Diary(08.10.)
10月31日(金)
NACK5の開局20周年記念特番のため、BEAT SHUFFLEは休止。金曜日が休みになったのはどれくらいぶりだろう。何だか曜日の感覚がおかしくなりそうだった。
この日から、FM802が主催する多くのイベントの中で僕が最も楽しみにしているイベント、MINAMI WHEELが始まった。今年はMINAMI WHEELも10周年ということで、開催は4日間、出演アーティストは450組にまで膨れ上がった。
ミナミに着いて、適当に何組かを見た後、まず僕はバスに乗った。今年はパスを持っている人間は誰でも無料で乗れるようになっており、昨年よりも乗っている人の数は多かった。車内では、各会場のセットチェンジ中のBGMと同じように、次の時間帯に出演するアーティストの紹介番組が流れる。今年は多くのDJがその番組を担当しているが、僕がバスに乗った時に聞こえて来たのはちょうど僕の声で制作したものだった。静かな車内に自分の声が流れているのは少し照れくさい。すぐ近くに座っている女の子達が、「これ、けっこう参考になるよな」と話しているのは嬉しかった。「ありがとう!今、喋ってたの僕なんです!」とは言えなかったけど。
この日、見たアーティストの中で最も気に入ったのはSHINAPSというバンド。ドラムが女の子という東京の4人組ポップロックバンド。歌がとても上手で、ストレートな歌詞がきれいに耳に残る。個性的なバンドというタイプではないけど、安心して見ていられるアーティストだった。「ありがとう」という曲がとても気に入ったので、CDを買ってみた。僕が一年で一番CDをよく買うのがMINAMI WHEELだったりする。お気に入りのアーティストを必ず見つけられるMINAMI WHEEL。今年はまずこのSHINAPSを知った。
そしてこの日はハロウィン。ミナミには仮装した外国人もたくさんいた。何だか賑やかで愉快な金曜の夜だった。10月30日(木)
渋谷C.C.Lemonホールで行われた清春氏のライブで、黒夢のライブが発表された。来年1月に、日本武道館で一日だけライブを行い、それをもって解散とするそうだ。黒夢が「無期限の活動休止」を宣言してから丸十年で迎える、正式な解散。黒夢の再結成を願っていたファンにとっては、喜びと悲しみを同時に味わうライブになるのだろう。
今活躍している多くのヴィジュアル系バンド達に影響を与えた黒夢だが、黒夢自身の後期は完全にパンクバンドへと変貌を遂げていた。大小様々な会場で年間100本以上のライブをこなし、テレビにはあまり出演しないスタイルを貫いたのも、ヴィジュアル系出身のバンドとしては画期的だった。僕が夢中になってライブに通った、初めてのアーティストといっていい。
活動休止である以上、いずれ復活するものと思っていたが、まさか1回のライブだけで終わりにしてしまうとは予想していなかった。思えばTHE YELLOW MONKEYも同じような解散の仕方だったが、イエモンの場合はちゃんとした解散ライブというものが結局なかった。それに比べれば、一度だけとはいえファンにもう一度あのライブを見せてくれるだけでもありがたいと考えるべきか。チケットの争奪戦はすごいことになりそうだけど。10月29日(水)
昨年に引き続き、ハロウィンに合わせて学校で仮装をする日。この日の僕の授業は、普段とは違う服装で受けなければならないというルールである。僕はこの日のために新調した、シャア・アズナブルのコスチュームに着替えて授業に臨んだ。ちゃんとライセンスを取得しているCOSPAの製品で、仕立てがしっかりしているので驚いた。去年の安っぽいルパン三世とは段違い。
ところが、結局今年も生徒から女装を強要されてしまった。メイド服に、ナース服。ご丁寧に新品のパンストまで用意されていた。たっぷり写真を撮られてしまったが、気持ち悪さにぞっとするので、自分では見ないようにしている。
しかしやっぱり、「いやだ」とか「恥ずかしい」とか文句を言いつつ、心のどこかに「見て欲しい」という気持ちがあることを否定できない。コスプレとか仮装の本質はそこにあるような気がする。とりあえず、ハロウィンといえば女装をする日、みたいになってしまうことだけはないように、気をつけなければ。10月28日(火)
東大阪にある居酒屋の人から、以前に手紙をもらったことがある。店の開店前、仕込みをしながらよくラジオを聞いてくれているそうで、僕が番組内で「豚しゃぶが好きだ」という話をしていたのを聞いて、「うちの店の自慢のメニューが豚しゃぶなので、ぜひ一度食べに来てください」と書いてきたものだ。市内からちょっと離れるのでなかなか行く機会がなかったのだが、車を飛ばして行ってみた。近鉄長瀬駅の近くにある「すぎ乃」というお店。メインは、おでんらしい。
この店の名物という豚しゃぶは、お肉とレタスのみ。ポン酢につけて食べるのだが、このポン酢がまた絶品だった。甘いのだ。みりんの甘さか、砂糖の甘さかはわからないが、とにかく、今までに食べたことのないタイプの味。僕はどのみち運転があるから飲めないので、白い御飯を注文してガツガツ食べた。なるほど、これは美味い。
僕はカウンターで知人と会話をしながら食べていたのだけど、帰りにお金を支払う際に自己紹介をするまで、店員さんは誰も僕が802の浅井とは気づかなかったらしい。
ちょっと遠いけど、また行きたいお店。あの豚しゃぶは、家では作れないから。
10月27日(月)
過去にも書いたことがあるが、爆発寸前NIGHTというイベント名は、Xがリリースしたライブビデオのタイトルに由来する。その爆寸を続けて10年が経ち、ついにMLJのメインイベントにしてもらえるまでになった。
MIX LEMONed JELLYは、生前のhideさんが考案したイベントで、既存の枠にとらわれず、音楽とライブを楽しむ、数多くの実験的な試みをしてきた。僕は去年の夏、このイベントで転換時のDJをやらせてもらい、さらに12月13日のhideバースデーイベントでもDJとして出演。今年のMLJはバースデーイベントと合体した形で3DAYS開催され、そのうちの1日が全部爆寸になる、ということ。過去に幾度も「爆発寸前NIGHT hide&X限定」は開催してきたが、ヘッドワックスが主催するMLJでこれをやることになるとは。とても光栄なオファーである。しかも、場所は目黒鹿鳴館。
問題は、お客さんがどれくらい来てくれるのかということ。今年の12月は、Xファンもhideファンも大いに忙しいはずだ。出費も多いに違いない。そんな時期の、しかも平日の開催ではさすがに苦戦しそうな気配。しかしまあ、爆寸である。こじんまりと、アットホームな雰囲気で楽しめればそれでいい。
そんなわけで、年末の爆寸は、11日の爆発寸前TOKYOと合わせると、3日間で2公演の強行スケジュール。今から首を鍛えておかなければ。10月26日(日)
久しぶりにライブ会場をハシゴした。
まずはZEPP OSAKAでthe GazettEを。今回のツアーはファンクラブ限定だが、ファン感謝デーみたいな内輪ノリではなく、普段通りに激しくマニアックなライブだった。観客の暴れっぷりは何度見ても凄まじい。僕は2階席最前列で座って見ていたのだが、通路を挟んだ隣の席の子がどんどんこっちに近づいてきて、しまいには僕の前に来るし、激しい曲になるたびに、後ろの席の子の髪の毛がバッサバッサと僕の頭部を直撃した。若いって素晴らしい。本当は僕もそんなふうに暴れたいのに。
本編終わりでZEPPを出て、車を飛ばしてBIG CATへ。第5期SEX MACHINEGUNSである。
ANCHANGと、KEN'ICHI、SHINGO☆という3人組となり、サポートギターにRYOSUKEを加えたこの編成でのライブは、初めて見た。演奏のテクニックは初ツアーとは思えないレベルだったと思う。問題はやはり間延びが気になる曲繋ぎのMCだが、「早く曲やってよ…」と思ってしまうのはマシンガンズのライブではお約束のようなものだし、SHINGO☆のキャラはなかなか面白いと思う。今後には充分期待の持てるメンバー達だ。
それにしても、SEX MACHINEGUNSのライブは男性客が増えた。客層が大きく変わってきているのがよくわかった。昔からの常連ファンと、最近ライブに来るようになった男性ファンが、半々ぐらいといったところか。メンバーが変わってもパフォーマンスは以前と変わらないのがSEX MACHINEGUNSだが、客席の雰囲気は少しずつ変化している。10月25日(土)
SPECIAL WEEKのREDNIQS。せっかくのSPECIAL WEEKだから、何か盛り上がりそうな企画を、と思いついた「対バンリクエスト」は、GLAYとJanne Da Arcを交互にかけるミニ特集。予想以上に多くのリクエストが届き、なかなか楽しかった。他にもこの日はX JAPANやTHE YELLOW MONKEY、SUM41やEXTREMEもオンエアした。1曲かけるごとに、BBSに反応があるのはやっぱり嬉しい。
しかし、3週放送してみて、今の若い世代のバンギャルには、絶望的なほどにラジオを聞く習慣がないことがよくわかった。ラジオという娯楽の存在すら知らない人達に、どうすれば番組を認知してもらえるか。あらゆる方策を試みる必要がありそうだが、まずは「アーティストと番組のコラボグッズをばらまいてみる」という作戦から始めることにした。the GazettEとREDNIQSのステッカーを、来月上旬から大量に無料配布する予定。
携帯電話とインターネットの普及によって、今どきの若者達にとっては、「情報源」としてのマスメディアの役割はほとんど終わっている。情報ではなく娯楽を提供する番組でなければ、放送する意味がないということ。「ラジオってこんなに面白いものだったのか!」と思わせるような番組を作らなければ、生き残れない。10月24日(金)
僕が生まれてから今まで、数多くの凶悪な犯罪が起きている。思い出すのも恐ろしいような、悲惨なものも少なくない。そんな中で、僕の知る限り一番惨いやつ。想像しただけで食欲も性欲も失い、夜中に思い出すと眠れなくなるような事件がある。僕が高校生の頃、綾瀬で発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件である。
今日読んだ久間十義の「ロンリー・ハート」は、その事件にヒントを得て書かれた小説である。警察小説三部作の完結編とのことだが、前二作は僕は読んでいない。中国・黒社会がからむ強盗事件と、少年達による連続拉致レイプ事件。その両方が、やがて意外な形で結びつく。
ストーリーは各登場人物の視点を入れ替えながら進んでいく。主人公の刑事の娘も登場するのだが、その少女が後に悪辣な少年達の餌食になることは、もう最初の段階で予想がついてしまう。それがわかっていながら先を読み進めるのは、どうにも気が重かった。
展開がエキサイティングなぶん、上下巻に分かれた長めの小説だったわりに、読み終えるまでの時間は短く感じたが、明るい気分になる話ではなかった。終わり方にも希望はない。そういえば、あのコンクリート詰め殺人の犯人は誰一人極刑になっていなかった。おそらくもう全員が出獄している。現実の方がよっぽど理不尽で悲惨である。10月23日(木)
最近、電化製品がよく壊れる。
先週、突然ファックス機が故障した。用紙が送れなくなったのだ。今さら修理に出してもけっこうな料金を取られそうだったので、やむなく新品を購入。買いだめしてあったたくさんのインクが無駄になったことが一番悲しかった。その新しい複合型ファックスが届いた日に、今度は自室のテレビがおかしくなってきた。画面の角を妙な色が覆うようになった。もう15年ぐらい愛用しているブラウン管テレビだから、いい加減で寿命ということか。まだしばらくの間はちゃんと映ってくれそうだったが、これも引退してもらった。ヤフオクで、1万円ほどの液晶テレビを購入。
そんな折り、中にいれたDVDをパソコンが読まなくて肝を冷やした。妙な回転音がするだけで、マウントも吐き出しもしない。再起動したら何とか読んで、以降同じ不具合は起きていない。こんなタイミングでパソコンまで壊れたら、絶対泣く。頼むから頑張って長生きしてくれ。10月22日(水)
FM802では、自分の番組の録音は自分でしなければならない。スタジオでMDLPの録音ができるように、自分でそれに対応した録再式のMDプレーヤーを購入することにした。MDプレーヤーなんて中古品が底値で売り買いされているに違いない。と思いきや、ACアダプタなどの付属品が完全に揃っているものを探すと、意外に高くつく。MDLPに対応したNET MDウォークマンなるものを落札し、今日商品が届いた。
開けてみて、がっかり。年式は新しい品だから安心しきっていたのだが、どうやらパソコンからの転送しか出来ない機種らしい。USBの端子はあるのにLINE INがない。これでは放送を録音することなどできないではないか。おまけにMac非対応で無用の長物もいいところ。落札した商品をそのまま転売する以外になくなった。かなり高い値段までつり上げてしまった自分が情けない。
急速にiPodが普及して、焦ったソニーがMDの機能を向上させ、パソコンとの連動を模索していた時代のMDウォークマン。携帯音楽プレーヤー市場でアップルに大きく遅れをとったのは、MDに固執したことが要因だったと、後にソニーの社長が憎々しげに語っていたのを覚えている。迷走の証拠品である。10月21日(火)
爽やかな秋晴れのもと、FM802の野球部の試合が行われた。民放連主催の公式戦で、対戦相手は毎日放送。敵はかっこいいユニフォームで揃えていたが、802チームはバラバラな服装だった。まあつまり、それぐらいユルいチームということだ。ほぼ未経験者の僕も誘ってもらったので参加してみた。驚いたことに先発出場。8番、ライトで。ちゃんとした野球場で、審判もいる公式戦である。
2回の裏に先頭バッターで僕の打順が回ってきた。見送ったりファウルを打ったりしてカウントは2−1。4球目のストレート。バットを振り抜くと、打球はきれいに二遊間方向へ飛んでいった。驚きのセンター前ヒット。何歩ぐらいリードをとればいいのかもわからない中、その後3塁まで進んだが、ホームを踏むことはできなかった。そして3回に交替。ライトの守備機会はなかった。
試合は、5対4とFM802のリードで迎えた7回表、毎日放送が2死走者無しから起死回生のホームランで同点に。延長戦に突入するとFM802のリリーフ陣が崩れ、5対10の逆転負けを喫した。
試合に負けたとはいえ、始終笑顔の楽しい草野球。特に僕は、個人的に初打席でヒットを放ち、打率10割で喜色満面。「ヒットしか打ったことがないから、三振とか凡打をする感覚は僕にはわからない」、「802の安打製造機覚醒の瞬間」など、今日だけはいくらでも豪語できるのだった。
3塁まで走っただけなのに、両脚の太ももがつりそうになっているのは内緒。10月20日(月)
番組前にスタジオで観戦していた阪神中日戦。緊迫の投手戦だったが、結末は悲劇的なものだった。岡田監督は、自ら手塩にかけて育て上げた日本一のストッパーが、無惨に打たれるという形でキャリアに幕を引いた。滅多に打たれない藤川が、よりによってこの試合で。局では多くの阪神ファンが観戦していたが、誰もが呆然としていた。敬遠してもいいカウントから、あえて力勝負を挑んだ藤川を責めることはできないし、あの場面でホームランを打ったウッズの勝負強さも認めなければならない。変にミスで失点して負けるよりも、ずっとすっきりする終わり方ではあった。
岡田監督は、野球ファンからすれば「面白味のない人」である。笑わないし、冗談を言わない。他のチームの監督と比べると、どことなく暗い印象もある。しかし、金銭欲や名誉欲よりも、野球に対する情熱だけがずば抜けているのは、言動や生き様から伝わってくる。引退してからは解説者やタレント活動に目もくれず、オリックスや阪神の二軍で指導者としての経験を積んできたのだ。残念ながら最後のシーズンは優勝も日本シリーズ進出も逃す結果となってしまったが、強い阪神を作り上げた手腕は語り継がれることだろう。
ちなみに、岡田監督は早稲田の出身。卒論のタイトルは「変化球の打ち方」だったという噂が、かつて早大生の間で流れていた。真相は知らない。10月19日(日)
書店で平積みになっていた荻原浩の「ママの狙撃銃」を読んでみた。文庫版が出たばかりだったようで、初版本だった。
平凡な主婦に見える女が、実はスナイパーだったら…。そう書くと子供っぽい設定だが、話はなかなかよく出来ている。幼少期に、アメリカの田舎町に住む祖父に預けられ、そこで暗殺の知識と射撃の技術を叩き込まれた日本人女性。唯一の肉親だった祖父を失い、日本に帰国してからは普通の暮らしを手に入れたのに、再び仕事の依頼が舞い込んできた。今の暮らしを、家族を守るために、女は再びライフルを手にする。
まだ幼稚園児の年頃の子供がピストルを撃たされ、毎日のように銃に関する手ほどきを受けて育ったら、普通の女の子も暗殺のプロになれるものだろうか。やむにやまれず引き受けた殺人の過去をいつまでも引きずり、幻影に苦しむ主人公の心情描写が丁寧だ。荻原浩の手にかかれば、ライフルを使っての暗殺という現実離れした世界が、妙にリアルに見えてくるから不思議。
殺人という犯罪に足を踏み入れる葛藤と、ほのぼのした家庭の悩み。そのギャップが面白い。けっこうシリアスなストーリーなのに、ところどころでクスっと笑わせるテクニックがやはり見事だ。さて、次は何を買おうかな。10月18日(土)
REDNIQS2週目。番組の内容も喋りもまだ不安定、といったところだが、唯一絶対の自信を持てるのが、選曲である。次にどんな曲が流れてくるのか、ロック好きがわくわくするような番組を目指して、練りに練って選曲しているつもり。この番組に似合うような曲を探すことが、最近の楽しみの一つである。
某タウン誌に、この秋の改編で新しい番組がスタートしたFM802の各DJがコメントを寄せているページがある。それぞれのDJが、四文字熟語で番組への意気込みを語っているというもの。そんなお題を出されると俄然張り切っちゃう僕である。誰も思いつかないような四字熟語をあれこれ探して、選んだのが「破邪顕正」。邪説や邪道を打ち破り、正しい道理を明らかにする、という意味の言葉だ。
音楽をカテゴライズする言葉は無数に存在する。どれも境界線は曖昧で、どこかの誰かが勝手に決めた線引きでしかない。そのすべてが「邪説」だとは言わないけれど、REDNIQSがREDという新しい道理を提示しようではないか。そんなメッセージを込めて、この言葉を選んだのだ。言葉の響きとか雰囲気で選んだんちゃうのと言われそうだけど。否定はしない。10月17日(金)
荻原浩の「神様からひと言」を読んだ。ずいぶん前から派手に宣伝されているベストセラーだったが、なるほど、評判通り非常に面白い本だった。
二流の食品メーカーに中途で採用された二十代のサラリーマン。旧態依然とした会社の体質に反発してしまい、クレーム処理のセクションに飛ばされてしまう。そこで出会う人々と、次々に起こる騒動を描いている。
とにかく、笑える。1ページに1回はぷっと吹き出してしまうような本だ。とぼけた登場人物達は憎めないし、それに振り回される主人公がかわいい。どんな会社も、こんな世界なのだろうなと思わせるリアルさがある。
主人公が配属される「お客様相談室」は何の希望のない所だ。はなから希望の薄い会社の、そんな部署に回されて、いったいどんな結末を用意しているのか、皆目想像がつかないまま読み進めた。最後は意外な形で幕を閉じる。痛快だし、ちょっと感動的でもある。ただ笑えるだけの本ではないから、これだけ売れるのだろうなと悟った。こういう本こそ、映像化すればいいのに。
荻原浩といえば、以前に読んだイジメられっこの復讐劇「コールドゲーム」の作者でもある。こういうライトでユーモアのある小説を書く人とは知らなかった。この人の他の作品も読んでみようと思い、さっそく買って来た。10月16日(木)
倉本聰の脚本による新しいドラマ「風のガーデン」が始まっている。期待を裏切らない、面白いドラマだ。序盤は医療ドラマ的な色合いも強く、これまでの富良野作品とはまた違った趣を感じる。「過去の事件がもとでこじれてしまった親子関係を、修復していく過程を描く」という点で、「優しい時間」と近いテーマではある。
倉本聰に歌声を気に入られ、「優しい時間」で主題歌に起用された平原綾香嬢が、無名の歌手を演じる役者として出演している。出て来るのは歌っている場面ぐらいの端役なのかと思っていたらとんでもない。主演の中井貴一に想いを寄せる恋人の役で、台詞も多い。演技力もかなりのもので、この日の第2回では、紅茶を入れながら長い台詞を読むシーンがあったが、自然体で堂々としたものだった。
それにしても、話は暗い。主人公の医師は自らが末期ガンを患っていることに気づき、離ればなれになっていた家族と再会する決意をしていく話。父親役の緒形拳がもうこの世にいないと思うとなおさら悲しい。それでも、すべてを見終えた後で爽やかな気分になれるのが倉本聰作品だと信じて、来週以降も見続けようと思う。10月15日(水)
馬場俊英氏が表紙のビッグイシュー日本版が発売になった。先月、僕が東京でインタビューをした記事が巻頭に掲載されている。
馬場さんといえば、一度メジャーデビューをしたものの、数年後に契約が切れ、インディーズで活動を続けて再デビューしたアーティストとして知られる。「デビューはしたけど結果が残せず、それでも歌い続けていたら、光が差してきた」という、とてもドラマチックな経歴の持ち主だ。そんな彼のサクセスストーリーは世間の注目を集め、昨年末には紅白歌合戦にまで出場する存在となった。
今回のインタビュー記事では、そんな「リストラの星」としての馬場さんの経歴には、あえて重点を置かなかった。すでにたくさんのメディアで紹介されてきた話より、馬場さんの人間性をもっと深く知れるエピソードを探りたかったからだ。結果、10代で音楽を始めてから、最初のデビューに至るまでの話が中心の記事となった。
読者にどう受け止められるか不安もあったのだが、さっそく読んだ人から「とても充実している内容だと思います」という感想のメールが届いた。さらに嬉しいことに、馬場さん本人も「買いましたよ。素敵な記事をありがとうございました」というメールを送ってくれた。
12月に行われる大阪城ホールのライブの会場にも、ビッグイシューの販売員の方が出向いて、馬場さんが表紙の号を販売する計画もある。馬場さんに興味のある方はぜひ。10月14日(火)
ZEPP OSAKAで、Slipknotのライブを見た。サマソニで見た時以来だ。
今回はLOUD PARKに合わせての来日で、大阪ではZEPP 2DAYS。男性客が7割近くを占める。見た目も音楽も非常にマニアックなバンドだが、この人気はすごい。関係者用の席が用意されていなかったため、1階席の後方から見るだけだったので、客席のカオスっぷりを見物できなかったのは残念なところ。どうやらダイブはほとんどなかったようだ。このバンドの曲は案外、四つ打ち系が多い。そのぶん、踊ったり頭を振ったりしやすい。PA卓の後ろで手をこまねいて眺めていた僕も、気がつくと体が動いていた。
メンバーが9人もいるバンドで、ステージの左右に金属のパーカッションがそびえる。そのパーカッションが2メートルぐらいの高さに浮き上がったり、左右に傾いたりして大いに沸いた。さらに、アンコールの最後の曲になって、ドラムセットも高くせり上がった。しかも90度手前に傾いて、真上から眺める角度で時計回りに回転するという派手な演出。一番最後にそれやりますか。炎を使った演出も随所に見られ、お金のかかった大掛かりなライブで見応えがあった。
ホラー映画のようなマスクをかぶったメンバー達だが、非常にサービス精神は旺盛で、メンバーの人の良さが垣間見えるところが楽しい。ヴォーカルのコリィはMCで日本語を本当によく喋る。曲名を言う前に「この曲わぁ!」と言ったり、「one, two, three!」の代わりに「いち、に、さん!」と言ったり、日本人から見れば「それ、微妙にかっこ悪いかも…」的な日本語が多いのがまた憎めない。「アリガットォサッカー!」とか「オキニオサッカー!」と叫ぶアーティストはよくいるけど、「アザマース!」は彼ぐらいだと思う。笑った。10月13日(月)
放送で喋る仕事をしている身として、「正しい日本語を話すこと」と同じくらい重要視しなければならないのが、アクセントのこと。僕は幸運にも東京と神奈川で生まれ育っているため、単語のアクセントを誤って覚えているということはほとんど皆無のようだが、さすがに固有名詞についてはその都度覚えるしかない。
mixiのニュースの中に、B'zというアーティスト名の発音についてのコラムが載っていて、とても興味深い内容だった。B'zの正しいアクセントが頭に来ることは知っているが、「日本語の習性として、言葉が出来て、馴染みが薄いときには頭に頭にアクセントを置く。そしてその言葉が口をついて出る回数が増えるにつれ、どんどん後ろに移動して、落ち着いていくというものがある」という放送文化研究所の人の解説は勉強になった。ギター、ドラマ、映画、ディレクター。もともとは頭の方にアクセントがあったこれらの言葉も、今では平坦な読み方も主流になりつつある。言葉が生きているように、アクセントも時代とともに変わってくるらしい。電車、もそのひとつだろう。
番組でこの話になったのは、コブクロというアーティスト名のアクセントを僕が間違って覚えていたから。Mr.Childrenの場合、桜井さん本人は「スターチルド」にアクセントを置く。まあこれが一般的だろう。僕はよく「ミス」にアクセントを置くが、小林武史さんはこの言い方をするのだとか。明確な答えはない場合もある、ということか。
最近のヴィジュアル系は特に読みにくいバンド名が多いから、資料にはバンド名のフリガナが振ってある場合が多い。今後は放送媒体用に、正しいアクセントも書き添えていただきたいものだ。アクセント辞典では、強く発音する文字の上に線を引くようになっている。10月12日(日)
エスカレーターに乗っていて、いつも思うことがある。手すりのベルトに手を乗せていると、その手すりとエスカレーター自体の動く速度が微妙に違っていて、手が徐々にずれてしまう、ということ。手すりにもたれてくつろいでいたりすると、すぐに体勢を戻さなければならず、「ちっ何だよもう」ということになる。ちゃんとぴったりに合わせてくれよ、と常々思っていたのだが、あれ、実はあえて速度をずらしているらしい。お年寄りなどが、後ろ向きに転倒することがないように、手が前に進んで、自然に前傾姿勢で乗れるように考えられた配慮なのだとか。世の中、弱者に対する配慮はいたるところにあるようだ。自分の浅学がちょっと恥ずかしかった。
それはさておき、今日から久保田コージ氏のOSAKAN HOT 100が始まった。スタッフが変わっていないせいか、僕が担当していた時と大きく変わらないな、というのが第一印象だった。僕より声がいいのは間違いないけど。10歳も年上の先輩DJに後釜に座っていただくのもおこがましいところだ。今後はどんどん久保田さんらしさが見えてくる番組になることだろう。
7年ぶりに、休みになった日曜日。部屋の掃除ぐらいしかしなかった。10月11日(土)
REDNIQS、記念すべき第1回。
ずいぶん前から心の準備はしていたのに、落ち着かないまま始まって、あたふたしているうちに終わった。妙に緊張して、思ったように喋れなかった。これでよかったのかと自問して、終わった後もしばらく呆然としていた。
僕の喋りは不安定な部分が多々あったけど、番組中に届いたBBSへの書き込みやリクエストを見る限り、リスナーの人達は楽しんでくれたようだし、今後のREDNIQSへの期待の大きさも感じた。
専門色が強いのに、枠組みがこれほど曖昧な音楽番組もめずらしいと思う。「何がREDか」なんて僕にもスタッフにもまだわからないのだから。「みんなでこれから決めていきましょう」っていうのも考えてみれば乱暴な話で、「この番組のコンセプトはこんなに曖昧なんです」と宣言しているようなものだ。「ヴィジュアル系だけをかける番組」とか「洋楽しかかけない番組」の方が、作っていくのはずっと楽だと思う。楽だけど、刺激は少ないだろうな。
曲を紹介する言葉を、じっくりと吟味して、魂を込めてイントロに乗せる、ということを、久しぶりにやった気がした。僕にとってそれは作品を作る作業に似ている。
「この番組で聞いたら、かっこよく聞こえる」とか、「この番組で聴く音楽の幅が広がった」とか、そんなふうに言ってもらえる番組を目指したい。土曜の夜なんて飯食ってるよ、バイトしてるよ、テレビ見てるよ。普通の人にとってはそういう時間帯であることもよくわかっている。暇だからラジオをつけてもらえるのも幸せだけど、他にするべきことがあるのにそれを後回しにして、無理に時間を作ってラジオを聞いてもらえたら、こんなに幸せなことはない。そういう番組を、目指していこう。10月10日(金)
以前、この日記を読んでくれている人が、メールで僕に勧めてくれた本、角田光代の「八日目の蝉」を読んだ。
愛する男に裏切られた女が、いけないと思いつつ、その男の赤ん坊をさらってしまう。あてもない逃走劇の中で、赤ん坊を自分の子として愛し、育てていく。前半ではその事件の顛末を描き、後半では、被害者となった赤ん坊が成長して大人になった後のストーリーが綴られている。
精神的に追い詰められ、ぎりぎりのところで理性を失って、人の赤ん坊を奪ってしまった女は、しかしその実誰よりも優しく、知的で、美しい女でもあった。その女を母と信じて育つ少女の無垢な明るさがまた愛おしい。愚かで、決して許されない誘拐なのに、偽りの母子の幸せな未来を読者は願わずにいられない。もちろん、そんな未来が訪れることが叶わないとも知りながら。
結末は予想する以上に切ないが、暗い気分になるほどでもない。悲しく、そして美しい。何ともいえない余韻が、いつまでも残るような小説だった。女の人は、絶対に読んだ方がいいと思う。10月9日(木)
ブラウザのブックマークを開いた時、サイト名の横に表示されるアイコンが、最近はそのサイト独自のものになっている場合が多い。Roxiteもそういうのが欲しいと思って、その方法をひそかに探していたのだが、ようやくわかった。ページの先頭に、簡単なHTMLタグを追加するだけでよかった。faviconと呼ばれるものらしい。
さっそくRoxiteと爆寸のトップページそれぞれに、専用のアイコンを用意してみる。実際に表示させてみたところ、潰れてしまってよくわからない。あらためて他のアイコンを見てみたら、どれも非常にシンプルなものばかりだった。オリジナルの絵文字を作ろうとした時も思ったけど、小さな枠の中に、限られたドットで、わかりやすいイラストや文字を描くのは、案外難しい。
まあこのシンプルすぎるホームページで、そんなところだけ少し凝ってみたところであまり意味もないのだけど。WEBデザインの基礎もちゃんと勉強したいと思うけど、時代が変わりすぎて、今さらどこから手をつけたらいいのかわからない。10月8日(水)
そういえば先週、髪を切ったのだけど、ここ数年で一番インパクトのある散髪だったらしい。会った人から「髪、切ったんだね」と言われる割合が、過去最高。
僕は髪の量がやたら多くて、太い。ちょっと伸びると膨らんでまとまらなくなる。だからといってあまり短くするのは好きじゃない。妥協策として、ここ最近は耳の上の毛を短くする、いわゆるツーブロックにしてもらっている。今回は「もう、全然短くていいっすよ」的な言い方をしたところ、5mmのバリカンでガリガリとやられてしまった次第である。上の毛を下ろしてもカバーしきれていなくて、耳の上の頭皮が透けて見える状態。それで「モヒカンにしたの!?」と驚かれるのだ。
横髪がないという状態は、セットが楽だしさっぱりして気持ちがいい。上の毛が伸びるのを待って、本当にソフトモヒカンぐらい目指してみようかと思っている今日この頃である。10月7日(火)
年内の開催は難しいかと思われた東京での爆寸だが、12月上旬の木曜日が空いているということだったので、押さえさせてもらった。12月11日。平日の開催となる。
まだ詳しい内容は決めあぐねているが、夏に大阪で開催した「二部構成」のうち、今回は後期の選曲をベースに考えたいと思っている。1997年ごろから、現在までの曲を中心に。それより昔の曲を一切かけないというわけではないが、あくまでここ10年ぐらいのヴィジュアル系をメインで扱いたい考えだ。
そして、その12月11日の直前に、もう一つ爆寸を開催する計画がある。突然に振られたこの企画、僕も非常に驚いたが、思い切って引き受けてみることにした。というわけで12月の爆寸は2DAYSになる。こちらの詳細は近日中に発表できることだろう。10月6日(月)
一夜明けて、今度は新番組のスタート。時間帯は移動しても一応名前は「ROCK KIDS 802」のままだが、番組の内容もスタッフも、放送するスタジオも変わり、僕にとっては実質、新しい番組が始まったようなものだった。夜の時間帯にレギュラー番組を担当するのは久しぶりのことで、さすがに緊張感があった。
これといってプレゼントがあるわけでもないのに、番組のbbsにはたくさんのメッセージが届いた。普通の人ならテレビでも見ていそうな夜の時間でも、これだけたくさんの人が聞いてくれているのかと、非常に励みになった。DJである僕への質問、というのをメッセージテーマに掲げていたため、多数の質問が寄せられる。番組中の時間を利用して必死にレスを返すのだが、喋りを疎かにするわけにもいかないので、どうしても間に合わない。それで、番組を終えて帰宅してから、すべての質問に答えた。DJである僕に興味を持ってくれて、質問をされるのは幸せなことだ。だから質問に答えるのは楽しいことだった。
全部の答えを書き込んでから、ROCK KIDSのbbsは、この秋から全曜日で共用になっていることに気づいた。つまり、明日の西田くんのbbsも同じテーマで、彼への質問が無数に書き込まれることになる。僕がすべての質問に答えた以上、火曜のDJである彼が返さないわけにもいかなくなるだろう。ちょっと申し訳ないことをしてしまった。
ところでこの日、15年間DJをしてきて、初めてエンディングで喋りが吸い込まれた。まだ話が終わる前にCMになっていた。第1回だったので、エンディングの時間をよく見ておらず、まだ数秒喋れるものと勘違いしていたのだ。これまでの802でのレギュラー番組は、エンディングの後がスタジオからのニュースだったから、3秒ぐらいのずれは許してもらえた。今日からは、決められた時刻になったら自動的にCMが流れてしまう。肝に銘じて、来週からはかなり早めに喋り終わるようにしよう。15年目の屈辱。10月5日(日)
6年9ヶ月に渡って僕がDJを担当してきたFM802の看板チャート番組、OSAKAN HOT 100。僕が出演する最後の回が、無事に終了した。自分にとっての最終回とはいえ、番組が始まる前も始まってからも、本当にいつも通りの雰囲気で、感慨を感じることはほとんどなかった。番組が終了に近づくにつれて、僕の降板を惜しんでくれるリスナーからのメッセージがたくさん届き、それを読んでいてようやく「ああ、終わるんだな」と実感した次第である。
7年近くやってきて、誰かから、僕のOSAKAN HOT 100が面白いと言われたことは、ほとんどなかった。
僕はもともと、おもしろいことを喋って笑いをとるよりも、正しい日本語できちんと話すことを重視してDJの修行を積んできた男だ。機械がはじき出すチャートに従って選曲をするこの番組で僕に出来ることは、すべての曲に対して平等の情熱を込めて、丁寧に紹介すること。僕が過去に聞いて影響を受けたラジオ番組がそうであったように。軽いノリでリスナーを笑わせるのは僕の仕事ではないと割り切っていた。僕の喋りで面白い番組を作れるという自信は、ずっとなかったし、今もない。ファミリーレストランの料理のように、オーソドックスで、意外性のない味。
ところが、だ。「この番組を初めて聞いたとき、ラジオでこんなに面白い番組があるのかと驚いた」とか、「初めて聞いたのがこの番組で、以来ラジオが好きになった」とか、今日届いたメッセージの中には、信じられないような嬉しいメッセージがたくさんあった。卑屈になっているつもりはないけど、そんなふうに受け止めてくれているリスナーが一人でもいたという事実が、本当に意外だった。最後になって、初めて、自分のしてきた努力を認めてもらえたような気がした。涙が出るほど感動して、とてもすがすがしい達成感を味わいながら番組を終えることができた。
来週から、ついに日曜日が休みになる。さて、どう使おうか。10月4日(土)
VAMPSのZEPP大阪10DAYSの合間をぬって、HYDE氏のファンクラブである「HYDEIST」のファンサービスイベント(オフ会)が行われた。場所は同じくZEPPだが、観客は全員椅子に座った状態なので、中に入れたのは1000人弱といったところ。未開催の場所もあるようで、ネタバレを避けるために詳しい内容には触れないが、トークやゲームを中心としたアットホームなイベントだった。僕はこのイベントで、HYDE氏に質問をぶつける「天の声」のような役回りで、影アナとして参加させてもらった。普段は見られない素顔が垣間見える、なかなか貴重なひと時だった。
影アナは声を少し低く加工して、普段よりもだいぶゆっくり喋ったので、僕のことを知っている人がいても気づかれることはなかったらしい。イベントが終了した後、観客に規制退場を告げるために僕はステージに上がり、あらためて自己紹介を。名前を言ったら、途端にたくさんの拍手が起きて、テンション急上昇。気を良くしてばっちりREDNIQSの番宣をしてしまった。10月3日(金)
ここ数日、どうも鼻水が出る。一気に秋が深まってきて、風邪を引いてしまったらしい。番組スタッフにそんな話をしたら、「それは風邪じゃない。花粉症だ」と断言された。「おめでとう」と手を叩かれた。
36年生きてきたが、自分だけは花粉症にならないと信じ込んでいた。ついにこの体にも魔の手が伸びてしまった。その後しばらく、ショックでひどく落ち込んだ。
花粉症にもいろいろあるらしい。症状の種類と重さも人それぞれだし、飛ぶ花粉は季節や年によってずいぶん違っていて、どの花粉に体が拒否反応を示すかも人によって異なるのだとか。うまくすれば今年はたまたま症状が出ただけで、来年以降は何ともないかもしれない、ということだ。とりあえず今はそれを願っている。
さっそく売店でポケットティッシュとマスクを購入し、万全の態勢で新幹線に乗ったのだが、徐々に咳が出るようになってきた。症状としては、やっぱり風邪なんじゃないかという気がしている。目下僕にとって最大の悩み。10月2日(木)
この日のFM802は最終回ラッシュ。各番組、エンディングでDJが涙を流しながらスタッフやリスナーに別れを告げている。そんな中、来週からリニューアルするROCK KIDS 802の、DJとスタッフが集まってのお別れ会が行われた。番組自体は時間帯を移動して続くが、成田真美嬢はFM802のDJを卒業し、制作会社も一新されるのだ。
これまでの番組の思い出を語り合いながらしんみりと飲む、なんてことは全然なく、いつもの調子で馬鹿話に花が咲く。めずらしく飲み過ぎた僕は、二次会になるともうふらふらで、そんな状態でダーツの誘いを受けて立ったものだから、散々な結果に。滅多に酒を飲まない僕だが、たまに飲むとどうしても度が過ぎてしまう。ほどほどの量にとどめるにはどうしたらいいものか。
スタッフとは、来週からは別々の番組を作ることになるけど、長年一緒に番組を作って来たチームワークはかけがえのないもの。これからも一緒に仕事をするチャンスはたくさんあると思うので、この信頼関係を大切に保存しておきたい。10月1日(水)
映画「CUBE ZERO」を見た。カナダ産のサスペンス・スリラー「CUBE」シリーズの3作目で、時系列でいうと第1作の前の物語を描いている。以前から気になっていたこのシリーズだが、実は見るのが完全に初めて。噂通り、なかなか面白い映画だった。
立方体の監獄迷路で目を覚ます「被験者」達が、隣の部屋へ移動しながら出口を探す。死のトラップ部屋が張り巡らされており、暗号を解かなければ規則性もわからない。自分がなぜそんな目に遭うのかわからないままの被験者達が、謎だらけの状況に混乱しつつ、助かるために必死にもがく。しかしすべては、黒幕の掌の上で起きている。そんな構図は、「ソウ」にそっくりだ。
この「ZERO」では、どうやら「CUBE」第1作では謎だった部分が解き明かされるらしい。最後に登場する知的障害者が、その後の展開で鍵を握る人物となるのは予想できた。ラストシーンは「そこで終わるのかよ!」と突っ込みたくもなったが、それがどうやら第1作へ繋がるということのようだ。
「ソウ」と同様に、現実には絶対にありえない設定だが、人間の心理における闇の部分を浮き彫りにし、謎解きの要素を加えた脚本の妙でラストまで引っ張る。近いうちに第1作も見てみなくては。これ以上グロいシーンが多くなければいいのだけど。