにわざわざ出勤時間をずらしたりするほど熱心に見ているのはどうやら僕だけみたい。毎日ハラハライライラしすぎて胃が痛くなってきている自分が、ちょっと恥ずかしい。この日も肝心なところで打線が沈黙。ストレスの溜まる試合展開だった。
オリンピックの野球中継を見ていて気になる点がいくつかある。中継は国際映像だから、カメラの切り替え等も外国のクルーが行っているらしいが、たまに映るベンチ内の日本選手がだいたいいつも同じ顔触れ。ダルビッシュと、川崎が映されることが圧倒的に多い。これはやはり顔立ちの美しさで選んでいるのだろうか。徐々に、中島や西岡が映る時間も多くなってきた。日本が誇るイケメン選手達である。いいぞいいぞ。
もう一つ気になるのは、ベンチの中で素振りをする選手のこと。周りの選手にバットが当たるのではないかとヒヤヒヤしてしまう。もちろん、そんな心配がないから振っていられるのだろうけど、ベンチってそんなに広いのだろうか。8月17日(日)
午前中、全国の民放ラジオ局すべてで、女子マラソンの生中継を放送していた。NHKも放送しているから、近畿圏で聞けるAMラジオはすべて、そしてFMもCOCOLO以外は同じ内容の放送だった。サッカーの日韓ワールドカップ、日本戦の時も同じようなことをやっていた記憶がある。今回のオリンピックで最大の注目を集め、期待されていたのが女子マラソンということだ。その期待通りの結果には、ならなかった。
野口選手の欠場と、土佐選手の棄権。本当は土佐選手も走る前から危ない兆しはあったのに、日本人が二人しかいなくなったので無理に出場したのではないか、という憶測も流れる。ともあれ、あれだけたくさんのランナー達が奪い合う代表の座を必死の思いで勝ち取ったのに、代表3選手のうち完走したのは中村選手ただ一人。選考レースの日にたまたま不調で、代表になれなかったランナー達も、同じくらい無念だろうにと思う。
まあ、世界中の一流選手が、たった一つの金メダルを目指して練習してくるのがオリンピック。そう簡単には勝たせてくれないということか。8月16日(土)
3月に東京ドームで行われたX JAPANの復活ライブの際、受け取ったフライヤーの中で、一番気になっていたのが、ソニー在籍時の映像作品を集めたDVD BOX。爆寸のネーミングの元になった「爆発寸前GIG」をはじめとした、初期のライブビデオやクリップ集に、フィルムギグで使用した映像を収録したボーナスディスクを加えた9枚組。完全限定生産と聞き、予約する覚悟でいたのだが、幸運にもレコード会社の人からサンプルをもらえることになった。
僕のように、インディーズの頃からXが好きだった人にとって、Xの黄金期は、X JAPANと名乗る前の、ソニーに在籍した時代である。まだ粗削りで人気先行ともいわれた彼らが、めざましい成長を遂げ、日本のロックシーンにある種の革命を起こした89年から91年。そんな、バンドが最も輝いていた時期の映像をすべて網羅したボックスセットだというのだから、これはファンとしては垂涎ものといえる。
汚さないようにきれいに封を開け、まずはボーナスディスクを見てみた。90年から91年にかけて行われたフィルムギグツアーの映像らしい。武道館や大阪城ホールでのライブ映像を中心に編集されたもので、合間には、アメリカでアルバム「Jealousy」をレコーディングしている各メンバーからファンへのメッセージも。ちょっと味見のつもりで再生したら、最後まで見てしまった。8月14日(木)
最近、あまり本を読んでいないなぁと思って、近所のブックオフへ行ってきた。ついこの間、書店で新品を買った本が、中古で100円で売られていたりすると、途端に損をした気分になってしまうが、じゃあ100円で売られている本の中で読みたい本を見つけられるかというと、これが案外難しい。並んでいる本の数が膨大だから、参考にできる材料は題名と作家の名前しかない。背表紙を見て何となく興味をそそられたら出してみて、あらすじを見る。この作業を延々と繰り返すだけだった。
こうして古本屋に行ってみると、書店のポップに書かれた店員のおすすめコメントが、いかに重要な役割を果たしているかよくわかる。何百冊も平積みになっていたりすれば、「ここの店員はよほど自信を持ってすすめてるんだな。だったら読んでみるか」とも思う。
ネットカフェに行って、「さあ、どの漫画を読もう」という状態になるのとよく似た感覚だ。前々から「いずれ読むつもり」と思っていた漫画がたくさんあったはずなのに、何万冊という漫画が並んでいるのを見ただけで何だかお腹いっぱいになってしまうような。
古本屋とかネットカフェに行く時のために、「そのうち時間があれば読みたい本と漫画リスト」を常に持ち歩いた方が良さそうだ。結局今日は文庫本を10冊ほど買ったけど、前にも読んだ作家の作品ばかりだもの。8月13日(水)
熱戦の続いている北京オリンピック。幼い頃からオリンピックが大好きだった僕は、もちろん今回も、時間の許す限りテレビにかじりついて見ている。アテネの時と同様、前半の柔道と水泳で日本はメダルを量産している。初日から日本勢の不調が続いて多少焦ったけど、何人かの選手は実力を発揮している。北島康介選手の活躍も、本当に感動的だった。
そんな中、ついに始まった野球。僕が一番楽しみにしていた競技。リーグ戦の初戦でいきなりディフェンディングチャンピオンのキューバと当たってしまったのも不運かもしれないが、頼みのダルビッシュがKOされ、打撃面でもここぞの場面で三併殺と拙攻が目立ち、相手を震え上がらせるような迫力は皆無。キューバの圧倒的な強さを日本が必死で食い止めている、という試合だった。今後に大きな不安を残す内容だったことは否めない。
僕が見ていて一番残念だったのは、日本チームのベンチにどうも覇気というものが感じられなかったことだ。何だかしんどそうな顔で汗を拭き、隣の選手と笑いながら話をしていたり。「さあ反撃だ。もう後がないぞ」というギラついた闘志が見えてこない。アジア予選の時の情熱は、なくなってしまったのか。
日本は「追い込まれないと力を発揮できないタイプ」なのかも。考えてみると、WBCの時もそうだった。まあ、目指すは全勝ではない。次戦に期待。8月12日(火)
映画「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」の試写を見てきた。
スター・ウォーズの物語は、エピソード1から3が完成した時点で完結している。あのトリロジーは、ダークサイドに落ちていくアナキンを中心に描いているものだった。エピソード2と3の間には3年の空白があり、その間に「クローン戦争」という重要な出来事が含まれていた。実写版で描かれることのなかったこのエピソードの一部を、アニメで再現したのが今作である。
アニメのスター・ウォーズにはあまり興味のない僕だったが、映画が始まってから驚いた。映像が、実写と見紛うほどリアルなCGだったからである。もちろん、BGMや効果音なども本物。昔からスター・ウォーズの大ファンだった僕から見ても、普通に、何の違和感もなくスター・ウォーズだった。まあ今にして思えば、エピソード1から3の三部作も、実写とは言いながら半分以上がCGの映像だったわけだから、フルCGになってもさほどの差は感じなくて当然かもしれない。人物の絵は明らかにアメリカンアニメのそれで、目が異常に大きかったり手足が細すぎたりするけど、それも見ているうちに慣れた。
スター・ウォーズのファンには絶対にオススメの作品。それも、大きなスクリーンの劇場で見たい迫力映像が満載だった。見ておいてよかった。8月11日(月)
一昨日のCOLDPLAYに続き、同じくサマソニに出演したZEBRAHEADが、出演翌日にFM802へやってきた。そしてまたまたOSAKAN HOT 100用のインタビューを収録した。
アメリカ西海岸のオレンジカウンティ出身の5人組ミクスチャーバンド。日本が大好きで、サマソニだけですでに5度目の出演だった。キャッチーな歌と高速ラップが持ち味で、ライブは大変な盛り上がりになる。音楽性同様に明るく能天気な人柄を想像していたが、その想像をはるかに上回るレベルだった。悪ガキがそのまま大人になったような人達。何を聞いても、まともな答えは帰って来ず、下品な下ネタで返されてしまう。これはこれで爆笑モノなのだが、果たしてどこまで放送できるのだろう。とにかく、一昨日のCOLDPLAYとは好対称。UKのバンドとアメリカのバンド、その差がこうも典型的な形で現れるとは。
メンバーの腕には派手なタトゥーが入っており、何人かが漢字を彫っていた。「華麗」という文字が見えたので、「これ、きれいですね。でもなんで『華麗』?」と聞いてみたら、「うちの嫁さんの名前がキャリーだったからね。実は何年か前に離婚したけど、この言葉は気に入ってるんだ」とのこと。10年ぐらい前に大阪で彫ったらしい。日本は入れ墨も世界トップレベルということだろう。8月10日(日)
オリンピックの影で、今年はちょっと目立たない甲子園。僕は時間を見つけては、わりとこまめに見ている。
1回戦から僕が応援しているのは、神奈川の慶應義塾だ。自分が神奈川県の出身ということもあるし、父の母校でもある。僕が受験して落とされた学校だったりもする。
何年か前の早実の時のように、応援団の人数と迫力がすごい。得点のたびに校歌や「若き血」が流れ、慶應出身者の愛校心の強さを感じる。
今年の慶應は、田村と只野という二人のピッチャーが引っ張っているようだ。背番号1と3で、王と長嶋とも呼ばれているとか。すべての試合をこの二人の継投で乗り切っている。爽やかな笑顔が魅力の先発田村と、品のいい二枚目という顔立ちのクローザー只野。丸刈りが当たり前の甲子園で、ちょっと長めの髪も新鮮。順当に勝ち上がったら、この二人がハンカチ王子並みのアイドルになりそうな気がするのは僕だけか。8月9日(土)
昨年に続き、大阪湾に面した舞洲で開催されているSUMMER SONIC 08に行った。COLDPLAYにインタビューするためである。
今回のヘッドライナーを務めるCOLDPLAYは、今世界で最もCDがたくさん売れるロックバンドの一つと言っていい、超大物アーティストである。それほどの大物が、フェス出演のために訪れた海外で、地元メディア、それもラジオ局のインタビューを受けるというのは非常にめずらしいこと。つい3日ほど前、急に話が決まった。サマソニ出演前に、楽屋の近くに潜入してのインタビューである。
美しいメロディーと文学的な歌詞が高い評価を受ける、ロンドン大学出身のインテリバンド。気難しいイギリス人をイメージせずにいられない。デビュー当時からこのバンドを応援していたというわけではない僕に、こんな大役が回ってくるとは。光栄だがやや荷が重い。
不安な気持ちでメンバーと対面したら、これが信じられないくらいの好青年。どんな質問にも「Good question」と頷きながら丁寧に答えてくれた。そして終わった後には「Good interview」ですって。こちらの緊張をほぐそうとしてくれる気遣いと、フレンドリーな対応に感動しきりだった。世の中にはこんなセレブもいるのかと。すっかりファンになってしまった僕である。
そのCOLDPLAYのライブは陽が暮れた頃に始まった。序盤からヒットシングルを連発するサービス精神旺盛なセットリストで、感動的なライブだった。星空を見上げてちょっと涙ぐんだり。こんなに素晴らしいアーティストにインタビューができて、幸せな一日だった。8月8日(金)
伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」を読んだ。
仙台を舞台に、町中の壁の落書きと連続放火事件の関連に気づいた主人公兄弟が、謎を解きながら真相に近づいていく物語。今は亡き、元モデルの美貌の母。癌を患い、入院している父。そして兄弟。美しい家族愛を中心に進行していく。しかしその弟は、実はレイプ事件の犯人が母に孕ませた子であるため、父親が違う。異なる遺伝子を受け継ぐ彼だけ、芸術的な才能と、ルックスに秀でている。
こうして書いてみるとこの設定は実に暗い。それを読者にあまり感じさせないのは、伊坂ならではの爽やかな書き方によるところが大きいと思う。主人公の語り口、台詞のやりとりが、いちいちおしゃれ。おしゃれな例え話が多すぎて、時々、大事な話の本筋を見失ってしまいそうになるのだけど、この人の文体から漂う独特の優しさとユーモアは素敵だと思う。多分、1ページでも読めば、その文章からこの人の作品だとわかるような個性。そういう作家は、なかなかいない。
この「重力ピエロ」も近々映画化されるらしい。8月7日(木)
嫌いで食べられない食べ物はほとんどない僕だが、辛いものだけはあまり得意ではない。美味しいとは思うのだが、体が猛烈な拒否反応を示すのだ。発汗という形で。外でカレーを食べたりすると、顔から頭から汗が吹き出して、タオルがぐしょぐしょになってしまう。洋服が濡れてしまうので、冬場は外食でカレーなど絶対無理。でも夏は外が暑いから、汗をかいても風邪を引く心配はあまりない。夏は僕もカレー解禁。タオルと着替えのTシャツを持って、出陣するのだ。
そこまでして食べたい唯一のカレーがインディアンカレーである。最初のひと口は「甘い!」と感じるのだが、数秒後に強い辛さが口を襲う。ごく普通のスタンドカレーの店だが、この独特の味にはファンが多くて、有名なミュージシャンも大阪に来た時にはよく足を運ぶらしい。
久しぶりに食べたインディアンカレーは、やはり当たり前のように、これでもかというくらいに辛かった。服を着たまま泳いだのかというくらいの汗をかきながら、拷問に耐える捕虜兵みたいな顔で食べる。おいしいけど辛い。「からい」ではなく「つらい」と読みたい。そこまでして頑張って食べている自分が好きなのか。
好きな人は毎日でも食べたくなるようだけど、僕の場合は年に一度ぐらいでいい。夏が来ると食べたくなる味。
8月6日(水)
今、ハリウッドで最も稼げる俳優、ウィル・スミスの主演最新作「ハンコック」の試写を見てきた。
空を飛び、怪力を持つ、スーパーヒーローが活躍する映画。しかし、普通のヒーローとはいろんな意味で違う。本人はヒーローとしての自覚がなく、酒浸りで素行が悪いため、世間の鼻つまみ者となっている。悪者を退治することもあるが、そのたびにいろんなものを破壊してしまうので、お尋ね者でもある。みんなに嫌われているその不良ヒーローが、心を入れ替えて、正真正銘の正義の味方になった時から、彼の体に異変が起き始める。みたいなお話。
ハリウッド映画でこの手のヒーローものといえば決まって原作はアメコミなのだが、このハンコックは例外で、映画用にクリエイトされたオリジナルらしい。性格の歪んだ不良が、少しずつ心を開いて改心する様子を、ウィル・スミスが好演している。
まあストーリー自体はあまりに突飛だが、なかなか見応えのある映画ではあった。特にアクションシーンのお金のかけっぷりは小気味いいくらい。実にアメリカらしい映画。8月5日(火)
FM802の人達とみんなで、タイガースの試合を見に行った。甲子園球場は高校野球で使われているため、タイガースのホームゲームではあるが、場所は京セラドーム大阪。
今回は、客席の最上段にある「ビスタルーム」と呼ばれる席で見させてもらった。ここはすごい。いわゆるVIP席のような感じ。ホテルのような絨毯敷の廊下を歩いて、個室へ。食事や談笑をするための部屋と、観戦するためのスタンドは、ガラスの扉で仕切られている。スタンドでの生観戦に疲れたら、食事をしながらテレビで観戦するのもいい。各部屋にトイレも冷蔵庫もある。こんな贅沢な場所がドームにはあったのか。
打球が飛んで来ることは絶対にないような最上段だから、臨場感はあまり望めないし、隔離されたエリアなので応援の一体感が得られない。しかしこの快適さと優越感はそれを補ってあまりある。上から見下ろすから、試合の流れはよくわかる位置だし。
ちなみに、実はタイガース戦を見に行ったのは今シーズン初めてだった。五輪で主力を3人欠くタイガースは、抑えの久保田が炎上する苦しい展開。広島の猛攻に遭い、大敗した。この日のために新調した、背番号8の浅井のジャージを着て行ったのに、彼の出番がなかったのが悔しいところだ。浅井はずっと控えで頑張っている一軍の捕手なのに、矢野が離脱した代わりに二軍から上がって来た狩野がスタメンマスク。浅井がかわいそう。8月4日(月)
来週のROCK KIDSのプレゼントが「DJセレクトのホラーもの」ということになったので、今さらながら、「ソウ4」のDVDを見てみた。「ソウ」は1作目を試写で見て以来のファンだ。
数々の殺人ゲームが複雑に絡み合う脚本の巧みさはそのままに、残忍さがどんどんグレードアップしていくこのシリーズ。今回は、オープニングがいきなり司法解剖のシーン。前作で死んだ殺人鬼ジグソウの頭皮を剥いて脳みそを出す、みたいな場面がリアルに映し出される。食事中には絶対に見られない映画である。遺体の胃の中から出て来たマイクロテープから、再び殺人ゲームは幕を開ける。
ホラー映画の「怖い」という感情にはいろいろあるが、ソウの場合は、お化けが出てくる不気味さはないし、突然敵が現れてびっくりするのでもない。ただひたすらに、惨たらしい。目を覆いたくなるほどの「痛そう!」なシーンが連発。何度か本気で、途中で見るのをやめようかと思った。映画のためとはいえ、こんな人の殺し方を思いつく人間の感覚は普通とは思えない。
もちろん、見る側はそれを期待しているわけだから、今回もその酸鼻を極めた殺人ゲームの内容には満足だ。ただし、ストーリーがいまいち理解できなくなってしまった。この映画は、過去3作品と繋がっていて、バラバラに進行していたように見える事件の数々が、最終的にはすべて一本に繋がる。問題は過去の作品の細部を、僕が忘れてしまっていること。「この人、誰だっけ?」「なんでここにいるんだっけ?」と、思い出せないままに話は進み、最後は犯人以外みんな死んでおしまい。いまいち釈然としないので、前作までをもう一度見直してみたいとも思うが、1から4までを通して見るような根性はさすがにない。
エンディングではX JAPANの「I.V.」が流れる。ピアノで始まるあの曲は、この映画のエンドロールにはとてもよく似合っていた。タイトルの「I.V.」が、映画の「4(IV)」の意味であることを、今になって知った。8月3日(日)
めずらしく女子ゴルフの中継を熱心に見た。全英女子オープンで、3人の日本選手が10位以内にいる状況で最終日を迎えたからだ。結果的には3人とも敗れたものの、世界のトップクラスが集うメジャーの大会で複数の日本人選手が優勝争いに絡むのは見応えがあった。それにしても、日本よりさらに恐ろしく強いのが韓国。上田や宮里のように小さな女の子タイプではなく、男子選手も顔負けの大きな体を持ち、豪快に飛ばす。これがまた憎らしいくらいに上手い。韓国で女子ゴルフがこれほど盛んだとは知らなかった。メジャー大会の上位を東洋人が独占しつつあるこの状況を、欧米のゴルフファンはどう見ているのだろう。おまけに大会の冠スポンサーが日本企業だし。
たまにこうやってゴルフのメジャー大会を見ていると、いつも解説者として登場する戸張さんという人が好きだ。喋りに知性とユーモアがあふれていて、とにかくわかりやすいのと、ゴルフにまつわる雑学知識の量に舌を巻く。8月2日(土)
心斎橋にあるFANJ twiceで雅のライブを見た。
この日は、会場のすぐ近くにある三角公園で、Phantasmagoriaのフリーライブがあったらしく、周辺にはバンギャルがいっぱい。雅も「今日はずいぶん入り待ちが多いな!」と驚いたそうな。
日本のヴィジュアル系を牽引する一人として、欧米での人気も定着している雅。春から続いていた海外ツアーを終え、日本に戻ってのツアー初日がこの日の大阪だった。日本語でのMCが久しぶりなせいか妙にぎこちなかったり、煽りで叫ぶ言葉が自然な英語だったり、そんなところにも彼のボーダーレスな活動ぶりを実感する。
ターンテーブルを操るDJと、ラップやヒューマンビートボックスを駆使するMC、そしてタップダンサーを擁する雅バンドは、けっこうすごい。個々の持つスキルのレベルにも驚かされるし、一見雑多な音楽が一つのステージでうまく共存しているのも興味深い。ヴィジュアル系というだけで頭ごなしに音楽性を決めつける連中に、この進化形を見せてやりたい。
もともとはヘヴィーメタルをバックグラウンドに持つ雅は過去、宅録やアコースティックな弾き語りに貪欲にチャレンジして、もはや実験的な活動に何の不安もためらいも抱いていない。賛否両論があるのはアーティストとして当たり前のこと。彼が「これが俺のスタイルだ」「これが俺の考えるヴィジュアル系なんだ」と胸を張り続けることで、彼以外の多くのアーティストにもチャンスが広がっていることは事実だと思う。
あとは、どれだけ多くのオーディエンスの心をつかむことができるか。そこが問題だ。こういう活動をマニアックなところで細々とやっていても意味がない。ずば抜けたカリスマ性と才能を持っている彼なら、いくらでも上を目指せるような気がする。8月1日(金)
夏祭りの季節。NACK5のスタジオのある大宮駅周辺も夏祭りでけっこうな賑わいだった。大阪ではPL花火。この暑さの中、わざわざ厚い生地の浴衣を着て、人混みに出掛けて行くのだから、日本人はつくづくお祭りが好きな人種だと思う。花火を見たいのはわかるけど、お祭りのありがたみは、正直言って僕にはよくわからない。
そんな中、僕が初めて制作したドキュメンタリー番組が放送された。夜11時からのビンタンガーデンの枠で放送された「ROCK THE ECOLOGY」という1時間番組。放送している間、僕は新幹線に乗っていたのだが、bbsにリスナーからの反応があったのは嬉しかった。
環境問題は、考えれば考えるほど難しい。
今の世の中、エコは世界共通の最優先課題であり、免罪符である。大抵の日本人は、そろそろ自分も意識しないとまずいかも、ぐらいには思っている。しかし現実には、我々の想像を絶するスピードで地球は崩壊への道を進んでいる。割り箸を使わなかったり、コピーに裏紙を使ったりするのも大事かもしれないけど、それで何とか思っているのだったら、その時点で認識が甘いような気がする。どこに行っても寒いくらいに冷房が効いているのは相変わらず。いまだに、日本の空調は、真夏に長袖の上着を着てネクタイを締めている人に合わせてある。みんな、本当は気づいているはずなのに、気づいていないふりをしている。エコバッグだのマイ箸だのを持ち歩くことで、自分は環境保護に貢献した気になっているのだ。ビッグイシューで大貫妙子さんが語っている言葉は、身につまされるものがあった。