
10月31日(土)
毎年恒例、僕が住んでいる地域のハロウィンのお祭り。今年は仕事の前なので初めて幹事を辞退させていただいた僕だが、お菓子をもらいにやってくる子供達を出迎えるべく、一応仮装はしてみた。シャア・アズナブルのコスチュームで。COSPA製のなかなかよく出来た衣裳で、マントの刺繍なんて高級感すら漂う立派なものなのだが、本格的すぎて面白味があまりない。そして今どきのチビっこはガンダムなんて知らないから、「あ、シャアだ!」なんて喜んでくれる子も全然いない。
ご近所の間では「浅井さんのご主人の仮装は、毎年すごい」と噂されているらしく、その期待が正直言って少々重荷になってきている。そんな中、お向かいのご主人などは「こち亀」の両さんの仮装をして出てきて、あっちは子供達に大ウケ。ネタも尽きてきて、売り物のコスチュームを来ただけの手抜きの仮装でごまかした僕としては、「ハロウィンおじさん」の称号はそろそろあちらに譲りたいかも…と弱気になってしまった。
しかしやっぱりハロウィンって楽しい。紙袋2つが一杯になるほどのお菓子の山を見て、やっぱり来年こそは頑張ろうと思ってしまう。10月30日(金)
スタジオに行く前、NACK5の本社へ。何と表彰を受けた。NACK5で番組を担当するようになって、今年で丸10年を迎えたので、賞状と金一封をいただいたのである。NACK5で最もマニアック、かつ地味な番組だが、気がつけば11年続いているBEAT SHUFFLE。DJもディレクターも不動のコンビでこれだけ長く続けてこられたことを大いに誇りに思うと同時に、ヴィジュアル系というシーンがどんな状況にあろうと見捨てずに番組を存続させてくれているNACK5という放送局にも、深く感謝した一日だった。
僕は週に一度、スタジオアルシェに通うだけの毎日なので、10年も番組を担当しているわりにNACK5の社員の人をあまり知らない。最初のうちは何だか借りてきた猫みたいにおどおどしてしまった僕だが、この局は不思議と居心地がいい。「NACK5になくてはならない存在」と思ってもらえるようなDJになるべく、今後も頑張っていこうと思う。10月29日(木)
東京へ前のりして、日頃お世話になっている人と恵比寿でお食事。駅にabingdon boys schoolのファンがいっぱいいた。
移動中に読んだ本は、有川浩の「阪急電車」。阪急今津線を舞台にした連作短編集である。宝塚から西宮北口まで、一駅につき一つずつ、電車に乗り合わせた人々の物語が語られる。いつも通っている図書館でよく見かける女の子と車内で偶然出くわして、そこから恋が芽生える話。自分の婚約者の男を友達に寝取られた女性が、腹いせに純白のドレスで着飾って元彼の披露宴に行った話。孫娘を連れた老婦人が、どうしても犬を飼いたい事情。ルックスがいいだけのDV彼氏との恋愛に苦しむ、若い女の子。などなど。
それぞれのエピソードに、主人公以外の乗客が脇役として登場する。その脇役が、次の短編で主役になる。そんなふうに、微妙な関わりを持ちながら、別々の話が語られていく。こういう連作短編が僕は好きだ。
どの話も適度にリアルで、爽やかなちょっといい話。電車に乗ることが楽しくなるような、気持ちのいい本だった。10月28日(水)
学校の授業が終わった後、グランキューブへ向かった。京阪中之島線という電車に初めて乗った。地下鉄との乗り換えが、何と不便な電車だろう。
この日のライブはAcid Black Cherry。アルバム「Q.E.D.」を引っさげてのツアーもいよいよ終盤といったところか。アルバムの世界観を象徴する巨大なマリア像がステージ後ろに立っているが、ライブにはそれほどシアトリカルな要素があるわけでもなく、普段通りのペースで進んだ。バックメンバーとのチームワークも相変わらず抜群で、レベルの高い演奏には圧倒される。
男性ファンも日増しに増えるAcid Black Cherry。最近のヴィジュアル系ライブでは、ヘドバンだけでなく、手扇子や振り付けも女性ファンと同じようにする男の子が本当に多い。手の動きが少々女っぽいけど、それがヴィジュアル系ライブの最も一般的な楽しみ方なのだから、照れずに参加するのは潔くていい。僕もあれがやってみたいと思うから、爆寸で真似をしてみるわけだし。この日、僕の前列にいた男の子は、「Black Cherry」でyasuが「中に出して!」とか「顔にかけて!」と歌っている時に、一部ファンと同じように、豪快に咲いていた。真剣な表情で。横にいる、彼女とおぼしき女の子と並んで。これにはさすがに、「ようやるな…」と若干呆れてしまった僕である。10月27日(火)
疲れが溜まっていたのか何なのか、起きたら昼近かった。いかんいかんと、体を引きはがすようにしてベッドから起き上がり、パソコンに向かう。本当なら先週末までに書いておかなければならなかった連載原稿を、何とか書き終えた。昨日までの怒濤のスケジュールをこなしながら、常に頭の中に居座っていた最後の仕事。原稿を送って、ようやく開放的な気分に浸ることができた。多分この1年で最も長い5日間だった。よくやった自分。
ああ、ゆっくり本が読みたい。借りたり買ったりした本が山積みになっている。さてどこから手をつけよう。10月26日(月)
昨夜は件のホテルでゆっくりと風呂に浸かり、ぐっすりと寝て、午前中の新幹線でのんびりと大阪に帰ってきた。荷物を置くためにいったん自宅に戻ったのだが、どうやら疲れが全然とれていない。徹夜で2日間働くと、後に響くものなのか。出がけに、滅多に飲まないユンケルを飲んだ。
番組の前に、今週のREDNIQSのゲスト収録があったり、週末に放送されるSOPHIAのBINTANG GARDENのナレーション収録があったり。そしてさらに、MINAMI WHEELの各会場で転換時に流れるインフォメーションの声も収録したり。もはや自分自身のスケジュールを全然把握できていない状態。お仕事充実の秋。体調を壊さなくてよかった。
この日、初めて近藤夏子嬢と会った。来月開催するROCK KIDS 802のイベントに出演が決定している彼女は、大阪在住のソロシンガーで、来年メジャーデビュー予定の大型新人。何と出身がOSMなのだ。OSMで講師をしている僕の番組で、AD二人と、ミキサー、そしてゲストのアーティストがOSMの出身。何だろうこの内輪な番組。
大阪ではすでに大人気の夏子ちゃん。快活で礼儀正しく、ルックスも素敵な女性だった。なるほど、これは全国区でブレイクする日が近そうだ。10月25日(日)
肌寒い朝の幕張を、コロコロとカートを引きながら歩き、再びスタジオに戻ってきた。
迎えた二日目は、眠いだなんて言っている暇もないような忙しさだった。次から次へ、出演を終えたバンドがスタジオにやってくる。ちょこっとライブ映像を流す時間しか休憩がないので、その時間にライブを見に行ったりしている余裕はないのだ。この日、僕が客席の方へ何度足を運んだかは覚えていないが、せいぜい2回ぐらいだったと思う。
スタジオに迎えるゲストは、半分以上が初対面のインディーズ。まだ全国区では無名といっていいクラスの若手が中心だった。有望な若いバンドとたくさん知り合えて楽しかったし、どのメンバーも慣れないなりに一生懸命話してくれたから、インタビュアーとしてそれほど苦労はしなかったけど、さすがに覚えきれなかった。
ゲストトークの連発で精神的に疲弊しきったところへ、用意されたフィナーレは1時間半喋りっぱなしの刑。トリを務めるthe GazettEのライブ映像が流せないだけに、終演の9時まで何とかスタジオで繋ぐしかないという悪夢が待っていた。心優しいバンドのメンバーが何組か会場に残ってくれて、僕に付き合ってくれたが、彼らがいなかったらと思うと恐ろしい。
そんなわけで、今回のネット中継。改善すべき点はもちろんいろいろあったにせよ、このフェスに興味はあったけど幕張に来ることは叶わなかった世界中の人々に向けて、ネットで現場の雰囲気を伝えようという趣旨を考えれば、成功だったと思う。終わった後は達成感というより、自分の仕事ぶりのふがいなさに落ち込んでしまった僕だけど。
そして、今回のこのイベント。「V-ROCK」というキーワードのもとに幅広いキャリアのバンドが集結し、充実した素晴らしい2日間になったと僕は感じた。どんなフェスも、一発目は予想外のトラブルに見舞われるものだし、観客からある程度の不満が漏れるのも当然。そうした声にもきちんと耳を傾ける必要はあるが、前例のないイベントの初回としては御の字の出来映えだった。このフェスの実現に尽力したたくさんの人々に敬意を表したい。特に、今回僕に声をかけて下さり、中継の現場を統率していた大島暁美さんには心から感謝している。
中継の最後でゲストに迎えた杉本氏が語っていたように、問題はイベントの収支。あまりにひどい赤字を出してしまうようだと、さすがに来年の開催は難しいだろう。でもやっぱり、来年もあそこに行きたいと願っている。10月24日(土)
ついにやってきた、V-ROCK FESTIVAL初日。総勢57組のバンドが出演する、史上最大規模のヴィジュアル系フェスがいよいよ開幕した。全世界に向けた無料インターネット中継の、総合司会を任された僕は、開演前からステージ裏の特設スタジオへ。中継スタートまで時間がありそうだったので、暇を見つけて楽屋エリアや場内も散策してみた。ヴィジュアル系でこれだけ大きなフェスが実現するというのは本当にすごいことだ。廊下のはるか先まで続く楽屋。巨大なフロア。歩き回っているだけでわくわくしていた。
しかしひとたび中継が始まると、ライブを見たり、楽屋でアーティストと談笑したりするような時間は、僕にはほとんどないのだった。中継でライブを流すことが許可されているバンドは限られていて、流すライブ映像がない時間はスタジオの喋りで繋がなければならない。各ステージの進行は予定通りには進まず、「1分後にスタジオに切り替わります!5分ぐらい繋いでください!」なんて事態もザラにあった。出演を終えたバンドがスタジオに来てくれることもあったけど、悲しいことにインタビュー台本がない。そうとわかっていれば事前に自分で台本を作っていったのだけど。何だかもう、根性で乗り切った感じ。
18時を過ぎたあたりで、僕の仕事は劇団新感線(およびニンジャマンジャパン)の吉田メタル氏にバトンタッチして、雨の降る幕張を後にする。本物の新幹線に乗って大阪へ向かった。せめて車内で仮眠を取るつもりだったけど、一睡もしなかった。
23時頃、無事にFM802に到着。この日のREDNIQSはSPECIAL WEEKで、録音ゲストなしの3時間フル生対応。嗄れぎみの声と枯れぎみの気力を振り絞ってどうにか乗り切った。迎えたゲストが、どんな質問を投げても立て板に水のようによく喋る杉本善徳氏で本当によかった。
番組を終え、仮眠室で1時間半ぐらい寝て、朝一番ののぞみで再び幕張へ。こういう時でも、絶対に寝坊しない自分はけっこう偉いと思った。10月23日(金)
BEAT SHUFFLEが終わった後、宿泊予定の幕張のホテルへ。他の中継スタッフと同じホテルを予約してもらっていたのだが、○横インみたいなビジネスホテルを想像していたら、とんでもない。高層リゾートホテルで、僕の部屋は45階。絶景のオーシャンビュー。僕が到着したのは深夜だったから海は真っ暗だったけど。館内には24時間営業のコンビニやらネットカフェやらいろいろとある。そして何より、大浴場がスーパー銭湯並み。こちらは深夜で閉まってしまうというので、慌てて浴衣とタオルを持って入ってきた。きれいだし、空いてるしで最高。
しかしリゾート気分でゆっくりくつろいでいる暇などないのだった。明日のために1時間でも長く寝ておかなければ。ああもったいない。10月22日(木)
802近くの横断歩道の手前で信号待ちをしていたら、知り合いの女性の声をかけられた。「浅井さん、何かいいことあったんですか?今、笑ってましたよね?」と言われた。いやいや、全くそんな意識はなかったんだけど。「何だか幸せそうな顔、してましたよ」とも。自分がどんな考え事をしていたのかもよく思い出せない。
もともと、思い出し笑いをよくする方だ。たとえば電車に乗っているとき、笑い出しそうになって必死にこらえることが多い。周りに誰もいなければぶつぶつ喋っていることもよくある。思い出し笑いをする人は「気持ちが悪い」と嫌われる傾向にあるけれど、楽しかったことを思い出して何度でも笑えるのは幸せなことだと思う。「思い出し笑いはハッピーのリサイクル」というフレーズを全国的に流行らせて、思い出し笑いの有用性を世に訴えようとしている僕だが、本人が全くそういう意識のないまま顔がニヤニヤしているのはまずい気がする。10月21日(水)
日が暮れるとだいぶ冷え込むようになってきた。オリオン座流星群が見られる、とテレビがやたらに煽るので、真冬用のベンチコートを引っ張り出して、夜中に外へ出てみた。ビニールシートを広げてごろんと横になり、東の空を見上げる。何座だったか、夏に見た流星群は本当にすごくて、1分も見上げていれば2つ3つはひゅんひゅんと飛んでいたけど、それに比べると今回のやつはずいぶん少ない。関西の夜空が明るすぎるせいももちろんあるに違いない。それでも、けっこう大きな流れ星を一つだけ見ることができたので、一応満足。
流れ星に願い事をするほどロマンチストではないけど、滅多に見られない天文ショーならせっかくだから拝んでおこうと思うくらいにはミーハーな僕である。10月20日(火)
約一年ぶりにFM802の野球部の試合に参加してきた。ユニフォームすらない明らかな素人集団なのは相変わらず。見た目は弱々しいチームだが、あくまで野球部出身のスタッフが中心である。そんな中で、野球経験のほとんどない僕が何と7番セカンドで先発出場させてもらえた。関西の民放放送局同士のトーナメント戦で、この日の相手はKBS京都だった。相手はもちろんユニフォームを揃えていて、守備も明らかに上手い。
昨年の僕は1打数1安打の打率10割。ところが今回は全く役に立たず、3打席でノーヒットだった。バッティングセンターにすら行っていない僕は、ボールのスピードに目が慣れておらず、投げられたボールを見てから振るのか見送るのかを決めることができない。ここは振る、と決めたらどんなクソボールでも振るし、見送ると決めたらど真ん中でも見送る。何とかバットに当ててフェアグラウンドに転がすものの、あえなく内野ゴロ。さすがに守備が堅い。
守備の方はというと、いきなり初回の先頭バッターの打球がセカンドに転がってきて大いに焦ったが、無事に処理することができた。その後も特にエラーなどで迷惑をかけることはなかった。右打者の多い草野球では、セカンド方向に打球が飛ぶことがあまりないのだ。
そして肝心の試合結果。我が802チームには強力な助っ人ピッチャーがいて、彼の力投で両者同点のまま最終回へ。後攻めの802は、2アウトながらフォアボールのランナーを2塁に進めたところで、4番のひと振りが飛び出した。ショートゴロ。悪送球。そしてまさかのサヨナラ勝ち。
来週は2回戦だそう。次こそ打つぜ鉄平のように。僕が試合にまた出してもらえるかどうかは、集まる人数によるのだけど。10月19日(月)
最近、月曜のROCK KIDS 802の番組内では「秋のラジ友文庫」というコーナーがある。僕が今までに読んだ本の中で、中高生にもおすすめしたいものを毎週一冊紹介する、というシンプルなコーナー。僕があらすじをまとめて、どこが面白いのかを力説する。この日は宮部みゆきの「火車」をピックアップした。
僕が読む本は案外幅広いから、十代の若者が読みそうにないような内容のものもけっこう多い。人がたくさん死ぬ話とか、不倫の話も。このコーナーで紹介するだけの価値がある小説は、探してみると案外少ない。だからこのコーナーは「読書の秋限定」ということにするつもりだったのだが、ディレクターから「冬以降も続けるぞ」との指令が下った。このままではネタが尽きるのは時間の問題である。ちょっと焦りながら面白そうな本を探している今日この頃。10月18日(日)
携帯電話で写真を撮る時、シャッターの音を消すことができないのは、盗撮を防止するため。それはわかっているけど、デジカメの機能がどんどん向上して小型化されている今、その機能にどれほどの意味があるのだろうか、と最近とみに思う。問題は、携帯カメラのシャッター音がするかしないか、その違いで盗撮の犯罪がどれほど増減するのか、ということだ。
ゴルフの日本オープンのテレビ中継を見ていたら、ギャラリーから石川遼のスイングを妨害するようなシャッター音が響いた。マナーの悪い客には呆れるばかりだが、音のしないデジカメで撮れば誰の迷惑にもならなかったはずだと思うとやりきれない。
携帯カメラで写真を撮ると派手な音がするから恥ずかしい。電車の窓の景色が撮りたいと思ったときや、飲食店で注文した料理を食べる前に撮りたいとき、カシャっという音で周囲の視線を集めるのは避けたいものだ。その音が、ひとえに盗撮防止の目的であるということが、どうも理不尽に思えてくる今日この頃。世の中のデジカメすべてのシャッター音が消えないというならまだわかるのだけど。10月17日(土)
土曜の帰宅はいつも深夜。眠い目をこすりながら阪神高速を運転して帰る。この日から、僕がいつも利用する阪神高速大阪港線が、工事のために1週間も通行止めになった。
平行に走る神戸線は問題なさそうなので、今夜はそっちで帰ろうと思って環状線に乗ったら、神戸方面への分岐がすべて遮断されていて出られなくなった。仕方ないので路肩に車を止めて、工事のお兄さんに「神戸線は?」と尋ねたところ、「神戸線も通行止めなんです!」と。それならそう表示しておいてくれないと。指示されるままにいったん土佐堀で降り、一般道を通って海老江から再び阪神高速に乗る。2回分の料金を支払う必要はなかったようだけど、あちこち右往左往していたために、結局要した時間は下を走って帰ったのと同じようなものだった。明け方だったので、渋滞がなかったのが救いか。
いつも通っている道が1週間も塞がってしまうというのは、けっこう困りもの。他に工事するべき場所がありそうな気もするけど。10月16日(金)
都内でV-ROCK FESTIVALのスタッフの人達と打ち合わせ。
今回のフェスの模様は、インターネットを通じて全世界に向けてストリーミングで生中継されることになっている。僕はそのネット中継のメイン・パーソナリティをやらせてもらえることになった。記念すべき第1回のこのフェスに、僕も何らかの形で携わりたいと願っていたので、願ってもない光栄な仕事が舞い込んできたというわけである。
無料の生中継なので、画面は小さめ。ライブ映像は「おためし」程度にしか流さないようだ。もちろん、放映の許可を出さないバンドも多数いるので、すべてのアーティストの映像が楽しめるわけではない。ライブよりも、楽屋裏に設けたスタジオに、出演アーティストを迎えてトークをしたり、会場の様子をレポーターが伝えたりする時間の方が長くなりそうだ。何せ前例のないフェスなので、当日になってみないとわからない要素が山盛り。来週末は、焦りまくっていっぱいいっぱいの浅井博章の姿が全世界に流れるに違いない。
正直なところ、一番不安なのは自分の体のこと。土曜日は19時ぐらいまで幕張にいて、途中で他の人にバトンタッチをして大阪に帰り、REDNIQSの生放送。番組が夜中の3時に終わったらどこかで仮眠を取り、朝一番ののぞみで幕張に戻る。そしてそのまま夜まで再び中継の司会を務めるというスケジュールになっている。
それでも参加したい幕張。10月15日(木)
ライカエジソン大阪店で行われた、Dのインストアイベントで司会をやらせてもらった。ゲスト収録を局ではなく、ファンの人達の前で行ったら楽しそうだと思ったので、僕が自分から志願したものだ。
普通、ラジオ番組の公開収録となると、まず場所を確保し、警備スタッフやケータリングなどを用意。整理券を配布して、機材を用意して…と、まあ要するに準備が大変。でもインストアイベントのトークをそのまま収録するだけなら、収録機材さえ用意すれば済む話なのだ。Dのメンバーも楽しんでくれた模様。今後もこういう形で、インストアイベントに僕が殴り込んでいくパターンはあるかもしれない。
こういうことをする最大の目的はいうまでもなく、インストアイベントに足を運ぶ人達に番組を知ってもらうこと。つまり宣伝である。メンバーとの握手を終えたお客さんに802のタイムテーブルを手渡して、「聞いてくださいね」と言ってみたりもしたが、その反応の冷たさに悲しくなる。街角でビラを撒いている人を避けるのと同じような態度で、目も合わさずに「いやぁ…ラジオはいいです…」みたいな。嘘でも「聞きます」って答えたら金を取られるとでも思うのだろうか。ラジオっていうメディアを露骨に見下されることには、だいぶ慣れてきたけれども。10月14日(水)
BIG CATで開催された、D主催のライブイベント「Mad tea party」に行ってきた。出演はDの他、ヴィドール、lynch.、9 GOATS BLACK OUTの4組。チケットはほぼソールドアウトの盛況で、どのバンドもワンマンのように盛り上がっていた。本来ならこのイベント、セットチェンジの時間に、僕にDJでもやらしてよなんて話もしていたのだが、「そのスペースがない」という理由で却下されたのだ。つまりそれぐらい、お客さんがたくさん入っていたということ。
楽屋も和気あいあいと楽しそうな雰囲気で、どのバンドのメンバーも互いの楽屋を行き来して談笑しているのが印象的だった。
先日の大阪爆寸で約束したお祝いのスタンド花は、この日のイベントでついに贈呈された。
爆寸でDの物販の手旗を売らせてもらったお礼に、売り上げの利益分を使ってお花を贈ろうという企画。平凡な立て札では目立たないだろうと思い、宛名は「神バンド Dの皆さま」で、差出人は「爆発寸前NIGHT 浅井博章と愉快なバンギャル達」とした。爆寸の宣伝に繋がったかどうかは疑問だが、ひとまずミッションは達成された。10月13日(火)
最近、携帯電話をテーブルに置いていると、「これ、使ってるんですか!?」と驚かれることが少なくない。機種が古いから。僕は、デジタル機器に関しては常に新しい物に敏感なタイプに見えるようで、ワンセグも見られないような古い携帯電話を使っているのは意外のようだ。さすがに最近、やたら画質のきれいな写真を見せられたりすると、新しい機種に魅力を感じないでもないのだが、ここまできたらあと5年ぐらいは頑張りたいぞ。
ところで、この日の午後、メルマガとホームページ上で、1月に大阪で開催する爆寸を発表した。1月10日、本戎の日曜日。連休の真ん中である。今度の大阪は、古い曲が多くかかる方のversion C。咲きがない方。モッシュもあまり起きない方。「最近のバンドはよくわからないから…」と前回の参加を見送った往年のヴィジュアル系ファンの皆様にも、遊びにきていただけるといいなぁ。10月12日(月)
夏場に着ていた半袖のシャツやTシャツなどを全部整理して、半分弱を捨てた。来年以降も着そうなものは、きれいにたたんで引き出しの奥へ。やっとクローゼットの中にスペースができたので、ようやく本格的に衣替えができた。要らない服、捨てるくらいなら来年のファンキーマーケットで売ろうか、と思わないでもないけれど、売るわけにもいかないような非売品とか、見れば見るほどみすぼらしいものばかり。
夕方、番組の前にちょっと買い物に出たら、どこもすごい混雑。それを見てようやく、今日が祝日だったことを思い出す僕であった。10月11日(日)
今日はなんばハッチで、ROCK’A’TRENCHのライブを見た。FM802でHEAVY ROTATIONに選ばれた「Every Sunday Aftenoon」と、ドラマ主題歌としてヒットした「MY SUNSHINE」の2曲で、関西ではその人気を不動のものとしたROCK’A’TRENCH。やはり全国的に見ても大阪での人気は突出しているようで、今回のツアーでも大阪は一回り大きな会場が選ばれている。しかもソールドアウト。
アルバムを出して、「代表曲」と呼べるものも一気に増えたようだ。これまで数少ないキラーチューンとして演奏してきた「Every Sunday Aftenoon」や「MY SUNSHINE」を、本編の途中でさらっと披露できるようになった。
ここ1年ですっかり露出も増え、注目度の高いイベントへの出演もたくさんこなした彼らからは、余裕が見えるようになった。いい意味で、ゆるい。彼らの音楽がそうであるように。リラックスして、体を横に揺らしながら、始終笑顔で楽しむライブだった。10月10日(土)
やけにライブをよく見る一週間。この日は番組前に大阪城ホールでPerfumeを見た。観客の8割ぐらいが男性。しかも年齢層が高い。僕が日頃見ているライブとはずいぶん違う客層である。
さて、初めて拝見したPerfumeのワンマンライブ。予想外に、と言っては失礼だが、非常に面白かった。アリーナクラスともなれば、見応えのあるステージ演出はまあ当然。Perfumeの場合、中田ヤスタカの作っている楽曲がかっこいいから、暗い会場に大音量でそれが流れるだけでも、自分がクラブにいるような錯覚に陥る。そして3人が見せる不思議なダンスが見事。ヒップホップのように豪快な動きではなく、どちらかというと昔のピンクレディーのような古典的なアイドル踊りなのだけど、機械のように正確でミスがない。
加えて、3人のトークが楽しかった。普通の女の子の会話のようで、3人それぞれにどこか天然で、各々突っ込みも鋭い。何度もゲラゲラ笑ってしまった。あれだけ長いMCが内輪ウケにならないのはけっこうすごいと思う。
ライブというよりはテクノアイドルのショーなのだけど、シングルぐらいしか曲を知らない僕でも全く退屈しなかった。いろんな有名人やミュージシャンがこぞってPerfumeを絶賛する理由が、何となくわかった。10月9日(金)
この秋で、近年の直木賞受賞作は読み尽くしたいと思っている。今日は角田光代の「対岸の彼女」を読了。
久しぶりに働き始めた子持ちの既婚女性と、同い年の女社長。互いに惹かれ合って意気投合した二人の、友情と、やがて起こる亀裂を描く。そして、もう一つ。中学時代にいじめを受け、地方の高校に転校した少女と、どのグループにも属さずに奔放に生きる少女。この二人の友情と青春も、並行して描かれる。双方の物語は後半で絶妙に絡み合い、「女の友情」というテーマを丁寧に浮き彫りにしていく。
あらすじから想像するよりも、読みやすい小説だった。高校生が学校内で避けられない微妙なグループ分けと、いじめ。カースト制度。そうしたものに対する描写がすごくリアルだったし、当時少女が体験した危ない出来事が、未来にどう影響を与えたのかが徐々に明らかになっていくのも面白い。多くの女性が共感を覚え、それで高い評価を得ているようだけど、男性の僕が読んでも感情移入できる内容だったと思う。10月8日(木)
昨夜来の台風は、朝方には遠くへ行ってしまった。玄関を出たら、家の前がめちゃくちゃになっていた。植木やら何やらが散乱している。昼間はその後始末に追われた。
そして夕方から、なんばハッチへ彩冷えるのライブを見に行った。
メジャーデビューしてから、歌謡ポップ路線にますます磨きがかかり、シドに続くブレイク候補の筆頭に挙げられる存在の彼らだが、根本の音楽性はあくまでテクノ寄り。お立ち台に上がって葵が踊る曲の比率が、おそらくヴィジュアル系随一を誇る。ほとんどの曲に決まった振り付けがあって、葵がそれを先導するのだ。パラパラほどややこしくはなくて、客の覚えやすい踊りをよく考えてある。
そうした雰囲気は、メジャーデビュー後のシングルで彼らのファンになったビギナーでも充分に楽しめるし、気後れをすることもないだろう。しかし、終盤の暴れ曲に突入するや雰囲気は一変する。突然巻き起こるヘドバンとモッシュの嵐。これは免疫のない人が見たら衝撃を受ける光景だろう。この日、僕は1階の後ろの方で見ていたが、床に正座をして狂ったように頭を振りまくる軍団や、少人数で体をぶつけ合うミニモッシュのグループは、心底楽しそうだった。彩冷えるも、根っこの部分はやはりヴィジュアル系ということだ。
最近、ヴィジュアル系のライブでよく見られる、後ろの方でのミニモッシュ。あれの大型版がよくロックフェスで見られるサークルモッシュだと思う。V-ROCK FESで、ひょっとしてサークルモッシュが見られたりして。だったら楽しいのにな。10月6日(火)
大阪ミューズでSCREWのワンマンライブを拝見。数年前にBIG CATで行われたstylish waveで、自分がMCを担当した時に見て以来だ。
最近のヴィジュアル系ではメインストリームといえる、シャウトと歌モノが半々ぐらいの音楽性。ルックスも粒ぞろい。このバンドの大きな個性は、ヴォーカル鋲のサディスティックな煽りにあるような気がする。以前に見た時、「ここまで来い!ここまで辿り着いた奴は、今夜俺が、犯してやるよ!」と叫んでいるのを見て大きな衝撃を受けたものだが、今回は残念ながらその煽りを聞くことはできなかった。
しかしそのかわりに同じくらい強烈なやつが飛び出す。「来んな!こっちに来んな!」「近寄るな俺に!」ついさっき「ががっでごーい!」なんて叫んでいたその口で、前に押し寄せるファンに突如キレる鋲。そして、観客により激しく盛り上がることを要求する意味で、「もっとブサイクになれ!今のお前らならまだ付き合える。俺が付き合えないぐらいブサイクになれ!」などと煽る。すごすぎる。惚れたぜ鋲。10月5日(月)
先日、京都駅ビルで行われたビッグイシュー・サポートライブで初めてその演奏を見て、僕がすっかりファンになった、フィンガーピッカーわたなべゆう氏。ビッグイシューの僕の連載ページ用に、インタビューをさせてもらった。
彼はFM802のリスナーにはすっかりおなじみの人気ミュージシャンだが、事務所やレコード会社には所属せずに文字通り一人で活動している。今回のインタビューのスケジュールなども本人と連絡を取り合ったし、局には一人でやってきた。そういうアーティストは親しみが持てるし、仕事もしやすい。
わたなべゆうが、なぜ今のようなアコギのインストという音楽に目覚めたのか。梅田のストリートを中心に、年間250本ものライブをこなす彼の、こだわりや苦労などを聞いた。控えめでおとなしい性格だが、自分の音楽に誇りを持っているし、とてもピュアな青年という印象だった。
このインタビュー記事は11月15日発売号に掲載される。10月4日(日)
昨夜のREDNIQSに遊びに来てくれたheidi.のライブを見に行った。場所はBIG CAT。
曲はすべて、義彦の歌唱力を前面に出した歌モノ。キャッチーながらどこか影のある曲が多く、最近のヴィジュアル系ではちょっと少なくなってきたタイプのバンドだと思う。
heidi.史上最大規模となる全国ツアーの、この日が初日。新作の曲も披露されたが、観客のノリに手探りな様子はなく、気持ちいいくらいに盛り上がっていた。といっても過度なヘドバンや逆ダイは発生しないし、時折見られるモッシュもほんの味見程度。バンドの方向性が昨今の王道ヴィジュアル系路線から外れるのと比例して、客席の雰囲気も独特のものがあるような気がした。何というか、ヴィジュアル系のライブに慣れていない人が見ても、さほど驚かない感じ。そういえば、ステージ中央のお立ち台がなかったのも象徴的かもしれない。義彦の歌は間違いなく人を引きつけるものがあるし、楽曲も歌謡曲としてのヒットの可能性を感じるものが多い。今後がますます楽しみになってきた。
ライブ後に楽屋に行ったら、ちょうどツアー初日のライブを終えてメンバーが乾杯しようとしているところだった。そして、「じゃあ、浅井さんも一緒に」ということになり、さらに「じゃあ、浅井さんの音頭で」となった。しかも「DJ風にお願いします」という意味不明なリクエスト。突然の振りにうろたえつつ、とりあえず「オツカレーカンパーイ!」と叫んだけど、「全然DJっぽくなかったっすね」という厳しいツッコミが。アドリブの弱さをこんなところで露呈するとは。次回に備えてちゃんと練習しておこう。DJ風の乾杯。10月3日(土)
今年のプロ野球も大詰めを迎えている。セリーグではタイガースがぎりぎりの3位争いを展開しているが、一方のパリーグでは、僕が球団開設当初から応援していた楽天がCS進出を決めた。本当に嬉しい。
他球団から「もう君は戦力にならないから他へ行っていいよ」と言われた選手達が、今の楽天で中軸を打っている。育成選手から出世した選手も多い。1年目にあれほど弱かった「寄せ集め」の弱小球団が、昨年日本一になった西武を相手にものすごい試合をした。これまで一度も勝てなかった帆足からホームランを連発して早々とノックアウトする圧勝。この日記に書くことはあまりなかったけど、今シーズン、楽天の試合は家にいるときは必ず見ていたし、外出していても試合の経過は必ずチェックしていたのだ。
一番目立った活躍をしたのは、首位打者の座をほぼ手中にしている鉄平選手だと思うが、個人的には永井投手にMVPをあげたい。投げ終わった時に右足が上に伸び上がる華麗なフォーム。速球の威力はないが変化球がよく曲がるピッチャーだ。田中の影でなかなか注目されなかったが、昨シーズンからよく頑張っていたと思う。岩隈と田中以外の先発ピッチャーが全く使い物にならないと批判されてきたこのチームで、唯一開幕からローテーションを守り、二本柱とほぼ並ぶ勝ち星を挙げている。投手としては小柄で、なかなかの男前なところが好き。10月2日(金)
帰宅してテレビをつけたら、2016年のオリンピック開催都市がリオデジャネイロに決まっていた。僕がずっと楽しみにしていた東京五輪は実現せず。あっさりと落選してしまったそうだ。
今回の誘致合戦、東京が大きく遅れをとっていた要因が、国民の熱意の少なさにあることは疑いない。僕の周りでも、本当に東京でオリンピックを開催してほしいと願っている人はほとんどいなかった。ほとんどの人は「やってもいいけど、別にやらなくてもいいんじゃないか。いやむしろやらない方がいいんじゃないか」という程度。国を挙げて五輪開催を熱望しているような都市が他にあるなら、確かに譲るべきなのかもしれない。ついこの間、北京で開催されたばかりなのに、また東アジアで開催というのも少々虫のいい話だとは思うし。
オリンピックは夜中に見るもの、というイメージが僕にはある。地球の裏側でやっていて、眠たい目をこすりながら熱中する。時差のない国でやられると、仕事と重なって生で見られないからかえって盛り上がらない。東京で開催したって、期間中仕事が休みになるわけではない。
ただいつか夏季オリンピックを、日本で、生で見てみたいという気持ちはまだある。東京がオリンピックに立候補することはまたしばらくなさそうだけど、大阪でも名古屋でもいいから、生きている間に実現して欲しいものだ。10月1日(木)
スカパー!の第一興商のチャンネル「スターカラオケ」(ch267)で放送されているヴィジュアル系専門ライブ番組「V-STYLE」。番組で収録した貴重なライブ音源を、今後はREDNIQSでも放送させてもらえることになった。コラボ企画開始を記念して、僕がその番組にコメントで出演。都内のスタジオで収録を行った。久しぶりにテレビカメラの前で喋ったので、妙に緊張してしまった。
スタジオに入ったとき、番組を制作している人達と名刺の交換をした。帰る間際になって、スタッフの一人の女性が「私、大阪出身なので、昔ROCK VISIONをよく聞いてたんです」と言ってきてくれた。聞けば何と爆寸にも来たことがあるのだとか。僕の素の姿を見て、がっかりしなかったならいいのだが。
